JP3111441B2 - プリント配線板用基板 - Google Patents
プリント配線板用基板Info
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Description
加工性特に柔軟性、接着性に優れるプリント配線板用基
板(積層体及び金属張積層板)に関する。
ポリブタジエン単位を含む末端カルボルシル基変性ポリ
ブタジエンやエポキシ化ポリブタジエンを一成分とした
組成物からなる銅張積層板の例が特開昭62−1877
36号公報、特開昭63−280721号公報に、ビス
マレイミド系化合物とジアミン、フェノール類との組み
合わせからなる組成物による耐熱性銅張積層板の例が特
開平1−271235号公報、特開平1−271236
号公報に記載されている。
板において電子装置の高速化に対応するため、電気信号
の伝達速度の高速化のための誘電特性の向上、加工性・
接着性・耐熱性の向上や低コスト化などが強く切望され
ている。
気信号の伝達速度の高速化に適合するための前記の誘電
特性(低誘電率、低誘電正接)、耐熱性、加工性特に柔
軟性、接着性など優れたプリント配線板用基板を提供す
ることである。
プリント配線板用基板の難点を改良することを目的とし
て鋭意研究を行って、ポリイミドシロキサン、エポキシ
化合物及びエポキシ硬化剤を含む熱硬化性樹脂組成物を
ポリイミドフィルムをベースとする基材に積層し、銅箔
をその両面又は片面に接合して硬化したプリント配線板
用基板が、電気信号の伝達速度の高速化に適合するため
の誘電特性(低誘電率、低誘電正接)、耐熱性・加工性
・接着性などが優れたとプリント配線板用基板になるこ
とを知り、この発明に至った。
ボン酸類を主成分とする芳香族テトラカルボン酸成分と
一般式(1)
示し、R1、R2、R3及びR4は低級アルキル基又はフェ
ニル基を示し、nが3〜60の整数を示す)で示される
ジアミノポリシロキサン10〜80モル%及び芳香族ジ
アミン20〜90モル%からなるジアミン成分とから得
られた、フィルムに成形した場合に弾性率が250kg
/mm2以下である可溶性ポリイミドシロキサン100
重量部、 (b)エポキシ化合物20〜80重量部、及び (c)エポキシ硬化剤 からなる厚み約1〜20μmの熱硬化性樹脂組成物層が
厚み25μm以下のポリイミドフィルムの片面あるいは
両面に積層され、さらにその上に銅箔を接合してなる積
層体であって、該熱硬化性樹脂組成物層の硬化後の誘電
率(周波数:50Hzおよび12.5GHz、測定温度:2
5℃)が3.3以下で、積層体について測定した剥離強
度(90°、25℃)が1.4kg/cm以上の接着
性、340℃で10秒後に異常が認められないハンダ耐
熱性および柔軟性を有するプリント配線板用基板。
ボン酸類を主成分とする芳香族テトラカルボン酸成分と
しては、3,3',4,4'-ビフェニルテトラカルボン酸、2,3,
3',4'-ビフェニルテトラカルボン酸、又はこれらの酸二
無水物やエステル化物等のビフェニルテトラカルボン酸
類を、60モル%以上、特に80〜100モル%含有す
る芳香族テトラカルボン酸成分が使用される。これらの
中でも特に、2,3,3',4'-ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物が、前記ポリイミドシロキサンの有機極性溶媒に
対する溶解性、エポキシ化合物との相溶性などに優れて
いるので好適である。
ボン酸類と共に使用することができる芳香族テトラカル
ボン酸成分としては、例えば、3,3',4,4'-ベンゾフェノ
ンテトラカルボン酸、3,3',4,4'-ジフェニルエーテルテ
トラカルボン酸、ビス(3, 4-ジカルボキシフェニル) メ
タン、2,2-ビス(3,4- ジカルボキシフェニル) プロパ
ン、ピロメリット酸、又はそれらの酸二無水物やエステ
ル化物等を好適に挙げることができる。しかし、これら
の使用量が多すぎると、前記ポリイミドシロキサンが有
機極性溶媒に対して難溶性となったり、エポキシ樹脂と
の相溶性が悪化したりするので適当ではない。
るジアミノポリシロキサンとしては、式中のRが炭素数
2〜6個、特に3〜5個の『複数のメチレン基』、又は
フェニレン基からなる2価の炭化水素残基であり、R1
〜R4 がメチル基、エチル基、プロピル基等の炭素数1
〜5の低級アルキル基又はフェニル基であることが好ま
しく、更に、nが3〜60の整数、特に5〜20、更に
好ましくは5〜15程度であることが好ましい。R、R
1 〜R4 の炭素数が多すぎたり、nの数が大きすぎると
反応性が低下したり耐熱性が悪くなったり、得られるポ
リイミドシロキサンの分子量が低くなったり有機溶媒に
対する溶解性が低下したり、他の有機化合物との相溶性
が悪くなったりするので前記程度のものが適当である。
キサンの具体的種類としては、ω,ω’- ビス(2- アミ
ノエチル) ポリジメチルシロキサン、ω,ω’- ビス(3
- アミノプロピル) ポリジメチルシロキサン、ω,ω’
- ビス(4- アミノフェニル)ポリジメチルシロキサン、
ω,ω’- ビス(4- アミノ-3- メチルフェニル) ポリジ
メチルシロキサン、ω,ω’- ビス(3- アミノプロピ
ル) ポリジフェニルシロキサン等を好適に挙げることが
できる。
される芳香族ジアミンとしては、一般にはベンゼン環等
の芳香族環を2個以上、特に2〜5個有する芳香族ジア
ミン化合物、例えばビフェニル系ジアミン化合物、ジフ
ェニルエーテル系ジアミン化合物、ベンゾフェノン系ジ
アミン化合物、ジフェニルスルホン系ジアミン化合物、
ジフェニルメタン系ジアミン化合物、ジフェニルプロパ
ン系ジアミン化合物、ジフェニルチオエーテル系ジアミ
ン化合物、 ビス(フェノキシ)ベンゼン系ジアミン化
合物、ビス(フェノキシフェニル)スルホン系ジアミン
化合物、ビス(フェノキシ)ジフェニルスルホン系ジア
ミン化合物、ビス(フェノキシフェニル)ヘキサフルオ
ロプロパン系ジアミン化合物、ビス(フェノキシフェニ
ル)プロパン系ジアミン化合物等を挙げることができ、
それらを単独、或いは、混合物として使用することがで
きる。
は、4,4'- ジアミノジフェニルエーテル、3,3'- ジアミ
ノジフェニルエーテル等のジフェニルエーテル系ジアミ
ン化合物、1,3-ビス(3- アミノフェノキシ) ベンゼン、
1,4-ビス(4- アミノフェノキシ) ベンゼン等のビス( フ
ェノキシ) ベンゼン系ジアミン化合物、2,2-ビス[4-(4-
アミノフェノキシ) フェニル] プロパン、2,2-ビス[4-
(3-アミノフェノキシ) フェニル] プロパン等のビス(
フェノキシフェニル) プロパン系ジアミン化合物、ビス
[4-(4-アミノフェノキシ) フェニル] スルフォン、ビス
[4-(3-アミノフェノキシ) フェニル] スルフォン等のビ
ス( フェノキシフェニル) スルフォン系ジアミン化合物
等の芳香族環を2〜5個有する芳香族ジアミン化合物を
好適に挙げることができる。
ンと芳香族ジアミンは、前者が10〜80モル%、好ま
しくは12〜75モル%、更に好ましくは13〜70モ
ル%、後者が90〜20モル%、好ましくは88〜25
モル%、更に好ましくは87〜30モル%の割合で使用
される。どちらかの成分が多すぎたり、少なすぎたりし
てこれらの範囲をはずれるとポリイミドシロキサンの有
機溶剤に対する溶解性が低下したり、他の有機化合物と
の相溶性が悪くなったりするので適当でない。
ドシロキサンは、次の方法で製造される。 (a1) 芳
香族テトラカルボン酸成分とジアミノポリシロキサン及
び芳香族ジアミンのジアミン成分とを、略等モル使用し
て有機極性溶媒中で連続的に温度15〜250°Cで重
合及びイミド化させてポリイミドシロキサンを得る方
法。
族テトラカルボン酸成分の過剰量とジアミノポリシロキ
サンとを有機極性溶媒中で温度15〜250°Cで重合
及びイミド化させて、平均重合度1〜10程度の末端に
酸又は酸無水物基を有するイミドシロキサンオリゴマー
を調製し、別に芳香族テトラカルボン酸成分と過剰量の
芳香族ジアミンとを有機極性溶媒中で温度15〜250
°Cで重合、及びイミド化させて、平均重合度1〜10
程度の末端にアミノ基を有するイミドオリゴマーを調製
し、次いでこの両者を酸成分とジアミン成分とが略等モ
ルになるように混合して温度15〜60°Cで反応させ
て、更に温度を130〜250°Cに昇温してブロック
タイプのポリイミドシロキサンを得る方法。
アミノポリシロキサン及び芳香族ジアミン成分とを略等
モル使用して、有機極性溶媒中でまず温度20〜80°
Cで重合させて一度ポリアミック酸を得た後に、イミド
化してポリイミドシロキサンを得る方法等がある。
使用される有機極性溶媒としては、例えば、N,N-ジメチ
ルアセトアミド、N,N-ジエチルアセトアミド、N,N-ジメ
チルホルムアミド、N,N-ジエチルホルムアミド、N-メチ
ル−2-ピロリドン等のアミド系溶媒、ジメチルスルホキ
シド、ジエチルスルホキシド、ジメチルスルホン、ジエ
チルスルホン、ヘキサメチルスルホルアミド等の硫黄原
子を含有する溶媒、クレゾール、フェノール、キシレノ
ールなどのフェノール系溶媒、アセトン、メタノール、
エタノール、エチレングリコール、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン等の酸素原子を分子内に有する溶媒、ピリ
ジン、テトラメチル尿素等のその他の溶媒を挙げること
ができる。更に、必要に応じて、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、ソルベントナフ
サ、ベンゾニトリルのような他の種類の有機溶媒を併用
することも可能である。
は前記(a1)〜(a3)等いずれの方法で得られたものを
使用してもよいが、できるだけ高分子量でイミド化率が
高く、有機極性溶媒に少なくとも3重量%以上、特に5
〜40重量%程度の高濃度でに溶解させることができる
ものが、積層操作や積層性能のよい積層板が得られるの
で好適である。
外線吸収スペクトル分析法で測定してイミド化率が90
%以上、特に95%以上が好ましく赤外線吸収スペクト
ル分析においてポリマーのアミド−酸結合に係わる吸収
ピークが実質的に見出されず、イミド環結合に係わる吸
収ピークのみが見られるような高いイミド化率であるこ
とが好ましい。
しての対数粘度(測定濃度:0.5g/100ミリリッ
トル溶液、溶媒:N-メチル−2-ピロリドン、測定温度:
30°C、粘度計:キャノンフェンスケ型粘度計)が、
0.05〜7、特に0.07〜4、更に好ましくは0.
1〜3程度であるのが適当である。
ィルムに形成した場合に、その弾性率が250kg/m
m2 以下、特に0.5〜200kg/mm2 であって、
熱分解開始温度が250°C以上、特に300°C以上
であり、二次転位温度が−10°C以上、特に30°〜
250°C程度、あるいは軟化温度が−10°C以上、
特に5°C以上、更に好ましくは5〜250°C程度で
あることが好ましい。
化合物の使用割合は、ポリイミドシロキサン100重量
部に対して20〜80重量部、好ましくは30〜80重
量部であり、多すぎたり少なすぎたりすると、未硬化状
態の樹脂組成物がべたついて硬化後の柔軟性に欠けた
り、未硬化状態の樹脂組成物の軟化点が高すぎたりして
硬化後の積層特性が悪くなったりするので前記範囲にす
ることが望ましい。
物としては、1個以上のエポキシ基を有するエポキシ化
合物であればよく、具体的種類としては、例えば、ビス
フェノールA型又はビスフェノールF型エポキシ樹脂
(油化シェルエポキシ株式会社製、商品名:エピコート
807、828等)、フェノールノボラック型エポキシ
樹脂、アルキル多価フェノール型エポキシ樹脂(日本化
薬株式会社製、RE701、RE550S等)、多官能
型エポキシ樹脂(住友化学工業株式会社製、ELM−1
00等)、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、グリシ
ジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポ
キシ樹脂(三菱瓦斯化学株式会社製、商品名:テトラッ
ドX等)等が単独で又は複数併用することもできる。エ
ポキシ化合物の融点が高すぎると未硬化状態の樹脂組成
物の軟化点が高くなるので、融点が90°C以下、特に
0〜80°C程度であるもの、或いは、30°C以下の
温度で液状であるものが好適である。
成分のエポキシ硬化剤の種類としては、それ自体公知の
硬化剤、例えばイミダゾール類、第3級アミン類、トリ
フェニルフォスフィン類等の硬化触媒、ジシアンジアミ
ド類、ヒドラジン類、芳香族ジアミン類、水酸基を有す
るフェノールノボラック型硬化剤(明和化成株式会社
製、フェノールノボラック:H−1、H−5等)などの
重付加型硬化剤、有機過酸化物等を挙げることができ
る。硬化剤は適宜公知の硬化促進剤と共に使用される。
シ化合物100重量部に対して0.01〜90重量部,
特に0.03〜80重量部使用することが好ましい。
本アエロジル株式会社製の酸化ケイ素(商品名;アエロ
ジル200、アエロジル300、アエロジルR202,
アエロジルR972等)、シオノギ製薬株式会社製の酸
化ケイ素(商品名;カープレックス80等)、キャボッ
ト社製の酸化ケイ素(商品名;キャボシールTS−72
0等)を使用してもよい。
(a)ポリイミドシロキサン、(b)エポキシ化合物、
(c)エポキシ硬化剤の所定量を適当な有機極性溶媒に
均一に分散させ、撹拌・混合して容易に得ることができ
る。有機極性溶媒と共に混合すると熱硬化性樹脂の溶液
組成物が得られる。有機極性溶媒としては、前記ポリイ
ミドシロキサンを得る際に使用できる有機極性溶媒、例
えばジオキサン、テトラヒドロフラン等の酸素原子を分
子内に有する溶媒やN-メチル-2- ピロリドン等のアミド
系溶剤が好適に使用される。
%、好ましくは5〜40重量%が適当であり、溶液粘度
(30°C)は、0.1〜10000ポイズ、特に0.
2〜5000ポイズ、更に好ましくは0.3〜1000
ポイズ程度であることが好ましい。
成物は、未硬化の樹脂成分のみの組成物の軟化温度(熱
板上で軟化が開始する温度)が、150°C以下、特に
140°C以下、さらに好ましくは0〜130°C程度
であることが好ましい。
物は、前記の樹脂成分の全てが有機極性溶媒に溶解され
ている溶液組成物を、適当な金属箔、芳香族ポリイミド
フィルム、芳香族ポリエステル等の耐熱性フィルム面又
はポリエチレン等の熱可塑性樹脂のフィルム面上に塗布
し、その塗布層を80〜200℃の温度で20秒〜10
0分間乾燥することによって、溶媒が1重量%以下にま
で、好ましくは溶媒残存率が0.5重量%以下にまで実
質的に除去された厚みが約1〜20μmのドライフィル
ムである未硬化状態の熱硬化性樹脂組成物の薄膜として
形成することができる。
性樹脂組成物の薄膜は、好適な柔軟性を有しており、紙
管等に巻きつけたり、又は打ち抜き法等の穴開け加工を
することもでき、更に前記の耐熱性又は熱可塑性フィル
ム上に未硬化の熱硬化性樹脂組成物の薄膜層が形成され
ている積層シートと、転写先用の金属箔又は耐熱性フィ
ルム等とを重ね合わせて約20〜200°Cの温度に加
熱された一対のロール(ラミネートロール)間を通すこ
とによって、転写先用の金属箔又は耐熱性フィルム上に
熱硬化性樹脂組成物のシート層を転写することも可能で
ある。
耐熱性フィルムと金属箔等とを接合させて銅張基板等の
積層板を形成するには、例えば、前記のように形成され
た薄膜状の熱硬化性樹脂組成物層を介して、耐熱性フィ
ルムと金属箔とを80〜200°C、特に100〜18
0°Cの温度で加圧(0.2〜8kg/cm2 )下にラ
ミネート(張り合わせ)して、更にそのラミネートされ
たものを140〜250°C、特に150〜230°C
の温度で、30分〜40時間、特に1〜30時間加熱し
て、熱硬化性樹脂組成物層を加熱・硬化させることによ
って、積層板を何らの支障なく容易に連続的に製造する
ことができる。
μm以下のポリイミドフィルムの片面あるいは両面に厚
み約1〜20μmの熱硬化性樹脂組成物層を積層し、さ
らにその上に銅箔を接合することによって得られる。
又、前記の熱硬化性樹脂組成物層の熱硬化性樹脂組成物
には、樹脂成分としてビスマレイミド樹脂等の他の熱硬
化性樹脂等が少ない割合で含有されていてもよい。
説明する。以下の実施例において、分子量の目安として
の対数粘度(η)は、濃度が0.5g/100ミリリッ
トル溶液となるように、ポリイミドシロキサンを、N-メ
チル−2-ピロリドンに均一に溶解して溶液を調製し、キ
ャノンフェンスケ型粘度計を用いて30℃で測定した。
は、粘弾性試験における粘弾性ピークのTanδ(高温
側)をレオメリック社製のメカニカルスペクトロメータ
ーRDS−2を用いて求めた値である。
スコ社製の引張試験機を用いて、引張速度5mm/分の
条件で測定した結果である。
を用いて、剥離速度50mm/分で、測定温度25°C
では90°剥離試験、そして測定温度180°Cでは1
80°剥離試験を行って測定した結果である。
81に準じて測定し、12.5GHzの時にはマイクロ波
分子配向計(KSシステムズ社製、MOA−2012
A)で、銅箔の片面に熱硬化性樹脂組成物層を設けた積
層板の銅箔を全面エッチングで除去して、熱硬化後の熱
硬化性樹脂組成物層について測定した。また、340℃
で10秒後のハンダ耐熱性については常法によって判断
し、膨れが発生する場合は異常が認められない、膨れが
発生する場合は異常が認められるとした。
リリットルのガラス製フラスコに、2,3,3',4'-ビフェニ
ルテトラカルボン酸二無水物(a−BPDA)0.04
5モル、ω, ω'-ビス(3-アミノプロピル) ポリジメチ
ルシロキサン(信越シリコン株式会社製、X−22−1
61AS、n:9)0.030モル、及びN- メチル-2
- ピロリドン( NMP)160gを仕込み、窒素気流中
で50°Cの温度に高め、この温度で2時間撹拌して、
アミック酸オリゴマーを生成させ、次いで、その反応液
を200°Cに昇温して、その温度で3時間撹拌して末
端に無水基を有するイミドシロキサンオリゴマー(A−
1成分、平均重合度:2)を製造した。
フェノキシ) フェニル] プロパン(BAPP)及びNM
Pをそれぞれ使用したほかは、参考例1と同様にして末
端に無水基を有するイミドシロキサンオリゴマー(B−
1成分、平均重合度:2)を製造した。
それぞれ使用したほかは、参考例1と同様にして末端に
アミノ基を有するイミドオリゴマー(B−2成分、平均
重合度:5)を製造した。
1成分)14.14g(0.0055モル)の20重量
%NMP溶液及び参考例3で製造したイミドオリゴマー
(B−2成分)24.33g(0.0055モル)の2
0重量%のNMP溶液を容量500ミリリットルのガラ
ス製フラスコに仕込み、参考例1と同様にして窒素気流
中、昇温して50°Cで1時間撹拌してポリアミック酸
ブロックポリマーを生成させ、次いで、昇温して200
°Cで3時間撹拌してポリイミドシロキサン(ブロック
ポリマー)を生成させた。このポリイミドシロキサン
は、イミド化率が95%以上であり、対数粘度が0.4
9であった。
に示すような量及び反応条件で使用したほかは参考例4
と同様にして、ポリイミドシロキサン(ブロックポリマ
ー)をそれぞれ製造した。製造された各ポリイミドシロ
キサンの対数粘度、フイルムに成型した際の弾性率、軟
化温度及び誘電特性を第2表に示す。
リリットルのガラス製フラスコに、a−BPDA 0.
054モル、ジアミノポリシロキサン(X−22−16
1AS)0.012モル、BAPP 0.042モル及
びNMP175gを仕込み、窒素気流中で50°Cの温
度に高め、この温度で3時間撹拌して、アミック酸オリ
ゴマーを生成させ、次いで、その反応液を200°Cに
昇温して、その温度で3時間撹拌してポリイミドシロキ
サン(ランダムポリマー、対数粘度:0.59、シロキ
サン単位の含有率:22.2モル%)を製造した。これ
らのポリイミドシロキサンの物性を第2表に示す。
ットルのガラス製フラスコに、前記の参考例4で製造さ
れたポリイミドシロキサン(A−1- B−2)55g、
エポキシ樹脂としてビスフェノールF型エポキシ樹脂
(油化シェルエポキシ社製、エピコート807)30g
とグリシジルアミン型エポキシ樹脂(三菱瓦斯化学製、
テトラッドX)10g、硬化剤としてフェノールノボラ
ック型硬化剤(明和化成社製、H−1)18gと2−フ
ェニルイミダゾール 0.1g、及びTHF200gを
仕込み、室温(25°C)で約2時間攪拌して均一な熱
硬化性樹脂溶液組成物(25°Cの粘度:7ポイズ)を
調製した。この溶液組成物は、室温に1週間放置しても
均一な溶液(粘度)の状態を保持していた。
レ−ドで125μmの厚さで塗布し、次いでその塗布層
を50℃で10分間、100℃で10分間加熱し、更に
180℃で4時間加熱硬化させた。得られた銅箔と熱硬
化性樹脂組成物層の積層板の銅箔を全面エッチングして
熱硬化性樹脂組成物シ−ト(20μm)を得た。これに
ついて誘電率を測定した。
の製造〕前記の熱硬化性樹脂組成物の溶液組成物をポリ
イミドフィルム(宇部興産株式会社製、商品名:UPI
LEX−S、厚さ20μm)上にドクターブレードで1
25μmの厚さで塗布し、次いで、その塗布層を50°
Cで10分間、加熱して乾燥し、ポリイミドフィルム上
に厚さ約20μmの熱硬化性樹脂組成物層(未硬化層の
軟化点は80°C)を有する積層板を形成した。 更
に、得られた積層板の未塗布のポリイミドフィルム面に
層の上に前記の熱硬化性樹脂組成物の溶液組成物を同様
に塗布し、乾燥しポリイミドフィルムの両面に熱硬化性
樹脂組成物層を有する積層板を形成した。
性] 前述の熱硬化性樹脂組成物層を両面に有するポリイミド
フィルムの両面に銅箔(35μm)の処理面を重ね合わ
せて、130℃に加熱したラミネ−トロ−ル間で圧力を
加えながら通過させることにより圧着し、この圧着した
積層板を100℃で1時間、120℃で1時間、180
℃で5時間、窒素気流中で加熱処理して、熱硬化性樹脂
組成物を硬化させ、積層板を製造した。得られた積層板
について銅箔との剥離強度、ハンダ特性を測定した。前
記のようにして測定した誘電特性、ハンダ特性、剥離強
度をまとめて表3に示す。
ミドシロキサンを使用し、各成分の組成を第3表に示す
ようにしたほかは、実施例1と同様にして熱硬化性樹脂
組成物の溶液組成物をそれぞれ調整した。実施例1と同
様にして、積層板をそれぞれ製造して、その積層板の性
能を評価して第3表に示す。
各成分の組成を第3表に示すようにしたほかは、実施例
1と同様にして熱硬化性樹脂組成物の溶液組成物をそれ
ぞれ調整した。実施例1と同様にして、積層板をそれぞ
れ製造して、その積層板の性能を評価して第3表に示
す。
ス銅張板;銅箔(厚さ;35μm)/パイララックス
(厚さ;25μm)/デュポン製ポリイミドフィルム,
商品名:KAPTON(厚さ;25μm)]をこの発明
と同じ方法で評価した性能を第3表に示した。
は、熱硬化性樹脂組成物を含むことにより、市販グレー
ドの積層板と比較して誘電率及び誘電正接が低く誘電特
性が優れており、又熱硬化性樹脂組成物の接着性、ハン
ダ耐熱性に優れる。これらの結果を第3表に示した。
板)を用いたプリント配線板は、耐熱性、接着性が向上
し、積層板の誘電特性が向上するので電気信号の伝播速
度の高速化に適合し、ベースフィルムとして良好な加工
性・接着性・耐熱性の向上によって多層積層板を可能に
するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】(a)ビフェニルテトラカルボン酸類を主成
分とする芳香族テトラカルボン酸成分と一般式(1) H2N−R−[Si(R1)(R2)−O−]n−Si(R3)(R4)−R−NH2 (I) (但し、式中のRは2価の炭化水素残基を示し、R1、
R2、R3及びR4は低級アルキル基又はフェニル基を示
し、nが3〜60の整数を示す)で示されるジアミノポ
リシロキサン10〜80モル%及び芳香族ジアミン20
〜90モル%からなるジアミン成分とから得られた、フ
ィルムに成形した場合に弾性率が250kg/mm2以
下である可溶性ポリイミドシロキサン100重量部、 (b)エポキシ化合物20〜80重量部、及び (c)エポキシ硬化剤 からなる厚み約1〜20μmの熱硬化性樹脂組成物層が
厚み25μm以下のポリイミドフィルムの片面あるいは
両面に積層され、さらにその上に銅箔を接合してなる積
層体であって、該熱硬化性樹脂組成物層の硬化後の誘電
率(周波数:50Hzおよび12.5GHz、測定温度:2
5℃)が3.3以下で、積層体について測定した剥離強
度(90°、25℃)が1.4kg/cm以上の接着
性、340℃で10秒後に異常が認められないハンダ耐
熱性および柔軟性を有するプリント配線板用基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30026893A JP3111441B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | プリント配線板用基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30026893A JP3111441B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | プリント配線板用基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07154042A JPH07154042A (ja) | 1995-06-16 |
JP3111441B2 true JP3111441B2 (ja) | 2000-11-20 |
Family
ID=17882748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP30026893A Expired - Lifetime JP3111441B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | プリント配線板用基板 |
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JP (1) | JP3111441B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3770537B2 (ja) * | 2001-07-30 | 2006-04-26 | 三井金属鉱業株式会社 | キャパシター及びそれを形成するための両面銅張積層板の製造方法 |
KR102524336B1 (ko) | 2015-09-30 | 2023-04-20 | 아라까와 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 수지 조성물, 접착제, 필름형 접착 기재, 접착 시트, 다층 배선판, 수지 부착 동박, 동장 적층판, 프린트 배선판 |
JP2021072324A (ja) * | 2019-10-29 | 2021-05-06 | 昭和電工マテリアルズ株式会社 | フレキシブルプリント配線板用積層フィルムの製造方法及びフレキシブルプリント配線板 |
-
1993
- 1993-11-30 JP JP30026893A patent/JP3111441B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH07154042A (ja) | 1995-06-16 |
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