JP3093184B2 - 成膜方法及び装置 - Google Patents

成膜方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイス等
の製造プロセス技術に関し、特に、有機金属を主成分と
して含有する液体(有機金属含有液体)を用いて成膜を
行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの高集積化、微細
化は急速な進展をみせており、現在のサブハーフミクロ
ンからサブクォータミクロンへと着実に移行しようとし
ている。このような次世代の半導体デバイスの開発にお
いては、成膜プロセスが極めて重要となる。
【0003】また、半導体デバイスの高集積化、微細化
の要請に対応し、配線材料をアルミニウム系から銅系に
転換することが考えられている。現在においても、例え
ば(hfac)Cu+1(tmvs)のような有機金属
(常温、常圧下では液状)をを気化して処理チャンバに
導入し、当該処理チャンバ内で保持された基板上で熱分
解反応させながら成膜を行うというMOCVD(有機金
属化学気相成長)法が実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のMOC
VD法は、ステップカバレッジに優れた方法であり、超
薄膜を形成する場合には非常に有効である。しかしなが
ら、MOCVD法では、処理チャンバ内で気化した有機
金属は排出ポンプの駆動によってチャンバ外部に排出さ
れるため、有機金属の使用効率が極めて悪いという問題
があった。また、チャンバ外部に排出されない有機金属
に関しても、気体であるため被処理体の所望の場所に膜
を形成しにくいという問題もあった。特に、有機金属と
して上述の(hfac)Cu+1(tmvs)のような高
価な材料を用いた場合は、有機金属の使用効率が低い
と、大幅なコストアップを招くことになる。
【0005】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、有機金属含有液体を用いる成膜方
法及び装置において、有機金属含有液体の使用効率が高
く、かつ、被処理体へ的確に有機金属含有液体を塗布で
きるものを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは、有機金属含有液体は液状であっても
加熱することにより熱分解反応を生じ成膜が可能、すな
わち、有機金属含有液体を気化させずに成膜が可能であ
るという知見に基づき、本発明を創案した。
【0007】ここで、基板を加熱しながら有機金属含有
液体を塗布することも考えられるが、この場合は、有機
金属含有液体が気化する可能性が高いため、有機金属の
使用効率の向上および有機金属含有液体の被処理体への
的確な塗布を図ることは困難である。
【0008】そこで、本発明は、熱分解反応により成膜
材料を析出する有機金属を主成分とした有機金属含有液
体を用意する第1ステップと、有機金属の未反応領域の
温度において、被処理体上に有機金属含有液体を塗布す
る第2ステップと、第2ステップの後、被処理体を所定
温度に加熱し、被処理体上に塗布された有機金属含有液
体中の有機金属を熱分解反応させ膜を被処理体上に形成
する第3ステップと、を含む成膜方法であって、第2ス
テップにおける有機金属含有液体の被処理体への塗布
は、有機金属含有液体を含んだ塗布液含有体を被処理体
に接触させることにより行われることを特徴としてい
る。
【0009】この方法では、有機金属の未反応領域の温
度において被処理体上に有機金属含有液体を塗布した
後、被処理体を所定温度に加熱することによって被処理
体上に膜が形成される。特に、本発明では、有機金属の
未反応領域の温度において被処理体上に有機金属含有液
体が塗布されるため、有機金属含有液体は気化しない。
しかも、有機金属含有液体の被処理体への塗布は、有機
金属含有液体を含んだ塗布液含有体を被処理体に接触さ
せることにより行われるため、有機金属含有液体に無駄
が生じず、有機金属の使用効率が向上されるとともに、
有機金属含有液体の被処理体への塗布が的確に行われ
る。
【0010】ここで、有機金属含有液体中の有機金属
は、銅の金属錯体である(hfac)Cu+1(tmv
s)又は(hfac)Cu+1(teovs)であり、
この錯体のみから成るものであっても、この錯体とその
溶剤とを混合した液体から成るものであってもよい。な
お、本明細書において、「混合した液体」と表現したの
は、有機金属が溶剤に完全に溶け込んだ場合の他、一部
がサスペンションの状態となっている場合もあるからで
ある。また、「塗布液含有体」とは、有機金属含有液体
を吸収したスポンジは刷毛のようなものや、その表面に
有機金属含有液体が塗布されたもの等を意味する。ま
た、本発明は、第3ステップにおいて、前記被処理体を
加熱して熱分解反応を行う処理チャンバ内の圧力を、有
機金属含有液体の自然蒸発を抑制すべく大気圧よりも高
い圧力とすることを特徴としている。
【0011】また、被処理体が基板であるとき、当該基
板に有機金属含有液体を塗布するに際して、基板の外周
部をマスクで覆うことが望ましい。
【0012】この場合、有機金属含有液体の塗布が不要
な基板の外周部(ベベル部)への塗布が防止される。
【0013】また、上記方法を実施するための成膜装置
としては、(hfac)Cu+1(tmvs)及び(h
fac)Cu+1(teovs)からなる群から選択さ
れた有機金属を主成分とした有機金属含有液体を供給す
る供給手段と、供給手段から供給された有機金属含有液
体を被処理体上に塗布する塗布手段と、塗布手段により
有機金属含有液体が塗布された被処理体を所定温度に加
熱する加熱手段と、加熱手段が設けられている処理チャ
ンバ内に配置された被処理体に塗布された有機金属含有
液体の自然蒸発を抑制すべく、処理チャンバ内の圧力を
大気圧よりも高い所定の圧力とするための不活性ガス供
給源と、を備える成膜装置であって、塗布手段は、有機
金属含有液体を含有可能であるとともに被処理体に対し
て接離可能な塗布液含有体を具備するものが好適であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る複数の好適な実施形態について詳細に説明する。な
お、全図を通し、同一又は相当部分には同一符号を付
し、繰り返しとなる説明は省略する。また、以下の実施
形態では、膜原料として有機金属であって銅のケトナト
系金属錯体の一つである(hfac)Cu+1(tmv
s)を用い、半導体基板の表面に銅の薄膜を形成する場
合を想定している。(hfac)Cu+1(tmvs)の
構造式は下の通りであり、常温、常圧の環境では液状と
なっている。また、(hfac)Cu+1(tmvs)は
粘性が低く、そのままでも以下で述べる本発明の成膜方
法に適用可能であるが、以下の実施形態では、取扱性等
を考慮して、脂肪族飽和炭化水素の一つであるヘプタデ
カンを有機溶剤として混合させている。以下、この(h
fac)Cu+1(tmvs)を含む有機金属含有液体を
「成膜液」と称することとする。
【0015】
【化1】
【0016】図1は、本実施形態に係る成膜装置を示し
ている。図示の成膜装置10は、成膜液を被処理体であ
る半導体基板Wに塗布する処理が行われる第1の処理チ
ャンバ12と、基板W上の有機金属すなわち(hfa
c)Cu+1(tmvs)を熱分解する処理が行われる第
2の処理チャンバ14とを備えている。
【0017】第1の処理チャンバ12と第2の処理チャ
ンバ14との間はトランスファチャンバ16により連通
されており、適当な搬送手段(図示せず)により基板W
を処理チャンバ12,14間で受け渡すことが可能とな
っている。図中、符号18,20は、処理チャンバ1
2,14とトランスファチャンバ16との間を開閉する
スリットバルブである。
【0018】第1の処理チャンバ12内には、半導体基
板Wを支持するためのターンテーブル22が配置されて
いる。このターンテーブル22は、その上面に基板Wが
水平に載置され、図示しない真空チャック等の適当な固
定手段により固定されるようになっている。図示のター
ンテーブル22の直径は基板Wの直径よりも小さいが、
これは、基板Wよりもターンテーブル22が大きい場
合、成膜液が基板Wのみならずターンテーブル22の露
出部分に付着し、次続の基板Wに対して悪影響を与える
からである。また、ターンテーブル22は、第1の処理
チャンバ12の外部に配置された駆動モータ24により
比較的高速で回転されるよう構成されている。
【0019】第1の処理チャンバ12には、更に、成膜
液を基板Wの表面に塗布するための塗布装置(塗布手
段)126が設けられている。塗布装置126は、第1
の処理チャンバ12の外部に配置された成膜液の供給系
(供給手段)28からの成膜液が導入される供給用配管
30と、この供給用配管30の上端部から水平方向に延
びる配管32と、成膜液塗布ユニット127と、を備え
ている。供給系28は、(hfac)Cu+1(tmv
s)の供給源34と、ヘプタデカンの供給源36と、こ
れらの供給源34,36からの液体を混合して成膜液と
する混合装置38と、を主たる構成要素としている。
【0020】図2は、成膜液塗布ユニット127の拡大
斜視図である。この塗布ユニット127は、ターンテー
ブル22の上方に配置されたスポンジ状のローラパッド
(塗布液含有体)100を備えている。ローラパッド1
00は、その回転軸線が水平となるようにして、支持部
材102により両端が回転可能に支持されている。この
支持部材102は、処理チャンバ12の天井部に設けら
れた駆動装置104により上下動可能となっており、タ
ーンテーブル22により支持された基板Wに対して当接
及び離間を行うことができる。更に、支持部材102は
水平方向にも往復動可能となっている。
【0021】また、支持部材102には、成膜液を吐出
してローラパッド100に含浸させるための吐出管10
6が取り付けられている。この吐出管106の先端は、
ローラパッド100の上方位置で、ローラパッド100
のほぼ全長に沿って水平に延びており、この水平部分1
07には吐出口が多数形成されている。従って、成膜液
をその供給系から吐出管106,107の吐出口を通し
て流下させると、ローラパッド100に成膜液をほぼ均
一に含浸させることができる。
【0022】一方、図1に示すように、第2の処理チャ
ンバ14内にも、基板Wを回転可能に支持するためのタ
ーンテーブル48が配置されている。このターンテーブ
ル48は基本的には第1の処理チャンバ12におけるタ
ーンテーブル22と同様な機構であり、駆動モータ50
により回転され、真空チャック等の適当な手段で基板W
を固定することができる。しかしながら、ターンテーブ
ル48は、第1の処理チャンバ12におけるターンテー
ブル22よりも低速で回転される。また、ターンテーブ
ル48の直径は基板Wの直径よりも大きくされている。
このような違いは、第2の処理チャンバ12では、基板
Wの表面で有機金属を熱分解反応させるので、その反応
を均一に行うため等の理由による。
【0023】ターンテーブル48の上方には、ハロゲン
ランプ等の加熱用ランプ52が石英ガラス板54を介し
て多数配置されており、これにより、ターンテーブル4
8上で支持された基板Wの表面が加熱される。温度制御
は、ターンテーブル48に取り付けられた熱電対或いは
処理チャンバ14の天井部に配置されたパイロメータの
ような温度計(図示せず)の出力信号に基づき、マイク
ロコンピュータ等から成る制御装置56が加熱用ランプ
52のオンオフや入力電力を調整して行う。
【0024】なお、図1において、符号58は、窒素ガ
ス等の不活性ガスの供給源58であり、第1及び第2の
処理チャンバ12,14のそれぞれに不活性ガスを供給
するようになっている。不活性ガス供給源58からの配
管にはそれぞれ、供給流量を調整するための流量調整弁
60,62が配置されている。また、符号64,66は
排気ポンプであり、処理チャンバ12,14内の大気を
排出するために用いられる。この排気ポンプ64,66
及び流量調整弁60,62は前述の制御装置56により
制御される。制御装置56は、第1実施形態では、更に
ターンテーブル22,48の駆動モータ24,50、ノ
ズル32の揺動用のアクチュエータ40、成膜液の供給
系28における開閉弁68,70,72や混合装置3
8、質量流量調整装置74,76も制御するようになっ
ている。
【0025】次に、上記構成の成膜装置10を用いて銅
の成膜を行う工程について説明する。なお、特に述べな
いが、以下の工程は制御装置56の管理化において自動
的に行われる。
【0026】まず、第1の処理チャンバ12内に基板W
を搬入して、ターンテーブル22の上面の所定位置に基
板Wを配置し固定する。この際、基板W表面の酸化やそ
の他の反応を防止するために、排気ポンプ64を駆動す
ると共に、不活性ガス供給源58から窒素ガス等の不活
性ガスを供給し、第1の処理チャンバ12内を不活性ガ
ス雰囲気にしておくことが好ましい。
【0027】次いで、成膜液を成膜液を成膜液供給系2
8から吐出管106,107を通して連続的に或いは間
欠的にローラパッド100に向けて吐出させると共に、
駆動装置104を制御してローラパッド100を下降さ
せて基板Wに接触させ、水平方向にローラパッド100
を往復動させる。これと同時にターンテーブル22を比
較的低速で回転させると、ローラパッド22と接してい
る部分に成膜液が塗布され、ターンテーブル22の回転
とローラパッド100の往復動とを適宜制御すること
で、基板Wの表面全体に均一に成膜液を塗布することが
できる。この場合、ローラパッド100が接した部分の
みに塗布が行われるため、無駄な成膜液が生ぜす、液だ
れも大幅に抑制され、基板Wの表面全域にわたり成膜液
が均一な膜厚で且つ均質に塗布される。このため、有機
金属の使用効率が向上するとともに、成膜液の基板Wへ
の塗布が確実に行われる。特に、本実施形態で成膜液と
して用いた(hfac)Cu+1(tmvs)は高価な材
料であるため、この材料の使用効率が向上すれば、大幅
なコスト削減を図ることができる。
【0028】この間、第1の処理チャンバ12の内部圧
力を大気圧よりも高く設定してある場合、ガス圧の押込
み効果により、カバレッジが改善され、埋込みを行う場
合には基板W表面に形成されている溝やコンタクトホー
ル等のホールに成膜液が確実に充填され、ボイドの発生
等の不具合が回避される。また、第1の処理チャンバ1
2内の温度は、有機金属である(hfac)Cu+1(t
mvs)の未反応領域の温度、好ましくは常温としてい
る。
【0029】基板W上に供給した成膜液の多くは、遠心
力で基板Wの周縁から更に外方に飛散される。これによ
り、基板Wの裏面の露出部分に成膜液が回り込むことは
なく、基板裏面での成膜が防止される。基板Wの裏面に
膜が形成されると、剥離してパーティクルとなる等の弊
害がある。
【0030】このような塗布工程が終了したならば、成
膜液の供給を停止し、ローラパッド22を上昇させて初
期の位置に戻すと共に、ターンテーブル22の回転を停
止する。
【0031】次いで、スリットバルブ18,20を一時
的に開放し、図示しない搬送手段を用いて基板Wを第1
の処理チャンバ12からトランスファチャンバ16を経
て第2の処理チャンバ14内に搬送し、ターンテーブル
48上の所定位置に基板Wを配置、固定する。第2の処
理チャンバ14の内部空気は、前述した塗布工程の間に
既に不活性ガス雰囲気に置換されており、また、内部圧
力は大気圧よりも高めに設定されている。なお、トラン
スファチャンバ16内も不活性ガスに置換しておくこと
で、基板Wを大気に触れさせることなく一連のプロセス
を行うことができ、自然酸化等の弊害を防止することが
できる。
【0032】基板Wが所定位置に配置されたならば、駆
動モータ50を駆動させてターンテーブル48を回転さ
せると共に、加熱用ランブ52を制御して基板Wの表面
を所定温度、例えば150〜250℃に加熱する。これ
により、基板Wの表面に塗布された成膜液に含まれる
(hfac)Cu+1(tmvs)は熱分解反応され、銅
が基板Wの表面にて析出し成膜が行われる。(hfa
c)Cu+1(tmvs)の熱分解反応を次の通りであ
る。
【0033】
【化2】
【0034】この反応において、生成されるCu+2(h
fac)2とtmvsは、熱分解反応時における第2の
処理チャンバ14の内部温度によりガス化されているた
め、排気ポンプ66により第2のチャンバ14から排出
される。有機溶剤であるヘプタデカンも熱により気化し
て排出され、基板W上に残存することはない。
【0035】前述したように、成膜液は基板Wの表面全
体にわたりほぼ一定の膜厚且つ膜質で塗布されているた
め、形成される銅膜の膜厚及び膜質も一定となる。ま
た、ターンテーブル48は回転しているため、加熱用ラ
ンプ52の設置位置に起因する温度分布の不均一が防止
され、加えて、基板Wの裏面全体がターンテーブル48
に接しているで、ターンテーブル48を通しての基板W
の放熱も全面にわたりほぼ一定となる。よって、熱分解
反応も基板表面の全体にわたり均一に行われることにな
り、これも面内膜厚や膜質の均一性向上に寄与してい
る。更に、この実施形態では、第2の処理チャンバ14
内の圧力が大気圧よりも高くされているが、これにより
成膜液の沸点が高められている。このため、熱分解反応
中に成膜液の表面からの自然蒸発が抑制され、安定した
熱分解反応が行われる。熱分解反応工程が終了したなら
ば、第2の処理チャンバ14から基板Wを搬出し、成膜
工程を完了する。
【0036】このように、塗布工程と熱分解反応工程と
を分離して行うことで、膜厚及び膜質の面内均一性に優
れた銅の薄膜が得られ、しかも、成膜液の基板Wへの塗
布は、成膜液を含んだローラパッド100を基板Wに接
触させることにより行われるため、成膜液に無駄が生じ
ず、有機金属の使用効率が向上されるとともに、成膜液
の基板Wへの塗布が的確に行われる。
【0037】以上、本発明の好適な実施形態について詳
細に説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく、
種々の変形や変更を行うことができる。
【0038】図3は、図1および図2に示す塗布装置1
26の塗布ユニット127の変形態様を示したものであ
る。図3の塗布ユニット127は、塗布不要部、すなわ
ち基板Wの外周部(ベベル部)への塗布を防止するため
のマスク108を備えている点で、図1および図2に示
す装置とは相違している。このマスク106は、第1の
処理チャンバ12内で支持シャフト110により支持さ
れている。支持シャフト110は、回転可能に且つ上下
動可能となっている。従って、支持シャフト110の駆
動装置112を制御することで、マスク108を揺動さ
せてターンテーブル22上の基板Wの上方に配置し、そ
の後に下降させて基板Wの外周部に隣接して当該部分を
マスキングすることが可能となる。このマスク106に
よりカバーされた部分には、ローラパッド100が接し
ないため、その部分の塗布が防止される。このため、有
機金属の使用効率を向上することができる。マスク10
6を移動させる機構は、図示のものに限られないことは
言うまでもない。
【0039】このような塗布装置126におけるローラ
パッド100を柔軟なブラシに置換しても、同等の作用
効果が得られる。また、前述したCMPプロセスで用い
られるCMP装置(図示せず)は、プラテンのパッドに
研磨用のスラリーを含浸させ、基板の表面に対してプラ
テンを接触させ相対運動させる装置であるが、スラリー
に代えて成膜液をプラテンのパッドに供給すれば、CM
P装置をローラ式塗布装置として利用することができ
る。既存の半導体製造設備においては、複数のCMP装
置を有するマルチステージ型のものが広く採用されてい
るので、そのうちの一つのステージを塗布装置として利
用することは有効である。
【0040】一方、第2の処理チャンバ14における熱
分解反応のための加熱手段も、加熱用ランプ52に限ら
れない。例えば、抵抗電熱器、誘導加熱装置、オイルヒ
ータを基板支持手段たるターンテーブルや他のサセプタ
等に内蔵したものであってもよい。
【0041】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は上記の色々な実施形態に限定されな
いことは言うまでもない。例えば、上記実施形態では、
成膜液は、銅のケトナト系金属錯体の一つである(hf
ac)Cu+1(tmvs)及び脂肪族飽和炭化水素の一
つであるヘプタデカンを混合した液体であるが、有機金
属は(hfac)Cu+1(teovs)のような他の銅
のケトナト系金属錯体、他の材料を成膜する場合には銅
のケトナト系金属錯体以外の有機金属とすることができ
る。さらに、銅のケトナト系金属錯体に対する有機溶剤
についても、ペンタデカン、ヘキサデカン、オクタデカ
ン等の他の脂肪族飽和炭化水素を用いることができ、銅
のケトナト系金属錯体以外の有機金属に対しては、その
他の溶剤を使用することができる。尚、成膜液は、有機
金属単独であってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、有
機金属の未反応領域の温度において被処理体上に有機金
属含有液体が塗布されるため、有機金属含有液体は気化
しない。そして、有機金属含有液体の被処理体への塗布
は、有機金属含有液体を含んだ塗布液含有体を被処理体
に接触させることにより行われるため、有機金属含有液
体に無駄が生じず、有機金属の使用効率が向上されると
ともに、有機金属含有液体の被処理体への塗布が的確に
行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る成膜装置の好適な実施形態を示す
概略説明図である。
【図2】図1の成膜装置における塗布ユニットの拡大斜
視図である。
【図3】図2の塗布ユニットの変形例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10…成膜装置、12…第1の処理チャンバ、14…第
2の処理チャンバ、16…トランスファチャンバ、22
…ターンテーブル、28…成膜液供給系、48…ターン
テーブル、52…加熱用ランプ、56…制御装置、10
0…ローラパッド(塗布液含有体)、126…塗布装置
(塗布手段)、127…塗布ユニット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B05D 1/32 B05D 1/32 E C23C 18/02 C23C 18/02 H01L 21/31 H01L 21/31 A 21/3205 21/88 M (72)発明者 鎗田 弘行 千葉県成田市新泉14−3野毛平工業団地 内 アプライド マテリアルズ ジャパ ン 株式会社内 (72)発明者 相田 恒 千葉県成田市新泉14−3野毛平工業団地 内 アプライド マテリアルズ ジャパ ン 株式会社内 (72)発明者 吉田 尚美 千葉県成田市新泉14−3野毛平工業団地 内 アプライド マテリアルズ ジャパ ン 株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−53132(JP,A) 特開 平9−45773(JP,A) 特開 平7−68219(JP,A) 特開 平7−213970(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/288 C23C 18/02 H01L 21/3205 H01L 21/027 B05C 1/02 B05D 1/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (hfac)Cu+1(tmvs)及び
    (hfac)Cu+1(teovs)からなる群から選
    択された有機金属を主成分とした有機金属含有液体を用
    意する第1ステップと、 前記有機金属の未反応領域の温度において、被処理体上
    に前記有機金属含有液体を塗布する第2ステップと、 前記第2ステップの後、前記被処理体を所定温度に加熱
    し、前記被処理体上に塗布された前記有機金属含有液体
    中の前記有機金属を熱分解反応させ銅膜を前記被処理体
    上に形成する第3ステップと、を含む成膜方法であっ
    て、 前記第2ステップにおける前記有機金属含有液体の前記
    被処理体への塗布は、前記有機金属含有液体を含んだ塗
    布液含有体を前記被処理体に接触させることにより行わ
    れ、 前記第3ステップにおいて、前記被処理体を加熱して熱
    分解反応を行う処理チャンバ内の圧力を、前記有機金属
    含有液体の自然蒸発を抑制すべく大気圧よりも高い所定
    の圧力とすることを特徴とする成膜方法。
  2. 【請求項2】 前記塗布液含有体は、スポンジ状のロー
    ラパッドであることを特徴とする請求項1記載の成膜方
    法。
  3. 【請求項3】 前記被処理体は基板であり、 前記第2ステップにおいて前記有機金属含有液体を前記
    基板へ塗布する際に、前記基板の外周部をマスクで覆う
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の成膜方
    法。
  4. 【請求項4】 (hfac)Cu+1(tmvs)及び
    (hfac)Cu+1(teovs)からなる群から選
    択された有機金属を主成分とした有機金属含有液体を供
    給する供給手段と、 前記供給手段から供給された前記有機金属含有液体を被
    処理体上に塗布する塗布手段と、 前記塗布手段により前記有機金属含有液体が塗布された
    前記被処理体を所定温度に加熱する加熱手段と、 前記加熱手段が設けられている処理チャンバ内に配置さ
    れた前記被処理体に塗布された前記有機金属含有液体の
    自然蒸発を抑制すべく、前記処理チャンバ内の圧力を大
    気圧よりも高い所定の圧力とするための不活性ガス供給
    源と、を備える成膜装置であって、 前記塗布手段は、前記有機金属含有液体を含有可能であ
    るとともに前記被処理体に対して接離可能な塗布液含有
    体を具備することを特徴とする成膜装置。
  5. 【請求項5】 前記塗布液含有体は、スポンジ状のロー
    ラパッドであることを特徴とする請求項4記載の成膜装
    置。
  6. 【請求項6】 前記被処理体は基板であり、 前記基板の外周部を覆うマスク手段を更に備えることを
    特徴とする請求項4または請求項5記載の成膜装置。
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