JP3107267B2 - 耐熱マグネシウム合金 - Google Patents

耐熱マグネシウム合金

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JP3107267B2 JP05304031A JP30403193A JP3107267B2 JP 3107267 B2 JP3107267 B2 JP 3107267B2 JP 05304031 A JP05304031 A JP 05304031A JP 30403193 A JP30403193 A JP 30403193A JP 3107267 B2 JP3107267 B2 JP 3107267B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は伸びおよび強度特性に優
れたMg−Al−Zn−R.E.系の耐熱マグネシウム
合金に関する。
【0002】
【従来の技術】マグネシウムの比重は1.74で、工業
用金属材料中最も軽量である上、機械的性質もアルミニ
ウム合金に比較して見劣りしないので、主として航空機
あるいは自動車材料、特に軽量化や低燃費化に対応する
材料として注目されてきた。
【0003】従来のマグネシウム合金のうちMg−Al
系合金(ASTM規格−AM60B、AM50A、AM
20A等)は、2〜12%のAlを含み、これに少量の
Mnが添加されたもので、Mg側はα−Mg固溶体とβ
−Mg17Al12化合物の共晶系で、熱処理によってMg
17Al12の中間相の析出による時効硬化が生ずる。ま
た、溶体化によって強さと靱性が向上する。
【0004】また、Alを5〜10%、Znを1〜3%
含有するMg−Al−Zn系(ASTM規格−AZ91
D等)では、Mg側に広いα−固溶体領域があり、Mg
−Al−Zn系化合物が晶出する。鋳造のままでも強靱
で耐食性に優れているが、時効熱処理によって機械的性
質が改善され、また焼入れ焼戻しにより粒界に化合物相
がパーライト状に析出する。
【0005】Mg−Zn系合金においては、Mgに2%
のZnを添加した場合に、鋳造のままで最高の強度と伸
びがえられるが、鋳造性を良くし健全な鋳物を得るため
に、さらに多量にZnが添加される。Mg−6%Zn合
金は鋳造のままでは引張強さが17kg/mm2台であ
り、T6処理により改善されるがMg−Al系に比べる
とかなり劣っている。Mg−Zn系としては、例えばZ
CM630A(Mg−6%Zn−3%Cu−0.2M
n)がある。
【0006】一方、耐熱性が優れ高温における使用に適
するマグネシウム合金が探究され、希土類元素(R.
E.)を添加した合金が、常温における機械的性質はア
ルミニウム合金に多少劣るが、250〜300℃までの
高温においてアルミニウム合金に比肩する性質が得られ
ることが見出されている。例えば、R.E.を含む実用
合金として、Znを含まないEK30A合金(2.5〜
4%R.E.−0.2%Zr)、Znを含むものとして
ZE41A合金(1%R.E,−2.0%Zn−0.6
%Zr)などが実用化されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記マグネシウム合金
のうち、Mg−Al系あるいはMg−Al−Zn系の合
金は、コストも安く、ダイカストが可能であるので、せ
いぜい60℃以下の低温度で使用される部材に採用され
つつあるが、Mg−Al化合物は融点が低く、高温で不
安定であるため、高温での強度低下、耐クリープ性の低
下が大きい。
【0008】例えば、AZ91Dは鋳造性、耐食性、室
温〜150℃までの強度に優れるが、100℃以上の耐
クリープ性に劣る。高温クリープ特性が低いと、例えば
ボルト締結部が使用中温度上昇した場合に、締付力(軸
力)が低下するという問題を生ずる。特にダイカスト材
料の場合にこの傾向は顕著となる。
【0009】マグネシウム合金の中のアルミニウムはそ
の凝固過程において、Mg17Al12の晶出物を形成する
が、ダイカストのように冷却速度が早い場合、粒界近傍
に晶出物を形成する前の溶質原子のアルミニウム濃度が
高い領域(デントリティクセル)を形成する。この不安
定なアルミニウム原子の存在のため、高温環境下での粒
界拡散が活発となり、クリープ変形が促進されると考え
られる。
【0010】本発明は従来のMg−Al系のダイカスト
用合金が耐クリープ特性に劣るという前記のごとき問題
点を解決するためになされたものであって、150℃で
のクリープ特性を向上し、さらに室温〜100℃までの
強度を確保し、鋳造性と耐食性を向上させた耐熱マグネ
シウム合金を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者等はデン
トリティクセルを形成しないアルミニウム濃度について
研究し、アルミニウム濃度を1.0〜3.0%に規制す
ることにより、デントリティクセルの形成が抑止できる
ことを見出した。また、室温〜100℃までの強度およ
び伸びを確保するために0.25〜3.0%の亜鉛を添
加することが有効であることを知見した。さらに、粒界
に高融点の晶出物を形成する希土類金属またはネオジウ
ムを0.5〜4.0を添加して粒界を強化し、また0.
2%のMnを添加して耐食性を向上させることにより本
発明を完成した。
【0012】本発明の請求項1の耐熱マグネシウム合金
は、一般式、Mg−a%Al−b%Zn−c%R.E.
(但し、R.E.希土類元素)で表されるマグネシウム
合金において、 1.0≦a≦3.0 0.25≦b≦3.0 0.5≦c≦4.0 であって、重量比で、Mn;0.2〜0.3%を含有
し、かつ 0.25≦b≦1.0ではc≦a+1 1.0≦b≦3.0ではc≦a+b≦1/2c+4.0 (但し、a、b、cはいずれも重量%) を満足する伸び、強度特性の優れたことを要旨とする。
【0013】また、さらに耐力を向上させるために必要
に応じて請求項1の本発明の耐熱マグネシウム合金にM
n;0.1〜1.0%を含有することを要旨とする。
【0014】
【作用】アルミニウム濃度をデントリティクセルを形成
しない濃度範囲の1.0〜3.0%に限定したので、1
00℃以上の耐クリープ性を向上することができた。ま
た、亜鉛を0.25〜3.0%添加したので、室温〜1
00℃までの強度および伸びが確保されると共に鋳造性
が向上した。希土類金属またはネオジウムを0.5〜
4.0%を添加したので、粒界に高融点晶出物が形成さ
れ粒界が強化されて、150℃でのクリープ特性が向上
した。
【0015】また、本発明ではMnを0.1〜1.0%
含有させたので、耐力向上し初期のボルト締結軸力低下
が小さい。Mnは少量の添加で粒内に固溶し、固溶強化
した結果、室温および高温の耐力を向上する。初期軸力
の低下は材料(被締結体)の耐力に依存するため、Mn
添加により改善されたと考えられる。さらに、Mnが
0.2〜0.3%の範囲では耐食性も向上した。
【0016】本発明において合金元素の添加理由と組成
範囲を限定した理由について説明する。 Al;1.0〜3.0% Alはその含有量の増加と共に軸力保持率は低下する。
図1はZn;2.0%、R.E.;2.9%、Mn;
0.2%合金にAlを0〜4.0%添加した場合の軸力
保持率を測定したものであるが、目標値としては150
℃×300時間で50%を設定しており、これを満足す
る3.0%を上限とした。また、図2は同じ合金系にお
ける鋳造割れ発生割合を測定したものであるが、Al量
が1.0%未満になると鋳造割れが発生し易くなるので
1.0%を下限とした。
【0017】Zn;0.25〜3.0% Znは、Al;2.0%、R.E.;2.9%、Mn;
0.2%合金にZnを0〜4.0%添加した場合の室温
における引張強さを示す図4および100℃における引
張伸びを示す図5から明らかなように、0.25%以上
の添加により室温強度が改善され、100℃における引
張伸びも改善される。室温強度の点から言えば10%以
上が好ましい範囲である。しかし、同じ合金系の軸力保
持率を測定した図3に示したように、多過ぎるZnの添
加は、軸力保持率を低下させるため、その上限を目標値
が維持される3.0%とした。
【0018】なお、Znは少量添加では粒内に固溶かつ
粒界にMg、Al、R.E.と高融点化合物を作り、強
度、伸び、耐クリープ性を向上させるが、多量に入れる
と、R.E.を含まないMg、Al、Znの低融点化合
物も粒界に生じるため、耐クリープ性を悪化させる。
【0019】R.E.;0.5〜4.0 R.E.は、Al;2.0%、Zn;2.0%、Mn;
0.2%合金にR.E.を0〜4.0%添加した場合の
軸力保持率を示す図6から明らかなように、0.5%以
上の添加で軸力保持率を大きく改善することができる。
しかし、同じ合金系の室温における引張強さを示す図7
から明らかなように、R.E.の添加量が4.0%を越
えると室温強度を低下させるので、その上限を4.0%
とした。なお、R.E.としてはセリウムを主成分とす
るミッシュメタルが好ましいが、ミッシュメタルをネオ
ジウムに置換した場合も同等の効果が得られた。
【0020】Mn;0.1〜1.0% Mnは粒内に固溶し、固溶強化した結果、初期軸力低下
の改善の効果が得られる。前記効果を得るためには少な
くとも0.1%以上を添加する必要がある。初期軸力低
下改善の効果は0.4%までで飽和するが、さらにMn
を増やして1.0%を越えると、Mn−Al−R.E.
の晶出物を形成し鋳造割れを生ずるので、上限を1.0
%とした。Mnは0.2%以上の添加でAlと同時に作
用して腐食に影響するFeを除去する。0.3を越えて
添加しても耐食性の効果向上は見られないので、耐食性
向上を望む場合には上限を0.3%とすることが好まし
い。
【0021】なお、本発明において、Al(a)、Zn
(b)およびR.E.(c)に関してc≦a+1または
c≦a+b≦1/2c+4.0としたのは、R.E.は
AlとZnの合計量より多いと、室温強度を低下させる
からであり、またAlとZnの合計量が(R.E.)×
1/2+4重量%より多いと、高温でのクリープ性を低
下させるからである。
【0022】
【実施例】本発明の実施例を説明し本発明の効果を明ら
かにする。 (実施例1)Zn;1.0%を含有しAl;0〜4.0
%およびR.E.;0〜4.0%を含有する合金系(以
下合金系Aという。)、Zn;2.0%を含有しAl;
0〜4.0%およびR.E.;0〜5.0%を含有する
合金系(以下合金系Bという。)、Zn;3.0%を含
有しAl;0〜4.0%およびR.E.;0〜5.0%
を含有する合金系(以下合金系Cという。)、Zn;
0.25%を含有しAl;0〜4.0%およびR.
E.;0〜5.0%を含有する合金系(以下合金系Dと
いう。)を溶製し、それぞれの合金系について、室温に
おける引張強さおよび150℃×300時間の軸力保持
率を測定した。得られた結果は、合金系Aについては図
8に、合金系Bについては図9に、合金系Cについては
図10に、合金系Dについては図11に示したが、それ
ぞれの図において、軸力保持率が50%以下であるもの
については×印で、引張強さが200MPa以下のもの
は黒三角印で、軸力保持率が50%以上でかつ引張強さ
が200MPa以上のものについては●印として示し
た。
【0023】図8の合金系Aにおいて、一般式、Mg−
a%Al−b%Zn−c%R.E.において、1.0≦
a≦3.0、1.0≦b≦3.0、0.5≦c≦4.
0、c≦a+b≦1/2c+4.0を満足する範囲は、
図8の四角形abcdで囲まれる範囲であるが、この範
囲外の組成のものは、×か黒三角であっで、軸力保持率
が50%以下か引張強さが200MPa以下であった。
これに対して図8の四角形abcdで囲まれる範囲の組
成のものは全て●であって、軸力保持率が50%以上で
かつ引張強さが200MPa以上であって、本発明の効
果が確認された。
【0024】図9の合金系Bにおいて、一般式、Mg−
a%Al−b%Zn−c%R.E.において、1.0≦
a≦3.0、1.0≦b≦3.0、0.5≦c≦4.
0、c≦a+b≦1/2c+4.0を満足する範囲は、
図9の六角形abcdefで囲まれる範囲であるが、こ
の範囲外の組成のものは、×か黒三角であっで、軸力保
持率が50%以下か引張強さが200MPa以下であっ
た。これに対して図8の6角形abcdefで囲まれる
範囲の組成のものは全て●であって、軸力保持率が50
%以上でかつ引張強さが200MPa以上であって、本
発明の効果が確認された。
【0025】図10の合金系Cにおいて、一般式、Mg
−a%Al−b%Zn−c%R.E.において、1.0
≦a≦3.0、1.0≦b≦3.0、0.5≦c≦4.
0、c≦a+b≦1/2c+4.0を満足する範囲は、
図10の四角形abcdで囲まれる範囲であるが、この
範囲外の組成のものは、×か黒三角であっで、軸力保持
率が50%以下か引張強さが200MPa以下であっ
た。これに対して図10の四角形abcdで囲まれる範
囲の組成のものは全て●であって、軸力保持率が50%
以上でかつ引張強さが200MPa以上であって、本発
明の効果が確認された。
【0026】図11の合金系Dにおいて、一般式、Mg
−a%Al−b%Zn−c%R.E.において、1.0
≦a≦3.0、0.25≦b≦1.0、0.5≦c≦
4.0、c≦a+1を満足する範囲は、図11の四角形
abcdで囲まれる範囲であるが、この範囲外の組成の
ものは、×か黒三角であっで、軸力保持率が50%以下
か引張強さが200MPa以下であった。これに対して
図11の四角形abcdで囲まれる範囲の組成のものは
全て●であって、軸力保持率が50%以上でかつ引張強
さが200MPa以上であって、本発明の効果が確認さ
れた。
【0027】(実施例2)表1に示す化学成分のマグネ
シウム合金を溶製し、コールドチャンバダイカストによ
り、テストピースを鋳造した。なお、No.1合金は本
発明合金であるが、No.2合金はAlおよびZnを本
発明の組成範囲より多量に含有する比較合金、No.3
合金はAZ91D相当の従来合金である。
【0028】図1および図1は本発明合金および比
較合金の光学顕微鏡組織を模写した図である。比較合金
は図1に示すように、冷却速度が大きいために、粒界
近傍に晶出物を形成しない溶質原子の濃度の高い領域が
存在する。このような領域が存在すると粒界近傍での拡
散が促進され、高温クリープに悪影響が及ぶと考えられ
る。本発明合金では図1に示すように、AlおよびZ
nの濃度が低いために、このような領域が存在しないの
で、高温クリープ特性に優れる。
【0029】得られたテストピースについて、室温にお
ける引張強さを測定し、150℃×300時間のボルト
ゆるみ試験を行った。得られた結果は、表1および図1
に示した。
【0030】
【表1】
【0031】表1および図14に示したように、比較合
金は引張強さは従来合金なみの220MPaであった
が、高温クリープに起因するボルトゆるみは劣り、軸力
保持率は30%であった。また、従来合金であるAZ9
1Dも、ダイキャストで製造したので、粒界近傍に晶出
物を形成しない溶質原子の濃度の高い領域が存在したた
め、軸力保持率は30%であった。
【0032】これに対して、本発明合金は室温における
引張強さが220MPaであって、ほぼAZ91Dに匹
敵し、150℃×300時間の軸力保持率は70%であ
って引張特性を損なうことなく高温クリープ特性を向上
させることができた。
【0033】(実施例3)Mg−2%Al−2%Zn−
3%R.E.合金に対してMn量を0〜1.0%の範囲
で変化させた化学成分のマグネシウム合金を溶製し、コ
ールドチャンバダイカストにより、テストピースを鋳造
した。得られたテストピースについて150℃1時間炉
内放置のボルトゆるみ試験を行い、初期軸力保持率を測
定した。得られた結果はMn含有量との関係図として図
15に示した。
【0034】次に、Mg−2%Al−2%Zn−3%
R.E.合金およびMg−3%Al−2%Zn−3%
R.E.合金に対してMn量を0〜1.6%の範囲で変
化させた化学成分のマグネシウム合金を溶製し、r=
1.0における鋳造割れ試験を行い、鋳造割れ発生率を
測定した。得られた結果はMn含有量との関係図として
図16に示した。
【0035】図15の結果より明らかなように、Mn含
有量が0.1%以上の添加で、初期軸力低下改善の効果
が見られる。また、初期軸力低下改善の効果は、0.4
%の添加までで飽和するが、図16より明らかなよう
に、さらにMn含有量が増加すると、1.0%を越える
含有量で、Mn−Al−R.E.の晶出物を形成し、鋳
造割れを生じることが判明した。以上の結果よりMn含
有量0.1〜1.0%の組成範囲で良好な結果が得られ
ることが確認された。
【0036】
【発明の効果】本発明の耐熱マグネシウム合金は以上説
明したように、一般式、Mg−a%Al−b%Zn−c
%R.E.において、1.0≦a≦3.0、0.25≦
b≦3.0、0.5≦c≦4.0でかつ0.25≦b≦
1.0においてc≦a+1を満足し、0.1≦b≦3.
0においてc≦a+b≦1/2c+4.0を満足するA
l、ZnおよびR.E.を含有する耐熱マグネシウム合
金であって、アルミニウム濃度をデントリティクセルを
形成しない濃度範囲の1.0〜3.0%に限定したの
で、100℃以上の耐クリープ性を向上することができ
た。また、亜鉛を0.25〜3.0%添加したので、室
温〜100℃までの強度および引張伸びが確保されると
共に鋳造性が向上した。希土類金属またはネオジウムを
0.5〜4.0%を添加したので、粒界に高融点晶出物
が形成され粒界が強化されて、150℃でのクリープ特
性が向上した。さらに、Mnを0.1〜1.0%添加し
たので初期軸力低下が改善され、Mnを0.2〜0.3
%添加では耐食性も向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明合金系におけるAl含有量と軸力保持率
の関係を示す線図である。
【図2】本発明合金系におけるAl含有量と鋳造割れ発
生割合の関係を示す線図である。
【図3】本発明合金系におけるZn含有量と軸力保持率
の関係を示す線図である。
【図4】本発明合金系におけるZn含有量と引張強さの
室温における関係を示す線図である。
【図5】本発明合金系におけるZn含有量と引張強さの
100℃における関係を示す線図である。
【図6】本発明合金系におけるR.E.含有量と軸力保
持率の関係を示す線図である。
【図7】本発明合金系におけるR.E.含有量と引張強
さの関係を示す線図である。
【図8】Znを1.0%含有する本発明合金系の引張強
さおよび軸力保持力を示す図である。
【図9】Znを2.0%含有する本発明合金系の引張強
さおよび軸力保持力を示す図である。
【図10】Znを3.0%含有する本発明合金系の引張
強さおよび軸力保持力を示す図である。
【図11】Znを0.25%含有する本発明合金系の引
張強さおよび軸力保持力を示す図である。
【図12】AlおよびZnを本発明の組成範囲より多量
に含有する比較合金の光学顕微鏡写真の模写図である。
【図13】本発明合金の光学顕微鏡写真の模写図であ
る。
【図14】本発明合金、比較合金および従来合金の引張
クリープ試験の結果を示す線図である。
【図15】本発明合金系におけるMn含有量と軸力保持
率の関係を示す線図である。
【図16】本発明合金系におけるMn含有量と鋳造割れ
発生割合の関係を示す線図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−33096(JP,A) 特開 平6−172948(JP,A) 特開 昭62−83446(JP,A) 特開 平5−171333(JP,A) 国際公開91/13181(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 23/00 - 23/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式、Mg−a%Al−b%Zn−c
    %R.E.(但し、R.E.は希土類元素)で表される
    マグネシウム合金において、 1.0≦a≦3.0 0.25≦b≦3.0 0.5≦c≦4.0 であって、重量比で、Mn;0.2〜0.3%を含有
    し、かつ 0.25≦b≦1.0ではc≦a+1 1.0≦b≦3.0ではc≦a+b≦1/2c+4.0 (但し、a、b、cはいずれも重量%) を満足する伸び、強度特性の優れたことを特徴とする耐
    熱マグネシウム合金。
  2. 【請求項2】 重量比で、Mn;0.1〜1.0%を含
    有することを特徴とする請求項1に記載の耐熱マグネシ
    ウム合金。
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