JP3115160B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JP3115160B2
JP3115160B2 JP05182286A JP18228693A JP3115160B2 JP 3115160 B2 JP3115160 B2 JP 3115160B2 JP 05182286 A JP05182286 A JP 05182286A JP 18228693 A JP18228693 A JP 18228693A JP 3115160 B2 JP3115160 B2 JP 3115160B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直流入力を交流電力
に変換して電動機などの負荷に出力する電力変換装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来一般的に用いられている中性
点クランプ式インバータを有する電力変換装置のU相1
相分の主回路1およびインバータ制御回路2を示してい
る。また3相出力インバータの場合、他の2相V,W相
も同様の構成を備えることになる。
【0003】この従来の電力変換装置について説明する
と、主回路1は直流電源Vdに対して、フィルタコンデ
ンサにより直流電圧源Vd1,Vd2に分圧して入力とし、
インバータ回路部が4つの自己消弧素子S1〜S4と、
各自己消弧素子S1〜S4それぞれに逆並列に接続され
たフリーホイーリングダイオードD1〜D4と、中性点
に接続されたクランプ用ダイオードD5,D6から構成
され、このインバータ回路部の交流出力VU が負荷LO
ADに供給されるようになっている。
【0004】この主回路1のインバータ回路部の出力電
圧VU は4つの自己消弧素子S1〜S4をオン、オフさ
せることによって次のように変化する。ただし、全体の
直流電圧をVd とし、Vd1=Vd2=Vd /2とする。
【0005】 S1とS2がオンのとき、VU =+Vd /2 S2とS3がオンのとき、VU =0 S3とS4がオンのとき、VU =−Vd /2 またインバータ制御部2は、PWM変調制御の搬送波周
波数を決定する基準クロックCKPを出力する発振器2
1と、この発振器21の基準クロックCKPに応じた周
波数のPWM変調制御の搬送波X,Yを発生する三角波
発生器221,222を備えている。
【0006】上記の発振器21は図5に示すように、水
晶発振器211とこの発振波を分周する分周器212か
ら構成されている。そしてこの発振器21が出力する基
準クロックCKPの周波数はPWM変調制御の搬送波周
波数に相当するが、この周波数は使用する自己消弧素子
の種類によって異なり、自己消弧素子としてGTOを用
いる場合には300Hzとする。また三角波発生器221
が出力する搬送波Xは0〜+Emax の間で変化する三角
波、三角波発生器222が出力する搬送波YはX波とは
逆相で、−Emax 〜0の間で変化する三角波である。
【0007】インバータ制御部2はさらに、三角波X,
Y各々を電圧指令値eU と比較する比較器231,23
2と、この比較器231,232から出力されるゲート
指令g1,g2の信号レベルに応じたゲートパルスを各
自己消弧素子S1〜S4に出力するゲートロジック部2
41,242を備えている。ここで、比較器231,2
32は次の論理でゲート指令g1,g2を出力する。
【0008】 eU >Xのとき、g1=1 eU ≦Xのとき、g1=0 eU <Yのとき、g2=1 eU ≧Yのとき、g2=0 そしてゲートロジック部241は、このゲート指令g1
=1のときに自己消弧素子S1をオンさせるためのゲー
トパルスS1Pを出力し、g1=0のときに自己消弧素
子S3をオンさせるためのゲートパルスS3Pを出力す
る。同じように、ゲートロジック部242は、ゲート指
令g2=1のときに自己消弧素子S4をオンさせるため
のゲートパルスS4Pを出力し、g2=0のときに自己
消弧素子S2をオンさせるためのゲートパルスS2Pを
出力する。
【0009】以上の構成を有する従来の電力変換装置の
動作を図6に示すタイムチャートで説明すると、次のよ
うになる。すなわち、電圧指令値eU の振幅ei が搬送
波Xよりも大きいときには比較器231の出力g1=1
となり、これによってゲートロジック部241が自己消
弧素子S1をオンさせるゲートパルスS1Pを出力し、
このときには振幅ei は搬送波Yよりも大きいので比較
器232の出力g2=0となり、これによってゲートロ
ジック部242が自己消弧素子S2をオンさせるゲート
パルスS2Pを出力し、この結果として、インバータ回
路部の出力電圧VU は+Vd /2となる。
【0010】また電圧指令値eU の振幅ei が搬送波Y
よりも小さいときには比較器232の出力g2=1とな
り、これによってゲートロジック部242が自己消弧素
子S4をオンさせるゲートパルスS4Pを出力し、この
ときには振幅ei は搬送波Xよりも小さいので比較器2
31の出力g1=0となり、これによってゲートロジッ
ク部241が自己消弧素子S3をオンさせるゲートパル
スS3Pを出力し、この結果として、インバータ回路部
の出力電圧VU は−Vd /2となる。
【0011】そしてそれ以外のタイミングには自己消弧
素子S2,S3が共にオンし、出力電圧VU は0であ
る。したがってこのような中性点クランプ式インバータ
を備えた電力変換装置では、3レベル(+Vd /2,
0,−Vd /2)の出力電圧VU が得られ、高調波成分
の少ない電圧波形となり、電動機負荷の場合にはそれだ
け電流の脈動が小さくなり、トルクリップルも低減でき
る利点がある。またゲート信号g1,g2からも分かる
ように出力周波数の半サイクル期間はスイッチング動作
を休止しており、通常のブリッジインバータと比較する
と、素子のスイッチング損失やスナバー回路損失が減少
する利点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
中性点クランプ式インバータを備えた電力変換装置で
は、電圧指令値の振幅が小さいときに制御が不能となる
問題点があった。図7は、従来の電力変換装置における
電圧指令eU の振幅ei が非常に小さい場合の動作を示
すタイムチャートであるが、電圧指令値eU の振幅ei
が非常に小さいとき、ゲート信号g1,g2のパルス幅
は狭くなるが、この幅がインバータ回路部の自己消弧素
子S1〜S4の最小オン時間Δtよりも狭くなった場合
に問題が発生する。
【0013】大容量のインバータでは、自己消弧素子が
ターンオフする際の過電圧を抑制するためのスナバー回
路が必要となるが、このスナバー回路のコンデンサを初
期化するために自己消弧素子をオンさせたとき、一定時
間(すなちわ、最小オン時間Δt以上の時間、例えば、
GTOを自己消弧素子として用いているときには100
マイクロ秒程度の時間)のオン時間を維持しなければな
らない。
【0014】ところが図7のタイムチャートに示すよう
に、入力信号eU の振幅ei が小さくなり、ゲート信号
g1=1となる期間、すなわち自己消弧素子S1がオン
する期間が最小オン時間Δtよりも短くなる場合、この
最小オン時間を確保するためにゲート信号g1はg1′
のように補正される。同様にゲート信号g2もg2′の
ように補正され、この結果、出力電圧VU は最下段の波
形に示すように実際のゲート信号g1,g2のオン時間
に対応せず、それよりも長い一定時間Δtの間+Vd /
2または−Vd /2の電圧を出力することになり、出力
電圧の平均値VU は出力信号eU の振幅に関係なく正ま
たは負の一定値になってしまう。
【0015】すなわち、従来の中性点クランプ式インバ
ータを備えた電力変換装置では、入力信号のレベルが低
くなった場合には、その入力信号の値に関係なく出力電
圧が一定値になってしまい、負荷電流を制御することが
できなくなる問題点があった。特にこの点は、出力周波
数が低いときには電圧誤差が積算されて負荷電流を増大
させてしまう結果をもたらし、負荷として電動機を駆動
しようとする場合、入力信号の振幅が小さくなる起動時
や停止時に円滑な動作を阻害することになっていた。
【0016】この発明はこのような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、自己消弧素子の最小オン時間を確保
しつつ、電圧指令値の振幅が小さいときに生じていた出
力電圧の制御不能領域を極力狭くすることができる電力
変換装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の電力変
換装置は、直流電源と、この直流電源に並列に接続さ
れ、直流電源を2分圧するフィルタコンデンサと、4つ
の自己消弧素子を直列に接続し、自己消弧素子各々にフ
リーホイーリングダイオードを並列に接続して構成され
る1相分を、直流電源と並列に複数組接続した変換部
と、自己消弧素子のうち、直流電源の正極側の2つの自
己消弧素子と、直流電源の負極側の2つの自己消弧素子
との間に接続される負荷と、直流電源の分圧点から変換
部の各相に対して接続されるクランプダイオードとから
成る主回路装置と、負荷に対して供給する電圧指令値を
与える電圧指令手段と、電圧指令値の振幅を検出し、こ
の振幅に応じて搬送波周波数を可変制御する搬送波周波
数制御手段と、電圧指令値と搬送波周波数によりパルス
幅変調を行ない、自己消弧素子各々のゲート制御信号を
出力するパルス幅変調手段から成る主回路制御装置とを
備えたものである。
【0018】請求項2の発明は、請求項1の電力変換装
置において、搬送波周波数制御手段が、電圧指令値の振
幅を検出する振幅検出手段と、振幅検出手段が検出した
電圧指令値の振幅を変数とする関数に基づき、当該電圧
指令値の振幅が所定値以上の場合に一定周波数の搬送波
周波数指令を出力し、電圧指令値の振幅が所定値以下の
場合に当該振幅が小さくなるほど低い周波数の搬送波周
波数指令を出力する周波数指令演算手段と、周波数指令
演算手段の出力する搬送波周波数指令に基づき、PWM
変調手段に与える搬送波周波数を可変制御する可変周波
数発生手段から構成されるようにしたものである。
【0019】
【作用】請求項1の発明の電力変換装置では、電圧指令
値の振幅に応じてパルス幅変調手段の搬送波周波数を可
変制御することにより、パルス幅変調手段が出力するゲ
ート制御信号の単位時間当たりのゲートターンオン回数
を変化させ、電圧指令値の振幅が小さくなるほどにゲー
トターンオン回数を少なくする。こうして、電圧指令値
の振幅が小さくなった場合にも主回路装置の出力電圧の
平均値が一定値とならないようにして、主回路装置の出
力電圧の可変制御を可能とする。
【0020】請求項2の発明の電力変換装置では、振幅
検出手段によって電圧指令値の振幅を検出し、周波数指
令演算手段によって振幅検出手段の検出した電圧指令値
の振幅を変数とする関数に基づき、電圧指令値の振幅が
所定値以上の場合に一定周波数の搬送波周波数指令を出
力し、電圧指令値の振幅が所定値以下の場合に当該振幅
が小さくなるほど低い周波数の搬送波周波数指令を出力
する。そして可変周波数発生手段によって周波数指令演
算手段の出力する搬送波周波数指令に基づき、PWM変
調手段に与える搬送波周波数を可変制御する。こうし
て、パルス幅変調手段が出力するゲート制御信号の単位
時間当たりのゲートターンオン回数を変化させ、電圧指
令値の振幅が小さくなるほどにゲートターンオン回数を
少なくし、電圧指令値の振幅が小さくなった場合にも主
回路装置の出力電圧の平均値が一定値とならないように
して、主回路装置の出力電圧の可変制御を可能とする。
【0021】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説
する。図1は請求項1および請求項2の発明の共通する
実施例を示している。この実施例に示す電力変換装置の
主回路部1において、図4に示した従来例のものと同一
の構成要素については同一の符号を付することによって
その説明を省略する。
【0022】電力変換装置のインバータ制御部2は、電
圧指令値eU の振幅ei を検出する振幅検出器26と、
この振幅検出器26が検出した振幅ei を変数とする関
数に基づき、発振周波数指令値f*を演算して出力する
関数演算器27と、この関数演算器27が出力する発振
周波数指令値f*に応じてPWM変調制御の搬送波周波
数を決定する基準クロックCKPを変化させて出力する
可変周波数発振器30を備えている。
【0023】そしてインバータ制御部2は、可変周波数
発振器30の基準クロックCKPに応じた周波数のPW
M変調制御のための搬送波X,Yを発生する三角波発生
器221,222と、三角波X,Y各々を電圧指令値e
U と比較する比較器231,232と、この比較器23
1,232から出力されるゲート指令g1,g2の信号
レベルに応じたゲートパルスを各自己消弧素子S1〜S
4に出力するゲートロジック部241,242を備えて
いる。
【0024】三角波発生器221が出力する搬送波Xは
0〜+Emax の間で変化する三角波、三角波発生器22
2が出力する搬送波YはX波とは逆相で、−Emax 〜0
の間で変化する三角波である。また、比較器231,2
32は次の論理でゲート指令g1,g2を出力する。
【0025】 eU >Xのとき、g1=1 eU ≦Xのとき、g1=0 eU <Yのとき、g2=1 eU ≧Yのとき、g2=0 そしてゲートロジック部241は、このゲート指令g1
=1のときに自己消弧素子S1をオンさせるためのゲー
トパルスS1Pを出力し、g1=0のときに自己消弧素
子S3をオンさせるためのゲートパルスS3Pを出力す
る。同じように、ゲートロジック部242は、ゲート指
令g2=1のときに自己消弧素子S4をオンさせるため
のゲートパルスS4Pを出力し、g2=0のときに自己
消弧素子S2をオンさせるためのゲートパルスS2Pを
出力する。そしてこの自己消弧素子S1〜S4の動作に
より、負荷LOADにかかる出力電圧VU は、Vd1=
Vd2=Vd/2とすると、(Vd/2,0,−Vd/
2)の3レベルの電圧に制御される。
【0026】次に、上記構成の電力変換装置の動作につ
いて説明する。振幅検出器26が電圧指令値eU の振幅
ei を検出すると、関数演算器27はその振幅ei を変
数とし、図2に示す関数に基づき発振周波数指令値f*
を生成して可変周波数発振器30に出力する。
【0027】この関数は、電圧指令値eU の振幅ei が
出力電圧の制御不能領域eiminよりも十分に大きい場合
には、自己消弧素子の最適発振周波数としてGTO素子
を例とすると、300Hz相当の発振周波数指令値f*を
出力し、電圧指令値eU の振幅ei がeimin以下の出力
電圧の制御不能領域の値になれば、その振幅ei の低下
に比例して低下する発振周波数指令値f*を出力するも
のとする。そしてこの変化する発振周波数指令値f*に
応じて、可変周波数発振器30は周波数が変化する基準
クロックCKPを出力することになる。
【0028】そこで、電圧指令値eU が制御不能領域よ
りも大きい場合には、可変周波数発振器30は従来例の
発振器21と同様の300Hzの基準クロックCKPを出
力し、三角波発生器221,222はこの300Hzの基
準クロックCKPの周波数で、互いに逆位相の三角波
X,Yを出力することになる。したがって、比較器23
1,232は図6に示すゲート信号g1,g2それぞれ
を出力し、従来例と同様に、電圧指令値eU の振幅ei
が搬送波Xよりも大きいときには比較器231の出力g
1=1となり、これによってゲートロジック部241が
自己消弧素子S1をオンさせるゲートパルスS1Pを出
力し、このときには振幅ei は搬送波Yよりも大きいの
で比較器232の出力g2=0となり、これによってゲ
ートロジック部242が自己消弧素子S2をオンさせる
ゲートパルスS2Pを出力し、この結果として、インバ
ータ回路部の出力電圧VU は+Vd /2となる。
【0029】また電圧指令値eU の振幅ei が搬送波Y
よりも小さいときには比較器232の出力g2=1とな
り、これによってゲートロジック部242が自己消弧素
子S4をオンさせるゲートパルスS4Pを出力し、この
ときには振幅ei 搬送波はXよりも小さいので比較器2
31の出力g1=0となり、これによってゲートロジッ
ク部241が自己消弧素子S3をオンさせるゲートパル
スS3Pを出力し、この結果として、インバータ回路部
の出力電圧VU は−Vd /2となる。
【0030】それ以外のタイミングには自己消弧素子S
2,S3が共にオンし、出力電圧VU は0である。した
がってこの実施例の電力変換装置は、制御不能領域より
も大きい電圧指令値eU が入力される場合には、従来例
と同様の動作によって3レベル(+Vd /2,0,−V
d /2)の出力電圧VU を出力する。
【0031】電圧指令値eU の振幅ei がeimin以下と
なる制御不能領域になれば、次のように動作する。この
場合、電圧指令値eU の振幅ei の低下に比例して、関
数演算器27の出力である発振周波数指令値f*も低下
する。この結果、三角波発生器221,222の出力で
ある三角波X,Yの周波数が減少し、電圧指令値eUの
1周期間に対して三角波の山の数が振幅ei の低下に対
して減少して行く。図3はこのような三角波の周波数が
低下した場合のタイムチャートを示しているが、三角波
X,Yの周波数が低下したことによって、電圧指令値e
U の振幅ei が正の期間に比較器231が出力するゲー
ト信号g1=1、したがってゲートロジック部241が
出力する自己消弧素子S1をオンするゲートパルスS1
Pを出力する単位時間当たりの回数が、図7に示す従来
の場合に比べて3回から2回に減少する。
【0032】同様に三角波X,Yの周波数が低下したこ
とによって、電圧指令値eU の振幅ei が負の期間に比
較器232が出力するゲート信号g2=1、したがって
ゲートロジック部242が出力する自己消弧素子S4を
オンするゲートパルスS4Pを出力する単位時間当たり
の回数も、図7に示す従来の場合に比べて4回から3回
に減少する。
【0033】これらの場合、ゲート信号g1=1,g2
=1となる時間は自己消弧素子S1〜S4の最小オン時
間Δtよりも短くなる場合がある。その場合でもゲート
信号はg1′,g2′に示すように最小オン時間Δtに
なるが、ゲートオンとなる単位時間当たりの回数が減少
するために、出力電圧VU の平均値が電圧指令値eUの
振幅ei に応じて減少し、より小さい値の振幅まで電圧
指令値に応じて低い電圧の出力を得ることができるよう
になるのである。
【0034】なお、この発明は上記の実施例に限定され
ず、周波数指令演算手段が用いる関数として、上記のよ
うな一次関数に代えて、二次以上の高次関数を用いるこ
とができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、電圧指令値の
振幅に応じてPWM変調のための搬送波周波数を可変制
御することにより、インバータの自己消弧素子のゲート
制御信号の単位時間当たりのゲートターンオン回数を変
化させ、電圧指令値の振幅が小さくなるほどにゲートタ
ーンオン回数を少なくするようにしているので、電圧指
令値の振幅が非常に小さくなった場合にもインバータ出
力電圧の平均値を電圧指令値の振幅に応じて小さくする
ことができ、インバータ出力電圧の可変制御を従来より
も広い範囲で行なうことができる。
【0036】請求項2の発明によれば、電圧指令値の振
幅を検出し、その電圧指令値の振幅を変数とする関数に
基づき、電圧指令値の振幅が所定値以上の場合に一定周
波数の搬送波周波数指令を出力し、電圧指令値の振幅が
所定値以下の場合に当該振幅が小さくなるほど低い周波
数の搬送波周波数指令を出力し、この搬送波周波数指令
に基づいてPWM変調のための搬送波周波数を可変制御
し、電圧指令値の振幅が小さくなるほどにゲートターン
オン回数を少なくなるようにしているので、電圧指令値
の振幅が小さくなった場合にもインバータ出力電圧の平
均値を電圧指令値の振幅に応じて小さくすることがで
き、インバータ出力電圧の可変制御を従来よりも広い範
囲で行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および請求項2の発明の共通する実施
例の回路ブロック図。
【図2】上記実施例において関数演算部が用いる関数を
示すグラフ。
【図3】上記実施例の動作を示すタイムチャート。
【図4】従来例の回路ブロック図。
【図5】発振器の構成を示すブロック図。
【図6】上記従来例の動作を示すタイムチャート。
【図7】上記従来例の電圧指令値が非常に小さくなった
場合の動作を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1 主回路 2 インバータ制御部 221,222 三角波発生器 231,232 比較器 241,242 ゲートロジック部 26 振幅検出器 27 関数演算器 30 可変周波数発振器 S1〜S4 自己消弧素子 D1〜D4 フリーホイーリングダイオード D5,D6 クランプ用ダイオード f* 発振周波数指令値 CKP 基準クロック X,Y 三角波 g1,g2 ゲート信号 S1P〜S4P ゲートパルス

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、この直流電源に並列に接続
    され、前記直流電源を2分圧するフィルタコンデンサ
    と、4つの自己消弧素子を直列に接続し、前記自己消弧
    素子各々にフリーホイーリングダイオードを並列に接続
    して構成される1相分を、前記直流電源と並列に複数組
    接続した変換部と、前記自己消弧素子のうち、前記直流
    電源の正極側の2つの自己消弧素子と、前記直流電源の
    負極側の2つの自己消弧素子との間に接続される負荷
    と、前記直流電源の分圧点から前記変換部の各相に対し
    て接続されるクランプダイオードとから成る主回路装置
    と、前記負荷に対して供給する電圧指令値を与える電圧
    指令手段と、前記電圧指令値の振幅を検出し、この振幅
    に応じて搬送波周波数を可変制御する搬送波周波数制御
    手段と、前記電圧指令値と前記搬送波周波数によりパル
    ス幅変調を行ない、前記自己消弧素子各々のゲート制御
    信号を出力するパルス幅変調手段から成る主回路制御装
    置とを備えて成る電力変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電力変換装置におい
    て、前記搬送波周波数制御手段は、前記電圧指令値の振
    幅を検出する振幅検出手段と、前記振幅検出手段が検出
    した電圧指令値の振幅を変数とする関数に基づき、当該
    電圧指令値の振幅が所定値以上の場合に一定周波数の搬
    送波周波数指令を出力し、前記電圧指令値の振幅が所定
    値以下の場合に当該振幅が小さくなるほど低い周波数の
    搬送波周波数指令を出力する周波数指令演算手段と、前
    記周波数指令演算手段の出力する搬送波周波数指令に基
    づき、前記パルス幅変調手段に与える搬送波周波数を可
    変制御する可変周波数発生手段から構成されることを特
    徴とする電力変換装置。
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JP7066538B2 (ja) * 2018-06-07 2022-05-13 キヤノン株式会社 電源装置及び画像形成装置

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