JP3107875B2 - 金属検出機 - Google Patents

金属検出機

Info

Publication number
JP3107875B2
JP3107875B2 JP28032391A JP28032391A JP3107875B2 JP 3107875 B2 JP3107875 B2 JP 3107875B2 JP 28032391 A JP28032391 A JP 28032391A JP 28032391 A JP28032391 A JP 28032391A JP 3107875 B2 JP3107875 B2 JP 3107875B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detection signal
detection
metal
phase angle
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28032391A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0593782A (ja
Inventor
正 大宮
康敬 前川
正夫 金沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electronics Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electronics Co Ltd filed Critical Nissin Electronics Co Ltd
Priority to JP28032391A priority Critical patent/JP3107875B2/ja
Publication of JPH0593782A publication Critical patent/JPH0593782A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3107875B2 publication Critical patent/JP3107875B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Sorting Of Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品,化学製品,縫製
製品等の中に混入している金属体を検出するための金属
検出機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属検出機の検出原理は、一般に次に示
すような方法が広く知られている。図1に金属検出機の
検出コイル部分の構造原理図を示す。コイル2は励磁コ
イルである。コイル2には角周波数ωなる交番電流i
(ω)が流れていて、交番磁界Hωをつくっている。コ
イル3−2及びコイル3−1は受信コイルである。コイ
ル3−2,3−1は互いに逆極性で相互接続されて一組
の受信コイルを構成しているが、この各々のコイルは、
大きさが等しく且つ励磁コイル2に対して立体的に左右
が同一の位置関係となるように配置されている。従っ
て、磁界H(ω)によってコイル3−2,3−1に誘起
される電圧の大きさは略相等しい。この結果、受信コイ
ルの出力端a−bには、この各々の誘起電圧が相殺され
て出力電圧を発生せず、いわゆるゼロ平衡状態を保つ。
いま、この状態で励磁コイル2と受信コイル3−2,3
−1が構成する空間内で金属体Pを矢視の方向に挿通さ
せると、その進行方向の位置の移動に応じて構成する磁
界に局部的な変化を生じ、コイル3−2及びコイル3−
1の鎖交磁束数が変化するので、この変化分だけが、金
属体の検出信号として、受信コイル3−2,3−1の出
力端a−bにe0 として現れる。
【0003】このような原理で出力される検出信号e0
は、被検出体である金属の種類によって振幅と位相が異
なって出力される。この出力信号をベクトル表示する
と、一例として図2に示されるような相互関係が確認さ
れている。ここで問題となるのは金属体以外に、これら
検出金属体の被混入体である材料や製品自体においても
検出信号を発生させる場合が極めて多いことである。特
に電解質成分を多量に含む食肉等においてはサーチコイ
ル内の磁場に反応して大きな検出信号を発生する。この
効果はマテリアルエフェクト又はプロダクトエフェクト
と呼ばれ、ノイズとして金属体の検出信号に重畳される
ので、金属体の検出動作に対しては大きな障害となる。
図2に食肉の検出信号の発生の一例を示した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のようなマテリア
ルエフェクトの除去に対応するため従来から次のよう
な構成がとられてきた。すなわち、図16において、サ
ーチコイル2及び3の出力端で予めマテリアルエフェク
トの検出信号の位相角を実測しておき、これから補正位
相角を算出して位相シフター10を手動でシフトさせて
おくか、又は逆に該マテリアルエフェクトの検出信号を
検波器5及び7で直交位相角成分に分解したあと、スイ
ッチ11で選択される検波器5又は7のどちらかの出力
信号が増幅器12の出力側で0になるように位相角シフ
ター10を手動調整する手法が用いられてきた。しか
し、これらの方法は手動によるクリティカルな調整が必
要なうえ、周囲温度等の変化により調整後の設定点が変
動し易いことと、更にマテリアルエフェクトによる検出
信号の位相角が材料や製品の種類及び形状によってサー
チコイル内の通過時の各位置で変化し、このため後述す
るようにこれらの位相角を的確に把握することが極めて
困難であり、精度よくマテリアルエフェクトを除去する
のは難しい現状にある。
【0005】本発明は、このような問題を解決するため
に、実運転の前にマテリアルエフェクトの検出信号の位
相角を実測しておき、この位相角を固定基準としてこの
マテリアルエフェクトによる検出信号出力値が実効的に
0になる状態を演算補正して、対象製品の材料や種類及
び形状に影響されることなしに安定した検出出力が得ら
れる金属検出機を提供するものである。 また、本発明
は、前記のマテリアルエフェクトによる検出信号出力値
が実効的に0になる状態を安定に保持できるように補正
設定した位相角を自動トラッキングすることもできる金
属検出機を提供するものである。更に、本発明はマテリ
アルエフェクトが発生しない材料や製品に混入する金属
体の検出については、混入金属体の材質が複数であって
もその材質に最適な検出状態を予め設定できる金属検出
機を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本願の請求項1による金属検出機は、励磁コイルと
受信コイルとの組み合わせによる検出コイルによって検
出出力が得られる金属体の検出手段と、該検出信号を直
角位相の固定参照位相を用いて直交する2軸に沿う2方
向成分に分解する分解手段と、該分解された2方向成分
複素ベクトル演算により前記検出信号の位相角を算出
しマテリアルエフェクトを実質上0とする補正位相角に
より補正して金属体の検出信号を取り出す出力手段とを
備えた金属検出機として構成されている。さらに、前記
補正位相角が前記位相角の測定値により適応的に更新さ
れることにより、マテリアルエフェクトを実質上0とす
るための自動トラッキング機能を請求項1記載の金属検
出機に付加することができる。また、マテリアルエフェ
クトが発生しない材料や製品の中に混入する金属体の検
出については、前記補正位相角は“マテリアルエフェク
ト除去”に拘束されることなく任意に選ぶことができる
ので、混入している金属体の種類に応じて、その検出信
号の出力が最大となるような補正位相角を演算設定する
手段を持つことができる。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。図3
は本発明の実施例を示すものである。図3において、受
信コイル3から出力された検出信号e0 ,Vは高周波増
幅器4を経て検波器5及び7に入力される。前述のよう
にこの検出信号e0 ,Vは、金属体又は製品や材料の種
類に応じて図2に示したような検出ベクトルで出力され
ている。検波器5及び7は同期検波器として広く知られ
ているもので、発振器1から分岐した信号を0及び90
°シフトして、これらをそれぞれ直角位相の固定参照位
相角入力として使用している。従って、検波器5及び7
の出力には図4の直交座標に示すように、e0 ,Vをx
軸方向とy軸方向に各々分解した出力電圧e0x,Vx
0y,Vy が得られる。又、出力電圧eox,eoyは金属
体による出力信号を表わし、出力電圧Vx ,Vy は製品
や材料がサーチコイル2,3を通過したときに発生する
出力信号(マテリアルエフェクト)を表わす。
【0008】ここで、先に述べた金属体の検出の際に障
害となるマテリアルエフェクトの一般的な除去手段につ
いて説明する。一例として図2に示した食肉のマテリア
ルエフェクトを除去し、この食肉中に混入しているステ
ンレススチールSUS(430)の金属体を検出する場
合を考察してみる。いま、図2の食肉の検出ベクトル
【外1】 を取り出してこれを図5の複素平面に表示すると、Vef
の複素ベクトルのR軸からの位相角をθa とし、又、e
ssの複素ベクトルは、位相角をθb とし、又、各々の振
幅の大きさをA及びBとするとき、Vefの複素ベクトル
とessの複素ベクトルは、式(1)で表わされる。
【数1】 上式(1)から、Vefの複素ベクトルとessの複素ベク
トルが同時に検出された状態からVefの複素ベクトルの
除去するためには、図5において両方の検出信号を
左方向にαだけ回転させて、Vefの複素ベクトルをj軸
に重ねたあと、各々の検出信号のR軸成分の値のみを取
り出せばよいことがわかる。
【0009】すなわち、Vefの複素ベクトルは、これを
∠αだけ左方向に回転すると、次の式(2)ようにな
る。
【数2】 式(2)の実数部のみを取り出せば、Vefの複素ベクト
ル→0となり、efの複素ベクトル除去される。同様
にessの複素ベクトルについても∠αだけ同方向に回転
すれば、次の式(3)のようになる。
【数3】 式(3)の実数部のみを取り出せば、式(4)となる。
【数4】 すなわち、ステンレススチールの金属体の検出信号に重
畳されていた食肉のマテリアルエフェクトによる検出信
号成分は除去され、金属体の検出信号成分のみがβsin
(θb −θa )の大きさで検出できる。
【0010】ここで問題となるのは、先に述べたような
材料や製品がサーチコイルの空間内を挿通する際に検出
ベクトルの時間的軌跡は実際には、図2に示したような
直線状に変化することはなく通常は、図6(A)のよう
なやや複雑なヒステリシスを描くことである。
【0011】図6(A)は約10Kgの食肉ブロックを
図1におけるPから矢視方向にサーチコイル内を挿通さ
せたときの検出ベクトルを実測したものである。又、図
6(B)は約100ccの食塩水を同様に挿通したと
き、又、図6(C)は3mmφの鉄球を挿通したときの
実測図である。図6(A)を考察すると、サーチコイル
内を挿通する食肉ブロックはこれがサーチコイルに突入
するときから抜け出るまでの間に図7に示すように殆ど
360°に達する位相角の変化を持つ検出ベクトルを発
生させていることがわかる。従ってこのようなケースで
は、前述したような方法で食肉ブロックのマテリアルエ
フェクトを除去するためには、図7に示すように複雑に
変化する検出ベクトルを一元化して代表値を設定する必
要があるが、このような検出ベクトルは、材料の材質,
形状,量の大きさによって多様に変化するので、次々と
サーチコイルに挿通される材料に対応して一意的に代表
値を設定することは、極めて困難である。
【0012】本発明はこのような問題に対して有効な解
決手段を提供するものである。先に述べた食肉ブロック
のマテリアルエフェクトを例にとって、本発明の原理を
説明する。図7に食肉ブロックの検出ベクトルを示した
同図において、食肉ブロックをサーチコイル内に挿通さ
せると、この検出ベクトルは直交軸の原点から矢視の方
向に変化してゆくことは前に述べた。従って、前述した
ようにこのマテリアルエフェクトによる検出ベクトルを
除去するためには、図8のp−p’に示すような1本の
ベクトルに近似させることが必要である。このような場
合一般には、同曲線の各点をサンプリングして一次直線
に回帰させる方法が考えられているが、実質的に良好な
結果を得ることが極めて難しい。本発明では次のように
してこの問題を解決している。
【0013】図9において、食肉ブロックの位相特性の
各点P1 〜Pn の座標をサンプリングしてP1 〜Pn
対応する検出ベクトル
【外2】 (以下「Vθi の複素ベクトル」と記載する)として算
出する。次にVθi の複素ベクトルをすべて微小角Δα
だけ回転させて、このときのVθi の複素ベクトルの実
数部成分(x軸成分)Vi バーを求め、この全部のVi
バーの中から最大値を探して、これをVimaxバーとして
記憶する。次にVθi の複素ベクトルのすべてを更に
(Δα+Δα)だけ回転し、同様に実数部成分を求めこ
の中から同様に最大値を探してこれを記憶する。この操
作は次々と進められて、Δα+Δα+……Δα≧360
°に達したとき終了する。次にこれらの操作で得られ
た、Vimaxバー群の値を逐次比較してこのVimaxバー中
最小値を選択し、この最小値に達するまでのΔαの総
和をα0 とし、これを先に図5において示した“α”と
実質的に等価であるとする。この操作の過程を図10に
図示した。このようにして定めた実効位相角αは、例と
してあげた食肉ブロックだけでなく他のマテリアルエフ
ェクトの大きな材料や製品、例えば製造工程中のパン原
料や、食塩を多く含んだ嗜好品原料のようなものについ
てもよく適用できることが確かめられている。
【0014】以上述べた操作の実施例を説明する。図3
において、食肉ブロックをサーチコイル2,3間に挿通
すると、このマテリアルエフェクトに相当する検出信号
Vが発生する。Vは高周波増幅器4を経て、検波器5,
7によって図4に示すように各々のx軸成分Vx とy軸
成分Vy に分解され、A/D変換器8を経た後演算器9
に入力される。演算器9では図11及び図12のフロー
図に示したアルゴリズムに沿った演算操作が行われて食
肉ブロックの検出信号の imax バーの最小値が記憶さ
れ、同時にこの時の位相角αが位相角の補正のためにセ
ットされる。以上は、実運転する前の自動設定として行
われる。
【0015】従って、実運転が開始された場合に、食肉
ブロックに金属体が混入されていないときは、演算器9
の出力端には imax バーの最小値の大きさの検出信号が
出力されている。ここで、この食肉ブロックに金属体が
混入されると、信号出力であるV imax バーの最小値に金
属体の検出信号が重畳されるが、その最小値は実効的に
0に近いので金属体の検出信号のみが出力されることは
先に述べた通りである。
【0016】次に本発明の自動トラッキング機能につい
て説明する。サーチコイルに挿通される材料や製品によ
って定まる前述した補正位相角α0は、補正されるもの
が同一種類のものであっても、その大きさや、温度の変
化によって変動する。例えば、製パン工程で使用される
金属検出機では、生産工程を移動中の材料や製品の電気
的性質が少しずつ変動して、初期にセットしたマテリア
ルエフェクトの除去の状態が変化してしまうことがよく
知られている。本発明ではこのような変動による障害に
対応するために、先に述べた位相角の補正のためのα0
を固定せず、α0 の変動に応じて、セット値α0 の自動
トラッキングを行っている。変動の追尾は、次々にサー
チコイルに挿通される材料や製品に対応して定まる補正
位相角α01,α02,α03,……の移動和平均値 0 ハッ
をとり、この値を次々に新しいα0 値としてセットを
行う方法をとっている。この際、材料や製品に金属体が
混入されて金属体の検出が確認された場合には、そのと
きに発生したα0 は含まれないようにしている。又、移
動和平均値の平均化回数の大きさは生産工程の状態に応
じて任意に選択することができる。
【0017】次にこのα0 の平均値化の演算操作につい
て説明する。図14と図15に演算の実施例フロー図で
示した。先ず初期設定として、図14のように、補正位
相角α0 の移動和平均値 0 ハットを演算する際の平均
化回数nと、現時点でのα0,及びα0 のずれに対する
許容角αLIM を入力する。αLIM はα0 に異状値が発生
したときに 0 ハットが異状変動することを防ぐために
ずれの許容限界を規定するものである。又、対象物に金
属体が混入した場合にも、同様の理由で 0 ハットが大
幅に変動する危険があるのでこれも除去するようにプロ
グラムされている。以上のように図14に示した操作に
より、予め設定されたマテリアルエフェクトの除去の状
態が除々に変化するような場合でも、これを自動修正す
るための自動トラッキングを行うことができる。
【0018】次に本発明による金属検出機の最大感度の
設定方法について述べる。サーチコイルに挿通させる材
料や製品のなかには、マテリアルエフェクトが全くか又
は殆ど発生しないものがある。このような対象物に混入
している金属体の検出に際してはマテリアルエフェクト
に拘束されずに、任意の補正位相角を選ぶことができる
ので、混入している金属体の種類に応じて、その検出信
号の出力が最大となるような補正位相角を演算自動設定
する手段を持つことができ、混入金属体の材質が複数で
あってもその材質に最適な検出状態を実運転する前に予
め自動設定できる金属検出機を提供することができる。
本発明は、このような材料や製品に混入する金属体の場
合にその種類に応じて最大の感度まで検出する方法を提
供する。図2に示したように金属体の検出信号は材質の
種類に応じて一定の位相角を持つことが知られている。
いま、ここで図2の鉄(Fe)とアルミニウム(Al)
の各々の金属体の検出ベクトルを先と同様に複素平面上
に表わすと図13の通りである。ここでFeとj軸との
位相角差はβ1 、又Alとj軸との位相角差はβ2 とし
て、又その各々の振幅をC及びDとする。従って、前述
からβ1 ,β2 を補正位相角として使用し、Feについ
てはこの
【外3】 を∠β1 だけ右方向に廻してj軸に重ね、又Alについ
てはこの検出ベクトル
【外4】 を∠β2 だけ左方向に廻してj軸に各々重ねたあと、各
々の検出ベクトルの虚数部のみを取り出せば、各々の場
合の最大検出値C及びDが得られることは容易に理解で
きる。
【0019】以上のようにサーチコイルに挿通する材料
や製品にマテリアルエフェクトがない場合については、
図3に示した実施例において、演算器9に位相角補正の
ため位相角−β1 及びβ2 をセットしておき、サーチコ
イルからのすべての金属体検出信号eFeの複素ベクトル
を検波器5,7にてx,y軸成分に分解したあとA/D
変換器8を経て、演算器9に入力させる。演算器9で
は、式(5),(6),(7),(8)で示したよう
に、
【数5】 各々の金属体の検出ベクトルeFeの複素ベクトル,ea1
の複素ベクトルの各々に対して、予めセットされていた
【外5】 の虚数部分だけを取り出しこの絶対値を比較して大きな
方の値を検出出力信号とする。この値はサーチコイルか
ら入力される種々の金属体の検出信号の取り出し得る最
大値であることは容易に理解できる。又、この例におい
て演算器9に予めセットする位相角補正のための位相β
は、3個以上の複数においても有効であることは言うま
でもない。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
ればマテリアルエフェクトを実効的に0にして検出出力
を得ることが可能であり、材料や製品の種類及び形状に
影響されることなしに安定した検出出力が得られるの
で、実用的効果は極めて大きい。また、自動トラッキン
グ機能を持たせることにより、マテリアルエフェクトを
実効的に0にした状態を安定して提供することができる
ので、検出感度の安定度をさらに向上することが可能で
ある。さらに、マテリアルエフェクトが発生しない材料
や製品に混入している金属体の検出に際しては、その金
属体の補正位相角を使用して、混入している異なる金属
体の種類に対応した最大検出感度が得られるように予め
セットしておくことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】通常の金属検出機の検出コイルの部分の構造原
理を示す斜視図である。
【図2】金属体検出の際に障害となるマテリアルエフェ
クトを説明するためのベクトル図である。
【図3】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図4】図3の実施例の動作を説明するためのベクトル
図である。
【図5】図3の実施例の動作を説明するためのベクトル
図である。
【図6】図3の実施例の動作を説明するためのベクトル
図である。
【図7】図3の実施例の動作を説明するためのベクトル
図である。
【図8】図3の実施例の動作を説明するためのベクトル
図である。
【図9】図3の実施例の動作を説明するためのベクトル
図である。
【図10】図3の実施例の動作を説明するための特性図
である。
【図11】図3の実施例の動作を示すフロー図である。
【図12】図3の実施例の動作を示すフロー図である。
【図13】本発明の他の機能を説明するためのベクトル
図である。
【図14】図3の実施例の動作を説明するためのフロー
図である。
【図15】図3の実施例の動作を説明するためのフロー
図である。
【図16】従来の金属検出器の1例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】 1 発振器 2 励磁コイル 3,3−1,3−2 受信コイル 4 高周波増幅器 5,7 検波器 6 90°シフター 8 A/D変換器 9 演算器 10 位相角シフター 11 スイッチ 12 増幅器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01V 3/10 B07C 5/34 G01N 27/72

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象製品中の金属体を検出するために、
    励磁コイルと受信コイルとの組み合わせによる検出コイ
    ルによって検出信号が得られる前記金属体の検出手段
    と、該検出信号を直角位相の固定参照位相を用いて直交
    する2軸に沿う2方向成分に分解する分解手段と、該分
    解された2方向成分の複素ベクトル演算により前記検出
    信号の位相角を算出し前記対象製品のマテリアルエフェ
    クトを実質上0とする補正位相角により補正して前記金
    属体の検出信号を取り出す出力手段とを備えた金属検出
    機。
  2. 【請求項2】 前記補正位相角が前記位相角の測定値に
    より適応的に更新されることにより前記マテリアルエフ
    ァクトを実質上0とするための自動トラッキング機能を
    有するように構成された請求項1記載の金属検出機。
  3. 【請求項3】 対象製品中の複数種類の金属体を検出す
    るために、励磁コイルと受信コイルとの組み合わせによ
    る検出コイルによって検出信号が得られる前記金属体の
    検出手段と、該検出信号を直角位相の固定参照位相を用
    いて直交する2軸に沿う2方向成分に分解する分解手段
    と、前記の分解された2方向成分の演算により前記金属
    体の種類に対応して定まる前記検出信号の位相角から補
    正位相角を算出し前記複数種類の金属体に対応する複数
    の該検出信号の各最大値が得られるように位相補正をし
    て該検出信号をとり出す出力手段とを備えた金属検出
    機。
JP28032391A 1991-10-02 1991-10-02 金属検出機 Expired - Fee Related JP3107875B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28032391A JP3107875B2 (ja) 1991-10-02 1991-10-02 金属検出機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28032391A JP3107875B2 (ja) 1991-10-02 1991-10-02 金属検出機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0593782A JPH0593782A (ja) 1993-04-16
JP3107875B2 true JP3107875B2 (ja) 2000-11-13

Family

ID=17623402

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28032391A Expired - Fee Related JP3107875B2 (ja) 1991-10-02 1991-10-02 金属検出機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3107875B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3896489B2 (ja) 2004-07-16 2007-03-22 国立大学法人 岡山大学 磁気検知装置及び物質判定装置
JP6299485B2 (ja) * 2014-06-30 2018-03-28 新日鐵住金株式会社 検査装置及び検査方法
CN109894382A (zh) * 2019-02-18 2019-06-18 湖南悟空信息科技有限公司 一种电子产品用的检测***
CN110026356A (zh) * 2019-03-07 2019-07-19 湖南艾华集团股份有限公司 一种电容产品出厂检测***
JP7161726B2 (ja) * 2019-03-14 2022-10-27 株式会社ヤクルト本社 容器の二重キャップ検出装置及びその方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0593782A (ja) 1993-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7292948B2 (en) Magnetic position and orientation measurement system with eddy current distortion compensation
US4091322A (en) Eddy current generating type metal pipeline detector
US4429469A (en) Direction detection apparatus
JPS58501342A (ja) Pid制御装置を調整するための方法及び装置
EP3139128B1 (en) A calibration method for magnetic field sensing devices, corresponding system, apparatus and computer program product
JP3107875B2 (ja) 金属検出機
US4823082A (en) Signal processing method for an electromagnetic induction test
Fitzgerald Simple tracking filters: Steady-state filtering and smoothing performance
US20100283467A1 (en) Metal detector with improved magnetic response application
US10996363B2 (en) Metal detection apparatus
US2692970A (en) Compensation of aircraft magnetic fields
EP3726257B1 (en) Method for operating a metal detector and metal detector
JP2002277500A (ja) 電磁波発生源探査方法
US4885536A (en) Magnetic process for determining a trajectory for finding a magnetic object and apparatus for performing the process
EP3726256B1 (en) Method for operating a metal detector and metal detector
US20130226510A1 (en) Electromagnetic induction type position detector
JPS5820944Y2 (ja) 金属検出機の平衡調整用表示装置
EP0337783B1 (en) Foreign matter detector
JPS5836755B2 (ja) 混入金属の検出方法
EP1065529A2 (en) Method of detecting foreign matter and apparatus therefor
JP3463158B2 (ja) 同期機用励磁装置
JPH0894306A (ja) 金属探知方法
JP3135009B2 (ja) 金属検出装置
JPS63302841A (ja) 核磁気共鳴映像装置の計測デ−タ誤差補償方法
JPH11258355A (ja) 金属検出装置及びその調整方法及びコンピュータ読み取りが可能な記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000829

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070908

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080908

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090908

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees