JP3098971U - 出し入れ自在のフォルダー - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のフォルダーは左利きの人には使いにくいので、左右いすれであっても書類の出し入れがきわめて容易に、かつ機能的に扱える出し入れ自在の書類用フォルダーを提供する。
【解決手段】フォルダー1は、適度な腰の強さを有する合成樹脂素材のシート板を二つ折りした下辺部を溶着部2もって、表シート板3と裏シート板4を有するフォルダー1であって、その表シート板3の側部開放側の上部に、緩やかな円弧状にカットした欠損縁5を形成し、さらに裏シート板4には、前記表シート板3に設けた欠損縁5より約10ミリ前後上部にずらして、前記同様の形状にカットした欠損縁5aを設けて成る出し入れ自在のフォルダー1を構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は書類の出し入れがきわめて容易にして、かつ機能的に扱える書類用フォルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、仕事上はもとより、生活の中においても書類を保存するのにフォルダーやファイルが用いられている。その中で簡易なフォルダーとして、適度に腰の強さを有する合成樹脂シート板を二つ折した下辺部を溶着した書類用フォルダーがあり、そのフォルダーの表面側のシート板の側辺部に、書類を入れる際に開けたり書類を差し入れたり取り出しやすくするために、半円状にカットした切り取り縁を形成した簡易なフォルダーが提供され日常的に使用されている。
【0003】
また書類の出し入れが容易に行え、かつ差し入れた書類の脱落を防ぐために、フォルダーの下辺と上辺の二つ折り側半分を溶着した開放側寄りを、一定の深さカットして成る切り欠き部を形成したクリアホルダーの技術もある。(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−15972号公報(第2頁,図1)
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
以上のような簡易なフォルダーがあるが、従来より一般的に広く用いられているフォルダーは、二つ折りした2枚のシート板の表側上部に半円状の切り取り縁を設けたものであるが、切り取り縁の角は丸みがないので、書類を入れる際はそのまま切り取り部より差し入れにくいため、まず指を切り取り縁部に当てがってフォルダーを開いてから書類を差し入れなければならないうえ、左利きの人などの場合は切り取り縁が裏側になるので、書類を出し入れすることはもとより、フォルダーも開けにくいなど左利きの人に配慮したものではないなどの不便や欠点があった。
【0006】
さらに公知公開される特開2000−15972号におけるクリアホルダーは、折り曲げた2枚のシート板の下辺はもとより上辺の折り曲げ側半分も溶着して成る、開放側の表シート板の縁部をカットした切り欠き部を設け、その切り欠き部より書類を差し入れたりホルダーを開ける切り欠き部であるが、切り欠き部は矩形でかつ溶着側が角張っているので、書類を切り欠き部より差し入れる際に溶着側の角に当たるために差し入れにくい。また切り欠き部は表側シートに設けられているので右利きの人は差し支えないが、左利きの人には大変使いにくなどの不便があった。
【0007】
加えて、その他の実施例においては裏側シートの開放側に、折り返すことで書類の脱落を防いだり、見出しとして使える突出部を設けたり、さらに長い突出部を差し入れる切り込み穴を表側のシートに設けたクリアホルダーであるが、ホルダー本体より突き出る突出部や切り込み部の穴を形成することは、コスト高になるなどの欠点が多い技術である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記する以上のような不便や欠点を解消するために成されるものであって、請求項1においては二つ折りした2枚のシート板で成るフォルダーの、表シート板の上辺または側辺いずれかの開放側端部に、一定の深さと長さ円弧状にカットした欠損縁を設け、他方の裏シート板には、前記表シート板の欠損縁より一定の長さ上下または左右にずらして欠損縁を交互に形成して成る出し入れ自在のフォルダーを構成する。
【0009】
請求項2については、上記した欠損縁の下部位に、一定の間隔と長さのエンボス線を平行して施すことにより、欠損縁の端部が少し広がる隙間を形成することで書類を差し込みやすくしたフォルダーとする。
【0010】
請求項3に示すフォルダーは、欠損縁をフォルダーの上辺と側辺の2カ所に設けた出し入れ自在のフォルダーとする。
【0011】
請求項4においては、フォルダーの側辺部にリング穴付き切れ込みを等間隔に設けることで、リングファイルのリングを開けることなく掛け留め保持できるフォルダーを構成するが、さらに具体的に各実施の形態を下記に詳述する。
【0012】
【考案の実施の形態】
本考案におけるフォルダーの第1の実施の形態を、図1に示すフォルダーを開放した斜視図と図2に示すフォルダーの正面図を参照して説明する。
【0013】
本実施の形態におけるフォルダー1は、適度な腰の強さを有する合成樹脂シート板を二つ折りした下辺部を溶着部2もって表シート板3と裏シート板4を有するフォルダー1であって、その表シート板3の側部開放側の上部に、緩やかな円弧状にカットして成る欠損縁5を形成し、さらに裏シート板4には、前記表シート板3に設けた欠損縁5より約10ミリ前後上部にズラして、前記同様の形状にカットした欠損縁5aを設けて第1の実施の形態による出し入れ自在のフォルダー1を構成する。
【0014】
第1の実施の形態によるフォルダー1は、表シート板3側辺に設けた欠損縁5より裏シート板4の欠損縁5aが、前記表シート板3の欠損縁5より約10ミリ前後上部にズラして形成しているため、それぞれの欠損縁5,5a部には交互に表シート板3及び裏シート板4が半分ていど位置し、かつそれぞれの欠損縁5,5aの角は緩やかな丸みを有するので、書類Bを差し入れる際は図2に示すように欠損縁5,5a部に書類Bの角部を位置して差し込むと、フォルダー1を一々開けることなくスムーズに差し入れられることはもとより、欠損縁5,5aは表裏同様であるので左利きの人でも右利きの人と同様に差し入れられ、また取り出すのも同じ要領で扱える。
【0015】
第2の実施の形態を図3に示すフォルダーを開放した状態の斜視図と図4に示す正面図及び図5に示すB−B部の拡大端面図を参照して説明する。
【0016】
本実施の形態におけるフォルダー1は、前記タイプと異なる部位に欠損縁5,5aを設けたフォルダー1である。まず表シート板3の上辺右寄りに、右開放側端部まで至る波状の欠損縁5を設け、かつ裏シート板4には、前記表シート板3の欠損縁5より約10ミリ前後左にズラした波状の欠損縁5aを左端部まで形成し、さらにその2辺に設けた欠損縁5,5aの約8〜10ミリ程度下部には、プレスの押し圧加工によるエンボス線6,6を、前記した欠損縁5,5aに平行に施したフォルダー1を形成する。加えてその側辺開放側には、リング穴7付き切れ目8を等間隔に表シート板3と裏シート板4に一体に設けて、第2の実施の形態の出し入れ自在のフォルダー1を構成する。
【0017】
第2の実施の形態によるフォルダー1は、欠損縁5,5aを上辺に交互に設けるが、表シート板3の欠損縁5は右端部まで、裏シート板4の欠損縁5aは左端部まで波状に設けられ、かつそれぞれの欠損縁5,5aの下部に沿ってエンボス線6を施しているので、欠損縁5,5aは図5に示すように端部が僅かに広がる隙間Cを形成するため、書類の差し込みがさらにスピィデーに行える。加えて、フォルダー1の側辺には、リングファイルに掛け留められるリング穴7付き切れ目8を設けているので、リングを開けることなく掛け留め取り外しが行えるフォルダー1である。
【0018】
第3の実施の形態によるフォルダーを図6に示す正面図を参照して説明する。
【0019】
本実施の形態によるフォルダー1は、第1の実施の形態と同様にフォルダー1の上辺に緩やかな円弧状にカットした欠損縁5,5aを表シート板3と裏シート板4それぞれに設けるが、表シート板3の欠損縁5の右側は端部まで水平にカットして裏シート板4より一段低い縁を成し、かつ裏シート板4の欠損縁5aの左側も同様に端部まで水平にカットして、表シート板3の縁より低くしたフォルダー1を形成し、さらにその側辺部の表シート板3と裏シート板4それぞれに互いにズレて成る欠損縁5,5aを2カ所に設けて成るフォルダー1を構成する。
【0020】
第3の実施の形態におけるフォルダー1には、第1及び第2の形態に示したように、フォルダー1の上辺と側辺の2カ所に欠損縁5,5aを形成しているので、上部や側部いずれからでも書類の差し込みや取り出し、または開放することができる使い勝手のよいフォルダー1となる。
【0021】
本考案は以上のような書類用の簡易なフォルダー1を形成するが、その構成の主体となる欠損縁5,5aは、側辺タイプの裏シート板4の欠損縁5aは表シート板3の欠損縁5に対して上部寄りに、上辺タイプは左寄りにズラして設けているがそれぞれ逆に設けても差し支えない。また第2実施の形態におけるエンボス線6は他の実施例に設けてもよく、その間隔や長さも任意である。さらに、リング穴7付き切れ目8も他の実施の形態に設けてもよいものであり、いずれも特に限定されるものではない。
【0022】
【考案の効果】
本考案は以上のような書類用のフォルダーを構成するので、従来に比べて次のような特徴や効果を提供するものである。
まず、フォルダーの縁部に設ける欠損縁は角が丸みを有する緩やかな円弧状で、かつ2枚のシート板に設けた欠損縁は互いに左右いずれかにズレているので、書類を差し入れやすいことはもとより、左利き右利きいずれの人でも使いやすいフォルダーを形成する。
【0023】
さらに第2の実施の形態においては、欠損縁の下部位にプレスによるエンボス線を設けて、その上端はわずかに広がる状態に形成されるので、さらに書類の差し入れが容易になることに加えて、側部の開放側にはリング穴付き切れ目を設けているため、リングファイルのリングを開くことなく掛け留め及び取り外しも可能となるフォルダーである。
【0024】
また第3の実施例は側辺と上辺の2カ所に欠損縁を設けているので出し入れする方向を選ばないものであり、加えて、いずれのタイプも一枚の合成樹脂シート板を二つ折りしたものを、カット加工やプレス加工することで製造可能であるためコストも安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示すフォルダーを開放した斜視図である。
【図2】フォルダーを示す正面図である。
【図3】第2の実施の形態のフォルダーを示す斜視図である。
【図4】フォルダーを示す正面図である。
【図5】フォルダーのB−B部を示す拡大端面図である。
【図6】第3の実施の形態のフォルダーを示す正面図である。
【符号の説明】
1・フォルダー
2・溶着部
3・表シート板
4・裏シート板
5・欠損縁
5a・欠損縁
6・エンボス線
7・リング穴
8・切れ目
A・書類
C・隙間

Claims (4)

  1. 表シート板と裏シート板2枚で成るフォルダーにおいて、前記表シート板の上辺または側辺いずれかの開放側端部に、一定の深さと長さカットして成る欠損縁を設け、他方の裏シート板には、前記表シート板の欠損縁の対向部位に、一定の長さ左右または上下にずらして欠損縁を形成した構成を特徴とする出し入れ自在のフォルダー。
  2. 欠損縁の下部に平行して、一定の間隔と長さのエンボス線を施した構成である請求項1に記載する出し入れ自在のフォルダー。
  3. 欠損縁をフォルダーの上辺と側辺に設けた構成である請求項1または請求項2に記載する出し入れ自在のフォルダー。
  4. フォルダーの側辺部に、リング穴付き切れ目を設けた請求項1〜請求項3のいずれかの項に記載する出し入れ自在のフォルダー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102257308B1 (ko) * 2021-01-20 2021-05-27 이태일 클리어파일용 속지

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