JP3098291B2 - ベッド装置 - Google Patents

ベッド装置

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JP3098291B2
JP3098291B2 JP03275831A JP27583191A JP3098291B2 JP 3098291 B2 JP3098291 B2 JP 3098291B2 JP 03275831 A JP03275831 A JP 03275831A JP 27583191 A JP27583191 A JP 27583191A JP 3098291 B2 JP3098291 B2 JP 3098291B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば、病人、身
障者、寝たきり老人(以下、単に「病人等」という。)
の介護に適したベッド装置に関するもので、特に、病人
等のための吊上げ機構を有するベッド装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】医療機器の発展と相俟って、種々の機能
を有するベッド装置またはベッドに付随して用いられる
介護用装置が提案されている。
【0003】たとえば、平成1年2月17日付提出の特
願平1−38682号(特開平2−215462号)に
おいて、改良されたベッド装置が提案されている。この
ベッド装置は、日本における住宅事情を考慮して、たと
えば6畳または4畳半程度の部屋においても使用するこ
とができるようにされており、また、病人等をベッド本
体から持上げたり、ベッド本体上へ降ろしたり、ベッド
本体の側方にまで移したりすることを行なえる吊上げ機
構が付加されている。また、このベッド装置は、病人等
のリハビリテーションの助けとなり得るようにも工夫さ
れている。
【0004】上述したベッド装置は、具体的には、ベッ
ド本体の長手方向の両端部においてベッド本体の幅方向
に延びるようにベッド本体に対して固定的に設けられ
る、1対のガイドを備える。これらガイドの各々によっ
てベッド本体の幅方向にスライドするように、1対のス
ライダが取付けられる。これらスライダは、ガイドに沿
うスライドによって、ベッド本体の側方に張り出す状態
となる。また、各スライダから上方へ延びるように、支
柱がそれぞれスライダに取付けられる。各支柱に沿って
移動可能に、支持部材が取付けられる。支持部材は、各
支柱に沿って移動された任意の位置で停止可能とされ
る。また、1対の支持部材間を連結するように、互いに
平行な2本の側棒が取付けられる。
【0005】上述したベッド装置において、1対の支柱
は、ベッド本体の幅方向寸法内の位置とベッド本体の幅
方向寸法から外れた位置との間で移動可能である。ま
た、支持部材は、支柱がどの位置にあっても、各支柱に
沿って上下方向に移動可能でありかつ移動された位置で
停止可能である。その結果、1対の支持部材およびそれ
に取付けられる2本の側棒は、ベッド本体の上方の空間
およびベッド本体の側方の空間の範囲内において、任意
の位置をとることができる。
【0006】したがって、このような支持部材および側
棒の動きを利用して、ベッド本体上に寝かされている病
人等をベッド本体の側方にまで移動させることができ、
また、逆の方向へも移動させることができる。そのた
め、このベッド装置によれば、病人等を、ベッド本体か
ら降ろして、入浴させたり、車椅子に乗せたりすること
や、逆に、ベッド本体に戻したりすることを、容易に行
なうことができる。
【0007】なお、上述した病人等の移動に際して、実
際には、病人等の体の下に適当なハンガー部材を置き、
ハンガー部材を側棒に掛けた状態とされる。したがっ
て、ハンガー部材の種類を選ぶことにより、病人等を、
寝たままの姿勢、あるいは座った姿勢等、任意の姿勢で
移動させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した側棒は、多く
の場合、支持部材に取付けられたままとされる。それゆ
えに、側棒は、使用されないときには、ベッド本体上に
寝かされた病人等の真上に位置することになり、その結
果、側棒は、病人等に対して圧迫感を与えることがあ
る。病人等の真上に位置する側棒が、病人等に対して圧
迫感を与えないようにするには、不使用時において、側
棒が病人等から十分に離されるように高い位置にもたら
される必要がある。
【0009】それゆえに、この発明の目的は、上述した
ように、不使用時における側棒を高い位置にもたらすこ
とが容易なベッド装置を提供しようとすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、前述した従
来の技術と同様、長手方向寸法および幅方向寸法を有す
る、ベッド本体と、前記ベッド本体の長手方向の両端部
においてベッド本体の幅方向にスライド可能であり、か
つこのスライドによってベッド本体の幅方向に張り出す
状態となるように取付けられる、1対のスライダと、前
記各スライダから上方へ延びるように各スライダに取付
けられる、1対の支柱と、互いに平行な2本の側棒によ
って連結される1対の支持部材とを備える、ベッド装置
に向けられるものであって、上述した技術的課題を解決
するため、次のような構成を備えることを特徴としてい
る。
【0011】すなわち、各支柱と各支持部材との間に
は、スライドベースが介在され、このスライドベース
が、支柱に沿って移動可能かつ移動された位置で停止可
能に取付けられるとともに、支持部材は、スライドベー
スに対して上下方向に移動可能に取付けられる。
【0012】好ましくは、各支持部材が各スライドベー
スに対して及ぼす重力をバランスさせる手段がさらに設
けられる。
【0013】
【作用】この発明に係るベッド装置によれば、2本の側
棒は、支柱に沿うスライドベースの上下方向への移動に
加えて、スライドベース上での支持部材の上下方向への
移動に基づいて、上下方向にその位置を変えることがで
きる。
【0014】
【発明の効果】したがって、この発明によれば、支柱を
それほど高くすることなく、2本の側棒の上下方向への
移動範囲を大きくとることができ、その結果、不使用時
において、2本の側棒を十分に高い位置にもたらすこと
ができる。よって、側棒が病人等に対して圧迫感を与え
ないようにすることができるとともに、病人等に対して
診察等を行なう場合にも、側棒がこのような診察等の妨
げとならないようにすることができる。
【0015】また、病人等を持上げる場合には、支持部
材をスライドベースに対する移動範囲の最下端に位置さ
せておきながら、スライドベースの支柱に沿う移動を利
用するようにされる。したがって、スライドベースの支
柱に沿う移動には、大きな力が必要となるので、たとえ
ば減速機構が用いられる。そのため、スライダベースの
支柱に沿う移動速度は、低速になりがちである。これに
対して、支持部材のスライドベースに対する移動は、側
棒の不使用時、すなわち病人等の体重がかかっていない
状態で行なわれるので、減速機構などを必要とせず、そ
れゆえに、たとえば手動により、支持部材をスライドベ
ースに対して迅速に移動させることができる。
【0016】なお、前述したように、各支持部材が各ス
ライドベースに対して及ぼす重力がバランスされていれ
ば、上述した手動による支持部材のスライドベースに対
する上下方向の移動を、軽い力で行なうことができ、介
護者の負担を軽減することができる。
【0017】また、上述のように、支持部材がスライド
ベースに対して及ぼす重力がバランスされていれば、側
棒が誤って病人等の体にぶつかるように、上方から下降
してきた場合であっても、側棒が病人等の体に接触する
ことにより、支持部材がスライドベースに対して軽く上
方へ移動するので、病人等に対して危害が及ぼされるこ
とがなく、このベッド装置を安全性の高いものとするこ
とができる。
【0018】
【実施例】図4ないし図6には、この発明の一実施例に
よるベッド装置1の全体の構成が斜視図で示されてい
る。ここで、図4ないし図6は、それぞれ、当該ベッド
装置1がとり得る第1、第2および第3の典型的な形態
を示している。
【0019】ベッド装置1に含まれる主要な構成につい
て説明すると、ベッド装置1は、マットレス2が敷かれ
たベッド本体3を備える。このベッド本体3は、起伏可
能な構成を有していてもよい。
【0020】ベッド本体3の長手方向の両端部において
ベッド本体3の幅方向にスライド可能に、1対のスライ
ダ4および5が取付けられる。これらスライダ4および
5は、そのスライドによって、図4および図6によく示
されているように、ベッド本体3の幅方向に張り出す状
態となる。スライダ4および5には、床面上を転動する
車輪6および7がそれぞれ取付けられている。
【0021】スライダ4および5の各々から上方へ延び
るように、1対の支柱8および9(図5参照)が取付け
られる。この実施例では、支柱8および9は、図4、図
5および図6を対比すればわかるように、対応のスライ
ダ4および5に対してベッド本体3の幅方向に移動可能
とされる。より詳細には、ベッド本体3に対するスライ
ダ4および5のスライドに従って、支柱8および9がス
ライダ4および5に対して移動されるように構成されて
いる。すなわち、図5に示すように、スライダ4および
5がベッド本体3の幅方向に張り出さない状態では、支
柱8および9はスライダ4および5の一方端近傍に位置
し、図6に示すように、スライダ4および5がベッド本
体3の幅方向に最も張り出した状態では、支柱8および
9は、スライダ4および5の他方端近傍に位置し、これ
らの中間の状態では、図4に示すように、支柱8および
9は、スライダ4および5の各中間に位置している。
【0022】以上述べた動作を実現するための機構は、
たとえば、平成2年9月14日付提出の特願平2−24
5248号および特願平2−245249号に開示され
ている。
【0023】たとえば図4と図5とを対比すればわかる
ように、支柱8および9に沿って移動可能かつ移動され
た位置で停止可能に、1対のスライドベース10および
11が取付けられる。
【0024】また、たとえば図4と図5とを対比すれば
わかるように、スライドベース10および11のそれぞ
れに対して上下方向に移動可能に、1対の支持部材12
および13が取付けられる。
【0025】支持部材12および13の各々は、ブラケ
ット14および15を備える。一方のブラケット14に
は、対をなすアーム16および17が互いに逆方向に張
り出すように取付けられ、これらアーム16および17
は、図5に示すように、上方へ回動可能とされる。他方
のブラケット15には、同様の態様で、対をなすアーム
18および19が取付けられる。
【0026】1対の支持部材12および13間を連結す
るように、互いに平行な2本の側棒20および21が設
けられる。より具体的には、一方の側棒20は、アーム
16および18の各端部に取付けられ、他方の側棒21
は、アーム17および19の各端部に取付けられる。
【0027】スライドベース10および11が支柱8お
よび9に沿って移動可能かつ移動された位置で停止可能
とされた構成および支持部材12および13がスライド
ベース10および11に対して上下方向に移動可能とさ
れた構成の詳細について、図1ないし図3を参照して説
明する。
【0028】図1には、各々一方の支柱9、スライドベ
ース11および支持部材13の一部をなすブラケット1
5が示されている。なお、各々他方の支柱8、スライド
ベース10およびブラケット14については、図1に示
した構成と対称的な構成を有している。
【0029】スライドベース11上には、上下方向に延
びるガイドレール22が設けられる。このガイドレール
22の両側面には、それぞれ、上下方向に延びる溝(図
示せず)が形成される。他方、ブラケット15には、ガ
イドレール22の各側面に形成された溝に嵌合しかつ溝
内で転動するガイドローラ23,24,25,26が取
付けられる。このような構成により、ブラケット15
は、スライドベース11に対して上下方向に移動可能と
される。
【0030】ガイドレール22上には、上下に位置を変
えて磁石27および28が固定される。他方、ブラケッ
ト15には、これら磁石27および28に接触し得る吸
着片29および30が設けられる。磁石27および28
は、ブラケット15のスライドベース11に対する移動
範囲の終端を規定する機能を果たすとともに、ブラケッ
ト15が最上端および最下端に位置されたときのそれぞ
れの位置決めの安定化を図る。
【0031】上述した最上端および最下端での位置決め
の安定化は、以下に説明するように、支持部材12およ
び13がスライドベース10および11に対して及ぼす
重力をバランスさせる手段を備えている場合に有効であ
る。すなわち、この実施例では、上述したバランス手段
として、定荷重ばね31が用いられる。定荷重ばね31
は、断面がC字状に湾曲し、かつ長手方向に関して渦巻
状に巻回される「癖」が与えられた鋼板テープからなる
もので、その一方端は、ブラケット15に固定されると
ともに、その他方端は、スライドベース11上に回転可
能に取付けられたリール32に巻回される。定荷重ばね
31は、実質的に一定の負荷をもってリール32から引
出されるため、ブラケット15が下方へ移動するにあた
って、実質的に一定の抵抗を与える。定荷重ばね31と
同様の定荷重ばねが他方のスライドベース10にも設け
られるので、一方の定荷重ばね31は、支持部材12お
よび13ならびに側棒20および21の重量の半分によ
って与えられれる重力をバランスさせるように選ばれ
る。このように、定荷重ばね31が設けられると、支持
部材12および13ならびに側棒20および21からな
る構造体を軽い力で上下方向に移動させることができ
る。
【0032】なお、定荷重ばね31に代えて、カウンタ
ウエイト、ガススプリング等を用いてもよい。
【0033】この実施例では、1対のブラケット14お
よび15すなわち1対の支持部材12および13の動作
が互いに連動するように構成されている。そのため、以
下に述べるような構成が採用されている。
【0034】図1に示すように、スライドベース11上
には、上下に位置を変えて、第1および第2のプーリ3
3および34が回転可能に設けられる。これらプーリ3
3および34間には、エンドレスベルト35が巻掛けさ
れる。好ましくは、エンドレスベルト35として、歯3
6が形成されたタイミングベルトが用いられ、プーリ3
3および34として、歯付きのプーリが用いられる。エ
ンドレスベルト35の一部は、固定ブロック37を介し
て、ブラケット15に固定される。このようにして、ブ
ラケット15のスライドベース11に対する上下方向の
直線動作は、たとえば第1のプーリ33の回転運動に変
換される。
【0035】第1のプーリ33の回転軸38は、たとえ
ば六角形のような断面非円形とされた連結用ボス39を
備える。図2に示すように、他方のスライドベース10
側にも、連結用ボス39に対向する連結用ボス40が位
置される。なお、前述したように、スライドベース10
および11のそれぞれに関連して与えられる構成は、対
称的であるが、図2には、第1および第2のプーリ33
および34、エンドレスベルト35、ならびに回転軸3
8のそれぞれに対応する第1および第2のプーリ41お
よび42、エンドレスベルト43、ならびに回転軸44
が、スライドベース10側に図示されている。
【0036】上述した互いに対向する連結用ボス39お
よび40は、連結シャフト45によって一体に回転する
ように連結される。連結シャフト45は、単独で図3に
示されている。
【0037】連結シャフト45は、連結用ボス39およ
び40を互いの回転が禁止された状態で受入れる端部4
6および47を備える。この実施例では、端部46およ
び47は、断面六角形のパイプ48および49によって
与えられる。
【0038】また、連結シャフト45は、長さ方向に伸
縮可能な中間部50を備える。この実施例では、一方の
パイプ48に、断面六角形の棒51が途中まで挿入さ
れ、固定ねじ52によってパイプ48に対して固定され
る。棒51は、他方のパイプ49内に挿入され、この挿
入の度合を変えることによって、連結シャフト45の長
さ方向寸法が変えられる。棒51には、調整ねじ53が
螺合され、パイプ49には、調整ねじ53を受入れる長
孔54が設けられる。調整ねじ53が長孔54内で移動
し得る寸法分だけ、連結シャフト45は長さ方向に伸縮
可能であり、適当な長さを与えるとき、調整ねじ53を
締付けることにより、その長さが固定される。
【0039】このように、長さ方向に伸縮可能な連結シ
ャフト45を用いると、このベッド装置1の組立て工程
が楽になる。すなわち、既に支柱8および9ならびにス
ライドベース10および11が組立てられた後で、連結
シャフト45を装着することができる。まず、調整ねじ
53を緩めて、連結シャフト45の長さを短くした状態
で、端部46および47のいずれか一方に連結用ボス3
9および40のいずれか一方を挿入してから、端部46
および47のいずれか他方に連結用ボス39および40
のいずれか他方を挿入するように、連結シャフト45の
長さを長くし、最終的に、調整ねじ53を締付ければよ
い。
【0040】なお、たとえば、パイプ49内に圧縮ばね
を挿入し、これによって棒51が外方へ移動されるよう
に付勢してもよい。このようにすれば、連結シャフト4
5の装着作業がより容易になる。
【0041】以上のように、連結シャフト45によっ
て、プーリ33および41が一体に回転するように連結
されると、1対の支持部材12および13が同時に上下
方向により円滑に移動されることができる。
【0042】なお、上述した連結シャフト45は、図4
ないし図6に示すように、1対のスライドベース10お
よび11の上端間を連結する中空の横棒55によって覆
われる。この横棒55は、1対のスライドベース10お
よび11に対する補強も行なう。また、スライドベース
10および11には、カバー56および57が取付けら
れ、これによって、エンドレスベルト35および43な
らびにプーリ33,34,41,42等の動作部分が外
部から見えないようにされる。
【0043】図2には、また、スライドベース10およ
び11を、支柱8および9に沿って移動させるための機
構が示されている。
【0044】スライドベース11側において破線で示す
ように、支柱8および9は、中空とされかつ下端が開口
とされたスライドベース10および11内にそれぞれ受
入れられる。スライドベース11側の構成について説明
すると、スライドベース11は、たとえば樹脂からなる
ガイドブロック58および59を介在させた状態で、支
柱9に対して上下方向に移動可能とされる。支柱9の上
端部近傍および支柱9の下方には、スプロケット60お
よび61が設けられ、これらスプロケット60および6
1間には、エンドレスチェーン62が巻掛けされる。支
柱9の側壁であって、エンドレスチェーン62の一方経
路と対向する位置には、上下方向に長手の開口63が設
けられる。エンドレスチェーン62の一部は、開口63
を貫通する固定ブロック64を介してスライドベース1
1に固定される。エンドレスチェーン62は、スプロケ
ット61をモータ65によって回転させることによっ
て、循環駆動される。モータ65には、正逆回転可能な
ものが用いられ、このモータ65が回転されることによ
って、スライドベース11が支柱8に沿って上下方向に
移動される。モータ65とスプロケット61との間に
は、減速機構(図示せず)が介在されているので、モー
タ65が停止されたとき、スライドベース11は、上述
のように移動された位置で停止可能である。
【0045】スライドベース10側の構成も、上述した
スライドベース11側の構成と実質的に同様である。図
2において、スプロケット61、エンドレスチェーン6
2およびモータ65にそれぞれ対応するスプロケット6
6、エンドレスチェーン67およびモータ68が図示さ
れている。なお、2つのモータ65および68は、互い
に同期させて作動されるが、スプロケット61および6
6を互いに連動させる機構を設け、それによって、1個
のモータによりこれらスプロケット61および66が駆
動されるようにしてもよい。
【0046】このベッド装置1を用いて、ベッド本体3
上に寝かされている病人等を寝かせたまま持上げるため
に、典型的には、図6に示したような複数個のハンガー
シャベル69が用いられる。
【0047】ハンガーシャベル69は、たとえば、硬質
プラスチック、アルミニウム、ステンレス鋼のような比
較的剛性のある材料から構成される。ハンガーシャベル
69には、全体としてL字状をなすように湾曲した形状
が与えられ、その一方端には、側棒20または21に係
合させることができるフック部70が形成される。
【0048】このようなハンガーシャベル69は、その
水平方向に延びる底面部71を、ベッド本体3上に寝か
されている病人等の体の下に差込んだ後、フック部70
が側棒20または21に係合される。複数個のハンガー
シャベル69は、病人等の体の両側において、病人等の
体重を考慮して、適当に分布される。
【0049】上述したようなハンガーシャベル69によ
れば、病人等を持上げずに、病人等の体の下にこれを挿
入することができる点で有利である。上述のように、ハ
ンガーシャベル69の各々のフック部70を側棒20ま
たは21に係合させた後、側棒20および21を変位さ
せることにより、病人等を所望の位置まで移動させるこ
とができる。
【0050】次に、このベッド装置1の使用方法につい
て説明する。図4に示すように、支柱8および9ならび
にスライドベース10および11がベッド本体3の幅方
向のほぼ中央に位置された状態で、ベッド本体3上に寝
かされている病人等の持上げが行なわれる。このとき、
手動により、支持部材12および13が、スライドベー
ス10および11に対する移動範囲の最下端にもたらさ
れる。そして、スライドベース10および11が下方へ
移動され、病人等の体の下に挿入されたハンガーシャベ
ル69のフック部70が側棒20および21に係合され
る。
【0051】次いで、スライドベース10および11
が、支持部材12および13ならびに側棒20および2
1とともに、支柱8および9に沿って上方へ変位され、
ハンガーシャベル69がベッド本体3上のマットレス2
から離れる高さにまでもたらされる。
【0052】マットレス2上に敷かれたシーツ等を交換
する場合には、上述の状態でこれを行ない、その作業を
終えたとき、再び元の状態に戻せばよい。以下に、たと
えば病人等を入浴させる場合のように、病人等をベッド
本体3の側方にずれた位置にまで移動させる場合につい
て説明する。
【0053】次に、スライダ4および5が、図6に示す
ように、ベッド本体3の側方に張り出す状態とされる。
このとき、支柱8および9ならびにスライドベース10
および11は、スライダ4および5に対してベッド本体
3の側方へさらに離れた位置まで移動される。これらに
よって、病人等は、ベッド本体3の上方から同じ高さを
保って側方へずれた位置に移動される。
【0054】次に、スライドベース10および11が、
支持部材12および13ならびに側棒20および21と
ともに、図6に示すように、下方へ移動される。これに
応じて、病人等は、ベッド本体3の側方において、下方
へ移動される。ここに、浴槽が置かれている場合には、
この位置から病人等を浴槽内に入れればよい。
【0055】病人等を、再びベッド本体3上に戻すに
は、上述した動作の逆の動作を実施すればよい。
【0056】このような病人等の移動を終え、病人等を
再びベッド本体3上に寝かせた状態とした後は、側棒2
0および21の存在が病人等に対して圧迫感を与えない
ようにするため、次のような操作が行なわれる。
【0057】まず、アーム16〜19を、上方へ回動さ
せ、また、支持部材12および13がスライドベース1
0および11に対して上方へ持上げられる。この持上げ
は、定荷重ばね31の作用で軽く行なうことができると
ともに、連結シャフト45の作用で、両方の支持部材1
2および13を互いに連動させて行なうことができる。
支持部材12および13がスライドベース10および1
1に対して最上端に達した状態は、図1に示した磁石2
7が吸着片29を吸着することによって、安定的に保た
れる。
【0058】次に、スライドベース10および11が、
支柱8および9に沿って上方へ移動される。さらに、ス
ライダ4および5が、ベッド本体3から張り出さないよ
うにさらにスライドされる。これによって、図5に示す
ように、側棒20および21が、十分な高さを保ちなが
ら、ベッド本体3の幅方向の一方端側に片寄せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるベッド装置1に含ま
れる一方のスライドベース11の側面図である。
【図2】ベッド装置1に含まれる1対のスライドベース
10および11を示す正面図である。
【図3】図2に示した連結シャフト45を単独で示す正
面図である。
【図4】第1の典型的な形態をとっているベッド装置1
を示す斜視図である。
【図5】第2の典型的な形態をとっているベッド装置1
を示す斜視図である。
【図6】第3の典型的な形態をとっているベッド装置1
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ベッド装置 3 ベッド本体 4,5 スライダ 8,9 支柱 10,11 スライドベース 12,13 支持部材 20,21 側棒 22 ガイドレール 23,24,25,26 ガイドローラ 27,28 磁石 29,30 吸着片 31 定荷重ばね 32 リール
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−122361(JP,A) 特開 平4−122362(JP,A) 特公 平4−26856(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61G 7/00 A61G 7/053 A61G 7/10 - 7/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向寸法および幅方向寸法を有す
    る、ベッド本体と、 前記ベッド本体の長手方向の両端部においてベッド本体
    の幅方向にスライド可能であり、かつこのスライドによ
    ってベッド本体の幅方向に張り出す状態となるように取
    付けられる、1対のスライダと、 前記各スライダから上方へ延びるように各スライダに取
    付けられる、1対の支柱と、 前記各支柱に沿って移動可能かつ移動された位置で停止
    可能に取付けられる、1対のスライドベースと、 前記各スライドベースに対して上下方向に移動可能に取
    付けられる、1対の支持部材と、 前記1対の支持部材間を連結する、互いに平行な2本の
    側棒とを備える、ベッド装置。
  2. 【請求項2】 前記各支持部材が前記各スライドベース
    に対して及ぼす重力をバランスさせる手段をさらに備え
    る、請求項1に記載のベッド装置。
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