JP3103692B2 - 眼内レンズの支持部材装着用治具 - Google Patents

眼内レンズの支持部材装着用治具

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JP3103692B2 JP04319907A JP31990792A JP3103692B2 JP 3103692 B2 JP3103692 B2 JP 3103692B2 JP 04319907 A JP04319907 A JP 04319907A JP 31990792 A JP31990792 A JP 31990792A JP 3103692 B2 JP3103692 B2 JP 3103692B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼内レンズを構成する
レンズ本体の周囲に、これをフィンで挟持する構造を有
した支持部材を装着するための治具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】眼球の水晶体を置換する眼内レンズは、
水晶体嚢内での安定的な固定が重要であり、そのため特
開昭63 89154号公報に説明される眼内レンズの
如く、一対のアームを有した支持部材をポリイミド等の
弾性を有する高分子材料より構成し、この支持部材に形
成した複数のフィンを眼内レンズの裏面あるいは表面の
周縁部分に、円周方向互い違いに当接させることによっ
て、上記フィンがレンズ本体を挟持するようになした眼
内レンズが用いられている。
【0003】この眼内レンズを構成するレンズ本体の周
縁部位に上記支持部材を装着するには、従来、支持部材
を作業台上に置き、その上にレンズ本体を載置し、一方
の手指で両者を摘みながら、他方の手指でピンセットを
操作し、その先端でフィンを一枚ずつ挟持し、上記フィ
ンを眼内レンズの周縁部位において表面あるいは裏面に
円周方向互い違いに当接させるよう作業していた。
【0004】
【従来技術の課題】しかしながら、上述のようなピンセ
ットと手指による装着作業は、顕微鏡下で行う極めて細
かい作業であったため、作業に時間がかかりコストが上
がってしまうとともに、熟練が要求されるもので、経験
の浅い作業者の場合、ピンセットの先端で眼内レンズ本
体の表面を傷つけたり、装着状態が不適合なものとなっ
て眼内レンズが支持部材より脱落してしまったり、ある
いはフィンを大きく曲げすぎてフィンの弾力性を劣化さ
せ、そのため眼内レンズ挿入後、レンズ本体が中心より
変位してしまい患者の視力を極端に低下させてしまうな
どという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の従来技術の課題を
解決するため、本発明は、眼内レンズの支持部材装着用
治具(以下、治具と略称する)を、眼内レンズのレンズ
本体と水平断面形状略同一の外径をした上棒と下棒で構
成し、該上棒の下端部に滑らかな球面を有するレンズ保
持凹球部を形成し、該レンズ保持凹球部にレンズ本体を
嵌合した状態の下で上棒と下棒が同軸上に連接するよう
になすとともに、上記下棒の上端周縁部位には上記支持
部材のフィンのうち円周方向ひとつおきのフィンに対応
する位置にこれらのフィンを水平方向向きに収容すべく
段部を形成した。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。
【0007】図1は、本実施例に係る治具1を構成する
水平断面形状略同一の外径をした上棒10と下棒20を
示し、先端部位11が先細のテーパー状である該上棒1
0の下端部位12には滑らかな球面13を有するレンズ
保持凹球部14が形成されており、該レンズ保持凹球部
14に眼内レンズ40(図3参照)を構成する下記レン
ズ本体を嵌合した状態の下で、上棒10と下棒20が同
軸上に連接するようになっている(図5乃至図6参
照)。他方、下棒20は上端周縁部位に、中心軸に対し
90°毎に、各々50°の開きでもって、半径方向の幅
1 と垂直方向の幅Tが同一であるの4個の段部21が
形成されている。
【0008】図2は、上記治具1によってレンズ本体4
0(図3参照)の周縁部位に挿着されるポリイミド等生
体為害性のない高分子弾性材料よりなる支持部材30を
示し、その環状部31の外周接線方向に2つのアーム3
2、32が一体的に延設されているとともに、該環状部
の内周側水平方向には8つのフィンF(F1 、F2 )が
一体的に延設されている。
【0009】なお、図2に示す如く上記フィンF
(F1 、F2 )は平面視における環状部31の中心点M
に対し点対称であり、各々のフィンF(F1 、F2 )は
上記中心点Mに対し約45°の開きでもって形成され、
円周方向に隣接する2つのフィンF1 、F2 の間には僅
かな隙間が形成されている。また、フィンFの半径方向
の幅W2 は治具1の下棒20に形成された段部21の半
径方向の幅W1 及び垂直方向の幅T(図1参照)より小
さく、これにより上記フィンF2 を水平方向向きに収容
することができる(図5参照)。
【0010】図3は、上記治具1によってレンズ本体4
0の周縁部位に上記支持部材30を装着した眼内レンズ
2を示し、レンズ本体40の周縁部位において支持部材
30の8つのフィンF(F1 、F2 )のうち円周方向ひ
とつおきに突出方向の異なった4つのフィンF1 がレン
ズ本体表面41に当接し、残りの4つのフィンF2 がレ
ンズ本体40の裏面42に当接しており、これらのフィ
ンF(F1 、F2 )がレンズ本体40の周縁部位を両側
より挟持した状態で眼内レンズ2が構成される。また、
上記レンズ本体40は上記治具1の上棒10及び下棒2
0と水平断面形状略同一の外径をしており、その表面4
1が上棒10のレンズ保持凹球部14の球面13(図1
参照)に対応する形状をなしている。
【0011】以下、上記治具1を用いて支持部材30を
レンズ本体40に装着する方法を説明すると、まず、図
4に示すように上棒10を、その先端部位11から上記
支持部材30の中央孔33に挿通し、上述のように高分
子弾性材料より構成される支持部材30に設けられたフ
ィンF(F1 、F2 )が、上棒10の側面15より反発
力を受け、垂直方向に折れ曲がった状態とする。
【0012】次に、図5に示す如く、レンズ本体40を
上棒10のレンズ保持凹球部14内に嵌合した状態で上
棒10と下棒20を連接し、下棒20の上端部位22に
移動させる。上述のように下棒20には、上端周縁部位
に段部21が設けられているが、この段部21におい
て、支持部材30の8つのフィンF(F1 、F2 )のう
ち、円周方向ひとつおきの4つのフィンF2 が、下棒2
0の側面23からの反発力を失い、水平方向に復帰す
る。
【0013】さらに、この状態に引き続いて、まず、図
6に示すように水平方向に復帰したフィンF2 がレンズ
本体40の裏面42に当接するところまで支持部材30
を持ち上げ、次に、図7に示すようにこの支持部材30
をこの位置に維持したまま、上棒10と下棒20の連接
状態を解除し、上棒10の側面15からの反発力を失っ
た残りのフィンF1 が、その弾力により水平方向に復帰
する方向に動き、結果的にレンズ本体40の表面41に
当接するようにする。
【0014】以上のように、本実施例の治具1を用いる
と、支持部材30のフィンF(F1、F2 )がレンズ本
体40の両側よりその周縁部分を挟持するようになし、
支持部材30をレンズ本体40の周縁部分に挿着した眼
内レンズ2を正確かつ容易に組み立てることができる。
【0015】図8には、上記治具1を固定する作業用固
定具(以下、固定具と略称する)3を示し、50は円盤
状のベースプレートであり、その上面51中央には軸線
方向に上記治具1の下棒20を嵌合するべく嵌合穴52
を備えた円筒状のプッシャー53形成されている。ま
た、該プッシャー53の周囲には、上記上面51には、
円周方向120°毎の位置に3本の柱54が立設されて
いる。また、60、60は円盤状をした2枚のトッププ
レートであり、上記柱54と対応する位置には、それら
柱54を挿通するための柱挿通孔61、また中心には上
記上棒10を挿通するための上棒挿通孔62、62が穿
設されている。なお、このトッププレート60の側面6
3には上記柱挿通孔61に連通し内ネジを形成したボル
ト孔64が穿設されており、ボルトBの先端を柱に圧設
することによって上記トッププレート60、60を柱5
4に固定する構造となっており、この固定具3を用いる
ことによって、より正確な挿着作業が可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明の治具を用いることによって、眼
内レンズを構成するレンズ本体の周縁部位に、該周縁部
位に沿ってこれを両側から挟持するフィンと眼内定着用
の一対のアームを具備した支持部材を、正確そして容易
にとりつけることができ、眼内においてレンズ本体が中
心より変位してしまうことがなく、かつ製作上経済的で
ある。また、ピンセットを用いることがないためレンズ
本体の表面に傷をつけることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例に係る眼内レンズの支持部材装着
用治具の斜視図である。
【図2】レンズ本体の周縁部位に装着する支持部材の平
面図である。
【図3】支持部材をレンズ本体の周縁部位に装着した眼
内レンズの平面図であり、(a)は上面図、(b)は側
面図である。
【図4】本発明実施例に係る眼内レンズの支持部材装着
用治具の上棒の先端部位を中央孔に挿通した支持部材を
示す斜視図である。
【図5】本発明実施例に係る眼内レンズの支持部材装着
用治具の下棒に形成した段部の作用を示す、上記治具の
部分断面図である。
【図6】本発明実施例に係る眼内レンズの支持部材装着
用治具の下棒に形成した段部の作用を示す、上記治具の
部分断面図である。
【図7】本発明実施例に係る眼内レンズの支持部材装着
用治具の下棒に形成した段部の作用を示す、上記治具の
部分断面図である。
【図8】本発明実施例に係る眼内レンズの支持部材挿着
用治具を用いて挿着作業をするための、作業用固定具の
分解斜視図である。
【符号の説明】
1 眼内レンズの支持部材装着用治具 2 眼内レンズ 3 作業用固定具 10 上棒 20 下棒 30 支持部材 40 レンズ本体 50 ベースプレート 60 トッププレート B ボルト F フィン M 中心点 W、T 幅

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】白内障の手術に用いる眼内レンズを構成す
    るレンズ本体の周縁部位に、該周縁部位に沿ってこれを
    両側から挟持するフィンと眼内定着用の一対のアームを
    具備した支持部材を装着するための治具であって、下端
    部位に滑らかな球面を有するレンズ保持凹球部を具備し
    た上棒と、上端周縁部位に上記支持部材のフィンのうち
    円周方向ひとつおきのフィンに対応する位置にこれらの
    フィンを水平方向向きに収容すべく段部を具備した下棒
    との組合せからなる眼内レンズの支持部材装着用治具。
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