JP3093126B2 - ステアリング装置の軸支持部構造 - Google Patents

ステアリング装置の軸支持部構造

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JP3093126B2 JP07096353A JP9635395A JP3093126B2 JP 3093126 B2 JP3093126 B2 JP 3093126B2 JP 07096353 A JP07096353 A JP 07096353A JP 9635395 A JP9635395 A JP 9635395A JP 3093126 B2 JP3093126 B2 JP 3093126B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的低速で回動する
ものであるステアリングシャフトを回動自在に支持する
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、トラクタでは、操縦ハンドルの
前方に燃料タンクやエンジンといった原動部が配置され
ているため、特開昭54‐90721号公報や、実開昭
57‐15759号公報に示されたもののように、複数
個の自在継手を用いて原動部の側方を迂回する状態にス
テアリングシャフトを配備させることで、前輪付近に配
置された操舵装置と操縦ハンドルとを連動連結させてい
る。そして、両端に自在継手が配置された中間シャフト
を安定支承するために、その中間部分を球軸受や球面ブ
ッシュを介して支承させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】球面継手の軸支持によ
り、中間シャフトの方向ズレは吸収できるのであるが、
その支持箇所の絶対的な位置ズレまでもは吸収できない
面があった。又、最近では乗車感覚の改善から操縦ハン
ドルも防振支持することが一般的になってきており、前
記前者及び後者の技術では、振動による中間シャフトの
振れを許容することができないものであり、改善の余地
がある。本発明の目的は、ステアリング装置における中
間シャフトを、その絶対位置や向きのズレをある程度許
容しながらも回動自在に支持できる軸支持部を提供する
点にある。
【0004】〔課題を解決する為の手段〕 上記目的達成のために本発明は、支持筒に、これに内嵌
合される弾性材製のブッシュを介して操作軸を回動自在
に支承するに、ブッシュを支持筒から軸方向に突出させ
るとともに、その突出ブッシュ部分の内部に、操作軸に
対して相対回動するカラーを内嵌合して、操作軸を支持
してあることを特徴とする。操作軸が、支持筒内におい
て軸方向に直交する方向に所定以上振れ動くのを規制
べく、操作軸の外径よりも大きな内径の受止部を有した
振れ止め手段を、支持筒内に設けてあると好都合であ
る。
【0005】
【作用】請求項1の構成では、弾性材であるブッシュの
支持筒からの突出端で操作軸を支持してあるから、ブッ
シュを比較的硬い弾性として安定支持できるようにしな
がら、軸に対する比較的大きな横方向振れ、及び軸の向
きズレを許容できるようになる。例えば、ブッシュを支
持軸の長さ範囲内で備えた構造のものでは、支持筒を小
さくすれば軸振れの許容度が小さくなり、その許容度を
大きくすれば支持筒外径が大になり、かつ、安定支持の
点で振りであるが、本願の手段では支持筒外径を比較的
小として安定支持できるようにしながら、比較的大きな
軸の振れ移動を許容することができる。
【0006】更に、操作軸とブッシュとの間にカラーが
介装されているので、操作軸とブッシュとを直接接触さ
せる手段に比べて、操作軸の回動摩擦を軽減できるとと
もに、操作軸の支持安定度も向上するようになる。又、
操作軸との直接接触によるブッシュの摩滅が生じないよ
うになる。請求項2の構成では、操作軸の外径よりも大
きな内径の受止部で操作軸の軸方向と直交する方向への
振れを抑えるので、ブッシュの弾性を柔らかくして良好
な振動軽減作用、及び振れ吸収作用を発揮しながらも、
過度の振れ動きは振れ止め手段の受止部が操作軸に接当
して規制できるようになり、良好に防振及び誤差吸収作
用を備えながら、そのための所要スペースが必要以上に
大きくならないように抑制できる。
【0007】
【発明の効果】従って、請求項1に記載の軸支持部構造
では、比較的小さな支持筒でありながら十分に軸振れを
許容でき、かつ、支持支持できるようになり、操縦ハン
ドルを防振支持したステアリング装置に十分対応できる
ようになった。また、突出ブッシュ部内にカラーを設け
ることによって操作軸を支持する軸支持部構造を採用す
るので、上記効果を得ながら支持安定度を向上できるよ
うになった。請求項2に記載の軸支持部構造では、請求
項1による効果を得ながらもコンパクト化することがで
きた。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例をトラクタに適用し
た場合について、図面に基づいて説明する。図1にトラ
クタが、図4にその操向系が夫々示され、1はエンジン
ボンネット、2はエンジン、3はハンドアクセルレバ
ー、4はフートアクセルペダル、5は操縦ハンドル、6
は前輪、7は後輪、8は燃料タンクである。このトラク
タでは、インテグラル型のパワーステアリング構造を採
っており、機体前部下方に斜め配置されたコントロール
ユニット9と、操縦ハンドル5とを、3個のユニバーサ
ルジョイント10,10,10と4個の連動軸11,1
2,13,14とを介してエンジン類を迂回させた状態
で連動連結してある。
【0009】図2に示すように、操縦ハンドル5を上端
に備えた第1連動軸(ハンドル軸に相当)11を、上下
の防振支承部a,bを介して回動自在にハンドルポスト
15(下端が拡径加工されたパイプ)に防振支持してあ
る。先ず、下側防振支承部bは、第1連動軸11にスナ
ップリンング止めされたベアリング18を上下2個のリ
ング状ゴムブッシュ19,20を介してハンドルポスト
15下端部に内装することで構成されている。
【0010】そして、図3に示すように、上ゴムブッシ
ュ19の上面、及び側面夫々に環状突起19a,19b
が、下ゴムブッシュ20の側面、及び下面夫々に環状突
起20a,20bが一体形成されるとともに、ハンドル
ポスト15下端部内面には、上下の側面環状突起19
b,20aが勘合する周溝21,21が形成され、それ
ら環状突起19b,20aと各周溝21との嵌合による
節度感でもって所定の位置に圧入できたことが判断でき
るようにしてある。又、上下の環状突起19a,20b
により、上下のワッシャー22,22との癒着を防止し
て分解し易いとか、多少の寸法誤差があっても上下のガ
タ付き無く装着できるといった利点がある。
【0011】次に、上側防振支承部aは、ハンドルポス
ト15内の上端部に支持された筒ゴム(弾性部材に相
当)16に第1連動軸11を挿通するとともに、筒ゴム
16における第1連動軸11支承用の内周面16Aに、
周方向の凸条17を上下に複数並設形成することで構成
されている。最上部と最下部の凸条は上下幅の薄いリッ
プ形状としてオイルシール23,23に形成され、上か
ら2番目の凸条17は第1連動軸11に圧接気味に密着
嵌合されるとともに、その他の凸条17は、操縦ハンド
ル5に外力の作用しない自由状態では半径で約0.5mm の
隙間を持たせた遊嵌合状態に設定されている。又、内周
面16Aにおける凸条17,23どうしの間には潤滑油
であるグリースが充填されており、第1連動軸11と筒
ゴム13との摺接抵抗の軽減に寄与させてある。
【0012】つまり、通常の操向操作時では上側1個の
凸条17のみによって、又はその上側1個の凸条17が
圧縮変形して2ヶ所〜5ヶ所の凸条17によって第1連
動軸11が支承されており、その柔らかなバネ定数によ
って機体振動を顕著に減衰させ、操縦ハンドル5に殆ど
振動が伝わらないようにできるとともに、操縦ハンドル
5に強い横方向外力が加わると、複数の凸条17が圧縮
変形して内周面16A全体の広い面積でもって第1連動
軸11を受止め、それ以後は殆ど弾性変形が生じない節
度感のある状態で支持できるのである。前述した従来技
術(無垢の筒ゴムで軸支持する手段)では、防振性能を
出すためにはゴム硬度をある程度軟らかいものに設定せ
ざるを得ないものであったが、本願の手段によれば、ゴ
ム硬度を相当硬くしても同様の防振性能を出せるので、
凸条17が圧縮変形した場合の節度感を出すことができ
るのである。
【0013】図1、図4に示すように、4個の連動軸1
1,12,13,14のうち、コントロールユニット9
にカップリング連結された第4連動軸14と第1連動軸
11とは位置決めされているので、第2軸12又は第3
軸13の何方かの軸を支承する必要がある。そこで、ク
ラッチハウジング24との接続部位であるエンジン2の
リヤーエンドプレート2Rに、第3軸13を支承する軸
支持部25をボルト止めすることで、各連動軸11〜1
4を位置決め支持してある。
【0014】次に、支持部25について詳述する。図
5、図6に示すように、軸支持部25は、取付板33に
溶着されたボス(支持筒に相当)34に、これに内嵌合
されるゴム(弾性材の一例)製のブッシュ35を一対介
して第3軸(操作軸の一例)13を回動自在に支承する
に、ブッシュ35をボス34から軸方向に突出させると
ともに、その突出ブッシュ部分35aにおいて第3軸1
3を軸支してある。
【0015】具体的には、ブッシュ35と第3軸13と
の間に、第3軸13と相対回動するカラー36を介装し
てあり、カラー36のフランジ部分36aをブッシュ3
5におけるボス34内部分に、かつ、カラー36の先端
部分を突出ブッシュ部分35aに夫々内嵌支持してあ
る。ブッシュ35とボス34とは凹凸嵌合され、両者が
互いに容易には抜け出さないようにされている。
【0016】そして、一対のブッシュ35,35間に、
第3軸13の外径よりも少し大きい内径を有したストッ
パーリング(振れ止め手段の一例)37をボス34に内
嵌してあり、この構造によって、第3軸13が、ボス3
4内において軸方向に直交する方向に所定以上振れ動く
のを規制する振れ止め手段が構成されている。又、ブッ
シュ35先端のリブ部分35bの内径は、自由状態にお
いて第3軸13の外径よりも少し小径に形成されてお
り、軸への装着時にはダストシール機能が発揮できるリ
ップ部となるようにしてある。
【0017】〔別実施例〕 図7に示すように、突出ブッシュ部分35aにおいてカ
ラー36のフランジ部分36aを嵌合することにのみよ
り、ブッシュ35と第3軸13との間にカラー36を介
装させる手段でも良い。例えば、ボス34の軸方向中間
部を内径方向に張り出し形成することで、前述したスト
ッパーリング37に相当する部分を一体形成して振れ止
め手段を構成してもよい。
【0018】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの全体側面図
【図2】ハンドル軸の支持構造を示す断面側面図
【図3】下側防振支承部の構造を示す分解図
【図4】前輪の操向系を示す平面図
【図5】軸支持部の構造を示す断面図
【図6】軸支持部の構造を示す分解斜視図
【図7】軸支持部の別構造を示す断面図
【符号の説明】
13 操作軸 34 支持筒 35 ブッシュ 35a 突出ブッシュ部分 36 カラー 37 振れ止め手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−184714(JP,A) 特開 昭54−90721(JP,A) 実開 昭54−3565(JP,U) 実開 昭57−15759(JP,U) 実開 昭55−15137(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 1/04 - 1/28 F16C 27/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持筒(34)に、これに内嵌合される
    弾性材製のブッシュ(35)を介して操作軸(13)を
    回動自在に支承するに、前記ブッシュ(35)を前記支
    持筒(34)から軸方向に突出させるとともに、その突
    出ブッシュ部分(35a)の内部に、操作軸(13)に
    対して相対回動するカラー(36)を内嵌合して、前記
    操作軸(13)を支持してあるステアリング装置の軸支
    持部構造。
  2. 【請求項2】 前記操作軸(13)が、前記支持筒(3
    4)内において軸方向に直交する方向に所定以上振れ動
    くのを規制すべく、前記操作軸(13)の外径よりも大
    きな内径の受止部を有した振れ止め手段(37)を、前
    記支持筒(34)内に設けてある請求項1記載のステア
    リング装置の軸支持部構造。
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