JP3101485U - プリント基板クリーニング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】種々な基板をクリーニングすることができ、プリント配線基板の製造ラインに組み込むことを可能とするクリーニング装置を提供する。
【解決手段】クリーニング装置は、2本の搬送ベルト3が基板のエッジ部分を搭載して基板を搬送する。吸着ローラー4がその表面の濡れ性により基板表面のごみ等を吸着する。該吸着ローラーが吸着したごみ等は粘着ローラー5に転写される。したがって、吸着ローラーは長時間に渡ってクリーニング効果を持続する。基板は、エッジが搬送ベルトに搭載されるので、電子部品を既に搭載したものであっても、その裏面をクリーニングすることができる。さらに、吸着ローラーを退避機構10により基板から遠ざかる位置に保持することにより、インライン化ができる。
【選択図】図2

Description

本考案は、プリント配線基板製造の前工程として、プリント配線基板の表面をクリーニングするための基板クリーニング装置に関する。
従来、電子機器などに組み込まれるプリント配線基板において、該プリント配線基板上に搭載されるチップ部品(電子部品)の寸法は、最小でも1.6mm(長)×0.8mm(幅)と、あまり小さくなかった。このため、プリント配線基板の製造の前段階或いは途中段階において、基板上にごみやほこり等の異物が付着しても、格別な問題にならなかった。
したがって、プリント配線基板に電子部品をプリント配線基板に装着するような場合、プリント配線基板メーカーより購入したままの状態で、プリント配線基板が、基板供給装置、印刷機、部品マウント装置、コンベア、リフロー炉、基板収納装置からなる表面実装技術(SMT)による製造ラインに供給されていた。
しかし、最近では、プリント配線基板にマウントされる電子部品の大半が、1.0mm(長)×0.5mm(幅)或いは0.6mm(長)×0.3mm(幅)等の極小サイズのチップ部品であり、1枚のプリント配線基板にマウントされる部品も多量になってきており、部品実装の高密度化が図られている。そのため、プリント配線基板上に付着したごみ等の異物に起因した不良が多発し、問題視されるようになってきている。
ごみ等に起因する不良に対する解決方法として、クリーニングローラー等を用いて、人手により基板を1枚ずつクリーニングすることが行われている。このクリーニング後のプリント配線基板が、上述した製造ラインの基板供給装置に供給される。しかしながら、このような方法では、手間がかかる。そして、クリーニング終了から次の工程のはんだ印刷までに時間がかかり、ごみ等がプリント配線基板上に再度付着する恐れがある。
そこで、電子部品やプリント配線基板などの基板を搬送しながら、該基板上に付着したごみ等の異物を、回転ブラシや、回転する粘着ローラーの接触により清掃するようにした基板クリーニング装置が種々開発されている(例えば、特許文献1乃至5などを参照)。また、被清掃物の表面に付着している塵埃を、粘着材が使用されていない吸着ローラーで除去することも開発されている(例えば、特許文献6などを参照)。
実開昭61−71433号公報 特開平1−289295号公報 特開昭62−49984号公報 実公平6−14860号公報 特開2000−334406号公報 特開平6−91236号公報
この様な既に開発されたクリーニング装置は、プリント配線基板の製造ラインへの組み込みが可能であるので、上述した問題は、従来開発されたクリーニング装置を製造ラインに組み込み、インライン化することにより解決される。しかしながら、プリント配線基板の製造ラインには、例えば、まだ何の電子部品も実装していないプリント配線基板が供給されたり、既に片面に電子部品が実装されたプリント配線基板が供給されたりする。さらには、クリーニング装置には、処理する必要がない、或いは、処理ができない基板が供給されることもある。そこで、クリーニング装置をインラインで使用するためには、クリーニング装置は、製造ラインに供給される種々の形態又は状態のプリント配線基板に対して、容易にかつ確実に対応できなければならない。
本考案は、種々なプリント配線基板に対応でき、人手によらずに、自動的にプリント配線基板の表面の異物をクリーニングできるように、プリント配線基板の製造ラインに組み込むことが可能な基板クリーニング装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するため、本考案では、搬送されるプリント配線基板の表面に付着した異物を除去する基板クリーニング装置において、前記プリント配線基板のエッジ部分を載置して該基板を搬送する2本の搬送ベルトと、搬送される前記プリント配線基板の一面に、回転しながら加圧接触する吸着ローラーと、前記吸着ローラーに加圧接触され、前記プリント配線基板と反対側で回転される粘着ローラーと、前記吸着ローラーを、前記プリント配線基板の表面に接触する位置から離れた位置へ移動させる手段とを備え、前記吸着ローラーが前記プリント配線基板の表面から前記異物を吸着し、該異物が前記粘着ローラーに転写されるようにした。
前記プリント配線基板の搬送方向における前記吸着ローラーの少なくとも上流側には、該プリント配線基板の表面の除電を行う静電除去装置が備えられ、前記吸着ローラーは、非導電性であるか、或いは、導電性であるものとした。
前記プリント配線基板の表面に加圧接触され、同方向に回転する並行配設された2本以上の前記吸着ローラーと、該吸着ローラーの該プリント配線基板と反対側で該吸着ローラーに加圧接触される前記粘着ローラーとが備えられていることとした。
前記吸着ローラーに係る高さ調整治具を備えられ、該高さ調整治具は、前記吸着ローラーの軸受部と該軸受部の支持台との間に挿入されて、前記吸着ローラーと前記搬送ベルトとの間隔を搬送される前記プリント配線基板の厚さに対応した所定高さに設定し、異なる厚さの前記プリント配線基板が搬送される場合には、該厚さに対応した所定高さに設定できる前記高さ調整治具に交換されて、前記間隔が調整されることとした。
また、前記吸着ローラーが前記プリント配線基板の表面に加圧接触する付近における前記搬送ベルトは、該プリント配線基板が搬送されたとき、該吸着ローラーの該プリント配線基板への加圧接触によって撓むこととし、前記搬送ベルトは、複数のベルト保持ローラーで保持され、前記ベルト保持ローラーは、前記吸着ローラーに対して上流側及び下流側に配設され、前記搬送ベルトは、前記上流側と前記下流側のベルト保持ローラー間において、前記吸着ローラーの前記プリント配線基板への加圧接触によって撓むようにした。
そして、前記吸着ローラーの上流側における前記搬送ベルトの上方に、前記プリント配線基板が前記吸着ローラーと前記搬送ベルトに挟み込まれたとき、該プリント配線基板の後部が持ち上げられることを防止する持ち上がり防止板を設けることとした。
さらに、並行配置された前記吸着ローラーが前記プリント配線基板に加圧接触しているとき、該吸着ローラー間の中央において前記搬送ベルトを保持する保持冶具が、該搬送ベルトの該吸着ローラーと反対側に配置されていることとした。
また、前記吸着ローラーが前記プリント配線基板の表面に加圧接触するときに、該プリント配線基板を支持する支持体が、該プリント配線基板の該吸着ローラーと反対側に配置されることとし、前記支持体は、前記プリント配線基板の搬送に合わせて回転する円盤状の弾性体であり、さらに、帯電防止処理済みのブラシで形成されていることとした。
前記支持体は、スプリング機構により前記プリント配線基板に搭載された部品の高さに応じて上下動するようにされ、さらには、前記支持体は、前記プリント配線基板の搬送方向に直交する方向に位置調節されることとした。
以上のように、本考案による基板クリーニング装置のように構成すれば、種々な基板に対応でき、これによりプリント配線基板の製造ラインに組み込むことが可能となり、自動的に供給されるプリント配線基板の表面を、人手によらず、確実にクリーニングできる基板クリーニング装置とすることができる。
以下に、本考案によるプリント配線基板のクリーニング装置に係る実施形態について、実施例1乃至5に分けて、図を参照して説明する。
先ず、図1を参照して、基板クリーニング装置を組み込んだプリント配線基板(以下、単に、基板と称する)の製造ラインについて説明する。
基板供給装置11は、基板クリーニング装置1に対して1枚ずつ自動的に基板を供給する。クリーニング装置1は、供給された該基板の上面をクリーニングした後、該基板を印刷機12に供給する。印刷機12は、供給された該基板にはんだ印刷を行い、マウンター13に供給する。マウンター13は、該基板上に部品を搭載し、コンベア14を介してリフロー炉15に供給する。リフロー炉15は、はんだ印刷及び部品の搭載を終了した該基板を熱処理する。処理が終了した該基板は、基板収納装置16に収納される。
図1のように、クリーニング装置1をインライン化することにより、基板が自動的に供給され、人がクリーニング処理に関わる必要がなくなる。また、クリーニングされた該基板は、すぐに印刷機12に供給されるので、クリーニング後の基板上にごみ・ほこりなどの異物が付着する機会が減少する。
次に、図2には、本考案の基板クリーニング装置に係る実施例1が示されている。図2(a)及び(b)を参照して、実施例1の基板クリーニング装置におけるクリーニング部を中心にした構成を説明する。図2(a)では、基板クリーニング装置の側面図が、図2(b)には、入口側から見た正面図が示されている。
図2(a)に示されるように、基板2が入口側から出口側へ搬送されるように、2本の搬送ベルトが設けられる。搬送ベルトは、図2(b)に示されるように、2本の並行に配置されたベルト3及び3から構成され、各ベルトが基板2の両端のエッジ部を載置するようになっている。搬送ベルト3及び3は、図示されていないモータにより駆動され、基板2を図示の矢印の方向に搬送する。このように、両端のエッジ部を2本のベルト3及び3上に載せて、基板2を搬送することにより、基板2の下面に部品が搭載済みであったとしても、その部品は、ベルト3とベルト3との間を通過することになり、その部品に影響されずに、基板2を搬送でき、その反対側の表面をクリーニングすることができる。
基板2の搬送経路には、クリーニング部の入口側から出口側へ向けて、基板感知センサ8、静電除去器6、吸着ローラー4、吸着ローラー4、静電除去器6が順に配置される。基板2は、静電除去器6及び6の下を通過する間に、表面に帯電した静電気が除去される。静電除去器6及び6には、接触型、非接触型の何れのものも使用可能である。吸着ローラー4の上流側に配置された静電除去器6は、吸着ローラー4におけるごみ等の吸着に対する基板に帯電した静電気の影響を除去する上で重要である。
2本の吸着ローラー4及び4の背後側には、粘着ローラー5が加圧接触するように配置される。粘着ローラー5は、図示しないモータにより回転駆動され、吸着ローラー4及び4は、粘着ローラー5と接触しているため、粘着ローラー5の回転に伴って回転される。なお、吸着ローラー4及び4或いは粘着ローラー5だけをモータで駆動すること、或いは、吸着ローラー4及び4と粘着ローラー5の両方をモータで駆動することも可能である。搬送ベルト3及び3により基板2が搬送されてきたことを、基板感知センサ8が感知すると、モータが起動されて吸着ローラー4及び4と粘着ローラー5が回転を始める。
吸着ローラー4及び4は、非導電性のシリコンゴム系樹脂で形成されてもよいが、導電性を有するシリコンゴム系樹脂により形成されるものでもよい。吸着ローラー4及び4は、シリコンゴムの濡れ性により基板2の表面のごみ・ほこりなどの異物を吸着し、基板2をクリーニングする。吸着ローラー4及び4は、その表面に粘着材等を持っていないので、吸着ローラー4及び4から粘着材等が基板2に付着するような事故を防止することができる。
粘着ローラー5が吸着ローラー4及び4に加圧接触することにより、基板2から吸着ローラー4及び4に吸着されたごみ等は粘着ローラー5に転写される。したがって、吸着ローラー4及び4の表面は、常に清浄な状態を保ち続け、そのクリーニング効果が持続することができる。なお、図2では、2本の吸着ローラー4及び4が、搬送される基板2の流れ方向に対して直交するように、間隔を空けて並行配置されているが、基板2の表面の清掃効率を上げるために、さらにその本数を増やして、3本以上を並行配置してもよい。この場合、粘着ローラー5も、隣接する吸着ローラーの双方に加圧接触する一本を配置するようにしても良いし、或いは、吸着ローラーと同数の粘着ローラー5が、各吸着ローラーの個々に加圧接触されるようにしても良い。
吸着ローラー4及び4と粘着ローラー5は、移動機構9により、基板2に接触する位置から離れた位置へ移動可能とされている。基板供給装置11からクリーニングをする必要のない基板、又はクリーニングすることができない基板が供給されるときは、吸着ローラー4及び4が搬送ベルト3から遠ざけられ、搬送されてくる基板2に接触しない。これにより、基板2が吸着ローラー4及び4に触れずにクリーニング装置1を通過することができる。
吸着ローラー4及び4は、ある程度の弾力を有しており、この弾力を生かして基板2の上方から加圧接触されている。そのため、基板2が搬送されない時における吸着ローラー4及び4の下端部は、搬送されてくる基板2の上面より下方に位置している。この様な状態で、基板2が搬送されてくると、基板2の先端部が、先ず入口側の吸着ローラー4に突き当たる。それから、基板2が、吸着ローラー4と搬送ベルト3との摩擦力によって、吸着ローラー4と搬送ベルト3との間に挟み込まれ、さらには、吸着ローラー4に搬送されることになる。この搬送途中において、基板2の上面は、吸着ローラー4及び4によってクリーニングされる。
基板2が薄い場合には、この様にして、基板2がスムースに挟み込まれて搬送され、その表面がクリーニングされる。ところが、基板2の厚さが大きくなると、基板2が吸着ローラー4まで搬送されてきたときに、基板2は、吸着ローラー4に突き当たったままの状態になり、吸着ローラー4と搬送ベルト3及び3との間に挟み込まれないという現象が発生する。
そこで、実施例1の基板クリーニング装置では、図2(a)に示されるように、基板2の先端部がクリーニング領域に突入するところに、吸着ローラー4と搬送ベルト3との間に遊びとなる間隙を設けるようにした。この間隙は、図2(a)に示した例では、基板2の厚さより小さく設定されている。さらに、基板2の流れ方向に搬送ベルト3を移動させ、且つ保持するために、ベルト保持ローラー7乃至7が設けられているが、保持ローラー7と7とは、吸着ローラー4及び4が搬送された基板2に加圧接触する位置よりも上流側及び下流側にずらして配置され、吸着ローラー4及び4が基板2に加圧接触する付近の搬送ベルト3は、保持されていない。
そのため、搬送ベルト3は、ベルト自体に付与されている張力で保持され、撓むことができる。この撓みが存在することにより、搬送された基板2が、吸着ローラー4に突き当たったときに、基板2の先端部に吸着ローラー4の回転力が付与され、基板2の先端部が搬送ベルト3を撓ませ、その間隙を一層広げることになる。よって、基板2が、吸着ローラー4と搬送ベルト3との間にスムースに挟み込まれ、クリーニング部に搬送される。なお、基板2が搬送されてこないときでも、この間隙が存在することによって、吸着ローラー4及び4が搬送ベルト3に接触しないので、吸着ローラー4及び4が汚れることを防止できる。
以上のように、実施例1のクリーニング装置は、片面に電子部品が搭載されていても、基板を確実にクリーニングすることができ、更に、クリーニングをする必要のない基板又はクリーニングすることができない基板を通過させることができるので、プリント配線基板の製造ラインに組み込むことが簡単に行える。
また、吸着ローラー4及び4が導電性を有することにより、静電気の発生が防止される。静電除去器6により基板2上に帯電した静電気は除去されているが、吸着ローラー4及び4が基板2に接触して摩擦することにより、静電気が基板2の表面上に新たに発生する可能性がある。基板2が、既に電子部品を搭載したものである場合、電子部品、特にその中でもIC等は、静電気に非常に弱いため、新たに発生した静電気により破壊される恐れがある。本実施形態のように、吸着ローラー4及び4に導電性を持たせることにより、新たな静電気の発生を防止し、電子部品の破壊を防止することができる。なお、吸着ローラーの電気抵抗値は、10〜10Ωにすることが好適である。
以上に説明した実施例1の基板クリーニング装置では、吸着ローラー4及び4の直下において、搬送ベルト3及び3との間に間隙を設け、さらに、搬送ベルト3及び3が下方に撓むように保持されることにより、搬送されてきた基板2の突入をスムースに行わせ、基板2を停止させることなく、クリーニング部に搬送されるようにした。しかし、基板2が搬送ベルト3により吸着ローラー4及び4の下に搬送されたとき、例えば、基板2が薄いか、或いは、基板自身の弾力が弱い場合に、基板2が下方向に反ってしまうと、基板2と吸着ローラー4及び4との加圧接触が充分になされず、基板2上のごみ・ほこり等を除去できない場合がある。
そこで、この場合に対処できる実施例2が、図3(a)及び(b)に示されている。実施例2の基板クリーニング装置では、実施例1に示された基板クリーニング装置の構成を基本とし、吸着ローラー4及び4の中央部の真下付近に、バックアップ部材17及び17を設置している。図3(a)は、入口側から見た図であり、図3(b)は、側面から見た図である。このバックアップ部材17及び17が基板2の下面を保持することにより、基板2の反りを矯正して、クリーニング効果を高めることができる。
バックアップ部材17及び17は、基板2の下側面に接触し回転できるように構成され、基板2の裏面に接触するとき、搭載されている部品に影響しないように、弾力を持たせている。それは、帯電防止処理済みの樹脂系又は金属により円盤状に形成された弾性体であり、例えば、ブラシ等である。バックアップ部材17及び17は、基板2が搬送された時、基板2の搬送に合わせ回転する。また、バックアップ部材17及び17の支持にスプリング機構を採用すると、上下方向の動きも合わせて可能となる。これにより、基板2の下面に部品が搭載されていた場合にも、バックアップ部材17及び17の上を部品が通過すると、バックアップ部材17及び17が上下動するため、バックアップ部材が部品にストレスを与えることはない。なお、バックアップ部材17及び17をモータで駆動することも可能である。
バックアップ部材17及び17の形状は、搬送される基板2のサイズ・厚みに合わせ、円盤状のブラシもしくは、樹脂系或いは金属系の円盤形状のものが選択される。また、バックアップ部材17及び17は、基板2の幅に合わせ、或いは、基板2の裏面における電子部品の搭載位置に合わせて、手動又は自動で最適な横方向の固定位置を調整できるようにしておくとよい。さらに、バックアップ部材17及び17は、不必要な場合には、搬送ベルト3及び3の高さ面より退避させることもできる。これにより基板に接触させないで使用することも可能となる。
さらに、実施例2の基板クリーニング装置において、図3(a)及び(b)に示されるように、2本の吸着ローラー4及び4の中間であり、搬送ベルト3及び3の外側に、基板2に対する蛇行防止ガイド18及び18を設置すると、基板2が飛び出ることなく、搬送をスムースに行うことができる。
図2(a)に示した基板クリーニング装置においては、搬送ベルト3及び3は、夫々のベルト保持ローラー7乃至7で支持されており、基板2を搬送ベルト3及び3で搬送する際、並行配置された2本の吸着ローラー4及び4に対向する搬送ベルト3及び3の下側の支持を無くしている。これにより、基板2の突入時における搬送ベルト3及び3の撓みを形成し、スムースな挟み込みの作用を創出している。
ここで、搬送ベルト3及び3を支持する保持ローラーの代わりに、板状の搬送ベルト支持体19及び19を搬送ベルト3及び3の夫々の下に配置した実施例3の基板クリーニング装置を、図4に示した。図示のように、搬送ベルト支持体19及び19は、吸着ローラー4及び4の下方には設けられていないので、実施例1のクリーニング装置の場合と同様に、基板2の突入時における搬送ベルト3及び3の撓みが形成され、スムースな挟み込みの作用を創出でき、基板2を安定して搬送することができる。
この吸着ローラー4及び4と搬送ベルト3及び3との間に、基板2が搬送されてくると、その基板2の厚みが薄い場合には、搬送ベルト3及び3に微妙なたわみが生じ、この微妙なたわみにより基板2と吸着ローラー4及び4が密着し、確実にごみ・ほこりの除去が可能となる。
しかし、基板2の厚みが1mm以上の場合、上述の構成であると、クリーニングの際、基板2の先端部及び後端部が上方向に持ち上がる場合がある。基板2の端部持ち上がり防止のために、搬送ベルト3及び3上に、基板2の基板持ち上がり防止板20及び20を配設すると、基板2の搬送をスムースに行えるようになる。
実施例1乃至3に示される基板クリーニング装置では、搬送ベルト3及び3が吸着ローラー4及び4の上流側と下流側で保持ローラーによって支持されるのみであり、吸着ローラー4及び4の下部においては、搬送ベルト3及び3は支持されていない。この構成により、基板2が搬送されたときに、搬送ベルト3及び3を下方に撓ませることで、基板2の搬送をスムースに行わせている。
ところが、搬送ベルト3及び3を撓む構成としたことによって、基板2が搬送されてきたとき、基板2の厚さによっては、吸着ローラー4及び4の加圧接触力が弱くなる場合がある。そこで、図5に示された実施例5の基板クリーニング装置では、この加圧接触力が弱まることがないように、この加圧接触力の大きさを調整できるようにした。図5(a)及び(b)に示されるように、吸着ローラー4及び4の下部における搬送ベルト3及び3の夫々の下側において、吸着ローラー4と吸着ローラー4との中間位置に、搬送ベルト3及び3を摺動支持する支持冶具21及び21を配置した。
配置される支持治具21及び21は、基板2の厚みに合わせ、スプリング状又は板状の治具より選択される。支持治具21及び21が配置されることによって、基板2の搬送時には、搬送ベルト3及び3が吸着ローラー4と吸着ローラー4の下部のみにおいて撓み、基板2の搬送をスムースに行いつつ、クリーニング部における吸着ローラー4及び4による加圧接触力を確保できる。この支持治具21及び21の配置と合わせて、2本の並行して走行する搬送ベルト3及び3の外側付近であって、2本の吸着ロール4及び4における中間部付近の各々に、蛇行防止ガイド18及び18を設置すると、小さいサイズの基板でも安定して搬送することができる。
図2(a)に示された実施例1の基板クリーニング装置において説明されたように、本考案の基板クリーニング装置では、基板2の先端部がクリーニング部に突入するところに、吸着ローラー4及び4と搬送ベルト3及び3との間に遊びとなる間隙を設け、この間隙を、搬送されてくる基板2の厚さより小さく設定し、さらに、基板2の搬入時に、吸着ローラー4及び4との下部における搬送ベルト31及び32を撓ませることによって、基板2の搬送をスムースに行わせている。そのため、厚さの異なる基板2が搬送されてくる場合には、基板2をスムースに搬送させるには、上記の間隙を、搬送されてくる基板2の厚さに応じて調整する必要がある。
そこで、吸着ローラー4及び4の設置高さを調整できる高さ調整治具を配置するようにした実施例5の基板クリーニング装置を、図6(a)及び(b)に示した。図6(a)は、クリーニング部の入口側から見た正面図であり、図6(b)は、吸着ローラー4の設置高さを調整する高さ調整治具に関する拡大図である。
図6(a)に示されるように、吸着ローラー4の両端には、軸受部22及び22が備えられている。軸受部22及び22は、夫々軸受部支持台23及び23によって支持されている。各軸受部22、22と各軸受部支持台23、23との間には、夫々、高さ調整治具24、24が挿入されている。高さ調整治具24及び24によって、吸着ローラー4と搬送ベルト3及び3との間隔が調整される。同様に、吸着ローラー4に関しても、その両端における軸受部と軸受部支持台との間に、高さ調整治具24及び24と同様の高さ調整治具が挿入される。なお、図示されていないが、各軸受部の搬送方向位置を保持する機構が備えられている。
図6(a)に示された高さ調整治具の詳細が、図6(b)に示されている。図6(b)では、代表的に、高さ調整治具24の場合が示される。軸受部支持台23には、上下に微調整することができる高さ位置設定部材25が備えられている。この高さ位置設定部材25は、基板クリーニング装置が製品として出荷されるとき、吸着ローラーの高さ位置を調整して、吸着ローラーと搬送ベルトとの間隔を標準設定するためのものであり、実際に、基板をクリーニングするときには、固定されている。
高さ調整治具24には、係合凹部26が設けられ、この係合凹部26が高さ位置設定部材25に嵌合される。高さ調整治具24における該治具上面と係合凹部26との厚さHが、搬送されてくる基板2の厚さに対応して、吸着ローラーと搬送ベルトとの間の間隔が最適な大きさとなるように設定されている。
異なる厚さの基板2が搬送されてくる場合には、搬送される基板2の厚さに応じて、最適間隔に調整する厚さHに設定された複数種の高さ調整治具を用意しておき、搬送される基板2の厚さに合わせて、該当する高さ調整治具を軸受部と軸受部支持台との間に挿入する。この様な高さ調整治具を備えることによって、異なる厚さの基板が搬送される場合であっても、基板の種類に応じて、その都度、吸着ローラーの高さを煩雑な微調整をする必要が無く、対応する高さ調整治具を挿入するだけで、所定高さを簡便に設定することができる。異なる厚さの基板がクリーニング部に搬入される場合であっても、基板を常にスムースに搬送でき、最適な加圧接触を実現でき、基板上の異物を確実に取り除ける。
なお、以上で説明した図3乃至図6に示された実施例2乃至5に係る基板クリーニング装置では、静電除去器6及び6、基板感知センサ8、そして移動機構9が、図示されていないが、これらは、説明の都合上、図示を省略したものであり、これらの基板クリーニング装置においても、図2に示された基板クリーニング装置と同様に、各機器を備えている。
基板クリーニング装置を組み込んだプリント配線基板の製造ラインに係る全体構成を示す図である。 本考案による基板クリーニング装置の実施例1に係る構成を概念的に示す図である。 本考案による基板クリーニング装置の実施例2に係る構成を概念的に示す図である。 本考案による基板クリーニング装置の実施例3に係る構成を概念的に示す図である。 本考案による基板クリーニング装置の実施例4に係る構成を概念的に示す図である。 本考案による基板クリーニング装置の実施例5に係る構成を概念的に示す図である。
符号の説明
1…基板クリーニング装置
2…プリント配線基板
、3…搬送ベルト
、4…吸着ローラー
5…粘着ローラー
、6…静電除去器
〜7…ベルト保持ローラー
8…基板感知センサ
9…移動機構
17、17…バックアップ部材
18、18…蛇行防止ガイド
19、19…搬送ベルト支持体
20、20…基板持ち上がり防止板
21、21…支持治具
22、22…軸受部
23、23…軸受部支持台
24、24…高さ調整治具
25…高さ位置設定部材
26…係合凹部

Claims (16)

  1. 搬送されるプリント配線基板の表面に付着した異物を除去する基板クリーニング装置であって、
    前記プリント配線基板のエッジ部分を載置して該基板を搬送する2本の搬送ベルトと、
    搬送される前記プリント配線基板の一面に回転しながら加圧接触する吸着ローラーと、
    前記吸着ローラーに加圧接触され、前記プリント配線基板と反対側で回転される粘着ローラーと、
    前記吸着ローラーを、前記プリント配線基板の表面に接触する位置から離れた位置へ移動させる手段とを備え、
    前記吸着ローラーが前記プリント配線基板の表面から前記異物を吸着し、該異物が前記粘着ローラーに転写されることを特徴とする基板クリーニング装置。
  2. 前記プリント配線基板の搬送方向における前記吸着ローラーの少なくとも上流側に、該プリント配線基板の表面の除電を行う静電除去装置が備えられることを特徴とする請求項1に記載の基板クリーニング装置。
  3. 前記吸着ローラーは、非導電性である請求項1又は2に記載の基板クリーニング装置。
  4. 前記吸着ローラーは、導電性である請求項1又は2に記載の基板クリーニング装置。
  5. 前記プリント配線基板の表面に加圧接触され、同方向に回転する並行配設された2本以上の前記吸着ローラーと、該吸着ローラーの該プリント配線基板と反対側で該吸着ローラーに加圧接触される前記粘着ローラーとが備えられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の基板クリーニング装置。
  6. 前記吸着ローラーに係る高さ調整治具を備え、
    前記高さ調整治具は、前記吸着ローラーの軸受部と該軸受部の支持台との間に挿入されて、前記吸着ローラーと前記搬送ベルトとの間隔を搬送される前記プリント配線基板の厚さに対応した所定高さに設定し、
    異なる厚さの前記プリント配線基板が搬送される場合には、該厚さに対応した所定高さに設定できる前記高さ調整治具に交換されて、前記間隔が調整されることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の基板クリーニング装置。
  7. 前記吸着ローラーが前記プリント配線基板の表面に加圧接触する付近における前記搬送ベルトは、該プリント配線基板が搬送されたとき、該吸着ローラーの該プリント配線基板への加圧接触によって撓むことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の基板クリーニング装置。
  8. 前記搬送ベルトは、複数のベルト保持ローラーで保持され、
    前記ベルト保持ローラーは、前記吸着ローラーに対して上流側及び下流側に配設され、
    前記搬送ベルトは、前記上流側と前記下流側のベルト保持ローラー間において、前記吸着ローラーの前記プリント配線基板への加圧接触によって撓むことを特徴とする請求項7に記載の基板クリーニング装置。
  9. 前記吸着ローラーの上流側における前記搬送ベルトの上方に、前記プリント配線基板が前記吸着ローラーと前記搬送ベルトに挟み込まれたとき、該プリント配線基板の後部が持ち上げられることを防止する持ち上がり防止板を設けることを特徴とする請求項8に記載の基板クリーニング装置。
  10. 並行配置された前記吸着ローラーが前記プリント配線基板に加圧接触しているとき、該吸着ローラー間の中央において前記搬送ベルトを保持する保持冶具が、該搬送ベルトの該吸着ローラーと反対側に配置されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の基板クリーニング装置。
  11. 前記吸着ローラーが前記プリント配線基板の表面に加圧接触するときに、該プリント配線基板を支持する支持体が、該プリント配線基板の該吸着ローラーと反対側に配置されることを特徴とする請求項7に記載の基板クリーニング装置。
  12. 前記支持体は、前記プリント配線基板の搬送に合わせて回転する円盤状の弾性体であることを特徴とする請求項11に記載の基板クリーニング装置。
  13. 前記支持体は、帯電防止処理済みのブラシで形成されていることを特徴とする請求項12に記載の基板クリーニング装置。
  14. 前記支持体は、スプリング機構により前記プリント配線基板に搭載された部品の高さに応じて上下動することを特徴とする請求項12又は13に記載の基板クリーニング装置。
  15. 前記支持体は、前記プリント配線基板の搬送方向に直交する方向に位置調節されることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか一項に記載の基板クリーニング装置。
  16. 前記高さ調整治具は、前記吸着ローラーの軸受部と該軸受部の支持台との間に挿入されるとき、前記支持台に設けられた前記吸着ローラーの高さ位置設定部材上に載置されることを特徴とする請求項6に記載の基板クリーニング装置。
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JPWO2017155074A1 (ja) * 2016-03-09 2018-03-15 バンドー化学株式会社 クリーニング装置

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