JP3102363B2 - 電気炊飯器 - Google Patents

電気炊飯器

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JP3102363B2
JP3102363B2 JP08292956A JP29295696A JP3102363B2 JP 3102363 B2 JP3102363 B2 JP 3102363B2 JP 08292956 A JP08292956 A JP 08292956A JP 29295696 A JP29295696 A JP 29295696A JP 3102363 B2 JP3102363 B2 JP 3102363B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、御飯の炊きむら
を生じにくくした電気炊飯器の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】良質な御飯を炊き上げるためには、米の
ベータでん粉を十分なアルファでん粉にすることが必要
である。そして、そのためには吸水工程の後、十分な加
熱を内鍋中の飯米の全体に亘って均一に行うことが必要
となってくる。
【0003】そこで、従来から内鍋全体をヒータプレー
トで包むようにしたり、また底部に加えて内鍋の側部に
もワークコイルを配設したりして、可能な限り内鍋の全
体から飯米を均一に加熱しようとする試みがなされてき
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
によれば、内鍋全体からの比較的均一な加熱が可能とな
るから、そのような構成を採用しない場合に比べると、
一応炊きむらを解消することができ、内鍋中の飯米全体
の均一なアルファでん粉化に寄与することはできる。
【0005】しかし、それらの構成は、ハード及びソフ
トの両面を含めて炊飯器の構成が複雑になり、製品コス
トが高くなる問題を有している。また、一方上記飯米の
ベータでん粉のアルファ化を実現する炊き上げ工程(合
数判定後沸騰維持工程完了まで)の状況を分析して見る
と、内鍋底部の温度の上昇に伴って生じる飯米水の対流
によって同底部からの熱が内鍋中を上下方向に移動し、
それにより内鍋中の飯米が加熱されていることが分か
る。
【0006】したがって、内鍋中の飯米を均一に加熱す
るためには、上記内鍋中に均一な加熱に効果的な有効な
対流を形成することが望ましい。
【0007】また従来の電気炊飯器における内鍋中の飯
米は、例えば中央部分が炊き足りない傾向にあり、炊き
上り状態の御飯は加熱量の十分な周辺部が盛り上がる一
方、加熱量が足りない中央部が凹んだ状態となる場合が
あった。
【0008】これは、上記飯米中央部分が内鍋の加熱壁
面から遠く、加熱力が十分に届かないことに加えて、加
熱時に生じる飯米水の対流が内鍋の周辺側を中心として
半径方向内方側に生じる外対流のみであったために、相
対的に周辺部に比べて中央部への熱量の移動が少ないこ
とに起因していた。
【0009】したがって、内鍋中の飯米を均一に加熱す
るためには、やはり上記内鍋中に均一な加熱に効果的な
有効な対流を形成することが望ましい。
【0010】本願発明は、以上のような課題を解決する
ためになされたものであって、内鍋自体の底部形状と同
形状の底部に対応するワークコイルの配置による加熱と
の相互の作用により、内鍋の底部中央から半径方向外方
に向けて上昇する内対流と底部外周から半径方向内方に
向けて上昇する外対流との内外2層対流を形成するよう
に構成することによって、内鍋内の飯米を可及的に均一
に加熱して、炊きむらのない良質な御飯を炊き上げられ
るようにした電気炊飯器を提供することを目的とするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記の目的
を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構
成されている。
【0012】(1) 請求項1の発明 すなわち、本願発明の電気炊飯器は、炊飯器本体と、該
炊飯器本体の内鍋収納部に収納される内鍋と、該内鍋を
加熱するワークコイルとを備え、上記内鍋は、底部側外
周縁のアール面の曲率が大きい丸がま形状に形成され、
かつ底部のセンター部には内方に湾曲形状に突出したド
ーム形状の湾曲突出部が設けられている一方、上記ワー
クコイルは、上記内鍋の底部側を発熱させる第1のワー
クコイルと上記内鍋の側部側を発熱させる第2のワーク
コイルとからなり、該第1,第2のワークコイルの相互
に独立した電磁誘導加熱により、上記内鍋は、その底部
側と側部側の両方で略均一に発熱するとともに、上記湾
曲形状に突出した底部センター部のドーム形状の湾曲突
出部の突部面とその周縁部の丸がま形状との相互の作用
により、内部に内外2層状態の対流を形成して、飯米の
全体をムラなく加熱するように構成されていることを特
徴としている。
【0013】上記のように、該発明の構成では、先ず内
鍋が、その底部側外周縁のアール面の曲率を大きく形成
した丸がま形状になっているので、当該内鍋内において
底部外周から半径方向内方への外対流が促進される。一
方、当該内鍋の底部のセンター部が内鍋内方に湾曲形状
に突出したドーム形状の湾曲突出部に形成されているの
で、当該内鍋底部の加熱面積が増大することに加えて飯
米中央部方向に内鍋の底部壁が近くなるとともに、同内
鍋の底部壁中央位置で当該底部中央から半径方向外方へ
の内対流が生じるようになり、しかも該内対流が上記湾
曲突出部による突部面の作用で上昇するにつれて中心部
から半径方向外周側に効率良く分流するようになる。そ
して、それにより、特に底部中央から上方にかけての熱
の移動が活発になる一方、上記外周縁部の丸がま形状に
よる外対流との作用により、内鍋内部に活発な内外2層
状態の対流が形成され、当該内鍋中の中央部を含む飯米
の全体を加熱ムラなく加熱する。
【0014】また、該発明の構成では、上記内鍋を加熱
するワークコイルが、上記内鍋の底部側を発熱させる第
1のワークコイルと上記内鍋の側部側を発熱させる第2
のワークコイルとからなり、該第1,第2のワークコイ
ルの相互に独立した電磁誘導加熱により、上記内鍋は、
その底部側と側部側の両方で略均一に発熱し、上記湾曲
形状に突出した底部センター部のドーム形状の湾曲突出
部の突部面とその周縁部の丸がま形状との相互の作用に
より、その内部に活発な内外2層状態の対流を形成し
て、当該内鍋中の中央部を含めた飯米の全体をムラなく
加熱するので、効率良く良質の御飯を炊き上げることが
できる。
【0015】その結果、従来不足していた飯米中央部へ
の熱の移動量が増加し、飯米全体をできるだけ均一に加
熱することができるようになって、従来のような炊きむ
らがより少なくなる。
【0016】(2) 請求項2の発明 さらに、本願請求項2の発明の電気炊飯器は、上記請求
項1記載の発明の構成において、上記内外2層状態の対
流が、内鍋底部の周辺部から半径方向内方への外対流と
内鍋底部の中央から半径方向外方への内対流とであるこ
とを特徴としている。
【0017】したがって、該発明の構成によれば、内鍋
底部の周辺部から半径方向内方への外対流による飯米全
体への加熱量の付与に加えて、内鍋底部の中央部から半
径方向外方への内対流による飯米中央部への活発な熱量
の移動により、内鍋の全体がより効率良く加熱されるよ
うになり、より炊きむらのない御飯を炊き上げることが
できる。
【0018】(3) 請求項3の発明 さらに、また本願請求項3の発明の電気炊飯器は、上記
請求項1又は2記載の発明の構成において、上記第1,
第2のワークコイルは、マイコン制御ユニットによって
ON,OFFおよびON時の通電量がそれぞれ相互に独
立して制御されるように構成されていることを特徴とし
ている。
【0019】したがって、該発明の構成によれば、例え
ば炊飯工程に応じて上記第1,第2の両ワークコイルの
合計出力値および同出力値でのONデューティー比(例
えばn秒/16秒)をそれぞれ適切に変えることによっ
て、当該炊飯工程の各工程における内鍋の加熱温度と加
熱パターンを炊飯量を考慮して適切に可変コントロール
することにより、均一な吸水作用と加熱ムラのない御飯
の炊き上げ、良好な保温性能等を実現することができ
る。
【0020】
【発明の効果】以上の結果、本願発明によると、次のよ
うな有益な効果を得ることができる。
【0021】すなわち、内鍋全体からの外対流による加
熱量の付与機能に加えて、底部センター部からの内対流
による飯米中央部への活発な熱量の移動により、飯米全
体へのより均一な加熱が可能になり、飯米の合数に対応
して、満量炊飯時などにも、当該飯米の全体をできる限
り均一に加熱することができ、従来のものに比べて一層
良質の美味しい御飯が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本願発明の実施の
形態に係る電気炊飯器の構成と作用を示している。
【0023】本実施の形態の電気炊飯器は、例えば内鍋
加熱手段として内外2層状態のワークコイルを備えた電
磁誘導加熱式のものが採用されている。そして、炊飯と
保温とを兼用するようになっている。
【0024】すなわち、該電気炊飯器は、例えば図1に
示すように、内部に誘起されるうず電流によって自己発
熱が可能なステンレス鋼等の鉄系金属よりなる内鍋(飯
器)3と、該内鍋3を任意にセットし得るように形成さ
れた合成樹脂製の有底筒状の内ケース(保護枠)4と、
該内ケース4を保持する外部筺体である筒状の外ケース
1と、該外ケース1と上記内ケース4とを一体化して形
成された容器本体の上部に開閉可能に設けられた蓋ユニ
ット2とから構成されている。
【0025】上記内鍋3は、その底部3a側周縁部のア
ール面の曲率が大きく形成された丸がま形状になってい
るとともに、さらに同底部3aのセンター部3a′が図
示のように、内鍋3内上方に湾曲形状に突出したドーム
形状の湾曲突出部となっていて、例えば炊き上げ工程の
飯米加熱時において、その突部面による良好な伝熱作用
と上記丸がま形状による対流促進作用とにより、図示の
ような内外2層状態の対流F1,F2を効率良く形成する
ように構成されている。
【0026】上記内ケース4の底壁部4a下面と側壁部
4b外面は、図1に示すように半径方向の位置を異にす
る同心状の第1,第2のリブ48,49によって内外2
組の第1,第2のワークコイルC1,C2を所定の間隔を
保って嵌装し得るように構成されており、該第1,第2
のワークコイルC1,C2は第1,第2のリブ48,49
を介した半径方向内側の底壁部4a下面と外側の側壁部
4b外面の各設置面にそれぞれ接着剤を介して接合固定
されている。
【0027】したがって、該構成では、上記第1,第2
のワークコイルC1,C2の電磁誘導加熱により、内鍋3
はその底部3a側と側部3b側の両方で均一に発熱し、
かつ上記湾曲形状に突出した底部センター部3a′のド
ーム形状の湾曲突出部の突部面と周縁部の丸がま形状と
の相互の作用により、その内部に後述するような活発な
内外2層状態の対流F1,F2を形成して、当該内鍋3中
の中央部を含む飯米の全体を加熱ムラなく加熱して、効
率良く良質の御飯を炊き上げるようになっている。
【0028】また上記外ケース1は、例えば合成樹脂材
で形成された上下方向に筒状の側壁部1aと、該側壁部
1aの上端部に一体成形された肩部1cと、上記側壁部
1aの下端部に結合された同じく合成樹脂製の底壁部1
bとによって、上記内ケース4の底壁部4aとの間に所
定広さの空間部を形成する状態で全体として有底の筒状
体に構成されている。そして、その内側上部に上記のよ
うに内鍋3を上方から取り出し可能に任意にセットする
ための同じく有底筒状構造に形成した上記合成樹脂製の
内ケース4を支持している。
【0029】該内ケース4の底壁部4a外周部の上記第
1,第2のワークコイルC1,C2間を仕切る上記第1,
第2のリブ48,49の間の一部には下面側で凹状部と
した薄肉部50が形成されており、該薄肉部50の下面
側には後述するようにして異常加熱時に上記第1,第2
のワークコイルC1,C2およびマイクロコンピュータよ
りなる炊飯用のマイコン制御ユニットへの電源を遮断す
る温度ヒューズ15が設けられている。そして、該内ケ
ース4の底壁部4a下面および側壁部4b外面に上述の
ように第1,第2のワークコイルC1,C2が設けられ、
さらにそれらの下部にコイル台8が設けられている。該
内ケース4の側壁部4bには、保温ヒータH1が設けら
れている。
【0030】また、上記外ケース1の側壁部1a前面側
には操作パネル部が設けられ、その裏側には上記マイコ
ン制御ユニット等を設けた操作基板が設けられている
(図示省略)。
【0031】また、上記コイル台8の下方部には、上記
操作基板側の上記マイクロコンピュータよりなるマイコ
ン制御ユニットによって上記第1,第2のワークコイル
1,C2各々のON,OFFおよびON時の通電量制御
(出力制御)を相互に独立して行うワークコイル駆動回
路を備えた炊飯器制御回路を有する制御基板PBが設け
られている。
【0032】ところで、上記コイル台8は、例えば半径
方向に放射状に延び全体として受皿形状の内ケース支持
面を有して上記第1,第2のワークコイルC1,C2を支
持するリブ構造のワークコイル支持部と、該ワークコイ
ル支持部間に形成されたフェライトコア嵌挿溝と、上記
ワークコイル支持部の下部側に設けられた脚部とから構
成されており、上記脚部によって上記外ケース1の底壁
部1b上に支持されている(図示省略)。該コイル台8
の上記ワークコイル支持部の側部外周面には、上記フェ
ライトコア嵌挿溝の一端部(半径方向外端部)両側に位置
して縦壁構造の一対のスペーサ11,11・・が設けら
れており、該スペーサ11,11・・を介して所定の間
隔を保った状態で、その外周囲に側部側第2のワークコ
イルC2からの磁気を遮蔽するリング状の磁気遮蔽板1
2が下方側から嵌合されて固定されている。
【0033】また、上記フェライトコア嵌挿溝は、例え
ば相互に円周方向に90度の間隔を保って半径方向に延
び、しかも上下に貫通した状態で形成されており、半径
方向に所定の間隔を置いてフェライトコアが嵌合されて
いる(図示省略)。
【0034】さらに上記コイル台8の上述した内ケース
底部4aの上記薄肉部50に対応する部分には、例えば
所定口径の開口部が形成されており、該開口部を介して
上記ワークコイル支持部の上方に起立して断面H形をし
た温度ヒューズホルダー14が着脱可能に取付けられる
ようになっており、該温度ヒューズホルダー14によっ
て例えば絶縁チューブに入った円筒形の上記温度ヒュー
ズ15が当該内ケース4の底部4aの薄肉部50下面に
接触する状態で支持されている。
【0035】すなわち、温度ヒューズホルダー14は断
面H形のホルダー部上端側凹部に温度ヒューズ15を保
持しているとともに下部側の側壁部の一部を外側に水平
方向に折り曲げてコイル台8下面への取付部14bを形
成しており、該取付部14bをコイル台8の下面にビス
で締結することにより、着脱可能な状態で下方側から固
定されている。
【0036】一方、上記内ケース4は底壁部4aおよび
側壁部4bが一体成形されており、その底壁部4a中央部
およびコイル台8のワークコイル支持部の基板中央部に
は、上下方向に同心状に貫通したセンタセンサー7の収
納空間部(嵌装穴)が形成されており、該センタセンサー
収納空間部中に上下方向に昇降自在な状態で、かつ常時
コイルスプリング18により上方に上昇付勢された状態
でセンタセンサー7が設けられている。
【0037】上記センタセンサー収納空間部は、上記コ
イル台8中央部で上下両方向に延びるリブによって形成
された筒体19内に形成され、その下部側開口部にはセ
ンサカバー20が嵌合され、図示しないビスで上記コイ
ル台8側筒体19一側の圧肉壁部に固定されている。
【0038】センタセンサー7は、本実施の形態の場
合、例えば、その筒状のセンサホルダー44内上端部の
センサ保持部45に異常温度検出のための大径の温度ヒ
ューズは設けられておらず、温度ヒューズに比べて相当
に小さな上記内鍋3の温度を検知する第1,第2のサー
ミスタ(温度センサ)T1,T2のみが中央部左右に位置し
て設けられているとともに当該センサホルダー44の上
端部のセンサ保持部45上面には当該第1,第2のサー
ミスタT1,T2のみを設けた小径のセンサ保持部45を
カバーするのに十分な、小径で熱伝導性の良好な金属材
料よりなるセンサキャップ46が一体に嵌合固定されて
いる。そして、上記筒状のセンサホルダー44の上方側
縁部下部には周方向にシールド用のリップ部47aを設
けたリング状のシールド部材47が嵌合され、該シール
ド部材47と下方側センサカバー20の蓋面との間に介
装されたコイルスプリング18によってセンサホルダー
44全体が昇降可能かつ常時上方に付勢された状態で支
持されている。
【0039】センサホルダー44内のセンサ保持部45
の下部は筒状に所定長さ下方に延びて下端にリードスイ
ッチ取付部を形成している一方、上記下方側センサカバ
ー20には筒状のマグネット取付部が形成されている。
そして、同マグネツト取付部の上端に取付けられたマグ
ネツトと上記リードスイッチ取付部に取付けられたリー
ドスイッチとが、上記センサホルダー44の昇降動作に
応じて接離することによって上記リードスイッチをO
N,OFFさせ、そのON,OFF信号によって上記内鍋
3の非セット、セット状態を検出するようになっている
(図示省略)。
【0040】なお、符号4a′は上記内ケース底部4a
センター部の上記センサホルダー44の上昇位置規制縁
部であり、該上昇位置規制縁部4a′は上記内ケース底
部4aの上面よりも所定高さ上方に起立され、上記セン
サキャップ46が、ドーム形状の湾曲突出部に形成され
た内鍋底部センター部3a′の下面(裏面)に適切に対
応して当接し得るようになっているとともにセンサ収納
空間部内への水等の侵入が生じにくいようにしている。
【0041】一方、上記蓋ユニット2は、その外周面を
構成する合成樹脂製の外カバー2aと、該外カバー2a
の外周縁部内側に嵌合され、当該蓋ユニット2のパッキ
ンを介した内鍋3上縁部3cへの係合部を構成する合成
樹脂製の内枠部2bと、該内枠部2b内に嵌合係止され
る蓋ヒータH2を備えた放熱板2cとからなる中空構造
に形成されており、上記外カバー2aと放熱板2cと
は、内枠部2bを介して外周縁部同士が相互に結合され
ている。この蓋ユニット2は、上記外ケース1の肩部1
cに対して図示しない後端側をヒンジ機構を介して回動
自在に取付けられており、その前部開放端側には、該蓋
ユニット2の所定位置に係合して蓋ユニット2の開閉を
行うロックレバーが設けられている(図示省略)。
【0042】また、上記蓋ユニット2の略中央部には、
蒸気放出口16が上下方向に貫通して形成されている。
そして、該蒸気放出口16にはラバー製の蒸気放出筒嵌
合用のパッキン16aが嵌合され、同パッキン16aを
介して蒸気放出筒44が取付けられている。
【0043】次に、図2は上記のように構成された電気
炊飯器の炊飯用マイコン制御ユニット23を中心とする
制御回路部の構成を示す。
【0044】図中、符号23が炊飯・保温制御用のマイ
コン制御ユニット(CPU)であり、該マイコン制御ユ
ニット23はマイクロコンピュータユニットを中心と
し、例えば内鍋(御飯)3の第1,第2の温度検出回路
部、ワークコイル駆動制御回路部、発振回路部、リセッ
ト回路部、肩ヒータ駆動回路部、ファンモータ駆動回路
部、電源回路部、液晶表示部、LEDランプ表示部、操
作スイツチ部等を備えて構成されている。
【0045】そして、先ず第1,第2の温度検出回路7
9a,79bには、例えば第1,第2のサーミスタ
1,T2による内鍋3の底部センター部3a′の温度検
出値がそれぞれ入力されるようになっている。この場
合、第1のサーミスタT1の温度検出値S1は第1,第2
のワークコイルC1,C2の出力制御に、第2のサーミス
タT2の温度検出値S2は異常温度制御に使用される。
【0046】また、上記ワークコイル駆動制御回路部
は、例えばパルス幅変調回路74、同期トリガー回路7
5、IGBT72、共振コンデンサ71によって形成さ
れている。そして、上記マイコン制御ユニット23によ
り、上記パルス幅変調回路74を制御することにより、
例えば炊飯工程に応じて上記第1,第2の両ワークコイ
ルC1,C2の合計出力値および同出力値でのONデュー
ティー比(例えばn秒/16秒)をそれぞれ適切に変え
ることによって炊飯工程の各工程における内鍋3の加熱
温度と加熱パターンを炊飯量を考慮して適切に可変コン
トロールすることにより、均一な吸水作用と加熱ムラの
ない御飯の炊き上げ、良好な保温性能等を実現する出力
制御が行われるようになっている。
【0047】なお、図中の符号Dは上記IGBT72の
フライホイールダイオードである。また、同符号70
は、家庭用AC電源29との間に挿入された上記第1,
第2のワークコイルC1,C2駆動用のダイオードブリッ
ジを内蔵した電源側整流平滑回路である。
【0048】一方、符号H2は上述の保温ヒータ、60
は外ケース1内底部の図示しないファンを駆動するファ
ンモータであり、それぞれトライアック34,31を介
してトライアック駆動回路61によってON,OFF駆
動されるようになっている。
【0049】また、符号62は降圧トランス、63は定
電圧電源回路であり、上記マイコン制御ユニット23の
直流電源回路を形成している。
【0050】さらに、符号53は液晶表示部、73はブ
ザー、22は炊飯スタートスイスッチ、保温スイッチ、
タイマースイッチ、取消スイッチ等の各種操作スイツチ
群部、40はクロック基準制御信号形成用の発振回路、
64はリセット回路である。
【0051】本実施の形態の場合、上述のような構成の
電磁誘導加熱方式の電気炊飯器において、例えば吸水工
程から保温工程に到る炊飯工程又はそれらの各工程にお
ける飯米の炊飯量に応じて上記図2の回路のパルス幅変
調回路74、IGBT駆動回路77、同期トリガー回路
75をマイコン制御ユニット23によりそれぞれ制御す
ることにより、第1,第2のワークコイルC1,C2の駆
動および出力制御を行うようになっている。
【0052】以上のように、本実施の形態の電気炊飯器
では、内鍋3の底部3aの周縁部のアール面の曲率を大
きく形成して丸がま形状に構成するとともに、さらにそ
のセンター部3a′を内鍋3内上方に湾曲形状に突出し
たドーム形状の湾曲突出部に構成している。
【0053】従来の電気炊飯器における内鍋中の飯米
は、例えば中央部分が炊き足りない傾向にあり、炊き上
り状態の御飯は加熱量の十分な周辺部が盛り上がる一
方、加熱量が足りない中央部が凹んだ状態となる場合が
あった。
【0054】これは、上記飯米中央部分が内鍋3の加熱
壁面から遠く、加熱力が十分に届かないことに加えて、
加熱時に生じる飯米水の対流が内鍋3の周辺側を中心と
して半径方向内方側に生じる外対流(図1のF1)のみ
であったために、相対的に周辺部に比べて中央部への熱
量の移動が少ないことに起因していた。
【0055】ところが、上述のように内鍋3の底部3a
の周縁部アール面を曲率の大きな丸がま構造に形成し、
さらに同底部3aのセンター部3a′を内鍋3内上方に
湾曲形状に突出したドーム形状の湾曲突出部に構成する
と、底部3a部分の加熱面積が増大することに加えて飯
米中央部方向に内鍋3の底部3a壁が近くなるととも
に、図1中に矢印F1,F2で示すように、上記丸がま形
状による周辺部から半径方向内方への活発な外対流に加
えて同底部3a壁中央から半径方向外方側上方に向けて
内鍋中央部の加熱に有効な内対流が生じるようになり、
当該内鍋3内に内外2層状態の有効な対流F1,F2が形
成されるようになる。
【0056】その結果、従来よりも飯米中央部への熱の
移動量が増加し、飯米全体の均一な加熱が可能となっ
て、従来のような炊きむらが少なくなる。
【0057】また、同電気炊飯器では、上記内鍋3底部
3aのドーム形状の湾曲突出部となったセンター部3
a′下方に位置して内鍋(飯米)3の温度を検知するセ
ンターセンサー7が設けられ、そのセンサー部7aがセ
ンター部3a′の下面(裏面)に当接して均密に接触す
るようになっている。
【0058】したがって、該構成によると、上記ドーム
形状の湾曲突出部による内鍋底部3a面の飯米との接触
面積の拡大に加えて、センターセンサー7の温度のセン
シング面が飯米中央部に近くなるだけ、例えば図3の実
験結果グラフに示すように従来の湾曲突出部がない構成
に比較して、吸水工程および合数判定を含む炊き上げ工
程の各々において飯米中央部の温度が検知しやすくなり
(特に吸水時および合数判定時の検知感度が向上し、吸
水性能が向上するとともに合数判定精度が高くなっ
て)、炊飯および保温時の加熱量の制御精度が向上す
る。その結果、炊飯および保温性能が共に向上する。
【0059】さらに、同電気炊飯器では、上記の構成に
おいて、その加熱手段が、内鍋3の底部3aと側部3b
の各位置に対応して設けられた第1,第2のワークコイ
ルC1,C2により形成されている。
【0060】したがって、該構成によれば、内鍋3は底
部3aと側部3bの全体から効率良く均一に加熱され、
それによる外周側からの飯米全体への均一な加熱量の付
与に加えて、上記のように底部3aのセンター部3a′
と周縁部丸がま面からの内外2層状態の対流による飯米
中央部への十分な熱量の移動により、より飯米全体の均
一な加熱が可能となり、炊きむらのない良質の御飯を炊
き上げることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る電気炊飯器本体部
の構成を示す断面図である。
【図2】同電気炊飯器の制御回路部の構成を示す電気回
路図である。
【図3】同電気炊飯器のドーム形状の有無による飯米温
度検知特性の差を示すグラフである。
【符号の説明】
1は外ケース、1aは側壁部、1bは底壁部、1cは肩
部、4は内ケース、5は肩部、7はセンタセンサー、7
aはセンサー部、8はコイル台、23はマイコン制御ユ
ニット、T1は第1のサーミスタ、T2は第2のサーミス
タ、C1は第1のワークコイル、C2は第2のワークコイ
ルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 103

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯器本体と、該炊飯器本体の内鍋収納
    部に収納される内鍋と、該内鍋を加熱するワークコイル
    とを備え、上記内鍋は、底部側外周縁のアール面の曲率
    が大きい丸がま形状に形成され、かつ底部のセンター部
    には内方に湾曲形状に突出したドーム形状の湾曲突出部
    が設けられている一方、上記ワークコイルは、上記内鍋
    の底部側を発熱させる第1のワークコイルと上記内鍋の
    側部側を発熱させる第2のワークコイルとからなり、該
    第1,第2のワークコイルの相互に独立した電磁誘導加
    熱により、上記内鍋は、その底部側と側部側の両方で略
    均一に発熱するとともに、上記湾曲形状に突出した底部
    センター部のドーム形状の湾曲突出部の突部面とその周
    縁部の丸がま形状との相互の作用により、内部に内外2
    層状態の対流を形成して、飯米の全体をムラなく加熱す
    るように構成されていることを特徴とする電気炊飯器。
  2. 【請求項2】 上記内外2層状態の対流は、内鍋底部の
    周辺部から半径方向内方への外対流と内鍋底部の中央か
    ら半径方向外方への内対流とであることを特徴とする請
    求項1記載の電気炊飯器。
  3. 【請求項3】 上記第1,第2のワークコイルは、マイ
    コン制御ユニットによってON,OFFおよびON時の
    通電量がそれぞれ相互に独立して制御されるように構成
    されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電気
    炊飯器。
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