JP3093232U - マイナスイオン発生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】マイナスイオンを広範囲な空間に効果的に拡散
させるマイナスイオン発生装置を提供する。 【解決方法】放電電極２とグランド電極３で構成された
イオン発生部とイオンの放出口６の間の空気流通経路に
おける任意の場所に加熱手段７を設け、流入してくる周
囲空気との間に大きな温度差を生じさせることで装置内
に熱対流が生じ、イオンの放出口からの上昇空気に乗っ
てマイナスイオンを広範囲に拡散させる。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】 本考案は高電圧を印加してマイナスイオンを発生させるイオン発生装置に関す る。 【０００２】 【従来の技術】 イオンは空気中に存在する電子を帯びた微粒子であり、プラスイオンやマイナス イオンとして存在している。マイナスイオンは、疲労回復や催眠効果、そして食 欲増進、爽快感等人体に好影響を及ぼすと言われているが、プラスイオンは血液 を酸化させたり細胞にダメージ等の悪影響を及ぼすと言われている。 【０００３】 特に塵埃の多い家庭や職場の室内においては、パソコン、テレビ、エアコン等 の電子機器類から多量のプラスイオンが発生していると言われている。このよう なことから、マイナスイオンの効果が見直され、マイナスイオン発生装置が職場 や一般家庭、病院等に備えられるようになってきている。近年では、花粉症や健 康志向の高まりから、空気清浄機にマイナスイオン発生装置を搭載した商品やエ アコンにマイナスイオン発生装置を搭載した商品も開発されている。もちろんマ イナスイオン発生器単体の商品も多く出回っている。 【０００４】 【考案が解決しようとする課題】 従来のマイナスイオン発生装置では、高電圧発生装置によって作り出されたマ イナスの高電圧を針状の放電電極に加え、この放電電極に対峙するグランド電極 との間でコロナ放電を起こしてマイナスイオンを発生させていた。しかしながら 、マイナスイオンのほとんどはグランド電極に捕捉されてしまい、捕捉されなか った一部のマイナスイオンのみがイオン発生装置の放出口から外に放出され、効 果的にマイナスイオンを空間内に拡散させることが難しかった。 【０００５】 また、無風状態では発生装置周辺に滞留してしまうために送風機能を内蔵させ て強制的に利用空間に放出させるようになっていた。このため、エアコン，空気 清浄器，扇風機，ドライヤーなど送風機能を持った製品に組み込まれ，機器から 送り出される風によりマイナスイオンを室内に拡散させる方法が一般的であった 。しかしながら，送風機能による方法は，広範囲にイオンを拡散させるために， 送風機能を強力にして大きな風速で放出させねばならず，装置が大がかりになる だけでなく，送風音や電力消費が大きくなる等の問題点があった。 【０００６】 【課題を解決するための手段】 本考案は上記問題点に鑑み，高電圧発生装置によって発生されたマイナスの高 電圧を印加する放電電極と，該放電電極に対峙するように配置したグランド電極 とで構成されたイオン発生部を有するマイナスイオン発生装置において，前記イ オン発生部と該イオン発生部での放電によって生じたイオンが放出される流通経 路上に加熱手段を設けることによって上記問題点を解決した。 【０００７】 本考案のマイナスイオン発生装置によれば、放電電極とグランド電極間の放電 によって生じたイオンが放出される流通経路の任意の場所に加熱手段を設けるこ とで、流入してくる周囲空気との間に大きな温度差を生じさせることができ、マ イナスイオン発生装置内に対流が生じ，イオンの放出口からの上昇空気に乗って マイナスイオンを広範囲な空間に拡散させることができる。 【０００８】 【考案の実施形態】 以下、本考案の実施形態を図面に従って説明する。図１は本考案のマイナスイオ ン発生装置の内部断面構造図を示す。 【０００９】 １は高電圧発生装置で、マイナスの高電圧を印加する放電電極２と、該放電電 極２に対峙するように配置した円筒状のグランド電極３で構成されている。前記 高電圧発生装置１はケース４の中に収納されており、前記ケース４には外部から の空気取入口５とケース４の上部にはイオンの放出口６が設けられている。そし て高電圧発生装置１の上方の位置にはヒータ等の加熱手段７が設置されてる。 【００１０】 電源をＯＮにすると、マイナスの高電圧を印加する放電電極２と、該放電電極 ２に対峙するように配置したグランド電極３間に高電圧が印加されると、両極間 でコロナ放電が発生してマイナスイオンが発生する。それとともに高電圧発生装 置１の上部位置に設けられた加熱手段７にも電圧が印加され加熱が開始される。 加熱手段７によって周辺の空気が加熱されて暖められて熱対流が生じるので、発 生したマイナスイオンはこの熱対流による上昇空気に乗って室内に広く拡散され ることになる。又、対流によってケース４の空気取入口５から常に新鮮な空気が 装置内に取り込まれることによって、放出口６と空気取入口５間の温度差が安定 して保たれるので、生成されたマイナスイオンを空間に安定して放出させること ができる。 【００１１】 上記の構成において、加熱手段７はヒータ、ランプ、正特性又は負特性サーミ スタ等を用いることができる。また本実施例では加熱手段７を放出口６付近の部 分に設けた例を示したが、放出口６、マイナスイオン発生部と空気取入口５間の 空気流通経路間であればどこであってもよい。例えば、円筒状のケース４の内壁 面に面ヒータを設けることでマイナスイオンを効果的に熱対流に乗せることが可 能である。あるいは、マイナスイオン発生部を囲んで周辺部分のみを加熱できる ような加熱手段であってもよい。さらに、マイナスイオンの効果を促進させるた めに、本実施例の円筒状の加熱手段に変えて、前記加熱手段７を平板状か皿状と してアロマオイルや芳香剤を滴下使用できる構造とすることも可能である。また イオン発生部の電極構造及び電極の組み合わせも本実施例に限定されるものでは なく、イオン発生効率のよい様々な構造のものを使用してもよいことはもちろん である。 【００１２】 【考案の効果】 本考案のマイナスイオン発生装置によれば、放電電極とグランド電極間の放電 によって生じたイオンの放出経路上に加熱手段を設けることで、周囲空気との間 に生じる温度差による熱対流によって、マイナスイオン発生装置内に発生させた マイナスイオンを空間中に広範囲に拡散させることができる。

【図面の簡単な説明】 【図１】 本考案のマイナスイオン発生装置の内部構造
図 【符号の説明】 １． 高電圧発生装置 ２． 放電電極 ３． グランド電極 ４． ケース ５． 空気取入口 ６． イオンの放出口 ７． ヒータ

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】高電圧発生装置と、該高電圧発生装置によ
   って発生されたマイナスの高電圧を印加する放電電極
   と、該放電電極に対峙するように配置したグランド電極
   とで構成されたマイナスイオン発生装置において、前記
   放電電極と前記グランド電極間の放電によって生じたイ
   オンの放出経路上に加熱手段を設けたことを特徴とする
   マイナスイオン発生装置。