JP3106234B2 - 隅部家具 - Google Patents

隅部家具

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JP3106234B2
JP3106234B2 JP07124160A JP12416095A JP3106234B2 JP 3106234 B2 JP3106234 B2 JP 3106234B2 JP 07124160 A JP07124160 A JP 07124160A JP 12416095 A JP12416095 A JP 12416095A JP 3106234 B2 JP3106234 B2 JP 3106234B2
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雄一 松井
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株式会社ノダ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、部屋の隅部に単独で、
あるいは家具と家具にはさまれた隅部に組み合わされて
用いられる隅部家具に関する技術である。
【0002】
【従来技術およびその問題点】従来技術として、実公平
6−49218号に「箱状をした収納家具ユニットを隙
間をあけて収納家具ユニットの延長線同志が直交するよ
うに配置すると共に収納家具ユニットの間にL形をした
コーナー天板、コーナー背板等よりなる入隅側および下
方が開放されたコーナーユニットを配設してL形に配置
された収納家具を構成し、コーナーユニットの側板を収
納家具ユニットの側板に兼用させ、コーナーユニット内
の上部にL形棚板をコーナー部分の入隅部分に沿って配
設すると共にL形棚板の一方の長方形状面板部の下方に
間隔を隔てて長方形状棚板を配置し、L形棚板の下面側
にL形棚板の略全長に亘ってL形ハンガーパイプを設
け、長方形状棚板の下面側に長方形状棚板の略全長に亘
って直線状ハンガーパイプを設けてなる収納家具」が開
示されている。
【0003】しかし、この収納家具はL形に配置された
収納家具を形成してコーナー部分の入隅側の背板に沿っ
てL形棚板を配設するため、コーナーの壁面付近のスペ
ースは活用できるもののコーナー前面(L形棚板前面)
のスペースは使用できなかった。
【0004】また、コーナー部付近のスペースしか活用
できないため、コーナー部の収納家具ユニット同志の隙
間がとれない場合、もしくは収納家具ユニットの幅が狭
かった場合はL形棚板を設けても棚板も狭くなり、大き
な収納空間にすることができなかった。また、開口部が
L形になっているため開口を閉鎖する扉の召し合わせ部
分が直交することとなり、扉の設置方法が複雑になって
しまった。
【0005】
【問題点を解決するための手段】以上の問題点を解決す
るために、本発明の発明者は、天板1、側板2、背板3
からなる隅部家具Cにおいて、天板1の形状を正方形の
一角を切り落とした2本の長辺1a,1aと3本の短辺
1b,1b,1cを持つ五角形とするとともに、天板1
の直角をはさむ2本の長辺1a,1aに隣接する2本の
短辺1b,1bには側板2を配置し、内部での背板3が
なす直角部に棚板4を配し、該天板1下面に一方の側板
2から他方の側板2に向けて湾曲させるとともに、ハン
ガーパイプ5にハンガーを掛けた際に生じるハンガー奥
側の湾曲した軌跡x1が棚板4より前方を通るように設
定したハンガーパイプ5を取り付けた隅部家具を発明し
たものである。
【0006】
【構成】以下図面に基づいて説明する。本隅部家具は天
板、側板、背板、棚板等により構成されている。天板
1、側板2、背板3、棚板4は無垢板、合板、木質繊維
板、パーティクルボード、単板積層板材などの木質系材
料を単体、あるいはフラッシュ構造にして組み合わせて
用いたり、合成樹脂を押出し成型した合成樹脂板を用い
て構成され、その部材によって構成を違えても良い。そ
の表面には任意塗装をしたり、化粧紙、化粧合成樹脂シ
ートを表面に貼着して化粧を施しても良い。
【0007】また、天板1、側板2、背板3、棚板4は
L字金具、釘、ビス、ダボなどで相互に取り付け固定さ
れ、ビス、ダボが打ち込まれる個所にはあらかじめビス
穴、ダボ穴を開けておく。天板1の形状は、直角をはさ
む長辺が2本、正方形の一角を切り落として形成された
短辺が3本からなる五角形である。
【0008】側板2は、長辺1aに隣接する短辺1bの
長さと等しい幅の長方形である。背板3は、長辺1aの
長さと等しい幅で、側板と等しい長さの長方形であっ
て、背板には側板を取り付けるためのダボ穴を同一間隔
に複数個穿設する。天板の各々の長辺には長辺の長さと
等しい幅の背板が固定され、長辺と隣接する2本の短辺
には短辺の長さと等しい幅の側板が固定される。背板と
側板も固定され、背板および側板は床面とも固定されて
いる。
【0009】該天板の2本の長辺1a,1aがなす直角
部に対向する残りの短辺1cには側板2は固定されず、
開放されており開口部として前面に向けて開口してい
る。棚板4は、該隅部家具内の最奥部である背板3同志
がなす直角部に、棚板の奥部が接するように複数段固定
される。このため、必ず棚板の一角は直角になるように
構成され、棚板は一角が直角である扇型、菱形、直角三
角形などの形状となる。棚板は背板に穿設されたダボ穴
に挿入されたダボによって、背板の直角部に棚板の直角
が接するように固定されている。
【0010】奥部には前記のように棚板を直交した背板
に直接固定されるものであるが、側板を直角に組み棚板
を側板の入隅側に固定してなる図5に示す整理棚7を隅
部家具内部の背板がなす直角部に整理棚7の側板を接す
るように固定しても良い。このようにして組まれた箱体
の収納家具が部屋の隅部の床面に載置され、隅部家具C
が構成される。また背板3は設けずに、壁面にそのまま
天板あるいは側板2を固定しても良い。
【0011】必要に応じて地板を設けても良く、地板の
下部に引き出しを設けることができ、側板や背板にはフ
ック、ラックを付けて、帽子やネクタイなどの小物を収
納できるようにしても良い。開口部には開き戸、折戸、
引戸などの開口部を閉そくする戸を設けても良い。開口
部は一面であるので、扉が取り付けやすいものである。
【0012】この開口部1aから収納物の出し入れを行
なうため、開口部6の幅、すなわち天板1の直角部に対
向している短辺1cの幅は、少なくとも開口部6の開口
として収納物の出し入れに十分な幅を持たせなければな
らない。実施例では正方形の一角を切り落としした五角
形の天板1としたが、長方形の一角を切り落とした形の
背板同志または側板同志の長さの異なる五角形の天板と
してもかまわない。
【0013】両側板の外面には、他の収納家具を連続し
て設置することができるが、その場合は連続させる収納
家具の高さや奥行きの寸法を本隅部家具Cの寸法と合わ
せたほうが一層一体感を増し、見栄えも良くなるもので
ある。なお、側板の外面にダボ穴、ビス穴を形成すれ
ば、図4のように本隅部家具の側板を他の隣接する収納
家具の側板として共用することもできる。
【0014】このようにして、天板の形状を正方形の一
角を切り落とした2本の長辺1a,1aと3本の短辺1
b,1b,1cを持つ五角形とするとともに、天板1の
直角をはさむ2本の長辺1a,1aには背板3を配置
し、2本の長辺1a,1aに隣接する2本の短辺1b,
1bには側板2を配置し、内部での背板3,3がなす直
角部に棚板4を配した隅部家具Cを構成する。このよう
な構成にすることによって、家具と家具の間の狭いスペ
ースにも設置することができ、隅部の未活用のスペース
を有効に活用することができる隅部家具を提供すること
ができる。
【0015】天板1にはハンガーパイプ5が取り付けら
れており、そのハンガーパイプ5は一方の側板1bから
他方の側板1bに向けて湾曲しているどともに、ハンガ
ーパイプ5にハンガーをかけたときに、ハンガー奥側が
なす軌跡x2が棚板4より前方(開口部)寄りを通るよ
うに設定されている。ハンガーは左右方向中心部にハン
ガーパイプ5に引っかかるフックがあるので、ハンガー
パイプ5を1/4円形とするとハンガーをハンガーパイ
プ5にかけたときの軌跡は半径の異なる1/4円形とな
る。
【0016】ハンガーパイプ5の位置は最低限前記の条
件つまりハンガー奥側(ハンガーにかかった洋服の奥
側)が棚板4に接触しないような位置であればよく、例
えばタンス、クローゼットのように開口部を扉で閉鎖す
る場合はハンガー手前側が開口部からはみ出ない位置に
ハンガーパイプ5を固定して扉の開閉に支障をきたさな
いようにする。一方、ウォークインクローゼットの内部
収納のように開口部に扉を設ける必要がないものは、ハ
ンガーパイプ5の位置はハンガーパイプ5にハンガーを
かけたときに棚板4にハンガーが接触しなければ開口部
6から図3のようにハンガーがはみ出しても良い。
【0017】このようにして、天板の形状を正方形の一
角を切り落とした2本の長辺と3本の短辺を持つ五角形
とするとともに、天板の直角をはさむ2本の長辺1a,
1aには背板3を配置し、2本の長辺1a,1aに隣接
する2本の短辺1b,1bには側板2を配置し、内部で
の背板3がなす直角部に棚板4を配し、天板1下面に一
方の側板2から他方の側板3に向けて湾曲させるととも
に、ハンガーパイプ5にハンガーをかけた際に生じるハ
ンガー奥側の湾曲した軌跡X1が棚板4より前方を通る
ように設定したハンガーパイプ5を取り付ける隅部家具
Cが得られる。
【0018】この構成にすると、隅部において背板2と
背板3が直交する直角部(隅部後方)には、棚板4が設
置され、棚板4の前面(隅部前方)には天板1にハンガ
ーパイプ5がハンガーが棚板4にかからない位置に固定
されるため、隅部の空間を有効に活用できるものであ
る。ハンガーパイプ5をこのような位置に固定したの
で、洋服のかかったハンガーをハンガーパイプ5にかけ
ても、ハンガーおよび洋服は奥の整理棚にかかることは
ないため、洋服がしわになることなく収納できる。棚板
4前面をハンガーによるつり下げ形式の収納にしたた
め、奥の棚板4にある収納物を取り出す時にはハンガー
を移動するだけで簡単に収納物を取り出すことができ
る。
【0019】
【発明の効果】以上の構成より、隅部家具Cの隅部の背
板3に沿った部分だけでなく、背板3の前方も収納スペ
ースとして使用しているため、収納部を広げることがで
きスペースを有効に活用することができる。同じく隅部
の入隅側のスペースを収納部として用いるため、側板2
の幅が狭くても最大限に収納スペースとして活用でき
る。また、棚板4が背板3を保持する役目を果たし、ね
じれ・たわみを防ぎ隅部家具全体の強度が向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明隅部家具の斜視図、
【図2】 天板の一部透視平面図、
【図3】 隅部収納構造を上から見た時の棚板、ハンガ
ーパイプ、ハンガーの軌跡を示す透視平面図、
【図4】 家具を連続して配置したときの斜視図、
【図5】 整理棚の斜視図、
【符号の説明】
1:天板、1a:長辺、1b,1c:短辺、2:側板、
3:背板、4:棚板、5:ハンガーパイプ、C:隅部家
具、D:隣接する家具、x1:ハンガー 前側の軌跡、
x2:ハンガー外側の軌跡、6:開口部、7:整理棚。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板、側板、背板からなる隅部家具にお
    いて、天板の形状を正方形の一角を切り落とした2本の
    長辺と3本の短辺を持つ五角形とするとともに、天板の
    直角をはさむ2本の長辺に隣接する2本の短辺には側板
    を配置し、内部での背板がなす直角部に棚板を配し、該
    天板下面に一方の側板から他方の側板に向けて湾曲させ
    るとともに、ハンガーパイプにハンガーを掛けた際に生
    じるハンガー奥側の湾曲した軌跡が棚板より前方を通る
    ように設定したハンガーパイプを取り付けた隅部家具。
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