JP3110397B2 - 不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法および記録媒体 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法および記録媒体

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JP3110397B2
JP3110397B2 JP29132498A JP29132498A JP3110397B2 JP 3110397 B2 JP3110397 B2 JP 3110397B2 JP 29132498 A JP29132498 A JP 29132498A JP 29132498 A JP29132498 A JP 29132498A JP 3110397 B2 JP3110397 B2 JP 3110397B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体記
憶装置の書き込み方法および記録媒体に関し、特に、メ
モリセルへの初回書き込みの前後にメモリセルのしきい
値を測定することにより、最適な書き込み条件を決定す
るようにした不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法お
よび記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、書き込み後のメモリセルのし
きい値がばらついている場合のメモリセルの保持特性を
示すグラフである。縦軸はメモリセルのしきい値電圧を
表し、横軸は保持時間を表している。データが書き込ま
れているメモリセルのしきい値は、現状ではある一定の
レベルを超えているという条件のみを満たしたものにな
っている。メモリセルがデータを保持しているかどうか
は、W_B_V電圧(メモリセルにデータが書き込まれ
たと判定されるしきい値の電圧レベル)よりも、しきい
値電圧の方が高いか否かで判別される。
【0003】従って、W_B_V電圧に対して、ある程
度高いレベルからしきい値が下降していったのか、或い
は、W_B_V電圧とほぼ同一のレベルのところから下
降したのかが判別できない。このため、例えば、W_B
_V電圧に対して2ボルト(V)高いレベルにしきい値
があるメモリセルのサンプル2と、W_B_V電圧に対
して0.5V高いレベルにしきい値のあるメモリセルの
サンプル3において、保持時間に対して、サンプル2、
サンプル3のそれぞれのしきい値が共に下降した(保持
抜けした)場合、メモリセルのサンプル3のしきい値は
すぐにW_B_V電圧より低くなるので、メモリセルの
サンプル3に対しては、すぐに保持不良として判別する
ことができる。ところが、メモリセルのサンプル2のし
きい値は、サンプル3の場合のように、すぐにはW_B
_V電圧より低くはならないので、サンプル2に対して
は、保持不良として判別するまでには時間がかかってし
まう。
【0004】図11は、書き込み時のメモリセルのしき
い値を一定にそろえた場合のメモリセルの保持特性を示
すグラフである。縦軸はメモリセルのしきい値を表し、
横軸は保持時間を表している。書き込み後のメモリセル
のしきい値を一定にそろえていれば、W_B_V電圧に
対して高すぎるしきい値を持つメモリセルは存在しなく
なり、早期にメモリセルの保持抜けを発見することがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】書き込み後のメモリセ
ルのしきい値を一定レベルに収めるための解決策は、例
えば、特開平7−037395、及び特開平7−169
284においてすでに開示されている。特開平7−03
7395においては、書き込み条件を可変とする装置が
開示されている。しかしながら、書き込み可変手段とし
て具体的な手段が示されておらず、単に書き込み条件を
可変とする手段を有するということが述べられている。
一方、特開平7−169284においては、各書き込み
毎にΔVppだけしきい値を上昇させ、書き込み後のしき
い値の分布をΔVppに収めるというものであるが、その
ための具体的な根拠や手段が示されていない。
【0006】また、上記いずれの例においても、図12
の書き込みフローに示すように、書き込み前のメモリセ
ルの初期しきい値を測定していない。即ち、ステップS
1において初回書き込みパルスを印加し、ステップS2
において、しきい値電圧を測定する。次に、ステップS
3において、最適書き込みパルスを設定し、ステップS
4において、ステップS3において設定された最適書き
込みパルスを印加する。
【0007】このように、初回書き込み後のメモリセル
のしきい値のみを測定しただけでは、図13に示すよう
に、初回書き込み直後のしきい値が、セルAとセルBと
で同一であるが、2回目に、1回目と同一の書き込みパ
ルスを印加しても、セルAとセルBの書き込み後のしき
い値が大きく異なる場合がある。
【0008】つまり、2回目以降の書き込み後のメモリ
セルのしきい値を正確に予測するためには、初回書き込
みの前後に、メモリセルのしきい値を測定する必要があ
る。
【0009】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、書き込み後のメモリセルのしきい値の分布
を狭小化するとともに、書き込み時間を短縮化し、又は
書き込み時のストレスを低減させることができるように
するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の不揮発
性半導体記憶装置の書き込み方法は、書き込み信号を印
加して、メモリセルの電荷蓄積層の電荷蓄積量を変化さ
せ、しきい値電圧を制御することにより、データの書き
込みを行う不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法であ
って、メモリセルに対して、最初の書き込み信号を印加
する前後に、メモリセルのしきい値を測定し、測定され
たメモリセルのしきい値に基づいて、書き込み条件を決
定し、決定した書き込み条件に対応した書き込み信号を
メモリセルに印加することを特徴とする。請求項2に記
載の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法は、書き込
み信号を印加して、メモリセルの電荷蓄積層の電荷蓄積
量を変化させ、しきい値電圧を制御することにより、デ
ータの書き込みを行う不揮発性半導体記憶装置の書き込
み方法であって、メモリセルに対して、最初の書き込み
信号を印加する前後に、メモリセルのしきい値を測定
し、測定されたメモリセルのしきい値に基づいて、書き
込み条件を決定し、決定した書き込み条件に対応した書
き込み信号をメモリセルに印加したときのメモリセルの
しきい値の変動が、所定の範囲以内となる書き込み時間
を検出し、検出された書き込み時間ずつ、メモリに対す
る書き込みを行い、書き込み後のしきい値が所定の基準
値に達するまで、メモリセルに対する書き込みを繰り返
し行うことを特徴とする。また、書き込み条件は、書き
込み信号の電圧の大きさに関するものであるようにする
ことができる。また、書き込み条件は、書き込み信号の
書き込み時間に関するものであるようにすることができ
る。また、書き込み信号のメモリセルへの印加は、複数
のメモリセルに対して同時に行われるようにすることが
できる。請求項6に記載の記録媒体は、請求項1に記載
の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法を実行可能な
プログラムが記録されていることを特徴とする。本発明
に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法において
は、書き込み信号を印加して、メモリセルの電荷蓄積層
の電荷蓄積量を変化させ、しきい値電圧を制御すること
により、データの書き込みを行う不揮発性半導体記憶装
置の書き込み方法であって、メモリセルに対して、最初
の書き込み信号を印加する前後に、メモリセルのしきい
値を測定し、測定されたメモリセルのしきい値に基づい
て、書き込み条件を決定し、決定した書き込み条件に対
応した書き込み信号をメモリセルに印加する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の不揮発性半導体
記憶装置の書き込み方法が適用される一実施の形態の処
理例を示すフローチャートである。
【0012】書き込みを行なう1又は複数のメモリセル
に対して、所定の電圧の電気パルスを同時に印加する書
き込みモードと、メモリセルの読み出しによって書き込
み判定を行なうベリファイモードとを有するフラッシュ
メモリ等において、書き込みモードに入ると、ステップ
S1において、メモリセルの初期のしきい値(Vt)を
測定し、これを記憶した後、ステップS2において、書
き込みパルス電圧高Vpp 0、書き込みパルス電圧幅Tpw0
である初回の書き込みパルス電圧をメモリセルに印加し
て書き込みを行なう。
【0013】初回書き込みの後、ステップS3におい
て、メモリセルのしきい値を再度測定し、これを記憶す
る。ステップS4においては、ステップS1及びステッ
プS3において得られたメモリセルのしきい値より、メ
モリセルの特性に合った書き込みパルス電圧を選択し、
ステップS5において、選択された書き込み電圧(印
加)パルスをメモリセルに印加する。このようにして、
書き込みモードを終了する。
【0014】次に、図1に示したフローチャートのステ
ップS4における最適書き込みパルス設定における最適
書き込みパルスの選択の詳細な処理手順について、図2
のフローチャートを参照して説明する。また、図3乃至
図5を参照して、ステップS4における書き込みパルス
電圧の選択方法を示す。
【0015】図2のフローチャートのステップB1にお
いては、図1のステップS1及びステップS3より得ら
れたメモリセルのしきい値より、初回書き込みの前後に
おけるメモリセルのしきい値の変動の様子と、図3に示
すような、あらかじめ用意してある評価サンプルのデー
タとが比較され、最も近い特性を示すサンプルのデータ
が採用される。図3は、各サンプルA乃至Eの初回書き
込みパルスによるメモリセルのしきい値の変動を表して
いる。縦軸はメモリセルのしきい値電圧を表し、横軸
は、初回書き込みパルス幅を表している。
【0016】図4は、図2のステップB1において選択
されたサンプルの、各書き込みパルス電圧におけるしき
い値の変動のようすを示すグラフである。図4の書き込
みパルス電圧Vppは、Vppaが最も高く、Vppb
ppc、Vppd、Vppeの順に低くなっていくとする。メ
モリセルが書き込まれたと判定されるしきい値の電圧レ
ベル(W_B_V電圧)に達するまでのメモリセルのし
きい値の変動が直線性を示す範囲で、印加する書き込み
パルス電圧を決定する。
【0017】図4の場合、書き込みパルス電圧V
ppeは、W_B_V電圧に達する前にしきい値の変動が
直線性を失っているため、選択対称から除外され、書き
込み判定レベル(W_B_V電圧)まで線形に変動する
書き込みパルス電圧Vppa乃至Vppe間の所定の電圧が選
択される(ステップB2)。
【0018】書き込み時間を最短にして書き込みたい場
合は、上記選択されたVppの範囲から最も書き込み時間
pwの短いVppaが選択され、書き込み時のメモリセル
にかかるストレスを最小にしたい場合は、上記選択され
たVppの範囲から最も印加電圧の低いVppdが選択され
る。
【0019】即ち、ステップB3において、書き込み時
間の短縮が目的であるか否かが判定され、書き込み時間
の短縮が目的である場合、ステップB4に進み、書き込
み時間Tpwが最短であるTpwaに対応する印加電圧Vppa
が選択される。一方、ステップB3において、書き込み
ストレスの低減が目的であると判定された場合、ステッ
プB5に進み、最低印加電圧Vppdが選択される。
【0020】以上のようにして決定された最適書き込み
パルスによって、図1のステップS5において、メモリ
セルに対して2回目の書き込みが行われ、書き込みモー
ドを終了する。
【0021】以上のように、上記実施の形態において
は、書き込み後のメモリセルのしきい値の分布を狭小化
するとともに、書き込み時間を短縮、又は書き込み時の
ストレスを低減する書き込み方法を提供することができ
る。
【0022】次に、書き込み後のメモリセルのしきい値
分布を均一化する第2の実施の形態の処理例について説
明する。
【0023】図5は、書き込み後のメモリセルのしきい
値の分布の幅を一定範囲ΔVt内に収めるための処理例
を説明するフローチャートである。図5に示したフロー
チャートは、図1に示したフローチャートに対して、2
回目の書き込みパルス印加以降の部分を変更したもので
あり、書き込みパルス電圧を複数回に分けてメモリセル
に印加し、各書き込みパルス電圧印加毎に、メモリセル
のしきい値が書き込みレベル(W_B_V電圧)に達し
たか否かを判定するようにしている。
【0024】図5のステップS1乃至ステップS3は、
図1におけるステップS1乃至ステップS3と同一であ
るため、その説明は省略する。
【0025】図5のステップC4においては、ステップ
S1およびステップS3で得られたメモリセルのしきい
値より、メモリセルの特性に合った書き込みパルス電圧
が選択される。
【0026】図6は、しきい値分布一定化の処理手順を
説明するフローチャートである。図6のステップB1乃
至ステップB5における処理は、図1乃至図4を参照し
て上述した第1の実施の形態の処理手順を説明する図2
のフローチャートのステップB1乃至ステップB5にお
ける処理と同一であるため、その説明は省略する。ステ
ップD6においては、図7を参照して後述するように、
書き込み後のしきい値が一定値だけ増加するのに要する
書き込み時間が選択される。
【0027】図7は、書き込み後のメモリセルのしきい
値の分布をΔVt以内に収めるための書き込みパルス幅
を選択する方法を説明するためのグラフである。縦軸は
メモリセルのしきい値を表し、横軸は書き込み時間を表
している。
【0028】上記書き込みパルス電圧の選択において、
最も書き込み時間の短いサンプルBのVppbを選択した
とする。このとき、書き込みパルス電圧Vppbを印加し
たときのメモリセルのしきい値の変動が、図7に示した
グラフのようになっている場合、書き込み後のメモリセ
ルのしきい値の分布の幅を一定範囲内ΔVtに収めるた
めに、メモリセルのしきい値がΔVtだけ変動するのに
要する書き込み時間TpwBを選択する(図6のステップ
D6)。
【0029】サンプルBとは異なった特性を示す他のサ
ンプルについても、そのサンプルのしきい値がΔVt
け変動する書き込みパルス幅を選択することによって、
書き込み後のメモリセルのしきい値の分布を、ΔVt
内にすることができる。
【0030】以上のようにして決定した書き込み時間に
対応する書き込みパルスを、図5のステップC5におい
てメモリセルに印加し、次に、ステップC6において、
書き込み終了毎の書き込みレベルの判定を行い、ステッ
プC7において、メモリセルのしきい値が書き込みレベ
ル(W_B_V電圧)に達しているか否かが判定され
る。判定の結果、メモリセルのしきい値が書き込みレベ
ル(W_B_V電圧)に達していない場合、ステップC
5に戻り、再度、上記選択された最適書き込みパルス幅
で書き込みが行われ、ステップC5乃至C7の処理が繰
り返し実行される。一方、ステップC7において、メモ
リセルのしきい値が書き込みレベルに達していると判定
された場合、処理を終了する。
【0031】次に、複数ビット(複数のメモリセル)に
対して同時に書き込みを行う第3の実施の形態の処理例
について説明する。図8は、複数ビットに対して同時に
書き込みを行う場合において、メモリセルのしきい値を
測定する手順を説明するフローチャートである。ベリフ
ァイとは、ある一定の電圧をメモリセルのコントロール
ゲートに印加した際に、印加されたメモリセルから0又
は1のデータを読み出すことによって、このメモリセル
のしきい値が、印加した電圧(ベリファイ電圧)に対し
て高いか低いかを判断することである。
【0032】複数のメモリセルに対して、同一のベリフ
ァイ電圧を印加し、印加された複数のメモリセルを同時
に読み出すことによって、各セルのしきい値がベリファ
イ電圧よりも高いか低いかを同時に判断することができ
る。そして、このベリファイを、ベリファイ電圧を変化
させて複数回繰り返すことにより、複数ビットのしきい
値を同時に知ることができる。
【0033】図8のステップE1において、ベリファイ
電圧を決める変数(X)の初期値が設定される(X=
0)。次に、ステップE2において、変数Xの値に1だ
け加算される。次に、ステップE3に進み、上記設定さ
れたベリファイ電圧(Vveri=Vx)が、複数のメモリ
セルに対して同時に印加される。
【0034】ステップE4においては、ベリファイ電圧
が印加された複数のメモリセルのデータが読み出され、
ステップE5において、ステップE4において読み出さ
れたデータが格納される。
【0035】このとき、メモリセルのしきい値がベリフ
ァイ電圧以上になっているとき、0が読み出され、ベリ
ファイ電圧以下になっているとき、1が読み出される。
【0036】次に、ステップE6において、読み出され
たデータがすべて0であれば、ベリファイ動作を終了
し、読み出されたデータの少なくとも1つが1であれ
ば、ステップE2に戻り、ステップE2以降の処理が繰
り返し実行される。
【0037】ステップE2に戻ると、ベリファイ電圧を
設定する変数の値を1だけ増加させて、ベリファイ電圧
を上昇させ、ステップE3において、再びベリファイ動
作を行い、以下同様にして、読み出したデータの全てが
0となるまでステップE2乃至ステップE6の処理が繰
り返し実行される。
【0038】ベリファイ電圧の増加分は任意の値とし、
増加分を小さくすればするほど、精度良くメモリセルの
しきい値を測定することができる。
【0039】図9は、8bit同時書き込み時のメモリ
セルのしきい値の測定結果の例を示している。複数のベ
リファイ電圧で複数回ベリファイ動作を繰り返すことに
より、図9に示すような読み出しデータを得ることがで
きる。図9に示した例の場合、ベリファイ電圧Vveri
V9としたところで読み出しデータの8bit全てが0
となり、しきい値測定フローを終了する。
【0040】図9に示した例の場合、bit1はベリフ
ァイ電圧Vveri=V5までは、読み出しデータが1で、
ベリファイ電圧Vveri=V6以降の読み出しデータが0
となっている。このことから、bit1に対応するメモ
リセルのしきい値は、V5とV6の間であることがわか
る。他のbitも同様にして、しきい値を測定すること
ができる。
【0041】図8に示した、複数bit同時書き込み時
のしきい値測定フローに基づいた処理によって得られた
しきい値により、それぞれのbitに対して最適な書き
込み印加パルスが設定される。この最適書き込み印加パ
ルス設定の手順としては、書き込み回数を最低にする場
合は、図2に示したフローチャートで示される処理を、
また、書き込み後のしきい値のばらつきを一定範囲にす
る場合は、図6に示したフローチャートで示される処理
を、それぞれのbitに対して適用する。
【0042】これらの処理を説明するフローチャート
は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態の場合と同
様であるので、ここではその説明は省略する。
【0043】以上のようにして設定された各bit毎の
最適書き込みパルスによって、ぞれぞれのbitに書き
込みパルスを印加し、書き込み回数を最低にする場合は
そのまま書き込み動作を終了し、書き込み後のメモリセ
ルのしきい値の分布を一定範囲内にする場合は、ベリフ
ァイ動作及び書き込み動作を繰り返し、全てのbitが
書き込まれたところで書き込み動作を終了する。
【0044】以上説明したように、上記各実施の形態の
処理方法においては、メモリセルへの初回書き込みの前
後に、メモリセルのしきい値を測定し、その結果から最
適な書き込み条件を決定することによって、書き込み後
のメモリセルのしきい値分布幅を狭小化することがで
き、かつ、書き込み時間の短縮化、或いは書き込みスト
レスの低減化を実現することができる。
【0045】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る不揮発性半導
体記憶装置の書き込み方法によれば、メモリセルに対し
て、最初の書き込み信号を印加する前後に、メモリセル
のしきい値を測定し、測定されたメモリセルのしきい値
に基づいて、書き込み条件を決定し、決定した書き込み
条件に対応する書き込み信号をメモリセルに印加するよ
うにしたので、書き込み後のメモリセルのしきい値の分
布を狭小化するとともに、書き込み時間を短縮化した
り、書き込み時のストレスを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の不揮発性半導体記憶装置の書き込み方
法が適用される一実施の形態の処理例を説明するフロー
チャートである。
【図2】図1の最適書き込みパルスの選択方法を説明す
るフローチャートである。
【図3】各サンプルの初回書き込みパルスによるメモリ
セルのしきい値の変動を示すグラフである。
【図4】特定サンプルの各書き込みパルス電圧における
メモリセルのしきい値の変動を示すグラフである。
【図5】書き込み後のメモリセルのしきい値を一定範囲
内に収める場合の書き込みモードの処理手順を説明する
フローチャートである。
【図6】図5における最適書き込みパルスの選択の処理
手順を説明するフローチャートである。
【図7】メモリセルの書き込み後のしきい値を一定範囲
内に収めるための最適書き込みパルス幅の選択方法を説
明するグラフである。
【図8】複数bit同時書き込み時のしきい値測定手順
を説明するフローチャートである。
【図9】8bit同時書き込み時のメモリセルしきい値
測定方法を説明する図である。
【図10】従来の書き込み後のメモリセルのしきい値が
ばらついている場合のメモリセルの保持特性を示すグラ
フである。
【図11】書き込み時のメモリセルのしきい値を一定に
そろえた場合のメモリセルの保持特性を示すグラフであ
る。
【図12】従来の書き込みモードの処理手順を説明する
フローチャートである。
【図13】初期書き込みと2回目以降の書き込みを行っ
た場合のメモリセルのしきい値と書き込み時間の相関の
例を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−37395(JP,A) 特開 平10−177795(JP,A) 特開 平7−169284(JP,A) 特開 昭64−78494(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 16/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書き込み信号を印加して、メモリセルの
    電荷蓄積層の電荷蓄積量を変化させ、しきい値電圧を制
    御することにより、データの書き込みを行う不揮発性半
    導体記憶装置の書き込み方法であって、 前記メモリセルに対して、最初の書き込み信号を印加す
    る前後に、前記メモリセルのしきい値を測定し、 測定された前記メモリセルのしきい値に基づいて、書き
    込み条件を決定し、 決定した前記書き込み条件に対応した書き込み信号を前
    記メモリセルに印加することを特徴とする不揮発性半導
    体記憶装置の書き込み方法。
  2. 【請求項2】 書き込み信号を印加して、メモリセルの
    電荷蓄積層の電荷蓄積量を変化させ、しきい値電圧を制
    御することにより、データの書き込みを行う不揮発性半
    導体記憶装置の書き込み方法であって、 前記メモリセルに対して、最初の書き込み信号を印加す
    る前後に、前記メモリセルのしきい値を測定し、 測定された前記メモリセルのしきい値に基づいて、書き
    込み条件を決定し、 決定した前記書き込み条件に対応した書き込み信号を前
    記メモリセルに印加したときの前記メモリセルのしきい
    値の変動が、所定の範囲以内となる書き込み時間を検出
    し、 検出された前記書き込み時間ずつ、前記メモリに対する
    書き込みを行い、 書き込み後のしきい値が所定の基準値に達するまで、前
    記メモリセルに対する書き込みを繰り返し行うことを特
    徴とする不揮発性半導体記憶装置の書き込み方法。
  3. 【請求項3】 前記書き込み条件は、前記書き込み信号
    の電圧の大きさに関するものであることを特徴とする請
    求項1または2に記載の不揮発性半導体記憶装置の書き
    込み方法。
  4. 【請求項4】 前記書き込み条件は、前記書き込み信号
    の書き込み時間に関するものであることを特徴とする請
    求項1または2に記載の不揮発性半導体記憶装置の書き
    込み方法。
  5. 【請求項5】 前記書き込み信号の前記メモリセルへの
    印加は、複数のメモリセルに対して同時に行われること
    を特徴とする請求項1または2に記載の不揮発性半導体
    記憶装置の書き込み方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装
    置の書き込み方法を実行可能なプログラムが記録されて
    いる記録媒体。
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