JP3098023U - 金属部品の連結装置 - Google Patents

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内田 肇
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Abstract

【課題】結合機構を組み込むだけで可動部と固定部とのロック・非ロックを行なうことができ迅速且つ簡単に交換できる金属部品の連結装置を目的とする。
【解決手段】固定および可動用のクランプ機構30、35を介して固定部11と可動部16とを固定盤10と可動盤15とに着脱自在に取り付けるとともに、該固定部11または可動部16に取り付けられて固定部11または可動部16が固定盤10または可動盤15にクランプ状態のとき固定部11と可動部16とを非ロック状態とし、固定部11または可動部16が固定盤10または可動盤15に非クランプ状態のとき固定部11と可動部16とをロック状態とする結合機構40を設けるものである。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は固定盤に取り付けられる固定部や可動盤に取り付けられる可動部を迅速且つ容易に交換することができる金属部品の連結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、少量多品種の製品をダイカスト成形する場合や同一製品を大量にダイカスト成形する成形用金型等の金属部品は品種変更や損耗等によって頻繁に交換されることとなる。しかし成形用金型等の金属部品は重量があるので交換作業は難しく人手と時間がかかるという問題があった。そこで金属部品としての成形用金型を可動主型と可動コアおよび固定主型と固定コアとに分離し、成形を行なう小さな可動コアと固定コアのみを交換するようにして交換作業の軽減や交換時間の短縮を図るものが種々提案されている。
【0003】
このような提案に基づいて可動コアと固定コアとを短時間で交換できるようにしたものがある(例えば、特許文献1)。しかし特許文献1によるものでは可動コアと固定コアを別々にして交換を行うため、交換作業時間が長くなり効率が悪いという問題があった。また可動コアと固定コアを同時に交換できるようにしたものがある(例えば、特許文献2)。特許文献2のように可動コアと固定コアを同時に交換すれば、交換作業時間を理論的にいえば半分にすることができる。しかし可動コアと固定コアを同時に交換するための中子ストッカ、押出しアクチュエータ、戻しアクチュエータ、中子保持リング等が必要となり、部品点数が増し構造が複雑になるうえに制御システムも複雑になり装置が高価なものとなる問題があった。
【0004】
【特許文献1】特開平06−218775号公報
【特許文献2】特開平04−86225号公報
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は結合機構を組み込むだけで可動盤と固定盤とに可動部と固定部とをロックでき、迅速且つ簡単に可動部または固定部の交換ができる金属部品の連結装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成するため本考案は、クランプ機構を介して固定盤と可動盤に着脱自在に取り付けられる固定部と可動部よりなる金属部品において、固定部または可動部に取り付けられて、該固定部または可動部が固定盤または可動盤にクランプ状態のとき固定部と可動部とを非ロック状態とし、固定部または可動部が固定盤または可動盤に非クランプ状態のとき固定部と可動部とをロック状態とする結合機構を設けた金属部品の連結装置を請求項1の考案とし、請求項1の考案において、結合機構が、固定盤または可動盤に対する固定部または可動部のクランプ状態または非クランプの状態に基づいてロック・非ロック状態とする自動ロック機構を組み込んだものである金属部品の連結装置を請求項2の考案とし、請求項2の考案において、自動ロック機構が、固定盤または可動盤に固定部または可動部がクランプ状態または非クランプの状態に基づいて開閉機構により開閉される噛持歯付の噛持部材と、該噛持部材により噛持される可動部または固定部の頭部付結合ヘッドとからなる金属部品の連結装置を請求項3の考案とし、請求項3の考案において、開閉機構が、固定部または可動部に取り付けられた段付シリンダと、該段付シリンダに嵌挿されて基端を固定盤または可動盤に当接自在とされるスライドロッドと、該スライドロッドを付勢する皿ばねと、ストッパ機構によりスライド量が規制される噛持部材作動用のスライダと、噛持部材を枢動させる傾動機構とからなる金属部品の連結装置を請求項4の考案とし、請求項4の考案において、傾動機構が、噛持部材の下端面または噛持部材の下端面と当接するスライダの当接部または双方に形成される外下がりテーパ面よりなる金属部品の連結装置を請求項5の考案とし、請求項4または5の考案において、ストッパ機構が、スライダの透孔に嵌挿された多数のローラと、該ローラを制御するテーパ面を有するガイドリングと、スライドロッドに形成されたローラ嵌合用の凹環部とからなる金属部品の連結装置を請求項6の考案とし、請求項6の考案において、凹環部の深さを、ローラが凹環部に嵌合されたとき、ローラ上縁がスライダの透孔より突出しない金属部品の連結装置を請求項7の考案とするものである。
【0007】
【考案の実施の形態】
次に、本考案をダイカスト成形機に用いた形態を図に基づいて詳細に説明する。
図2中、1はダイカスト成形機であり、該ダイカスト成形機1はベースフレーム1aと、該ベースフレーム1a上に立設されるリンクハウジング2と固定プラテン3と、該リンクハウジング2と固定プラテン3間に張架される4本のタイバ4と、該タイバ4にスライド自在に設けられる可動プラテン5と、固定プラテン3側に設けられる溶融アルミの射出シリンダ6と、リンクハウジング3に取り付けられる可動プラテン駆動用の型締シリンダ7とからなるものである。
【0008】
また図3、4に示されるように、前記固定プラテン3には固定主型としての固定盤10を上下4隅でクランプする固定盤クランプ機構20が設けられ、前記固定盤10には固定コアとしての固定部11を上下4隅でクランプするクランプ機構30が設けられている。また前記可動プラテン5には可動主型としての可動盤15を上下4隅でクランプする可動盤クランプ機構25が設けられ、可動盤15には可動コアとしての可動部16を上下4隅でクランプするクランプ機構35が設けられている。
【0009】
前記固定盤クランプ機構20は油圧シリンダ20aと、該油圧シリンダ20aによりロック動作が行なわれる揺動自在なクランプ金具20bとからなるものである。また可動盤クランプ機構25は油圧シリンダ25aと、該油圧シリンダ25aによりロック動作が行なわれる揺動自在なクランプ金具25bとからなるものである。
【0010】
さらに前記クランプ機構30は図7に示されるように、固定部11に形成された非円形差込孔Hを有する円筒係止穴11aと、該円筒係止穴11a内に非円形差込孔Hを通じて嵌挿される非円形差込孔と先端を同形状とした非円形係止突子30aと、円筒係止穴11a内に嵌挿された非円形係止突子30aを非円形差込孔位置より90°位相をずらすスイング操作と、非円形差込孔部分以外の位置に非円形係止突子30aを圧着するロック操作を行なう駆動装置30bとからなる。
【0011】
また前記クランプ機構35は図7に示されるように、可動部16に形成された非円形差込孔Hを有する円筒係止穴16aと、該円筒係止穴16a内に非円形差込孔を通じて嵌挿される非円形差込孔Hと先端を同形状とした非円形係止突子35aと、円筒係止穴16a内に嵌挿された非円形係止突子35aを非円形差込孔位置より90°位相をずらすスイング操作と、非円形差込孔部分以外の位置に非円形係止突子35aを圧着するロック操作を行なう駆動装置35bとからなる。
【0012】
40は固定部11と可動部16とを係脱自在とする結合機構であり、該結合機構40は、図4に示されるように対角線位置に上下2個配置されて固定盤10に対する固定部11のクランプ・非クランプ状態に基づいて固定部11と可動部16とのロック・非ロック状態を自動ロック機構41により行うものである。固定部11が固定盤10にクランプ状態のとき固定部11と可動部16とは非ロック状態とされ、固定部11が固定盤10に非クランプ状態のとき固定部11と可動部16とはロック状態となるものである。
【0013】
自動ロック機構41が、図5、6に示されるように固定盤10に対して固定部11がクランプ・非クランプの状態に基づいて開閉機構42により開閉動される噛持歯付の複数の噛持部材43と、該噛持部材43の噛持歯43aにより噛持される噛持段部45aを形成した可動部16に取り付けられる環状の頭部付結合ヘッド45とからなる。複数の噛持部材43は段付シリンダ44の先方の小径筒部44a内に配置されている。また前記頭部付結合ヘッド45は可動コア16に形成された凹部16bに取り付けられるとともに先方部を段付シリンダ44の小径筒部44a内に位置させたものとしている。また段付シリンダ44の小径筒部44aの先端には噛持部材43の噛持歯43aを格納する拡大段差44bが形成されている。さらに段付シリンダ44の基端は固定部11の外側面より若干内側に位置させたものとしている。
【0014】
前記開閉機構42は、図5、6に示されるように前記段付シリンダ44と、該段付シリンダ44内に嵌挿されるスライドロッド42aと、該スライドロッド42aを付勢する多数の皿ばね42bと、ストッパ機構46により前記スライドロッド42aと係脱自在とする噛持部材作動用のスライダ42cと、噛持部材43を傾動させる傾動機構51とからなる。前記スライドロッド42aは下端に台座を取り付けたもので、該台座は固定部11の凹部11bの拡径部に嵌合されるサイズとしている。また凹部11bの拡径部は段付シリンダ44の外径より大きくして、スライドロッド42aの台座が当接してスライド量を規制するようになっている。
【0015】
前記スライダ42cは基方を段付シリンダ44の小径筒部44aにガイドされてスライドする筒状のスカート部50とし、該スカート部50の上面に小径筒部52を延設したものである。そしてスカート部50の天板面に形成される外下がりテーパ面51aよりなる当接面と、この外下がりテーパ面51aとした当接面と当接する噛持部材43の下端面とから前記傾動機構51が成り立っている。このためスカート部50の当接面、即ち外下がりテーパ面51aに噛持部材43の下端面が当接するとそのテーパにより噛持部材43には外開きの傾動力が加わることとなる。またスカート部50の上面より立設された小径筒部52には噛持部材43の係止爪43bを係合させる凹段部53が形成されており、スライダ42cの後退時、噛持部材43を引っ掛けて後退させるようになっている。
【0016】
またスライダ42cの動きを規制するストッパ機構46が、図5、6に示されるように多数のローラ46aと、該ローラ46aを押し込みガイドするテーパ面を有するガイドリング46bと、スライドロッド42aの先端に形成されたローラ嵌合用の凹環部46cと、スライダ42cのスカート部に形成されたローラ嵌合用の透孔46dとからなり、凹環部46cと透孔46dにローラ46aが嵌合されたときスライダ42cの動きを規制するものである。スライダ42cのスカート部50の凹部深さはローラ46aが凹環部46cと透孔46dに係合しているときスライドロッド42aの先端がスカート部50の底部に当接するものとしている。また凹環部46cの深さはローラ46aが凹環部46cと透孔46dに係合しているときローラ46a上面がスカート部の外周面より突出しないものとしている。
【0017】
60は成形品の離型ピンであり、該離型ピン60の基端には押出しプレート61が設けられている。離型ピン60は成形後に可動プラテン5が後退する際、ストッパピン62が押出しプレート61に当接することにより押し出されて成形品を可動部16から押出すものである。
【0018】
このように構成されたダイカスト成形機1に、固定コアとしての固定部11と可動コアとしての可動部16とを装着する場合、先ず固定部11と可動部16と型合わせする。このとき結合機構40のスライドロッド42aは開閉機構42の皿ばね42bの付勢力により固定部11の後方に若干張出されているので、スライドロッド42aの台座を押圧して、スライドロッド42aを段付シリンダ44内に押し込めば、開閉機構42の皿ばね42bによってストッパ機構46のスライダ42cは段付シリンダ44の小径筒部44a内の奥に押し込まれることとなる。スライダ42cが奥に押し込まれると噛持部材43の下端面は傾動機構51としてのスライダ42cの外下がりテーパ面51aとした当接面に当接するため、噛持部材43には先端を外開き枢動する力が加わることとなる。そして噛持部材43の噛持歯43aが拡大段差44b内まで押し込まれと、多数の噛持部材43は前記外開きする力により同時に外開き開放されることとなる。
【0019】
この時、スライドロッド42aとスライダ42cはストッパ機構46により連繋された状態となっているので、スライドロッド42aへの押圧力を解けば、開閉機構42の皿ばね42bの付勢力によりスライドロッド42aは後退することとなる。この後退によりスライダ42cも一体となって後退し、スライダ42cの凹段部53と噛持部材43の係止爪43bは係合しているので噛持部材43も後退し、その噛持歯は拡大段差44bより抜け出て小径筒部44a内に位置することとなって噛持歯は閉じ、頭部付結合ヘッド45を噛持することとなる。このときストッパ機構46のローラ46aは皿ばね42bの付勢力によりさらに後退するスライドロッド42aにより凹環部46cより抜け出て、ガイドリング46bのテーパ面により止められてスライダ42cを動き止めすることとなる。これにより固定コア11と可動コア16とは一体化されることとなる。このときスライドロッド42aの台座は若干固定コア11の端面により張出されている。
【0020】
続いて、一体化された固定コア11と可動コア16とをロボットアーム等でハンドリングして型開き状態にある可動主型としての可動盤15位置に移動させたうえ、可動部16の背面側を可動盤15の取付凹部に嵌合させる。嵌合後、可動側のクランプ機構35の非円形係止突子35aを非円形差込孔Hから円筒係止穴16aに嵌挿したうえ駆動装置35bにより非円形係止突子35aをスイング操作をして非円形差込孔位置からずらしたうえ、非円形係止突子35aを後退させ非円形係止突子35aの背面を非円形差込孔以外の部分に位置させて固定コア11が一体化された可動部16を可動盤15にクランプする。
【0021】
次いで、可動盤15にクランプされた固定部11と一体の可動部16に対するハンドリングを開放したうえ可動プラテン5を前進させて固定主型としての固定盤10の取付凹部に固定部11の背面側を当接嵌合させる。次いで、駆動装置30bを駆動させて固定部11に形成された非円形差込穴Hを通じて非円形係止突子30aを円筒係止穴11a内に嵌挿する。続いて駆動装置30bを回転駆動して非円形係止突子30aをスイング操作させて非円形差込穴Hよりずらしたうえ、非円形係止突子30aを後退させ非円形係止突子30aの背面を非円形差込孔以外の部分に位置させて固定部11を固定盤10にクランプする。
【0022】
固定部11が固定盤10に当接したクランプ状態になると、結合機構40のスライドロッド42aの台座端面は固定盤10に当接して固定部11と可動部16との結合を開放することとなり、可動部16と固定部11とは図6に示されるように接離自在となる。この動作は、スライドロッド42aの台座が固定盤10と当接することによりスライドロッド42aと皿ばね42bを介してスライダ42cが前進することとなる。この前進によりローラ46aはガイドリング46bのテーパに当たって下向きの力が加えられるとともにスライドロッド42aの凹環部46cと位置が一致するので凹環部46c内に入り込んでいくこととなる。
【0023】
そしてローラ46aが凹環部46cに嵌合したとき、ローラ46aはガイドリング46b内に入り込むこととなり、スライダ42cとスライドロッド42aは連繋されてストッパ機構46によるスライダ42cの動きとめが行われる。このときスライダ42cと係合している自動ロック機構41の噛持部材43も前進するので、傾動機構51としてのスライダ42cの外下がりテーパ面51aを有する当接面に噛持部材43の下端面が当接することとなり、噛持部材43に外開きの枢動力が加わって噛持歯は拡大段差44b内に収納されることとなる。このようにして噛持歯が拡大段差44b内に収納されることにより噛持歯は頭部付結合ヘッド45に対する噛持を解くので、固定部11と可動部16とは接離を自由に行なうことができる。
【0024】
そして成形品種を変更する場合や、大量生産によりコアが損耗してコアの交換時期に達したら、先ず、固定部11と可動部16を型合わせした状態とする。この状態において固定盤10の各クランプ機構30のクランプを開放する。このクランプの開放は駆動装置30bを作動させて、非円形係止突子30aを僅かに前進させて押圧を解いたうえ非円形係止突子30aをクランプ時とは逆の方向にスイングさせて非円形差込孔Hと非円形係止突子30aとを一致させることにより行なわれる。
【0025】
この状態で可動プラテン5を後退させて型開きを行なえば、可動盤15に装着された可動部16と一体の固定部11は固定盤10から脱着されることとなる。その後固定部11をロボットアーム等によりハンドリングしたうえ、可動側のクランプ機構35による可動部16のクランプを開放する。このクランプの開放は駆動装置35bを作動させて、非円形係止突子35aを僅かに前進させて押圧を解いたうえ非円形係止突子35aをクランプ時とは逆方向にスイングさせて非円形差込孔Hと非円形係止突子35aとを一致させることにより行なわれる。クランプ機構35によるクランプが開放されたら、ロボットアーム等により可動盤15から可動部16を脱着させたうえ、受け台に載置させて保管場所に搬送するものとする。
【0026】
なお、前記好ましい実施の形態では、スライダ42cの当接面を外下がりテーパ51aを有するものとしているが噛持部材43の下端面を外下がりテーパ面51aとしてもよいし、スライダ42cの外下がりテーパ面51aと噛持部材43の下端面との双方に外下がりテーパ面51aを形成してもよいことは勿論である。また前記好ましい実施の形態では、結合機構40を固定部11に設けたものとしているが、可動部16に設けたものとしてもよいことは勿論である。この場合には可動部16が可動盤15にクランプ状態のとき固定部11と可動部16を非ロック状態とし、可動部16が可動盤15に非クランプ状態のとき固定部11と可動部16をロック状態にするものとする。
【0027】
【考案の効果】
本考案は前記説明により明らかなように、クランプ機構を介して固定盤と可動盤に着脱自在に取り付けられる固定部と可動部よりなる金属部品において、固定部または可動部に取り付けられて、該固定部または可動部が固定盤または可動盤にクランプ状態のとき固定部と可動部とを非ロック状態とし、固定部または可動部が固定盤または可動盤に非クランプ状態のとき固定部と可動部とをロック状態とする結合機構を設けたものとすることにより、複数の機構を組み込むことなく結合機構ひとつで固定部と可動部を一体化することができるので、固定部と可動部を同時に交換でき、交換時間を短縮できるうえに装置も安価なものとなる。しかも固定部または可動部が固定盤または可動盤にクランプ状態のとき固定部と可動部とは常時非ロック状態となるので、脱着の際、結合機構に摺動摩擦が発生することがないので故障が起き難く長期耐用が可能となる。
請求項2のように、結合機構が、固定盤または可動盤に対する固定部または可動部のクランプ状態または非クランプの状態に基づいてロック・非ロック状態とする自動ロック機構を組み込んだものとしたから、固定盤または可動盤に固定部または可動部が取り付けられている限り確実にロックされ、固定盤または可動盤から固定部または可動部を取り外すことにより非ロックとなるので人為ミス等による事故の発生を低減できる安全なものとなる。
請求項3のように、自動ロック機構が、固定盤または可動盤に固定部または可動部がクランプ状態または非クランプの状態に基づいて開閉機構により開閉される噛持歯付の噛持部材と、該噛持部材により噛持される可動部または固定部の頭部付結合ヘッドとからなるため、複数の噛持部材の噛持歯により頭部付結合ヘッドの頭部を半径方向から噛持するから固定部と可動部は確実に結合されて外れることがない。
請求項4のように、開閉機構が、固定部または可動部に取り付けられた段付シリンダと、該段付シリンダに嵌挿されて基端を固定盤または可動盤に当接自在とされるスライドロッドと、該スライドロッドを付勢する皿ばねと、ストッパ機構によりスライド量が規制される噛持部材作動用のスライダと、噛持部材を傾動させる傾動機構とからなり、段付シリンダ内に全ての機構部が組み込まれているので塵埃等の侵入を防ぐことができ、塵埃等による作動不良を的確に防止できるものとなる。
請求項5のように、傾動機構が、噛持部材の下端面または噛持部材の下端面と当接するスライダの当接部または双方に形成される外下がりテーパ面よりなるものとすることにより、極めて簡単な構造で噛持部材を確実に傾動させることができる。
請求項6のように、ストッパ機構が、スライダの透孔に嵌挿された多数のローラと、該ローラを制御するテーパ面を有するガイドリングと、スライドロッドに形成されたローラ嵌合用の凹環部とからなるものとしたから、軸方向の荷重はボールを用いた場合に比較して強度が増すこととなる。しかもガイドリングのテーパ面によりローラは受けられるから片荷重となることがなく、均等に支えられるので偏摩耗を拡大させることがない等種々の利点を有するものである。
従って、本考案は従来の問題点を解消した金属部品の連結装置として実用的価値極めて大なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の好ましい実施の形態を示す一部切欠側面図である。
【図2】本考案をダイカスト成形機に取り付けた状態を示す側面図である。
【図3】本考案をダイカスト成形機に取り付けた状態を拡大して示す一部切欠側面図である。
【図4】本考案をダイカスト成形機に取り付けた状態を拡大して示す一部切欠正面図である。
【図5】本考案の好ましい実施の形態における結合機構のクランプ状態を示す一部切欠側面図である。
【図6】本考案の好ましい実施の形態における結合機構の非クランプ状態を示す一部切欠側面図である。
【図7】本考案の好ましい実施の形態における固定側または固定側クランプ機構を示す一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
10 固定盤
11 固定部
15 可動盤
16 可動部
20 固定盤クランプ機構
25 可動盤クランプ機構
30 クランプ機構
35 クランプ機構
40 結合機構
41 自動ロック機構
42 開閉機構
42a スライドロッド
42c スライダ
43 噛持部材
44 段付シリンダ
45 頭部付結合ヘッド
46a ローラ
46b テーパリング
46c 凹環部
46d 透孔
46 ストッパ機構
51 傾動機構
51a 外下がりテーパ面

Claims (7)

  1. クランプ機構を介して固定盤と可動盤に着脱自在に取り付けられる固定部と可動部よりなる金属部品において、固定部または可動部に取り付けられて、該固定部または可動部が固定盤または可動盤にクランプ状態のとき固定部と可動部とを非ロック状態とし、固定部または可動部が固定盤または可動盤に非クランプ状態のとき固定部と可動部とをロック状態とする結合機構を設けたことを特徴とする金属部品の連結装置。
  2. 結合機構が、固定盤または可動盤に対する固定部または可動部のクランプ状態または非クランプの状態に基づいてロック・非ロック状態とする自動ロック機構を組み込んだものであることを特徴とする請求項1に記載の金属部品の連結装置。
  3. 自動ロック機構が、固定盤または可動盤に固定部または可動部がクランプ状態または非クランプの状態に基づいて開閉機構により開閉される噛持歯付の噛持部材と、該噛持部材により噛持される可動部または固定部の頭部付結合ヘッドとからなることを特徴とする請求項2に記載の金属部品の連結装置。
  4. 開閉機構が、固定部または可動部に取り付けられた段付シリンダと、該段付シリンダに嵌挿されて基端を固定盤または可動盤に当接自在とされるスライドロッドと、該スライドロッドを付勢する皿ばねと、ストッパ機構によりスライド量が規制される噛持部材作動用のスライダと、噛持部材を傾動させる傾動機構とからなることを特徴とする請求項3に記載の金属部品の連結装置。
  5. 傾動機構が、噛持部材の下端面または噛持部材の下端面と当接するスライダの当接部または双方に形成される外下がりテーパ面よりなるものであることを特徴とする請求項4に記載の金属部品の連結装置。
  6. ストッパ機構が、スライダの透孔に嵌挿された多数のローラと、該ローラを制御するテーパ面を有するガイドリングと、スライドロッドに形成されたローラ嵌合用の凹環部とからなることを特徴とする請求項4または5に記載の金属部品の連結装置。
  7. 凹環部の深さを、ローラが凹環部に嵌合されたとき、ローラ上縁がスライダの透孔より突出しないものとしたことを特徴とする請求項6に記載の金属部品の連結装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011031307A (ja) * 2010-11-26 2011-02-17 Denso Corp ダイカスト装置

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