JP3103220U - 有害汚染物収納用密封容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期間の保管、耐腐食性、耐火性、耐震性及び耐強度の点で特別管理産業廃棄物保管基準を満たすことができる有害汚染物収納用密封容器を提供する。
【解決手段】オーステナイト系ステンレス鋼製からなる有害汚染物収納用密封容器10であって、内寸法は幅900〜1100mm、奥行き900〜1100mm、高さ900〜1100mmで容器本体12と、容器本体12の下端面13にフォークが挿入可能に間隔をあけて設けられた高さ70〜110mmの対となる脚14、15と、容器本体12の開口11を覆う板厚3〜5mmの蓋16とを備え、底板17と側板18〜21の板厚を3〜5mmとし、底板17及び側板18〜21の内側面に複数の補強リブを設け、蓋16と容器本体12の内側フランジ22〜25とは、シール材を挟んで複数のボルト58及びナット59でねじ締結され、かつ、複数段重ね可能に構成されている。
【選択図】図2

Description

本考案は、例えば、PCB(ポリ塩化ビフェニール)に汚染された土壌、使用済みのトランス、コンデンサー、安定器等の有害汚染物を収納して密封し、有害汚染物を長期間保管するために用いる有害汚染物収納用密封容器に関する。
PCBは電気的な絶縁性が高く、その他の電気的特性や化学的特性や耐熱性も優れているため、トランス、コンデンサー等の電気機器の小型化に有用な物質であるが、環境保護のために、取り扱いには注意を要する。例えば、PCBに汚染されたトランスを輸送し、トランスからPCB油を抜き出し又はトランスを洗浄し、さらに、コイルや鉄心を含むコア部から成る内部構成部材を解体する場合には、トランスの輸送時から内部構成部材の解体及びトランスの組立に至る全ての工程において、PCBの漏洩や飛散の発生を防止し、安全性が確保できるPCBによる汚染物収納用カプセル(容器)が用いられている。このカプセルは、PCB汚染物が内部に固定されるカプセル本体と、カプセル本体を密閉可能に覆う蓋とを備え、蓋はカプセル本体内にPCB汚染物の洗浄液を給排する洗浄液管が接続可能な洗浄用蓋と洗浄用蓋の使用時以外に使用可能な蓋とを組替え自在に構成されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、有害汚染物の一例であるトランスの性能が低下して、解体しても無駄である場合には、廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則第8条13の5(特別管理産業廃棄物保管基準)に基づいて、トランスを保管用容器に密封して所定の保管場所(例えば、地下倉庫)に保管することが義務付けられている。
特開2002−184626号公報(図1〜図3)
しかしながら、前記従来のPCB汚染物収納用カプセルにおいては、未だ解決すべき以下のような問題があった。
特別管理産業廃棄物保管基準に基づいて、トランスを密封して保管する保管用容器には、当然、密封性やハンドリング性が必要であり、それ以外にも、長期間(耐用年数50年以上)の保管が可能で、しかも、耐腐食性、耐火性、耐震性及び耐強度が要求されるが、従来のPCB汚染物収納用カプセルでは、長期間の保管、耐腐食性、耐火性、耐震性及び耐強度の点で満足できるものではなかった。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、長期間の保管、耐腐食性、耐火性、耐震性及び耐強度の点で特別管理産業廃棄物保管基準を満たすことができる有害汚染物収納用密封容器を提供することを目的とする。
前記目的に沿う請求項1記載の有害汚染物収納用密封容器は、有害汚染物を収納して密封し、該有害汚染物を長期間保管するために用いる容器であって、
前記有害汚染物を収納し、上部に開口が形成され、内寸法は幅900〜1100mm、奥行き900〜1100mm、高さ900〜1100mmでオーステナイト系ステンレス鋼製の容器本体と、
前記容器本体の下端面にフォークリフトのフォークが挿入可能に間隔をあけて設けられた高さ70〜110mmのオーステナイト系ステンレス鋼製の対となる脚と、
前記容器本体の開口を覆う板厚3〜5mmのオーステナイト系ステンレス鋼製の蓋とを備え、
前記容器本体は板厚3〜5mmの底板と、該底板の4辺部に立設された板厚3〜5mmの4枚の側板と、該側板のそれぞれの上端部の内側面に水平に設けられた内側フランジと、前記底板及び側板のそれぞれの内側面に設けられた薄板からなる複数の補強リブとを有し、
前記蓋の縁部と前記容器本体の前記内側フランジとは、シール材を挟んでオーステナイト系ステンレス鋼製の複数のボルト及びナットでねじ締結され、かつ、該容器は複数段重ね可能に構成されている。
請求項2記載の有害汚染物収納用密封容器は、請求項1記載の有害汚染物収納用密封容器において、前記容器本体の内寸法は幅1000mm、奥行き1000mm、高さ1007mmで、筒状に形成された前記脚の高さは90mm、前記蓋の板厚は3mm、前記容器本体の底板及び側板の板厚は3mmで、3段重ね可能である。
請求項3記載の有害汚染物収納用密封容器は、有害汚染物を収納して密封し、該有害汚染物を長期間保管するために用いる容器であって、
前記有害汚染物を収納し、上部に開口が形成され、内寸法は直径600〜900mm、高さ800〜1050mmでオーステナイト系ステンレス鋼製の容器本体と、
前記容器本体の下端面にフォークリフトのフォークが挿入可能に間隔をあけて設けられた高さ60〜100mmのオーステナイト系ステンレス鋼製の対となる脚と、
前記容器本体の開口を覆う板厚3〜5mmのオーステナイト系ステンレス鋼製の蓋とを備え、
前記容器本体は板厚3〜5mmの底板と、該底板の円周部に立設された板厚3〜5mmの円筒と、該円筒の上端部の外周面に水平に設けられたリング状の外側フランジとを有し、
前記蓋の縁部と前記容器本体の前記外側フランジとは、シール材を挟んでオーステナイト系ステンレス鋼製の複数のボルト及びナットでねじ締結され、かつ、該容器は複数段重ね可能に構成されている。
請求項4記載の有害汚染物収納用密封容器は、請求項3記載の有害汚染物収納用密封容器において、前記容器本体の内寸法は、直径が750mm、高さが921mmで、筒状に形成された前記脚の高さは80mm、前記蓋の板厚は3mm、前記容器本体の底板及び円筒の板厚は3mmで、3段重ね可能である。
請求項1及び2記載の有害汚染物収納用密封容器、請求項3及び4記載の有害汚染物収納用密封容器においては、オーステナイト系ステンレス鋼製であるので、常温に於ける耐候性及び耐蝕性に優れているため、有害汚染物を長期間収納して保管することができ、また、他にも機械的性質が優れているため、運搬容器としてもそのまま使用することができ、かつ、複数段重ねして保管することができる。しかも、溶接性に優れているので、溶接作業が容易にでき、溶接部の欠陥が少なくて済む。
特に、請求項2記載の有害汚染物収納用密封容器においては、容器本体の内寸法は幅1000mm、奥行き1000mm、高さ1007mmで、高さ90mmの脚は筒状に形成され、蓋の板厚は3mm、容器本体の底板及び側板の板厚は3mmとし、また、請求項4記載の有害汚染物収納用密封容器においては、容器本体の内寸法は直径が750mm、高さが921mmで、高さ80mmの脚は筒状に形成され、蓋の板厚は3mm、容器本体の底板及び円筒の板厚は3mmとしているので、容器自体の重量に対して収納される有害汚染物の重量の割合を大きく取ることができ、これにより、収納の効率が向上する。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
ここに、図1は本考案の第1の実施の形態に係る有害汚染物収納用密封容器の斜視図、図2は同有害汚染物収納用密封容器の一部切欠き正面図、図3は同有害汚染物収納用密封容器の一部切欠き側面図、図4は同有害汚染物収納用密封容器の容器本体の一部切欠き平面図、図5は同有害汚染物収納用密封容器の蓋の平面図、図6は本考案の第2の実施の形態に係る有害汚染物収納用密封容器の斜視図、図7は同有害汚染物収納用密封容器の一部切欠き正面図、図8は同有害汚染物収納用密封容器の容器本体の平面図、図9は同有害汚染物収納用密封容器の蓋の平面図、図10は図7の矢視A−A断面図である。
図1〜図3に示すように、本考案の第1の実施の形態に係る有害汚染物収納用密封容器の一例である角形容器10は、例えば、有害汚染物の一例である使用済みの照明器具用PCB混入安定器(図示せず)を収納して密封し、該使用済みの照明器具用PCB混入安定器(以降、単にPCB混入安定器と呼ぶ)を長期間保管するために用いる容器である。角形容器10はPCB混入安定器を収納し、上部に開口11が形成され、内寸法は幅N(=900〜1100mm)、奥行きL(=900〜1100mm)、高さH(=900〜1100mm)のオーステナイト系ステンレス鋼製の容器本体12と、容器本体12の下端面13にフォークリフトのフォーク(図示せず)が挿入可能に平行間隔Kをあけて設けられ、断面が矩形の筒状に形成された高さh(=70〜110mm)のオーステナイト系ステンレス鋼製の対となる脚14、15と、容器本体12の開口11を覆う板厚tL (=3〜5mm)のオーステナイト系ステンレス鋼製の蓋16とを備えている。以下、これらについて詳しく説明する。
図2〜図4に示すように、容器本体12は板厚tB (=3〜5mm)の底板17と、底板17の4辺部に立設された板厚tS (=3〜5mm)の4枚の側板18〜21と、側板18〜21のそれぞれの上端部の内側面に接して水平に設けられた内側フランジ22〜25を備えた等辺山形鋼26〜29とを有している。さらに、容器本体12の底板17の内側面には、フラットバー(薄板)からなる補強リブ30〜32(幅WB =70〜80mm、板厚T=5〜7mm)が平面視して十字状に立設されている。
容器本体12の側板18、20の内側面には幅方向に平行間隔をあけてそれぞれ、フラットバーからなる補強リブ33〜35及び36〜38(幅WS =60〜70mm、板厚T=5〜7mm)が垂直に設けられている。容器本体12の側板19、21の内側面には幅方向の中央にそれぞれ、フラットバーからなる補強リブ39、40(幅WB =70〜80mm、板厚T=5〜7mm)が垂直に補強リブ31、32上に設けられている。
容器本体12の側板18、20の内側面にはそれぞれ、高さ方向に平行間隔をあけて、かつ、補強リブ33〜35、36〜38をそれぞれ挟んで、フラットバーからなる補強リブ41〜44及び45〜48(幅WU =45〜55mm、板厚T=5〜7mm)が水平に設けられている。一方、容器本体12の側板19、21の内側面にはそれぞれ、高さ方向に平行間隔をあけて、かつ、補強リブ39、40を挟んで両側に、フラットバーからなる補強リブ49、50及び51、52(幅WU =45〜55mm、板厚T=5〜7mm)が水平に設けられている。
図2の拡大図に示すように、補強リブ40(33〜39も同じ)の上端部は等辺山形鋼27の内側の形状に合わせて切断されている。また、等辺山形鋼27(26、28、29も同じ)の水平に配置された内側フランジ23と直交する垂直フランジ53が側板19の上端部の内側面に固定されており、しかも、内側フランジ23の上面54は、側板19の上端55よりも少し高いレベルに位置している。図4に示すように、隣り合う等辺山形鋼26〜29の両端部は45°にカットされて溶接で接合されており、内側フランジ22〜25が同じ高さレベルになるように配置されている。
図2及び図5に示すように、等辺山形鋼26〜29の内側フランジ22〜25には所定の間隔をあけて、複数個(実施の形態では12個)のボルト孔56が形成されており、各ボルト孔56に対応する蓋16の位置にボルト孔57が合計12個所形成されている。蓋16の縁部と容器本体12の内側フランジ22〜25とは、シール材(図示せず)を挟んでオーステナイト系ステンレス鋼製の複数(実施の形態では12個)のボルト58及びナット59でねじ締結されている。なお、ナット59は等辺山形鋼26〜29の内側フランジ22〜25の下面にタック溶接により固定されている。
図2及び図3に示すように、脚14、15は、高さh=70〜110mm、幅W=45〜55mm、肉厚が4.1mmの断面矩形の筒状であり、長さ方向の両端部は補強板14a、15a(高さ70〜110mm、幅45〜55mm、厚さ3.1mm)により塞がれており、長さがLより少し短く形成されている。
図6〜図10に示すように、本考案の第2の実施の形態に係る有害汚染物収納用密封容器の一例である丸形容器60は、角形容器10と同様、例えば、使用済みのPCB混入安定器を収納して密封し、該PCB混入安定器を長期間保管するために用いる容器である。丸形容器60はPCB混入安定器を収納し、上部に開口61が形成され、内寸法は直径D(=600〜900mm)、高さR(=800〜1050mm)のオーステナイト系ステンレス鋼製の容器本体62と、容器本体62の下端面63にフォークリフトのフォークが挿入可能に平行間隔Mをあけて設けられ、断面が矩形の筒状に形成された高さr(=60〜100mm)のオーステナイト系ステンレス鋼製の対となる脚64、65と、容器本体62の開口61を覆う板厚eL (=3〜5mm)のオーステナイト系ステンレス鋼製の蓋66とを備えている。以下、これらについて詳しく説明する。
容器本体62は板厚eB (=3〜5mm)の円形の底板67と、底板67の円周部に立設された板厚eT (=3〜5mm)の円筒68と、円筒68の上端部の外周面69に水平に設けられたリング状の外側フランジ70を備えた等辺山形鋼71と、円筒68の下端部の外周面69に水平に設けられた補強材である等辺山形鋼72とを有している。等辺山形鋼72(40mm×40mm×4mm)の一側(垂直側)片73は円筒68の外周面69に当接しており、他側(水平側)片74の下面75は底板67の下面と同じ高さレベルに配置されている。なお、図8中の符号71aはリング状に形成された等辺山形鋼71の接続部を、また、図10中の符号72aはリング状に形成された等辺山形鋼72の接続部を表している。
図7の拡大図に示すように、円筒68の上端部の外周面69には、等辺山形鋼71の外側フランジ70に直交する短尺筒状の垂直フランジ76が当接して配置されており、外側フランジ70の上面77は円筒68の上端68aより少し高いレベルに配置されている。
図7〜図9に示すように、等辺山形鋼71の外側フランジ70には複数個(実施の形態では6個)のボルト孔78が円周方向に間隔をあけて形成されており、ボルト孔78に対応する蓋66の位置にボルト孔79が合計6個所形成されている。蓋66の縁部と容器本体62の外側フランジ70とは、シール材(図示せず)を挟んでオーステナイト系ステンレス鋼製の複数(実施の形態では6個)のボルト80及びナット81でねじ締結されている。なお、ナット81は蓋66の上面に溶接により固定されている。
脚64、65は、高さr=60〜100mm、幅G=35〜45mm、肉厚が3.1mmの断面矩形状であり、長さ方向の両端部は補強板64a、65a(高さ60〜100mm、幅35〜45mm、厚さ3.1mm)により塞がれており、長さがDより少し短く形成されている。
次いで、本考案の第1の実施の形態に係る角形容器10及び本考案の第2の実施の形態に係る丸形容器60の製造要領について説明する。
使用する材料としては、常温に於ける耐候性及び耐蝕性に優れ、他に機械的性質や溶接性等も優れているオーステナイト系ステンレス鋼(例えば、SUS304、18Cr−8Ni)を用いる。従って、ステンレス加工に適した環境下で行い、「傷のない綺麗な製品」を作ることを目的とし、このために、特に鉄粉等の付着が無いように注意して製作する。
(材料取り及び切断加工)
鋼板の切断はシャーリング又はレーザー等で行ない、ガス切断及び砥石による切断をしない。一方、形鋼の切断は鋸盤又は形鋼専用切断機で行なう。
特に、蓋16、底板17、側板18〜21(蓋66、底板67、円筒68)の歪は、1000mmに対し±2.0mm以内とする。
切断面の角(エッジ)は必ずバリを取る。
底板17、側板18〜21(底板67、円筒68)等の外板や蓋16(66)に使用する鋼板は、表面に保護シートをつけたまま作業を行なう。
(折り曲げ加工)
機器に養生を施し、鋼板の表面に傷や汚れがつかないようにする。
90°折り曲げ部の内側半径は板厚の2〜3倍とする。
折り曲げ部に亀裂が発生しないように注意して加工する。
(機械加工)
容器本体12(62)のボルト孔56(78)と蓋16(66)のボルト孔57(79)は、ドリル又はプレス孔抜き加工とし、加工孔の両端は0.2〜0.5mmのC面又はR面取りを施す。
蓋16(66)の歪は、1000mmに対し±2.0mm以内とする。
蓋16(66)の外周両端面は、0.2〜1.5mmのC面又はR面取りを施す。
保護シートが剥離しないようにして作業する。
溶接部と接する補強リブの部位は、20mmのスカラップを取る。
(溶接加工)
オーステナイト系ステンレス鋼としてSUS304材を使用する場合、溶接法はアルゴンガスアーク溶接のTIG又はMIG溶接とし、施工部に応じて溶接方法を区別し、容器外側(表面)の溶接は全てTIG溶接で行ない、容器内側(裏面)の溶接はTIG又はMIG溶接で行なうのがよい。
外板の突き合わせ継手部は、表面(外側)からTIG溶接で裏波を作り、裏面(内側)から「なめる」ようにする。
隅肉溶接の「のど厚不足」(やせ)、オーバーラップ、アンダーカット、スラグの巻き込みに注意して行なう。
(表面処理)
溶接の焼跡(変色部)は、原則として電解式で焼け取り処理を行い、処理する幅は最小限にとどめ、処理液の放置等により「地図模様」にならないようにする。なお、保護シートは処理前に取り外しておく。
(気密テスト)
気密テスト用の蓋を用いて、蓋を、パッキンを挟んで容器本体に、補強材を用いて取付け、蓋に設けた耐圧ホースを介して容器内に0.4kg/cm2 のエアを供給して30分間放置し、蓋に設けた圧力計の数値からエアの漏れをチェックする。また、カラーチェックも行なう。
(圧縮強度試験)
角形容器10及び丸形容器60は、圧縮試験機により、圧縮荷重をかけて荷重−歪曲線を作成し、塑性域荷重の確認を行なう。
(実施例1)
角形容器10の容器本体12においては、底板17の板厚tB は3mm、側板18〜21の板厚tS は3mmとし、内寸法の幅Nは1000mm、奥行きLは1000mm、高さHは1007mmとした。
補強リブ30〜32は幅WB =75mm、板厚T=6mm、補強リブ33〜35及び36〜38は幅WS =65mm、板厚T=6mm、補強リブ39、40は幅WB =75mm、板厚T=6mm、補強リブ41〜44及び45〜48は幅WU =50mm、板厚T=6mm、補強リブ49、50及び51、52は幅WU =50mm、板厚T=6mmとした。
等辺山形鋼26〜29は50mm×50mm×5mmを使用した。
角形容器10の脚14、15は、高さh=90mm、幅W=50mm、肉厚が4.1mmの筒状体の両端を、長さ90mm、幅50mm、厚さ3.1mmの補強板14a、15aで塞いだ。
角形容器10の蓋16の板厚tL は3mmとした。
シール材としては、幅50mm、厚さ3mmのゴムパッキン(JIS6380)を使用した。
従って、角形容器10の内容積は1.0m3 、重量は235kgとなった。また、圧縮強度試験による塑性域荷重は27トンであった。照明器具用PCB混入安定器(サイズは、410mm×140mm×530mm、重量は約20kg/個)を約500〜600個収納することができた。更に、照明器具用PCB混入安定器を収納した角形容器10を3段重ねした。約4年間の保管に耐え、更に、約46年間の保管に耐える予定である。
(実施例2)
丸形容器60の容器本体62においては、底板67の板厚eB は3mm、円筒68の板厚eT は3mmとし、内寸法の直径Dは750mm、高さRは921mmとした。
等辺山形鋼71、72は40mm×40mm×4mmを使用した。
丸形容器60の脚64、65は、高さr=80mm、幅G=40mm、肉厚が3.1mmの筒状体の両端を、長さ80mm、幅40mm、厚さ3.1mmの補強板64a、65aで塞いだ。
丸形容器60の蓋66の板厚eL は3mmとした。
シール材としては、幅40mm、厚さ3mmのゴムパッキン(JIS6380)を使用した。
従って、丸形容器10の内容積は0.4m3 、重量は95kgとなった。また、圧縮強度試験による塑性域荷重は35トンであった。照明器具用PCB混入安定器(サイズは、410mm×140mm×530mm、重量は約20kg/個)を約200〜300個収納することができた。更に、照明器具用PCB混入安定器を収納した角形容器60を3段重ねした。また、PCBに汚染された土壌が入ったドラム缶(約300kg/缶)を丸形容器10にそのまま収納し、空気に触れることなく、水を満たしたプール内に閉じ込め保管中である。約4年間の保管に耐え、更に、約46年間の保管に耐える予定である。
本考案は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本考案の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本考案の有害汚染物収納用密封容器を構成する場合も本考案の権利範囲に含まれる。
前記実施の形態においては、オーステナイト系ステンレス鋼としてSUS304を用いたが、これに限定されず、必要に応じて、その他のオーステナイト系ステンレス鋼を使用することもできる。
脚は断面が矩形で筒状に形成されたものを使用したが、これに限定されず、必要に応じて、中実のものやその他の断面形状のものを使用することもできる。
有害汚染物収納用密封容器は3段重ねに限定されず、状況に応じて、2段又は4段以上重ね可能とすることもできる。
内側フランジ及び外側フランジとして等辺山形鋼の一部を用いたが、これに限定されず、必要に応じて、不等辺山形鋼の一部を用いることもでき、さらに、板材を用いることもできる。
本考案の第1の実施の形態に係る有害汚染物収納用密封容器の斜視図である。 同有害汚染物収納用密封容器の一部切欠き正面図である。 同有害汚染物収納用密封容器の一部切欠き側面図である。 同有害汚染物収納用密封容器の容器本体の一部切欠き平面図である。 同有害汚染物収納用密封容器の蓋の平面図である。 本考案の第2の実施の形態に係る有害汚染物収納用密封容器の斜視図である。 同有害汚染物収納用密封容器の一部切欠き正面図である。 同有害汚染物収納用密封容器の容器本体の平面図である。 同有害汚染物収納用密封容器の蓋の平面図である。 図7の矢視A−A断面図である。
符号の説明
10:角形容器(有害汚染物収納用密封容器)、11:開口、12:容器本体、13:下端面、14:脚、14a:補強板、15:脚、15a:補強板、16:蓋、17:底板、18〜21:側板、22〜25:内側フランジ、26〜29:等辺山形鋼、30〜32:補強リブ、33〜38:補強リブ、39、40:補強リブ、41〜48:補強リブ、49〜52:補強リブ、53:垂直フランジ、54:上面、55:上端、56、57:ボルト孔、58:ボルト、59:ナット、60:丸形容器(有害汚染物収納用密封容器)、61:開口、62:容器本体、63:下端面、64:脚、64a:補強板、65:脚、65a:補強板、66:蓋、67:底板、68:円筒、68a:上端、69:外周面、70:外側フランジ、71:等辺山形鋼、71a:接続部、72:等辺山形鋼、72a:接続部、73:片、74:片、75:下面、76:垂直フランジ、77:上面、78、79:ボルト孔、80:ボルト、81:ナット

Claims (4)

  1. 有害汚染物を収納して密封し、該有害汚染物を長期間保管するために用いる容器であって、
    前記有害汚染物を収納し、上部に開口が形成され、内寸法は幅900〜1100mm、奥行き900〜1100mm、高さ900〜1100mmでオーステナイト系ステンレス鋼製の容器本体と、
    前記容器本体の下端面にフォークリフトのフォークが挿入可能に間隔をあけて設けられた高さ70〜110mmのオーステナイト系ステンレス鋼製の対となる脚と、
    前記容器本体の開口を覆う板厚3〜5mmのオーステナイト系ステンレス鋼製の蓋とを備え、
    前記容器本体は板厚3〜5mmの底板と、該底板の4辺部に立設された板厚3〜5mmの4枚の側板と、該側板のそれぞれの上端部の内側面に水平に設けられた内側フランジと、前記底板及び前記側板のそれぞれの内側面に設けられた薄板からなる複数の補強リブとを有し、
    前記蓋の縁部と前記容器本体の前記内側フランジとは、シール材を挟んでオーステナイト系ステンレス鋼製の複数のボルト及びナットでねじ締結され、かつ、該容器は複数段重ね可能に構成されたことを特徴とする有害汚染物収納用密封容器。
  2. 請求項1記載の有害汚染物収納用密封容器において、前記容器本体の内寸法は幅1000mm、奥行き1000mm、高さ1007mmで、筒状に形成された前記脚の高さは90mm、前記蓋の板厚は3mm、前記容器本体の底板及び側板の板厚は3mmで、3段重ね可能であることを特徴とする有害汚染物収納用密封容器。
  3. 有害汚染物を収納して密封し、該有害汚染物を長期間保管するために用いる容器であって、
    前記有害汚染物を収納し、上部に開口が形成され、内寸法は直径600〜900mm、高さ800〜1050mmでオーステナイト系ステンレス鋼製の容器本体と、
    前記容器本体の下端面にフォークリフトのフォークが挿入可能に間隔をあけて設けられた高さ60〜100mmのオーステナイト系ステンレス鋼製の対となる脚と、
    前記容器本体の開口を覆う板厚3〜5mmのオーステナイト系ステンレス鋼製の蓋とを備え、
    前記容器本体は板厚3〜5mmの底板と、該底板の円周部に立設された板厚3〜5mmの円筒と、該円筒の上端部の外周面に水平に設けられたリング状の外側フランジとを有し、
    前記蓋の縁部と前記容器本体の前記外側フランジとは、シール材を挟んでオーステナイト系ステンレス鋼製の複数のボルト及びナットでねじ締結され、かつ、該容器は複数段重ね可能に構成されたことを特徴とする有害汚染物収納用密封容器。
  4. 請求項3記載の有害汚染物収納用密封容器において、前記容器本体の内寸法は、直径が750mm、高さが921mmで、筒状に形成された前記脚の高さは80mm、前記蓋の板厚は3mm、前記容器本体の底板及び円筒の板厚は3mmで、3段重ね可能であることを特徴とする有害汚染物収納用密封容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101867794B1 (ko) * 2018-01-02 2018-06-14 김동욱 페인트통의 불량 테스트 장치

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