JP3098998U - 空気調和装置の風向変更機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】送風される空気流自体によって周期的に変える空気調和装置の風向変更機構において、極めて簡単な構成で、低雑音の風向変更機構を提供する。
【解決手段】空気調和機の風向変更機構において、送風される空気流によって回転する風車を設け、該風車のファンブレードは風向きに対して直交し水平方向に長く延びたローターであって、該ファンブレードは風車の外円周上に等間隔に配設するとともに、該風車には回転を減速する密閉箱に収納された無音ギヤ機構を設け、該無音ギヤ機構により減速させた回転をリンク機構によって往復動に変換し、風向変更機構の室内吹出口の上流近傍には風向きを変える断面ほぼT字状の揺動する風向ブレードを設け、前記風車の駆動軸と風向ブレードの揺動する揺動軸とを平行に配設し、該風向ブレードを揺動させて風向きを周期的に変える空気調和装置の風向変更機構である。
【選択図】図1
【解決手段】空気調和機の風向変更機構において、送風される空気流によって回転する風車を設け、該風車のファンブレードは風向きに対して直交し水平方向に長く延びたローターであって、該ファンブレードは風車の外円周上に等間隔に配設するとともに、該風車には回転を減速する密閉箱に収納された無音ギヤ機構を設け、該無音ギヤ機構により減速させた回転をリンク機構によって往復動に変換し、風向変更機構の室内吹出口の上流近傍には風向きを変える断面ほぼT字状の揺動する風向ブレードを設け、前記風車の駆動軸と風向ブレードの揺動する揺動軸とを平行に配設し、該風向ブレードを揺動させて風向きを周期的に変える空気調和装置の風向変更機構である。
【選択図】図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、空気調和装置の風向変更機構、特に、送風される空気流自体によって吹き出す風向きを周期的に変えるスウィング機構の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の空気調和装置の室内に供給する空気を吹き出す風向きを、送風される空気流自体によって周期的に変えるスイング機構は、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−137662号公報
【特許文献2】
実開平4−4647号公報
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の風向きを変えるスイング機構は、特許文献1および特許文献2に開示されているように、風車がプロペラ式であるので風車の回転軸とスイング機構の揺動軸とが直交するため、減速ギヤに傘歯車を使用する必要があり、このため伝動効率が悪くエネルギーロスや雑音が発生し、また、ギヤが露出してどうしても作動音が雑音として漏れ、塵などがギヤに付着すると故障の原因となることが多く、更に、風向変更機構も断面長楕円の羽根を用いているため風圧の損失も大きく、風向変化を効率よく行えないという問題点があった。
また、駆動伝達機構にベルトを用いることもあるが、ベルトは消耗品のためメンテナンスが頻繁に必要となり厄介であるといった問題点があった。
本考案は、上記の課題に鑑み、送風される空気流自体によって周期的に変える空気調和装置の風向変更機構において、極めて簡単な構成で、低雑音の風向変更機構を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、空気調和機の風向変更機構において、送風される空気流によって回転する風車を設け、該風車のファンブレードは風向きに対して直交し水平方向に長く延びたファンブレードであって、該ローターは風車の外円周上に等間隔に配設するとともに、該風車には回転を減速する密閉箱に収納された無音ギヤ機構を設け、該無音ギヤ機構により減速させた回転をリンク機構によって往復動に変換し、風向変更機構の室内吹出口の上流近傍には風向きを変える断面ほぼT字状の揺動する風向ブレードを設け、前記風車の駆動軸と風向ブレードの揺動する揺動軸とを平行に配設し、該風向ブレードを揺動させて風向きを周期的に変えることを特徴とした空気調和装置の風向変更機構である。
【0006】
【考案の実施の形態】
本考案の好適な空気調和機の風向変更機構の1実施例を図面に沿って説明する。
図1は、天井F等に取り付けられた空気調和機の空気吹出装置1であって、この空気吹出装置1は、中央空調装置(図示せず)からダクト11で給気され、そのダクト11の開口12の近傍には風向変更板13が設けられ、送風風路の上半分に送風されように構成され、その下流の送風通路に風車2が設けられ、その下流の通風路は下方に屈曲し、風向変更機構3が設けられた空気吹出口4が配置され、空気吹出口4の底面枠41はほぼ天井Fと同位置に配置され、この空気吹出口4から空調された空気は室内に給気される。
【0007】
まず、風車2および風向変更機構3の構成を説明すると、図2の側面図および図5の斜視図に示されるように、風車2は空気流(図1矢印A)に対して直交するように設けられるが、風車2は一端(図2右端)の枠体14に設けた軸受211に軸支され、他端(図2左端)はギヤ機構5の入力駆動軸55にカップリング24を介して支持されている。風車2の駆動軸21に左右に一対の円板の外枠22a,22bが設けられ、この一対の外枠22a,22bの間に、空気流に対して直交し水平方向に長く延びたファンブレード23を等間隔に配設し、かつ、ファンブレード23の取り付け角度は回転軸とファンブレード23の外周端を結ぶ線と所定の角度を有していて、風車2の全面からの風圧に対して時計方向に回転するように構成されている。この風車2のファンブレード23は軽金属または合成樹脂製で回転する方向とは逆方向に「く」の字状の湾曲した平板状のであるので、風向変更板13によって上半分に偏向された空気流によって時計方向に回転することになる。なお、「く」字状の湾曲した平板状に変えて湾曲した湾曲板状としてもよい。
したがって、風車2はダクト11(図1)から送風されると、その送風される空気流自体によって回転する。
【0008】
風向変更機構3は、送風される空気流自体によって回転する風車2の回転力を利用するが、風車2の駆動軸21には、風車2の回転を減速する密閉箱51に収納された無音ギヤ機構5が連接され、無音ギヤ機構5の出力駆動軸52では所望の回転数が得られるように設定する。なお、密閉箱51は風向変更機構3の枠体
14に固着されている。
出力駆動軸52の末端部には回転アーム53が設られ、この回転アーム53の適所にはピン54が設けられてクランクレバー6の一端が揺動自在に取り付けられ、クランクレバー6の他端は風向ブレード31に直結する揺動アーム32のピン321に揺動自在に取り付けられる。
風向きを変える風向ブレード31は、断面のほぼ中央の揺動軸33を中心に揺動するが、前記揺動アーム32とピン321は揺動軸33の端部に取り付けられ、風向ブレード31の断面はほぼT字状の形状をしており、T字状の頭部311で空気の流れを遮り、かつ、下方に長い板状部312で風向きを効率よく変更するもので、圧力損失も少ない。
図2から図5において、風向変更機構3の風向ブレード31の設置位置は、空気吹出装置1の通風路が風車2を通過した後に下方に屈曲し、室内へ空気が吹き出す空気吹出口4の底面枠41の上部の上流近傍に設置される。なお、揺動アーム32、ピン321、揺動軸33の端部の取り付け部分は、図3の右端の点検室42に配置され、必要に応じて揺動アーム32などの設定を変更する。なお、底面枠41は、空気吹出装置1の枠体にはパッキン411を介して取り付けられている。
空気吹出口4の壁面は、図4に示すように、T字状の形状の風向ブレード31が揺動するストロークの両端で空気の流れを阻止するように、T字状の形状の風向ブレード31の端部と近接する一対の風向ガイド43が設けれている。
上記の構成において、風車2の駆動軸21と、ギヤ機構5の出力駆動軸52と、風向変更機構3の風向ブレード31の揺動軸33は全て互いに平行に設けられている。したがって、従来のように、傘歯車を用いて各駆動軸を直交させる必要がないので雑音の発生も少なく、エネルギーロスおよび圧力損も少ない。
また、本実施例では、各軸受けやピンは合成樹脂製として、摩擦音を発生しないようにした。
【0009】
ここで、風向ブレード31の作動を説明するが、風車2が回転すると、風車2に伝動された回転アーム53が回転し、クランクレバー6のリンク機構により、揺動アーム32が左右動し、風向変更機構3は揺動軸33を中心に回動するが、板状の風向ブレード31の板状部312の方向に空気が流れることになる。これを、回転アーム53の回転状態との関係を、図6に示してその動作を説明する。
(1)図6(a)の状態では、回転アーム53は矢印X方向に回転するが、回転軸52でのクランクレバー6の係止位置がほぼ最上部であるとき、クランクレバー6に連結された揺動アーム32の係止位置も最上部となり、それに従って、板状の風向ブレード31の傾きは上端が左側に傾き、右側に送風する。
(2)図6(b)の状態では、回転アーム53更に矢印X方向に回転し、板状の風向ブレード31は垂直状態となり、真下に送風する。
(3)図6(c)の状態では、回転アーム53は更に矢印X方向に回転し、板状の風向ブレード31の傾きは上端が右側に傾き、左側に送風する。
(4)図6(d)の状態では、回転アーム53は更に矢印X方向に回転し、板状の風向ブレード31が垂直状態となり、真下に送風する。
(5)以後は、図6(d)から図6(a)の状態に復帰し、(1)〜(4)の動作を繰り返すことになり、空気吹出口4からの風向きは周期的に変化することになる。
【0010】
本実施例は以上のような構成であるから、極めて簡単な構成で、外部からの駆動源を必要とせず、吹き出す風向きを周期的に変えることができ、また、風車2の駆動軸21と、ギヤ機構5の出力駆動軸52と、風向変更機構3の風向ブレード31の揺動軸33は全て互いに直結が平行に設けれているので、従来のように、傘歯車を用いて各駆動軸を直交させる必要がないので雑音の発生も少なく、エネルギーロスおよび圧力損も少ない。
また、無音ギヤ機構5を、密閉箱51の中に収納したので、ギヤ部分への塵埃や水滴の侵入を防止でき、動作音も軽減され、更に、軸受けやピンを合成樹脂製として摩擦音を低減させている。
なお、本考案の特徴を損うものでなければ、上記の実施例に限定されるものでないことは勿論である。
【0011】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、極めて簡単な構成で、外部からの駆動源を必要とせずに吹き出す風向きを周期的に変えることができ、また、風車の駆動軸と、風向変更機構の風向ブレードの揺動軸を平行にしたので、従来のように、傘歯車を用いて各駆動軸を直交させる必要がないので雑音の発生も少なく、エネルギーロスおよび圧力損も少ないという効果が得られる。また、無音ギヤ機構を、密閉箱の中に収納したので、ギヤ部分への塵埃や水滴の侵入を防止でき、動作音も軽減されるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の空気調和装置の風向変更機構全体の断面図である。
【図2】図2の正面からの風向変更機構の主要部の透視図である。
【図3】図1.図2の天井からの平面図である。
【図4】本実施例の空気吹出口4の近傍の断面図である。
【図5】本実施例の風向変更機構の主要部の斜視図である。
【図6】実施例の風向変更機構の動作を説明する説明図である。
【符号の説明】
A…空気流、F…天井、X…回転アームの回転方向、Y…風車の回転方向
1…空気吹出装置、11…ダクト、12…ダクト開口、13…風向変更板、
14…枠体、
2…風車、21…駆動軸、211…軸受、22a,22b…外枠、23…ファンブレード、
24…カップリング
3…風向変更機構、31…風向ブレード、311…頭部、312…板状部、
32…揺動アーム、321…ピン、33…揺動軸
4…空気吹出口、41…底面枠、411…パッキン、42…点検室、
43…風向ガイド、
5…無音ギヤ機構、51…密閉箱、52…出力駆動軸、53…回転アーム、
54…ピン、55…入力駆動軸、
6…クランクレバー
【考案の属する技術分野】
この考案は、空気調和装置の風向変更機構、特に、送風される空気流自体によって吹き出す風向きを周期的に変えるスウィング機構の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の空気調和装置の室内に供給する空気を吹き出す風向きを、送風される空気流自体によって周期的に変えるスイング機構は、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−137662号公報
【特許文献2】
実開平4−4647号公報
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の風向きを変えるスイング機構は、特許文献1および特許文献2に開示されているように、風車がプロペラ式であるので風車の回転軸とスイング機構の揺動軸とが直交するため、減速ギヤに傘歯車を使用する必要があり、このため伝動効率が悪くエネルギーロスや雑音が発生し、また、ギヤが露出してどうしても作動音が雑音として漏れ、塵などがギヤに付着すると故障の原因となることが多く、更に、風向変更機構も断面長楕円の羽根を用いているため風圧の損失も大きく、風向変化を効率よく行えないという問題点があった。
また、駆動伝達機構にベルトを用いることもあるが、ベルトは消耗品のためメンテナンスが頻繁に必要となり厄介であるといった問題点があった。
本考案は、上記の課題に鑑み、送風される空気流自体によって周期的に変える空気調和装置の風向変更機構において、極めて簡単な構成で、低雑音の風向変更機構を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、空気調和機の風向変更機構において、送風される空気流によって回転する風車を設け、該風車のファンブレードは風向きに対して直交し水平方向に長く延びたファンブレードであって、該ローターは風車の外円周上に等間隔に配設するとともに、該風車には回転を減速する密閉箱に収納された無音ギヤ機構を設け、該無音ギヤ機構により減速させた回転をリンク機構によって往復動に変換し、風向変更機構の室内吹出口の上流近傍には風向きを変える断面ほぼT字状の揺動する風向ブレードを設け、前記風車の駆動軸と風向ブレードの揺動する揺動軸とを平行に配設し、該風向ブレードを揺動させて風向きを周期的に変えることを特徴とした空気調和装置の風向変更機構である。
【0006】
【考案の実施の形態】
本考案の好適な空気調和機の風向変更機構の1実施例を図面に沿って説明する。
図1は、天井F等に取り付けられた空気調和機の空気吹出装置1であって、この空気吹出装置1は、中央空調装置(図示せず)からダクト11で給気され、そのダクト11の開口12の近傍には風向変更板13が設けられ、送風風路の上半分に送風されように構成され、その下流の送風通路に風車2が設けられ、その下流の通風路は下方に屈曲し、風向変更機構3が設けられた空気吹出口4が配置され、空気吹出口4の底面枠41はほぼ天井Fと同位置に配置され、この空気吹出口4から空調された空気は室内に給気される。
【0007】
まず、風車2および風向変更機構3の構成を説明すると、図2の側面図および図5の斜視図に示されるように、風車2は空気流(図1矢印A)に対して直交するように設けられるが、風車2は一端(図2右端)の枠体14に設けた軸受211に軸支され、他端(図2左端)はギヤ機構5の入力駆動軸55にカップリング24を介して支持されている。風車2の駆動軸21に左右に一対の円板の外枠22a,22bが設けられ、この一対の外枠22a,22bの間に、空気流に対して直交し水平方向に長く延びたファンブレード23を等間隔に配設し、かつ、ファンブレード23の取り付け角度は回転軸とファンブレード23の外周端を結ぶ線と所定の角度を有していて、風車2の全面からの風圧に対して時計方向に回転するように構成されている。この風車2のファンブレード23は軽金属または合成樹脂製で回転する方向とは逆方向に「く」の字状の湾曲した平板状のであるので、風向変更板13によって上半分に偏向された空気流によって時計方向に回転することになる。なお、「く」字状の湾曲した平板状に変えて湾曲した湾曲板状としてもよい。
したがって、風車2はダクト11(図1)から送風されると、その送風される空気流自体によって回転する。
【0008】
風向変更機構3は、送風される空気流自体によって回転する風車2の回転力を利用するが、風車2の駆動軸21には、風車2の回転を減速する密閉箱51に収納された無音ギヤ機構5が連接され、無音ギヤ機構5の出力駆動軸52では所望の回転数が得られるように設定する。なお、密閉箱51は風向変更機構3の枠体
14に固着されている。
出力駆動軸52の末端部には回転アーム53が設られ、この回転アーム53の適所にはピン54が設けられてクランクレバー6の一端が揺動自在に取り付けられ、クランクレバー6の他端は風向ブレード31に直結する揺動アーム32のピン321に揺動自在に取り付けられる。
風向きを変える風向ブレード31は、断面のほぼ中央の揺動軸33を中心に揺動するが、前記揺動アーム32とピン321は揺動軸33の端部に取り付けられ、風向ブレード31の断面はほぼT字状の形状をしており、T字状の頭部311で空気の流れを遮り、かつ、下方に長い板状部312で風向きを効率よく変更するもので、圧力損失も少ない。
図2から図5において、風向変更機構3の風向ブレード31の設置位置は、空気吹出装置1の通風路が風車2を通過した後に下方に屈曲し、室内へ空気が吹き出す空気吹出口4の底面枠41の上部の上流近傍に設置される。なお、揺動アーム32、ピン321、揺動軸33の端部の取り付け部分は、図3の右端の点検室42に配置され、必要に応じて揺動アーム32などの設定を変更する。なお、底面枠41は、空気吹出装置1の枠体にはパッキン411を介して取り付けられている。
空気吹出口4の壁面は、図4に示すように、T字状の形状の風向ブレード31が揺動するストロークの両端で空気の流れを阻止するように、T字状の形状の風向ブレード31の端部と近接する一対の風向ガイド43が設けれている。
上記の構成において、風車2の駆動軸21と、ギヤ機構5の出力駆動軸52と、風向変更機構3の風向ブレード31の揺動軸33は全て互いに平行に設けられている。したがって、従来のように、傘歯車を用いて各駆動軸を直交させる必要がないので雑音の発生も少なく、エネルギーロスおよび圧力損も少ない。
また、本実施例では、各軸受けやピンは合成樹脂製として、摩擦音を発生しないようにした。
【0009】
ここで、風向ブレード31の作動を説明するが、風車2が回転すると、風車2に伝動された回転アーム53が回転し、クランクレバー6のリンク機構により、揺動アーム32が左右動し、風向変更機構3は揺動軸33を中心に回動するが、板状の風向ブレード31の板状部312の方向に空気が流れることになる。これを、回転アーム53の回転状態との関係を、図6に示してその動作を説明する。
(1)図6(a)の状態では、回転アーム53は矢印X方向に回転するが、回転軸52でのクランクレバー6の係止位置がほぼ最上部であるとき、クランクレバー6に連結された揺動アーム32の係止位置も最上部となり、それに従って、板状の風向ブレード31の傾きは上端が左側に傾き、右側に送風する。
(2)図6(b)の状態では、回転アーム53更に矢印X方向に回転し、板状の風向ブレード31は垂直状態となり、真下に送風する。
(3)図6(c)の状態では、回転アーム53は更に矢印X方向に回転し、板状の風向ブレード31の傾きは上端が右側に傾き、左側に送風する。
(4)図6(d)の状態では、回転アーム53は更に矢印X方向に回転し、板状の風向ブレード31が垂直状態となり、真下に送風する。
(5)以後は、図6(d)から図6(a)の状態に復帰し、(1)〜(4)の動作を繰り返すことになり、空気吹出口4からの風向きは周期的に変化することになる。
【0010】
本実施例は以上のような構成であるから、極めて簡単な構成で、外部からの駆動源を必要とせず、吹き出す風向きを周期的に変えることができ、また、風車2の駆動軸21と、ギヤ機構5の出力駆動軸52と、風向変更機構3の風向ブレード31の揺動軸33は全て互いに直結が平行に設けれているので、従来のように、傘歯車を用いて各駆動軸を直交させる必要がないので雑音の発生も少なく、エネルギーロスおよび圧力損も少ない。
また、無音ギヤ機構5を、密閉箱51の中に収納したので、ギヤ部分への塵埃や水滴の侵入を防止でき、動作音も軽減され、更に、軸受けやピンを合成樹脂製として摩擦音を低減させている。
なお、本考案の特徴を損うものでなければ、上記の実施例に限定されるものでないことは勿論である。
【0011】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、極めて簡単な構成で、外部からの駆動源を必要とせずに吹き出す風向きを周期的に変えることができ、また、風車の駆動軸と、風向変更機構の風向ブレードの揺動軸を平行にしたので、従来のように、傘歯車を用いて各駆動軸を直交させる必要がないので雑音の発生も少なく、エネルギーロスおよび圧力損も少ないという効果が得られる。また、無音ギヤ機構を、密閉箱の中に収納したので、ギヤ部分への塵埃や水滴の侵入を防止でき、動作音も軽減されるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の空気調和装置の風向変更機構全体の断面図である。
【図2】図2の正面からの風向変更機構の主要部の透視図である。
【図3】図1.図2の天井からの平面図である。
【図4】本実施例の空気吹出口4の近傍の断面図である。
【図5】本実施例の風向変更機構の主要部の斜視図である。
【図6】実施例の風向変更機構の動作を説明する説明図である。
【符号の説明】
A…空気流、F…天井、X…回転アームの回転方向、Y…風車の回転方向
1…空気吹出装置、11…ダクト、12…ダクト開口、13…風向変更板、
14…枠体、
2…風車、21…駆動軸、211…軸受、22a,22b…外枠、23…ファンブレード、
24…カップリング
3…風向変更機構、31…風向ブレード、311…頭部、312…板状部、
32…揺動アーム、321…ピン、33…揺動軸
4…空気吹出口、41…底面枠、411…パッキン、42…点検室、
43…風向ガイド、
5…無音ギヤ機構、51…密閉箱、52…出力駆動軸、53…回転アーム、
54…ピン、55…入力駆動軸、
6…クランクレバー
Claims (1)
- 空気調和機の風向変更機構において、送風される空気流によって回転する風車を設け、該風車のファンブレードは風向きに対して直交し水平方向に長く延びたファンブレードであって、該ファンブレードは風車の外円周上に等間隔に配設するとともに、該風車には回転を減速する密閉箱に収納された無音ギヤ機構を設け、該無音ギヤ機構により減速させた回転をリンク機構によって往復動に変換し、風向変更機構の室内吹出口の上流近傍には風向きを変える断面ほぼT字状の揺動する風向ブレードを設け、前記風車の駆動軸と風向ブレードの揺動する揺動軸とを平行に配設し、該風向ブレードを揺動させて風向きを周期的に変えることを特徴とした空気調和装置の風向変更機構
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003003954U JP3098998U (ja) | 2003-07-02 | 2003-07-02 | 空気調和装置の風向変更機構 |
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3098998U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113819526A (zh) * | 2021-09-17 | 2021-12-21 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 柜式空调出风口结构、出风方法以及出风装置 |
CN115798894A (zh) * | 2023-02-10 | 2023-03-14 | 常州泰达声学科技有限公司 | 一种组合式多功能变压器隔音降噪装置 |
-
2003
- 2003-07-02 JP JP2003003954U patent/JP3098998U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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