JP3106140U - 浮かし型額 - Google Patents

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Abstract

【課題】展示作品を額の前面側から装着、取替えできるようにして試行的展示を効率良く行い、かつ背景構図をも速やかに変更可能にして作品の展示環境を高める。
【解決手段】額の主要部である内板を改良し、前面側に第一装飾布2とスチール薄板3とを貼付して内板盤4を形成する。更に、厚みのある別部材により、小分割され表面に第二装飾布5と細幅ゴム磁石6を有し裏面にゴム磁石板7を貼付した浮かしパネル8を形成する。この複数の浮かしパネル8を内板盤4に配置し磁着させるが、自由に創作力を生かして配置し幾何学的模様の立体性のある背景構図を現出させる。展示作品には裏面にスチール薄板9を貼付して浮かしパネル8上に装着する。前面側からの装着であり、磁力による装着なので背景構図の変更も容易であり、作品の取替えも容易にできる。試行的展示には特に有効である。
【選択図】図1

Description

本考案は、展示しようとする芸術作品を額に装着して鑑賞に供する場合、磁力を応用した装着により展示作品の入れ替え展示が容易で、かつ展示作品の背景構図をも創作的に変更して現出させることができる浮かし型額に関するものである。
従来から、写真や書、絵画等の芸術作品を、より良い環境で鑑賞に供するため、様々なデザインを施した型額に入れて展示することが多い。一般的な型額の構造は、作品を額体の裏面側から内板を外して装着するような構成であり、必要があれば背景構図を構成する装飾部材を同時に選別装着し、両者を一括して収める構成のものである。したがって、展示作品の入替えも、背景構図の変更も、額体をいちいち壁から外し、裏側から解体して行わなければならなかった。
紙一枚の作品などの軽量な作品は、補強と美観の向上を目的に、和紙等の素材を用いて表具し、その後、型額に装着されるが、かかる軽量な作品でも作品の入替も面倒であり、多数の作品を展示しようとすれば多くの額を必要としていた。特に、試行的に作品の芸術的評価を行う場合など、とりあえず額に入れてみて背景の状況、額本体との調和などを試みようとする場合には、軽量な作品といえども大変な作業を伴うものであった。
このような事情に鑑み、単一の額体に写真や書画等の複数の展示作品を、額体の前面側から入替ができるるようにしたものが提案されている。その多くが額体に作品を保持させる手段として永久磁石材と鉄板等の強磁性材を活用し、その磁着力を利用している。また展示作品の背景面のデザインの変更も可能にした提案も見られる。
特開03−26211号公報 実用新案登録第3051396号公報 特開2002−205498号公報
額の裏板(内板)に強磁性体の鉄板を用い、展示作品を額体の前面から入替えできるようにし、展示作品の上から永久磁石で展示作品を押さえる形で裏面の鉄板に磁着させる提案が特開03−26211号公報により行われている。この手段では、展示作品の上面に必ず所要の大きさの永久磁石が存在することが避けられず、体裁を損なう欠点がある。
同様に永久磁石を使用する例として、実用新案登録第3051396号公報にて提案されている手段があるが、この提案によれば展示作品の上面に永久磁石が存在することはなくなるが、展示作品に対する背景構図の変更は困難である。また頻繁に展示作品を入替えしようとする場合には煩雑さが伴う欠点がある。
背景構図の変更も、展示作品の入替え換装も前面からできるようにしたものが特開2002−205498号公報にて提案されているが、背景構図の変更は全体の変更となり、また創作的に背景を構図し即座に現出できない欠点がある。
本考案は、上述のように従来から使用されている型額、あるいは上述の提案の有する欠点を解決しようとするものであり、一体の額本体において、展示する作品を前面側から容易に入替えできるようにするとともに、展示作品の芸術的鑑賞価値を更に引き出す背景構図についても創作力を生かして新たな背景構図を即座に現出させ、新鮮で適切なイメージの背景構図のもとに次の作品を展示できるようにすることを目的とするものである。
課題を解決しようとする手段
本考案は、作品を展示させる場合の主体となる内板部分に改良を加えて内板盤4とするとともに、その内板盤4に、更に別の小分割され厚みのある背景構図部材で浮かしパネル8を構成して内板盤4に重ね敷きして、幾何学模様をなす背景面の構図を即座に創作し現出することができるようにしたものであり、このように複数個配置された浮かしパネル8に展示作品を磁着させ展示するようにしたものである。
すなわち本考案の要旨は、第一装飾布2およびスチール薄板3を貼付した内板盤4と、厚みがあり個々に小分割され表面に第二装飾布5と細幅ゴム磁石6を有するとともに裏面にゴム磁石板7を有する浮かしパネル8とからなり、複数の該浮かしパネル8を、内板盤4に配置し磁着させて幾何学模様をなす背景を構図し、裏面にスチール薄板9を貼付した展示作品を該浮かしパネル8に磁着保持させて作品の展示ができるように構成した浮かし型額である。作品自体が磁性体である場合には直接浮かしパネル8に磁着させてる。
考案の効果
本考案によれば、展示作品は磁力により型額本体に保持され掲示されているので、壁に掛けたままの状態でも前面側から展示作品の入替えが簡単にできる利点がある。更に、展示作品毎に背景構図を模様替えしようとする場合にも、その変更は容易であり、しかも立体的に幾何学的な模様のデザインで創意を生かし即座に現出することができるから、作品は背景面より浮き出た状態で展示されるので、鑑賞価値をより一層高める効果がある。
また、本格的な表具を施す前や、本格的な額入れを行う前の作品について、背景構図や額全体との調和など、事前に確認してみようとする場合、即座に様々の背景構図を現出させることができ、その上に展示作品の入替えも容易であるから、作品の展示を試行してみようとする場合には特に重宝に活用できる利点がある。
以下、本考案の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1は本考案の全体の構成を示した斜視図であり、図2は図1のA−A断面図である。図3は本考案に係わる浮かしパネル8の単品の構成例を示した斜視図である。Wは展示作品を示す。
1は額本体を示し、一般的には額枠に木製の内板(裏板)が裏面側から装着され適宜の金具にて止められ、着脱自在に構成されているが、本考案においては、かかる内板に改良を加え内板盤としている。すなわち、その表面側に、まず強磁性材であるスチール薄板3をほぼ前面に貼付し、更に、その上に比較的薄い第一装飾布2を貼付して内板盤4を形成するものである。本実施例で使用した第一装飾布2は、厚さは薄いが美麗な布材であり、スチール薄板3は、厚さが0.15ミリメートルの市販のものである。市販品として片面に糊付のものもあり、剥離紙を剥がせば容易に各種部材に接着できる簡便なものである。この程度のスチール薄板は、鉄板であっても一般の工作用ハサミで切断でき施工は容易である。
8は浮かしパネルで、ベースとなる部材は、厚みがあり非磁性の素材から成形する。この浮かしパネル8は、型額内に納まる範囲で複数の独立した個々の個体に小分割されている。分割数は多い方が背景構図を創作する場合に有利であるが、あまり多くても複雑となるので型額全体の大きさも考慮し適宜の数とする。図1に図示の例では、図解の輻輳を避けるため方形のものを12個、四隅を除いて内板盤4上に配置した例を示した。数が多く形自体にも種々のものを作成し配置するようにすれば、より一層変化に富んだデザインの背景面を構図できる。
浮かしパネル8は、ベース部材が厚みのある素材から成形され、その表面の面積の大部分あるいは全体に第二装飾布5を貼付してあり、更に周囲の2〜4辺に細幅ゴム磁石6を装着してある。細幅ゴム磁石6の装着に際しては、磁石材が表面に露出していても背景構図上デザイン的に支障がなければ表面に露出させて装着し、磁石材の露出が背景構図上デザイン的に支障があれば第二装飾布5の下面に装着し布材にて覆われる状態に装着するとよい。
本実施例において使用した細幅ゴム磁石6の構成は、表面側に磁力の方向がある厚さ1ミリメートルの市販のゴム磁石板から、幅3ミリメートルに裁断して使用した。浮かしパネル8の表面積に占める細幅ゴム磁石6の割合は、入手できるゴム磁石板の磁力の強さにもよるが、表面積の5〜20%程度を占めるように装着し磁着力を確保する。磁力の方向が表面側に向くように装着するのは勿論である。
浮かしパネル8には、更に裏面にもゴム磁石板7が貼付される。本実施例におけるゴム磁石板7は、前項に記載のものと同様の厚さ1ミリメートルの市販の素材から裁断して形成した。使用するゴム磁石板の量は、浮かしパネル8の裏面の面積の10〜50%程度の大きさであればよく、中央付近に貼付する。図3に図示の例では、一個の浮かしパネルに1枚の貼付としてあるが、面積が大きい場合には2〜4枚に分割して貼付してもよい。
なお、浮かしパネル8は、多くは連続した状態で内板盤4上に配置磁着されるが、小口面が露出することもあるので、必要により各小口面に塗装を行うか別の装飾布を貼付するなどして化粧しておくとよい。
上述のようにして形成された浮かしパネル8は、裏面にあるゴム磁石板7と内板盤4の表面にあるスチール薄板3との作用により内板盤4上に磁着し安定する。取り外したり移動して別の位置に配置にしようとする場合には、磁力に抗して端部から持ち上げれば離脱は容易である。浮かしパネル8が配置されず、空間として残された部分は、内板盤4の表面にある美麗な第一装飾布2が表れ、その他は浮かしパネル8の表面にある美麗な第二装飾布5が表れているので、全体として立体的で美麗な背景構図を現出することができる。浮かしパネル8の形状を、様々な形状、例えば図1〜3に図示の例のような方形に限らずに、三角形や長方形、その他の形状の組合せとすることができるので、それらを創作性を発揮して組み合わせれば、多様で幾何学的な印象の背景構図を現出できることになる。図4に図1の実施例より更に細分割した状態の浮かしパネル8の分割の例を模式的に例示した。図示は省略したが、ジグソーパズル式に小分割することもできる。
次ぎに展示する作品について説明する。本考案の適用においては、展示作品Wの裏面にスチール薄板9を貼付する必要がある。スチール薄板9は、作品の外周を除く全面に貼付するか、周辺付近を重点的に所要の面積に貼付するとよい。軽量の作品であれば、必ずしも全面にスチール薄板を貼付する必要性はなく、周辺付近に部分的に分割して貼付してもよい。本実施例においては、色紙や単体紙などの場合、通常の表具作業とともに外周の僅かの部分を除いた作品のほぼ全面に、厚さ0.15ミリメートルの市販のスチール薄板を貼付して使用した。展示作品に対してスチール薄板が最終的に表面に露出しないように、上げ裏打ちを行う等の表具を施すが、磁着力に及ぼす影響は僅少である。
以上のとおり、本考案によれば、展示作品Wは、額本体の内板盤に磁力の応用により装着されて保持、掲示される構成なので、その装着は極めて容易であり、また取り外しも容易である。したがって、作品の入替えも極めて容易、速やかに行うことができる。また浮かしパネル8の設置効果により、背景の構成を立体的な形で創作的に種々変更して構図できるから、展示作品に対して適切でより良い環境を提供でき、作品の鑑賞評価をより一層高めることができる。
なお、上述の説明において、展示作品には直接スチール薄板を貼付し、浮かしパネル8に磁着させる実施の形態としてきたが、展示作品には全く手を加えず、すなわちスチール薄板を貼付しないで展示することもできる。それは、ポリエチレンフイルムやビニールフイルム等の透明な袋体にスチール薄板を貼付し、この袋体に展示作品を挿入して、袋体毎浮かしパネル8に磁着させ、展示作品を間接的に磁着保持させる手段も本考案と技術思想は同一であり本考案に含まれる。同様に、展示作品にスチール薄板を貼付しても、展示作品の汚損防止の観点からポリエチレンフイルムやビニールフイルム等の透明な袋体に入れたり、あるいは展示作品全体を透明な樹脂フイルムにて被服した状態で磁着させる手段もあるが、本考案と技術思想を同一とするものであり本考案の範囲に含まれる。
また、上述の説明では、磁力を発揮させる永久磁石素材として、加工が容易なゴム磁石板を使用した実施態様について説明してきたが、本考案においては、必ずしもゴムのような柔軟性を磁石材に要求されるものでもないので、本考案の趣旨に適合するものであればゴム磁石板に限定されず、他の形態の永久磁石素材を使用した場合も本考案の範囲に含まれる。
本考案は以上のように構成されているから、多くの芸術的作品を額体に頻繁に入替えて鑑賞に供す場合、その入替え作業は極めて容易であるとともに、背景構図を従来にない立体性を持たせたユニークなデザインにて現出させることができ、展示作品に適切に適合させることができるから、従来にない展示効果が得られる。特に試行的に背景構図を代えて展示して見ようとする場合には、従来の技術では困難であり諦めざるを得なかったが、本考案では極めて容易に実行可能であり、その点からも本考案は産業上極めて有効なものである。
本考案の実施形態の一例を示した斜視図 図1のA−A断面図 本考案に係わる浮かしパネルの単品の実施形態の一例を示した斜視図 小分割して構成する浮かしパネルの他の分割例を模式的に示した説明図
符号の説明
1 額本体
2 第一装飾布
3 スチール薄板
4 内板盤
5 第二装飾布
6 細幅ゴム磁石
7 ゴム磁石板
8 浮かしパネル
9 スチール薄板

Claims (1)

  1. 第一装飾布2およびスチール薄板3を貼付した内板盤4と、厚みがあり小分割されて表面に第二装飾布5と細幅ゴム磁石6を有するとともに裏面にゴム磁石板7を有する浮かしパネル8とからなり、複数の該浮かしパネル8を自由に選択配置して内板盤4に磁着させて背景構図を現出させ、裏面にスチール薄板9を貼付した展示作品を該浮かしパネル8に磁着保持させて展示するように構成したことを特徴とする浮かし型額。
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