JP3116310U - パチンコ台の吸い殻回収装置 - Google Patents

Abstract

【課題】容易に吸い殻の詰まりを除去することができるパチンコ台の吸い殻回収装置を提供する。
【解決手段】パチンコ台の吸い殻回収装置は、複数台のパチンコ台の下縁付近に沿って配設された中空部材と、前記中空部材内に配置され、一端側に設置された吸い殻回収容器５まで吸い殻を搬送する搬送手段とを備える。前記搬送手段は搬送方向を逆転させる逆転スイッチ25を有する。前記リミットスイッチ26は前記ケース11と前記蓋体15との当接部17に設けられる。前記逆転スイッチ25はケース11の中に設置されている。
【選択図】図２

Description

本考案は、パチンコ台の吸い殻回収装置に関する。

従来、複数台のパチンコ台が並べて設置された基台の下縁付近に沿って断面略箱状のスクリューシュート(中空部材)を配置し、吸い殻投入部を介してスクリューシュート内に投入された吸い殻を、スクリューシュート内に沿って延びる螺旋状に形成されたスクリュー羽根によって、一端側に設置した吸い殻回収容器まで搬送して、当該吸い殻回収容器で吸い殻を回収する吸い殻回収装置が知られている（例えば、特許文献１参照）。
特開平１０−３３８２６号公報

しかしながら、かかる構成の吸い殻回収装置では、搬送される吸い殻がスクリューシュートに詰まることがあり、このような場合には吸い殻を回収できず、また、吸い殻が詰まった状態で使用し続けることによって非効率であるだけでなく、故障の原因となるという問題があった。さらに、吸い殻が詰まった場合には吸い殻回収装置を解体し掃除する必要があり、作業が煩雑であるという問題があった。

そこで、本考案は以上の点を考慮してなされたもので、容易に吸い殻の詰まりを除去することができるパチンコ台の吸い殻回収装置を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、請求項１に係る考案は、複数台のパチンコ台の下縁付近に沿って配設された中空部材と、前記中空部材内に配置され、該中空部材の一端側に設置された吸い殻回収容器まで吸い殻を搬送する搬送手段とを備え、前記搬送手段は搬送方向を逆転させる逆転スイッチを有することとした。

また、請求項２に係る考案は、前記吸い殻回収容器が、蓋体を有するケースに収納され、前記搬送手段は、前記蓋体を開放すると停止し前記蓋体を閉塞すると起動するリミットスイッチを備えることを特徴とする請求項１記載のパチンコ台の吸い殻回収装置。

また、請求項３に係る考案は、前記リミットスイッチが前記ケースと前記蓋体との当接部に設けられることとした。

また、請求項４に係る考案は、前記逆転スイッチが、前記蓋体を開いて操作することが可能なケースの中に設置されていることとした。

また、請求項５に係る考案は、前記搬送手段はスクリューコンベアであることとした。

本考案の請求項１によれば、搬送手段に吸い殻が詰まった場合に、搬送手段の搬送方向を逆転させることによって、容易に吸い殻を取り除くことができる。

また、請求項２によれば、吸殻回収容器を取り出すため、蓋体を開放したときに搬送手段が停止するので、作業の安全性を向上することができる。

また、請求項３によれば、蓋体を開いた状態でも、リミットスイッチを操作し、搬送手段を作動させることができるので、より円滑に吸い殻の詰まりを除去するなどの点検作業を行なうことができる。

また、請求項４によれば、蓋体を開くことによって搬送手段が停止すると共に逆転スイッチを操作することができるので、操作性を向上することができる。

また、請求項５によれば、発塵がすくないので、衛生的に吸い殻を搬送し、回収することができる。

以下、本考案における好ましい実施例について、添付図面を参照しながら説明する。

図１に示す１は全体として本考案のパチンコ台の吸い殻回収装置（以下、吸い殻回収装置）を示す。

かかる構成の吸い殻回収装置１は、複数台のパチンコ台Ａが並べて設置され、前方に段部が形成された基台Ｂに設けられており、下縁付近に沿って配設された中空部材２と、前記中空部材２内に配置され、一端側に吸い殻を搬送する搬送手段３と、当該基台Ｂの段部を貫通して搬送手段３に連通する複数の吸い殻投入部４と、この搬送手段３の一端側に設置され、当該搬送手段３によって搬送された吸い殻を回収する吸い殻回収容器５とを有する。

ここで、搬送手段３は、スクリューコンベアであって、中空部材２の長手方向に沿って当該中空部材２内にスクリュー部材７を備えた回動軸８が配置されており、この回動軸８の他端が軸受部９に軸支されているとともに、当該回動軸８の一端側が駆動モータ10に接続され、これにより中空部材２内に投下された吸い殻を一端側へ搬送し得るように構成されている。

搬送手段３の一端側には、前記吸い殻回収容器５を収納するケース11が設けられており、前記ケース11内に、前記搬送手段３の駆動モータ10を操作する操作部12が設置されている。この操作部12は、駆動モータ10と電気的に接続されていると共に、先端に図示しない受電プラグを備えたコード13が接続されている。

ケース11は、図２に示すように、ステンレスなどの金属製の有底筒状の筐体からなるケース本体14と、前記ケース本体14の一面を開閉する蓋体15とからなり、上端に前記駆動モータ10が固定されている。ケース本体14は、一面の側壁が略「門」の字状に開口して形成され、前記吸い殻回収容器５を出し入れ可能な開口部16と、前記蓋体15が当接する当接部17とを備える。

前記蓋体15は、ケース本体14と同じステンレスなどの金属製の板部材からなり、側方端部は直角に折り返され、横断面が略コ字状となるように形成されている。この蓋体15は下端の支軸部18でケース本体14下部に軸支されている。蓋体15は、図示しないロック部でケース本体14に当接した状態で係止し、表面側の上方に設けられた把手19で開閉される。また、蓋体15は、解除可能なストッパ20により、上下方向に略４５度開いた状態で保持される。ストッパ20は、蓋体15の裏面側に回動可能に支持された係止部21と、ケース本体14に設けられた係止受部22とからなる。前記係止部21は、蓋体15から直角に伸びる腕部材からなり、係止部21の一端において蓋体に回動可能に支持されると共に、他端には下方に突出した突起23が一体的に形成されている。また、前記係止受部22は、前記当接部に穿設された貫通穴で構成される。

前記操作部12は、前記駆動モータ10を逆回転させる逆転スイッチ25と、前記蓋体15を開放したときに前記駆動モータ10を停止させ、前記蓋体15を閉塞したときに前記駆動モータ10を起動するリミットスイッチ26と、運転状態を表示するランプ27とからなる。前記逆転スイッチ25は、前記ケース本体14内の前記蓋体15に覆われる位置に設置されている。この逆転スイッチ25は、本実施形態では逆転スイッチ25を押下したときにオンするスイッチを用い、当接部17の裏側に設けられている。

また、リミットスイッチ26は、図３に示すように、前記当接部17の内側に設置され、スイッチボックス30と、前記スイッチボックス30内に設けられた図示しない接点を開閉する可動片31とからなる。可動片31は、ばね性を有する金属板からなり、開方向に付勢されている。この可動片31は、基端において、前記スイッチボックス30に揺動可能に設けられると共に、前記接点に直結した押下部32と当接している。また、可動片31の先端には、前記蓋体15に当接する作用部33が設けられている。この作用部33は、合成樹脂で形成され、可動片31の先端に回動自在に設けられている。そして、前記可動片31の先端が前記当接部17に設けた挿通孔34から外側、すなわち、蓋体15と当接する側に突出するようにケース本体14に支持されている。尚、このリミットスイッチ31は、接点が開成した状態が原点である。

次に上記構成の作用について説明する。まず、通常運転する場合について説明する。ケース11は蓋体15が閉じた状態であり、リミットスイッチ26は、可動片31の作用部33が蓋体15に押されることによって押下部32が接点を閉成する（図３（Ｂ））。次いで、受電プラグを図示しない屋内コンセントに接続すると、電源が供給される。電源が供給されると、駆動モータ10が回転し、これによって、スクリュー部材７が中空部材２内において回転する。

この状態で吸い殻投入部４を介して中空部材２に投入された吸い殻は、スクリュー部材７によって押されて中空部材２の一端側まで搬送され、当該中空部材２の一端下方に設置した吸い殻回収容器５に落下して回収される（図１）。

次に、上記通常運転中に搬送手段３に吸い殻が詰まった場合に、詰まった吸い殻を除去するなどの点検時について説明する。点検するには、把手19を把持し、ケース11の蓋体15を開放する（図２）。そうすると、リミットスイッチ26は蓋体15が作用部33から離れることによって、可動片31が開放され押下部32が復帰し接点が開成する（図３（Ａ））。これにより、電源が遮断されるので、駆動モータ10が停止する。したがって、直接受電プラグを屋内コンセントから引き抜かなくても、蓋体15を開けることによってのみ駆動モータ10を停止するので、安全性を向上することができると共に、利便性を向上できる。

また、この状態で逆転スイッチ25を押下し、駆動モータ10を逆回転させる。そうすると、スクリュー部材７が逆回転するので、スクリュー部材７に詰まった吸い殻を一旦戻すことができる。さらに、逆転スイッチ25を復帰させ、作用部33を指で押してリミットスイッチ26を閉成し、駆動モータ10を正回転させることによって、吸い殻を吸い殻回収容器５に回収することができる。このように、逆転スイッチ25及びリミットスイッチ26を操作することによって、搬送装置内に詰まった吸い殻を取り除くことができる。

また、点検後は蓋体15を閉じることによって、リミットスイッチ26がオンするので、直ちに通常運転を開始することができる。

また、作用部33は合成樹脂製で形成されているので、蓋体15が作用部33に当接するときの蓋体15の傷つきを防止できる。また、作用部33は回動自在に可動片31の先端に設けられているので、部材同士の擦れによる異音が発生するのを防ぐことができる。したがって、スムーズに蓋体15を作用部33に当接し、接点を閉成、及び開成することができる。

また、蓋体15はストッパ20で略４５度傾いた位置で保持されているので、蓋体15で通路を塞ぐことなく点検することができる。尚、ストッパ20を解除することによって、蓋体15を全開することができ、搬送手段３、ケース11内の清掃、点検、修理、及び回収した吸い殻の除去、吸い殻回収容器５の出し入れなどの作業を容易に行なうことができる（図２）。また、ストッパ20の係止部21は、蓋体15に回動可能に設けられているので、係止部21を上方へ回動させることによって容易にストッパ20を解除することができる。

上記のように本実施形態では、複数台のパチンコ台Ａの下縁付近に沿って配設された中空部材２と、前記中空部材２内に配置され、該中空部材２の一端側に設置された吸い殻回収容器５まで吸い殻を搬送する搬送手段３とを備え、前記搬送手段３は搬送方向を逆転させる逆転スイッチ25を有することとしたから、搬送手段３に吸い殻が詰まった場合に、搬送手段３の搬送方向を逆転させることによって、容易に吸い殻を取り除くことができる。

また、前記吸い殻回収容器５が、蓋体15を有するケース11に収納され、前記搬送手段３は蓋体15を開放すると停止し前記蓋体15を閉塞すると起動するリミットスイッチ26を備えるから、蓋体15を開放したときに搬送手段３が停止するので、安全性を向上することができる。

また、前記リミットスイッチ26が前記ケース11と前記蓋体15との当接部17に設けられることとしたから、蓋体15を開いた状態でも、リミットスイッチ26を操作し、搬送手段３を作動させることができるので、より円滑に吸い殻の詰まりを除去するなどの点検作業を行なうことができる。

また、前記逆転スイッチ25が前記蓋体ケース11内の前記蓋体15に覆われる位置に設置されていることとしたから、蓋体15を開くことによって搬送手段３が停止すると共に逆転スイッチ25を操作することができるので、操作性を向上することができる。

また、前記搬送手段３はスクリューコンベアであることとしたから、発塵がすくないので、衛生的に吸い殻を搬送し、回収することができる。

本考案は、本実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、搬送手段はスクリュー部材によるものを例示したが、本考案はこれに限らず、ベルト部材によるものでもよい。

本考案によるパチンコ台の吸い殻回収装置の全体構成を示す縦断面図である。 蓋体を開いた状態のケースの全体構成を示す斜視図である。 リミットスイッチの構成を示す側面図である。

符号の説明

１ 吸い殻回収装置（パチンコ台の吸い殻回収装置）
２ 中空部材
３ 搬送手段
５ 吸殻回収容器
11 ケース
15 蓋体
17 当接部
25 逆転スイッチ
26 リミットスイッチ
Ａ パチンコ台

Claims (5)

1. 複数台のパチンコ台の下縁付近に沿って配設された中空部材と、前記中空部材内に配置され、該中空部材の一端側に設置された吸い殻回収容器まで吸い殻を搬送する搬送手段とを備え、前記搬送手段は搬送方向を逆転させる逆転スイッチを有することを特徴とするパチンコ台の吸い殻回収装置。
2. 前記吸い殻回収容器は、蓋体を有するケースに収納され、前記搬送手段は、前記蓋体を開放すると停止し前記蓋体を閉塞すると起動するリミットスイッチを備えることを特徴とする請求項１記載のパチンコ台の吸い殻回収装置。
3. 前記リミットスイッチは、前記ケースと前記蓋体との当接部に設けられたことを特徴とする請求項２記載のパチンコ台の吸い殻回収装置。
4. 前記逆転スイッチは、前記ケース内の前記蓋体に覆われる位置に設置されていることを特徴とする請求項２又は３に記載のパチンコ台の吸い殻回収装置。
5. 前記搬送手段はスクリューコンベアであることを特徴とする請求項１〜５いずれか１項記載のパチンコ台の吸い殻回収装置。
   

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