JP3114954B2 - 超音波モータの駆動装置 - Google Patents

超音波モータの駆動装置

Info

Publication number
JP3114954B2
JP3114954B2 JP05081559A JP8155993A JP3114954B2 JP 3114954 B2 JP3114954 B2 JP 3114954B2 JP 05081559 A JP05081559 A JP 05081559A JP 8155993 A JP8155993 A JP 8155993A JP 3114954 B2 JP3114954 B2 JP 3114954B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
driving
frequency
ultrasonic motor
stator
frequency voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05081559A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06269184A (ja
Inventor
昌弘 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP05081559A priority Critical patent/JP3114954B2/ja
Publication of JPH06269184A publication Critical patent/JPH06269184A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3114954B2 publication Critical patent/JP3114954B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステータの圧電素子に
駆動用電極と発振用電極を備えた進行波型超音波モータ
の駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】進行波型の超音波モータを駆動するため
の駆動周波数は超音波モータのステータの共振周波数
(固有振動数)と同じか、或いはそれに近い周波数が最
も効率が良く回転数及び発生トルクは最高となる。しか
しながら、図5においてモータの駆動周波数■mがステ
ータの共振周波数■0と一致してしまうと、共振をおこ
して振動が増大し、いわゆるサージングが発生して振動
音を発生したり、圧電素子を破損したりするという問題
がある。従って、振動音を発生しない範囲で最も共振点
に近く、共振点よりも高い周波数の駆動周波電圧でステ
ータを駆動することによって、高い回転数及びトルクの
発生と、共振による振動の抑制を両立させている。しか
しながら、モータの温度上昇によりステータの温度が上
昇するとステータの共振周波数が変化し、ステータの共
振周波数が駆動周波数に一致または近くなり過ぎて、振
動が増大してしまうことがある。また、駆動周波数が最
適な周波数領域を逸脱すると、効率が悪くなってしま
う。従って、駆動周波数はステータの温度変化に伴って
制御しなければ安定な回転を得ることができない。
【0003】従来、上記問題点を解決し確実な起動を確
保するために、特開平3−150076号公報において
は、ステータの振動の振幅を検出するモニタ用圧電素子
電極の出力電圧が一定になるように、フィードバック回
路によって発振回路の発振周波数を初期の発振周波数に
リセットし駆動周波数を制御している。しかしながら、
前記の方式によると超音波モータの高温時や高負荷時に
モニタ用圧電素子の出力電圧が一定の基準電圧に達せ
ず、超音波モータを駆動できなくなるという問題点があ
る。特開平4−75474号公報においては前記問題点
の解決案が開示されている。その解決案によると、検出
振動量と所定の基準電圧値との比較結果に基づいて駆動
周波数を制御し、駆動周波数が所定値に達するとモニタ
用圧電素子の出力電圧と比較するための基準電圧値を下
げることによって、モニタ用圧電素子の出力電圧が基準
電圧に達しなくなるのを防いで、超音波モータのステー
タが駆動できなくなるのを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
特開平4−75474号公報に開示された、検出振動量
と所定の基準電圧値との比較結果に基づいて駆動周波数
を制御し、駆動周波数が所定値に達すると基準電圧を下
げる方式によると、図7に示すように所定の周波数設定
手段、周波数監視手段及び基準変更手段をなすマイコン
が必要となる。そのため、構造が複雑になり、またコス
ト高であるという問題点がある。本発明は、上記の問題
点を解決するためになされたもので、高温時にステータ
の温度が上昇しても、ステータを安定に駆動することが
でき、構造が簡略で安価である超音波モータの駆動装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的を達成するための具体的手段として、図1に示すよう
に、弾性体15の一表面に圧電素子3を固着し、該圧電
素子に駆動用電極3−1、3−2及び発振用電極3−3
を設けたステータ2と、前記ステータ2の発振用電極3
−3のリアクタンス分を利用した発振によって基準周波
電圧を発生する発振手段7と、前記発振手段の基準周波
電圧によって所定の位相差及び駆動周波数を有する駆動
周波電圧を生成し、該駆動周波電圧を前記ステータ2の
駆動用電極3−1、3−2に印加する駆動周波電圧生成
手段4−1〜4−2、5−1〜5−4、6、8、9と、
を具備することを特徴とする超音波モータの駆動装置1
が提供される。
【0006】
【作用】上記構成の超音波モータの駆動装置1によれ
ば、圧電素子3のリアクタンス分(静電容量分及びイン
ダクタンス分)から、発振手段7により駆動周波電圧の
基準となる基準周波電圧を発生させている。従って、ス
テータ2の温度が変化して圧電素子3が影響を受けてス
テータ2の共振周波数が変化しても、温度係数が同一な
圧電素子3のリアクタンス分を使って基準周波電圧を発
生しているため、その共振周波数の温度変化割合と基準
周波数の温度変化割合を同一とすることができるため、
ステータ弾性体の温度が変化しても温度変化を基にして
基準周波電圧を生成することにより、温度変化に応じた
最適な駆動周波電圧を得る。
【0007】
【実施例】本発明の超音波モータの駆動装置1の一実施
例を添付図面を参照して説明する。図1は超音波モータ
の駆動装置1を示す構成図である。弾性体15及び圧電
素子3からなるステータ2に、位相の異なる駆動周波電
圧を印加する駆動用電極3−1、3−2及び駆動周波数
を決定する発振周波数を発振するための発振用電極3−
3を設ける。前記駆動用電極3−1及び3−2は、それ
ぞれ変成器4−1及び4−2の2次側に接続される。前
記変成器4−1及び4−2の1次側には両端にそれぞれ
スイッチングトランジスタ5−1〜5−4のコレクタ側
が接続され、中間タップにそれぞれ12Vの電圧が印加
されている。前記スイッチングトランジスタ5−1〜5
−4のベース側はリングカウンタ6の出力端子に接続さ
れ、エミッタ側はアースに接続されている。また、リン
グカウンタ6の入力側は発振器7に接続され、発振器7
は発振用電極3−3に接続される。発振器7は、図3に
示すようにコルピッツ型の発振器の静電容量成分を、発
振用電極3−3を用いて構成している。図2に示すよう
に、ステータ2はリング状を成しており、図示略のリン
グ状の圧電素子が固着されると共に、駆動用電極3−1
及び3−2と発振用電極3−3が設けられている。図4
は超音波モータの断面図であり、ケーシング16に弾性
体15を固定し、その弾性体15に圧電素子3を固着す
ることによりステータ2を構成している。ロータ17は
ケーシング16に回転自在に支持されたロータ軸18に
挿嵌されている。
【0008】上記実施例の作動について説明する。発振
器7に電源電圧が印加されると、基準周波電圧が生成さ
れリングカウンタ6にクロック信号として送られる。リ
ングカウンタ6では、基準周波電圧の1振幅ごとに、ス
イッチングトランジスタの5−1から5−4まで順次信
号を送ることによって位相差のある駆動周波電圧を発生
させる。従って、基準周波電圧は駆動周波電圧の1/n
(nはリングカウンタ6の出力端子数、本実施例はn=
4)の周波数になるように発振器7の静電容量、インダ
クタンス及び抵抗を設定する必要がある。リングカウン
タ6からの信号を受けたスイッチングトランジスタ5−
1〜5−4はそれぞれオンになって、接続された変成器
4−1及び4−2に電流を通す。そして、変成器4−1
及び4−2の2次側に所定位相差及び駆動周波数を有す
る駆動周波電圧が発生する。その駆動周波電圧が駆動用
電極3−1及び3−2に印加されて、圧電素子3により
弾性体15に屈曲振動波が生成されることによってロー
タ17が駆動される。
【0009】次に、超音波モータの駆動中にステータ2
に、温度変化があった場合の作動を説明する。基準周波
電圧を圧電素子3の静電容量成分の一部を使って発振器
7により発振させることにより、ステータ2の共振周波
数の温度変化割合と基準周波数の温度変化割合を同一に
することができるため、温度が変化しても発振器7の基
準周波電圧から、リングカウンタ6、スイッチングトラ
ンジスタ5−1〜5−4、及び変成器4−1〜4−2に
よる駆動周波電圧を生成することにより、温度変化に応
じて駆動周波数を変化させることができ、従来のマイコ
ンを必要とすることなく、温度変化に対して安定に超音
波モータを駆動することができる。
【0010】また、他の実施例として図6に示すように
発振器7の基準周波電圧をそのまま電力増幅器9によっ
て増幅したものと、移相器8を通して位相差を生じさせ
たものを電力増幅器9によって増幅することによって、
駆動周波電圧を生成することも可能である。また、発振
手段としてはコルピッツ発振原理を用いる発振器7に限
らず、その他の発振器を用いることができる。さらに、
圧電素子3のインダクタンスを含むリアクタンス成分を
利用することも可能である。以上述べた実施例による
と、基準周波電圧から駆動周波電圧を生成するため、従
来例のように駆動周波数及び温度を監視しながらモニタ
電圧の比較基準値を変更するという手順を省くことがで
き、従来例のマイコンによる制御を必要としない。
【0011】
【発明の効果】本発明の超音波モータ駆動装置は上記し
た構成を有し、簡略で安価な構成で高温時などにステー
タの温度が上昇しても、圧電素子のリアクタンス成分の
一部を使って発振手段7により基準となる基準周波電圧
を発振し、駆動周波電圧を生成するために前記基準周波
電圧を利用しているから、超音波モータを安定に駆動す
ることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波モータの駆動装置を示す構成図
である。
【図2】ステータを示す正面図である。
【図3】発振器を示す回路図である。
【図4】超音波モータの実施例を示す断面図である。
【図5】ステータの発生周波数と振幅の関係を示す説明
図である。
【図6】超音波モータの駆動装置の他の実施例を示す構
成図である。
【図7】従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
1...超音波モータの駆動装置、 2...ステータ、
3...圧電素子、 3−1〜3−2...駆動用電極、 3
−3...発振用電極、 4−1〜4−2...変成器、
5−1〜5−4...スイッチングトランジスタ、
6...リングカウンタ、7...発振器、 8...移相
器、 9...電力増幅器、15...弾性体。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 進行波型超音波モータを駆動する駆動装
    置であって、 弾性体の一表面に圧電素子を固着し、該圧電素子に駆動
    用電極及び発振用電極を設けたステータと、 前記発振用電極のリアクタンス分を利用した発振によっ
    て基準周波電圧を発生する発振手段と、 前記発振手段の基準周波電圧によって所定の位相差及び
    駆動周波数を有する駆動周波電圧を生成し、該駆動周波
    電圧を前記ステータの駆動用電極に印加する駆動周波電
    圧生成手段と、 を具備してなることを特徴とする超音波モータの駆動装
    置。
JP05081559A 1993-03-10 1993-03-10 超音波モータの駆動装置 Expired - Fee Related JP3114954B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05081559A JP3114954B2 (ja) 1993-03-10 1993-03-10 超音波モータの駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05081559A JP3114954B2 (ja) 1993-03-10 1993-03-10 超音波モータの駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06269184A JPH06269184A (ja) 1994-09-22
JP3114954B2 true JP3114954B2 (ja) 2000-12-04

Family

ID=13749653

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05081559A Expired - Fee Related JP3114954B2 (ja) 1993-03-10 1993-03-10 超音波モータの駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3114954B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06269184A (ja) 1994-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4888514A (en) Driving apparatus for ultrasonic motor
US5021700A (en) Driving apparatus for ultrasonic motor
US5920144A (en) Vibrating actuator device
JP2737420B2 (ja) 超音波モータの駆動方式
US6573636B1 (en) Ultrasonic motor having single booster circuit and electronic device with ultrasonic motor
JP3114954B2 (ja) 超音波モータの駆動装置
JPS631379A (ja) 超音波モ−タ用駆動回路
JPH09163765A (ja) 超音波モータの駆動方法およびその駆動回路
JP2794692B2 (ja) 超音波モータの駆動回路
US5886483A (en) Circuit for supplying a piezo-electric motor
JP2509310B2 (ja) 超音波モ―タの制御方法
JPH06315283A (ja) 超音波モータの駆動回路
JPH02303379A (ja) 超音波モータ
JPH08308267A (ja) 超音波モータの駆動装置
JPS61221585A (ja) 振動波モ−タの駆動回路
JP3226411B2 (ja) 超音波モータの駆動回路
JPH04140077A (ja) 超音波モータの駆動制御装置
JPS6489979A (en) Method of driving supersonic motor
JP2938628B2 (ja) 超音波モータの駆動回路
JPS63304185A (ja) 超音波発振回路
JPS6018227B2 (ja) 超音波発生装置
JP4496329B2 (ja) 超音波発振回路
JP3131520B2 (ja) 超音波モータ駆動回路
JPH11191976A (ja) モータの駆動回路
JPH09163764A (ja) 超音波モータの駆動方法およびその駆動回路

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees