JP3116514B2 - 車両用自動変速機の制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の制御装置

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JP3116514B2
JP3116514B2 JP04024482A JP2448292A JP3116514B2 JP 3116514 B2 JP3116514 B2 JP 3116514B2 JP 04024482 A JP04024482 A JP 04024482A JP 2448292 A JP2448292 A JP 2448292A JP 3116514 B2 JP3116514 B2 JP 3116514B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/20Preventing gear creeping ; Transmission control during standstill, e.g. hill hold control
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W30/00Purposes of road vehicle drive control systems not related to the control of a particular sub-unit, e.g. of systems using conjoint control of vehicle sub-units
    • B60W30/18Propelling the vehicle
    • B60W30/18009Propelling the vehicle related to particular drive situations
    • B60W30/18109Braking
    • B60W30/18118Hill holding
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/20Preventing gear creeping ; Transmission control during standstill, e.g. hill hold control
    • F16H2061/205Hill hold control, e.g. with torque converter or a friction device slightly engaged to keep vehicle stationary

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用自動変速機の、
特にクリープ防止に関連した制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用自動変速機は、一般にエンジンか
ら回転動力を受ける流体式トルクコンバータと、該流体
式トルクコンバータから回転動力を受ける歯車変速装置
とを有し、該歯車変速装置の変速段を車速及びアクセル
ペダルの踏込み量に応じて予め定められた変速パターン
に従って、切換える構成とされている。
【0003】周知のように、自動変速機のマニュアルシ
フトレンジには、ドライブレンジ、ニュートラルレン
ジ、パーキングレンジ・・・等のシフトレンジが設定さ
れているが、このマニュアルシフトレンジをドライブレ
ンジに設定した場合には、車両が少しずつ前進するいわ
ゆるクリープが発生する。これは、ドライブレンジに設
定すると前記歯車変速装置が第1速段状態とされ、且つ
エンジンがアイドル回転速度で回転しているため、トル
クコンバータを介して若干のトルクが車輪側に伝達され
てくるためである。
【0004】このクリープ現象はマニュアルシフトレン
ジをニュートラルレンジにすることによってこれを解除
することができるが、走行中特に発進と停止とが頻繁に
行われる状態においては、マニュアルシフトレンジをド
ライブレンジに維持したままフットブレーキによってこ
のクリープ現象を抑え込むことがよく行われる。
【0005】このような点に鑑み、従来、シフトレンジ
が前進走行レンジとされ、アクセルペダルが解放され、
フットブレーキが踏込まれ、且つ、車速が実質的に零と
検出された場合には、前記歯車変速装置のフォワードク
ラッチ(前進走行を実行するときに係合する摩擦係合要
素)を滑らせて自動的にニュートラル状態を形成し、ク
リープを防止するようにした制御が提案されている。
【0006】又、このクリープ防止制御を実行する際
に、車両の後退を確実に防止するためにヒルホールドブ
レーキ(後退防止を実現するための摩擦係合要素)を係
合させるようにした技術も提案されている(特開昭61
−55456号公報)。
【0007】更に、クリープ力の低減作用を効果的に実
現するために、セカンドブレーキ(自動変速機を第1速
段以外の高速段(第2速段)の状態にするための摩擦係
合要素)を係合させる技術も考案されている(特公昭6
0−35816)。
【0008】このように、クリープ防止制御を実行する
にあたって、複合的に他の制御を実行するようにした場
合には、例えば、当該クリープ防止制御から復帰すると
きにどのようなシーケンスで復帰していくかが問題とな
る。
【0009】前述した特開昭61−55456号公報に
よれば、クリープ防止制御からの復帰において、フォワ
ードクラッチとヒルホールドブレーキの制御についてフ
ットブレーキが解除されたときにまずフォワードクラッ
チの油圧を前進変速段達成値まで増加し(係合させ)、
且つこのときにはヒルホールドブレーキは係合させたま
まとし、次にアクセルペダルが踏み込まれたときに当該
ヒルホールドブレーキを解除するというシーケンスが提
案されており、このようなシーケンスを採用することに
より、クリープ防止制御中にフットブレーキを解除して
も、ヒルホールドブレーキが作動しているため、坂路で
の後退が防止されると記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来フ
ォワードクラッチとヒルホールドブレーキ、及びセカン
ドブレーキの3つの摩擦係合要素を同時に取り扱う制御
については、特にその復帰についての合理的なシーケン
スについて開示したものがないというのが実状である。
【0011】例えば、前述した従来例を基礎にした場合
には、セカンドブレーキの制御を追加する場合に、ブレ
ーキオフの検出と共に、まずフォワードクラッチを係合
させ、次いでアクセルオンの検出と共にヒルホールドブ
レーキを解放すると共に、ここでセカンドブレーキを解
放するシーケンスが考えられる。
【0012】しかしながら、このようなシーケンスをと
った場合には、特にアクセルペダルの踏み込み量が小さ
かったような場合に、第2速段から第1速段へのダウン
シフトのショックが非常に大きく感じられるという不具
合が発生する。
【0013】一方、ブレーキオフの検出と共に、フォワ
ードクラッチの係合とセカンドブレーキとの解放を同時
に実行してしまうようにした場合には、クリープ解除と
ダウンシフトが重なるため、当該ブレーキオフ時におけ
るショックが非常に大きくなってしまう可能性がある。
【0014】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、クリープ防止制御を実行するに
あたって、ヒルホールドブレーキとセカンドブレーキを
共に作用させるような制御を平行して実行する場合に、
これらの復帰に関するシーケンスを合理的に規定し、不
具合を生じることなく且つ大きなショックを発生するこ
となく円滑に復帰することができるようにし、上記課題
を解決せんとしたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本第1発明は、図1
(A)にその要旨を示すように、自動変速機のシフトレ
ンジが前進走行レンジとされているときに、アクセルオ
フの条件を含む所定の条件が成立すると、前進走行を実
現する摩擦係合要素を滑らせると共に、第2速段を達成
する摩擦係合要素を作用させ、且つ、車両の後退を防止
する摩擦係合要素を作用させるという特定の制御を実行
するように構成した車両用自動変速機の制御装置におい
て、前記所定の条件がアクセルがオフとされたまま、
レーキ操作によって不成立となったことを検出する手段
と、ブレーキ操作によって前記所定の条件が不成立とな
ったときに、前記前進走行を実現する摩擦係合要素の係
合及び車両の後退を防止する摩擦係合要素の非作用操作
のみを実行する手段と、ブレーキ操作によって前記所定
の条件が不成立となった後に、アクセルがオンとされた
ことを検出する手段と、アクセルオンの検出と共に前記
第2速段を達成する摩擦係合要素を非作用とする手段
と、を備えたことにより、上記課題を解決したものであ
る。
【0016】又、本第2発明は、図1(B)にその要旨
を示すように、自動変速機のシフトレンジが前進走行レ
ンジとされているときに、アクセルオフの条件を含む所
定の条件が成立すると、前進走行を実現する摩擦係合要
素を滑らせると共に、第2速段を達成する摩擦係合要素
を作用させ、且つ、車両の後退を防止する摩擦係合要素
を作用させるという特定の制御を実行するように構成し
た車両用自動変速機の制御装置において、前記所定の条
件がアクセルがオフとされたまま、ブレーキ操作によっ
て不成立となったことを検出する手段と、ブレーキ操作
によって前記所定の条件が不成立となったときに、前記
前進走行を実現する摩擦係合要素の係合及び車両の後退
を防止する摩擦係合要素の非作用のみを実行する手段
と、ブレーキ操作によって前記所定の条件が不成立とな
った後に、アクセル開度及びその変化率の少なくとも1
つが所定値以上となったことを検出する手段と、アクセ
ル開度及び変化率の少なくとも1つが所定値以上となっ
たことが検出されたときに前記第2速段を達成する摩擦
係合要素を非作用とする手段と、を備えたことにより、
同じく上記課題を解決したものである。
【0017】
【作用】本発明においては、ブレーキオフによって当該
特定の制御を実行するための「所定の条件」が不成立と
なった場合には、まず、ここで前進走行を実現する摩擦
係合要素(フォワードクラッチ)を係合させると共に、
この段階で車両の後退を防止する摩擦係合要素(ヒルホ
ールドブレーキ)の非作用(解放)を実行するようにし
た。
【0018】これにより、後退を完全に防止する機能は
なくなるが、フォワードクラッチが係合させられること
から、車両は第2速段状態におけるクリープが発生する
ことになり、多少の坂路ならば車両が後退することはな
い。又、平地ならば若干のクリープにより車両が少しず
つ前進を開始するため、例えば渋滞走行時等におけるブ
レーキ操作だけの微進を容易に実行することが可能とな
る。
【0019】更には、このようにフォワードクラッチと
ヒルホールドブレーキとの制御を同時に行うことによ
り、クリープ防止制御が実行されるときは必ず後退防止
が実行され、クリープ防止制御が実行されないときは後
退防止制御も実行されないことになる。これは次の点で
合理的である。
【0020】即ち、クリープ防止制御にはブレーキオ
ン、アクセルオフ等の他に、一般的には例えばエンジン
冷却水温が所定値以上とかの他の条件が付加されること
が多く、そのためフォワードクラッチの係合とヒルホー
ルドブレーキの解放とに時間的なずれがあると、同一の
坂路で同じようにブレーキをオン・オフしたとしても、
そのときの環境がたまたまクリープ防止制御を開始する
条件を満足していたか否かによって、車両が後退する場
合と後退しない場合とが出てくることになる。
【0021】本発明の場合は、ブレーキオフとすること
によってクリープ防止制御が解除されるときは、同時に
必ずヒルホールドブレーキも作用しなくなるため、ブレ
ーキのオン、オフ時に同一の坂路では何時でも同じ挙動
を示すようになり、運転者に違和感を与えることがなく
なる。
【0022】その上で、本第1発明においては、アクセ
ルオンの検出と共に高速段を達成する摩擦係合要素を非
作用とするようにした。この結果、第2速段から第1速
段へのダウンシフトは必ずアクセルペダルが踏み込まれ
たときと一致して行われることになり、例えばブレーキ
オフと共に3つの摩擦係合装置を一度に係合あるいは解
放させる場合に比べ、復帰時のショックを減少させるこ
とができるようになる。
【0023】又、本第2発明は、前記第1発明の技術的
思想を基礎としながら、前記高速段を達成するための摩
擦係合要素を非作用とする条件として、アクセルオンだ
けでなくアクセル開度及び変化率の少なくとも1つが所
定値以上となったことが検出されたときとするようにし
た。これにより、アクセルオンとされた場合であって
も、アクセル開度あるいはその変化率が小さいときには
高速段のまま維持されることになり、従って、ダウンシ
フトの実行によるショックが発生することもない。
【0024】一方、アクセル開度あるいはその変化率が
所定値以上のようなとき、即ち運転者が強い駆動力を欲
してアクセルペダルを操作したような場合には、これと
同時にダウンシフトが実行されることになるが、この場
合は、アクセル急開に伴うエンジントルクの変化に当該
ダウンシフトのショックがマスキングされ、運転者に特
に不快感を与えることはない。
【0025】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を詳細に
説明する。
【0026】図2に本発明の実施例が適用される車両用
自動変速機の全体概要を示す。
【0027】この自動変速機はトルクコンバータ部20
と、オーバードライブ機構部40と、前進3段後進1段
のアンダードライブ機構部60とを備える。
【0028】前記トルクコンバータ部20は、ポンプ2
1、タービン22、ステータ23、及びロックアップク
ラッチ24を備えた周知のものであり、エンジン1のク
ランクシャフト10の出力をオーバードライブ機構部4
0に伝達する。
【0029】ロックアップクラッチ24は、条件が整っ
たときに係合され、ポンプ21とタービン22とを連結
する。その結果燃料消費効果が向上する。
【0030】前記オーバードライブ機構部は、サンギヤ
43、リングギヤ44、プラネタリピニオン42、及び
キャリヤ41からなる1組の遊星歯車装置を備え、この
遊星歯車装置の回転状態をクラッチC0 、ブレーキB0
、一方向クラッチF0 によって制御している。
【0031】前記アンダードライブ機構部60は、共通
のサンギヤ61、リングギヤ62、63、プラネタリピ
ニオン64、65及びキャリヤ66、67からなる2組
の遊星歯車装置を備え、この2組の遊星歯車装置の回転
状態、及び前記オーバードライブ機構との連結状態をク
ラッチC1 、C2 、ブレーキB1 〜B3 及び一方向クラ
ッチF1 、F2 によって制御している。
【0032】この自動変速機のトランスミッション部の
具体的な構成については、これ自体周知であるため、第
2図においてスケルトン図示するに止どめ、詳細な説明
は省略する。
【0033】この自動変速機は、上述の如きトランスミ
ッション部、及びコンピュータ84を備える。コンピュ
ータ84にはエンジン1の負荷を反映させるためのスロ
ットル開度θを検出するアイドルスイッチ付のスロット
ルセンサ80、車速N0 を検出する車速センサ(出力軸
70の回転速度センサ)82、フットブレーキがオンと
されたことを検出するフットブレーキスイッチ90、エ
ンジン回転速度を検出するエンジン回転数センサ92、
エンジン冷却水温センサ94、及びクラッチC0 の回転
速度を検出するC0 回転数センサ99等の各種制御のた
めの信号が入力される。
【0034】このクラッチC0 の回転速度は第1速段か
ら第3速段まではタービン22、即ちトルクコンバータ
部20の出力軸回転速度と同一である。そのため、クリ
ープ制御を実行する際のトルクコンバータ部20の出力
軸回転速度(タービン回転速度)Nt として十分使用す
ることができる。
【0035】コンピュータ84は予め設定されたスロッ
トル開度−車速の変速点マップに従って油圧制御回路8
6内のソレノイドバルブを駆動・制御し、図3に示され
るような各クラッチ、ブレーキ等の係合の組合せを行っ
て変速を実行する。
【0036】この自動変速機では、クラッチC1 がクリ
ープ制御の際に滑らされるフォワードクラッチに相当す
る。又、ブレーキB1 がヒルホールドブレーキ(後退防
止用ブレーキ)に相当し、ブレーキB2 が第2速段(高
速段)達成用のセカンドブレーキにそれぞれ相当する。
【0037】図3から明らかなように、シフトレンジが
前進走行レンジにあるときには、フォワードクラッチC
1 が係合状態にあり、前進走行が可能な状態とされる。
【0038】しかしながら、スロットル開度θが零(あ
るいはアイドル接点がオン)で、ブレーキペダルが踏込
まれ、且つ車速が零(実質的に零を含む)の場合は、こ
のクラッチC1 の係合圧が低減されることによって自動
変速機はニュートラルの状態に移行される。又、これと
同時に車両の後退を阻止するべく、即ちいわゆるヒルホ
ールド機能を作用させるべくヒルホールドブレーキB1
が係合され、更に、自動変速機を第2速段状態としてク
リープ防止制御(フォワードクラッチのフィードバック
制御)をより円滑に行うべく、セカンドブレーキB2 の
係合も同時に行われる。
【0039】次に、図4を用いて特に上記制御を実行す
る油圧制御回路を説明する。
【0040】図において、符号110はマニュアルシフ
トバルブを示している。このマニュアルシフトバルブ1
10は油圧入力ポート114を有する。油圧入力ポート
114にはオイルポンプ120により吸い上げられてプ
ライマリーレギュレータバルブ124によって調圧され
たライン圧PLが油路126を介して供給される。
【0041】このマニュアルシフトバルブ110は、図
示せぬマニュアルシフトレバーによって駆動されるスプ
ール112を有し、マニュアルシフトレンジがDレンジ
であるときには油圧入力ポート114をDレンジポート
116に接続する。又、マニュアルシフトレンジがSレ
ンジであるときには油圧入力ポート114をSレンジポ
ート118に接続する。
【0042】Dレンジポート116は油路300、30
2を経て2−3シフトバルブ140のポート146に接
続され、Sレンジポート118は油路304によって2
−3シフトバルブ140のポート148に接続されてい
る。
【0043】2−3シフトバルブ140は、スプール1
42を有する。スプール142は、ポート144に油圧
が供給されていないときには図の右半分に示される上昇
位置にあってポート146をポート150に連通させ、
且つポート148をポート152に連通させる。
【0044】これに対し、ポート144に油圧が供給さ
れているときには図の左半分に示される下降位置にあ
り、ポート146とポート150との連通を遮断すると
共に、ポート148とポート152との連通を遮断し、
ポート152をドレンポート154に連通する。
【0045】ポート144に対する油圧の供給はソレノ
イドバルブS1 により周知の態様で行われ、第3速段あ
るいはオーバードライブ段を達成するときにのみポート
144に油圧が供給されるようになっている。従って、
スプール142は、第1速段あるいは第2速段の達成時
には前記上昇位置にあり、第3速段あるいはオーバード
ライブ段の達成時には前記下降位置にあることになる。
【0046】ポート150は油路306によってB1 コ
ントロールバルブ180のポート186に連通されてい
る。ポート152は、油路308、セカンドコーストモ
ジュレータバルブ160、油路310を経てチェックバ
ルブ170のポート172に連通されている。
【0047】チェックバルブ170は、入口ポート17
2以外にもう1つの入口ポート174と1つの出口ポー
ト176とを有しており、チェックボール178の作用
によって入口ポート172に油圧が供給されているとき
には入口ポート174を閉じ、又、入口ポート174に
油圧が供給されているときには入口ポート172を閉じ
るようになっている。
【0048】入口ポート174は油路312によってB
1 コントロールバルブ180のポート188に接続さ
れ、出口ポート176は油路314によって1−2シフ
トバルブ130のポート136に接続されている。
【0049】1−2シフトバルブ130はスプール13
2を有する。スプール132はポート134に油圧が供
給されていないときには図の左半分に示される上昇位置
にありポート136と138とを連通させ、これに対し
ポート134に油圧が供給されているときには図の右半
分に示される下降位置にあってポート136と138と
を遮断してポート138をドレンポート139に連通す
るようになっている。
【0050】ポート134にはソレノイドバルブS2 の
作用により第1速段達成時にのみ油圧が供給され、これ
によりスプール132は、第2速段、第3速段、あるい
はオーバードライブ段の達成時には前記上昇位置とさ
れ、第1速段達成時にのみ前記下降位置とされることに
なる。
【0051】ポート138は油路316によってヒルホ
ールドブレーキB1 に接続されている。
【0052】又、ポート531には油路501を介して
セカンドブレーキB2 が接続されており、1−2シフト
バルブ130が第1速段にあるときは(スプール132
が下降位置にあるときには)ドレンされ、スプール13
2が上昇位置にあるときには(第2速段、第3速段、あ
るいはオーバードライブ段の達成時)には油路500を
介してポート530に供給されたライン圧がセカンドブ
レーキB2 に供給されるようになっている。
【0053】B1 コントロールバルブ180は、スプー
ル182とプラグ184とを有する。スプール182は
図の右半分に示される上昇位置にあるときにはポート1
86と188とを連通させ、且つポート190と192
とを遮断してポート192をドレンポート198に連通
させる。
【0054】これに対して図の左半分に示されている下
降位置にあるときにはポート186を閉じてポート18
8をドレンポート187に連通させ、且つポート190
と192とを連通させるようになっている。
【0055】ポート190は油路314及び油路300
によってマニュアルシフドルブ110のDレンジポート
116に接続され、ポート192は油路316によって
C1コントロールバルブ200のポート208に接続さ
れている。
【0056】スプール182はポート194及び196
に与えられる油圧によって駆動され、ポート194と1
96の少なくとも一方に所定値Psset以上の信号油圧P
s が供給されているときには、前記左半分位置、即ちヒ
ルホールド制御解除位置に位置する。又、ポート194
と196のいずれにも所定値Psset以上の信号油圧Ps
が供給されていないときには前記右半分の位置、即ちヒ
ルホールド制御位置に位置するようになっている。
【0057】ポート194は油路318によって油路3
20に連通接続されて油路320の信号油圧Ps を供給
されるようになっている。又ポート196は図示せぬ油
路によってスロットル油圧、あるいはクラッチC1 のサ
ーボ油圧(係合圧)が供給されるようになっている。
【0058】ソレノイドバルブ240は、その電磁コイ
ルに与えられるパルス信号のデューティ比Dに応じて、
油路320に該デューティ比Dに応じた信号圧Ps が生
じさせるようになっている。ソレノイドバルブ240は
いわゆるノーマルクローズ型のソレノイドバルブにより
構成されており、これにより油路320の信号油圧Ps
は電磁コイルに与えられるデューティ比Dの増大に応じ
て低下する。
【0059】油路320は元油圧を供給されるべく絞り
280、油路322、モジュレータバルブ250、油路
324を経て油路126に接続され、これにより油路3
22にはモジュレータバルブ250によって所定の一定
圧に調圧されたモジュレート油圧Pm が供給される。
【0060】油路320は油路318によってB1 コン
トロールバルブ180のポート194に接続されている
と共に、油路326、絞り282を経てC1 コントロー
ルバルブ200のポート210に連通接続されている。
【0061】C1 コントロールバルブ200は、スプー
ル202と2つのプラグ204及び206とを有する。
スプール202は、油路328、314によって油路3
00に接続され、ライン圧PLを供給されるポート21
2のドレンポート216に対する連通度合を制御するこ
とによって出口ポート214の油圧を調圧するようにな
っている。
【0062】この調圧値は圧縮コイルばね218がスプ
ール202に与える付勢力とプラグ204及び206に
よってスプール202に直接的に与えられる押圧力の増
大に応じて増大するようになっている。出口ポート21
4は絞り284、油路330を経てクラッチC1 に接続
されている。
【0063】又、油路328と油路330とは、油路3
14、チェックバルブ260によって接続されている。
このチェックバルブ260は油路330より油路328
へのオイルの流れ、即ちオイルのドレン流れのみを許す
ように構成されている。
【0064】マニュアルシフトレンジがDレンジに設定
されていて、第1速段が成立しているときには1−2シ
フトバルブ130のスプール132は下降位置にあり、
2−3シフトバルブ140のスプール142は上昇位置
にある。
【0065】クリープ低減制御及びヒルホールド制御が
未だ開始されておらず、ソレノイドバルブ240にオフ
信号が与えられている間は、油路320の信号油圧Ps
はモジュレータバルブ250の出力油圧Pm と同じ油圧
に設定され、この油圧がB1コントロールバルブ180
のポート194とC1 コントロールバルブ200のポー
ト210とに供給される。
【0066】従って、このときにはB1 コントロールバ
ルブ180のスプール180は左側位置、即ちヒルホー
ルド制御開始位置に位置し、これによりポート186が
閉じられてポート188がドレンポート187に連通さ
れる。
【0067】又、ポート190がポート192に連通す
ることにより、油路300、314よりのライン圧PL
が油路316を経てC1 コントロールバルブ200のポ
ート208に入り、これよりC1 コントロールバルブ2
00はポート210に与えられている信号油圧Ps に加
えてポート208に供給されたライン圧Pl の作用によ
って左側位置、即ち通常モード位置に位置する。
【0068】その結果、ドレンポート216は完全に閉
じられることによってポート212に与えられたライン
圧PLが減圧されることなく、そのままポート214よ
り油路330を経てフォワードクラッチC1 に導入され
る。このため、このときにはフォワードクラッチC1 は
完全係合して第1速段が達成される。
【0069】又、B1 コントロールバルブ180のポー
ト186が閉じられているためポート188がドレン接
続され、しかも1−2シフトバルブ130のポート13
6も閉じられてポート138がドレン接続されるため、
ヒルホールドブレーキB1 には何の油圧も供給されず、
ヒルホールドブレーキB1 は解放状態を維持する。更
に、セカンドブレーキB2 もポート531がドレンポー
トに接続されるため解放状態とされる。
【0070】マニュアルシフトレンジがDレンジに設定
されている状態下において、エンジン1のスロットル開
度がアイドル開度位置にまで戻され(アイドル接点オ
ン)、フットブレーキ90が踏込まれ、しかも車速が零
に近い所定値以下になると、クリープ低減制御及びヒル
ホールド制御を行うべく、ソレノイドバルブ240にパ
ルス信号が与えられ、そのディユーティ比Dを時間の経
過と共に増大することが行われる。
【0071】このデューティ比Dの増大に応じて油路3
20の信号油圧Ps は時間の経過と共に徐々に減少し、
その信号油圧Ps が所定値Pssetにまで低下すると、B
1 コントロールバルブ180のスプール182が図の右
側位置に切換わり、ポート188の連通ポートがドレン
ポート187からポート186に切換わる。又、ポート
192の連通ポートがポート190からドレンポート1
98に切換わる。
【0072】従ってポート208にライン圧PLが供給
されなくなるため、C1 コントロールバルブ200の調
圧値、即ちフォワードクラッチC1 の係合圧はポート2
10に与えられる信号油圧Ps により設定され、該信号
油圧Ps の減少に伴いドレンポート216が開かれるよ
うになる。
【0073】その結果、ポート214よりフォワードク
ラッチC1 に供給される係合圧が低下し、これによりフ
ォワードクラッチC1 が滑りを生じるようになる。これ
によって自動変速機はニュートラル時と同様の状態とな
り、アイドル振動の低減と同時にクリープの発生が防止
される。即ち、クリープ低減制御が実行される。
【0074】一方、このときには前述したようにB1 コ
ントロールバルブ180のポート186と188とが連
通しているため、2−3シフトバルブ140のスプール
142が上昇位置、即ち第1速段あるいは第2速段を達
成する切換位置にあれば、マニュアルシフトバルブ11
0のDレンジポート116のライン圧PLが油路30
0、302、2−3シフトバルブ140のポート146
及び150、油路306、B1 コントロールバルブ18
0のポート186及び188、油路312、チェックバ
ルブ170、油路314を経て1−2シフトバルブ13
0のポート136にまで達する。
【0075】従って、このときに1−2シフトバルブ1
30のスプール132が上昇位置にあれば、即ち第2
速、第3速、あるいはオーバードライブ段を達成する位
置にある場合、ポート136のライン圧PLがポート1
38より油路316を経てヒルホールドブレーキB1 に
供給され、該ヒルホールドブレーキB1 が係合しサンギ
ヤが固定されるようになる。そのため、フロントサンギ
ヤ及びリヤサンギヤの各々の回転が阻止され、一方向ク
ラッチ92の作用によって出力軸が車両後退方向へ回転
するのが阻止され、いわゆるヒルホールド制御が実行さ
れる。
【0076】又、このとき、即ち1−2シフトバルブ1
30のスプール132が上昇位置にある場合には、ポー
ト530のライン圧PLがポート531より油路501
を経てセカンドブレーキB2 に供給され、該セカンドブ
レーキB2 が係合される。このため、自動変速機のギヤ
段は第2速段状態となり、フォワードクラッチC1 にお
いて扱うトルクが減少するため、それだけクリープ低減
制御を容易に且つ円滑に行うことができるようになる。
【0077】即ち、この実施例では、上記信号油圧Ps
が、以下に示すような制御フローにより、クラッチC0
の回転速度(=タービン回転速度Nt )が目標値となる
ように(Ps set の付近で)フィードバック制御され、
フォワードクラッチC1 の滑り量が微調整される。その
ため、自動変速機が第2速段とされることによって、こ
のフォワードクラッチ1 において扱うトルクが低減され
ることにより、それだけ滑り量の微調整(フィードバッ
ク制御)を容易に行うことができるものである。
【0078】図5に上記実施例装置において実行される
制御フローを示す。
【0079】図5において、ステップ401〜406ま
でがクリープ防止制御の成立条件を判断するステップに
相当している。
【0080】即ち、この実施例では、 シフトレンジがドライブレンジ(ステップ401)、 アイドル接点信号がオン(ステップ402)、 フットブレーキ信号がオン(ステップ403)、 車速Vが零に近い所定値V0 以下(ステップ40
4)、 エンジン回転速度Ne が所定値Neo以下(ステップ4
05)、 エンジン冷却水温Tが所定値T0 以上(ステップ40
6)、 の全ての条件が成立したときにクリープ防止制御が実行
される。
【0081】ここで、〜の条件は、クリープ防止制
御の実質的成立条件に相当し、及びの条件はフェイ
ルセーフの観点から確認のために検出される条件に相当
している。
【0082】これらの条件が全て成立すると、ステップ
407に進んで、フォワードクラッチC1 が解放されて
ニュートラル状態が形成され、クリープが防止された状
態とされる。
【0083】具体的には、目標タービン回転速度から実
タービン回転速度を引いた差が演算され、この差が所定
値を維持するようにソレノイドバルブ240に対するデ
ューティ比指令値が出力される。
【0084】ステップ408では、フラグF1 が1に設
定される。このフラグF1 は、現時点の状態がクリープ
防止制御を実行している状態であることを示すものであ
る。
【0085】又、ステップ409では、フラグF2 が1
に設定される。このフラグF2 は、1−2シフトバルブ
130のスプール132を上昇位置としてヒルホールド
ブレーキB1 及びセカンドブレーキB2 を係合させるた
めの油圧を供給すべきこと、即ちソレノイドS2 のオン
が要求されていることを示すフラグである。
【0086】即ち、クリープ防止制御が実行されたとき
にはフラグF1 、F2 が共に1に設定されるため、フロ
ーはステップ432、438、439と進み、1−2シ
フトバルブ130のスプール132を上昇位置に移動さ
せるべく、ソレノイドバルブS2 がオンとされる。
【0087】一方、ステップ401〜406の1つでも
条件不成立が判定された場合は、クリープ防止制御の解
除にかかる。この場合、ステップ402〜406のいず
れの条件が不成立となったかによって解除のやり方が異
なる。
【0088】ステップ402のアイドル接点がオンでな
くなったことによって条件が不成立となった場合は、ス
テップ411、414において、それぞれフラグF2 、
F1が零にリセットされた後、ステップ413に進ん
で、フォワードクラッチC1 がなまし制御を行うことな
く急速に係合され、そのまま完全係合に至る。
【0089】又、ステップ418において、フィルホー
ルドブレーキB1 が解放される。この解放は、ソレノイ
ドバルブS2 のオフでなくソレノイドバルブ240に対
するデューティ比を上昇させることによって行われる。
その後は、432(Yes)、438(No )を経てステ
ップ440に進み、通常の変速マップに戻るソレイド出
力とされる。即ち、その時の車速V及びスロットル開度
θに基づいたソレノイド出力とされ、この段階で当該ク
リープ防止に関する制御は完全に終了する。
【0090】一方、アクセルオン以外の条件が不成立と
なることによってクリープ防止制御から復帰するとき
は、ステップ416において、まずフラグF1 が1であ
るか否かが判定される。それまでクリープ防止制御を実
行していた場合は、ここでYesの判断がなされるため、
ステップ417に進み、フォワードクラッチC1 が完全
係合されたか否かが判定され、完全係合に至るまではス
テップ420に進んでフォワードクラッチC1 がなまし
ながら係合させられる。
【0091】なお、この場合は、ステップ432、43
8、439と進むため、ソレノイドS1 、S2 は共にオ
ンとされており、フィルホールドブレーキB1 及びセカ
ンドブレーキB2 は共に係合状態が維持されている。
【0092】やがて、フォワードクラッチ417が完全
係合に至ったと判定されると、ステップ414に進んで
フラグF1 のみが0にリセットされ、ステップ413で
当該フォワードクラッチC1 の完全係合が維持されると
共に、ステップ418でフィルホールドブレーキB1 が
(ソレノイドS2 のオフによってではなく)ソレノイド
バルブ240のデューティ比を上昇させることによって
解放される。
【0093】なお、フラグF2 が0にリセットされてい
ないため、その後はステップ432、438、439と
進み、ソレノイドS1 、S2 共オン状態が維持されるよ
うになっている。このため、セカンドブレーキB2 につ
いては依然係合状態が維持される。
【0094】この係合状態の維持は、ステップ402に
おいて、アイドル接点がオフとされたとき、即ちアクセ
ルペダルが踏み込まれたときにステップ411によっ
て、フラグF2 が0にリセットされ、その結果、ステッ
プ438でNo の判断がなされてステップ440へと流
れるまで維持される。
【0095】なお、ステップ401でDレンジでないと
判断されたときは、ステップ415に進んで2レンジか
否かが判定され、2レンジと判定されたときは前述のス
テップ416以降へ進むが、2レンジでもないと判定さ
れたときはステップ421へ進んでLレンジか否かが判
定され、その後ステップ416へと進むようになってい
る。
【0096】Lレンジでもないときは、前進走行レンジ
ではないということであるため、ステップ422以降に
進み、フォワードクラッチC1 が完全解放されると共
に、フラグF1 、F2 が共に0にリセットされ(ステッ
プ423、435)、その後ステップ432あるいは4
38でNo と判断されることにより、ステップ440に
進み、通常の変速マップによるソレノイド出力とされる
ようになっている。
【0097】この実施例によれば、アクセルペダルがオ
ンとされることによってクリープ防止制御が解除される
ときは、フォワードクラッチC1 が直ちに完全係合され
ると共に、ヒルホールドブレーキB1 及びセカンドブレ
ーキB2 も同時に解放状態とされ、直ちに第1速段の発
進態勢が確立される。
【0098】一方、アクセルペダル以外の要因によって
クリープ防止制御が解除されるときは、まずフォワード
クラッチがなましながらゆっくりと係合されると共に、
この係合が終わると同時にヒルホールドブレーキB1 が
解放され、この状態で次にアクセルペダルが踏み込まれ
るまでセカンドブレーキを係合させた状態で(第2速段
を形成したままの状態で)待機される。
【0099】従って、フォワードクラッチC1 とヒルホ
ールドブレーキB1 は、基本的に「組」になって制御さ
れるため、クリープ防止制御が実行されるときは必ず後
退防止機能が働き、一方、クリープ防止制御が解除され
るときはこれに伴って後退防止機能も解除されるため、
同一の坂路で同じようにブレーキをオフとしたときに車
両が後退したり後退しなかったりする不具合を防止する
ことができるようになる。
【0100】次に、図6に本第2発明の実施例に係る制
御フローを示す。
【0101】図5との違いは、ステップ402でNo の
判断がなされたときに、ステップ450、451のステ
ップが設けられ、これによってステップ411がバイパ
スされるか否かの点が異なるだけである。
【0102】具体的には、ステップ450ではスロット
ル開度θが所定値θ0 以上であるか否かが判断される。
又、ステップ451では、スロットル開度θの変化率Δ
θが所定変化率Δθ0 よりも大きいか否かが判断され
る。このうち、一方でも成立しなかったときはステップ
411がバイパスされる。即ち、F2 がリセットされな
いため、フォワードクラッチC1 は(なまし係合ではな
く)直ちに完全係合とはされるが、自動変速機は第2速
段の状態を維持したままとされる。
【0103】そして、このステップ450及び451の
双方が成立するような状態でアクセルペダルが踏み込ま
れたときに初めてF2 がリセットされ、その結果ステッ
プ440に進むようになって、通常の変速マップによる
ソレノイド出力が出されるようになっている。このた
め、そのときの車速V及びスロットル開度θによって第
1速段にダウンシフトされることもあれば、第2速段の
状態のままでよい場合もあることになる。
【0104】この図6の制御フローによれば、第2速段
から第1速段へのダウンシフトは必要なときにのみ行わ
れ、しかもこれが実行されるときはアクセルペダルの踏
み込みによるトルク変化が大きいときであるため、図7
に比較して示すように、当該第2速段から第1速段への
シフトショックはマスキングされてしまい、運転者に不
快感を与えることもなくなるものである。
【0105】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ク
リープ防止制御を実行すると共に、後退防止用のブレー
キを作用させ、合せて自動変速機の高速段を達成するよ
うな制御を実行する場合に、この制御から復帰するとき
に合理的なシーケンスで復帰することができ、ショック
が小さく且つ運転者に違和感を与えることなく復帰する
ことができるようになるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の要旨を示すブロック図であ
る。
【図2】図2は、本発明が適用された車両用自動変速機
のトランスミッション部を示すスケルトン図である。
【図3】図3は、上記自動変速機における各変速段での
摩擦係合装置の係合、解放状態を示す線図である。
【図4】図4は、上記自動変速機の油圧制御装置の一部
を示す油圧制御回路図である。
【図5】図5は、上記自動変速機で実行される制御フロ
ーを示す流れ図である。
【図6】図6は、他の制御フローの例を示す流れ図であ
る。
【図7】図7は、第2速段から第1速段へのダウンシフ
トショックについて、トルク変化の小さいときと、大き
いときとを比較して示した線図である。
【符号の説明】
C1 …フォワードクラッチ(前進走行を達成するときに
係合させるクラッチ)、 B1 …ヒルホールドブレーキ(後退防止制御時に係合さ
せるブレーキ)、 B2 …セカンドブレーキ(高速段(第2速段)を形成す
るときに係合させるブレーキ)、 20…トルクコンバータ部、 110…マニュアルバルブ、 180…B1 コントロールバルブ、 200…C1 コントロールバルブ、 230…ソレノイドリレーバルブ、 240…ソレノイドバルブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−244955(JP,A) 特開 昭61−55456(JP,A) 実開 昭62−99435(JP,U) 実公 昭60−35816(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動変速機のシフトレンジが前進走行レン
    ジとされているときに、アクセルオフの条件を含む所定
    の条件が成立すると、前進走行を実現する摩擦係合要素
    を滑らせると共に、第2速段を達成する摩擦係合要素を
    作用させ、且つ、車両の後退を防止する摩擦係合要素を
    作用させるという特定の制御を実行するように構成した
    車両用自動変速機の制御装置において、 前記所定の条件がアクセルがオフとされたまま、ブレー
    キ操作によって不成立となったことを検出する手段と、ブレーキ操作 によって前記所定の条件が不成立となった
    ときに、前記前進走行を実現する摩擦係合要素の係合及
    び車両の後退を防止する摩擦係合要素の非作用操作のみ
    を実行する手段と、ブレーキ操作 によって前記所定の条件が不成立となった
    後に、アクセルがオンとされたことを検出する手段と、 アクセルオンの検出と共に前記第2速段を達成する摩擦
    係合要素を非作用とする手段と、 を備えたことを特徴とする車両用自動変速機の制御装
    置。
  2. 【請求項2】自動変速機のシフトレンジが前進走行レン
    ジとされているときに、アクセルオフの条件を含む所定
    の条件が成立すると、前進走行を実現する摩擦係合要素
    を滑らせると共に、第2速段を達成する摩擦係合要素を
    作用させ、且つ、車両の後退を防止する摩擦係合要素を
    作用させるという特定の制御を実行するように構成した
    車両用自動変速機の制御装置において、 前記所定の条件がアクセルがオフとされたまま、ブレー
    キ操作によって不成立となったことを検出する手段と、ブレーキ操作 によって前記所定の条件が不成立となった
    ときに、前記前進走行を実現する摩擦係合要素の係合及
    び車両の後退を防止する摩擦係合要素の非作用のみを実
    行する手段と、ブレーキ操作 によって前記所定の条件が不成立となった
    後に、アクセル開度及びその変化率の少なくとも1つが
    所定値以上となったことを検出する手段と、 アクセル開度及び変化率の少なくとも1つが所定値以上
    となったことが検出されたときに前記第2速段を達成す
    る摩擦係合要素を非作用とする手段と、 を備えたことを特徴とする車両用自動変速機の制御装
    置。
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