JP3092687U - 磁気テープ装置の制動装置 - Google Patents

磁気テープ装置の制動装置

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JP3092687U
JP3092687U JP2002005736U JP2002005736U JP3092687U JP 3092687 U JP3092687 U JP 3092687U JP 2002005736 U JP2002005736 U JP 2002005736U JP 2002005736 U JP2002005736 U JP 2002005736U JP 3092687 U JP3092687 U JP 3092687U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 順送り早送りモードの実行中にテープエンド
が検出された場合に、クイックブレーキ方式を採用せず
に供給側リール台の回転を瞬時停止させる。 【解決手段】 キャプスタンモータの回転を巻取り側リ
ール台2と供給側リール台1とに択一的に歯車伝達する
切換えユニット3と、切換えユニット3を摺動回転モー
ドと直結回転モードとに切換えるクラッチ5と、ブレー
キ7と、ブレーキ7の駆動を行うためのローディングモ
ータと、エンドセンサーとを備える。順方向早送りモー
ドの実行中のテープエンド検出信号に基づき、切換えユ
ニット3を直結回転モードに保ったままキャプスタンモ
ータを逆転させて切換えユニット3に第2経路を選択さ
せる。その後、キャプスタンモータを停止させ、ローデ
ィングモータを回転させてブレーキによる巻取りリール
台2の制動を行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、磁気テープ装置の制動装置、特に、順方向早送りモードの実行中に 供給側リールの磁気テープ残量が少なくなったときに、それにタイミングを合わ せて供給側リールからの磁気テープの繰出しを停止させるために設けられる磁気 テープ装置の制動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気テープの制動装置として、従来より特開平3−8160号公報(先行例1 )や特開平5−114199号公報(先行例2)に記載されたものが知られてい た。
【0003】 先行例1のものでは、板カムの位置によって各種の動作モードが選択されるよ うになっていて、早送りモードでは電磁石への通電指令により板カムが制動装置 を非制動状態に設定している。そして、テープ終端検出器がテープ終端を検出す ると、その検出信号がシステムコントローラに入力され、そのシステムコントロ ーラが、リール台を回転駆動しているキャプスタンモータを停止させる命令と上 記電磁石への通電を遮断する命令とを同時に出力し、それに伴ってキャプスタン モータが停止すると同時に上記板カムがばねにより短時間のうちに変位して上記 制動装置を制動状態に切り換えるようになっている。この制動方式は所謂クイッ クブレーキ方式と云われているものである。
【0004】 先行例2には、磁気記録再生装置において、動作モードが順方向早送り/逆方 向早送り(FF/REW)モードからストップ(STOP)モードに切り換わる 際の制動手段が記載されている。先行例2の磁気機記録再生装置は、キャプスタ ンモータの回転を巻取り側リール台に歯車伝達する第1経路とキャプスタンモー タの回転を供給側リール台に歯車伝達する第2経路とを択一選択的に切り換える ための首振り式のアイドラギヤを有していると共に、そのアイドラギヤの回転速 度を磁気テープの走行速度を規制するキャプスタン軸の回転速度に同調させる摺 動回転モードとそのアイドラギヤをキャプスタンモータに直結する直結回転モー ドとに切換え可能なクラッチとを有している。そして、順方向早送り(FF)モ ードではクラッチが直結回転モードに保たれ、かつ、アイドラギヤが第1経路側 に移行してその回転が巻取り側リール台に伝達されるようになっている。そして 、順方向早送りモードの実行中にテープ走行の停止指令が出た場合には、その指 令によりキャプスタンモータが逆転を開始し、上記クラッチを直結回転モードに 保ったまま、アイドラギヤを第2経路側に移行させるようになっている。
【0005】 これによれば、キャプスタンモータが逆転を開始した時点でアイドラギヤの回 転方向が切換わり、かつ、そのアイドラギヤが第2経路側に移行するので、供給 側リール台に具備されているギヤにアイドラギヤが噛み合って供給側リール台の 惰性回転が阻止されるため、先行例1に見られるようなクイックブレーキ方式を 採用する必要がなくなり、しかも、停止指令が出てからキャプスタンモータを逆 転させてアイドラギヤを供給側リール台のギヤに噛み合わせるまでの時間を、上 記ブレーキバンドやブレーキシューを供給側リール台に押し付けて制動するのに 要する時間よりも短くすることが可能である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、先行例1に見られるクイックブレーキ方式では、順方向早送り モードの途中で短時間のうちにテープ走行を停止させることができるものである としても、制動装置を非制動状態から制動状態に切り換えるときの板カムの変位 に要する時間を短縮することに限界があるだけでなく、摩擦抵抗によって供給側 リール台の回転を停止させようとするものであるため、制動装置が制動状態に切 り換わった時点で供給側リール台が惰性回転することを瞬時に抑えきるというこ とができない。そのため、クイックブレーキ方式を採用した場合には、順方向早 送りモードの実行中にテープ終端検出器でテープ終端を検出して即座に磁気テー プの走行を停止させようとした場合、磁気テープの終端につながっているリーダ テープが磁気ヘッド回転シリンダの直前で停止し、磁気テープの終端とリーダテ ープとの境界が磁気ヘッドを擦って磁気ヘッドに悪影響を与えるというおそれが あった。
【0007】 これに対し、先行例2のものは、順方向早送りモードの実行中のテープ終端検 出指令によりキャプスタンモータの逆転を開始してアイドラギヤの回転方向を切 り換え、そのアイドラギヤを供給側リール台のギヤに噛み合わせて供給側リール 台の惰性回転を阻止するものであるため、供給側リール台の惰性回転を瞬時に停 止させることが可能になる。その結果、先行例1に見られるような磁気テープの 終端とリーダテープとの境界が磁気ヘッドを擦って磁気ヘッドに悪影響を与える というおそれが少なくなるという利点がある。
【0008】 しかしながら、先行例2には、アイドラギヤを供給側リール台のギヤに噛み合 わて供給側リール台の惰性回転を瞬時停止させたときの反動で巻取り側リール台 に生じる磁気テープ吐出し現象、すなわち、供給側リール台の回転が瞬時停止す るのに伴って磁気テープに加わる極端に大きな張力の反動によって巻取り側リー ル台が戻り回転し、その巻取り側リール台に巻き取られていた磁気テープが吐き 出されるという現象を防ぐ手段については何も記載されていない。
【0009】 したがって、この先行例2に記載された技術によっては、磁気テープ吐出し現 象によって起こり得る磁気テープの弛みを防ぐことができない。また、アイドラ ギヤの直結回転モードをどのようなタイミングで解除するかについても記載され ていないので、順方向早送りモードからストップモードに切り換わった後、通常 速度での記録/再生モードにどのような手段で移行させるか、という点が不明で ある。
【0010】 本考案は以上の状況の下でなされたものであり、順方向早送りモードの実行中 にテープエンド(磁気テープ終端)が検出された場合、先行例2に見られるギヤ 同士の噛合いによって供給側リール台の回転を瞬時停止させることにより、テー プエンドとリーダテープとの境界が磁気ヘッド回転シリンダの達する前に磁気テ ープの走行を停止させることを可能にすることができる磁気テープ装置の制動装 置を提供することを目的とする。
【0011】 併せて、本考案は、クラッチを直結回転モードから摺動回転モードに切り換え るタイミングや、ブレーキによって巻取り側リール台を制動するタイミングを規 定することにより、供給側リール台の瞬時停止後の巻取り側リール台での磁気テ ープ吐出し現象によるテープ弛みを防ぐと共に、通常速度での記録/再生モード への移行を円滑に行わせることが可能になる磁気テープ装置の制動装置を提供す ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る磁気テープ装置の制動装置は、キャプスタンモータの回転を巻取 り側リール台に歯車伝達する第1経路とキャプスタンモータの回転を供給側リー ル台に歯車伝達する第2経路とを上記キャプスタンモータの回転方向の切換わり によって択一選択する切換えユニットと、この切換えユニットに具備されて上記 巻取り側リール台又は上記供給側リール台に回転を歯車伝達する出力側歯車を、 上記キャプスタンモータに連結された入力側歯車に対する摺動回転モードと直結 回転モードとに選択切換え可能なクラッチと、上記巻取り側リール台を制動する ブレーキと、このブレーキの駆動とテープローディングとを行うためのローディ ングモータと、磁気テープのテープエンドを検出するエンドセンサーとを備えて いる。
【0013】 この構成を備えていると、キャプスタンモータの回転方向が切り換わるのに伴 って、切替えユニットの出力側歯車が巻取り側リール台又は上記供給側リール台 に択一的に回転を歯車伝達する。その場合、クラッチによって切替えユニットの 出力側歯車が入力側歯車に対する摺動回転モードに切り換えられていると、出力 側歯車に回転負荷が加わった状態ではその出力側歯車が入力側歯車よりも低速回 転する。この摺動回転モードは、通常速度での記録/再生モードで、磁気テープ の走行速度を規制するキャプスタン軸の回転速度に巻取り側リール台の回転速度 を同調させるときに使われる。これに対し、クラッチによって切替えユニットの 出力側歯車が入力側歯車に対する直結回転モードに切り換えられていると、出力 側歯車が入力側歯車と同調回転する。この直結回転モードは、磁気テープの走行 速度がキャプスタン軸によって規制を受けない動作モード、すなわち順送り方向 又は逆送り方向での早送りモードで使われる。一方、ブレーキの駆動とテープロ ーディングとを行うためのローディングモータは、モードレバーを各動作モード に応じた位置に変位させるための駆動源として用いられ、そのモードレバーにブ レーキの駆動を行う位置とテープローディングを行うための位置とが割り当てら れる。
【0014】 本考案では、上記切換えユニットの直結回転モード下で上記切換えユニットが 第1経路を選択することにより磁気テープの順方向早送りモードが行われるよう になっている。
【0015】 そして、順方向早送りモードの実行中にテープエンドを検出したエンドセンサ ーの検出信号に基づき、上記クラッチを直結回転モードに保ったままキャプスタ ンモータを逆転させて上記切換えユニットに第2経路を選択させることにより上 記供給側リール台の繰出し回転を停止させてからその切換えユニットを介し供給 側リール台を一定時間だけ巻取り方向に逆転させ、その後にキャプスタンモータ を停止させてから上記ローディングモータの回転を開始させて上記ブレーキによ り巻取り側リール台を制動し、その制動タイミングに合わせて上記クラッチを摺 動回転モードに切り換えるように構成してある。
【0016】 この構成によれば、冒頭で説明した先行例2に記載されたものと同様に、順方 向早送りモードの実行中にエンドセンサーがテープエンドを検出すると、キャプ スタンモータが逆転を開始して切替えユニットが第2経路側に移行するので、そ の切替えユニットの出力側歯車が供給側リール台に具備されている歯車に噛み合 って供給側リール台の惰性回転を瞬時に停止させる。そのため、先行例1に見ら れるようなクイックブレーキ方式を採用する必要がなくなり、しかも、エンドセ ンサーがテープエンドを検出してから切替えユニットで供給側リール台の回転を 停止させるまでの時間が、クイックブレーキ方式で供給側リール台を制動する時 間よりも短縮されて供給側リール台の瞬時停止が可能になる。
【0017】 しかも、この考案によると、供給側リール台の惰性回転を瞬時に停止させから 切換えユニットを介し供給側リール台を一定時間だけ巻取り方向に逆転させるの で、冒頭で説明した瞬時停止後の巻取り側リール台側での磁気テープ吐出し現象 により生じるテープ弛みが起こりにくくなる。
【0018】 そして、供給側リール台の繰出し回転を停止させてからその切換えユニットを 介し供給側リール台を一定時間だけ巻取り方向に逆転させ、その後にキャプスタ ンモータを停止させてから上記ローディングモータの回転を開始させて上記ブレ ーキにより巻取り側リール台を制動し、その制動タイミングに合わせて上記クラ ッチを摺動回転モードに切り換えるように構成してあるので、キャプスタンモー タの停止後にも巻取り側リール台からの磁気テープ吐出しに起因するテープ弛み が生じず、通常速度での記録/再生モードへの移行を円滑に行わせることが可能 になる。
【0019】 本考案では、上記切換えユニットが、上記入力側歯車と、上記出力側歯車と、 この出力側歯車に噛み合ったアイドラー歯車とを備え、このアイドラー歯車が、 巻取り側リール台を回転させる第1歯車に噛み合う第1位置と供給側リール台を 回転させる第2歯車に噛み合う第2位置との間で、上記出力側歯車の周りで正逆 公転するようになっている、という構成を採用することができる。また、上記ク ラッチが、上記出力側歯車に常時噛み合う主歯車と、上記入力側歯車に対する噛 合い位置と噛合い解除位置との間で変位可能な切換え歯車とを備えている、とい う構成を採用することができる。
【0020】 また、本考案は次の構成を採用することによっていっそう具体化される。すな わち、キャプスタンモータの回転を巻取り側リール台に歯車伝達する第1経路と キャプスタンモータの回転を供給側リール台に歯車伝達する第2経路とを上記キ ャプスタンモータの回転方向の切換わりによって択一選択する切換えユニットと 、この切換えユニットに具備されて上記巻取り側リール台又は上記供給側リール 台に回転を歯車伝達する出力側歯車を、上記キャプスタンモータに連結された入 力側歯車に対する摺動回転モードと直結回転モードとに選択切換え可能なクラッ チと、上記巻取り側リール台を制動するブレーキと、このブレーキの駆動とテー プローディングとを行うためのローディングモータと、磁気テープのテープエン ドを検出するエンドセンサーとを備え、上記切換えユニットの直結回転モード下 で上記切換えユニットが第1経路を選択することにより磁気テープの順方向早送 りモードが行われるようになっている磁気テープ装置の制動装置において、順方 向早送りモードの実行中にテープエンドを検出したエンドセンサーの検出信号に 基づき、上記クラッチを直結回転モードに保ったままキャプスタンモータを逆転 させて上記切換えユニットに第2経路を選択させることにより上記供給側リール 台の繰出し回転を停止させてからその切換えユニットを介し供給側リール台を一 定時間だけ巻取り方向に逆転させ、その後にキャプスタンモータを停止させてか ら上記ローディングモータの回転を開始させて上記ブレーキにより巻取り側リー ル台を制動し、その制動タイミングに合わせて上記クラッチを摺動回転モードに 切り換えるように構成されていて、上記切換えユニットが、上記入力側歯車と、 上記出力側歯車と、この出力側歯車に噛み合ったアイドラー歯車とを備え、この アイドラー歯車が、巻取り側リール台を回転させる第1歯車に噛み合う第1位置 と供給側リール台を回転させる第2歯車に噛み合う第2位置との間で、上記出力 側歯車の周りで正逆公転するようになっており、上記クラッチが、上記出力側歯 車に常時噛み合う主歯車と、上記入力側歯車に対する噛合い位置と噛合い解除位 置との間で変位可能な切換え歯車とを備え、上記切換え歯車が上記ローディング モータの回転によって変位するモードレバーによって上記噛合い位置と噛合い解 除位置との間で変位するようになっている、という構成を採用することによって 具体化される。
【0021】
【考案の実施の形態】 図1は本考案の実施形態に係る磁気テープ装置の制動装置についての順方向早 送りモード実行中の状態を示した概略平面図、図2は同制動装置の制動作用を説 明するための概略平面図、図3は切換えユニット3の直結回転モードを示した説 明図、図4は切換えユニット3の摺動回転モードを示した説明図、図5は図面代 用タイムチャートである。
【0022】 図1において、1は供給側リール台、2は巻取り側リール台、3は切換えユニ ットであり、供給側リール台1及び巻取り側リール台2にはそれぞれ歯車12, 22が同軸配備され、しかも、巻取り側リール台2の歯車22には、所要個数の 歯車でなる歯車列23が常時噛み合っている。
【0023】 切換えユニット3は、キャプスタンモータの出力プーリ41との間にベルト4 2が巻き掛けられたプーリ31を備えている。また、この切換えユニット3は、 図3又は図4に示したように、プーリ31と同軸に入力側歯車32と出力側歯車 33とを備えていて、そのうちの入力側歯車32がプーリ31と常時同一速度で 同一方向に回転するのに対し、出力側歯車33は、ばね体34などから付与され る一定の摩擦抵抗に打ち勝って回転し得るようになっている。すなわち、出力側 歯車33に一定の回転負荷が加わっている状態では、その出力側歯車33がその 回転負荷に応じてプーリ31や入力側歯車32よりも低速回転し得るようになっ ている。さらに、図1又は図2のように、切換えユニット3には、アイドラー歯 車36が備わり、このアイドラー歯車36が出力歯車33に常時噛み合っている 。37は、アイドラー歯車36を支えて出力歯車33に常時噛み合わせるリンク である。
【0024】 図3又は図4において、5はクラッチである。このクラッチ5は、切換えユニ ット3の出力側歯車33を摺動回転モードと直結回転モードとに択一的に選択切 換えするために設けられていて、厚肉に形成された上記出力側歯車33に常時噛 み合う主歯車51と、上記入力側歯車32に対する噛合い位置と噛合い解除位置 との間で変位可能な切換え歯車52とを備えていて、図例では主歯車51と切換 え歯車52とが合成樹脂の一体成形体でなる。そして、主歯車51と切換え歯車 52とが支軸53によって軸方向変位可能に支えられている。また、中間部が横 軸54によって揺動自在に支えられた制御レバー55の一端が、上記主歯車51 側に連結され、かつ、その制御レバー55の他端がモードレバー6に臨んでいる と共に、上記切換え歯車52がばね体56によって上記入力側歯車32との噛合 い位置側に常時弾発付勢されている。
【0025】 図4のように、モードレバー6は、制御レバー55の他端をばね体56の付勢 に抗して押し上げる山形のカムを備えている。また、このモードレバー6は、図 1及び図2に略示したブレーキ7を駆動する位置やテープローディングを行う位 置や、その他の各種動作モードを行う位置に変位可能であって、その変位のため の駆動源としてローディングモータ(不図示)が設けられる。
【0026】 次に作用を説明する。
【0027】 テープカセットCがセットされてその供給側リールと巻取り側リールとがそれ ぞれ供給側リール台1と巻取り側リール台2に保持されると、ローディングモー タが動作して磁気テープTがローディングされ、図示していない磁気ヘッド回転 シリンダに巻き掛けられる。
【0028】 通常速度での記録/再生モードでは、図4のようにクラッチ5の制御レバー5 5の他端がモードレバー6の山形カムにより押し上げられて、切換え歯車52が 入力側歯車32から離れている。これによって切換えユニット3の出力側歯車3 が摺動回転モードになる。
【0029】 これに対し、順方向又は逆方向の早送りモードでは、図5のようにクラッチ5 の制御レバー55の他端がばね体56の付勢により押し下げられ、切換え歯車5 2が入力側歯車32に噛み合って切換えユニット3の出力側歯車33が直結回転 モードになる。
【0030】 直結回転モードで順方向早送りモードが選択されると、図1のように切換えユ ニット3の入力側歯車33が時計方向aに回転するため、リンク37が右側に動 いてアイドラー歯車36が歯車列23に噛み合う。これにより、切換えユニット 3によって第1経路が選択され、キャプスタンモータの回転が巻取り側リール台 2に歯車伝達される。
【0031】 この順方向早送りモードの実行中に、図示していないエンドセンサーがテープ エンドを検出した場合の動作を図2又は図5を主に参照して説明する。
【0032】 エンドセンサーがテープエンドを検出してOFFからONに切り換わると、ク ラッチ5の直結回転モードが図3のようにそのまま保たれた状態(直結回転モー ドが解除されずに)で、キャプスタンモータの回転方向を切り換えて逆転(R) を開始させる指令が出る。そのため、切換えユニット3のアイドラー歯車36が 一定の時間(4〜8msec)後に図2のように供給側リール台1の歯車12に 噛み合う。これにより切換えユニット3によって第2経路が選択され、キャプス タンモータの回転が供給側リール台1に歯車伝達される。
【0033】 切換えユニット3が第1経路から第2経路に切り換わるまでの間では供給側リ ール台1が惰性で順方向に回転するけれども、アイドラー歯車36が回転しなが ら供給側リール台1の歯車12に噛み合うことによってその供給側リール台1の 惰性回転が瞬時に停止し、その後直ちに供給側リール台1が巻取り方向に逆転駆 動されるため、供給側リール台1の惰性回転で生じた磁気テープTの弛みが解消 される。ここで、切換えユニット3が第1経路から第2経路に切り換わるのに要 する時間は、冒頭で説明したクイックブレーキ方式による場合よりも短時間で済 み、しかも、クラッチ5によって切換えユニット3の直結回転モードが選択され たままになっているので、出力トルクがロスすることなく供給側リール台1が制 動されてテープエンド検出から供給側リール台1の惰性回転を停止させるまでの 時間が短縮される。そのため、テープエンドとリーダテープの境界が磁気ヘッド 回転シリンダに到達して磁気ヘッドに悪影響を与えるという事態が起こりにくい 。
【0034】 アイドラー歯車36によって供給側リール台1が一定時間(40msec)だ け巻取り方向に逆転駆動されたときに、キャプスタンモータを停止させる指令が 出され、その指令によってキャプスタンモータが停止する。 供給側リール台1が上記のようにして瞬時停止されたときには、巻取り側リー ル台2が無負荷状態になっているため、冒頭で説明した巻取り側リール台2側で 磁気テープの吐出しを生じるおそれがある。このことを防ぐために、ローディン グモータの回転を開始させてブレーキ7により巻取り側リール台2を制動し、そ の制動タイミングに合わせてクラッチ5を摺動回転モードに切り換えてストップ モードに移行する。これにより、キャプスタンモータの停止後に巻取り側リール 台2からの磁気テープ吐出しに起因するテープ弛みが生じず、通常速度での記録 /再生モードへの移行が円滑に行われるようになる。実施形態では、テープエン ドが検出されてからローディングモータの回転を開始するまでの時間を100m secに定めてある。
【0035】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、順方向早送りモードの実行中にテープエンド が検出された場合、ギヤ同士の噛合いによって供給側リール台の回転を瞬時停止 させてテープエンドとリーダテープとの境界が磁気ヘッド回転シリンダの達する 前に磁気テープの走行を停止させることを可能にすることができるため、リーダ テープが磁気ヘッドを傷めるといった事態が起こりにくい。
【0036】 加えて、供給側リール台の瞬時停止後の巻取り側リール台での磁気テープ吐出 し現象によるテープ弛みが防止されて、通常速度での記録/再生モードへの移行 を円滑に行わせることが可能になる。
【0037】 そのほか、クイックブレーキ方式を採用する必要がないのでそれだけ部品点数 を削減してコストダウンを図りやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態に係る磁気テープ装置の制動
装置についての順方向早送りモード実行中の状態を示し
た概略平面図である。
【図2】同制動装置の制動作用を説明するための概略平
面図である。
【図3】切換えユニットの直結回転モードを示した説明
図である。
【図4】切換えユニットの摺動回転モードを示した説明
図である。
【図5】図面代用タイムチャートである。
【符号の説明】
1 供給側リール台 2 巻取り側リール台 3 切換えユニット 5 クラッチ 6 モードレバー 7 ブレーキ 12 歯車(第2歯車) 22 歯車(第1歯車) 32 入力側歯車 33 出力側歯車 36 アイドラー歯車 51 主歯車 52 切換え歯車 T 磁気テープ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャプスタンモータの回転を巻取り側リ
    ール台に歯車伝達する第1経路とキャプスタンモータの
    回転を供給側リール台に歯車伝達する第2経路とを上記
    キャプスタンモータの回転方向の切換わりによって択一
    選択する切換えユニットと、この切換えユニットに具備
    されて上記巻取り側リール台又は上記供給側リール台に
    回転を歯車伝達する出力側歯車を、上記キャプスタンモ
    ータに連結された入力側歯車に対する摺動回転モードと
    直結回転モードとに選択切換え可能なクラッチと、上記
    巻取り側リール台を制動するブレーキと、このブレーキ
    の駆動とテープローディングとを行うためのローディン
    グモータと、磁気テープのテープエンドを検出するエン
    ドセンサーとを備え、上記切換えユニットの直結回転モ
    ード下で上記切換えユニットが第1経路を選択すること
    により磁気テープの順方向早送りモードが行われるよう
    になっている磁気テープ装置の制動装置において、 順方向早送りモードの実行中にテープエンドを検出した
    エンドセンサーの検出信号に基づき、上記クラッチを直
    結回転モードに保ったままキャプスタンモータを逆転さ
    せて上記切換えユニットに第2経路を選択させることに
    より上記供給側リール台の繰出し回転を停止させてから
    その切換えユニットを介し供給側リール台を一定時間だ
    け巻取り方向に逆転させ、その後にキャプスタンモータ
    を停止させてから上記ローディングモータの回転を開始
    させて上記ブレーキにより巻取り側リール台を制動し、
    その制動タイミングに合わせて上記クラッチを摺動回転
    モードに切り換えるように構成されていて、 上記切換えユニットが、上記入力側歯車と、上記出力側
    歯車と、この出力側歯車に噛み合ったアイドラー歯車と
    を備え、このアイドラー歯車が、巻取り側リール台を回
    転させる第1歯車に噛み合う第1位置と供給側リール台
    を回転させる第2歯車に噛み合う第2位置との間で、上
    記出力側歯車の周りで正逆公転するようになっており、 上記クラッチが、上記出力側歯車に常時噛み合う主歯車
    と、上記入力側歯車に対する噛合い位置と噛合い解除位
    置との間で変位可能な切換え歯車とを備え、 上記切換え歯車が上記ローディングモータの回転によっ
    て変位するモードレバーによって上記噛合い位置と噛合
    い解除位置との間で変位するようになっていることを特
    徴とする磁気テープ装置の制動装置。
  2. 【請求項2】 キャプスタンモータの回転を巻取り側リ
    ール台に歯車伝達する第1経路とキャプスタンモータの
    回転を供給側リール台に歯車伝達する第2経路とを上記
    キャプスタンモータの回転方向の切換わりによって択一
    選択する切換えユニットと、この切換えユニットに具備
    されて上記巻取り側リール台又は上記供給側リール台に
    回転を歯車伝達する出力側歯車を、上記キャプスタンモ
    ータに連結された入力側歯車に対する摺動回転モードと
    直結回転モードとに選択切換え可能なクラッチと、上記
    巻取り側リール台を制動するブレーキと、このブレーキ
    の駆動とテープローディングとを行うためのローディン
    グモータと、磁気テープのテープエンドを検出するエン
    ドセンサーとを備え、上記切換えユニットの直結回転モ
    ード下で上記切換えユニットが第1経路を選択すること
    により磁気テープの順方向早送りモードが行われるよう
    になっている磁気テープ装置の制動装置において、 順方向早送りモードの実行中にテープエンドを検出した
    エンドセンサーの検出信号に基づき、上記クラッチを直
    結回転モードに保ったままキャプスタンモータを逆転さ
    せて上記切換えユニットに第2経路を選択させることに
    より上記供給側リール台の繰出し回転を停止させてから
    その切換えユニットを介し供給側リール台を一定時間だ
    け巻取り方向に逆転させ、その後にキャプスタンモータ
    を停止させてから上記ローディングモータの回転を開始
    させて上記ブレーキにより巻取り側リール台を制動し、
    その制動タイミングに合わせて上記クラッチを摺動回転
    モードに切り換えるように構成したことを特徴とする磁
    気テープ装置の制動装置。
  3. 【請求項3】 上記切換えユニットが、上記入力側歯車
    と、上記出力側歯車と、この出力側歯車に噛み合ったア
    イドラー歯車とを備え、このアイドラー歯車が、巻取り
    側リール台を回転させる第1歯車に噛み合う第1位置と
    供給側リール台を回転させる第2歯車に噛み合う第2位
    置との間で、上記出力側歯車の周りで正逆公転するよう
    になっている請求項2に記載した磁気テープ装置の制動
    装置。
  4. 【請求項4】 上記クラッチが、上記出力側歯車に常時
    噛み合う主歯車と、上記入力側歯車に対する噛合い位置
    と噛合い解除位置との間で変位可能な切換え歯車とを備
    えている請求項3に記載した磁気テープ装置の制動装
    置。
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