JP3098140B2 - 複合分子ポンプ - Google Patents
複合分子ポンプInfo
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- rotor
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Non-Positive Displacement Air Blowers (AREA)
Description
装置、及び半導体製造工業における成膜分野等における
工業用真空装置において、中真空から超高真空にわたる
圧力範囲で使用される複合分子ポンプに関する。
膜装置の排気用として使用する複合分子ポンプにおいて
は図5の如く構成されている。
c及び底蓋を有する筐体基部1dによりなり、該筐体1
の上部には吸気口1aが、下部に排気口1bが形成され
ると共に、該吸気口1a側からターボ分子ポンプ部2、
及びねじ溝ポンプ部即ちSGP部3とが順次配設されて
いる。
5a、5bにより回転自在に軸支されている。又玉軸受
5c、5dは非常用軸受であり、10はモータを示す。
ータ6は前記回転軸4の上部に固定されており、ターボ
分子ポンプ部2の動翼2aと、SGP部3の円筒状ロー
タ3aとを有する。
内側ステータを示し、それらステータ7a、7bにはね
じ溝8a、8bが形成されている。
1cの内側に静翼固定リングを介して前記筐体基部1d
上に固定され、更に前記内側ステータ7bも該筐体基部
1d上に固定されている。
を除いて全てアルミニウム合金製である。
動する時には、ロータ6が回転して吸気口1aから気体
が吸引吸気口され、ターボ分子ポンプ部2により圧縮排
気され、さらにSGP部3において昇圧されて、排気口
1bから排出される。
擦熱で昇温し、この熱は対向する7a、7bに伝達され
る。
伝わり易く、結局ステータ7a、7bの温度は余り上が
らない。
向面には反応生成物が凝結付着し、これが蓄積して、ロ
ータの回転を阻害し、故障の原因となる問題があった。
より加熱昇温させて間隙への凝着を防止していた。
ンプはヒータにより加熱昇温させているため、高速回転
する軸受(特に磁気軸受)や、モータ等の精密機構部分
が温度上昇し、該部分の信頼性、耐久性を劣化させると
共に、ロータがアルミ合金製であり熱膨張や高温での強
度劣化を招く問題点を有し、又ポンプ内部にあるSGP
ステータを加熱する場合には大きなヒータ容量を必要と
し、前記精密機構部の温度上昇を最小限に抑制し、且つ
SGPステータをより高く昇温させるために煩雑な温度
検出及び制御を必要とする等の問題点を有していた。
の精密機構部の昇温を抑制すると共に、SGPロータと
SGPステータとを昇温して反応生成物の凝縮付着を防
止することにより、耐久性、信頼性を向上した複合分子
ポンプを提供することを目的とする。
め、本発明は、吸気口と排気口を有する筐体内に、吸気
側からターボ分子ポンプ部及びねじ溝ポンプ部を順次配
設した複合分子ポンプにおいて、該ねじ溝ポンプ部のス
テータを断熱材からなる支持体により固定したことを特
徴とする。
及び吸引する気体との摩擦により発生する摩擦熱により
温度が上昇し、対向するSGPステータを昇温させると
共に、昇温したSGPステータの熱は断熱材からなる支
持体により熱伝導が抑止され、該SGPステータは高温
に保持される。
物の凝縮付着が防止されると共にSGPステータの熱が
軸受、モータ側に伝わらないから軸受等の精密機構部の
昇温による障害が回避される。
者の火傷を防ぎ安全性が向上する。
る。
と略同様であるので、以下において相違する構成を説明
する。
する支持体、9cは前記内側ステーた7bを固定する支
持体を示し、それら支持体9a、9b、9cは熱伝導率
の小さいセラミックス例えばイビデン製セラミック複合
体商品名「セラコム」からなり、一方の端面が外側ステ
ータ7a及び内側ステータ7bに、他方の端面がそれぞ
れ筐体1等に固定されている。
て吸気口1aから気体が吸引され、ターボ分子ポンプ部
2により圧縮排気され、さらにSGP部3において昇圧
されて排気口1bから排出される。
は流下する気体との摩擦により発生する摩擦熱で昇温
し、高温(100℃前後)になり対向するステータ7
a、7bの熱は断熱材からなる支持体9a、9b、9c
により伝導が遮断されて、高温に保持されると共に離隔
された軸受5a、5b、5d等への熱伝導が阻止され
る。
該SGP部3に流れる気体の摩擦による発熱とロータ3
aからの放射熱により加熱され、筐体9等への熱放射と
接触部材への熱伝導で放熱され、この熱収支の関係式よ
り、気体流量を500SCCMとした場合に、支持体9
a、9b、9cの熱伝導率λに対してステータ7aの温
度Taとステータ7bの温度Tbの関係は図3のグラフ
の如くなる。
の温度として100℃とした。
ータ7a、7bに凝着するのを防ぐにはこれらステータ
7a、7bの温度を80℃以上にする必要があるので、
図3のグラフよりλが0.25(W/mK)以下にする
必要がある。
材質は現実に入手不可能である。
れの形状係数Aa/ta、Ab/tb及びAc/tcを
考慮し、熱伝導率λにこの形状係数を乗算して得られた
換算熱伝導率λ(Aa/ta)、λ(Ab/tb)、λ
(Ac/tc)が0.25(W/mK)以下であれば目
的を達成することが判明した。
9b、9cの断面積、ta、tb、tcは各支持部材9
a、9b、9cの熱伝導方向の長さである。
b、9cの材料をλ=0.96(W/mK)の低熱伝導
率セラミックスを採用し、図1及び図2の形状にするこ
とにより各支持部材において前記換算熱伝導率が0.2
5(W/mK)以下になる見込みを得た。
7aの温度Ta及び内側ステータ7bの温度Tbとの関
係を示したのが図4である。
の気体の摩擦による動力La及びLbである。
せた時のTa、Tbの曲線を示す。
aは17W、Lbは56.5Wであり、その時にTaは
92℃、Tbは124℃に保たれる。
体流量が減少し零になってもステータ7a、7bの温度
7a、7bは80℃以上であり、これらステータ7a、
7b、ロータ3aへの反応生成物の凝縮付着が生じない
ことが確認された。
排気中の反応生成物の凝縮付着が防止されると共にステ
ータ加熱のためのヒータを用いないから軸受が高温とな
ることがなく、温度制御のための付属装置の必要もな
い。
bとの熱の授受を良好にするため、該ロータ3aをアル
ミニウム合金等とし、ステータ7a、7bを炭素鋼又は
ステンレス鋼等を用いるか、適宜の表面処理を施して対
向面の放射率を上げることができる。
適用しているが玉軸受型複合分子ポンプにも適用でき
る。
を用いたスパイラル溝ポンプとした複合分子ポンプにお
いても、円板形ロータに対向するステータの支持構造に
本発明による断熱材支持法を適用できる。
排気口を有する筐体内に、吸気側からターボ分子ポンプ
部、及びねじ溝ポンプ部を順次配設した複合分子ポンプ
において、該ねじ溝ポンプ部のステータを断熱材からな
る支持体により固定したので、ステータ加熱のためのヒ
ータを用いず軸受等の精密機構部の昇温を抑制すると共
に、温度制御のための付属装置の必要もなく簡単な構造
によってSGPロータ及びSGPステータへの反応生成
物の凝縮付着を防止して耐久性、信頼性を向上すること
ができる効果を有する。
る。
a、Tbとの関係を示すグラフである。
Lbと温度Ta、Tbとの関係を示すグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】 吸気口と排気口を有する筐体内に、吸気
側からターボ分子ポンプ部及びねじ溝ポンプ部を順次配
設した複合分子ポンプにおいて、該ねじ溝ポンプ部のス
テータを断熱材からなる支持体により固定したことを特
徴とする複合分子ポンプ。 - 【請求項2】 前記断熱材がセラミックスからなること
を特徴とする請求項1に記載の複合分子ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05171027A JP3098140B2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 複合分子ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05171027A JP3098140B2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 複合分子ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH074384A JPH074384A (ja) | 1995-01-10 |
JP3098140B2 true JP3098140B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=15915732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05171027A Expired - Lifetime JP3098140B2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 複合分子ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3098140B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014029130A (ja) * | 2012-07-31 | 2014-02-13 | Edwards Kk | 真空ポンプ |
WO2015015902A1 (ja) | 2013-07-31 | 2015-02-05 | エドワーズ株式会社 | 真空ポンプ |
Families Citing this family (5)
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---|---|---|---|---|
JP3795979B2 (ja) * | 1996-03-21 | 2006-07-12 | 株式会社大阪真空機器製作所 | 分子ポンプ |
JP2014029129A (ja) * | 2012-07-31 | 2014-02-13 | Edwards Kk | 真空ポンプ |
JP6077804B2 (ja) * | 2012-09-06 | 2017-02-08 | エドワーズ株式会社 | 固定側部材及び真空ポンプ |
JP6289148B2 (ja) * | 2014-02-14 | 2018-03-07 | エドワーズ株式会社 | 真空ポンプ、及びこの真空ポンプに用いられる断熱スペーサ |
JP6916412B2 (ja) * | 2017-03-29 | 2021-08-11 | 株式会社島津製作所 | 真空ポンプ |
-
1993
- 1993-06-17 JP JP05171027A patent/JP3098140B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014029130A (ja) * | 2012-07-31 | 2014-02-13 | Edwards Kk | 真空ポンプ |
WO2015015902A1 (ja) | 2013-07-31 | 2015-02-05 | エドワーズ株式会社 | 真空ポンプ |
US10954962B2 (en) | 2013-07-31 | 2021-03-23 | Edwards Japan Limited | Vacuum pump |
Also Published As
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---|---|
JPH074384A (ja) | 1995-01-10 |
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