JP4158251B2 - 部品挿入方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は,一方の部品の穴部に他方の部品軸部を挿入して組立てを行なう部品挿入方法に関する。
【0002】
【従来技術】
一方の部品の穴部に他方の部品軸部を挿入して組立てを行なう作業として,例えば,ディーゼルポンプの構成部品であるプランジャとシリンダの組立作業がある。
即ち,第1部品としてのシリンダの穴部に,第2部品としてのプランジャの軸部を挿入して組立てを行なう。通常,上記シリンダの穴部とプランジャの軸部との間のクリアランスは数μmと極めて小さい。そのため,上記軸部を上記穴部に挿入する際には,誤差数μmという極めて高い位置精度が要求され,挿入作業が困難である。
【0003】
このように,穴部と軸部との間のクリアランスが小さい場合に,その挿入作業を容易にする方法として,特開平1−87120号公報,又は特開昭62−173124号公報に示す技術が開示されている。
【0004】
即ち,上記部品挿入方法においては,図9に示すごとく,軸部921を有する軸状部品92を,柔軟機構931を有する把持治具93の把持部932によって把持する。この状態の上記軸状部品92に向って,穴部911を有する有孔部品91を押圧することにより挿入する。
なお,上記把持部932は,外周部材933を介して上記柔軟機構931と連結している。
【0005】
この方法においては,挿入の際の軸状部品92と有孔部品91との接触時に発生する反力により上記柔軟機構931を変位させ,両部品の位置や姿勢の相対誤差を修正して挿入していく。
なお,図9において,符号94は有孔部品91を支持する支持部材である。
【0006】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の部品挿入方法には以下の問題がある。
即ち,両部品の上記相対誤差や上記クリアランスの条件によっては,上記柔軟機構931の復元抵抗により大きな荷重がかかり,迅速な部品挿入が困難となると共に,部品に傷が発生するおそれがある。
また,上記柔軟機構931を実現させるには,設備の複雑化,大型化,更にはコストアップという問題がある。
【0007】
また,別の技術として,上記第1部品又は第2部品を保持する装置と位置決め装置との間の,弾性支持体の変形ないし変位を検出することで,位置ずれを修正する技術も開示されている(特許917341号)。しかし,この場合にも,設備が複雑化,大型化,更にはコストアップするという問題がある。
【0008】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,簡単かつ小型の設備構造で,部品に傷を発生させずに高速で部品を挿入することができる部品挿入方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】
請求項1に記載の発明は,穴部を持った第1部品を載置台に載置し,軸部を持った第2部品を保持手段により保持して該第2部品の上記軸部を上記第1部品の上記穴部に挿入する部品挿入方法において,
上記載置台に載置されている第1部品は,該第1部品を傾かせる力に対向する力として該第1部品にかかる重力に起因する力以外には何もない状態である,自重相当の外力で傾く状態にて,上記載置台に保持させることなく載置されており,
また,該第1部品は上記載置台に設けた上記第1部品の底部を遊嵌する凹部に載置されており,
一方,上記第2部品は,上記保持手段により弾力的に保持されており,
上記第1部品と上記第2部品とが位置と姿勢に相対誤差をもって挿入されるとき,挿入開始時には,上記第2部品の軸部の先端部を上記穴部の一部に押し当てることにより,上記第1部品を上記凹部の中で,該凹部の側壁と上記第1部品の下部との隙間分,水平移動させ,上記第1部品の下部を上記凹部の側壁に当接させ,
次いで,この状態で更に,上記第2部品による押圧を上記第1部品にかけることにより,上記第1部品の底面端部を支点として該第1部品を傾け,上記第2部品の軸部を上記第1部品の穴部に挿入してゆき,この挿入を進めることにより上記第1部品の傾きを大きくし,上記軸部の先端部と上記穴部の内壁との接触に加えて上記軸部の側面と上記穴部の開口部との接触も生じさせ,
その後,更に上記第2部品によって上記第1部品を押圧することにより,上記第2部品にその傾きを修正する方向の力を加えると共に,上記第1部品にもそれまでとは逆向きの力を加え,上記第2部品を把持しているチャック爪が適度に開いて上記第2部品の傾きを許容することで,上記第2部品及び上記第1部品を上記穴部と上記軸部とが平行となる方向に傾け,上記第2部品を上記第1部品に挿入することを特徴とする部品挿入方法にある。
【0010】
本発明において最も注目すべきことは,載置台に載置されている第1部品は,少なくとも該第1部品の自重相当の外力で傾くよう載置されており,第2部品は,保持手段により弾力的に保持されていること,及び,上記第2部品の軸部の先端部を上記第1部品の穴部の開口部に挿入して,更に上記第2部品を第1部品に向って押圧することにより,上記第1部品及び第2部品を傾斜させながら,上記軸部を上記穴部に挿入していくことである。
【0011】
また,上記の自重相当の外力で傾くとは,上記第1部品を傾かせる力に対向する力として,上記第1部品にかかる重力に起因する力以外には何もないことを意味する。
【0012】
次に,本発明の作用効果につき説明する。
載置台に載置されている第1部品は,少なくとも該第1部品の自重相当の外力で傾くよう載置されており,第2部品は,保持手段により弾力的に保持されている。それ故,両部品は外力により,前後左右に自由に傾いたりすることができる。
【0013】
上記部品挿入方法は,上記第2部品の軸部の先端部を上記第1部品の穴部の開口部に挿入して,更に上記第2部品を第1部品に向って押圧することにより,上記第1部品及び第2部品を傾斜させながら,上記軸部を上記穴部に挿入していく。
【0014】
即ち,上記第1部品と第2部品が位置と姿勢に相対誤差をもって挿入されるとき,挿入開始時には,上記第2部品の軸部の先端部が上記穴部の一部に押し当てられる。これにより,第1部品は傾斜し,上記第2部品の軸部が上記第1部品の穴部の途中まで挿入される。その後,更に押圧すると,上記第2部品及び第1部品が,上記穴部と上記軸部とが平行となる方向に傾くため,第2部品が第1部品に円滑に挿入されることとなる(実施形態例1,図4参照)。
【0015】
それ故,部品に無理な力をかけることなく挿入作業を行なうことができるため,部品に傷を発生させずに高速で部品を挿入することができる。
また,上記部品挿入方法においては,第1部品の載置方法と第2部品の保持方法に特徴を有するのみであるため,特別な装置を必要とせず,簡単かつ小型の設備構造で挿入作業を行なうことができる。
【0016】
以上のごとく,本発明によれば,簡単かつ小型の設備構造で,部品に傷を発生させずに高速で部品を挿入することができる部品挿入方法を提供することができる。
【0017】
なお,参考までに,軸部を持った第2部品を載置台に載置し,穴部を持った第1部品を保持手段により保持して該第1部品の上記穴部に上記第2部品の上記軸部を挿入させる部品挿入方法において,
上記載置台に載置されている第2部品は,該第2部品の自重相当の外力で傾くよう,上記載置台に保持させることなく載置されており,
一方,上記第1部品は,上記保持手段により弾力的に保持されており,
上記第1部品の穴部の開口部に上記第2部品の軸部の先端部を挿入させ,更に上記第1部品を第2部品に向って押圧することにより,上記第2部品及び第1部品の双方をそれぞれ前後左右に傾斜させると共に傾斜角度を変えながら,上記軸部を上記穴部に挿入していくことを特徴とする部品挿入方法がある。
【0018】
この参考発明は,上記請求項1に記載の発明に対し,第1部品と第2部品を互いに置き換えた状態で挿入する部品挿入方法である。
の作用効果は,上記請求項1に記載の発明と同様である。
【0019】
次に,上記載置台は,上記第1部品の底部を遊嵌する凹部を有する。
これにより,上記載置台に載置する第1部品が,少なくとも自重相当の外力に加わったときに傾き易くなる。
【0020】
次に,請求項に記載の発明のように,上記第1部品の底部には傾斜用治具を取付けて,該傾斜用治具を上記凹部に遊嵌することもできる。
この場合にも,上記載置台に載置する第1部品が,少なくとも上記傾斜治具の重量が加算された自重相当の外力が加わったときに傾き易くなる。また,上記第1部品の底部と上記凹部の大きさが異なる場合には,上記傾斜治具により調整することができる。
【0021】
次に,請求項に記載の発明のように,上記載置台は,上記第1部品が傾斜したときにその下部を支承する支承部材を有することとすることもできる。
この場合にも,上記載置台に載置する第1部品が,少なくとも自重相当の外力が加わったときに傾き易くなる。
【0022】
次に,請求項に記載の発明のように,上記保持手段はロボットであることが好ましい。
これにより,設備の自動化を行なうことができ,省人化を図ることができる。
次に,請求項5に記載の発明のように,上記保持手段は一対のチャック爪を有するエアチャックからなり,該エアチャックは,上記チャック爪が保持する上記第2部品に外力がかかったときに上記チャック爪が開いて上記第2部品が傾くようエア圧が調整してあることが好ましい。
次に,請求項6に記載の発明のように,上記第1部品としてのシリンダを上記載置台に載置し,上記第2部品としてのプランジャを上記保持手段としてのロボットのエアチャックにより保持して,該プランジャの軸部を上記シリンダの穴部に挿入する方法であって,
上記載置台に載置されている上記シリンダは,該シリンダを傾かせる力に対向する力として該シリンダにかかる重力に起因する力以外には何もない状態である,自重相当の外力で傾く状態にて,載置台に保持されることなく載置されており,
上記シリンダと上記プランジャとが位置と姿勢に相対誤差をもって挿入されるとき,挿入開始時には,上記プランジャの軸部の先端部を上記穴部の一部に押し当てることにより,上記シリンダを上記凹部の中で,該凹部の側壁と上記シリンダの下部との隙間分,水平移動させ,上記シリンダの下部を上記凹部の側壁に当接させ,
次いで,この状態で更に,上記プランジャによる押圧を上記シリンダにかけることにより,上記シリンダの底面端部を支点として該シリンダを傾け,上記プランジャの軸部を上記シリンダの穴部に挿入してゆき,この挿入を進めることにより上記シリンダの傾きを大きくし,上記軸部の先端部と上記穴部の内壁との接触に加えて上記軸部の側面と上記穴部の開口部との接触も生じさせ,
その後,更に上記プランジャによって上記シリンダを押圧することにより,上記プランジャにその傾きを修正する方向の力を加えると共に,上記シリンダにもそれまでとは逆向きの力を加え,上記プランジャを把持しているチャック爪が適度に開いて上記プランジャの傾きを許容することで,上記プランジャ及び上記シリンダを上記穴部と上記軸部とが平行となる方向に傾け,上記プランジャを上記シリンダに挿入することが好ましい。
次に,請求項7に記載の発明のように,上記エアチャックは,該エアチャックのチャック爪が保持する上記プランジャに外力がかかったときに上記チャック爪が開いて上記プランジャが傾くようエア圧が調整してあることが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】
実施形態例1
本発明の実施形態例にかかる部品挿入方法につき,図1〜図4を用いて説明する。
本例の部品挿入方法は,図1,図2に示すごとく,第1部品としてのシリンダ1を載置台3に載置し,第2部品としてのプランジャ2を保持手段としてのロボット4のエアチャック41により保持して該プランジャ2の軸部21を上記シリンダ1の穴部11に挿入する方法である。
【0024】
上記載置台3に載置されているシリンダ1は,少なくとも該シリンダ1の自重相当の外力で傾くよう載置されている(図4(B))。一方,上記プランジャ2は,上記エアチャック41により弾力的に保持されている(図3)。
そして,上記プランジャ2の軸部21の先端部211を上記シリンダ1の穴部11の開口部111に挿入して,更に上記プランジャ2をシリンダ1に向って押圧する。これにより,上記シリンダ1及びプランジャ2を傾斜させながら,上記軸部21を上記穴部11に挿入していく(図4)。
なお,上記載置台3は,凹部31を有しており,上記シリンダ1の底部19を遊嵌している。また,上記凹部31には,上記シリンダ1のセットを容易にするため,面取り部312を設けてある。
【0025】
次に,本例の作用効果につき説明する。
載置台に載置されているシリンダ1は,少なくとも該シリンダ1の自重相当の外力で傾くよう載置されており,プランジャ2は,エアチャック41により弾力的に保持されている。
【0026】
即ち,上記シリンダ1は,図4(A)に示すごとく,上記載置台3の凹部31にある程度の余裕をもって載置されているのみである。また,上記プランジャ2は,図3(B)に示すごとく,適当な外力がかかったときには,チャック爪411が開いて上記プランジャ2が傾くようエア圧を調整したエアチャック41により把持されている。
それ故,両部品は外力により,前後左右に自由に傾いたりすることができる。
【0027】
上記部品挿入方法においては,上述のごとくシリンダ1が載置され,プランジャ2が保持されている。そのため,上記プランジャ2を,シリンダ1に向って押圧することにより,上記シリンダ1及びプランジャ2を傾斜させながら,上記軸部21を上記穴部11に挿入していく。
【0028】
以下に,図4を用いて,上記部品挿入方法における両部品の動きにつき説明する。
まず,図4(A)に示すごとく,上記シリンダ1とプランジャ2が位置と姿勢に相対誤差をもって挿入されるとき,挿入開始時には,上記プランジャ2の軸部21の先端部211が上記穴部11の一部に押し当てられる。これにより上記シリンダ1は上記凹部31の中で,該凹部31の側壁311とシリンダ1の下部18との隙間分,水平移動し(図4(A)の矢印A),上記シリンダ1の下部18が上記凹部31の側壁311に当接する。
【0029】
この状態で更に,上記プランジャ2による押圧が上記シリンダ1にかかると,上記シリンダ1の底面端部192を支点として,該シリンダ1は傾く(図4(B)の矢印B)。これにより,上記プランジャ2の軸部21は,上記シリンダ1の穴部11に挿入されていく(図4(B))。
【0030】
上記の挿入が進むにつれ,上記シリンダ1の傾きも大きくなる。すると,ある時点で,図4(C)に示すごとく,上記軸部21の先端部211と上記穴部11の内壁115との接触の他,上記軸部21の側面215と上記穴部11の開口部111とも接触する。
【0031】
その後,更に押圧すると,上記プランジャ2に,その傾きを修正する方向の力Cが加わると共に,上記シリンダ1にも,それまでとは逆向きの力Dが加わる(図4(C))。この時,上記プランジャ2を把持しているチャック爪411は,上記力Cにより適度に開き,上記プランジャ2の傾きを許容する(図4(D))。
そのため,上記プランジャ2及びシリンダ1は,上記穴部11と上記軸部21とが平行となる方向に傾き,プランジャ2がシリンダ1に円滑に挿入される(図4(D))。
【0032】
このように,本例によれば,部品に無理な力をかけることなく挿入作業を行なうことができるため,部品に傷を発生させずに高速で部品を挿入することができる。
また,上記部品挿入方法においては,シリンダ1の載置方法とプランジャ2の把持方法に特徴を有するのみであるため,特別な装置を必要とせず,簡単かつ小型の設備構造で挿入作業を行なうことができる。
なお,図4において,シリンダ1とプランジャ2の形状は簡略化してある。
【0033】
以上のごとく,本例によれば,簡単かつ小型の設備構造で,部品に傷を発生させずに高速で部品を挿入することができる部品挿入方法を得ることができる。
【0034】
実施形態例2
本例は,図5,図6に示すごとく,載置台3の凹部の形状,或いは,シリンダ1の下部18の形状を種々に変化させた例である。
即ち,図5(A)は,上記シリンダ1の下部18に面取り部181を設けたものである。また,図5(B)は,上記凹部31における外周部319を中央部318よりも深く形成したものである。
【0035】
更に,図6(A)は,上記凹部31の側壁311を斜めに拡開して形成したものである。図6(B)は,上記シリンダ1の下部18に面取り部181を設けると共に,上記凹部31の側壁311を斜めに拡開して形成したものである。
その他は,実施形態例1と同様である。
【0036】
本例によれば,上記シリンダ1は,外力によって一層傾き易くなる。
即ち,図5(A)に示した例では,上記シリンダ1の底面端部192が支点となって傾くため,側部15を支点とする場合(実施形態例1の場合)に比較して傾き易くなる。
また,図5(B)に示した例では,上記凹部31の中央部318の角部317の部分にある底部19が支点となる。即ち,支点が上記シリンダ1の中央に近くなるため,一層傾き易くなる。
【0037】
次に,図6(A)に示した例では,上記凹部31における壁部が拡開して形成してあるので,シリンダ1が上記凹部31内で傾斜するための壁部との隙間が不要となり,シリンダ1の位置決め精度が向上する。また,図6(B)に示した例では,支点となる底面端部192が上記シリンダ1の中央寄りとなるため,一層傾き易くなる。また,この例でも上記図6(A)に示す例と同様の作用効果をも有する。
その他,実施形態例1と同様の作用効果を有する。
【0038】
実施形態例3
本例は,図7に示すごとく,シリンダ1の底部19に傾斜用治具5を取付けて該傾斜用治具5を載置台3の凹部31に遊嵌する例である。
即ち,上記傾斜用治具5は,上記シリンダ1の穴部11に嵌合可能な凸部51と載置台に設けられた凹部31に遊嵌可能な基部52とからなる。そして,上記凸部51を上記穴部11に底部19から嵌合させ,一方,上記基部52を上記凹部31に遊嵌させて載置する(図7(A))。
【0039】
また,別の形状の傾斜用治具50として,図7(B)に示すごとく,上記シリンダ1の底部19を嵌入させることができる皿状部53と基部51とからなるものがある。この傾斜用治具50を用いる場合には,図7(B)に示すごとく,上記皿状部53に上記シリンダ1の底部19を嵌合させ,一方,上記基部52を上記凹部31に遊嵌させて載置する。
その他は,実施形態例1と同様である。
【0040】
本例の場合には,上記シリンダ1の底部19と上記凹部31の大きさが適当な関係にない場合には,上記傾斜治具5,50により調整することができる。
その他は,実施形態例1と同様の作用効果を有する。
【0041】
実施形態例4
本例は,図8に示すごとく,上記載置台3は,上記シリンダ1が傾斜したときにその下部18を支承する支承部材としての多数のピン33を有する例である。即ち,図8(A)は,上記シリンダ1の下部18を遊嵌できるような円形状に,上記載置台3に多数のピン33を配設する。
そして,上記シリンダ1を上記ピン33の間に載置する。
【0042】
また,上記ピン33の別の配置として,図8(B)に示すごとく,上記シリンダ1の下部18よりも大きい円形のリング34を上記載置台3に固定し,上記リング34の内周に多数のピン33を配設することもできる。
その他は,実施形態例1と同様である。
【0043】
本例によっても,上記ピン33が上記凹部31と同様の役目を果たし,シリンダ1を少なくとも自重相当の外力により傾斜させることができる。
その他,実施形態例1と同様の作用効果を有する。
【0044】
実施形態例5
本例は,第2部品であるプランジャを載置台に載置し,第1部品であるシリンダを保持手段により保持して該シリンダの穴部に上記プランジャの軸部を挿入させる例である。
即ち,上記プランジャとシリンダとの立場を実施形態例1とは逆にしたものである。その他は,実施形態例1と同様である。
本例によっても,実施形態例1と同様の作用効果を有する。
【0045】
上記実施形態例1〜5においては,プランジャをシリンダに挿入する例につき説明したが,第1部品と第2部品は他の部品でもよい。即ち,第1部品が穴部を,第2部品が軸部をそれぞれ有し,上記第2部品の軸部を第1部品の穴部に挿入する部品挿入方法であれば本発明を適用することができる。
【0046】
また,上記実施形態例1〜5においては,第1部品と第2部品を1セット挿入する例について説明したが,複数セットの第1部品と第2部品を同時に複数個保持可能な保持手段と,載置可能な載置台により,挿入を行う場合にも本発明の適用は可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,部品挿入方法の説明図。
【図2】実施形態例1における,部品挿入方法を表す斜視図。
【図3】実施形態例1における,(A)プランジャに外力がかからないときのエアチャックによる把持状態,(B)プランジャに外力がかかったときのエアチャックによる把持状態の説明図。
【図4】実施形態例1における,部品挿入時のシリンダとプランジャの動きを説明する説明図。
【図5】実施形態例2における,シリンダの載置状態を表す説明図。
【図6】実施形態例2における,シリンダの載置状態を表す説明図。
【図7】実施形態例3における,傾斜用治具を利用したシリンダの載置状態を表す説明図。
【図8】実施形態例4における,載置台の凹部の代りにピンを設けた場合のシリンダの載置状態を表す斜視図。
【図9】従来例における,部品挿入方法の説明図。
【符号の説明】
1...シリンダ,
11...穴部,
19...底部,
2...プランジャ,
21...軸部,
3...載置台,
31...凹部,
4...ロボット,
41...エアチャック,
5...傾斜治具,

Claims (7)

  1. 穴部を持った第1部品を載置台に載置し,軸部を持った第2部品を保持手段により保持して該第2部品の上記軸部を上記第1部品の上記穴部に挿入する部品挿入方法において,
    上記載置台に載置されている第1部品は,該第1部品を傾かせる力に対向する力として該第1部品にかかる重力に起因する力以外には何もない状態である,自重相当の外力で傾く状態にて,上記載置台に保持させることなく載置されており,
    また,該第1部品は上記載置台に設けた上記第1部品の底部を遊嵌する凹部に載置されており,
    一方,上記第2部品は,上記保持手段により弾力的に保持されており,
    上記第1部品と上記第2部品とが位置と姿勢に相対誤差をもって挿入されるとき,挿入開始時には,上記第2部品の軸部の先端部を上記穴部の一部に押し当てることにより,上記第1部品を上記凹部の中で,該凹部の側壁と上記第1部品の下部との隙間分,水平移動させ,上記第1部品の下部を上記凹部の側壁に当接させ,
    次いで,この状態で更に,上記第2部品による押圧を上記第1部品にかけることにより,上記第1部品の底面端部を支点として該第1部品を傾け,上記第2部品の軸部を上記第1部品の穴部に挿入してゆき,この挿入を進めることにより上記第1部品の傾きを大きくし,上記軸部の先端部と上記穴部の内壁との接触に加えて上記軸部の側面と上記穴部の開口部との接触も生じさせ,
    その後,更に上記第2部品によって上記第1部品を押圧することにより,上記第2部品にその傾きを修正する方向の力を加えると共に,上記第1部品にもそれまでとは逆向きの力を加え,上記第2部品を把持しているチャック爪が適度に開いて上記第2部品の傾きを許容することで,上記第2部品及び上記第1部品を上記穴部と上記軸部とが平行となる方向に傾け,上記第2部品を上記第1部品に挿入することを特徴とする部品挿入方法。
  2. 請求項1において,上記第1部品の底部には傾斜用治具を取付けて,該傾斜用治具を上記凹部に遊嵌することを特徴とする部品挿入方法。
  3. 請求項1又は2において,上記載置台は,上記第1部品が傾斜したときにその下部を支承する支承部材を有することを特徴とする部品挿入方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において,上記保持手段はロボットであることを特徴とする部品挿入方法。
  5. 請求項4において,上記保持手段は一対のチャック爪を有するエアチャックからなり,該エアチャックは,上記チャック爪が保持する上記第2部品に外力がかかったときに上記チャック爪が開いて上記第2部品が傾くようエア圧が調整してあることを特徴とする部品挿入方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項において,上記第1部品としてのシリンダを上記載置台に載置し,上記第2部品としてのプランジャを上記保持手段としてのロボットのエアチャックにより保持して,該プランジャの軸部を上記シリンダの穴部に挿入する方法であって,
    上記載置台に載置されている上記シリンダは,該シリンダを傾かせる力に対向する力として該シリンダにかかる重力に起因する力以外には何もない状態である,自重相当の外力で傾く状態にて,上記載置台に保持されることなく載置されており,
    上記シリンダと上記プランジャとが位置と姿勢に相対誤差をもって挿入されるとき,挿入開始時には,上記プランジャの軸部の先端部を上記穴部の一部に押し当てることにより,上記シリンダを上記凹部の中で,該凹部の側壁と上記シリンダの下部との隙間分,水平移動させ,上記シリンダの下部を上記凹部の側壁に当接させ,
    次いで,この状態で更に,上記プランジャによる押圧を上記シリンダにかけることにより,上記シリンダの底面端部を支点として該シリンダを傾け,上記プランジャの軸部を上記シリンダの穴部に挿入してゆき,この挿入を進めることにより上記シリンダの傾きを大きくし,上記軸部の先端部と上記穴部の内壁との接触に加えて上記軸部の側面と上記穴部の開口部との接触も生じさせ,
    その後,更に上記プランジャによって上記シリンダを押圧することにより,上記プランジャにその傾きを修正する方向の力を加えると共に,上記シリンダにもそれまでとは逆向きの力を加え,上記プランジャを把持しているチャック爪が適度に開いて上記プランジャの傾きを許容することで,上記プランジャ及び上記シリンダを上記穴部と上記軸部とが平行となる方向に傾け,上記プランジャを上記シリンダに挿入することを特徴とする部品挿入方法
  7. 請求項6において,上記エアチャックは,該エアチャックのチャック爪が保持する上記プランジャに外力がかかったときに上記チャック爪が開いて上記プランジャが傾くようエア圧が調整してあることを特徴とする部品挿入方法。
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