JP3093405U - スプレー容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋体を要しない設計として、蓋体紛失の心配
を無くすとともに、薬液を誤って噴出撒布してしまうの
を防止でき、かつ、携帯に便利なスプレー容器を提供す
る。 【解決手段】 主に容器本体２、固定座３、スプレーヘ
ッド４および押圧座５からなる。使用時に、記押圧座５
を回転させてＯＮの状態にすることで、押圧座５のスト
ッパは固定座３のスライド溝３３において拘止が解除さ
れ、押圧座５が下方向へ押動可能となって、噴出口から
薬液が噴射可能な状態になり、使用者は噴出口５５を鼻
腔または口腔の位置に合わせて薬液を所望の量だけ噴出
させればよく、一方、使用しない時は、押圧座５を回転
させてＯＦＦの状態にすれば、押圧座のストッパ５４が
前記固定座のスライド溝３３から脱離して、固定座の凸
体の拘止を受けて定位され、押圧座は固定されて下方向
への押動が不可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】 本考案は、スプレー容器に関し、特に、押圧座を回転させてＯＮの状態にする と、押圧座が下方向に押動されて、噴出口から薬液が噴出され、使用者は噴出口 を鼻腔または口腔の位置に合わせて、所望の量の薬液を噴出するだけでよく、ま た、使用しない時は、押圧座を回転させてＯＦＦの状態とすれば、押圧座が固定 されて下方向に押動不可能となって、蓋体を用いなくとも、薬液が不本意に噴出 してしまうのを防止でき、かつ、携帯に非常に便利なスプレー容器に関する。 【０００２】 【従来の技術】 図１に示すように、一般的なスプレー容器１は、容器本体１０、スプレーヘッ ド１１、押圧座１２および蓋体１３などの部材から構成されている。スプレーヘ ッド１１は、押圧座１２に嵌入されるもので、その上部に出口１０が設けられ、 その下部に吸上げ管１１１が設けられてなる。押圧座１２は、容器本体１０の上 部に螺着されるもので、噴出口１２１を有する押圧部１２０が上方に設置されて なる。蓋体１３は押圧座１２に被嵌される。 【０００３】 使用の際は、容器本体１０に所望の薬液を予め入れておき、蓋体１３を押圧座 １２から外して、押圧部１２０を押すと、容器本体１０内の薬液がスプレーヘッ ド１１の吸上げ管１１１によって汲み上げられて噴出口１２１から噴出されるこ ととなっている。使用者は噴出口１２１を鼻腔または口腔の位置に合わせて薬液 を噴出させて用いる。 【０００４】 【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、このような一般的なスプレー容器１の蓋体１３は、押圧座１２ から外れて脱落し易いものであり、また、押圧座１２にも誤った押圧動作を防止 するためのホールド機能が備えられていないことから、不使用時にかばんやポケ ットの中にスプレー容器１を入れておくと、蓋体１３が外れて不本意に押圧部１ ２０が押されてしまい、薬液が噴出してかばん等内において撒布され、中の物品 や衣類を汚してしまう恐れがある。さらに、蓋体１３は、使用時に外す必要があ るために紛失し易い。 【０００５】 そこで、本考案は、押圧座を保持し固定することができ、蓋体を不要とするこ とから、誤った噴出撒布を防止し、かつ携帯に便利となるスプレー容器を提供す ることを目的とする。 【０００６】 【課題を解決する手段】 上記目的を達成するため、本考案に係るスプレー容器は、 外壁面にねじ山が形成された凸体を上部に備えてなる容器本体と、 外周に環状凹溝が形成され、２つのスライド溝を周縁に対置して設けた開孔が中 央に穿設され、かつ、ねじ山が内側に形成されてなり、容器本体に螺嵌される固 定座と、 出口を有する管体が上部に設けられ、下部に汲上げ管が設けられてなり、固定座 に嵌入されるスプレーヘッドと、 下部に係止縁を形成させたダクトが内設され、外周に押圧板が突設され、２つの ストッパを対置して設けた嵌合環状体が下部に形成され、かつ、上部に噴出口が 設置されてなり、固定座上部に嵌着される押圧座と、 から構成されるものである。 すなわち、本考案のスプレー容器は、 外壁面にねじ山が形成された凸体を上部に備えてなる容器本体と、 外周に環状凹溝が形成され、２つのスライド溝を周縁に対置して設けた開孔が中 央に穿設され、かつ、ねじ山が内側に形成されてなり、前記容器本体に螺嵌され る固定座と、 出口を有する管体が上部に設けられ、下部に汲上げ管が設けられてなり、前記固 定座に嵌入されるスプレーヘッドと、 下部に係止縁が形成されたダクトが内設され、外周に押圧板が突設され、２つの ストッパを対置して設けた嵌合環状体が下部に形成され、かつ、上部に噴出口が 設置されてなり、前記固定座上部に嵌着される押圧座と、 を具備してなるスプレー容器であって、 使用時に、前記押圧座を回転させてＯＮの状態にすると、前記押圧座のストッパ は前記固定座のスライド溝において拘止が解除され、前記押圧座が下方向へ押動 されて、前記噴出口から薬液が噴射可能な状態になり、前記噴出口を使用者の鼻 腔または口腔の位置に合わせて薬液を所望の量だけ噴出させればよく、一方、使 用しない時は、前記押圧座を回転させてＯＦＦの状態にすれば、前記押圧座のス トッパが前記固定座のスライド溝から脱離して、前記固定座の凸体の拘止を受け て定位され、前記押圧座は固定されて下方向への押動が不可能となる。 【０００７】 【考案の実施の形態】 上述した本考案の目的、作用効果および本考案の採用する技術的手段をより一 層明瞭にするため、以下に本考案の好ましい実施の形態を挙げ、図を参照にしな がらさらに詳しく説明する。 【０００８】 図２〜４に示すように、本考案に係るスプレー容器は主に、容器本体２と、固 定座３と、スプレーヘッド４と、押圧座５とから構成される。このうち、容器本 体２は、外壁面にねじ山２１が形成された凸体２０を備えてなる。固定座３は、 容器本体２に螺嵌されるもので、凸体３０を内設させてなる。さらに、この凸体 ３０は、外周縁に環状凹溝３１が形成されており、中央には開孔３２が形成され ている。開孔３２の周縁上には、２つのスライド溝３３が対置して設けられてい る。また、固定座３の内壁面にも、ねじ山３４が形成されている。スプレーヘッ ド４は固定座３に嵌入されるもので、その上部に、出口４１を有する管体４０が 設けられているとともに、その下部に、吸上げ管４２が設けられてなる。なお、 本考案に係るスプレーヘッド４の内部構造は、一般の香水瓶等に用いられるスプ レーヘッドと同様であるので、その説明は省くものとする。押圧部５は固定座３ の上方に設置されるもので、係止縁５１を下部に形成させたダクト５０が内設さ れている。また、押圧座５は、その外周に押圧板５２が突設され、その下部に嵌 合環状体５３が形成されている。この嵌合環状体５３内には、２つのストッパ５ ４が対置して設けられている。さらに、押圧部５の頂部には、噴出口５５が設置 されている。 【０００９】 図２〜４において、組み立ての際は、先ず、スプレーヘッド４を固定座３内に 嵌め入れて、スプレーヘッド４の管体を固定座３の開孔３２に挿嵌させてから、 押圧座５を固定座３に装着する。こうすると、押圧座５下部の嵌合環状溝５３が 固定座３の環状凹溝３１に嵌入し、スプレーヘッド４の管体４０が押圧座５のダ クト５０内に堅牢に嵌り込む。管体４０の上端はダクト５０の係止縁５１に係止 されるため、押圧座５は固定座３の上部にて固定され、ストッパ５３は固定座３ の凸体３０と当接する。さらに、固定座３を容器本体２の凸体２０に螺合すれば 、全体の組立が完成する。 【００１０】 図５〜７に示すように、使用時は、容器本体２に予め所望の薬液を入れておき 、押圧座５を時計と反対方向（ＯＮの方向）に回し、押圧座５のストッパ５４を 固定座３の凸体３０のスライド溝３３上方の位置まで回転させると（図６に示す とおり）、ストッパ５４は凸体３０に拘止されなくなる。よって、押圧板５２を 押圧すると、押圧座５全体が下方向に押動され、ダクト５０内の係止縁５１にて 係止されていたスプレーヘッド４の管体４０が下方向に押されることとなって、 ストッパ５４が固定座３のスライド溝３３内にて滑動し（図７に示すとおり）、 嵌合環状溝５３は固定座３の環状凹溝３１内にて滑動する。押圧板５２が押圧さ れてスプレーヘッド４の管体４０が下方向に移動すると、容器本体２内の薬液は 、吸上げ管４２から吸上げられて出口４１から噴出され、その後、押圧座５のダ クト５０に導かれて噴出口５１から噴射される。そして、使用者は、噴出口５５ をその鼻腔または口腔に合わせて、適量の薬液を噴射させることができるように なり、使用が非常に便利となる。 【００１１】 使用が済んだら、図３および４に示すように、押圧座５を時計方向（ＯＦＦの 方向）に回し、ストッパ５４を固定座３の凸体３０の上方の位置まで回転させて 、スライド溝３３から脱離させる（図４に示すとおり）。こうすると、ストッパ ５４はスライド溝３３に嵌って定位し、押圧部５を下方向に押圧することができ なくなる。よって、押圧部５を固定して、押圧不可能となるため、スプレー容器 をかばんやポケットに入れておいても、薬液が噴出してかばん等の中の物品或い は衣類を汚してしまうという心配がなくなる。しかも、蓋体を省いた設計である ため、蓋体を紛失してしまうといった使用上での不具合も解消され、携帯に便利 となる。 【００１２】 【考案の効果】 以上説明したように、本考案に係るスプレー容器によれば、押圧部を押圧不可 能な状態とし得るため、スプレー容器をかばんやポケットに入れておいても、薬 液が噴出してかばん等の中の物品或いは衣類を汚してしまうといった事態は発生 せず、また、蓋体が不要となることから、蓋体を紛失してしまい、不便となると いったことも起こらず、携帯に非常に便利である。

【図面の簡単な説明】 【図１】従来技術によるスプレー容器の立体分解図であ
る。 【図２】本考案に係るスプレー容器の立体分解図であ
る。 【図３】本考案に係るスプレー容器の立体組立図である
（ＯＦＦ状態）。 【図４】本考案に係るスプレー容器の組立断面図であ
る。 【図５】本考案に係るスプレー容器の立体組立図である
（ＯＮ状態）。 【図６】本考案に係るスプレー容器の組立断面図である
（ＯＮ状態）。 【図７】本考案に係るスプレー容器を押圧して使用する
態様を示す説明図である。 【符号の説明】 ２ ：スプレー容器 ２０：凸体 ２１：ねじ山 ３ ：固定座 ３０：凸体 ３１：環状凹溝 ３２：開孔 ３３：スライド溝 ３４：ねじ山 ４ ：スプレーヘッド ４０：管体 ４１：出口 ４２：吸上げ管 ５ ：押圧座 ５０：ダクト ５１：係止縁 ５２：押圧板 ５３：嵌合環状体 ５４：ストッパ ５５：噴出口

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 外壁面にねじ山が形成された凸体を上部
   に備えてなる容器本体と、外周に環状凹溝が形成され、
   ２つのスライド溝を周縁に対置して設けた開孔が中央に
   穿設され、かつ、ねじ山が内側に形成されてなり、前記
   容器本体に螺嵌される固定座と、出口を有する管体が上
   部に設けられ、下部に汲上げ管が設けられてなり、前記
   固定座に嵌入されるスプレーヘッドと、下部に係止縁が
   形成されたダクトが内設され、外周に押圧板が突設さ
   れ、２つのストッパを対置して設けた嵌合環状体が下部
   に形成され、かつ、上部に噴出口が設置されてなり、前
   記固定座上部に嵌着される押圧座と、を具備してなるス
   プレー容器であって、使用時に、前記押圧座を回転させ
   てＯＮの状態にすると、前記押圧座のストッパは前記固
   定座のスライド溝において拘止が解除され、前記押圧座
   が下方向へ押動されて、前記噴出口から薬液が噴射可能
   な状態になり、前記噴出口を使用者の鼻腔または口腔の
   位置に合わせて薬液を所望の量だけ噴出させればよく、
   一方、使用しない時は、前記押圧座を回転させてＯＦＦ
   の状態にすれば、前記押圧座のストッパが前記固定座の
   スライド溝から脱離して、前記固定座の凸体の拘止を受
   けて定位され、前記押圧座は固定されて下方向への押動
   が不可能となる、スプレー容器。