JP3105223U - 固形状接着剤 - Google Patents

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善治郎 潮津
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Abstract

【課題】この考案は、従来のボールの表皮の接着に代えて、溶媒を用いない、即ち、無溶媒の手段により、接着し、環境に優しく、臭気が無く、溶媒による火災の心配も無く、溶媒の乾燥時間が節約でき、場所も節約でき、又、熟練を必要としないボールの固形状接着剤を開発・提供することにある。
【解決手段】この考案は、ボールの表皮を接着するに際し、接着層を表皮側、或いはカーカス側に設け、カーカスと表皮1とを接着するものであり、又、カーカスは、チューブの上に接着層を設けるか、チューブの上に補強層を設け、該補強層の上に接着層を設け、更に、接着層2が接着フィルム、熱接着フィルム等の無溶剤の接着剤から択ばれたものを使用する。
【選択図】図2

Description

この考案は、サッカーボールや、バレーボール等の、各種球技用ボールの分割形状ピース部材の、表皮材と補強層間、或いは、2重構成された補強層と補強層間等を固着する固形状接着剤に関するものである。
従来、球技用のボールには、補強層に表皮を設ける貼りボール(ラミネートボール)、補強層へゴム層を設けるゴムボール、そして、球形に縫製した表皮内に、チューブを挿入し、表皮とバルブ部分を固定する縫いボールがある。
そして、これらのボール本体の内部には、バルブを有し、内部に空気を保持するチューブと呼ばれるゴム体に、空気を充填して球形にし、該チューブに補強層を被覆したカーカスと呼ばれるものが存在する。
そして、このカーカスに表皮を接着する方法がとられており、溶媒を用いる為、臭気や火災の危険性があり、作業環境の悪いものであり、又、乾燥時間を必要としたり、乾燥まで場所を必要としたり、粘度調整を必要とする為、熟練を必要とする等の作業上の欠点があった。
又、上記ボール等の球形以外の円柱状や角柱状に成形しても、スティック強度に優れ、且つ、塗りムラが無い、使い易い固形状接着剤が出願されているので、参考の為に紹介する。(特許文献1を参照。)
特開平11−148057
そこで、この考案は、従来のボールの表皮の接着に代えて、溶媒を用いない、即ち、無溶媒の手段により、接着し、環境に優しく、臭気が無く、溶媒による火災の心配も無く、溶媒の乾燥時間が節約でき、場所も節約でき、又、熟練を必要としないボールの固形状接着剤を開発・提供することにある。
この考案は、ボールの表皮を接着するに際し、接着層を表皮側、或いはカーカス側に設け、カーカスと表皮とを接着するものであり、又、カーカスは、チューブの上に接着層を設けるか、チューブの上に補強層を設け、該補強層の上に接着層を設け、更に、接着層が接着フィルム、熱接着フィルム等の無溶剤の接着剤から選ばれたものを使用する。
この考案によると、溶媒を必要としない固形状接着剤を用いる事で、カーカス、表皮に均一な接着層が得られ、又、接着層に接着フィルムを使用する場合には、カーカスと表皮を接着する事ができ、又、接着フィルムは自由な形状に型抜きする事ができ、接着剤のはみ出しがなく、溶媒を使用しない事により、環境に優しく、臭気がなく、触媒による火災の心配もなく、溶媒の乾燥時間が節約でき、場所も節約できるものである。
又、溶媒を必要としない接着手段の為、従来のように、溶媒と接着剤との関係に対し、経時変化による対応をする必要が無く、又、硬化変質の恐れが無く、従って、熟練を必要とせず、コストダウンも可能となり、作業性・安全性において、極めて有益なる効果を奏するものである。
この考案を実施する為の最良の形態としては、ボールの素材である表皮・補強層、及び接着層の型取り形状が同一形状である事から、複数の素材を同時に重ねて打ち抜けば、作業工程の短縮が図れ、コスト低減が可能になり、品質も向上する。
この考案の一実施例を図1〜図2に基づいて詳述すると、ラミネートサッカーボールやバレーボール等の、各種球技用ボールの分割形状ピース部材の、表皮材と補強層間、或いは、2重構成された補強層と補強層間を固着する接着シートにおいて、該分割形状ピース部材は六角形状、又は五角形状等の同一形状に形成した表皮材(1)とフィルム状接着シート(2)と剥離シート(3)を三枚重ねにし、且つ、無溶媒の接着手段を用いて接着可能にした事を特徴とする固形状接着剤
から構成される。
又、フィルム状接着シート(2)が、ポリアミド系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、E.V.A系、ポリエステル系等の樹脂をベースとした無溶媒の接着剤から選ばれたものである事を特徴とする固形状接着剤から構成される。
又、無溶媒の接着手段が、熱手段、加圧手段、摩擦手段である事を特徴とする固形状接着剤から構成される。
図1は、ラミネートサッカーボール,バレーボール等の分割形状ピース部材の一例で、斜視図を示し、図2は、断面図である。
この考案の固形状接着剤(2)は、接着フィルム、熱接着フィルム等の無溶剤の接着剤から選ばれたものである。
又、六角形状、又は五角形状等に形成された表皮材(1)は、天然皮革、合成皮革、天然ゴム、天然ゴムスポンジ、合成ゴムスポンジ、天然布、合成布等を使用するものである。
又、表皮材(1)と同一形状に形成されたフィルム状接着シート(2)と剥離シート(3)を三枚重ねにし、且つ、無溶媒の接着手段である、熱手段、加圧手段、摩擦手段等を用いて接着するものである。
そして、更に表皮材(1)と補強層(4)を接着する際は、図3(A)に示す様に、剥離シート(3)を剥がした上で、図3(B)に示す様に、表皮材(1)と補強層(4)を重ね合わせ、上記同様、無溶媒の接着手段である、熱手段、加圧手段、摩擦手段等を用いて接着するものである。
この考案の固形状接着剤は、ボールの分割形状ピース部材の、表皮を接着するに際し、接着層を接着フィルム、熱接着フィルム等の無溶剤の接着剤から選ばれたものを使用する事で、広範囲の市場に寄与する点で産業上の利用可能性を有する。
この考案の一実施例を示し、ラミネートサッカーボールの分割形状ピース部材の斜視図である。 この考案の一実施例を示し、ラミネートサッカーボールの分割形状ピース部材の断面図である。 この考案の使用例を示し、(A)は剥離シート取り外し要領を示す断面図で、(B)は表皮材と補強層の接着要領を示す断面図である。
符号の説明
1 表皮材
2 フィルム状接着シート
3 剥離シート
4 補強層
4’ 補強層

Claims (3)

  1. サッカーボールやバレーボール等の、各種球技用ボールの分割形状ピース部材の、表皮材と補強層間、或いは、2重構成された補強層と補強層間を固着する接着シートにおいて、該分割形状ピース部材は六角形状、又は五角形状等の同一形状に形成した表皮材(1)とフィルム状接着シート(2)と剥離シート(3)を三枚重ねにし、且つ、無溶媒の接着手段を用いて接着可能にした事を特徴とする固形状接着剤。
  2. フィルム状接着シート(2)が、ポリアミド系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、E.V.A系、ポリエステル系等の樹脂をベースとした無溶媒の接着剤から選ばれたものである事を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の固形状接着剤。
  3. 無溶媒の接着手段が、熱手段、加圧手段、摩擦手段である事を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の固形状接着剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014518134A (ja) * 2011-06-28 2014-07-28 ナイキ インターナショナル リミテッド 熱可塑性強化材料を有するスポーツ用ボールのケーシング

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