JP3112328B2 - 厚膜チップ抵抗器 - Google Patents

厚膜チップ抵抗器

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JP3112328B2
JP3112328B2 JP04013870A JP1387092A JP3112328B2 JP 3112328 B2 JP3112328 B2 JP 3112328B2 JP 04013870 A JP04013870 A JP 04013870A JP 1387092 A JP1387092 A JP 1387092A JP 3112328 B2 JP3112328 B2 JP 3112328B2
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政広 高草
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厚膜チップ抵抗器(特
に角板型精密級厚膜チップ抵抗器)の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】厚膜チップ抵抗器は基本的に、アルミナ
等からなる絶縁基板の対向両側に導体膜が設けられ、こ
の導体膜に接触する抵抗体膜が基板上に形成され、抵抗
体膜及び基板上の導体膜の一部分を被覆する保護膜が基
板に施された構造を有する。この基本構成を備えた角板
型精密級厚膜チップ抵抗器として、図2に示すものがあ
る。この抵抗器は、アルミナ基板20と、基板20の対
向両側に設けられたAg/Pd導体膜22と、基板20
上に形成された抵抗体膜21と、導体膜22上に順に成
膜されたNi皮膜23及びハンダ皮膜24と、抵抗体膜
21及び基板20上の導体膜22の一部分を被覆する保
護膜29とで構成される。導体膜22、Ni皮膜23及
びハンダ皮膜24で電極25が構成され、保護膜29は
アンダーコートガラス26、ミドルコートガラス27及
びオーバーコートガラス28からなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような抵抗器で
は、抵抗体膜21がその縁部において導体膜22にオー
バーラップしており、このオーバーラップ部分で抵抗体
膜21と導体膜22との導通が図られている。ところ
で、抵抗体膜21は、Ag/Pdペーストを用いて導体
膜22が形成された後に直ちに印刷・焼成により形成さ
れるが、この時に導体膜22中の銀が抵抗体膜21中に
拡散してしまう。銀が抵抗体膜21中に混入すると、抵
抗温度特性がばらつくだけでなく、抵抗温度特性の低温
と高温における抵抗値の差(変動)が著しくなる。更に
は、銀拡散により抵抗温度特性が劣化するため、抵抗器
の製造歩留りが非常に低くなる。
【0004】従って、本発明の目的は、導体膜の成分で
ある銀が抵抗体膜中に拡散するのを防止できる厚膜チッ
プ抵抗器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の厚膜チップ抵抗器は、従来の厚膜チップ抵
抗器において、Ag/Pd導体膜と抵抗体膜とのオーバ
ーラップ部分にて、導体膜と抵抗体膜との間にAu膜を
介設したことを特徴とする。
【0006】この厚膜チップ抵抗器では、Ag/Pd導
体膜と抵抗体膜とは直接接触せず、両膜はAu膜を介し
て電気的に接続されることになる。このため、導体膜中
の銀が抵抗体膜中に拡散しなくなり、抵抗温度特性のば
らつき及び低温と高温による抵抗値の差が改善され、製
造歩留りも良くなる。
【0007】なお、本発明の抵抗器では、抵抗温度特性
が良好になるが、具体的には抵抗温度係数を±50pp
m/℃以内にし、温度変化による抵抗値変動の許容差も
±0.5%以内にすることが好ましい。
【0008】
【実施例】以下、本発明の厚膜チップ抵抗器を実施例に
基づいて説明する。図1は、その一実施例に係る角板型
精密級厚膜チップ抵抗器の断面図を示す。この抵抗器
、本発明の特徴であるAu膜以外は図2に示す従来の
ものと全く同じ構成である。即ち、アルミナ基板10の
対向両側にAg/Pd導体膜12、Ni皮膜13及びハ
ンダ皮膜14が順に成膜され、導体膜12に接触する抵
抗体膜11が基板10上に形成され、膜12、13、1
4で電極15が構成される。抵抗体膜11と基板10上
の導体膜12の一部分とは保護膜19で被覆され、保護
膜19は基板10上に順に設けたアンダーコートガラス
16、ミドルコートガラス17及びオーバーコートガラ
ス18からなる。
【0009】抵抗体膜11とAg/Pd導体膜12とが
接触する部分(オーバーラップ部分)には、Au膜1が
施されており、抵抗体膜11と導体膜12が直接接触し
ないようになっている。この実施例では、抵抗器は角板
型であるため、抵抗体膜11は平面矩形状を呈し、Au
膜1は抵抗体膜11と導体膜12とのオーバーラップ部
分に沿って延在する。
【0010】かかる構造の抵抗器は、アルミナ基板10
にAg/Pdペーストを印刷・焼成して導体膜12を形
成した後、基板10上に在る導体膜12の縁部上にAu
ペーストを印刷・焼成してAu膜1を形成し、次いでA
u膜1及び基板10上に抵抗ペーストを印刷・焼成して
抵抗体膜11とすることにより作製されるものであるた
め、抵抗体膜11の形成時に導体膜12の成分である銀
がAu膜1によって抵抗ペースト中に拡散しない。しか
も、抵抗体膜11と導体膜12との電気的接続は良導電
性であるAu膜1を介して行われるため、両膜11、1
2の導電性も良好である。
【0011】
【発明の効果】 本発明の厚膜チップ抵抗器は、以上説明
したようにAg/Pd導体膜と抵抗体膜とのオーバーラ
ップ部分にて、導体膜と抵抗体膜との間にAu膜を介設
したので、下記の効果を有する。 (1)導体膜中の銀がAu膜によって抵抗体膜中に拡散
しなくなるので、抵抗温度特性のばらつきを抑えること
ができるだけでなく、抵抗温度特性の低温と高温におけ
る抵抗値の差(変動)を少なくすることができる。 (2)Au膜はオーバーラップ部分にて導体膜と抵抗体
膜との間に介設される3層構造であるので、Au膜を設
けたとしても抵抗器の二次元方向のサイズは殆ど変わら
ない。 (3)Au膜はオーバーラップ部分にて導体膜と抵抗体
膜との間に介設される3層構造であるので、Au膜と抵
抗体膜との接触面積を十分に確保できるにもかかわら
ず、抵抗器の二次元方向のサイズは殆ど変わらない。
【0012】
【発明の効果】本発明の厚膜チップ抵抗器は、以上説明
したように態様又は態様としたので、下記の効果を
有する。 (1)態様では導体膜中の銀がAu膜によって抵抗体
膜中に拡散しなくなるので、態様では導体膜がAuか
らなるため、いずれも抵抗温度特性のばらつきを抑える
ことができるだけでなく、抵抗温度特性の低温と高温に
おける抵抗値の差(変動)を少なくすることができる。 (2)態様では、態様に比べて金の使用量が少ない
ため、生産コストを下げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の態様に係る角板型精密級厚膜チップ
抵抗器の断面図である。
【図2】従来例に係る角板型精密級厚膜チップ抵抗器の
断面図である。
【符号の説明】
1 Au膜 10 アルミナ基板 11 抵抗体膜 12 Ag/Pd導体膜 15 電極 19 保護膜

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の対向両側にAg/Pd導体膜を設
    け、この導体膜に一部がオーバーラップして接触する抵
    抗体膜を基板上に形成し、抵抗体膜と基板上に在る導体
    膜の一部分とを被覆する保護膜を基板上に施した厚膜チ
    ップ抵抗器において、前記 Ag/Pd導体膜と抵抗体膜とのオーバーラップ部
    分にて、導体膜と抵抗体膜との間にAu膜を介設したこ
    とを特徴とする厚膜チップ抵抗器。
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JP3142232B2 (ja) * 1995-12-21 2001-03-07 釜屋電機株式会社 低抵抗のチップ形抵抗器、及び該抵抗器の製造方法
CN100562949C (zh) * 2003-05-08 2009-11-25 松下电器产业株式会社 电子部件及其制造方法

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