JP3106714U - 下衣 - Google Patents

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JP3106714U
JP3106714U JP2004004288U JP2004004288U JP3106714U JP 3106714 U JP3106714 U JP 3106714U JP 2004004288 U JP2004004288 U JP 2004004288U JP 2004004288 U JP2004004288 U JP 2004004288U JP 3106714 U JP3106714 U JP 3106714U
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JP2004004288U
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広志 鳥越
武 杉浦
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モリリン株式会社
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Abstract

【課題】 腰のラインにきっちりとフィットしてウエスト部の浮きを可及的に抑制し、且つ、腹部に圧迫感を感じさせず、而も、履き良い下衣の提供。
【解決手段】 別体に形成されたベルト部を有さない下衣本体において、前身頃2及び後身頃3は、ウエストラインが夫々れ上方へ皿状の円弧mを形成し、この円弧部分に沿った帯状裏体4をウエスト部裏面に装着させると共に、この裏体4に熱伸縮性カーブ芯6を添設させるものとなした構成とする。
【選択図】 図3

Description

本考案は、スラックスやスカート等の下衣に関し、詳しくはウエスト部のフィット性を維持しつつ、腹部等への圧迫感を解消させることができる下衣に関するものである。
従来より、スラックスやスカートは、下衣本体とは別体として形成されたベルト部を装着させたものが一般的である。このベルト部には直線形状で厚手のインサイドベルトが用いられていたが、このものを装着したスラックスやズボンを着用した場合、ベルト上端部が人体にフィットせず見栄えが著しく悪くなるものであった。これに対し、人体の立体形状にフィットできるよう扇状の湾曲を形成することができるようになしたインサイドベルトや、比較的薄手でホットメルト接着剤を施して熱接着できるようになした伸縮性芯等が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
一方、上記したような人体の曲線に合わせたカーブを持つカーブ付きインサイドベルトを、伸縮性のあるベルト生地に使用してベルト部を形成し、該ベルト部を下衣本体に縫着させるものとなしたボトムが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−105724号公報 特開2002−30539号公報 実用新案登録第3092089号公報
上記特許文献3に開示されるボトムの場合、ベルト部と下衣本体とがウエスト位置で縫合されることから、たとえ特許文献1及び特許文献2に開示されるようなインサイドベルトを用いても、ベルト部と下衣本体との縫合部が硬くなり、これによる腹部圧迫感は否めなかった。この縫合部の硬さや圧迫感は、下衣本体を構成する生地の種類に関係なく引き起こされることから、ストレッチ生地などの使用により腰のラインにフィットして外観上の見栄えが良くなっても、着心地の良さは改善し難いという問題があった。
そこで、本考案の目的とするところは、腰のラインにきっちりとフィットしてウエスト部の浮きを可及的に抑制し、且つ、腹部に圧迫感を感じさせず、而も、簡便に作成できる下衣を提供することにある。
本考案のスラックスは、別体に形成されたベルト部を有さない下衣本体において、前身頃及び後身頃は、ウエストラインが夫々れ上方へ皿状の円弧を形成し、該円弧部分に沿った帯状裏体をウエスト部裏面に装着させると共に、該裏体に熱伸縮性カーブ芯を添設させるものとなした構成とする。この際、熱伸縮性カーブ芯に、ポリエステル及びポリエチレンの合成繊維で形成なさしめたものを使用したりする。
本考案の下衣は、前身頃及び後身頃のウエストラインを上方へ皿状の円弧に形成し、ウエスト部裏面へ上記ウエストラインに沿って、熱伸縮性カーブ芯を添設させた帯状裏体を装着させたことで、着用者の動作に関係なく人体のウエストに追従するカーブ形状を実現可能にするのであり、またベルト部を別体として形成しないことから、簡便に目的とする下衣を作成できるほか、着用者はベルト部の縫着箇所による腹部への圧迫感を感じることなく快適な着用ができるのである。また、熱伸縮性カーブ芯がポリエステル及びポリエチレンからなる合成繊維で形成されていることから、上記裏体へ捩れ皺を発生することなく安定的に接着されるものとなり、全体シルエットを崩さず、而も本体素材に関係なく張りのあるスマートな着用を可能とすることができる。
腰のラインがフィットし、座ったり前屈みになった際にもウエスト部が浮いたりすることのない安心度の高い着用を可能となし、而も着用者にとって着心地の良い下衣を作成するという目的を、下衣本体の特徴あるウエストライン形状と熱伸縮性カーブ芯を添設させた帯状裏体をウエスト部へ取り付けることにより実現した。
以下、本考案に係る下衣の実施の形態を図面を参照にして説明する。
図1は本考案に係る下衣であるスラックスの正面図、図2は背面図であり、図3は図1のX−X線に於ける部分断面図である。図中、1は前身頃2と後身頃3とからなるスラックス本体であって、4はスラックス本体1のウエスト部裏面に装着された帯状裏体であり、5はベルト通しである。
スラックス本体1は、図に示す如く、前身頃側及び後身頃側において、ウエストラインが上方へ皿状の緩やかな円弧mを形成するものとなし、上記帯状裏体4も、次述する通り該円弧mに沿った皿状の緩やかな円弧を形成したものとなされている。
図4は本考案で使用する帯状裏体4の展開図であって、該図で見られる通り帯状裏体4は、前身頃(後身頃も同じ)のウエストラインと同様の皿状の緩やかな円弧mを形成したものとなし、且つその内面には該帯状裏体4より一回り小さくした熱伸縮性カーブ芯6を添設させるものとなしてある。ここに、帯状裏体4の巾寸法sは任意に設計されるが、通常サイズのもので2.5cm〜5.0cm程度になされ、長さ寸法はウエストサイズに応じて適宜決定される。而して、帯状裏体4は、一般的な下衣の場合と同様に、各身頃生地のウエスト部寸法に対応した長さ寸法のものを用意し、これらを適宜長手方向に接ぎ合わせることにより、ウエスト部のカーブ形状に馴染むようになしたりする。
ところで、熱伸縮性カーブ芯6は帯状裏体4へアイロンを使用して加熱接着させるのであり、この加熱接着させた帯状裏体4は、その上下辺部を少し折込みながら夫々れ前身頃2及び後身頃3のウエストラインの裏側へ縫着(イ)(ロ)させるのであり、この状態は図3に示す通りである。
上記熱伸縮性カーブ芯6は、特に制限されるものではないが、ポリエステル及びポリエチレンからなる合成繊維で帯状布に織成され、縦方向に適度な伸度を有するものが使用される。一方、該帯状布にカーブを形成させるには、例えば、その長さ方向の上縁部に沿って凡そ2mmピッチのミシン目pを一列程度形成することにより行われる。他方、該帯状布の片面にはホットメルト樹脂などの接着剤を塗布させるものとなしてある。
上記の熱伸縮性カーブ芯6を帯状裏体4へ接着するには、専らアイロンにより熱接着させるのであり、このさい合成繊維が適宜熱収縮して捩れ皺を発生させることなく安定的に接着されるものとなる。
ベルト通し5は、一般的なスラックスと同様にウエスト部へ適当間隔で4〜7個取り付けられている。7は裏体4の下縁部を身頃生地へ縫着rさせた際のミシン目(ステッチ)である。
上記の如く構成されるスラックスは、通常のベルト部を有するスラックスと同様の外観を呈するものであったが、着用時における腹部への圧迫感やごわつき感は一切感じられないものであった。
上記実施例1では、ベルト通し5を設けたものについて説明したが、ベルト通しを有さない所謂ベルトレススラックスも、本考案の技術的範囲にある。
図5は、他の実施の態様を示す下衣であるスカートの正面図である。本実施例2においては、上記実施例1で説明した帯状裏体4を使用してスカート8のウエスト部が構成されている。図5には、ベルト通しを有さないものについて示したが、上記実施例1と同様にベルト通しを設けてもよい。
本考案に係るスラックスの正面図である。 図1に示されるスラックスの背面図である。 図1のX−X線に関する部分断面図である。 本考案で使用する帯状裏体の展開説明図である。 本考案に係るスカートの正面図である。
符号の説明
1 スラックス本体
2 前身頃
3 後身頃
4 帯状裏体
5 ベルト通し
6 熱伸縮性カーブ芯
7 ミシン目(ステッチ)
8 スカート
m 円弧
p ミシン目

Claims (4)

  1. 別体に形成されたベルト部を有さない下衣本体において、前身頃及び後身頃は、ウエストラインが夫々れ上方へ皿状の円弧を形成し、該円弧部分に沿った帯状裏体をウエスト部裏面に装着させると共に、該帯状裏体には熱伸縮性カーブ芯を添設させるものとなしたことを特徴とする下衣。
  2. 熱伸縮性カーブ芯が、ポリエステル及びポリエチレンの合成繊維で形成されていることを特徴とする請求項1記載の下衣。
  3. 請求項2記載の下衣がスラックスであること。
  4. 請求項2記載の下衣がスカートであること。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011042885A (ja) * 2009-08-19 2011-03-03 Kyokuyo Sangyo Co Ltd 略円弧状のテープ芯地及びその製法

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