JP3108491B2 - 検眼装置の測定ヘッド部の上下調整装置 - Google Patents

検眼装置の測定ヘッド部の上下調整装置

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JP3108491B2 JP03347136A JP34713691A JP3108491B2 JP 3108491 B2 JP3108491 B2 JP 3108491B2 JP 03347136 A JP03347136 A JP 03347136A JP 34713691 A JP34713691 A JP 34713691A JP 3108491 B2 JP3108491 B2 JP 3108491B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、検眼の際に被測定者の
眼の視軸と測定レンズの光軸との一致が要求される検眼
装置の測定ヘッド部の上下調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自覚式検眼装置を用いて、被測定者の視
機能や眼屈折力を測定するには、まず、測定ヘッド部の
測定レンズユニットに収納された測定レンズの光軸を被
測定者の眼の視軸に合わせる必要がある。
【0003】従来、そうした測定レンズユニットの位置
合わせのために、左右眼用の2つの測定レンズユニット
のうちの片方が測定ヘッドに対し上下方向に手動によっ
て微調整できるようにした装置がある。この装置では、
測定ヘッド全体を上下させて2つの測定レンズユニット
のうちの微調整がない一方を、基準として被測定者の基
準眼に合わせた後に、その位置から他方の測定レンズユ
ニットを上下方向に微調整するようにしてもう一方の面
に合わせ、両眼の上下方向の位置をそれぞれ合わせてい
る。
【0004】また、左右方向については、例えば実公平
3−52489号公報に、左右眼用の2つの測定レンズ
ユニットの接近、離間及び平行移動を電動で行う装置が
開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、元来、人間の
左右の眼の高さ位置は同一ではなく、それぞれ左眼、右
眼を独立して調整する方が好ましく、また、検眼中に被
測定者が上下方向に動いてしまうことは往々にして発生
する事態であり、このとき、上下方向に調整する前者の
従来装置においては、はじめから調整をやり直さねばな
らない。すなわち、一度基準眼が動いてしまうと最初の
セッティングと同様に再度、最初から測定ヘッド全体を
移動させて上記他方の測定レンズユニットの位置調整を
し、さらに、上記一方の測定レンズユニットの位置の微
調整をする必要があった。
【0006】また、上記一方の測定レンズユニットの位
置の微調整は手動によって行われるため、その手動操作
によって測定ヘッド全体が揺れて調整がやりづらいとい
う問題があった。
【0007】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、検眼途中での測定レンズユニットの上下方向
の調整を容易にするとともに、調整精度を向上させた検
眼装置の測定ヘッド部の上下調整装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、検眼装置の測定ヘッド部の上下調整装置
において、被測定者の左右眼に対向される左眼用ユニッ
トおよび右眼用ユニットから成り、検眼に使用する測定
用レンズを搭載した測定レンズユニット部と、前記測定
レンズユニット部の左眼用ユニットおよび右眼用ユニッ
トの間隔を調整するためのPD機構部と、前記PD機構
部によって左右方向に移動される2つの移動基体と、前
記各移動基体にそれぞれ設けられるとともに、前記測定
レンズユニット部の左眼用ユニットおよび右眼用ユニッ
トをそれぞれ懸架し、電動で駆動されて前記測定レンズ
ユニット部の左眼用ユニットおよび右眼用ユニットを上
下方向にそれぞれ移動する2つの上下移動手段と、前記
各上下移動手段に個別に駆動信号を供給して前記測定レ
ンズユニット部の左眼用ユニットおよび右眼用ユニット
を独立に上下方向に移動させる駆動制御手段とを有する
ことを特徴とする検眼装置の測定ヘッド部の上下調整装
置が、提供される。
【0009】
【作用】測定者は、測定レンズユニット部の左眼用ユニ
ットおよび右眼用ユニットにある観察窓から、被測定者
の両眼を観察する。被測定者の眼が、観察窓に設けられ
た所定位置を示すマークから上下方向にずれているとき
に、測定者は、ずれている側の眼のずれている方向に応
じて駆動制御手段を作動させる。これにより、対応する
側の眼の上下移動手段が、ずれを直す方向に測定レンズ
ユニットを電動で上下移動させる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は検眼装置の全体構成図である。検眼装
置、特に自覚式検眼装置は、近用および遠用を含めた視
機能の測定機構を備えた測定ヘッド部1と、測定ヘッド
部1を上下移動および水平回転移動自在に支持する測定
ヘッド支持部2と、検眼テーブル3と、これらを支持す
る基体部4とから構成される。測定ヘッド部1は、視機
能の測定レンズを備えた測定レンズユニット部1aと、
測定レンズユニット部1aを保持し、瞳孔間距離(P
D)を調整するためのPD機構部1bとから成る。
【0011】図1は、測定レンズユニット部1aの位置
を調整する上下動機構、輻輳機構およびPD機構の概略
を示す斜視図である。測定レンズユニット部1aは被測
定者の左右の眼に対応して2つのユニットから成り、上
下動機構、輻輳機構およびPD機構はそれら2つのユニ
ットに対応してそれぞれ左右対称な構造を有している。
以下においては、左眼用の各機構を主に説明し、右眼用
の各機構については説明を省略する。
【0012】視機能の測定に際しては、測定レンズの光
軸と被測定者の眼の視軸とを合わせることが必要であ
り、そうした要請を満たすための装置として上下動機構
11、輻輳機構12およびPD機構13がある。PD機
構13はPD機構部1bに設けられ、移動基体14を、
PD機構部1bに対して相対的に矢印15方向に移動さ
せる。移動基体14には上下動機構11および輻輳機構
12が設けられる。上下動機構11は、下部に測定レン
ズユニット部1aの左眼用ユニットを固着させた測定レ
ンズユニット保持金具16を、移動基体14に対して相
対的に矢印17方向に移動させ、また、輻輳機構12は
測定レンズユニット保持金具16を、矢印18方向に回
転させる。
【0013】まず、上下動機構11は、移動基体14に
固定されたパルスモータからなる上下動モータ11a
と、この上下動モータ11aの駆動軸に固定されたウォ
ーム11bと、このウォーム11bに歯合し、移動基体
14によって軸方向の移動を規制された(詳細は後述す
る)ウォームホイール体11cと、このウォームホイー
ル体11cを貫通し、下端に測定レンズユニット保持金
具16が固着された上下動軸11dとからなる。上下動
軸11dは、移動基体14によって軸方向移動自在に保
持されると同時に、回転自在に保持される。ウォームホ
イール体11cおよび上下動軸11dの詳細な構造を図
3を用いて説明する。
【0014】図3は、図1の矢印19方向から見た上下
動機構11等の一部断面図である。ウォームホイール体
11cは筒状の形状をなし、外側にはウォームホイール
が設けられ、内側には雌ネジが刻まれている。また、ウ
ォームホイール体11cは、移動基体14に固定された
上下のスラストベアリング11e,11fで回転自在に
保持される。上下動軸11dは、ウォームホイール体1
1cおよび移動基体14を貫通し、その外側に雄ネジが
刻まれ、その雄ネジはウォームホイール体11cの雌ネ
ジと歯合している。上下動軸11dの回転は後述の偏心
軸12eにより規制されている。したがって、上下動モ
ータ11aが回転してウォーム11bが回転すると、ウ
ォーム11bに歯合したウォームホイール体11cが回
転する。このウォームホイール体11cの回転で、内側
で歯合した上下動軸11dは移動基体14に対し上下方
向(図1の矢印17方向)に移動する。これにより、測
定レンズユニット保持金具16が上下方向に移動し、か
くして、上下動モータ11aへのパルス供給数を制御す
ることにより、測定レンズユニット部1aの左眼用ユニ
ットの上下方向位置を変化させることができる。
【0015】図6は、図1の矢印20方向から見た上下
動機構11等の一部断面図である。測定レンズユニット
保持金具16の下端には測定レンズユニット部1aの左
眼用ユニットが固定されるが、その固定位置は、測定レ
ンズユニット部1aの測定窓に対し被測定者の眼21が
所定の距離(例えばバーテックス=12mm)を保持し
たときの被測定者の眼21の回旋軸(眼球の回転軸)が
上下動軸11dの軸と一致するように設定される。
【0016】つぎに図1に戻って、輻輳機構12を説明
する。輻輳機構12は、移動基体14に固定されたパル
スモータからなるあおりモータ12aと、このあおりモ
ータ12aの駆動軸に固定されたウォーム12bと、こ
のウォーム12bに歯合するウォームホイールが上部に
刻まれたあおり軸12cと、あおり軸12cの下端に固
定された偏心板12dと、あおり軸12cと平行に偏心
板12dに固定された偏心軸12eとから成る。あおり
軸12cは、移動基体14に対し回転自在に保持される
と同時に、軸方向には移動を規制されて保持される。偏
心軸12eの下端は、測定レンズユニット保持金具16
の一部に設けられた溝部16aに係合する。溝部16a
は、測定レンズユニット保持金具16の、上下動軸11
dの軸心から離れた一部に、ほぼ上下動軸11dの軸心
から放射状方向に設けられている。
【0017】図4は、こうした輻輳機構12を図1の上
部方向から見た平面図である。輻輳機構12では、あお
りモータ12aが回転すると、ウォーム12bおよびあ
おり軸12cに刻まれたウォームホイールを経てあおり
軸12cが回転する。このあおり軸12cの回転で偏心
軸12eが、あおり軸12cを中心に回転する。したが
って、溝部16aで偏心軸12eと係合した測定レンズ
ユニット保持金具16が、上下動軸11dを中心軸とし
て回転し、これが測定レンズユニット保持金具16の下
端に接続される測定レンズユニット部1aの左眼用ユニ
ットを回転させることとなる。すなわち、あおりモータ
12aへのパルス供給数を制御することにより、測定レ
ンズユニット部1aの左眼用ユニットの矢印18方向へ
のあおり角度を変化させることができる。しかも、測定
レンズユニット部1aの回転軸は、上下動軸11dであ
り、上下動軸11dは上述のように被測定者の眼21の
回旋軸に一致しているので、測定レンズユニット部1a
をあおっても、常時、測定レンズユニット部1aの測定
レンズの光軸が被測定者の眼21の視軸からはずれるこ
とがない。このことを図7および図12を用いて説明す
る。
【0018】図7は、測定用レンズのあおり方法を説明
する平面図である。遠用測定のあと、測定レンズユニッ
ト部の左眼用ユニット71を、上記輻輳機構12により
被測定者の眼の回旋軸72を中心にあおると、左眼用ユ
ニット71は、図に破線で示す位置から実線で示す位置
に回転する。すなわち、左眼用ユニット71をあおるだ
けで、測定レンズの光軸が被測定者の眼の視軸に一致す
る。したがって、従来の眼幅補正を行う必要がなく、装
置の簡略化が図れる。しかも、バーテックスは長くなる
ことなく、所定の値を維持したままであるから、近用測
定においても正確な検眼を行なうことができる。
【0019】図12は、図1に示す輻輳機構12の要部
を下方向から見上げた底面図である。図は、あおり軸1
2cの回転位置の違いにより測定レンズユニット保持金
具16があおられている状態を示し、(A)はあおり角
度が最大(例えば、10度)のときを示し、(C)はあ
おり角度が0のときを示し、(B)は(A)と(C)と
の中間の状態を示すものである。
【0020】さらに、図1に戻って、PD機構13を説
明する。PD機構13は、PD機構部1bに固定された
パルスモータからなるPDモータ13aと、このPDモ
ータ13aの駆動軸に固定されたウォーム13bと、こ
のウォーム13bに歯合するウォームホイール13c
と、ウォームホイール13cの軸に固定された歯付き駆
動プーリ13dと、歯付き従動プーリ13fと、駆動プ
ーリ13dおよび従動プーリ13fに歯合する歯付きタ
イミングベルト13eと、一端をタイミングベルト13
eに固定され、他端を移動基体14に固定されたベルト
連結板13gとから成る。
【0021】図5は、こうしたPD機構13を図1の上
部方向から見た平面図である。PD機構13におけるP
D機構部1bおよび移動基体14との接続関係を図6を
参照してさらに説明すると、PD機構部1bに取り付け
台22が設けられ、取り付け台22に、スライドベアリ
ング23が固定される。スライドベアリング23は、タ
イミングベルト13eの走行方向に延びたレール状の滑
り材からなる。このスライドベアリング23に対しスラ
イド自在に懸架され、移動基体14に固定されたスライ
ド支持体14aが設けられる。したがって、上下動機構
11、輻輳機構12および測定レンズユニット部1aの
左眼用ユニットを搭載した移動基体14は、PD機構部
1bに対しスライドベアリング23等を介してスライド
自在に保持されている。
【0022】そうした保持状態において、PDモータ1
3aが回転すると、ウォーム13bおよびウォームホイ
ール13cを経て駆動プーリ13dが回転する。この駆
動プーリ13dの回転でタイミングベルト13eが移動
し、この移動で、タイミングベルト13eに固定された
ベルト連結板13g、さらには移動基体14が移動す
る。したがって、PDモータ13aへのパルス供給数を
制御することにより、測定レンズユニット部1aの左眼
用ユニットの位置を矢印15方向へ調節することがで
き、左眼の瞳孔間距離(PD)の調整が可能となる。
【0023】つぎに、上下動機構11、輻輳機構12お
よびPD機構13の各モータの駆動制御方法について説
明する。まず、上下動機構11による上下方向(図1の
矢印17)の動きは、移動基体14に固定された光セン
サ24およびこのセンサ24に対向する測定レンズユニ
ット保持金具16の位置に貼られた反射板25(図1、
図6参照)により検出される。また、輻輳機構12によ
るあおり(図1の矢印18方向)の動きは、移動基体1
4に固定された光センサ26およびこのセンサ26に対
向するあおり軸12cの上端部分に固定された反射円盤
27(図1、図5参照)により検出される。反射円盤2
7の側面には一部を切り欠いた反射板が設けられてい
る。さらに、PD機構13による矢印15方向(図1)
への動きは、PD機構部1bに固定された光センサ28
およびこのセンサ28に対向する移動基体14の部分に
貼られた反射板29(図5参照)により検出される。な
お、各光センサ24,26,28は発光する手段も有し
ている。
【0024】上記光センサ24,26,28は、上下動
機構11、輻輳機構12およびPD機構13の所定の基
準位置である原点位置を検出するために使用され、光セ
ンサ24,26,28が検出した原点位置を基にして、
上下動機構11、輻輳機構12およびPD機構13の各
パルスモータに制御装置からパルス信号が供給されて所
望の移動位置または回転位置が確保される。
【0025】図8は上記制御装置の構成を示すブロック
図である。制御装置80はPDヘッド基板81とメイン
コントロール基板82とから構成され、メインコントロ
ール基板82には入力装置83が接続される。PDヘッ
ド基板81のCPU81aにはインタフェース回路81
bを介して、左眼用の上記各種光センサ24,26,2
8からの原点位置を示す信号および右眼用の各種光セン
サ84からの原点位置信号が入力する。また、CPU8
1aはインタフェース回路81bおよび駆動回路81c
を介して、左眼用の上記各種モータ、即ち、上下動モー
タ11a、あおりモータ12aおよびPDモータ13
a、並びに右眼用の各種モータ85に接続される。さら
に、CPU81aには、後述の制御プログラムや輻輳角
度のテーブルが記憶されたROM81d、各種計算結果
等を記憶するRAM81e、およびメインコントロール
基板82との通信制御を行うRS232Cインタフェー
ス81fが接続される。
【0026】つぎに、制御装置80で実行される各種モ
ータの駆動制御の手順を説明する。以下においては、右
眼用の測定レンズユニットの各種モータの駆動制御も含
めて説明する。まず、上下動機構の上下動モータに関し
ては、入力装置83から入力される左または右の上下動
モータに対する上方向または下方向への駆動指令に従
い、駆動回路81cからパルス信号が対応する上下動モ
ータに出力され、上下動モータはそのパルス信号の数に
応じた量だけ回転する。入力装置83では、上方向また
は下方向への駆動指令用のボタンスイッチを押す回数に
応じた数の、あるいは押す時間に応じた数のパルス信号
が出力される。この上下動モータの回転により測定レン
ズユニット部1aは、例えば0.5mmステップで上下
方向に移動し、最大上方向に5mm、下方向に5mmの
移動が可能である。しかも測定レンズユニット部1aの
各左右のユニットは別々に上下方向に移動制御が可能で
ある。
【0027】これにより、測定中に測定レンズの光軸が
被測定者の眼の視軸と一致しなくなっても、測定レンズ
ユニット部1aの左眼用ユニットまたは右眼用ユニット
が個別に上下の位置を調整できるので、測定ヘッド部1
全体を動かすことなく、容易に両者の一致をさせること
ができる。
【0028】つぎに、PD機構のPDモータの駆動制御
に関しては、図9を参照して説明する。図9は、制御装
置80で実行されるPDモータの駆動制御の手順および
PD機構の作動の順序を示すフローチャートである。図
には左眼用のPDモータ13aの駆動制御およびPD機
構13の作動を示すが、右眼用のPDモータの駆動制御
およびPD機構の作動もこれと同じである。図中、Sに
続く数字はステップ番号を表す。
【0029】〔S1〕左眼の瞳孔間距離(PD)を入力
装置83から入力する。 〔S2〕CPU81aは入力された左眼の瞳孔間距離を
パルス数に変換する。 〔S3〕変換された数のパルスを駆動回路81cからP
Dモータ13aに出力する。 〔S4〕PDモータ13aの回転により、ウォーム13
b、ウォームホイール13cおよび駆動プーリ13dが
回転する。 〔S5〕駆動プーリ13dの回転で、タイミングベルト
13eが移動する。 〔S6〕タイミングベルト13eにベルト連結板13g
を介して連結された移動基体14が図1の矢印15方向
に移動する。 〔S7〕移動基体14に上下動軸11dを介して連結し
た測定レンズユニット保持金具16が矢印15方向に移
動する。 〔S8〕測定レンズユニット保持金具16に懸架された
測定レンズユニット部1aの左眼レンズユニットが矢印
15方向に移動する。
【0030】以上のように入力装置83から入力された
片眼の瞳孔間距離(PD)に応じた量だけ測定レンズユ
ニット部1aの左右の各ユニットが左右方向(図1の矢
印15方向)に移動する。
【0031】また、PDモータに関しては、上記瞳孔間
距離(PD)に応じた移動とは別に、入力装置83から
入力される左または右のPDモータに対する左方向また
は右方向への駆動指令に従い、駆動回路81cからパル
ス信号が対応するPDモータに出力され、PDモータは
そのパルス信号の数に応じた量だけ回転する。入力装置
83では、左方向または右方向への駆動指令用のボタン
スイッチを押す回数に応じた数の、あるいは押す時間に
応じた数のパルス信号が出力される。このPDモータの
回転により測定レンズユニット部1aの各左右のユニッ
トは、例えば0.5mmステップで左右方向に移動し、
片側瞳孔間距離(PD)を25mmから40mmまで、
移動が可能である。しかも測定レンズユニット部1aの
各左右のユニットは別々に左右方向に移動制御可能であ
る。
【0032】さらに、輻輳機構のあおりモータの駆動制
御に関しては、図10を参照して説明する。図10は、
近用測定を行う際の制御装置80で実行されるあおりモ
ータの駆動制御の手順および輻輳機構の作動の順序を示
すフローチャートである。図には左眼用のあおりモータ
12aの駆動制御および輻輳機構12の作動を示すが、
右眼用のあおりモータの駆動制御および輻輳機構の作動
もこれと同じである。図中、Sに続く数字はステップ番
号である。
【0033】〔S11〕入力装置83から近業目的距離
cを入力する。 〔S12〕入力装置83から遠方視の左眼の瞳孔間距離
(PD)d/2を入力する。 〔S13〕ステップS11,S12で入力された近業目
的距離cおよび左眼のPDd/2に基づいてROM81
dに記憶された輻輳角度のテーブルを参照して、左眼の
輻輳角度θを読み出す。この輻輳角度のテーブルは、下
記式に基づいて予め算出された値が記憶されたものであ
る。
【0034】θ=tan-1〔d/2(a+b+c)〕 ただし、aは眼球回旋点から遠方視における角膜頂点ま
での距離(回旋点距離)、bは角膜頂点から測定用レン
ズユニットの回転中心までの距離(バーテックス)、c
は測定用レンズユニットの回転中心から近用視標までの
距離(近業目的距離)であり、d/2は遠方視における
左眼の瞳孔間距離(PD)である。通常、a,bは13
mm,12mmにそれぞれ設定される。
【0035】図11は、ROM81dに記憶された輻輳
角度のテーブルの一例を示す。 〔S14〕ステップS13で読み出された輻輳角度θを
パルス数に変換する。 〔S15〕変換された数のパルスを駆動回路81cから
あおりモータ12aに出力する。 〔S16〕あおりモータ12aの回転により、ウォーム
12bおよびあおり軸12cが回転する。 〔S17〕あおり軸12cの回転で、偏心軸12eが回
転する。 〔S18〕偏心軸12eの回転で、測定レンズユニット
保持金具16が上下動軸11dを中心に図1の矢印18
方向に回転する。 〔S19〕測定レンズユニット保持金具16に懸架され
た測定レンズユニット1aの左眼レンズユニットが矢印
18方向に被測定者の眼の回旋軸を中心に回転する。
【0036】以上のように、近業目的距離cおよび片眼
の瞳孔間距離(PD)d/2に従い片眼の輻輳角度(あ
おり角度)θを算出し、その角度に相当する量だけあお
りモータを回転する。このようにあおりモータを制御す
ることにより、例えば、輻輳角度θを最大10.1度
(PDd=80mm、近業目的距離c=200mm)か
ら最小2.1度(PDd=50mm、近業目的距離c=
670mm)まで変化させることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、2つの
上下移動手段によって測定レンズユニット部の左眼用ユ
ニットおよび右眼用ユニットをそれぞれ懸架し、それら
各上下移動手段は電動で駆動されて測定レンズユニット
部の左眼用ユニットおよび右眼用ユニットを上下方向に
それぞれ移動し、それら各上下移動手段に対して駆動制
御手段から個別に駆動信号を供給して測定レンズユニッ
ト部の左眼用ユニットおよび右眼用ユニットを独立に上
下方向に移動させるように構成する。このため、検眼途
中での測定レンズユニットの上下方向の調整を容易にす
るとともに、調整精度を向上させることが可能となる。
すなわち、検眼中に被測定者が上下方向に動いても、測
定者が駆動制御手段に指令を入力するだけで、各上下移
動手段が電動で個別に移動して上下方向の調整をする。
したがって、従来のように、はじめから調整をやり直す
必要もないし、また、測定ヘッド全体が揺れて調整がや
りづらいということもない。
【0038】さらに、両眼の上下位置の調整が専用の微
調整装置である2つの上下移動手段によって行われる構
造であるために、両眼の上下位置の調整の精度に差がで
ることはなく、しかも双方ともに高精度の調整ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る測定レンズユニット部の位置を調
整する上下動機構、輻輳機構およびPD機構の概略を示
す斜視図である。
【図2】検眼装置の全体構成図である。
【図3】図1の矢印19方向から見た上下動機構等の一
部断面図である。
【図4】図1の上部方向から見た輻輳機構等の平面図で
ある。
【図5】図1の上部方向から見たPD機構等の平面図で
ある。
【図6】図1の矢印20方向から見た上下動機構等の一
部断面図である。
【図7】測定用レンズのあおり方法を説明する平面図で
ある。
【図8】制御装置の構成を示すブロック図である。
【図9】制御装置で実行されるPDモータの駆動制御の
手順およびPD機構の作動の順序を示すフローチャート
である。
【図10】近用測定を行う際の制御装置で実行されるあ
おりモータの駆動制御の手順および輻輳機構の作動の順
序を示すフローチャートである。
【図11】ROMに記憶された輻輳角度のテーブルの一
例である。
【図12】図1に示す輻輳機構の要部を下方向から見上
げた底面図である。
【符号の説明】
1 測定ヘッド部 2 測定ヘッド支持部 3 検眼テーブル 4 基体部 11 上下動機構 12 輻輳機構 13 PD機構 14 移動基体 16 測定レンズユニット保持金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−98601(JP,U) 実開 昭63−201507(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 3/02 A61B 3/08 A61B 3/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検眼装置の測定ヘッド部の上下調整装置
    において、 被測定者の左右眼に対向される左眼用ユニットおよび右
    眼用ユニットから成り、検眼に使用する測定用レンズを
    搭載した測定レンズユニット部と、 前記測定レンズユニット部の左眼用ユニットおよび右眼
    用ユニットの間隔を調整するためのPD機構部と、 前記PD機構部によって左右方向に移動される2つの移
    動基体と、 前記各移動基体にそれぞれ設けられるとともに、前記測
    定レンズユニット部の左眼用ユニットおよび右眼用ユニ
    ットをそれぞれ懸架し、電動で駆動されて前記測定レン
    ズユニット部の左眼用ユニットおよび右眼用ユニットを
    上下方向にそれぞれ移動する2つの上下移動手段と、 前記各上下移動手段に個別に駆動信号を供給して前記測
    定レンズユニット部の左眼用ユニットおよび右眼用ユニ
    ットを独立に上下方向に移動させる駆動制御手段と、 を有することを特徴とする検眼装置の測定ヘッド部の上
    下調整装置。
  2. 【請求項2】 前記PD機構部は、前記各移動基体を電
    動で左右方向にそれぞれ移動する2つの左右移動手段を
    有し、前記駆動制御手段は、前記各左右移動手段に個別
    に駆動信号を供給して前記各移動基体を独立に左右方向
    に移動させることを特徴とする請求項1記載の検眼装置
    の測定ヘッド部の上下調整装置。
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