JP3097405B2 - コンデンサ放電式多気筒内燃機関用点火装置 - Google Patents

コンデンサ放電式多気筒内燃機関用点火装置

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JP3097405B2
JP3097405B2 JP05202372A JP20237293A JP3097405B2 JP 3097405 B2 JP3097405 B2 JP 3097405B2 JP 05202372 A JP05202372 A JP 05202372A JP 20237293 A JP20237293 A JP 20237293A JP 3097405 B2 JP3097405 B2 JP 3097405B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンデンサ放電式の多
気筒内燃機関用点火装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の点火コイルの1次コイルを直列に
接続して、コンデンサの電荷を該複数の点火コイルの1
次コイルの直列回路を通して放電させることにより、複
数の点火コイルに同時に高電圧を発生させるようにした
多気筒内燃機関用の点火装置が知られている。
【0003】図4は従来のこの種の点火装置の構成例を
示したもので、同図において1A及び1Bは第1及び第
2の点火コイルである。各点火コイルは一端が共通に接
続された1次コイル及び2次コイルを有していて、両点
火コイルの1次コイルが直列に接続されている。
【0004】2は内燃機関により駆動される磁石発電機
内に設けられたエキサイタコイルで、このエキサイタコ
イルは直列に接続された2つの発電コイル2A及び2B
からなっている。エキサイタコイル2は機関の回転に同
期して交流電圧を誘起するが、本明細書では、エキサイ
タコイル2が出力する両半サイクルの電圧のうち、図示
の矢印方向の極性の電圧を正の半サイクルの電圧とす
る。
【0005】エキサイタコイル2の一端はダイオード3
を通して点火エネルギー蓄積用コンデンサ4の一端に接
続され、コンデンサ4の他端は点火コイル1A,1Bの
1次コイルの直列回路の一端に接続されている。点火コ
イル1A,1Bの1次コイルの直列回路の他端はアース
ライン5に接続され、コンデンサ4の一端とアースライ
ン5との間に放電用サイリスタ6が接続されている。エ
キサイタコイル2の他端はダイオード7を通してアース
ライン5に接続され、エキサイタコイル2の一端とアー
スライン5との間にダイオード8が接続されている。ま
た点火コイル1A,1Bの直列回路の両端にダイオード
9が接続されている。
【0006】10はパルサコイル11の出力を入力とし
て点火信号Vi を発生する点火信号発生回路で、この点
火信号発生回路は、パルサコイル11の出力を波形整形
する波形整形回路12と、波形整形回路12の出力から
得た回転数情報と回転角度情報とに基づいて機関の各回
転数における点火時期を演算して演算した点火時期に点
火信号Vi を発生する点火時期制御回路13とからな
り、点火信号Vi はサイリスタ6のゲートに与えられて
いる。パルサコイル11は機関に取付けられた信号発電
機内に設けられていて、機関の所定の回転角度位置でパ
ルス状の信号を発生する。このパルサコイル11の接地
側の端子はアースライン5に接続されている。
【0007】14は電源回路で、この電源回路の一方の
入力端子はエキサイタコイル2の他端に接続され、他方
の入力端子はアースライン5に接続されている。アース
ライン5と発電コイル2A及び2Bの接続点(エキサイ
タコイルの中点)との間にダイオード15が接続されて
いる。電源回路14はエキサイタコイル2の一部を構成
する発電コイル2Bの負の半サイクルの出力電圧を整流
して直流電圧を得る回路で、整流回路と該整流回路の出
力で充電される電源コンデンサと該電源コンデンサの両
端の電圧を一定値以下に保つように制御する電圧制御回
路とにより構成されている。電源回路14の出力電圧は
点火時期制御回路13や波形整形回路12の電源端子に
印加されている。
【0008】上記の点火装置では、ダイオード3,7,
8,9と、コンデンサ4と、サイリスタ6と、点火信号
発生回路10と、電源回路14とからなる部分がユニッ
ト化されて点火ユニット20が構成されている。この点
火ユニットには、ダイオード3のアノード、ダイオード
7のカソード及びダイオード15のカソードにそれぞれ
つながる端子t1 ,t2 及びt3 と、コンデンサ4の他
端につながる端子t4と、アースライン5の端部につな
がる端子t5 と、アースラインのアース点につながるア
ース端子Gとが設けられ、端子t1 ,t2 間にエキサイ
タコイル2が、また端子t3 にエキサイタコイルの中点
が接続されている。また端子t4 ,t5間に点火コイル
1A,1Bの1次コイルの直列回路が接続され、アース
端子Gが接地線16を通して機関のケースや車両のシャ
ーシ等の接地電位部に接続されている。
【0009】上記の点火装置では、エキサイタコイル2
→ダイオード3→コンデンサ4→ダイオード9及び点火
コイル1A,1Bの1次コイル→アースライン5→ダイ
オード7→エキサイタコイル2の回路により、エキサイ
タコイル2の出力でコンデンサ4を一方の極性に充電す
るコンデンサ充電回路が構成され、コンデンサ4→サイ
リスタ6→点火コイル1A,1Bの1次コイル→コンデ
ンサ4の回路により、点火信号が与えられたときにコン
デンサ4の電荷を点火コイル1A,1Bの1次コイルの
直列回路を通して放電させるコンデンサ放電回路が構成
されている。
【0010】点火コイル1A及び1Bのそれぞれの2次
コイルの他端は、機関の第1及び第2の気筒にそれぞれ
取付けられた点火プラグP1 及びP2 の非接地側の端子
に高圧コードを介して接続されている。
【0011】上記の点火装置において、機関が回転し、
エキサイタコイル2に電圧が誘起すると、該エキサイタ
コイルの正の半サイクルの出力電圧により、点火エネル
ギー蓄積用コンデンサ4が図示の極性に充電される。機
関の点火時期に点火信号Viが発生するとサイリスタ6
が導通してコンデンサ4の電荷を点火コイル1A,1B
の1次コイルに放電させるため、両点火コイルの2次コ
イルに高電圧が発生し、点火プラグP1 及びP2 に同時
に火花が発生する。点火プラグP1 及びP2 に発生する
火花のうち一方は機関の点火に用いられ、他方は捨て火
となる。点火プラグP1 ,P2 を流れる放電電流は、接
地電位部から接地線16とアース端子Gとアースライン
5とを通して点火コイルに帰還する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、単気筒
用の点火コイル1A,1Bを直列に接続して多気筒用の
点火回路を構成する場合、両点火コイルの1次コイルは
ユニットのアースライン5と共通のアース端子Gとを通
して接地される。またエキサイタコイル2の負の半サイ
クルの出力を電源回路14の電源として用いる場合、エ
キサイタコイルは図示のようにダイオード7を通してユ
ニットのアースライン5に接続されて接地される。また
パルサコイルは単独で機関のケースや車両のシャーシ等
の接地電位部にアースするとノイズを拾うため、通常ユ
ニットのアースライン5を通して接地する。
【0013】このような構成の点火装置では、アース端
子Gと接地電位部との間が切り離された状態でも、コン
デンサ4の充電回路及び放電回路と点火信号発生回路1
0が有効に働くため、点火コイル1A,1Bの2次コイ
ルに高電圧が発生する。アース端子Gと接地電位部との
間が切り離された状態で、点火コイルの2次コイルに高
電圧が発生した場合には、接地電位部に電気的に接続さ
れている磁石発電機の固定子鉄心とエキサイタコイル2
とを通して2次放電回路が成立し、エキサイタコイル2
に高電圧が印加されることになる。従って、アース端子
Gに接地線16を接続するネジを締め忘れた場合や、機
関の振動によりアース端子Gと接地線16との接続部が
緩んだ場合、或いは接地線16が断線した場合に、エキ
サイタコイル2に高電圧が印加されてエキサイタコイル
の絶縁破壊が生じる恐れがあった。
【0014】本発明の目的は、アース端子が接地電位部
から切り離された状態で点火コイルに高電圧が誘起した
ときにエキサイタコイルの絶縁破壊が生じる恐れをなく
したコンデンサ放電式多気筒内燃機関用点火装置を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、1次コイルが
直列に接続された複数の点火コイルと、内燃機関により
駆動される磁石発電機内に設けられたエキサイタコイル
と、点火エネルギー蓄積用コンデンサと、エキサイタコ
イルの出力でコンデンサを一方の極性に充電するコンデ
ンサ充電回路と、点火信号が与えられたときにコンデン
サの電荷を複数の点火コイルの1次コイルの直列回路を
通して放電させるコンデンサ放電回路と、内燃機関の点
火時期に点火信号を発生する点火信号発生回路とを備え
たコンデンサ放電式の多気筒内燃機関用点火装置に係わ
るものである。ここで、複数の点火コイルのそれぞれの
2次コイルの一端はそれぞれの1次コイルの一端に共通
接続され、コンデンサ充電回路、点火信号発生回路及び
コンデンサ放電回路のアース回路が共通のアース端子に
接続されて該アース端子が接地線を介して接地されるも
のとする。
【0016】本発明においては、カソードがアース端子
に接続された状態でエキサイタコイルに対して並列に接
続されて、エキサイタコイルが一方の半サイクルの電圧
を誘起したときにアノードカソード間に順方向電圧が印
加されるエキサイタ短絡用サイリスタと、エキサイタ短
絡用サイリスタのアノード側から該エキサイタ短絡用サ
イリスタのゲートにトリガ信号を与える短絡用サイリス
タトリガ回路と、機関の運転時には閉じていて一端が短
絡用サイリスタのゲートに結合され、他端がアース端子
を介することなく接地されるトリガ信号側路用スイッチ
とを設けた。
【0017】
【作用】上記のように、機関の運転時に閉じているエキ
サイタ短絡用サイリスタをエキサイタコイルに対して並
列に接続して、該サイリスタのゲートにトリガ信号側路
用スイッチの一端を結合し、該スイッチの他端をアース
端子を介することなく接地すると、アース端子と接地電
位部との間が切り離されたときに、トリガ信号側路用ス
イッチが、エキサイタ短絡用サイリスタのトリガ信号を
該サイリスタから側路することができなくなる。
【0018】そのため、アース端子と接地電位部との間
が切り離された状態にあるときには、エキサイタコイル
が一方の半サイクルの出力電圧を発生する毎にエキサイ
タ短絡用サイリスタが導通してエキサイタコイルを短絡
し、点火エネルギー蓄積用コンデンサの充電を阻止す
る。従ってアース端子と接地電位部との間が接続されて
いない場合には、点火動作が行われず、点火コイルの2
次側に誘起する高電圧がエキサイタコイルに印加されて
エキサイタコイルの絶縁破壊が生じるのを防止される。
【0019】また上記のように構成すると、機関の運転
中にトリガ信号側路用スイッチを開くことにより、エキ
サイタ短絡用サイリスタを導通させてエキサイタコイル
を短絡することができるため、機関を失火させて停止さ
せることができ、機関停止用のスイッチを省略すること
ができる。
【0020】
【実施例】図1は本発明の実施例を示したもので、同図
において図4の各部と同等の部分には同一の符号を付し
てある。本実施例においては、図4に示した構成に加え
て、更に点火ユニット20にエキサイタコイル保護回路
21が設けられている。この保護回路は、アノードをエ
キサイタコイル2の一端に接続し、カソードをアースラ
イン5を通してアース端子に接続したエキサイタ短絡用
サイリスタ22を備えている。サイリスタ22のアノー
ドには抵抗23の一端が接続され、抵抗23の他端は抵
抗24を通してサイリスタ22のゲートに接続されてい
る。抵抗23と24との接続点にトリガ信号側路用スイ
ッチ25の一端が接続され、スイッチ25の他端はアー
ス端子Gを介することなく、直接接地電位部に接続され
ている。スイッチ25は、常時は閉じている押ボタンス
イッチ等からなっていて、外部から操作力が加えられて
いる間だけ開き、操作力が除去されたときには自動的に
閉状態に復帰するようになっている。この実施例では、
抵抗23と24とにより、エキサイタ短絡用サイリスタ
のアノード側から該サイリスタのゲートにトリガ信号を
与える短絡用サイリスタトリガ回路が構成されている。
ここで抵抗23の抵抗値はコンデンサ4の充電に支障を
来さない程度に十分に大きく設定されている。
【0021】エキサイタコイル2が設けられる磁石発電
機の固定子側の構成例を図2及び図3に示した。図2及
び図3において、30は環状の継鉄部30aから多数の
突極部30b1 ,30b2 ,…30b10を放射状に突出
させた固定子鉄心で、突極部30b1及び30b2にそれぞ
れエキサイタコイルを構成する発電コイル2A及び2B
が巻回されている。突極部30b6ないし30b10 には、
ヘッドランプ等の他の負荷を駆動するための発電コイル
31が巻回されている。発電コイル2A及び2Bは渡り
線を介して直列に接続され、両発電コイルの直列回路の
両端にそれぞれ接続されたリード線32及び33と両発
電コイルの接続点(エキサイタコイルの中点)に接続さ
れたリード線34とが、発電コイル31,31,…から
引き出されたリード線とともに固定子鉄心30の継鉄部
に沿わせて外部への導出部まで案内されている。そして
これらのリード線は一括して絶縁チューブ35内に挿入
されて、ワイヤハーネスとして外部に導出されている。
【0022】固定子鉄心30は機関の回転軸を取り囲む
状態で配置されて、機関のケース等に設けられた固定子
取付け部(点火プラグの接地側の端子と同じ接地電位に
ある)40にその継鉄部30aを当接させた状態で取付
けられる。固定子鉄心30の継鉄部の内側を貫通した機
関の回転軸に磁石回転子が取付けられ、該磁石回転子の
磁極部が固定子鉄心の突極部30b1〜30b10 の先端の
磁極部に対向させられる。
【0023】上記のような磁石発電機内にエキサイタコ
イルが設けられている場合に、アース端子Gが接地電位
部から切り離された状態で点火コイル1A,1Bの2次
コイルに高電圧が誘起すると、点火プラグP1 ,P2
と、接地電位部にある固定子取付け部40とエキサイタ
コイル2A,2Bとの間のエアギャップとを通してエキ
サイタコイルに高電圧が印加され、該エアギャップで絶
縁破壊が生じるとエキサイタコイルに高電圧が印加され
てエキサイタコイルが破損する。本発明はこのようにし
てエキサイタコイルが破損するのを防止したものであ
る。
【0024】上記の実施例において、アース端子Gが接
地電位部に接続されている状態では、抵抗23を通して
サイリスタ22に供給されるトリガ信号がスイッチ25
を通して該サイリスタ22から側路されるため、サイリ
スタ22はトリガされず、遮断状態を保持している。従
ってアース端子Gが接地電位部に接続されている状態で
は、エキサイタコイルが短絡されることはなく、機関の
点火は正常に行われる。
【0025】これに対し、アース端子Gが接地電位部か
ら切り離されている状態では、トリガ信号側路用スイッ
チ25がサイリスタ22のトリガ信号を側路することが
できなくなるため、エキサイタコイル2が正の半サイク
ルの電圧を誘起したときにサイリスタ22が導通してエ
キサイタコイル2を短絡する。従ってこの状態ではコン
デンサ4の充電が行われず、点火動作が行われない。こ
のように、本発明によれば、アース端子Gが接地電位部
から切り離されているときに点火動作が行われないた
め、エキサイタコイル2に高電圧が印加されて該エキサ
イタコイルが破壊されるのを防ぐことができる。
【0026】また上記実施例のように、エキサイタ短絡
用サイリスタ22及びトリガ信号側路用スイッチ25を
含む保護回路21を設けると、機関の運転中にスイッチ
25を開くことによりサイリスタ22を導通させてエキ
サイタコイルを短絡することができる。そのため、スイ
ッチ25を開くことにより機関を失火させて停止させる
ことができる。バッテリを搭載しない車両等では、キー
スイッチを設けずにエキサイタコイルを点火ユニットに
直結する構成をとることが多く、その場合には機関を停
止させるためにエキサイタコイルを短絡して機関を停止
させる機関停止スイッチを設けているが、上記実施例に
よれば、スイッチ25が機関停止スイッチを兼ねること
になるため、別個に機関停止スイッチを設けることを要
しない。上記の実施例では、放電用サイリスタ6をダイ
オード3のアノードとアースラインとの間に接続し、ダ
イオード3のアノードと点火コイル1A,1Bの直列回
路の一端との間にコンデンサ4を接続しているが、コン
デンサ4とサイリスタ6との位置を入れ替えてもよい。
即ち、図1において放電用サイリスタ6のカソードを点
火コイル1A,1Bの1次コイルの直列回路の一端に接
続し、コンデンサ4をダイオード3のカソードとアース
ライン5との間に接続する構成をとる場合にも本発明を
適用できる。
【0027】上記の実施例においては、スイッチ25と
して、押している間だけ開く押ボタンスイッチを用いた
が、このスイッチ25として開状態を保持し得るスイッ
チを用いてもよい。開状態を保持し得るスイッチ25を
用いた場合には、該スイッチ25を開いておくことによ
り、機関の始動を阻止できるため、スイッチを目立たな
い場所に設けておくことにより盗難の防止を図ることが
できる。またスイッチ25をユニットから取り外し得る
ように構成しておいても、盗難の防止を図ることができ
る。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、機関の
運転時に閉じているエキサイタ短絡用サイリスタをエキ
サイタコイルに対して並列に接続して、該サイリスタの
ゲートにトリガ信号側路用スイッチの一端を結合し、該
スイッチの他端をアース端子を介することなく接地する
ようにしたので、アース端子と接地電位部との間が切り
離された状態にあるときに、エキサイタコイルが一方の
半サイクルの出力電圧を発生する毎にエキサイタ短絡用
サイリスタを導通させて点火エネルギー蓄積用コンデン
サの充電を阻止することができる。従ってアース端子と
接地電位部との間が接続されていない場合に、点火コイ
ルの2次側に高電圧が誘起するのを阻止することがで
き、エキサイタコイルに高電圧が印加されてエキサイタ
コイルの絶縁破壊が生じるのを防止することができる。
【0029】また本発明によれば、機関の運転中にトリ
ガ信号側路用スイッチを開くことにより機関を失火させ
て停止させることができるため、機関停止用のスイッチ
を省略することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示した回路図である。
【図2】図1の実施例で用いる磁石発電機の固定子の構
成例を示した正面図である。
【図3】図2の固定子の断面図である。
【図4】従来の点火装置の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1A 第1の点火コイル 1B 第2の点火コイル 2 エキサイタコイル 2A,2B 発電コイル 3,7,8,9 ダイオード 4 点火エネルギー蓄積用コンデンサ 6 放電用サイリスタ 10 点火信号発生回路 11 パルサコイル 16 接地線 21 エキサイタコイル保護回路 22 エキサイタ短絡用サイリスタ 23,24 短絡用サイリスタトリガ回路を構成する抵
抗 25 トリガ信号側路用スイッチ G アース端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 和男 静岡県沼津市大岡3744番地 国産電機株 式会社内 (56)参考文献 特開 平4−308358(JP,A) 特開 昭62−294775(JP,A) 実開 昭61−197262(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02P 3/08 303 F02P 11/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次コイルが直列に接続された複数の点
    火コイルと、内燃機関により駆動される磁石発電機内に
    設けられたエキサイタコイルと、点火エネルギー蓄積用
    コンデンサと、前記エキサイタコイルの一方の半サイク
    ルの出力で前記コンデンサを一方の極性に充電するコン
    デンサ充電回路と、点火信号が与えられたときに前記コ
    ンデンサの電荷を前記複数の点火コイルの1次コイルの
    直列回路を通して放電させるコンデンサ放電回路と、内
    燃機関の点火時期に前記点火信号を発生する点火信号発
    生回路とを備え、前記複数の点火コイルのそれぞれの2
    次コイルの一端はそれぞれの1次コイルの一端に共通接
    続され、前記コンデンサ充電回路、点火信号発生回路及
    びコンデンサ放電回路のアース回路が共通のアース端子
    に接続されて該アース端子が接地線を介して接地される
    コンデンサ放電式多気筒内燃機関用点火装置において、 カソードが前記アース端子に接続された状態で前記エキ
    サイタコイルに対して並列に接続されて、前記エキサイ
    タコイルが一方の半サイクルの電圧を誘起したときにア
    ノードカソード間に順方向電圧が印加されるエキサイタ
    短絡用サイリスタと、 前記エキサイタ短絡用サイリスタのアノード側から該エ
    キサイタ短絡用サイリスタのゲートにトリガ信号を与え
    る短絡用サイリスタトリガ回路と、 機関の運転時には閉じていて一端が前記短絡用サイリス
    タのゲートに結合され、他端が前記アース端子を介する
    ことなく接地されたトリガ信号側路用スイッチとを具備
    したことを特徴とするコンデンサ放電式多気筒内燃機関
    用点火装置。
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