JP3098513U - 袋部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】マチ部を有する袋部材の開口部分の上方周囲縁部がめくれにくいプラスチック製の袋部材を提供することである。
【解決手段】内側に突出するマチ部20を各側面部18に有し、開口部12を有する袋状に一体形成した形式のプラスチック製の袋部材10において、
開口部12に沿った上方周囲縁部22を内側に1回折り込み、折り込んだ部分の、マチ部20を除く内側下縁部分26に沿って台紙24を接合した袋部材が提供される。
【選択図】 図1
【解決手段】内側に突出するマチ部20を各側面部18に有し、開口部12を有する袋状に一体形成した形式のプラスチック製の袋部材10において、
開口部12に沿った上方周囲縁部22を内側に1回折り込み、折り込んだ部分の、マチ部20を除く内側下縁部分26に沿って台紙24を接合した袋部材が提供される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はショッピングバッグなどの袋部材に関し、詳しくは、そうした袋部材の取り扱い性を向上させるための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば代表的には特開平8−26295号公報の図1あるいは実用新案登録公報第3088208号の図1にそれぞれ記載されるような形態の、所謂ショッピングバッグと称する袋部材が使用されて来ている。
こうした袋部材には、その使用用途や目的に合わせて紙、合成繊維、軟質プラスチックその他様々の素材を使用し、且つこれら素材を組み合わせて一体的な袋状としたものがあり、特に、軟質プラスチック製のものは耐久性が高いこと及び透明あるいは半透明のプラスチック素材を使用することが可能な点で、紙製その他素材製のものよりも多目的に用いることができる特徴がある。
【0003】
図5に例示するように、これらの従来のプラスチック製の袋部材1の側面部3には、その他の素材製の袋部材と同様に、袋部材の容量を確保するため及び使用しない袋部材を省スペース的に収納するためのマチ部5が、袋部材の上部から底部にかけて袋の内側に向けて折り込むように折り目付けして形成される。また袋部材の開口部7の付近には、様々の素材から形成した手提げ用の、例えばひも部材9等が取り付けられるようになっている。
そしてこのひも部材9を取り付ける開口部に沿った上方周囲縁部11を補強するために、上方周囲縁部11は図6に示すように袋の内側に帯状に少なくとも2回折り込み、折り込んだ帯状部分どうしの内側に空間13を創り、この空間13内に厚紙あるいはプラスチック薄板などから作製した比較的丈夫な台紙15が挟み込まれるようになっている。
【0004】
しかし、従来こうした厚紙あるいはプラスチック薄板などの比較的丈夫な台紙15は、開口部に沿った上方周囲縁部11を少なくとも2回折り込ん創った空間13内に単に配置されるだけで特に固定はされないので、上方周囲縁部11は素材自体がカールすることなどにもよって全体的に幅厚となっている。
【0005】
この折り込み部分の厚さは、マチ部以外の部分では、例えば手提げ用に取り付けたひもやハッピータック(商標名)などが取り付けられることで開口部7の内側から外側に引き寄せられてある程度薄くなる場合もあるが、マチ部3では厚いままであるので、袋から中身を取り出す際などにそれら中身の一部がこのマチ部の厚い折り込み部分に引っ掛かりやすく、マチ部がめくれることがある。マチ部の折り込み部分がめくれると、マチ部以外の折り込み部分も引っ張られてめくれてしまうことがあり、その影響で手提げの取り付け部分で台紙が折れ、結局は袋部材が変形してしまうこともある。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−355331号公報
【特許文献2】
特開2003−026186号公報
【特許文献3】
特開平8−026295号公報
【特許文献4】
登録実用新案第3088208号公報
【特許文献5】
登録実用新案第3033463号公報
【特許文献6】
登録実用新案第3028805号公報
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
従って、本考案が解決しようとする課題は、マチ部を有する袋部材の開口部分の上方周囲縁部がめくれにくいプラスチック製の袋部材を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、内側に突出するマチ部20を各側面部18に有し、開口部12を有する袋状に一体形成した形式のプラスチック製の袋部材10において、
開口部12に沿った上方周囲縁部22を内側に1回折り込み、折り込んだ部分の、マチ部20を除く内側下縁部分26に沿って台紙24を接合した袋部材が提供される。
【0009】
本考案の1実施例では台紙24の下縁部分の一部或は全体が、上方周囲縁部22の折り込み部分のマチ部20を除く内側下縁部分26に沿ってヒートシール技法により接合される。
【0010】
他の実施例では上方周囲縁部22の、マチ部20を除く内側下縁部分26に沿って接合した台紙24を貫いて、手提げ用部品25を取り付けるための孔17が設けられる。
【0011】
また、袋部材10は、ラミネート処理したポリエチレンあるいはその他同等の軟質プラスチックのチューブ状素材あるいはシート状素材から作製され、台紙24が袋部材と同質のポリオレフィン系のシート状素材あるいは発泡化した該ポリオレフィン系のシート状素材を加工して作製される。
【0012】
袋部材のチューブ状素材あるいはシート状素材は、ラミネート処理した0.15μmの厚さのポリエチレンあるいはポリプロピレンであり、台紙部分のシート状素材が、0.3〜2.0mmの厚さの、前記袋部分のチューブ状素材あるいはシート状素材と同質のポリエチレンあるいはポリプロピレンとされる。
【0013】
更に他の実施例では台紙24は下縁部分26から下方に延びる延長部分34を有し、あるいは、台紙24が上縁部分36から上方に伸延する一体の手提げ部分38を有する。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
図1は本考案の1実施例としての袋部材10の部分斜視図を示すものである。袋部材10は、上縁部位置で略四角形状に開口する開口部12と、例えば任意の意匠及び模様などが必要に応じて印刷される前面部14及び後面部16(便宜上“前”及び“後”の各面部とされるが特に前後を特定するものではない)と、同様に任意の意匠あるいは模様などを印刷することのできる、これらの前面部及び後面部を繋ぐ側面部18とを有している。
【0015】
本実施例では袋部材10はラミネート処理したポリエチレンあるいはその他同等の軟質プラスチックのチューブ状素材あるいはシート状素材から作製され、台紙部分が袋部材と同質のポリオレフィン系のシート状素材あるいは発泡化した該ポリオレフィン系のシート状素材を加工して作製される。
【0016】
また、袋部分のチューブ状素材あるいはシート状素材は、ラミネート処理した0.15μmの厚さのポリエチレンあるいはポリプロピレンから作製され、台紙部分のシート状素材は0.3〜2.0mmの厚さの、前記袋部分のチューブ状素材あるいはシート状素材と同質のポリエチレンあるいはポリプロピレンから作製される。
【0017】
各側面部18は、袋部材10の内側に折り込まれるよう、この側面部の幅寸法の略中央位置に沿って上縁部から底部に向けて折り目付けされることによりマチ部20を構成し、袋部材の上縁部の開口部12に沿った、このマチ部20を含む上方周囲縁部は開口部12の内側に従来のように内側に折り込まれて折り込み縁部22が形成されるが、本考案ではこの折り込みは従来とは異なり、単に1回のみ折り込まれる。
【0018】
袋部材の開口部12の、前面部14及び後面部16に沿った折り込み縁部22には手提げ用のひもあるいはハッピータック(商標名)などの部品が、適宜に形成した孔17等を介して取り付けられ、また従来と同様に折り込み縁部22を補強するために、先に説明したような例えば0.3〜2.0mmの厚さの、前記袋部分のチューブ状素材あるいはシート状素材と同質のポリエチレンあるいはポリプロピレンから形成した台紙24が配置される。しかしながら本考案ではこの台紙24は従来のように挟み込まれるのではなく、折り込み縁部22に接合される。
【0019】
台紙24は、例えばヒートシールなどの技法を使用することにより、台紙の下縁部分26の一部あるいは全部が折り込み縁部22の内側の下縁部分28に接合される。これにより、折り込み縁部22の厚さは、従来のように折り込み縁部を少なくとも2回内側に折り込む場合よりも薄くなり、しかも台紙24を接合することによって機械的強度も高くなる。
【0020】
また、マチ部18の折り込み縁部22の厚さも同様に薄くなるために、袋から中身を取り出す際の引っ掛かりが生じにくくなり、一方、マチ部以外の折り込み縁部の機械的強度が高くなっていることから、例えマチ部の折り込み縁部がめくれても、前面部14や後面部16の前折り込み縁部22はめくれにくくなり、従来生じていたような袋部材の変形といった問題も同様に防止されるようになる。
【0021】
以上、本考案を実施例を参照して説明したが、本考案の内で種々の変更をなし得ることを理解されたい。例えば、本明細書では袋部材の折り込み縁部にひも部材あるいはハッピータックなどの手提げ用部材を取り付けるものとして説明したが、本考案の袋部材はそうしたひも部材等を取り付けない、あるいは開口部の折り込み縁部などに指を通す孔などを設けたものとすることもできる。また袋部材は紙製のものであっても良い。
【0022】
また、袋部材10の素材の厚さを、必要に応じて0.15μm以外の任意の厚さとし、台紙24の素材の厚さを必要に応じて0.3〜2.0mm以外の厚さとすることもできる。
更には、台紙24は、図3に示すように下縁部分26から下方に更に延長させ、例えば、図示されるようにハンガー30等を吊すことのできるような穴32を開けたタブ34を持つ台紙124、あるいは図4に示すように、上縁部分36を部分的に上方に伸ばし、台紙と一体型の手提げ部分38を形成したような台紙224とすることもできる。
【0023】
【考案の効果】
マチ部を有する袋部材の開口部分の上方周囲縁部の折り込み部分がめくれにくいプラスチック製の袋部材が提供される。
また、従来よりも上方周囲縁部の折り込み回数を少なくした分、素材量が低減されたプラスチック製の袋部材が提供される。
更には、上方周囲縁部の下縁に沿って台紙を接合したことで、従来製品よりも上方周囲縁部の強度が高く且つ台紙を様々に変形させる自由度の高いプラスチック製の袋部材が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の袋部材の部分斜視図である。
【図2】図1の袋部材を線A−Aで切断した断面図である。
【図3】本考案の他の実施例の袋部材の部分斜視図である。
【図4】本考案の更に他の実施例の袋部材の部分斜視図である。
【図5】従来の代表的なショッピングバッグの部分斜視図である。
【図6】図5を線A−Aに沿って切断した断面図である。
【符号の説明】
10 袋部材
12 開口部
14 前面部
16 後面部
17 孔
18 側面部
20 マチ部
22 折り込み縁部
24、124、224 台紙
25 手提げ用部品
26 下縁部分
34 延長部分
36 上縁部分
38 手提げ部分
【考案の属する技術分野】
本考案はショッピングバッグなどの袋部材に関し、詳しくは、そうした袋部材の取り扱い性を向上させるための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば代表的には特開平8−26295号公報の図1あるいは実用新案登録公報第3088208号の図1にそれぞれ記載されるような形態の、所謂ショッピングバッグと称する袋部材が使用されて来ている。
こうした袋部材には、その使用用途や目的に合わせて紙、合成繊維、軟質プラスチックその他様々の素材を使用し、且つこれら素材を組み合わせて一体的な袋状としたものがあり、特に、軟質プラスチック製のものは耐久性が高いこと及び透明あるいは半透明のプラスチック素材を使用することが可能な点で、紙製その他素材製のものよりも多目的に用いることができる特徴がある。
【0003】
図5に例示するように、これらの従来のプラスチック製の袋部材1の側面部3には、その他の素材製の袋部材と同様に、袋部材の容量を確保するため及び使用しない袋部材を省スペース的に収納するためのマチ部5が、袋部材の上部から底部にかけて袋の内側に向けて折り込むように折り目付けして形成される。また袋部材の開口部7の付近には、様々の素材から形成した手提げ用の、例えばひも部材9等が取り付けられるようになっている。
そしてこのひも部材9を取り付ける開口部に沿った上方周囲縁部11を補強するために、上方周囲縁部11は図6に示すように袋の内側に帯状に少なくとも2回折り込み、折り込んだ帯状部分どうしの内側に空間13を創り、この空間13内に厚紙あるいはプラスチック薄板などから作製した比較的丈夫な台紙15が挟み込まれるようになっている。
【0004】
しかし、従来こうした厚紙あるいはプラスチック薄板などの比較的丈夫な台紙15は、開口部に沿った上方周囲縁部11を少なくとも2回折り込ん創った空間13内に単に配置されるだけで特に固定はされないので、上方周囲縁部11は素材自体がカールすることなどにもよって全体的に幅厚となっている。
【0005】
この折り込み部分の厚さは、マチ部以外の部分では、例えば手提げ用に取り付けたひもやハッピータック(商標名)などが取り付けられることで開口部7の内側から外側に引き寄せられてある程度薄くなる場合もあるが、マチ部3では厚いままであるので、袋から中身を取り出す際などにそれら中身の一部がこのマチ部の厚い折り込み部分に引っ掛かりやすく、マチ部がめくれることがある。マチ部の折り込み部分がめくれると、マチ部以外の折り込み部分も引っ張られてめくれてしまうことがあり、その影響で手提げの取り付け部分で台紙が折れ、結局は袋部材が変形してしまうこともある。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−355331号公報
【特許文献2】
特開2003−026186号公報
【特許文献3】
特開平8−026295号公報
【特許文献4】
登録実用新案第3088208号公報
【特許文献5】
登録実用新案第3033463号公報
【特許文献6】
登録実用新案第3028805号公報
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
従って、本考案が解決しようとする課題は、マチ部を有する袋部材の開口部分の上方周囲縁部がめくれにくいプラスチック製の袋部材を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば、内側に突出するマチ部20を各側面部18に有し、開口部12を有する袋状に一体形成した形式のプラスチック製の袋部材10において、
開口部12に沿った上方周囲縁部22を内側に1回折り込み、折り込んだ部分の、マチ部20を除く内側下縁部分26に沿って台紙24を接合した袋部材が提供される。
【0009】
本考案の1実施例では台紙24の下縁部分の一部或は全体が、上方周囲縁部22の折り込み部分のマチ部20を除く内側下縁部分26に沿ってヒートシール技法により接合される。
【0010】
他の実施例では上方周囲縁部22の、マチ部20を除く内側下縁部分26に沿って接合した台紙24を貫いて、手提げ用部品25を取り付けるための孔17が設けられる。
【0011】
また、袋部材10は、ラミネート処理したポリエチレンあるいはその他同等の軟質プラスチックのチューブ状素材あるいはシート状素材から作製され、台紙24が袋部材と同質のポリオレフィン系のシート状素材あるいは発泡化した該ポリオレフィン系のシート状素材を加工して作製される。
【0012】
袋部材のチューブ状素材あるいはシート状素材は、ラミネート処理した0.15μmの厚さのポリエチレンあるいはポリプロピレンであり、台紙部分のシート状素材が、0.3〜2.0mmの厚さの、前記袋部分のチューブ状素材あるいはシート状素材と同質のポリエチレンあるいはポリプロピレンとされる。
【0013】
更に他の実施例では台紙24は下縁部分26から下方に延びる延長部分34を有し、あるいは、台紙24が上縁部分36から上方に伸延する一体の手提げ部分38を有する。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
図1は本考案の1実施例としての袋部材10の部分斜視図を示すものである。袋部材10は、上縁部位置で略四角形状に開口する開口部12と、例えば任意の意匠及び模様などが必要に応じて印刷される前面部14及び後面部16(便宜上“前”及び“後”の各面部とされるが特に前後を特定するものではない)と、同様に任意の意匠あるいは模様などを印刷することのできる、これらの前面部及び後面部を繋ぐ側面部18とを有している。
【0015】
本実施例では袋部材10はラミネート処理したポリエチレンあるいはその他同等の軟質プラスチックのチューブ状素材あるいはシート状素材から作製され、台紙部分が袋部材と同質のポリオレフィン系のシート状素材あるいは発泡化した該ポリオレフィン系のシート状素材を加工して作製される。
【0016】
また、袋部分のチューブ状素材あるいはシート状素材は、ラミネート処理した0.15μmの厚さのポリエチレンあるいはポリプロピレンから作製され、台紙部分のシート状素材は0.3〜2.0mmの厚さの、前記袋部分のチューブ状素材あるいはシート状素材と同質のポリエチレンあるいはポリプロピレンから作製される。
【0017】
各側面部18は、袋部材10の内側に折り込まれるよう、この側面部の幅寸法の略中央位置に沿って上縁部から底部に向けて折り目付けされることによりマチ部20を構成し、袋部材の上縁部の開口部12に沿った、このマチ部20を含む上方周囲縁部は開口部12の内側に従来のように内側に折り込まれて折り込み縁部22が形成されるが、本考案ではこの折り込みは従来とは異なり、単に1回のみ折り込まれる。
【0018】
袋部材の開口部12の、前面部14及び後面部16に沿った折り込み縁部22には手提げ用のひもあるいはハッピータック(商標名)などの部品が、適宜に形成した孔17等を介して取り付けられ、また従来と同様に折り込み縁部22を補強するために、先に説明したような例えば0.3〜2.0mmの厚さの、前記袋部分のチューブ状素材あるいはシート状素材と同質のポリエチレンあるいはポリプロピレンから形成した台紙24が配置される。しかしながら本考案ではこの台紙24は従来のように挟み込まれるのではなく、折り込み縁部22に接合される。
【0019】
台紙24は、例えばヒートシールなどの技法を使用することにより、台紙の下縁部分26の一部あるいは全部が折り込み縁部22の内側の下縁部分28に接合される。これにより、折り込み縁部22の厚さは、従来のように折り込み縁部を少なくとも2回内側に折り込む場合よりも薄くなり、しかも台紙24を接合することによって機械的強度も高くなる。
【0020】
また、マチ部18の折り込み縁部22の厚さも同様に薄くなるために、袋から中身を取り出す際の引っ掛かりが生じにくくなり、一方、マチ部以外の折り込み縁部の機械的強度が高くなっていることから、例えマチ部の折り込み縁部がめくれても、前面部14や後面部16の前折り込み縁部22はめくれにくくなり、従来生じていたような袋部材の変形といった問題も同様に防止されるようになる。
【0021】
以上、本考案を実施例を参照して説明したが、本考案の内で種々の変更をなし得ることを理解されたい。例えば、本明細書では袋部材の折り込み縁部にひも部材あるいはハッピータックなどの手提げ用部材を取り付けるものとして説明したが、本考案の袋部材はそうしたひも部材等を取り付けない、あるいは開口部の折り込み縁部などに指を通す孔などを設けたものとすることもできる。また袋部材は紙製のものであっても良い。
【0022】
また、袋部材10の素材の厚さを、必要に応じて0.15μm以外の任意の厚さとし、台紙24の素材の厚さを必要に応じて0.3〜2.0mm以外の厚さとすることもできる。
更には、台紙24は、図3に示すように下縁部分26から下方に更に延長させ、例えば、図示されるようにハンガー30等を吊すことのできるような穴32を開けたタブ34を持つ台紙124、あるいは図4に示すように、上縁部分36を部分的に上方に伸ばし、台紙と一体型の手提げ部分38を形成したような台紙224とすることもできる。
【0023】
【考案の効果】
マチ部を有する袋部材の開口部分の上方周囲縁部の折り込み部分がめくれにくいプラスチック製の袋部材が提供される。
また、従来よりも上方周囲縁部の折り込み回数を少なくした分、素材量が低減されたプラスチック製の袋部材が提供される。
更には、上方周囲縁部の下縁に沿って台紙を接合したことで、従来製品よりも上方周囲縁部の強度が高く且つ台紙を様々に変形させる自由度の高いプラスチック製の袋部材が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の袋部材の部分斜視図である。
【図2】図1の袋部材を線A−Aで切断した断面図である。
【図3】本考案の他の実施例の袋部材の部分斜視図である。
【図4】本考案の更に他の実施例の袋部材の部分斜視図である。
【図5】従来の代表的なショッピングバッグの部分斜視図である。
【図6】図5を線A−Aに沿って切断した断面図である。
【符号の説明】
10 袋部材
12 開口部
14 前面部
16 後面部
17 孔
18 側面部
20 マチ部
22 折り込み縁部
24、124、224 台紙
25 手提げ用部品
26 下縁部分
34 延長部分
36 上縁部分
38 手提げ部分
Claims (7)
- 内側に突出するマチ部20を各側面部18に有し、開口部12を有する袋状に一体形成した形式のプラスチック製の袋部材10において、
開口部12に沿った上方周囲縁部22を内側に一回折り込み、折り込んだ部分の、マチ部20を除く内側下縁部分26に沿って台紙24を接合した袋部材。 - 台紙24の下縁部分の一部或は全体を、上方周囲縁部22の折り込み部分のマチ部20を除く内側下縁部分26に沿ってヒートシール技法により接合した請求項1の袋部材。
- 上方周囲縁部22の、マチ部20を除く内側下縁部分26に沿って接合した台紙24を貫いて、手提げ用部品25を取り付けるための孔17を設けた請求項1あるいは2の袋部材。
- 袋部材10が、ラミネート処理したポリエチレンあるいはその他同等の軟質プラスチックのチューブ状素材あるいはシート状素材から作製され、台紙24が袋部材と同質のポリオレフィン系のシート状素材あるいは発泡化した該ポリオレフィン系のシート状素材を加工して作製される請求項1〜3の何れかの袋部材。
- 袋部材のチューブ状素材あるいはシート状素材が、ラミネート処理した0.15μmの厚さのポリエチレンあるいはポリプロピレンであり、台紙部分のシート状素材が、0.3〜2.0mmの厚さの、前記袋部分のチューブ状素材あるいはシート状素材と同質のポリエチレンあるいはポリプロピレンである請求項4の袋部材。
- 台紙24が下縁部分26から下方に延びる延長部分34を有している請求項1〜5の何れかの袋部材。
- 台紙24が上縁部分36から上方に伸延する一体の手提げ部分38を有する請求項1〜6の何れかの袋部材。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003003443U JP3098513U (ja) | 2003-06-12 | 2003-06-12 | 袋部材 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003003443U JP3098513U (ja) | 2003-06-12 | 2003-06-12 | 袋部材 |
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JP3098513U true JP3098513U (ja) | 2004-03-04 |
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JP (1) | JP3098513U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019043674A (ja) * | 2017-09-01 | 2019-03-22 | 株式会社フジシール | パウチ容器 |
-
2003
- 2003-06-12 JP JP2003003443U patent/JP3098513U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019043674A (ja) * | 2017-09-01 | 2019-03-22 | 株式会社フジシール | パウチ容器 |
JP7273467B2 (ja) | 2017-09-01 | 2023-05-15 | 株式会社フジシール | パウチ容器 |
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