JP3092668B1 - 高圧リード線 - Google Patents

高圧リード線

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JP3092668B1
JP3092668B1 JP25025299A JP25025299A JP3092668B1 JP 3092668 B1 JP3092668 B1 JP 3092668B1 JP 25025299 A JP25025299 A JP 25025299A JP 25025299 A JP25025299 A JP 25025299A JP 3092668 B1 JP3092668 B1 JP 3092668B1
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Abstract

【要約】 【課題】 従来に比して、摺動屈曲に対する耐性を格段
に向上させることができる高圧リード線を提供する。 【解決手段】 本発明の高圧リード線10は、複数本の
導体3a,3bと、これら導体3a,3bの周囲を覆っ
ている絶縁体11とを備えるものであって、導体3a,
3bは、0.02〜0.18mmの外径を有する複数本
の素線1が撚り合わされた1次撚線2a,2bが、それ
ぞれ1本の1次撚線2a,2bを中心として全部で7本
撚り合わされた同心撚りの2次撚線から成り、絶縁体1
1は、100〜3000MΩ・kmの絶縁抵抗を有する
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧リード線に関
し、特に、複数本の導体と、その導体の周囲を覆ってい
る絶縁体とを備える高圧リード線に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やスキャナー等の機器では、高電
圧が印加されて発光する光源を一方向に繰り返し往復移
動させ、被対象物に高輝度の光を照射する。この光源に
電力を供給するための高圧リード線は、捩じれが起こら
ないように、光源の移動とともに移動する円盤状のプー
リーの外周に巻き付けられて屈曲されている。そして、
この屈曲状態で、光源の移動に伴ってプーリー上でしご
かれながら摺動される(以下、「摺動屈曲」という)。
ところで、光源として従来から使用されてきたハロゲン
ランプは、数百Vの電圧を印加することで点灯するた
め、光源用のリード線としては定格300V程度のポリ
塩化ビニル(PVC)被覆電線やフラットケーブルが一
般に用いられてきた。ところが、最近使用されつつある
高輝度ランプには、点灯時に3〜10kV程度の電圧が
印可される。よって、上記PVC被覆電線等では対応で
きず、より高耐電圧の電線(高圧リード線)が必要とな
る。また、このような高圧リード線には、細線化及び耐
高圧性とともに摺動屈曲に対する長寿命化(耐摺動屈曲
性)が求められている。従来、このような要求を満足す
るための高圧リード線としては、例えば、素線57本が
撚り合わされた1次撚線が3本撚り合わされた2次撚線
を導体として備え、10万回程度の摺動屈曲に耐えうる
ものが一般に使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、技術
の進歩に伴い光源の寿命が延びてきており、保守コスト
を低減する観点から、光源寿命に対応するように高圧リ
ード線に対しても更なる長寿命化が望まれている。一般
に使用される複写機やスキャナー等の使用頻度(例え
ば、1日あたりの複写枚数)、望まれる保守頻度(例え
ば、数ヶ月に1度)等から、数十万〜百万回程度の摺動
屈曲に対する耐性が要求されつつある。しかし、従来の
高圧リード線に対して、例えば、70万回程度の摺動屈
曲を行うと、素線残存率(素線の断線が起こらない率)
が10%程と低く、上記の要求を十分に満たせるものは
なかった。
【0004】そこで、本発明は、このような事情に鑑み
てなされたものであり、従来に比して、摺動屈曲に対す
る耐性を格段に向上させることができる高圧リード線を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らは鋭意研究を重ね、高圧リード線に要求
される特性を達成するための導体構造等を見出し、本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明による高圧リ
ード線は、複数本の導体と、その導体の周囲を覆ってい
る絶縁体とを備えるものであって、導体は、0.02〜
0.18mm、好ましくは0.02〜0.08mmの外
径を有する複数本の素線が撚り合わされた1次撚線が、
1本の1次撚線を中心として複数本撚り合わされた同心
撚りの2次撚線から成り、絶縁体は、100〜3000
MΩ・kmの絶縁抵抗を有することを特徴とする。
【0006】このような構成の高圧リード線において
は、素線の外径が上記範囲内にあるので、導体としての
2次撚線を外径1mm弱の細線とする場合でも、多数本
(十数本〜数百本程度)の素線が撚り合わされる。よっ
て、高圧リード線が摺動屈曲される際に導体に作用する
引張応力及び曲げ応力は、このような多数本の素線で受
けられるので、素線数がより少ない場合に比して、素線
毎に作用する応力は低減される。このとき、屈曲部にお
ける引張り及び収縮の応力は、導体の中心から外れた素
線ほど大きくなるが、素線毎に作用する応力が低減され
るので、摺動屈曲の繰り返しによって作用する繰返し応
力が、素線の疲労限度以下に抑えられる。したがって、
疲労破壊による素線の断線が抑制される。ここで、素線
の外径が上記上限値以下であると、数十万〜百万回程度
の摺動屈曲において疲労破壊が殆ど生じない程度の素線
本数が確保される。一方、素線の外径が上記下限値以上
であると、素線製造に必要な工程を簡素化でき、素線の
コストが低く維持される。その結果、高圧リード線のコ
スト低減を図ることが可能となる。
【0007】また、本発明の高圧リード線を構成する導
体は、上記素線が複数本撚り合わされた1次撚線が1本
の1次撚線を中心として複数本撚り合わされた同心撚り
の2次撚線であるので、絶縁破壊特性に優れた(絶縁破
壊電圧が高い)高圧リード線が得られる。導体としての
2次撚線を構成する1次撚線の本数としては、同心撚り
が可能な本数、例えば、7本、19本等を適宜選択する
ことができ、いずれの場合も、2次撚線の軸方向に垂直
な断面における1次撚線の配置が極めて密となるので、
絶縁破壊特性に極めて優れた導体、ひいては高圧リード
線が形成される。ここで、下記に示す構成の従来の高圧
リード線(素線数171本)と本発明の高圧リード線
(素線数161本)との摺動屈曲試験を実施したとこ
ろ、素線本数がやや少ないにもかかわらず、本発明の高
圧リード線の素線残存率が格段に高いことが確認され
た。 (1)従来品:素線−銅合金線[3/57/0.05]
(なお、[ ]内の数字は、2次撚線が、外径0.05
mmの素線を57本撚り合わせた1次撚線を3本撚り合
わせたものであることを示す。以下同様。) (2)本発明品:素線−銅合金線[7/23/0.0
5]
【0008】さらに、絶縁体の絶縁抵抗が上記下限値以
上であると、高圧リード線に10kV程度の高電圧が印
加された状態で摺動屈曲されても、絶縁破壊の発生を十
分に防止することができる。一方、上記絶縁抵抗が上記
上限値以下であると、摺動屈曲時に高圧リード線に過度
の曲げ応力が作用しない程に、絶縁体の厚さを薄くでき
る。その厚さは、絶縁体の材質に依存するものの、高圧
リード線の曲げ半径が数cm程度となる厚さとすること
ができ、半径数cm程度の小型プーリーを備える複写機
等に十分適用することができる。
【0009】またさらに、導体として2次撚線を複数本
備えており、高圧リード線に接続される光源等の負荷に
対して電力を供給するための電力線2本の他に、信号伝
送線や接地線等を1本の高圧リード線にまとめることが
可能である。よって、電力線以外の電線を配線する際
に、配線の錯綜を防止することができる。しかも、各導
体が上述のように耐摺動屈曲性に優れるので、それらの
電線の破断をも十分に防止することができる。
【0010】また、少なくとも1本の導体は、その導体
を構成する1次撚線が、他の導体を構成する1次撚線の
撚り方向に対して逆方向に撚り合わされたものであると
好ましい。撚線を把にしたり、電線リールに巻きつけて
おいたり、或いは繰り返し摺動屈曲させると、撚り方向
に応じて特定の方向に曲げ癖がつきやすい。その結果、
捩れが生じて取扱性や加工性が低下してしまう傾向にあ
る。ところが、上記のように1次撚線の撚られる方向が
互いに逆向きである2次撚線を複数備える本発明の高圧
リード線においては、撚り方向が互いに逆向きである2
次撚線の曲げ癖の方向が反対となり、高圧リード線全体
として、曲げ癖がつきにくくなる傾向にある。特に、1
次撚線の撚られる方向が互いに逆向きである2次撚線を
ほぼ半数ずつ用いた高圧リード線では、この傾向が強め
られ、高圧リード線全体としての曲げ癖が一層つきにく
くなる。
【0011】さらに、素線が銅合金線であり、導体の外
径が0.35〜1.0mmであるとより好ましい。素線
として、銅合金線、錫メッキ軟銅線、又は硬銅線を用い
た異なる高圧リード線(ただし、撚り構造は同じ)に対
して摺動屈曲試験を行い、試験前後の導体抵抗を測定し
たところ、銅合金線を素線に用いた高圧リード線は、屈
曲後における導体抵抗の増大が殆どなかったのに対し、
他の高圧リード線は、導体抵抗が増大した。すなわち、
銅合金線を用いた高圧リード線は、屈曲されても良好な
導電性を維持できる。よって、本発明の高圧リード線
は、導電性の観点からも耐摺動屈曲性に優れることが確
認された。また、2次撚線の外径が上記上限値を超える
と、高圧リード線が摺動屈曲される際に、特に曲げの中
心から外れた箇所に位置する素線に作用する曲げ応力が
増大してしまい、素線のその部位における疲労が進みや
すくなる。一方、上記外径が上記下限値未満であると、
高圧リード線の端部にコネクタを接続する場合に、10
kV程度の高電圧が印加されても絶縁破壊を防止しうる
程度のコネクタ径を確保しにくい傾向にある。
【0012】またさらに、導体を絶縁体から引き抜く際
の引抜力が1.0〜8.0kgfであると好適である。
この引抜力が上記下限値未満であると、高圧リード線が
曲げられたときに導体と絶縁体とがずれやすくなり、繰
し返し摺動屈曲された際に導体がキンクするおそれがあ
る。一方、その引抜力が上記上限値を超えると、素線の
移動が抑えられ、局所的に高い引張り又は収縮の応力が
発生して導体の疲労を促進させるおそれがある。
【0013】なお、本発明における「同心撚り」とは、
中心に1本の線を置き、その周囲に中心軸(中心に置い
た1本の線)対象に他の線を撚り合わせる撚り合わせ方
法である。より具体的には、例えば、先述した7本の1
次撚線が同心撚りされて成る2次撚線は、中心に1本、
その周囲に6本の1次撚線が配置された構成を有する。
一方、先述した19本の1次撚線が同心撚りされて成る
2次撚線は、例えば、中心に1本、その周囲に1層目と
して6本、更にその周囲に2層目として12本の1次撚
線が配置された構成を有する。そして、それぞれの1次
撚線の外径は、同一であってもよく、或いは、異なって
いてもよい。また、「銅合金線」とは、銅の含有量が9
5重量%以上であり、残部として、例えば、銀、錫、亜
鉛、クロム、ニッケル、アルミニウム等の金属、及び、
それら以外の不可避不純物を含有する合金から成るもの
をいう。さらに、導体を絶縁体から引き抜く際の「引抜
力」は、下記の方法により求められる値である。
【0014】〈引抜力の測定方法〉図5は、高圧リード
線において、導体を絶縁体から引き抜く際の引抜力を測
定している状態を示す模式図である。図5に示すよう
に、引抜力測定用の試験片50として、1本の導体3a
の周囲が円筒状の絶縁体51(高さ30mm)で覆われ
た高圧リード線を用いる。この試験片50の導体3a
を、直径が導体3aの外径よりも0.1〜0.2mm大
きな孔部61が設けられた治具6のその孔部61に挿通
する。この状態で治具6を固定し、導体3aを200m
m/分の引抜速度で図示矢印方向に引っ張り、導体3a
が絶縁体51から引き抜ける時の強度を測定する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図を参照して本発明の
実施形態について説明する。なお、同一の要素には同一
の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0016】図1は、本発明による高圧リード線の好適
な実施形態の構造を模式的に示す断面図である。図1に
示すように、高圧リード線10は、1次撚線2a,2b
がそれぞれ1本の1次撚線2a,2bを中心として全部
で7本撚り合わされた同心撚りの2次撚線から成る導体
3a,3bを有しており、その周囲が絶縁体11で覆わ
れたものである。絶縁体11は、2つの円筒が外面で結
合された形状を有しており、導体3a,3bのそれぞれ
に対する被覆厚はほぼ一定とされている。また、導体3
a,3bを構成するそれぞれの1次撚線2a,2bが撚
られている方向は、互いに逆向きとなっている。図2
は、導体3aの構造を模式的に示す斜視図である。ま
た、図3は、導体3aを構成する1次撚線2aが撚られ
る前の状態を示す斜視図である。1次撚線2aは、素線
1が複数本撚り合わされたものであり、素線1の撚り方
向は、1次撚線2aの撚り方向に対して逆方向となって
いる。なお、導体3a,3bは、高圧リード線10に接
続されうる負荷に対して電圧を印加して電力を供給する
ための電力線である。
【0017】この素線1は、従来から使用されている銅
合金製の単線であり、その外径は0.02〜0.18m
m、好ましくは0.02〜0.08mmとなっている。
また、導体3a,3bは、それぞれの外径が好ましくは
0.35〜1.0mm、特に好ましくは0.40〜0.
85mmとされており、このような外径が実現される本
数の素線1から成るものである。さらに、絶縁体11
は、その絶縁抵抗が100〜3000MΩ・kmとされ
ている。その材質は、特に限定されるものではなく、従
来から絶縁被覆材として用いられている各種の樹脂、例
えば、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリ
アミド樹脂、フッ素樹脂、又はそれら樹脂を含む組成物
等を用いることができ、耐屈曲摺動性の観点からは可撓
性に富むものが好ましく、また、難燃性のものが望まし
い。またさらに、高圧リード線10においては、導体3
a,3bを絶縁体11から引き抜く際の引抜力が、好ま
しくは1.0〜8.0kgf、特に好ましくは1.0〜
5.0kgfとなるように、絶縁体11内面に導体3
a,3bが接触している。
【0018】この絶縁体11を導体3a,3bの周囲に
被覆する方法としては、特に限定されるものではなく、
例えば、軟化させた上記樹脂を導体3a,3bの周囲に
押出成形し、固化させる方法が挙げられる。このとき、
固化後又は固化中の樹脂に電子線等の荷電粒子線や電磁
波を照射することにより架橋させてもよい。また、高圧
リード線10の用途等に応じて上述した引抜力を調整す
るためには、導体3a,3bの温度を適宜調節した状態
でそれらの周囲に上記樹脂を押し出すといった方法を用
いることができる。特に、導体3a,3bを予め加熱し
て温度を高めた状態でそれらの周囲に上記樹脂を押し出
すと、上記引抜力を高めるのに有効である。
【0019】図4は、このように構成された高圧リード
線10の用途の一例を示す模式図であり、高圧リード線
10を用いた複写機のランプリードの構成例を示す模式
図である。ランプリード20は、円盤状のプーリー41
の外周にほぼ半周巻き付けられた高圧リード線10の両
端に、それぞれ光源21及び高電圧回路31が接続され
たものである。高電圧回路31は、光源21に含まれる
発光物質を放電等によって発光させうる電圧となるよう
に昇圧するインバータ回路である。この高電圧回路31
と高圧リード線10とは、図示しないコネクタを介して
接続されている。また、高圧リード線10と光源21と
は、コネクタを介して又は半田により接続されている。
また、プーリー41は、光源21が図示矢印X2の方向
に往復移動する際に、高圧リード線10が撓まないよう
に連動して動くようになっている。このとき、光源21
には電源から高電圧回路31及び高圧リード線10を通
して高電圧(例えば、数kV〜10kV程度)が印加さ
れ、光源21の発光物質の放電等によって発せられる光
が複写対象物(図示せず)に投射される。このように、
高圧リード線10は、高電圧が印加された状態で摺動屈
曲される。
【0020】上記のように構成された高圧リード線10
によれば、摺動屈曲される際に屈曲部に作用する引張り
及び収縮による応力が、導体を構成する多数本の素線1
に分散されて受けられるので、摺動屈曲の繰り返しによ
り作用する繰返し応力が素線1の疲労限度よりも小さく
抑えられる。したがって、疲労破壊による素線1の断線
が抑制され、従来に比して、高圧リード線10の耐摺動
屈曲性を格段に向上させることができる。また、素線1
の外径が上記上限値以下であると、数十万〜百万回程度
の摺動屈曲において疲労破壊が殆ど生じない程度の素線
本数が確保される。よって、高圧リード線10の耐摺動
屈曲性を一層向上させることができる。一方、上記外径
が上記下限値以上であると、素線1の製造に必要な工程
を簡素化でき、素線1のコストを抑えて高圧リード線1
0のコストを低減することが可能となる。
【0021】さらに、素線1が複数本撚り合わされた1
次撚線2a,2bが7本撚り合わされて導体3a,3b
が構成されている。よって、導体3a,3bの撚り構造
は、図2に示す如く、導体3a,3bの軸方向に垂直な
断面における1次撚線2a,2bの配置が極めて密であ
る同心撚りとされているので、高圧リード線10を絶縁
破壊特性に極めて優れたものにすることができる。
【0022】またさらに、絶縁体11の絶縁抵抗が上記
下限値以上であると、10kV程度の高電圧が印加され
た状態で摺動屈曲されても、高圧リード線10における
絶縁破壊の発生を十分に防止することができる。一方、
上記絶縁抵抗が上記上限値以下であると、摺動屈曲時に
高圧リード線10に過度の曲げ応力が作用しない程に絶
縁体11の厚さを薄くすることができる。例えば、図4
に示すプーリー41の直径d1を数cmとしても、十分
な摺動性を有するランプリード20を得ることができ
る。
【0023】さらにまた、1次撚線2a,2bを構成す
る素線1の撚り方向と、導体3a,3bを構成する1次
撚線2a,2bの撚り方向とが、互いに逆向きとなって
いるので、高圧リード線10が摺動されてしごかれる際
に、素線1及び1次撚線2a,2bがほぐれやすくなる
ことを防止できる。加えて、導体3aを構成する1次撚
線2aの撚り方向と、導体3bを構成する1次撚線2b
の撚り方向とが互いに逆方向とされているので、高圧リ
ード線10を把にしたり、電線リールに巻きつけておい
たり、或いは高圧リード線10を摺動屈曲させたとき
に、導体3a,3bのそれぞれにつく曲げ癖の方向が互
いに反対となり、高圧リード線10全体として、曲げ癖
がつきにくくなる。したがって、捩れが生じて取扱性や
加工性が低下してしまうことを防止することができる。
【0024】また、素線1が銅合金線であるので、高圧
リード線10が摺動屈曲されても、導体の導電性の低下
を防止することが可能となる。よって、高圧リード線1
0は、導電性の点においても耐摺動屈曲性が向上され
る。さらに、導体3a,3bの外径が先述の上限値を超
えると、高圧リード線10が摺動屈曲される際に、特に
曲げの中心から外れた箇所に位置する素線1に作用する
曲げ応力が増大してしまい、素線1のその部位で疲労が
進みやすくなる。一方、上記外径が上記下限値未満であ
ると、高圧リード線10の端部に接続されるコネクタの
径を、10kV程度の高電圧に耐えうる程の大きさにで
きない傾向にある。したがって、導体3a,3bの外径
を上述の範囲とすることにより、素線1の疲労破壊をよ
り一層抑制することができ、高圧リード線10の耐摺動
屈曲性を更に一層向上させることができるとともに、高
圧リード線10をコネクタに接続したとき、その接続部
における絶縁破壊をも十分に防止することが可能とな
る。
【0025】さらに、導体3a,3bを絶縁体11から
引き抜く際の引抜力が上記下限値未満であると、高圧リ
ード線10が曲げられたときに導体3a,3bと絶縁体
11とがずれやすくなり、繰し返し摺動屈曲された際に
導体3a,3bがキンクするおそれがある。一方、上記
引抜力が上記上限値を超えると、素線1の移動が抑えら
れ、局所的に高い引張り又は収縮の応力が発生して導体
3a,3bの疲労を促進させるおそれがある。したがっ
て、この引抜力を上記好適な範囲の値とすることによ
り、導体3a,3bのキンクを十分に防止できるととも
に、導体3a,3bの疲労を抑えて高圧リード線10の
耐摺動屈曲性をより一層向上させることができる。
【0026】なお、上述の実施形態においては、高圧リ
ード線10は導体を2本(導体3a,3b)備えている
が、導体の本数は2本に限られるものではなく、3本以
上としてもよい。この場合には、例えば、2本を導体3
a,3bと同様に電力線とし、他の1本の導体をランプ
リード20が配置される筐体を接地するための筐体接地
線とし、更に他の導体をセンサ類(測距センサ、変位セ
ンサ、光センサ等)の信号伝送線及び/又は電力線とす
ることが可能となる。こうすれば、信号伝送線や接地線
等を1本の高圧リード線10にまとめることが可能であ
り、これらの電力線以外の電線を配線する際に、配線の
錯綜を防止することができる。しかも、各線を導体3
a,3bと同様の撚り構造にすると好ましく、この場合
には、各導体が上述の如く摺動屈曲に対する優れた耐性
を有するので、高圧リード線の優れた耐摺動屈曲性を維
持又は更に向上させることが可能となる。
【0027】また、素線1として銅合金線を採用した
が、柔軟性及び経済性に優れる錫メッキ軟銅線としても
よい。さらに、素線1の外径は全て同一である必要はな
いが、1次撚線2a,2b及び導体3a,3bの軸方向
に垂直な断面における素線密度を高めて強度を向上させ
る観点、及び、経済性の観点からは、同一径であること
が望ましい場合もある。またさらに、1次撚線2a,2
bの外径についても同様の観点から、同一径であること
が望ましい場合もある。さらにまた、導体3a,3bを
構成する1次撚線2a,2bの本数は、7本に限定され
るものではなく、同心撚りが可能な本数であればよく、
7本以外では、例えば19本としても好適であり、用途
等に応じて適宜選択することが可能である。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0029】〈実施例1〉外径0.05mmφの銅合金
線から成る素線を23本撚りした1次撚線を7本撚りし
た2次撚線から成る導体(外径0.84mmφ)2本の
周囲に、軟化させた難燃性ポリエチレン樹脂を押出成形
し、固化させた後、電子線照射を行って架橋させ、図1
に示す形状の架橋難燃性ポリエチレン樹脂(XLFRP
E)から成る絶縁体(短径2.1mm、長径4.3m
m、厚さ0.63mm、結合部の幅0.1mm)を形成
させて高圧リード線を得た。なお、各導体における1次
撚線の撚り方向を互いに逆向きとし、いずれの導体にお
いても、1次撚線の撚り方向と素線の撚り方向とは互い
に逆向きとした。なお、絶縁体の絶縁抵抗は1200M
Ω・kmであった。また、導体を絶縁体から引き抜く際
の引抜力は4.0kgfであった。
【0030】〈実施例2〉導体における1次撚線の撚り
方向を全て同じ方向としたこと以外は、上記実施例1と
同様にして高圧リード線を得た。なお、絶縁体の絶縁抵
抗は1200MΩ・kmであった。また、導体を絶縁体
から引き抜く際の引抜力は4.0kgfであった。
【0031】〈実施例3〉素線として外径0.05mm
φの硬銅線を用いたこと以外は、上記実施例1と同様に
して高圧リード線を得た。なお、絶縁体の絶縁抵抗は1
200MΩ・kmであった。また、導体を絶縁体から引
き抜く際の引抜力は4.0kgfであった。
【0032】〈実施例4〉外径0.05mmφの素線を
30本撚りした1次撚線を7本撚りした2次撚線を導体
(最大外径0.96mmφ)として用いたこと以外は、
上記実施例1と同様にして高圧リード線を得た。なお、
絶縁体の絶縁抵抗は1300MΩ・kmであった。ま
た、導体を絶縁体から引き抜く際の引抜力は4.0kg
fであった。
【0033】〈実施例5〉絶縁体として厚さ0.90m
mの架橋ポリ塩化ビニル(XLPVC)を用いたこと以
外は、上記実施例1と同様にして高圧リード線を得た。
なお、絶縁体の絶縁抵抗は900MΩ・kmであった。
また、導体を絶縁体から引き抜く際の引抜力は4.0k
gfであった。
【0034】〈実施例6〉外径0.05mmφの銅合金
線から成る素線を23本撚りした1次撚線を7本撚りし
た2次撚線から成る導体(外径0.84mmφ)2本の
周囲に、これら導体を予め加熱した状態において、軟化
させた難燃性ポリエチレン樹脂を押出成形し、固化させ
た後、電子線照射を行って架橋させ、架橋難燃性ポリエ
チレン樹脂(XLFRPE)から成る絶縁体(短径2.
1mm、長径4.3mm、厚さ0.63mm、結合部の
幅0.1mm)を形成させて高圧リード線を得た。な
お、各導体における1次撚線の撚り方向を互いに逆向き
とし、いずれの導体においても、1次撚線の撚り方向と
素線の撚り方向とは互いに逆向きとした。なお、絶縁体
の絶縁抵抗は1200MΩ・kmであった。また、導体
を絶縁体から引き抜く際の引抜力は12.0kgfであ
った。
【0035】〈実施例7〉外径0.05mmφの軟銅線
から成る素線を25本撚りした1次撚線を7本撚りした
2次撚線を導体(最大外径0.84mmφ)として用い
たこと、及び、絶縁体として厚さ0.63mmの架橋ポ
リエチレン樹脂(XLPE)を用いたこと以外は、上記
実施例1と同様にして高圧リード線を得た(すなわち、
電子線照射を行わなかった。)。なお、絶縁体の絶縁抵
抗は1200MΩ・kmであった。また、導体を絶縁体
から引き抜く際の引抜力は4.0kgfであった。
【0036】〈実施例8〉外径0.05mmφの素線を
40本撚りした1次撚線を7本撚りした2次撚線を導体
(最大外径1.2mmφ)として用いたこと以外は、上
記実施例1と同様にして高圧リード線を得た。なお、絶
縁体の絶縁抵抗は1100MΩ・kmであった。また、
導体を絶縁体から引き抜く際の引抜力は6.0kgfで
あった。
【0037】〈比較例1〉外径0.05mmφの銅合金
線から成る素線を57本撚りした1次撚線を3本撚りし
た2次撚線から成る導体(最大外径0.90mmφ)を
用いたこと以外は、上記実施例1と同様にして高圧リー
ド線を得た。なお、絶縁体の絶縁抵抗は1300MΩ・
kmであった。また、導体を絶縁体から引き抜く際の引
抜力は6.0kgfであった。
【0038】〈比較例2〉外径0.127mmφの銅合
金線を素線として用い、この素線を7本撚りした1次撚
線を3本撚りした2次撚線を導体(最大外径0.82m
mφ)として用いたこと以外は、上記実施例1と同様に
して高圧リード線を得た。なお、絶縁体の絶縁抵抗は1
200MΩ・kmであった。また、導体を絶縁体から引
き抜く際の引抜力は3.0kgfであった。
【0039】〈比較例3〉絶縁体として厚さ0.25m
mの架橋ポリ塩化ビニル(XLPVC)を用いたこと以
外は、上記実施例1と同様にして高圧リード線を得た。
なお、絶縁体の絶縁抵抗は50MΩ・kmであった。ま
た、導体を絶縁体から引き抜く際の引抜力は4.0kg
fであった。
【0040】〈摺動屈曲試験〉各実施例及び各比較例で
作製した高圧リード線に対して摺動屈曲試験を以下のよ
うにして行った。まず、高圧リード線を約50cmの長
さに切断し、両端に高圧用コネクタを接続した。次に、
図4に示すように高圧リード線10の両端に、高圧用コ
ネクタを介してそれぞれ光源21及び高電圧回路31を
接続し、高電圧回路31を電源に接続した。次いで、高
圧リード線10を、直径d1が45mmのプーリー41
の外周にほぼ半周巻き付けた。この状態で光源21を図
示矢印X2の方向に往復移動させ、このとき光源21に
追従するようにプーリー41を図示矢印X1方向に連動
させた。
【0041】この摺動屈曲を上記の各高圧リード線に対
して繰返して実施し、下記項目について測定を行った。 (1)素線残存率:全素線本数に対する破断した素線本
数の割合(%)。 (2)DC絶縁破壊電圧:1インチφの金属マンドレル
に、高圧リード線を3回巻き付け、マンドレルを接地
し、導体(2次撚線)に直流(DC)電圧を印加したと
きの絶縁破壊電圧。 (3)電線リール又は把から引き出したときの曲げ癖の
有無(摺動屈曲前) (4)導体抵抗 なお、プーリー41の往復1回を1回の摺動屈曲とし、
上記(1)〜(3)については摺動屈曲回数を70万回
とし、上記(4)については摺動屈曲回数を100万回
とした。また、上記(2)及び(4)の測定は、摺動屈
曲試験の前後において行った。
【0042】結果をまとめて表1〜表3に示す。なお、
各高圧リード線の長さが若干異なるため、導体抵抗につ
いては50cmで規格化した値を示す。これらの結果よ
り、本発明の実施例の高圧リード線は、従来構成の比較
例1及び2の高圧リード線に比して、素線が極めて破断
しにくく、70万回の摺動屈曲に対しても十分な耐摺動
屈曲性を有することが確認された。また、本発明の実施
例の高圧リード線は、比較例2及び3の高圧リード線に
比べて絶縁破壊特性に優れることが判明した。さらに、
実施例1の高圧リード線は曲げ癖がつかなかったのに対
し、実施例2の高圧リード線は曲げ癖がついたことか
ら、導体における1次撚線の撚り方向を互いに逆向きに
することの有効性が確認された。またさらに、実施例1
の高圧リード線は試験前後で導体抵抗に変化がなかった
のに対し、実施例3の高圧リード線は、導体抵抗の有意
な増加が認められた。このことから、素線に銅合金線を
用いると、導電性を良好に維持できることがわかった。
さらにまた、実施例の高圧リード線において、実施例8
の高圧リード線とそれ以外の高圧リード線(実施例6を
除く)との比較から、導体の外径を1.0mm以下とす
ると耐摺動屈曲性がより高められることが確認された。
また、実施例6以外の実施例の高圧リード線は、実施例
6の高圧リード線に比べて素線残存率が有意に高くなっ
ている。このことから、導体を絶縁体から引き抜く際の
引抜力を上述した好適な範囲とすることにより、高圧リ
ード線の耐摺動屈曲性がより一層高められることが確認
された。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、摺
動屈曲に対する耐性(耐摺動屈曲性)が従来に比して格
段に向上された高圧リード線を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による高圧リード線の好適な実施形態の
構造を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明による高圧リード線を構成する導体の構
造を模式的に示す斜視図である。
【図3】図2に示す導体を構成する1次撚線の撚られる
前の状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の高圧リード線を用いた複写機のランプ
リードの構成例を示す模式図である。
【図5】高圧リード線において導体を絶縁体から引き抜
く際の引抜力を測定している状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1…素線、2a,2b…1次撚線、3a,3b…導体、
10…高圧リード線、11,51…絶縁体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−104015(JP,A) 特開 平6−290650(JP,A) 特開 平5−128918(JP,A) 実開 平4−111105(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 7/00 - 7/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の導体と、該導体の周囲を覆って
    いる絶縁体とを備える高圧リード線であって、 前記導体は、0.02〜0.18mmの外径を有する複
    数本の素線が撚り合わされた1次撚線が、1本の1次撚
    線を中心として複数本撚り合わされた同心撚りの2次撚
    線から成り、 前記絶縁体は、100〜3000MΩ・kmの絶縁抵抗
    を有する、ことを特徴とする高圧リード線。
  2. 【請求項2】 少なくとも1本の前記導体は、該導体を
    構成する前記1次撚線が、他の前記導体を構成する前記
    1次撚線の撚り方向に対して逆方向に撚り合わされたも
    のであることを特徴とする請求項1記載の高圧リード
    線。
  3. 【請求項3】 前記素線が銅合金線であり、前記導体の
    外径が0.35〜1.0mmであることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の高圧リード線。
  4. 【請求項4】 前記導体を前記絶縁体から引き抜く際の
    引抜力が1.0〜8.0kgfであることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の高圧リード線。
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