JP3097599B2 - ディジタルフィルタ - Google Patents

ディジタルフィルタ

Info

Publication number
JP3097599B2
JP3097599B2 JP09131092A JP13109297A JP3097599B2 JP 3097599 B2 JP3097599 B2 JP 3097599B2 JP 09131092 A JP09131092 A JP 09131092A JP 13109297 A JP13109297 A JP 13109297A JP 3097599 B2 JP3097599 B2 JP 3097599B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
address
digital filter
output
order
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09131092A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10322164A (ja
Inventor
昌士 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP09131092A priority Critical patent/JP3097599B2/ja
Publication of JPH10322164A publication Critical patent/JPH10322164A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3097599B2 publication Critical patent/JP3097599B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Complex Calculations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルフィル
タに関し、特に入力データを一定の割合で間引いて出力
するディジタルフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル回路の高集積化及びオ
ーバサンプリングA/D変換技術の発展にともない、デ
ィジタルフィルタを用いて信号処理を行うA/D変換技
術が主流となってきている。オーバサンプリングA/D
変換器は、最終的な変換周波数よりも、高いサンプリン
グ周波数でA/D変換を行い、ディジタルフィルタを用
いて、ローパスフィルタ処理を行うことで、折り返し雑
音を低減した後、データを間引くことを繰り返し、最終
的な変換周波数のデータを得る。このことは例えば、
「オーバサンプリングA−D変換技術」 湯川彰著 日
経BP社 1990年 97頁〜127頁などに詳し
い。
【0003】オーバサンプリングA−D変換器用ディジ
タルフィルタとしては、FIR(Finite Imp
ulse Response)フィルタ、IIR(In
finite Impulse Response)フ
ィルタが、目的によって使い分けられている。その中
で、入出力の波形の位相の相互関係が変化しないもの、
すなわち群遅延歪みのないディジタルフィルタとして
は、完全直線位相FIRフィルタがある。
【0004】次に、2N(Nは整数)タップを有する完
全直線位相FIRフィルタの第1の従来例について、図
4に示すブロック図を参照して説明すると、この完全直
線位相FIRフィルタは、入力データ1を順次遅延する
遅延回路2と、加算器3と、係数a0〜aN-1を加算器3
の出力と乗算する乗算器10〜1(N−1)と、累積加
算器4とから構成される。
【0005】以上のように構成された完全直線位相FI
Rフィルタの動作について説明する。ある時刻の入力デ
ータ1はx(n)で表され、これより遅延回路2により
1サンプル分遅れたデータはx(n−1)で表される。
同様に、遅延回路2により入力データ1を順次遅延し、
遅延したデータx(n−1)〜x(n−N+1)〜x
(n−2N+1)と入力データx(n)をそれぞれ加算
器3に入力する。
【0006】2組のデータx(n−k),x(n+k−
(2N−1))(ここで、k=0〜N−1)は、加算器
3によりそれぞれ加算された後、乗算器10〜1(N−
1)により係数a0〜aN-1と乗算され、累積加算器4に
より全て加算される。従って、出力データy(n)は次
の(1)式により計算される。
【0007】
【0008】ここで、2組のデータx(n−k),x
(n+k−(2N−1))に乗算される係数は互いに等
しいから(1)式は次の(2)式のように変形できる。
【0009】
【0010】また、上述した完全直線位相FIRフィル
タを改良したディジタルフィルタの例が特開昭61−6
0005に記載されている。図5に示すブロック図及び
図6に示すタップ数を4としデータ遅延にシフトレジス
タを用いて構成した場合のブロック図を参照して、完全
直線位相FIRフィルタの第2の従来例を説明すると、
図5において、5はアドレス発生回路でROM7および
RAM61,62のアドレスを発生する。7は乗算係数
を記憶しておくためのROM、3は加算器、8は乗算
器、4は加算器3とレジスタ9からなる累積加算器であ
る。さらに、61,62はデータ遅延用のRAMであ
る。
【0011】また、図6において20は1サンプル時間
の遅延を行うシフトレジスタ、31,32は対称の位置
のデータの加算を行う加算器、81,82は係数をかけ
る乗算器、4は累積加算器である。
【0012】対称の位置の係数が等しいことにより、あ
らかじめ加算器31,32により対称の位置のデータを
加算し、このデータに乗算器81,82を用いてそれぞ
れ係数a1’,a2’をかけこの結果を累積加算器4で総
和をとることによりフィルタリングを行う。図5,6を
参照して具体的な処理手順を説明すると、最初にRAM
61からデータxn-1を読み出し、同時にRAM62か
らデータxn-4を読み出し、データxn-1とデータxn-4
を加算した後に係数a1’をかけ、この値を累積加算器
4に記憶する。
【0013】次に、RAM61からデータxn-2を読み
出し、同時にRAM62からデータxn-3を読み出し、
データxn-2とデータxn-3を加算した後に係数a2’を
かけ、この値を累積加算器4により前回までの累積加算
値に加えることにより一つの出力サンプル値y(n−
1)を得る。
【0014】この後、RAM61の一番古いデータは図
5の101を通りRAM62に書き込まれ、RAM61
には新しいデータが書き込まれ、前回の出力サンプル値
を計算したときと同様な操作を行い、次の出力サンプル
値を求める。
【0015】このとき、上述したディジタルフィルタが
オーバサンプリングA/D変換器で使用されるデータを
間引くためのローパスフィルタであるときには、間引く
比率に応じて、演算量を削減することができる。例え
ば、1/3にデータを間引くとすると、上述した動作
は、y(n−1)を求める演算の次は、y(n+2)を
求めればよく、このときには、時刻tnと時刻t(n+
1)では、RAM61からRAM62へのデータの転
送、及び入力データの書き込みのみを行えばよい。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のディジ
タルフィルタは、同一係数を乗算器により乗算する2つ
のデータを、2つのデータをそれぞれ記憶している第1
のデータメモリと第2のデータメモリから読み出すため
には、第1のデータメモリから第2のデータメモリへの
データ転送が必要となり、このデータ転送の期間は乗算
処理ができないため高速化できないという問題がある。
【0017】また高速化しようとすると、第1のデータ
メモリから第2のデータメモリへの転送時間を除外した
時間内に変換処理を行わなければならず、必然的にディ
ジタルフィルタのタップ数が制限されるという問題があ
る。
【0018】このため、本発明の目的は、第1のデータ
メモリから第2のデータメモリへのデータ転送を不要と
し、ディジタルフィルタのタップ数を多くした高精度で
かつ高速のディジタルフィルタを提供することにある。
【0019】また、本発明のほかの目的は、第1のデー
タメモリ及び第2のデータメモリのアドレス生成が容易
なディジタルフィルタを提供することにある。
【0020】さらに、本発明のほかの目的は、アドレス
構成を簡素化しかつ回路遅延を1乗算期間のみとして高
速化したディジタルフィルタを提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明による
ディジタルフィルタは、入力データを記憶する第1及び
第2のデータメモリと、ディジタルフィルタの係数値を
発生する係数発生器と、前記第1及び前記第2のデータ
メモリと前記係数発生器のアドレス信号を発生するアド
レス発生器と、前記第1のデータメモリと前記第2のデ
ータメモリに記憶されている各データを加算する加算器
と、前記加算器の出力と前記係数発生器の出力とを乗算
する乗算器と、前記乗算器の乗算結果を累積加算する累
積加算器とを備え、入力データを1/N(N=2,3,
・・・)に間引くディジタルフィルタにおいて、前記ア
ドレス発生器は、第1の番号と第2の番号を生成する順
番1発生回路と、第3の番号を生成する順番2発生回路
と、前記第1及び第2の番号と前記第3の番号を参照し
て、前記第1及び第2のデータメモリに対する前記アド
レス信号を生成するアドレス演算回路とを備え、前記入
力データはN個のデータからなるブロックに分割される
とともに、前記第1の番号及び第2の番号により前記ブ
ロックの順番を表すブロック番号が決定され、前記アド
レス信号に基づき前記入力データは、前記ブロック番号
を参照して、第1のサンプリング周波数で前記第1及び
第2のデータメモリに交互に書き込まれ、前記第1のサ
ンプリング周波数の1/Nの第2のサンプリング周波数
で前記累積加算器の出力から出力データとして取り出さ
ることを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面および表を参照して説明する。
【0023】図1は、本発明のディジタルフィルタの実
施の形態を示すブロック図である。本発明の実施の形態
によるディジタルフィルタは、入力データ1を遅延する
RAM63,64と、RAM63,64に記憶されてい
るデータを加算する加算器30と、係数を記憶するRO
M71と、加算器30に記憶されているデータとROM
71に記憶されている係数を乗算する乗算器8と、加算
器3とレジスタ9からなる累積加算器4と、RAM6
3,64およびROM71にアドレス信号を供給するア
ドレス発生器51とを備える。
【0024】なお、図1には明示していないが本実施の
形態によるディジタルフィルタは、48タップを有する
完全直線位相FIRローパスフィルタであり、入力デー
タを1/3に間引くとして説明を進める。すなわち、入
力データをサンプリングする周波数である入力サンプリ
ング周波数をFs1、出力データをサンプリングする周
波数である出力サンプリング周波数をFs2とすると、
Fs1:Fs2=3:1であり、入力データは1/Fs
1毎に入力され、出力データは1/Fs2毎に出力され
る。
【0025】次に、図1を参照して本発明の実施の形態
によるディジタルフィルタの基本動作について説明す
る。
【0026】入力データ1は、アドレス発生器51から
供給されるアドレス信号に従ってRAM63又はRAM
64に記憶される。次に、RAM63とRAM64から
読み出されたデータは加算器30で加算される。この加
算データは、アドレス発生器51から供給されるアドレ
ス信号に基づきROM71に記憶されている加算データ
に対応する係数とともに読み出され、乗算器8により乗
算される。
【0027】乗算器8の出力データは、レジスタ9に保
持されているデータと加算器3により累算され、再びレ
ジスタ9に保持される。これを繰り返し、フィルタ演算
終了後、出力データを累積加算器から出力し、レジスタ
9がリセットされる。
【0028】次に、表1に示すRAM63,64のアド
レス信号の遷移表をもとに、図1に示す本発明の実施の
形態によるディジタルフィルタの動作について説明す
る。
【0029】
【0030】表1の左端に示す0〜15の数字は、RA
M63,64が保持している全データの16の状態を表
している。RAM63,64のアドレスA63,A64
は、順番a1,a2,bを用いてそれぞれA63=a1
+8b、A64=a2+8bで表すことができ、順番a
1,a2はそれぞれ0〜7、順番bは0,1,2の値を
とるので、A63,A64はそれぞれ0〜23までの値
をとる。
【0031】はじめに、入力データは図2に示すよう
に、間引きの比率に対応する3個の連続したデータから
なるブロックに分けられており、順番a1,a2はこの
ブロック番号を表している。また、順番bはブロック内
の順番を示しており、順番a1もしくは順番a2と組み
合わせることで、特定の状態において、RAM63,6
4に記憶されているデータが何サンプル分の遅延データ
に当たるかを示している。
【0032】例えば、状態0において順番bは2→1→
0の順に変化するが、b=2,a1=7のときのRAM
63のアドレスA63は、A63=7+8・2=23で
あり、このアドレスには表1の矢印で示すようにデータ
x(n−44)が記憶されている。ここで44は、タッ
プ番号を示している。すなわち、表1の太線内の数字
は、順番a1,a2,bで指定されるRAM63,64
のアドレスにどのタップ番号のデータが対応するかを表
している。上記の場合、RAM64にはアドレスA64
=0+8・2=16に、表1の矢印で示すようにデータ
x(n−3)が記憶されている。
【0033】次に、順番bが2を保持しつつ、順番a1
が7から6に変化し、これとともに順番a2が0から1
に変化すると、アドレスA63はA63=6+8・2=
22に、アドレスA64はA64=1+8・2=17に
変化し、アドレスA63にはデータx(n−38)が、
アドレスA64にはデータx(n−9)が記憶される。
【0034】さらに、順番bが2を保持しつつ、順番a
1が6から5に変化し、順番a2が1から2に変化する
と、アドレスA63はA63=5+8・2=21に、ア
ドレスA64はA64=2+8・2=18に変化し、ア
ドレスA63にはデータx(n−32)が、アドレスA
64にはデータx(n−15)が記憶される。
【0035】同様に、順番bが2を保持したまま、順番
a1,a2がそれぞれ0,7まで進むとアドレスA63
はA63=0+8・2=16に、アドレスA64はA6
3=7+8・2=23に変化し、このときアドレスA6
3にはドレスA63にはデータx(n−2)が、アドレ
スA64にはデータx(n−45)が記憶される次に、
順番bが2から1に変化すると、順番a1は7→6→5
・・・0に変化し、順番a2は順番a2の変化と連動し
て0→1→2・・・7のように変化する。このような動
作を順番bが0に、順番a1およびa2がそれぞれ0及
び7になるまで繰り返して状態0が終了する。
【0036】以上説明したように、状態0の期間、RA
M63にはデータが3個入力され、入力データが入力し
た順に、順番bが2→1→0の順に指定するアドレスに
書き込まれる。また、RAM64では状態0では書き込
みが行われない。
【0037】RAM63,64のアドレスは、表1の順
番a1,a2,bに示した順、すなわち、b:2→1→
0,a1:7→6→5・・・0(a2:0→1→2・・
・7)の順に読み出される。
【0038】上述した結果より、状態0のとき次の表2
の順にアドレスが変化し、図1に示す累積加算器4から
出力データを出力する。
【0039】
【0040】表2からわかるように、アドレスの変化は
1づつ増加又は減少するので入力データを等間隔で取り
込むことができる。また、最後に読み込むデータは、b
=0,a1=0の場合であり、このとき表1からわかる
ように入力端子(タップ番号0)にデータx(n)が入
力する。すなわち、最後のデータx(n)が入力して、
すぐフィルタ演算結果が得られるという特徴がある。
【0041】上述した理由により、回路遅延が小さくな
り高速のディジタルフィルタを実現することが可能であ
る。
【0042】次に、係数が記憶されているROM71を
読み出す際のアドレスについて説明する。
【0043】表1からわかるように、状態0においてb
=0,a1=0のタップ番号は0となる。順番bを0と
したまま、a1が0→1・・・5→6→7と変化する
と、タップ番号は表3のタップ番号1のように変化す
る。ここで、タップ番号1に記憶されているデータx
(n−タップ番号1)とタップ番号2に記憶されている
データx(n−タップ番号2)には等しい係数が乗算さ
れる。ただし、タップ番号2=47−タップ番号1であ
る。
【0044】
【0045】従って、ROM71に記憶されている係数
のアドレスは、タップ番号1が0→・・・→17→11
→5→1→・・・→10→4→2→・・・→9→3のよ
うに変化するのに連動し、係数のアドレスにより指定さ
れた係数と各タップに記憶されているデータx(n−
k)を乗算し、図1に示す累積加算器4により累積する
ことにより、入力データを1/3に間引いた状態0にお
ける出力データを得る。
【0046】次に、表1に示す状態1の動作について説
明する。
【0047】状態1で行われる演算は、状態0の出力デ
ータの次の状態である状態1の出力データを得るために
行われ、状態0の演算と違う点は、第1にRAM63,
64のアドレスが異なることと、第2に入力データの書
き込み先が状態0ではRAM63だったのに対し、状態
1ではRAM64に書き込むことである。ほかの動作、
すなわちROM71、加算器30、乗算器8、累積加算
器4の動作については状態0の場合と同様である。
【0048】表1からわかるように、状態1のときのR
AM63,64のアドレス遷移及び入力信号の書き込み
は表4のようになる。
【0049】
【0050】このように、表4の各アドレスの演算をR
AM63,64の各アドレスA63=0,A64=6か
らA63=23,A64=23まで24回繰り返すこと
で、状態1における累積加算器4からの出力データを得
る。
【0051】同様な処理を表1に示すように状態15ま
で繰り返し、48個の入力データに対し16個の出力デ
ータを得る。すなわち、状態が偶数のときはRAM63
に入力データを書き込み、状態が奇数のときはRAM6
4に入力データを書き込む。
【0052】状態15まで進んだ後、再び状態0に戻り
上述した同様の演算を繰り返すことで、連続した入力デ
ータに対してローパスフィルタの演算処理を行い、1/
3に間引かれた連続した出力データを得ることができ
る。
【0053】なお、本実施の形態では、1/3に間引く
場合について述べたが、本発明は、1/M(M=2,
3,・・・)に間引くすべてのフィルタについて適用で
き、当然、1/2に間引くハーフバンドフィルタに対し
ても適用可能である。
【0054】次に、本発明のディジタルフィルタを構成
するアドレス発生器51について、図3に示すブロック
図を参照して説明する。
【0055】アドレス発生器51は、クロック1によっ
てカウント値を1ずつ増加する3ビットのアップカウン
タ101と、クロック2によってカウント値を1ずつ減
少する3ビットのダウンカウンタ102と、2対1スイ
ッチ103,104と、順番bの値0,1,2を発生す
る順番b発生回路200と、順番a1,a2,bからR
AM63,64のアドレスを生成し、出力端O1からR
AM63のアドレスA63を、出力端O2からRAM6
4のアドレスA64を出力するアドレス演算回路300
とを備えている。
【0056】次に、アドレス発生器51の動作について
説明する。
【0057】表1の状態0において、2対1スイッチ1
03の出力端はダウンカウンタ102と接続し、2対1
スイッチ104の出力端はアップカウンタ101と接続
する。順番b発生回路200が、アドレス演算回路30
0に2を出力している間、アップカウンタ101はスイ
ッチ104を介して、アドレス演算回路300に0から
7までの順番a2の値を出力し、ダウンカウンタ102
はスイッチ103を介して、アドレス演算回路300に
7から0までの順番a1の値を出力する。
【0058】アドレス演算回路300は、順番a1a
2,bの値から、RAM63のアドレスA63=a1+
8・bおよびRAM64のアドレスA64=a2+8・
bの値を計算し、それぞれ出力端O1,O2に出力す
る。順番bが1,0の場合についても順番a発生回路は
同様な動作を行い、表1に示す順番a1,a2をアドレ
ス演算回路300に出力する。
【0059】一方、表1の状態が奇数の場合、スイッチ
103の出力端はアップカウンタ101と接続し、スイ
ッチ104の出力端はダウンカウンタ102と接続する
ことで、順番a1、順番a2は降順となり表1に示す順
番a1,a2を発生することができる。
【0060】また、表1からわかるように順番a1,a
2の初期値は各状態(0〜15)によって異なるが、ア
ップカウンタ101の状態が奇数から偶数に切り替わる
ときは、クロック1を供給せずに1回分カウントアップ
しないようにし、ダウンカウンタ102の状態が偶数か
ら奇数に切り替わるときは、クロック2を余分に供給す
ることで1回分余計にカウントダウンさせることで、順
番a1,a2の初期値を変更することができる。
【0061】また、アップカウンタ101及びダウンカ
ウンタ102の初期値を変更する方法として、各状態
(0〜15)に応じて初期値がセットされるように、ア
ップカウンタ101及びダウンカウンタ102を構成し
ても良い。さらに、図3においては103,104を2
対1スイッチとして説明したが、マルチプレクサ、セレ
クタなど任意の選択手段を用いることができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるディ
ジタルフィルタは、2個のRAM間のデータ転送が必要
無いため、その分の時間を確保する必要が無くなり、演
算速度を低下することなくフィルタ演算のタップ数を増
やすことができる。また、RAMのアドレスの演算を除
いては、短い周期での繰り返し動作が多く、各回路ブロ
ックの制御が容易である。また、アドレスが単純に昇順
又は降順に変化するので、RAMのアドレス生成を容易
に行うことができる。
【0063】さらに、アドレス構成を簡素化したにもか
かわらず、回路遅延は1乗算分であり、回路規模を最小
に構成することができるだけでなく、ディジタルフィル
タの演算速度を高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディジタルフィルタの実施の形態を示
すブロック図である。
【図2】図1に示すディジタルフィルタの入力データの
構造を表す説明図である。
【図3】本発明のディジタルフィルタを構成するアドレ
ス発生器を示すブロック図である。
【図4】完全直線位相FIRフィルタの第1の従来例を
示すブロックである。
【図5】完全直線位相FIRフィルタの第2の従来例を
示すブロックである。
【図6】図5に示す従来の完全直線位相FIRフィルタ
において、データ遅延にシフトレジスタを用いて表した
ブロック図である。
【符号の説明】
1 入力データ 2 遅延回路 3,30,31,32 加算器 4 累積加算器 5,51 アドレス発生器 61,62,63,64 RAM 7,71 ROM 8,81,82,10〜10(N−1) 乗算器 9,20 レジスタ 100 順番a発生回路 101 アップカウンタ 102 ダウンカウンタ 103,104 スイッチ 200 順番b発生回路 300 アドレス演算回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 17/00 621 H03H 17/06 653 H03H 17/06 655

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データを記憶する第1及び第2のデ
    ータメモリと、 ディジタルフィルタの係数値を発生する係数発生器と、 前記第1及び前記第2のデータメモリと前記係数発生器
    のアドレス信号を発生するアドレス発生器と、 前記第1のデータメモリと前記第2のデータメモリに記
    憶されている各データを加算する加算器と、 前記加算器の出力と前記係数発生器の出力とを乗算する
    乗算器と、 前記乗算器の乗算結果を累積加算する累積加算器とを備
    え、入力データを1/N(N=2,3,・・・)に間引
    くディジタルフィルタにおいて、 前記アドレス発生器は、第1の番号と第2の番号を生成
    する順番1発生回路と、第3の番号を生成する順番2発
    生回路と、前記第1及び第2の番号と前記第3の番号を
    参照して、前記第1及び第2のデータメモリに対する前
    記アドレス信号を生成するアドレス演算回路とを備え、 前記入力データはN個のデータからなるブロックに分割
    されるとともに、前記第1の番号及び第2の番号により
    前記ブロックの順番を表すブロック番号が決定され、前
    記アドレス信号に基づき前記入力データは、前記ブロッ
    ク番号を参照して、第1のサンプリング周波数で前記第
    1及び第2のデータメモリに交互に書き込まれ、前記第
    1のサンプリング周波数の1/Nの第2のサンプリング
    周波数で前記累積加算器の出力から出力データとして取
    り出され ることを特徴とするディジタルフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記第1のデータメモリのアドレス信号
    は、前記第1の番号+(2の乗)×(前記第3の番
    号)により生成され、前記第2のデータメモリのアドレ
    ス信号は、前記第2の番号+(2の乗)×(前記第3
    の番号)により生成されることを特徴とする請求項1記
    載のディジタルフィルタ。
  3. 【請求項3】記順番1発生回路は、第1の入力端が
    アップカウンタの出力端に接続し出力端が前記第1及び
    第2のデータメモリのアドレス信号を発生するアドレス
    演算回路の第1の入力端に接続する第1の選択手段と、 第1の入力端がダウンカウンタの出力端に接続し出力端
    が前記アドレス演算回路の第2の入力端に接続する第2
    の選択手段とを備え、 前記順番2発生回路の出力は、前記アドレス演算回路の
    第3の入力端に接続し、前記アップカウンタの出力端
    は、前記第2の選択手段の第2の入力端に接続し、前記
    ダウンカウンタの出力端は、前記第1の選択手段の第2
    の入力端に接続し、前記アップカウンタ又は前記ダウン
    カウンタの動作が一巡するごとに、前記各選択手段の第
    1の入力端又は前記各選択手段の第2の入力端に入力す
    る信号を、前記第1の選択手段の出力端及び前記第2の
    選択手段の出力端に交互に切り替えて出力することを特
    徴とする請求項1記載のディジタルフィルタ。
JP09131092A 1997-05-21 1997-05-21 ディジタルフィルタ Expired - Fee Related JP3097599B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09131092A JP3097599B2 (ja) 1997-05-21 1997-05-21 ディジタルフィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09131092A JP3097599B2 (ja) 1997-05-21 1997-05-21 ディジタルフィルタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10322164A JPH10322164A (ja) 1998-12-04
JP3097599B2 true JP3097599B2 (ja) 2000-10-10

Family

ID=15049797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09131092A Expired - Fee Related JP3097599B2 (ja) 1997-05-21 1997-05-21 ディジタルフィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3097599B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101958697B (zh) * 2010-09-30 2012-11-14 电子科技大学 一种多相滤波结构的实现方法及装置
CN110212889B (zh) * 2019-05-29 2020-11-13 北京机电工程研究所 一种数字信号采样装置及方法
CN116599496A (zh) * 2023-07-17 2023-08-15 上海芯炽科技集团有限公司 一种半带fir滤波器电路结构

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10322164A (ja) 1998-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3000325B2 (ja) 有限インパルス応答デジタル・フィルタ
JPH09200042A (ja) 複合位相濾波器とこれを用いたタイミング誤差補償装置及びその方法
JPH0828649B2 (ja) ディジタルフィルタ
JPH048965B2 (ja)
JP3097599B2 (ja) ディジタルフィルタ
JP2703126B2 (ja) A/d,d/a変換装置
JP3318753B2 (ja) 積和演算装置および積和演算方法
JPH0834407B2 (ja) 入力加重形トランスバーサルフィルタ
JP3322030B2 (ja) サンプリングレート変換装置
JP2733403B2 (ja) デシメーション用ディジタルフィルタ
JPH1155076A (ja) サンプリング周波数変換装置
US6486814B2 (en) Digital-to-analog converter using different multiplicators between first and second portions of a data holding period
JPH10509011A (ja) 改良されたディジタルフィルタ
JP3243831B2 (ja) Fir型フィルタ
JP3197648B2 (ja) ディジタルフィルタ
JPH0590897A (ja) オーバーサンプリングフイルタ回路
JP3258938B2 (ja) デシメーションフィルタ
JPH0998069A (ja) Fir型ディジタルフィルタ
JP4397492B2 (ja) デジタル−アナログ変換器
JP2012085177A (ja) デシメータ回路及びデシメータ回路の演算方法
JP3172046B2 (ja) サンプリングレートコンバータ
JP2628506B2 (ja) ディジタルフィルタ
US6486815B1 (en) Oversampling circuit and digital/analog converter
JP2001177378A (ja) Firデジタルフィルタ
JP3362796B2 (ja) 楽音発生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000711

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees