JP3099560U - 釘打ち機の空打ち防止装置 - Google Patents

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Abstract

 【課題】 極めて細い釘に応用でき、空打ちを確実に防止する釘打ち機の空打ち防止装置を提供する。
 【解決手段】 釘打ち機の釘を収納するマガジン内に、釘押し板の押し圧を受けて移動する係合ブロックを装置本体に、上端が延伸して舌部を形成し、下端がアーム状に延伸し、更に下方に向かって垂直に延伸し、方形の端面を有する当止部を形成するとともに、該当止部の上方には、方形溝を形成し、トリガに連動してトリガを制御する安全板を設け、該マガジン内には、弾性体と釘を逐一釘溝に押し出す釘押し板を摺動自在に設け、該係合ブロックは、上半部の中央の位置に軸支孔を穿設し、且つ弾性体とともに該安全板と釘押し板との間に設けられ、且つ底端に角度が90度未満の鋭角αで尖状部と傾斜当接部を形成し、更に上方に向かって該釘押し板が当接する側壁を形成する。
 【選択図】図1

Description

 この考案は釘打ち機に関し、特に釘の空打ちを確実に防ぐための釘打ち機の空打ち防止装置に関する。
 従来の釘打ち機は、線径が厚さ約1.2mmか或いはそれ以上の釘を打つのに適したものと、線径約0.64mmの釘に適したものの2種類に大別することができる。線径が1.2mm或いはそれ以上の釘に適する釘打ち機については、トリガに係止する安全ピンを設けることによってロック作用を得て、空打ちを防止機構が開発されている。
 但し、かかる技術は、線径約0.64mm前後の釘に応用することができない。線径が0.64mm前後の釘は、釘の皿の係止する部分において、厚さの制限が減少するため、皿が安全ピンの近くに移動した時、安全ピンの係合フックで確実に係止することができず空打ちが度々発生する。
 線径が約0.64mm前後の釘に適する釘打ち機は、通常圧縮空気を利用して釘を打ちこむ。但し、現在に至るも装置に空打ち防止機構が設けられていない。しかも、釘が極めて細い場合、作業者が釘を打ちこんだ後、ワークの釘打ち個所に釘が打ちこまれているか、はっきり認めることは難しい。特に工期に間に合わせるために作業を急ぐ場合、作業者の疲労が重なることもあり、ワークの釘打ち個所に釘が打ちこまれているかの確認がおろそかになる。よって、釘打ち機のトリガを引いてもワークに釘が打ちこまれない空打ち現象によって、釘を打ちこむ本数が所定の数に比して少なくなったり、甚だしくは釘が打ちこまれていなかったりする状況も発生し、ワークの釘打ちする個所の強度に影響を与えることは言うまでもない。
 この考案は線径0.64mm前後の釘の釘打ちに適し、マガジンに釘がなくなった場合、もしくは空打ち状態が発生する場合、トリガを確実にロックして空打ちを確実に防ぐことのできる釘打ち機を提供することを課題とする。
また、この考案は線径1.2mm前後、もしくは1.2mm以上の釘の釘打ちにも適するとともに、トリガをロックする場合、ロック部材が緊密に係止して、確実なロック作用が得られる釘打ち機を提供することを課題とする。
そこで、本考案者は従来の技術に見られる欠点に鑑み鋭意研究を重ねた結果、釘打ち機の釘を装填するマガジン内に係合ブロックを回動自在に設けるとともに、トリガの動作に連動して上下に移動し、該係合ブロックに係止してトリガをロックする作用を有する安全板を装置本体に設けてなる釘打ち機の空打ち防止装置の構造によって課題を解決できる点に着眼し、かかる知見に基づいて本考案を完成させた。
以下、この考案について具体的に説明する。
請求項1に記載する釘打ち機の空打ち装置は、釘打ち機の釘を収納するマガジン(4)内に、釘押し板(5)の押し圧を受けて移動する係合ブロック(7)を具えてなる釘打ち機の空打ち防止装置であって、
 釘打ち機の装置本体(1)に、上端が延伸して舌部(62)を形成し、下端がアーム状に延伸し、更に下方に向かって垂直に延伸し、方形の端面を有する当止部(63)を形成するとともに、該当止部(63)の上方には、方形溝(64)を形成し、トリガ(11)を押し圧すると連動して上方に移動し、トリガ(11)の押し圧を開放すると下方に移動して本来の位置に復帰する安全板(6)を設け、
該マガジン(4)内には、弾性体(55)の弾性によって該マガジン(4)内に装填された釘(2)に圧接し、釘(2)を逐一釘打ち機の釘溝(18)に押し出す釘押し板(5)を摺動自在に設け、
該係合ブロック(7)は、上半部の中央の位置に軸支孔(70)を穿設し、且つ弾性体とともに該安全板(6)と、釘押し板(5)との間に設けられ、且つ底端に角度が90度を下回る鋭角αで尖状部(74)を形成し、且つ底端縁部が該尖状部(74)から上方に延伸して傾斜当接部(77)を形成し、更に該傾斜当接部(77)の一端から上方に向かって、該釘押し板(5)が当接する側壁(78)を形成するとともに、該尖状部(74)から軸支孔(70)の中心点にかけて係合ブロック(7)を円運動させる力の作用線(75)が形成され、該作用線(75)は、軸支孔(70)の中心点から垂直に下降する線と偏角(β)を形成し、
 該係合ブロック(7)が、弾性体の付勢力を受けて擺動し、該尖状部(74)が該安全板(6)の方形溝(64)に係合して、該安全板(6)の当止部(63)の上方への移動を阻止してトリガ(11)がロック状態になるように構成する。
請求項2に記載する釘打ち機の空打ち防止装置は、請求項1における係合ブロック(7)と弾性体とが、回転軸(79)を介して支持座(8)に回動自在に設けられ、該支持座(8)を該マガジン(4)上の該安全板(6)に近接した位置に設ける。
請求項3に記載する釘打ち機の空打ち防止装置は、請求項1における支持座(8)の両側面には、それぞれ耳部(81)を形成し、該回転軸(79)で該係合ブロック(7)を支持座(8)に回動自在に設ける。
請求項4に記載する釘打ち機の空打ち防止装置は、請求項1における支持座(8)は、該係合ブロック(7)の回転運動の範囲を制限する上面部を形成する。
請求項5に記載する釘打ち機の空打ち防止装置は、請求項1における支持座(8)の一端に平坦な固定板(87)を一体に形成し、該固定板(87)を該マガジン(4)に固定する。
請求項6に記載する釘打ち機の空打ち防止装置は、請求項1における弾性体がトルクバネ(84)である。
請求項7に記載する釘打ち機の空打ち防止装置は、請求項1における係合ブロック(7)に傾斜溝(73)を形成し、該トルクバネ(84)の一端を該傾斜溝(73)に嵌挿する。
請求項8に記載する釘打ち機の空打ち防止装置は、請求項1における釘押し板(5)は、該係合ブロック(7)の側壁(78)を押し圧して擺動させる上嵌合部(52)を形成する。
請求項9に記載する釘打ち機の空打ち防止装置は、請求項1における係合ブロック(7)の側壁(72)が垂直に形成される。
 本考案による釘打ち機の空打ち防止装置は、線径が0.64mm前後の釘打ちに適用することができ、釘の空打ちを確実に防止するという利点がある。
 この考案は、釘打ち機の空打ち防止装置を提供するものであって、釘打ち機の釘を装填するマガジン内に係合ブロックを回動自在に設けるとともに、トリガの動作に連動して上下に移動し、該係合ブロックに係止してトリガをロックする作用を有する安全板を装置本体に設けて、釘の空打ち防止という目的を、実現した。
 図1に、実施例として線径が0.64mm前後の細い釘を打ち込むための釘打ち機を開示する。釘打ち機は図面に開示するように、装置本体(1)に連結釘を打ち込むためのトリガ(11)を具えてなり、該トリガ(11)の後方にはトリガ(11)と略同様の形状の安全スイッチ(12)を設ける。該安全スイッチ(12)は、トリガ(11)の受ける押し圧を阻止する(もしくは開放する)作用を有する。また、装置本体(1)のトリガ(11)の上方にあたる位置には、トリガバルブ(13)を設ける。該トリガバルブ(13)の底端には、バルブ桿(14)を突起状に設ける。
トリガ(11)を押し圧すると、バルブ桿(14)に接して押し圧し、トリガバルブ(13)を開放する。このため、装置本体(1)内の圧縮空気が瞬時に作動し、装置本体(1)内の気圧シリンダ(17)に設けられたピストン(15)を押し圧し、該ピストン(15)に連結する釘打ち桿(16)を連動させる。釘打ち桿(16)は、ピストン(15)の動作に連動して釘溝(18)内にある釘(20)をワーク(3)に打ち込む(図5参照)。
 図1に開示するように、装置本体(1)には安全板(6)を設ける。該安全板(6)は、略中間の位置にガイド溝(61)を穿設してなり、装置本体(1)に摺動自在に設けられるとともに、下端にアーム状の延伸部が形成され、更に該延伸部が下方に向かって垂直に延伸し、方形の端面を有する当止部(63)を形成する。また、該当止部(63)の上方には、方形溝(64)が形成される。安全板(6)の上端は、トリガ(11)側に延伸して舌部(62)を形成する。該舌部(62)は、トリガ(11)と、バルブ桿(14)との間に介在し、トリガ(11)を引いてバルブ桿(14)を押し圧すると、舌部(62)が同時に連動し安全板(6)と、その底端に形成される当止部(63)が上方に移動する。
 図1に開示するように、装置本体(1)の底端で、釘溝(18)の側面には釘を収納するマガジン(4)を設ける。マガジン(4)内には、釘押し板(5)を摺動自在に設ける(図2、2a参照)。該釘押し板(5)は、上端縁部と、下端縁部とをそれぞれ折り曲げて、上嵌合部(52)と、下嵌合部(53)を形成するとともに、それぞれの嵌合部に当接部材(54)を設ける。当接部材(54)の一端は、それぞれの嵌合部に嵌合し、他端はマガジン(4)内に設けられる弾性体(55)に嵌着する。また、釘押し板(5)の他端には、複数の凸状部を形成して釘押し爪(51)とする。釘打ちを行わない状態において、釘押し板(5)は、弾性体(55)の弾性によってマガジン(4)内に装填された釘(2)に圧接した状態にある。
 以上の装置本体(1)に設けられる部材は、基本的な構成部材であって、線径が0.64mm前後の釘を打ち込むのに適した釘打ち機に具えられるべき部材であるとともに、線径が1.2mmか、もしくは1.2mm以上の釘を打ち込むのに適した釘打ち機にとっても必要な部材である。
 この考案においては、上述の基本的な構成部材以外に、装置本体(1)に係合ブロック(7)を設ける(図1参照)。該係合ブロック(7)は、上半部の中央の位置に軸支孔(70)を穿設し(図3参照)、上端を平坦に形成して当接壁(71)とする。また、一方の側壁(72)の底端縁部に近い位置には、傾斜溝(73)を形成する。側壁(72)の下端縁部から角度が90度を下回る鋭角αで底面を形成し、側壁(72)の下端縁部を尖状部(74)とするとともに、傾斜した底面を傾斜当接部(77)とする。該傾斜当接部(77)の一端は、上方に延伸して垂直状の側壁(78)を形成する。該側壁(78)は、釘押し板(5)の上嵌合部(52)に当接して押し圧を受ける。更に、該尖状部(74)から軸支孔(70)の中心点にかけて係合ブロック(7)を円運動させる力の作用線(75)が形成され、該作用線(75)は、軸支孔(70)の中心点から垂直に下降する線と偏角βを形成する。係る構成によって係合ブロック(7)は、必要時において所定の方向に擺動する。
 前記係合ブロック(7)は、回転軸(79)を介して支持座(8)に回動自在に設けられる(図4、4a参照)。該支持座(8)は、両側端縁部に貫通孔(83)を穿設した耳部(81)をそれぞれ一体に形成し、両耳部(81)の間を上面部(82)とし、該上面部(82)の一端が延伸して平坦な固定板(87)を形成する。回転軸(79)は、耳部(81)の貫通孔(83)と係合ブロック(7)の軸支孔(70)に挿通させるとともに、弾性部材を嵌着する。実施例において、該弾性部材はトルクバネ(84)であって、トルクバネ(84)のバネ端縁部(85)は、上面部(82)に当接し他端のバネ端縁部(86)は、折り曲げて係合ブロック(7)の傾斜溝(73)内に嵌挿する。よって、係合ブロック(7)は、トルクバネ(84)の付勢力を受けて擺動する。更に、支持座(8)は、固定板(87)をマガジン(4)内の安全板(6)に近接した位置に固定ボルトで固定して設ける(図1参照)。
 また、図1に開示するように、釘溝(18)を形成する支持板(19)の内側には、L字状のガイド座(9)を設ける。ガイド座(9)には、安全板(6)の当止部(63)が進入するガイド孔(91)を形成する。よって、安全板(6)が上方に移動する(図5参照)場合、下方に移動して本来の位置に復帰する(図1参照)場合、もしくは動作が確実に阻止される(図6参照)場合のいずれにおいてもガイド孔(91)のガイドによって動作の方向が偏向し、斜め方向に移動することがない。
 上述の構成によって、図1に開示するように、マガジン(4)内に打ち出していない釘(2)が多数存在する場合、釘押し板(5)が弾性体(55)の付勢力によって連結された釘(2)を1本ずつ釘溝(18)に押し出す。この場合、マガジン(4)内に残存する釘(2)の当接によって釘押し板(5)の上嵌合部(52)と、係合ブロック(7)の側壁(78)とが接触することなく距離hを保持している。よって、係合ブロック(7)が押し圧されていない状態において、トリガ(11)を引いて、安全板(6)を連動させて上方に移動させた場合、安全板(6)は、係合ブロック(7)に動作を阻止されることがない。トリガ(11)が引かれていない状態にあって、安全板(6)が上方に移動していない状態(図1参照)において、安全板(6)の当止部(63)はガイド座(9)のガイド孔(91)内に存在する。このため、安全板(6)は、トリガ(11)を引く動作によって当止部(63)がガイド孔(91)内を自在に上下運動することができる。但し、距離hは、釘(2)を逐一打ち出すことによって短縮し、図5に開示するように、h=0の限界状態に至る。
 この考案においては、上嵌合部(52)の長さを変更することによって、釘(2)を逐一打ち出して前記限界状態(h=0)に至った場合におけるマガジン(4)内の釘(2)の残量を制御することができる。図5には、マガジン(4)内の釘(2)の残量が2本だけとなり、そのうちの1本の釘(20)が釘打ち桿(16)に打ち出されてワーク(3)に打ち込まれる状態を開示する。この場合、釘押し板(5)の上嵌合部(52)がすでに係合ブロック(7)の側面(78)に当接して限界状態(h=0)になっている。但し、係合ブロック(7)は、回転運動をしていない。よって、安全板(6)はトリガ(11)を引いても係合ブロック(7)によって動作を阻止されることがない。逆に、限界状態(h=0)になった場合、この考案においては上嵌合部(52)の長さを釘1本の線径分の距離だけ短縮することによって、マガジン(4)の釘(2)の残量が1本になるようにすることができる。係る実施上の応用は、この図面における技術の範囲に属する。
 図5に開示する限界状態(h=0)が発生し、釘溝(18)内の釘(20)が打ち出された後、図6に開示するように、マガジン(4)内に釘(2)が1本だけになった状態(すなわち打ち尽くした状態)になる。当然の事ながら、上述の通り上嵌合部(52)の長さを変更してもよい。図5に開示する限界状態において、釘(20)を打ち出すとマガジン(4)内は、釘の空打ち状態(もしくは釘のない状態)になる。この場合、釘押し板(5)を再度釘溝(18)の方向に釘1本の線径にあたる距離だけ移動させると、上嵌合部(52)が係合ブロック(7)の側面(78)に当接し、図6に開示するように、係合ブロック(7)がトルクバネ(84)の弾性を受けながら安全板(6)の方向に向かって回転運動をする。この際、係合ブロック(7)の尖状部(74)が、安全板(6)の当止部(63)上に形成される方形溝(64)内に当止する。この状態において、トリガ(11)を引いても回転運動した係合ブロック(7)の傾斜当接部(77)が安全板(6)の当止部(63)の上方に移動する動作を阻止し、ロックされた状態になる。このため、釘を装填しなければならないことを強制的に提示することになる。
 連結釘をマガジン(4)に装填し直すと、釘押し板(5)が押されて係合ブロック(7)から離れ、係合ブロック(7)が本来の位置に復帰し、改めてロックが開放された状態になる。よって、トリガ(11)を引いて釘を打ち出すことができる状態に復帰する(図1、図5参照)。
 係合ブロック(7)の擺動する距離は、支持座(8)の上面部(82)によって制限を受ける。係合ブロック(7)の当接壁(71)は、円弧線に沿って所定の距離だけ左右に移動した後、上面部(82)に当止する(図1、図6参照)。
 この考案は、上述するロック開放状態において、尖状部(74)と方形溝(64)との係合、及び傾斜当接部(77)と当止部(63)との係止は緩くなることが絶対に発生せず、逆に緊密に圧接する特徴を有する。これは、尖状部(74)から90度を下回る鋭角αによって傾斜当接部(77)の傾斜面が形成され、且つ尖状部(74)と軸支孔(70)の中心との間に形成される力の作用線(75)は、偏角βを以って軸支孔(70)の中心から下方に至る垂直線(76)と隔てられているためである。よって、係合ブロック(7)の動作の制限を強くすることができる。すなわち、この考案においては、係合ブロック(7)が押し圧を受けると、軸支孔(70)の中心から下方に至る垂直線(76)が、偏角βの方向のみに移動するように回転運動をする運動方向の単一性を有する。また、係合ブロック(7)を回動させる構成によって、線径が0.64mm前後の極めて細い釘であっても、線径分だけの押し圧する距離を係合ブロック(7)の力の作用線(75)が回転運動をする場合に発生する比較的大きな移動距離に転換することができる。しかも、作用線(75)の距離が長ければ長いほど、係合ブロック(7)の円運動によって移動する距離も長くなり、更に係合ブロック(7)が回転運動をする方向は、安全板(6)の当止部(63)が移動する方向に抵触する。よって、確実な動作の阻止と、その緊密性が得られるという特徴を有し、トリガ(11)を押して釘を打ち出す動作を確実に阻止する。
 この考案は、釘押し板(5)の長さと係合ブロック(7)の力の作用線(75)、及び偏角を適宜に調整することによって、異なる線径の釘に適用させることができ、確実な釘打ち出し動作の阻止と、その緊密性を得ることができる。
 以上はこの考案の好ましい実施例であって、この考案の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、この考案の精神の下においてなされ、この考案に対して均等の効果を有するものは、いずれも考案の実用新案登録請求の範囲に属するものとする。
この考案による釘打ち防止装置を有する釘打ち機の断面図である。 この考案における釘押し板の側面断面図である。 図2におけるa−a線に沿った断面と、該釘押し板の正面を表わす説明図である。 この考案における係合ブロックの斜視図である。 図3に開示する係合ブロックを設けた支持座の側面断面図である。 図4における4a−4a線に沿った断面図である。 この考案においてマガジンに釘がなくなった状態を表わす説明図である。 この考案においてマガジンに釘がなくなり、トリガがロックされた状態を表わす説明図である。
符号の説明
 1    装置本体
11   トリガ
12   安全スイッチ
13   トリガバルブ
14   バルブ桿
15   ピストン
16   釘打ち桿
17   気圧シリンダ
18   釘溝
19   支持板
2    釘
20   釘
3    ワーク
4    マガジン
5    釘押し板
51   釘押し爪
52   上嵌合部
53   下嵌合部
54   当接部材
55   弾性体
6    安全板
61   ガイド溝
62   舌部
63   当止部
64   方形溝
7    係合ブロック
70   軸支孔
71   当接壁
72   側壁
73   傾斜溝
74   尖状部
75   作用線
76   垂直線
77   傾斜当接部
78   側壁
79   回転軸
8    支持座
81   耳部
82   上面部
83   貫通孔
84   トルクバネ
85   バネ端縁部
86   バネ端縁部
87   固定板
9    ガイド座
91   ガイド孔

Claims (9)

  1. 釘打ち機の釘を収納するマガジン内に、釘押し板の押し圧を受けて移動する係合ブロックを具えてなる釘打ち機の空打ち防止装置であって、
     釘打ち機の装置本体に、上端が延伸して舌部を形成し、下端がアーム状に延伸し、更に下方に向かって垂直に延伸し、方形の端面を有する当止部を形成するとともに、該当止部の上方には、方形溝を形成し、トリガを押し圧すると連動して上方に移動し、トリガの押し圧を開放すると下方に移動して本来の位置に復帰する安全板を設け、
    該マガジン内には、弾性体の弾性によって該マガジン内に装填された釘に圧接し、釘を逐一釘打ち機の釘溝に押し出す釘押し板を摺動自在に設け、
     該係合ブロックは、上半部の中央の位置に軸支孔を穿設し、且つ弾性体とともに該安全板と、釘押し板との間に設けられ、且つ底端に角度が90度を下回る鋭角で尖状部を形成し、且つ底端縁部が該尖状部から上方に延伸して傾斜当接部を形成し、更に該傾斜当接部の一端から上方に向かって、該釘押し板が当接する側壁を形成するとともに、該尖状部から軸支孔の中心点にかけて係合ブロックを円運動させる力の作用線が形成され、該作用線は、軸支孔の中心点から垂直に下降する線と偏角を形成し、
     該係合ブロックが、弾性体の付勢力を受けて擺動し、該尖状部が該安全板の方形溝に係合して、該安全板の当止部の上方への移動を阻止してトリガがロック状態になるように構成することを特徴とする釘打ち機の空打ち防止装置。
  2. 前記係合ブロックと弾性体とが、回転軸を介して支持座に回動自在に設けられ、該支持座を該マガジン上の該安全板に近接した位置に設けることを特徴とする請求項1に記載の釘打ち機の空打ち防止装置。
  3. 前記支持座の両側面には、それぞれ耳部を形成し、該回転軸で該係合ブロックを支持座に回動自在に設けることを特徴とする請求項1に記載の釘打ち機の空打ち防止装置。
  4. 該支持座は、該係合ブロックの回転運動の範囲を制限する上面部を形成することを特徴とする請求項1に記載の釘打ち機の空打ち防止装置。
  5. 前記支持座の一端に平坦な固定板を一体に形成し、該固定板を該マガジンに固定することを特徴とする請求項1に記載の釘打ち機の空打ち防止装置。
  6. 前記弾性体がトルクバネであることを特徴とする請求項1に記載の釘打ち機の空打ち防止装置。
  7. 前記係合ブロックに傾斜溝を形成し、該トルクバネの一端を該傾斜溝に嵌挿することを特徴とする請求項1に記載の釘打ち機の空打ち防止装置。
  8. 前記釘押し板は、該係合ブロックの側壁を押し圧して擺動させる上嵌合部を形成することを特徴とする請求項1に記載の釘打ち機の空打ち防止装置。
  9. 前記係合ブロックの側壁が垂直に形成されることを特徴とする請求項1に記載の釘打ち機の空打ち防止装置。
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