JP3092299B2 - ランレングス1/n圧縮フローティング符号の復号装置 - Google Patents

ランレングス1/n圧縮フローティング符号の復号装置

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JP3092299B2 JP04079485A JP7948592A JP3092299B2 JP 3092299 B2 JP3092299 B2 JP 3092299B2 JP 04079485 A JP04079485 A JP 04079485A JP 7948592 A JP7948592 A JP 7948592A JP 3092299 B2 JP3092299 B2 JP 3092299B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はイメージデータの高品質
な記録伝送に用いる復号装置であって、特に広い入力範
囲に渡って瞬時S/N比特性が良好なランレングス1/
n圧縮フローティング符号の復号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の衛星PCM放送やデジタル・オー
ディオ・テープレコーダ(以下、DATと略す)におい
ては、圧縮による品質劣化を抑えながらハードウェア量
とのトレードオフを考慮した結果、比較的軽い圧縮率を
採用している。これらの例としては折れ線符号があり、
DATにおいては12ビットの13折れ線符号が用いら
れている。詳細な技術規格は日本電子機械工業会発行の
「EIAJ CP−2305 DAT Cassett
e System Part1: Dimension
and Characteristics」に示され
ている。
【0003】図19(b)はDATに使用されている1
3折れ線符号(12ビット)の変換方法を説明する図で
あり、正の範囲を示す。図中の枠内において()内の数
字は10進数、それ以外の数字は2進数である。2進数
の最上位ビット(以下、MSBという)は極性ビットP
であり、正の範囲では「0」、負の範囲では「1」であ
る。図中の「ABCDEFGH」は「0000000
0」から「11111111」までの値であり、「*」
は任意の2進数である。また、L0は元データの極性ビ
ットを除いた上位で「0」が連続する連続データQ0の
ランレングスである。以上のような符号方法について、
以下その手順について説明する。
【0004】図19(b)は符号化と復号化の変換を具
体的に示す図である。先ず、13折れ線符号(12ビッ
ト)の符号化の方法および装置について説明する。16
ビットの領域を正の範囲で7分割し、それぞれの領域に
応じてシフト量を操作する。同図より明らかな通り、領
域分割はMSB側から見て初めに「1」のある位置によ
り行える。言い換えると、極性ビットを除いた「0」の
連続データのランレングスL0で決定できる。ランレン
グスL0を「0」から「7以上」までの8通りとし、L
0の補数をレンジデータとして指数表現する。例えば、
元データが「1216(10進)」すなわち「0000
010011000000(2進)」の場合、連続デー
タQ0のランレングスL0は「4」となる。レンジデー
タQ2は「100」を反転した「011」である。ま
た、「ABCDEFGH」は「00110000」であ
る。従って、出力データは「00110011000
0」となる。図19(a)は上記の概念を図式化して示
した図である。出力データは極性ビットPと、領域を表
すレンジデータQ2と、シフトした仮数データD2とを
合成して12ビットにする。レンジデータQ2は固定語
長であり、3ビットである。元データが2’S(トゥー
ズ)コンプリメンタリである場合には、負の範囲はP以
下のビットを全てビット反転させることにより、正の範
囲と全く同様の符号化ができる。このように、負の範囲
でビット反転させた符号を折り返し2進符号と呼ぶ。以
下の説明は特に断らない限り、折り返し2進符号を用い
ることにするが、2’Sコンプリメンタリとの変換は相
互に可能である。
【0005】次に、13折れ線符号(12ビット)の復
号化の方法および装置について説明する。
【0006】復号化は、折れ線符号のレンジデータQ2
の位置が既知であるので、極性ビットP以降の3ビット
をみて、指数部すなわちレンジを再生する。仮数データ
D2の位置も既知であるので、レンジデータQ2によっ
て直線符号(16ビット)のランレングスL0を復元
し、反転ビットT0と、その後に仮数データD2を付け
る。元データの符号長W0に満たない時は、固定値を充
てる。このような手順に従って、復号化の処理を行う。
【0007】以上説明した符号化および復号化を行う
と、情報の丸めにより表現精度が変わる。情報の丸めは
シフト操作により発生する。ランレングスL0が「6」
と「7以上」では同じとするので、シフトは7種類とな
る。よって、正と負で合わせて14種類となるが、中心
の領域では正と負で同じシフト操作をするので、全領域
の入出力特性は13種類の折れ線で表すことができる。
【0008】図19(b)のそれぞれの領域において、
表現精度すなわち分解能はランレングスL0によって変
化する。ランレングスL0が「0」ないし「6」の時、
分解能は語長換算のビット数で10ビットないし16ビ
ットである。
【0009】以上説明した内容を(表1)にまとめて示
す。
【0010】
【表1】
【0011】図20は従来の折れ線符号を用いた符号装
置の圧縮符号を復号装置で復号して伸長した復元符号の
特性図である。同図の横軸に入力レベル、縦軸に瞬時S
/N比を示す。ただし、瞬時S/N比は矩形波のS/N
比向上分の約2dBを、簡単のため省略している。同図
において、Z1は13折れ線符号(12ビット)の特性
を示すものである。Z1について説明する。入力レベル
0dBは符号で表現できる最大の正弦波の振幅を基準に
する。直線符号の「P11111111111111
1」がこれに相当する。入力レベル0dBないし−6d
Bの範囲では直線符号で「P1***・・・」となり、
(表1)よりランレングスL0が「0」であるので分解
能は10ビットである。10ビットデータの量子化ノイ
ズは1ビット当り−6dBとして−60dBになる。従
って、入力レベル0dBないし−6dBの瞬時S/N比
は60dBないし54dBとなる。
【0012】次に、入力レベル−6dBないし−12d
Bの範囲では直線符号で「P01***・・・」とな
り、(表1)よりランレングスL0が「1」であるので
分解能は11ビットである。11ビットデータの量子化
ノイズは−66dBになる。従って、瞬時S/N比は6
0dBないし54dBとなる。以下同様に、−96dB
までの領域で瞬時S/N比を求め、特性曲線にしたのが
Z1である。ここで、入力レベル−36dB以下では直
線符号(16ビット)の特性曲線と同じになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来の装置では、瞬時S/N比が最良でも60dBしか
なく、さらに微小な入力レベルでは直線符号(16ビッ
ト)と同様に瞬時S/N比が低下する。過大入力に対す
るマージン(ヘッドルーム)確保が要求される業務用の
デジタル記録再生装置では、平均入力レベルを低く設定
して記録するので、実質的に利用できるダイナミックレ
ンジが狭くなること、および、入力レベルのかなりの範
囲で瞬時S/N比が不十分となるので、増幅・減衰を繰
り返す編集では劣化が増大するといった問題を有してい
る。前述の通り、この問題は直線符号(16ビット)で
あっても同様である。
【0014】好ましくは、聴覚検知限界約48dB以上
の瞬時S/N比特性を入力レベル0ないし−96dBの
広い範囲において満たすことが要求される。
【0015】そのための改良方法として、従来の13折
れ線符号(12ビット)を16ビットに拡張する方法が
容易に考えられる。(表2)は直線符号(20ビット)
から折れ線符号(16ビット)に変換する方法について
示すものである。(表2)において、仮数データD2の
語長が12になるので、全体に分解能が4ビット増加す
る。
【0016】
【表2】
【0017】(表2)に示す折れ線符号(16ビット)
を用いて圧縮符号を復号して伸長する復元符号の特性図
は図20中のZ2のようになる。この改良された方法に
よる装置では瞬時S/N比が全領域で24dBだけ向上
するが、入力レベル−72dBないし−96dBの範囲
では瞬時S/N比が48dB以下であり不十分である。
従って、この信号を増幅器で増幅すれば、その量子化ノ
イズが聴覚検知されるという問題をなお有している。
【0018】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、入力レベル0ないし−96dBの広い範囲におい
て、瞬時S/N比の聴覚検知限界である約48dB以上
を確保することを大目的とする。なお、その他の目的は
正負の極性に対応し、指数部レンジに寄生するオフセッ
トの偏りを防止し、圧縮剰余データの復号処理を具体化
し、パイプライン処理により高速に連続処理を実現する
装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のランレングス1/n圧縮フローティング符号装
置は、上位で所定論理のビットが連続する圧縮連続デー
タQ1、前記圧縮連続データQ1の連続性をブレークす
る反転ビットT1、ランレングスを圧縮する時に生じる
剰余F1を表す圧縮剰余データC1および仮数データD
1によって構成する圧縮データを入力する入力部と、圧
縮剰余データC1を格納するC1メモリと、Q1のラン
レングスをn倍に伸長し、C1メモリの値に応じた長さ
の連続データを付加し、Q0の連続性をブレークする反
転ビットT0を付加し、引き続き仮数データD1を付加
する伸長手段と、伸長手段から連続データQ0,反転ビ
ットT0および仮数データD0を読み出して伸長データ
を出力する出力部とを備えている。
【0020】ただし、連続データQ0のランレングスを
L0、圧縮連続データQ1のランレングスをL1、圧縮
剰余データC1から求める剰余をF1、nを2以上の整
数とするとき、 L0=L1*n+F1 D0=D1 とする。
【0021】また、他の目的のため、極性ビットを格納
するMSBラッチと、入力分配のための入力手段と、奇
遇データを多重する出力手段と、圧縮データの下位に固
定データを付加する伸長手段、あるいは圧縮剰余データ
C1の値によりランレングスを追加する伸長手段を備え
るものである。
【0022】
【作用】本発明は上記した装置により、ランレングスを
約1/nに圧縮したランレングス1/n圧縮フローティ
ング符号を入力部へ入力する。入力部は取り込んだ圧縮
データをC1メモリおよび伸長手段へ供給する。C1メ
モリは抽出した圧縮剰余データC1を記憶保持し伸長手
段へこのデータを供給する。伸長手段は取り込んだ圧縮
データをn倍に伸長し、C1メモリから入力された圧縮
剰余データに基づいてランレングスをさらに延長した後
に反転ビットを付加し、さらに仮数部を付加したデータ
を出力部へ供給する。出力部は伸長手段からのデータす
なわち伸長により復元された元データを外部に出力す
る。
【0023】圧縮データであるランレングス1/n圧縮
フローティング符号は圧縮連続データと反転ビットと圧
縮剰余データとで指数部すなわちレンジを構成する。指
数部すなわちレンジは元データのランレングスに応じて
次のように変化する。すなわち、元データのランレング
スが小さい時は指数部すなわちレンジを少ないビット数
で表し、ランレングスが大きくなるとビット数をさらに
割り当てて指数部すなわちレンジを表す。また、符号全
体の語長を所定の長さとするので、仮数部へ割り当てる
ビット数はランレングスに応じて変化する。これらの作
用により、出力部から出力する圧縮符号の有する表現空
間が拡張され、また表現精度を最大にできる。このよう
な圧縮データを復元できるものである。
【0024】また、MSBラッチにより入力データの絶
対値をとって折り返し2進符号化することで正負の極性
に対応し、伸長後の下位データに生じるブランクに固定
値”100・・・”あるいは”011・・・”を充当す
るので指数部レンジに寄生するオフセットの偏りを防止
し、C1メモリの出力データを用いて圧縮剰余データに
応じたランレングスの追加伸長を行い、入力分配および
出力手段の多重化セレクタによるパイプライン処理によ
り高速連続処理ができるようになる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0026】図1は本発明の第1の実施例におけるラン
レングス1/2圧縮フローティング符号の復号装置の構
成を示す概略ブロック図である。図面とともに動作を説
明する。
【0027】2’Sコンプリメントで表現されるMSB
ファーストのシリアルデータCMPDATが入力部10
01へ入力される。入力部1001で2’Sコンプリメ
ントから折り返し2進符号へ変換する。折り返し2進符
号へ変換するのは以降の処理が簡単になるためである。
入力部1001において、極性ビットであるMSBをM
SBメモリ1002に格納しておき、格納されたMSB
でMSB以下のビットを反転して変換する。これによ
り、入力データの絶対値をとった折り返し2進符号化と
することで正負の極性ともに同じ伸長復号処理とするこ
とができ、ハードを簡単にすることができる。折り返し
2進符号は伸長手段1003へ供給するとともに、C1
メモリ1004へも供給する。伸長手段1003はシフ
トイネーブル機能付きのシフトレジスタで構成し、入力
データを順次内部へ格納するが、圧縮剰余データC1の
部分だけはシフト入力をマスクし、以降の仮数データを
前詰めにして格納する。伸長手段1003は次のタイミ
ングで、出力部1005に格納したデータを出力する。
この時、ランレングスの部分については出力シフトのイ
ネーブルを1つおきにすることにより、ランレングスを
実質的に2倍に伸長して出力する。出力部1005はM
SBメモリ1002のデータと伸長手段1003のデー
タを多重した2’Sコンプリメントの出力データを外部
へ出力する。タイミング生成部1006は各部にそれぞ
れ所要のタイミング信号を供給する。
【0028】図2は第1の実施例における概略の動作タ
イミング図である。入力データの形式は前記したように
2’Sコンプリメントで表現されるMSBファーストの
シリアルデータである。この16ビットデータを前詰め
にして入力する。SFCKはビットクロックの2倍、サ
ンプリング周波数の64倍の周波数のクロックである。
すなわち、SFCKの2周期で1ビットを入力する。他
の方法としてはSFCKの1周期で1ビットを入力して
前詰めとし、後ろをゼロデータで埋めてもよい。Lチャ
ンネルとRチャンネルを多重しているのでLチャンネル
だけでは32クロック分の時間が割り当てられる。LR
CKはLチャンネルとRチャンネルを識別するクロック
である。
【0029】このような入力データのLチャンネル分を
次のRチャンネルの入力タイミングで出力する。伸長し
てビット数を28にした出力データはSFCKの1周期
で1ビットを出力する。後ろの4ビットはゼロデータで
埋められる。
【0030】Rチャンネルのデータも同時に伸長するた
めに、図1の復号装置1008を2つ配置して並列処理
する。
【0031】図3はLチャンネルとRチャンネルを伸長
する復号装置のブロック図である。図3において、復号
装置1008Aと復号装置1008Bは同じ装置であ
り、LRCKの表と裏でそれぞれ動作するよう入力18
02Bの前にインバータ1090を入れる。出力データ
1804Aと出力データ1804Bはマルチプレクサ1
091で多重して多重出力データ1904を出力データ
DADTとして出力する。このようにして、入力分配お
よび出力手段の多重化セレクタによるパイプライン処理
により高速連続処理ができるようになる。
【0032】図4は伸長手段1003の具体回路図であ
る。伸長手段は14個のシフトレジスタで構成される。
シフトレジスタ1301ないし1314は非同期リセッ
ト付き同期イネーブル型シフトレジスタである。これら
を順次シリアルに接続し、共通のクロックSFCKと、
共通のイネーブル信号DSFENと、共通の非同期ロー
ド信号NLO1Tを供給する。同図において、入力デー
タDSIDTはイネーブル信号DSFENが論理「H」
のときクロックSFCKの立ち上がりでシフトレジスタ
1301にラッチされ、同時に内部データは順次右側へ
シフトする。非同期ロード信号NLO1Tを供給する
と、ダイレクトにデータ”000・・・0”が内部にロ
ードされクリアされる。
【0033】図5はシフトレジスタ1301ないし13
14の内部回路図である。基本回路であるので動作説明
は省略する。
【0034】図6はMSBメモリ1002の具体回路図
である。入力データCMPDATを端子1201から入
力し、セレクタ1021とD型フリップフロップ(以
下、DFFという)1022で構成する同期イネーブル
付きDFFでMSBをラッチする。MSBファーストの
データであるのでLチャンネルの最初のビットスロット
で論理「L」になるNLO1Tでイネーブルにする。ラ
ッチしたデータDLMSBは次のLチャンネルデータが
くるまで保持される。
【0035】図7はC1メモリ1004の具体回路図で
ある。セレクタ1042とDFF1043からなる同期
イネーブル付きDFFの入力データとしてDSIDTを
供給する。イネーブルデータはLDAT0DDを供給す
る。ただし、イネーブルデータが論理「L」の時データ
ラッチし、論理「H」のときデータを保持する。したが
って、LDAT0DDが論理「H」になるとその時のD
SIDTすなわちC1データの値をラッチして以降これ
を保持する。この保持したデータをDLC1として出力
する。
【0036】図8はタイミング生成部1006の具体回
路図である。内部の動作を簡単に説明し、出力の信号に
ついて特に説明する。1041はJK型フリップフロッ
プ(以下、JKFFという)である。折り返し2進符号
にした入力データDSIDTのMSBを除いたデータを
入力端子Kへ供給し、最初に現れる論理「H」で出力端
子Qを論理「H」に保持する。また、L26Tとオアを
とっているのでLチャンネルの第26ビット以降のタイ
ミングでは必ず出力端子Qが論理「H」に保持される。
この出力端子QのデータをLDAT1とする。LDAT
1DはLDAT1をSFCKで1クロック遅延したも
の、LDAT1DDはLDAT1をSFCKで2クロッ
ク遅延したもの、LDAT1DDDはLDAT1をSF
CKで3クロック遅延したものである。なお、JKFF
1041はLチャンネルの初期にNLO1Tで初期化さ
れる。
【0037】DSR13から2倍に伸長したランレング
スの直後にある反転ビットT1またはR24Tを検出し
てRSRT1を論理「H」に保持する。このRSRT1
をSFCKで遅延させRSRT1D,RSRT1DDを
生成する。
【0038】BITAD0はNL01Tで初期化しSF
CKでカウントアップする6ビットカウンタのLSBで
ある。したがって、ビットスロットの番号の奇遇を表
す。また、6ビットカウンタの値をデコーダでデコード
してLチャンネルの第26番目のスロットを示すL26
TおよびRチャンネルの第24番目のスロットを示すR
24Tをそれぞれ出力する。
【0039】DSFENは伸長手段1003のシフトイ
ネーブルを制御するのに使う。DSIDTのシフトイン
と伸長データのシフトアウトでは動作が異なるのでそれ
ぞれタイミング信号を切り換えている。
【0040】DSIDTのシフトイン時には、NLO1
Tが論理「H」で、DLC1MSKが論理「L」で、B
ITAD0が論理「H」ならDSFENは論理「H」を
出力する。
【0041】伸長データのシフトアウト時には、C1メ
モリの格納データDLC1の論理によってさらに伸長す
るために、DLC1の論理が論理「H」のときRSRT
1とオア演算をして、DSFENは論理「H」を出力す
る。また、DLC1の論理が論理「L」のときRSRT
1Dをオア演算して、DSFENは論理「H」を出力す
る。
【0042】図9(a),(b)はそれぞれ入力部10
01,出力部1005の具体回路図である。詳細な説明
は省略するが、出力部1005でDFFを1段介して出
力しているのは、セレクタ出力にハザードを生じるので
これを整形するのと、伸長手段1003の出力タイミン
グを調整して最終出力とするためである。また、同図の
JKFFは圧縮データのLSB側に付加する固定デー
タ”1000・・・”を生成するものである。
【0043】以上説明した第1の実施例について、次に
タイミングチャートとともに動作を説明する。図10な
いし図13は伸長手段1003の入出力データおよびタ
イミング生成部1006のタイミング処理を説明する図
である。入力データのランレングスとC1に応じてそれ
ぞれ、図10はランレングスL1が0でC1=1の場
合、図11はランレングスL1が10でC1=1の場
合、図12はランレングスL1が10でC1=0の場
合、図13はランレングスL1が13でC1=1の場合
のタイミングチャートである。入力データDSIDTは
折り返し2進符号であり、極性ビットを除けばランレン
グスL1の部分はデータ”0”が連なる。入力データを
シフトレジスタ1301ないしシフトレジスタ1314
に順次シフト入力する。DSR1ないしDSR14はシ
フトレジスタ301ないしシフトレジスタ314の内部
出力データである。伸長手段1003への入力過程では
初期化パルスNLO1Tで初期化した後、ランレングス
に応じてタイミング生成部1006で生成するLDAT
1を基にシフト動作を制御する。反転ビットT1と残り
部分のデータD1をシフト入力する。シフト動作を直接
制御するのはDSFENである。
【0044】例えば図12において入力データは、MS
B以下、10個の”0”、反転ビットT1の”1”、圧
縮剰余データC1、残り部分のデータD1”AB・・”
である。このようなデータが入力された時、タイミング
生成部1006は、MSBを除くため3以上の奇数スロ
ット毎にDSFENを論理「H」にする。この結果、伸
長手段1003は3以上の奇数スロット毎にシフト入力
され、10個の”0”と反転ビットT1が内部メモリに
格納される。その後、タイミング生成部1006は反転
ビットT1の位置でSFCKに同期してLDAT1を論
理「H」とする。タイミング生成部1006は、圧縮剰
余データC1のタイミングではDSFENを論理「L」
として、伸長手段1003のシフト入力を禁止する。こ
れにより、伸長手段1003は、圧縮剰余データC1を
スキップし、圧縮剰余データC1以降の仮数データD1
を引き続き内部へシフト入力する。こうして全体で14
ビットを格納する。なお、C1メモリ1004はLDA
T1DないしLDAT1DDDを用いて圧縮剰余データ
C1のデータを内部へ格納する。このようにして圧縮デ
ータを格納する。
【0045】次に、格納した圧縮データをRチャンネル
のデータタイミングにおいて伸長して取り出す過程につ
いて説明する。
【0046】図12において、LRCKの立ち上がり時
には伸長手段1003にMSBデータと圧縮剰余データ
C1を除く圧縮データが用意されている。圧縮データの
取り出しを間欠的にして、出力データタイミングに合わ
せることで、出力のランレングスを伸長する。そのため
に、ランレングスL1に相当するデータ区間では、シフ
トイネーブルDSFENを1つおきに論理「H」にす
る。また、圧縮剰余データC1の値によって、さらに1
スロット分伸長する。これらのタイミング制御はタイミ
ング生成部1006のDSFENにより行う。RSRT
1はDSR13またはR24TのいずれかによってSF
CKに同期して論理「H」にセットされる。すなわちタ
イミング生成部1006は、DSR13のT1=”1”
が検出されるかまたはRチャンネルの第24番目のスロ
ットであるR24Tの固定のタイミングでRSRT1を
論理「H」にする。C1メモリ1004の出力C1が”
0”であればRSRT1を遅延したRSRT1Dとを用
いてDSFENをマスクし、その間だけDSFENを強
制的に論理「L」にする。図12の場合、C1=0であ
るのでこれに該当し、したがって出力のランレングスが
さらに1スロット分伸長する。
【0047】以降は、残り部分のデータD1すなわちA
BCを順次出力する。その後のブランク部には固定デー
タ”1000・・・”が入力部1001から充当され、
全体長を28ビットにまで伸長する。さらに、4ビット
分の”0”を付加して32ビットとし出力部1005で
1クロック遅延して出力端1804から出力信号DAD
ATとして出力する。このように、伸長後の下位データ
に生じるブランクに固定値”1000・・・”を充当す
るので、ある指数部レンジの表現空間の中心に最も近い
データとなり、したがって寄生するオフセットの偏りを
防止し、滑らかなレンジ遷移ができるようになり、実質
的に歪率を改善できる。なお、固定値は”0111・・
・”であっても全く同等である。
【0048】次に、図13はランレングスL1が13の
場合であるが、図12と動作が異なるのは、以下の点で
ある。ランレングスの大きい場合にこれを打ち切るため
固定のタイミングでLDAT1を論理「H」にする。そ
のため、タイミング生成部1006でL26Tを生成し
LDAT1に反映させる。したがって、反転ビットT1
の有無にかかわらず、L26TのタイミングでLDAT
1を論理「H」にする。また、RSRT1をR24Tの
タイミングで強制的に論理「H」にして圧縮剰余データ
C1によりDSFENをマスクするタイミングを作る。
図10および図11はランレングスが0および10の場
合であるが、動作としては以上の説明と同じになるの
で、省略する。ただし、C1=1であるのでランレング
スL1を2倍に伸長するのみであり、C1による追加伸
長は行わない。
【0049】このようにして得られる圧縮データについ
て、その符号構成のいくつかの例とその符号の持つ特性
について説明する。
【0050】図14(a)は本発明の実施例に使用する
ランレングス1/2圧縮フローティング符号の構成を示
す概念図であり、図14(b)は直線符号(30ビッ
ト)をランレングス1/2圧縮フローティング符号(1
6ビット)に圧縮する符号変換を説明するための図であ
る。図中、従来例と同様部分には同一記号を付与してい
る。
【0051】以下、図に従って、まず圧縮(符号化)の
手順について説明する。圧縮連続データQ1は連続デー
タQ0のランレングスL0を2で除算して整数化したラ
ンレングスL1の長さを有する連続データである。すな
わち、 L1=int(L0/2) である。また、整数除算の剰余項を圧縮剰余F1とする
と、 F1=L0 mod 2 である。
【0052】反転ビットT1は圧縮連続データQ1のラ
ンをブレークする反転ビットである。圧縮剰余データC
1は圧縮剰余F1を補数表現したものである。また、仮
数データD1はデータD0の上位の部分データである。
ランレングス1/2圧縮フローティング符号は、極性ビ
ットP,圧縮連続データQ1,反転ビットT1,圧縮剰
余データC1,仮数データD1の順に配置する。
【0053】以下、図14(b)に基づいてランレング
スL0が「0」ないし「28」の場合について説明す
る。
【0054】L0=0の時、L1,F1は、 L1=int(0/2)=0 F1=0 mod 2 =0 である。
【0055】ランレングスL1が「0」であるので圧縮
連続データQ1は無い。圧縮剰余データC1は「1」で
ある。データD0は30ビットで、その内の上位13ビ
ット「ABCDEFGHIJKLM」が仮数データD1
である。ランレングス1/2圧縮フローティング符号は
極性ビットP,反転ビットT1,圧縮剰余データC1お
よび仮数データD1をこの順に配置して、「P11AB
CDEFGHIJKLM」である。
【0056】同様にして以下を求める。 L0=1の時、 L1=int(1/2)=0 F1=1 mod 2 =1 より、圧縮連続データQ1は無く、圧縮剰余データC1
は「0」である。データD0の上位13ビット「ABC
DEFGHIJKLM」が仮数データD1である。ラン
レングス1/2圧縮フローティング符号は「P10AB
CDEFGHIJKLM」である。
【0057】L0=2の時、 L1=int(2/2)=1 F1=2 mod 2 =0 より、連続データQ1は「0」であり、圧縮剰余データ
C1は「1」である。データD0の上位12ビット「A
BCDEFGHIJKL」が仮数データD1である。ラ
ンレングス1/2圧縮フローティング符号は「P011
ABCDEFGHIJKL」である。
【0058】L0=3の時、 L1=int(3/2)=1 F1=3 mod 2 =1 より、連続データQ1は「0」であり、圧縮剰余データ
C1は「0」である。データD0の上位12ビット「A
BCDEFGHIJKL」が仮数データD1である。ラ
ンレングス1/2圧縮フローティング符号は「P010
ABCDEFGHIJKL」である。
【0059】また、 L0=20の時、 L1=int(20/2)=10 F1=20 mod 2 =0 より、連続データQ1は「0000000000」であ
り、圧縮剰余データC1は「1」である。データD0の
上位3ビット「ABC」が仮数データD1である。従っ
て、ランレングス1/2圧縮フローティング符号は「P
000000000011ABC」である。
【0060】さらに、 L0=28の時、 L1=int(28/2)=14 F1=28 mod 2 =0 より、連続データQ1は「0000000000000
0」であり、圧縮剰余データC1は「1」である。デー
タD0はなく、仮数データD1もない。従って、ランレ
ングス1/2圧縮フローティング符号は「P00000
0000000001」である。
【0061】このようにして、直線符号(30ビット)
をランレングス1/2圧縮フローティング符号(16ビ
ット)に圧縮する。
【0062】次に、伸長(復号化)の手順について説明
する。復号化の手順は、圧縮データから極性ビットPを
除き、圧縮連続データQ1と反転ビットT1からランレ
ングスL1を得る。また、反転ビットT1の直後にある
圧縮剰余データC1(1ビット)と仮数データD1を得
る。圧縮剰余データC1を反転した圧縮剰余F1を得
る。
【0063】これらより、元データの連続データQ0の
ランレングスL0は、 L0=2*L1+F1 から求める。
【0064】連続データQ0はランレングスL0の長さ
の「0」を連ねて復元する。連続データQ0の後に反転
ビットT0を付け、その後に仮数データD1を付加す
る。極性ビットPを先頭に付けて元データとするが、こ
の符号長がW0に満たない時は仮数データD1の下位に
固定値を充てて符号長をW0にする。この手順に従っ
て、復号化の処理を行う。
【0065】以下に、図14(b)を参照しながらラン
レングスL1のいくつかの場合について具体的に説明す
る。
【0066】L1=0かつF1=0の時、 L0=2*0+0=0 であるから、連続データQ0は無い。仮数データD1は
13ビットで「ABCDEFGHIJKLM」である。
このとき、元データは、極性ビットP,反転ビットT0
および仮数データD1をならべて、「P1ABCDEF
GHIJKLM***************」とな
る。なお、「***・・・」は固定値「011・・・」
を充てるものとする。
【0067】以下同様に、L1=10かつF1=0の
時、 L0=2*10+0=20 であるから、連続データQ0は「0000000000
0000000000」、また仮数データD1は「AB
C」である。このとき、元データは、極性ビットP,連
続データQ0,反転ビットT0および仮数データD1を
ならべて、「P000000000000000000
001ABC*****」となる。
【0068】このようにして、ランレングス1/2圧縮
フローティング符号(16ビット)から直線符号(30
ビット)を復号化して伸長する。
【0069】以上と同様にして、全ての場合についてま
とめた結果を(表3)に示す。
【0070】
【表3】
【0071】(表3)において、直線符号(28ビッ
ト)は折り返し2進符号であり、フローティング符号は
折り返し型のランレングス1/2圧縮フローティング符
号である。ランレングスL0、ランレングスL1および
分解能の欄は10進数である。
【0072】圧縮符号を復号して伸長した復元符号の表
現精度すなわち分解能は、直線符号における直線符号の
丸め精度で決定され、ランレングスL0によって変化す
る。(表3)より、最高28ビットないし15ビットの
精度が得られる。
【0073】ここで、直線符号を入力として、ランレン
グス1/2圧縮フローティング符号を用いて圧縮符号化
し、この符号を復号して伸長した復元符号を出力する場
合の瞬時S/N比について説明する。ただし、簡単のた
め瞬時S/N比は矩形波のS/N比向上分(約2dB)
を省略する。入力レベルは符号で表現できる最大の正弦
波の振幅を基準(0dB)にする。直線符号の「P11
11・・・」がこれに相当する。
【0074】入力レベル0dBないし−6dBの範囲
は、直線符号で「P1ABC・・・」であり、(表3)
より分解能は15ビットである。15ビットデータの量
子化ノイズは1ビット当り−6dBとして−90dBに
なる。従って、入力レベル0dBないし−6dBの領域
で瞬時S/N比は90dBないし84dBとなる。
【0075】入力レベル−6dBないし−18dBの範
囲では直線符号で「P01ABC・・・」または「P0
01ABC・・・」となり、(表3)より分解能は16
ビットである。16ビットデータの量子化ノイズは−9
6dBであるので、瞬時S/N比は90dBないし78
dBとなる。
【0076】入力レベル−18dBないし−30dBの
範囲では直線符号で「P0001ABC・・・」または
「P00001ABC・・・」となり、(表3)より分
解能は17ビットである。17ビットデータの量子化ノ
イズは−102dBであるので、瞬時S/N比は84d
Bないし72dBとなる。
【0077】以下同様に、−180dBまでの入力レベ
ル領域で瞬時S/N比を求める。図16はランレングス
1/2圧縮フローティング符号を用いた圧縮符号を復号
して伸長した復元符号の瞬時S/N比特性図である。同
図の横軸に入力レベル、縦軸に瞬時S/N比を示す。同
図の特性曲線X1は(表3)に示すランレングス1/2
圧縮フローティング符号の瞬時S/N比を表すものであ
る。図より特性曲線X1は、入力レベル0dBないし−
96dBの範囲で瞬時S/N比の聴覚検知限界48dB
をほぼ上回っていると言える。
【0078】従来の直線符号(16ビット)に比べ、入
力レベル−96dBのところで約42dBもの瞬時S/
N比改善が達成される。瞬時S/N比の改善は入力レベ
ル−18dBから−180dBの広範囲にわたり作用す
る。入力レベル0dBから−6dBの範囲で瞬時S/N
比が劣化するが、高々6dBの劣化であり、なお90d
Bないし84dBの瞬時S/N比を有する。この領域は
マージンとして留保し、通常は殆ど使用しない範囲であ
るので、全く問題とならない。
【0079】また、図20の特性曲線Z2に示す折れ線
符号(16ビット)との比較においても、入力レベル0
dBから−12dBの範囲で6dBの改善があり、しか
も−96dBでは18dBの改善が得られる。
【0080】このように微小レベルの信号を増幅して
も、入力レベル−96dBまでの広い範囲にわたって量
子化ノイズを聴覚検知限より小さくすることができる。
従って、十分にヘッドルームを確保して録音レベルを設
定でき、後の編集で任意に増幅できる。また、微小レベ
ルの信号に発生する固有スペクトルの量子化ノイズの問
題を改善するために、白色雑音(ディザ)を付加してノ
イズスペクトルを分散させるなどの処理を無くすことが
できる。
【0081】現在の技術では入力レベル0dBから−1
80dBもの広範囲な信号を増幅したり、AD変換器で
デジタル化することは困難であるが、高温超伝導を利用
する機能素子や回路技術の将来の発展により、本発明の
効果が最大限に発揮できるようになる。なお、(表3)
においてランレングス1/2圧縮フローティング符号の
増加特性を考察する。実施例では圧縮剰余データC1を
圧縮剰余F1の補数としたことにより、レンジの境界で
は上位のレンジの数値の方が下位のレンジよりも必ず大
きい。従って、この符号は単調増加特性を有する。仮に
圧縮データを直線符号(16ビット)と誤って再生する
ことがあっても、単調増加特性であればレベルの逆転や
ジャンプを起こさないので有利である。この作用は、圧
縮剰余データC1を圧縮剰余F1の補数としたことによ
るが、必ずしも補数とする必要は無く他の表現であって
もよい。
【0082】前述したように、現在の技術では入力レベ
ル0dBから−180dBもの広範囲な信号を増幅した
り、AD変換器でデジタル化することは困難である。そ
こで、直線符号を30ビット用意することができない場
合、第1の実施例のように直線符号の短縮を行っても良
い。(表4)は直線符号(28ビット)をランレングス
1/2圧縮フローティング符号(16ビット)に圧縮伸
長する符号復号装置について表すものである。
【0083】
【表4】
【0084】この場合、ランレングスL0を最大26で
打ち切る。ランレングスL0=26の時、反転ビットT
0を省略し、残り部分のデータをD0とする。符号化は
同様にするが、圧縮剰余データC1を省略してその代わ
りに仮数データD1すなわちD0を配置する。ランレン
グスL0の打ち切りによって、瞬時S/N比特性は図1
6における特性曲線X2となる。入力レベル−162d
Bから0dBの範囲では同図のX1と同一である。
【0085】また、全く同様に、直線符号を24ビット
に短縮を行っても良い。(表5)は直線符号(24ビッ
ト)をランレングス1/2圧縮フローティング符号(1
6ビット)に圧縮伸長する符号復号方法について表すも
のである。
【0086】
【表5】
【0087】この場合、ランレングスL0を最大「1
8」で打ち切る。ランレングスL0=18の時、反転ビ
ットT0を省略し、残り部分のデータをD0とする。符
号化は同様にするが、ランレングスL1は最大値が
「9」であることが判っているので、反転ビットT1は
何であっても良い。さらに、圧縮剰余データC1を省略
してその代わりに仮数データD1すなわちD0を配置す
る。ランレングスL0の打ち切りによって、瞬時S/N
比特性は図16における特性曲線X3となる。入力レベ
ル−114dBから0dBの範囲では同図のX1と同一
である。以上述べた特性曲線X1,X2,X3の何れで
あっても、入力レベル0dBから−96dBまでの範囲
で瞬時S/N比の聴覚検知限界をほぼクリアできる。
【0088】次に、本発明の第2の実施例について、図
面を参照しながら説明する。図15(a)は本発明の第
2の実施例におけるランレングス1/4圧縮フローティ
ング符号の構成を示す概念図であり、図15(b)は変
換処理を説明するための具体例を表す図である。図中、
従来例と同様部分には同一記号を付与している。
【0089】以下、図に従って、まず圧縮(符号化)の
手順について説明する。第2の実施例は直線符号(32
ビット)をランレングス1/4圧縮フローティング符号
(16ビット)に圧縮伸長する復号装置である。
【0090】圧縮連続データQ1は連続データQ0のラ
ンレングスL0を「4」で除算して整数化したランレン
グスL1の長さを有する連続データである。
【0091】L1=int(L0/4) また、整数除算の剰余項を圧縮剰余F1とすると、 F1=L0 mod 4 である。
【0092】反転ビットT1は圧縮連続データQ1のラ
ンレングスをブレークする反転ビットである。圧縮剰余
データC1は圧縮剰余F1を補数表現するものである。
また、仮数データD1はデータD0の上位側の部分デー
タである。ランレングス1/4圧縮フローティング符号
は、極性ビットP,圧縮連続データQ1,反転ビットT
1,圧縮剰余データC1,仮数データD1の順に配置す
る。
【0093】以下、図15(b)に基づいてランレング
スL0が「0」ないし「28」の場合について説明す
る。
【0094】L0=0の時、 L1=int(0/4)=0 F1=0 mod 4 =0 より、ランレングスL1が「0」であるので、圧縮連続
データQ1は無い。圧縮剰余データC1は「11」であ
る。データD0は30ビットで、その内の上位12ビッ
ト「ABCDEFGHIJKL」が仮数データD1であ
る。ランレングス1/4圧縮フローティング符号は極性
ビットP,反転ビットT1,圧縮剰余データC1および
仮数データD1をこの順に配置して、「P111ABC
DEFGHIJKL」である。
【0095】以下同様に、L0=1の時、 L1=int(1/4)=0 F1=1 mod 4 =1 より、圧縮連続データQ1は無く、圧縮剰余データC1
は「10」である。データD0の上位12ビット「AB
CDEFGHIJKL」が仮数データD1である。ラン
レングス1/4圧縮フローティング符号は「P110A
BCDEFGHIJKL」である。
【0096】L0=3の時、 L1=int(3/4)=0 F1=3 mod 4 =3 より、連続データQ1は「0」であり、圧縮剰余データ
C1は「00」である。データD0の上位12ビット
「ABCDEFGHIJKL」が仮数データD1であ
る。ランレングス1/4圧縮フローティング符号は「P
100ABCDEFGHIJKL」である。
【0097】また、L0=20の時、 L1=int(20/4)=5 F1=20 mod 4 =0 より、連続データQ1は「00000」であり、圧縮剰
余データC1は「11」である。データD0の上位7ビ
ット「ABCDEFG」が仮数データD1である。従っ
て、ランレングス1/4圧縮フローティング符号は「P
00000111ABCDEFG」である。
【0098】さらに、L0=23の時、 L1=int(23/4)=5 F1=23 mod 4 =3 より、連続データQ1は「00000」であり、圧縮剰
余データC1は「00」である。データD0の上位7ビ
ット「ABCDEFG」が仮数データD1である。従っ
て、ランレングス1/4圧縮フローティング符号は「P
00000100ABCDEFG」である。
【0099】このようにして、直線符号(32ビット)
をランレングス1/4圧縮フローティング符号(16ビ
ット)に圧縮する。
【0100】次に、伸長(復号化)の手順について説明
する。復号化の手順は、圧縮データから極性ビットPを
除き、圧縮連続データQ1と反転ビットT1からランレ
ングスL1を得る。また、反転ビットT1の直後にある
圧縮剰余データC1(2ビット)と仮数データD1を得
る。圧縮剰余データC1を反転した圧縮剰余F1を得
る。
【0101】これらより、元データの連続データQ0の
ランレングスL0は、 L0=4*L1+F1 から求める。連続データQ0はランレングスL0の長さ
の「0」を連ねて復元する。連続データQ0の後に反転
ビットT0を付け、その後に仮数データD1を付加す
る。極性ビットPを先頭に付けて元データとするが、こ
の符号長がW0に満たない時は仮数データD1の下位に
固定値を充てて符号長をW0にする。この手順に従っ
て、復号化の処理を行う。
【0102】復号装置は以下の点を除いて第1の実施例
と同様である。相違点はシフト入力時に圧縮剰余データ
C1が2ビットであるので、その間はDSFENを論理
「L」にしてシフト入力を禁止すること、C1メモリ1
004を2ビット分有すること、また、伸長出力の時
に、伸長出力1003のシフトレジスタを制御するDS
FENを4クロックに1度論理「H」にすることでラン
レングスL1を4倍に伸長することと、4通り存在する
圧縮剰余データC1の値に応じて出力ランレングスの延
長を0,1,2および3の4通り制御する点である。こ
れらを満たすようにタイミング生成部1006の回路を
変更する。具体回路は第1の実施例から容易に導けるの
で説明を省略する。
【0103】以下に、図15(b)を参照しながらラン
レングスL1のいくつかの場合について具体的に説明す
る。
【0104】L1=0かつF1=0の時、 L0=4*0+0=0 であるから、連続データQ0は無い。仮数データD1は
12ビットで「ABCDEFGHIJKL」である。こ
のとき、元データは、極性ビットP,反転ビットT0お
よび仮数データD1をならべて、「P1ABCDEFG
HIJKL***************」となる。
なお、「***・・・」は固定値「1000・・・」を
充てるものとする。
【0105】以下同様に、L1=5かつF1=0の時、 L0=4*5+0=20 であるから、連続データQ0は「0000000000
0000000000」、また仮数データD1は「AB
CDEFG」である。このとき、元データは、極性ビッ
トP,連続データQ0,反転ビットT0および仮数デー
タD1をならべて、「P00000000000000
0000001ABCDEFG***」となる。
【0106】このようにして、ランレングス1/4圧縮
フローティング符号(16ビット)から直線符号(32
ビット)を復号化して伸長する。
【0107】以上と同様にして、全ての場合についてま
とめた結果を(表6)に示す。
【0108】
【表6】
【0109】(表6)より、本実施例によれば最高32
ビットないし14ビットの精度が得られる。
【0110】ここで、直線符号を入力として、ランレン
グス1/4圧縮フローティング符号を用いて圧縮符号化
し、この符号を復号して伸長した復元符号を出力する場
合の瞬時S/N比について説明する。
【0111】入力レベル0dBないし−6dBの範囲
は、直線符号で「P1ABC・・・」であり、(表6)
より分解能は14ビットである。14ビットデータの量
子化ノイズは1ビット当り−6dBとして−84dBに
なる。従って、入力レベル0dBないし−6dBの領域
で、瞬時S/N比は84dBないし78dBとなる。
【0112】入力レベル−6dBないし−12dBの範
囲では直線符号で「P01ABC・・・」であり、(表
6)より分解能は15ビットである。15ビットデータ
の量子化ノイズは−90dBであるので、瞬時S/N比
は84dBないし78dBとなる。
【0113】入力レベル−12dBないし−18dBの
範囲では直線符号で「P001ABC・・・」であり、
(表6)より分解能は16ビットである。16ビットデ
ータの量子化ノイズは−96dBであるので、瞬時S/
N比は84dBないし78dBとなる。
【0114】入力レベル−18dBないし−30dBの
範囲では直線符号で「P0001ABC・・・」または
「P00001ABC・・・」となり、(表6)より分
解能は17ビットである。17ビットデータの量子化ノ
イズは−102dBであるので、瞬時S/N比は84d
Bないし72dBとなる。
【0115】以下同様に、−180dBまでの入力レベ
ル領域で瞬時S/N比を求める。図17はランレングス
1/4圧縮フローティング符号を用いた圧縮符号を復号
して伸長した復元符号の瞬時S/N比特性図である。同
図の横軸に入力レベル、縦軸に瞬時S/N比を示す。同
図の特性曲線Y1は(表6)に示すランレングス1/4
圧縮フローティング符号の瞬時S/N比を表すものであ
る。図より明らかに特性曲線Y1は、入力レベル0dB
ないし−96dBの範囲で瞬時S/N比の聴覚検知限界
48dBを上回っている。
【0116】従来の直線符号(16ビット)に比べ入力
レベル−96dBのところで約60dBもの瞬時S/N
比改善が達成される。瞬時S/N比の改善は入力レベル
−18dBから−196dBの広範囲にわたり作用す
る。入力レベル0dBから−12dBの範囲で瞬時S/
N比が劣化するが、高々12dBの劣化であり、なお、
84dBないし78dBの瞬時S/N比を有する。この
領域はマージンとして通常はあまり使用しない範囲であ
るので、全く問題とならない。
【0117】また、図20の特性曲線Z2に示す折れ線
符号(16ビット)との比較においても、入力レベル−
54dBから−196dBの範囲で改善があり、−96
dBでは36dBの改善が得られる。
【0118】このように第2の実施例によれば、第1の
実施例よりもさらに微小な入力レベル−144dBの信
号を増幅しても、量子化ノイズを聴覚検知することが全
く無くなる。従って、十分にヘッドルームを確保して録
音レベルを設定でき、後の編集で任意に増幅できる。
【0119】(表7)は直線符号(29ビット)をラン
レングス1/4圧縮フローティング符号(16ビット)
に圧縮伸長する符号復号方法について表すものである。
【0120】
【表7】
【0121】この場合ランレングスL0を最大「20」
で打ち切る。ランレングスL0=20の時、反転ビット
T0を省略し、残り部分のデータをD0とする。符号化
は同様にするが、ランレングスL1は最大値が「5」で
あることが判っているので、反転ビットT1を省略す
る。また、圧縮剰余データC1は何であっても良い。ラ
ンレングスL0の打ち切りによって、瞬時S/N比特性
は図17における特性曲線Y2となる。入力レベル−1
26dBから0dBの範囲では同図のY1と同一であ
る。
【0122】また、全く同様に、直線符号を26ビット
に短縮を行っても良い。(表8)は直線符号(26ビッ
ト)をランレングス1/4圧縮フローティング符号(1
6ビット)に圧縮伸長する符号復号方法について表すも
のである。
【0123】
【表8】
【0124】この場合、ランレングスL0を最大「1
6」で打ち切る。ランレングスL0=16の時、反転ビ
ットT0を省略し、残り部分のデータをD0とする。符
号化は同様にするが、ランレングスL1は最大値が
「4」であることが判っているので、反転ビットT1を
省略する。さらに、圧縮剰余データC1は何であっても
良い。ランレングスL0の打ち切りによって、瞬時S/
N比特性は図17における特性曲線Y3となる。入力レ
ベル−102dBから0dBの範囲では同図のY1と同
一である。以上述べた特性曲線Y1,Y2,Y3の何れ
であっても、入力レベル0dBから−96dBまでの範
囲で瞬時S/N比の聴覚検知限界を完全にクリアでき
る。
【0125】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。第3の実施例は直線符号(24ビット)をランレ
ングス1/4圧縮フローティング符号(8ビット)に圧
縮伸長する符号方法である。すなわち、第2の実施例の
符号のビット数を変更したものである。従って、圧縮
(符号化)および伸長(復号化)の手順および復号装置
の構成については第2の実施例と同様であるので説明を
略す。
【0126】全ての指数部すなわちレンジの場合につい
てまとめた結果を(表9)に示す。
【0127】
【表9】
【0128】(表9)より、本実施例によれば最高24
ビットないし6ビットの精度が得られる。
【0129】図18は第3の実施例のランレングス1/
4圧縮フローティング符号を用いた圧縮符号を復号して
伸長した復元符号の瞬時S/N比特性図である。同図の
横軸に入力レベル、縦軸に瞬時S/N比を示す。同図の
特性曲線V1は(表9)に示すランレングス1/4圧縮
フローティング符号の瞬時S/N比を表すものである。
図より明らかに特性曲線Y1は直線符号(8ビット)に
比較してはるかに広大な入力レベル範囲で略フラットな
瞬時S/N比の特性を示している。このままでは瞬時S
/N比の聴覚検知限界48dBに満たないけれども、差
分符号などと組み合わせることによって、広大な入力レ
ベル範囲と高分解能を活かすことができる。イメージデ
ータのサンプル間相関性を利用する冗長圧縮などに活用
できる。
【0130】なお、以上説明した第1ないし第3の実施
例では、直線符号は折り返し2進符号としたが、2’S
コンプリメンタリ符号やオフセットバイナリ符号など他
の直線符号であっても、相互に変換するかまたは所定の
論理値を変更するだけで、全く同様に適用できる。ま
た、nは「2」と「4」の場合だけについて説明した
が、nは「2以上」の整数であれば何でもよい。この場
合、nの値に応じて圧縮剰余の場合の数が変わるので、
圧縮剰余データの語長を変更し、シフトイネーブルの制
御を変えればよいことは言うまでもない。また、実施例
ではシフトレジスタを用いた回路構成としたが、同様の
データ変換を行う、DSP(デジタルシグナルプロセッ
サー)のハードウェアおよびソフトウェアで構成しても
よい。
【0131】
【発明の効果】以上のように本発明は、伝送されたラン
レングス1/n圧縮フローティング符号を受信し、これ
を復号する装置である。ランレングス1/n圧縮フロー
ティング符号は圧縮連続データと反転ビットと圧縮剰余
データとで指数部すなわちレンジを構成するので、元デ
ータのランレングスに応じて指数部すなわちレンジが変
化している。元データのランレングスが小さい時は指数
部すなわちレンジを少ないビット数で表し、ランレング
スが大きくなるとビット数をさらに割り当てて指数部す
なわちレンジを多くのビット数で表す。符号全体の語長
を固定長とするので、仮数部のビット数はランレングス
に応じて変化する。これらの作用により、出力部から出
力する圧縮符号の有するレンジ表現空間が拡張され、同
時に表現精度を改善できる。本発明は、圧縮データを入
力する入力部と、圧縮剰余データC1を格納するC1メ
モリと、Q1のランレングスをn倍に伸長し、C1メモ
リの値に応じた長さの連続データと、Q0の連続性をブ
レークする反転ビットT0と、仮数データD1を付加す
る伸長手段と、伸長手段から連続データQ0,反転ビッ
トT0および仮数データD0を読み出して伸長データを
出力する出力部とを備え、極性ビットを格納するMSB
ラッチと、入力分配のための入力手段と、奇遇データを
多重する出力手段と、圧縮データの下位に固定データを
付加する伸長手段、あるいは圧縮剰余データC1の値に
よりランレングスを追加する伸長手段を備える。
【0132】これにより、入力部は取り込んだ圧縮デー
タをC1メモリおよび伸長手段へ供給し、C1メモリは
抽出した圧縮剰余データC1を記憶保持し伸長手段へこ
のデータを供給し、伸長手段は取り込んだ圧縮データを
n倍に伸長してC1メモリから入力された圧縮剰余デー
タに基づきランレングスをさらに延長し、反転ビットを
付加し、さらに仮数部を付加したデータを出力部へ供給
し、出力部は伸長により復元された元データを外部に取
り出す。復号した元データは、精度と入力レベル範囲の
両方を所定の特性以上に保つので、特に業務編集用のデ
ジタル記録再生装置などに本発明を適用すると、増幅減
衰を伴うミキシングやダビングを繰り返しても、量子化
ノイズが聴覚検知されることが無くなり、入力レベル0
ないし−96dBの広い範囲において、瞬時S/N比の
聴覚検知限界である約48dB以上を確保する復号装置
を提供できる。
【0133】また、MSBラッチにより入力データの絶
対値をとって折り返し2進符号化することで正負の極性
に対応しハードを簡単にすることができる。
【0134】伸長後の下位データに生じるブランクに固
定値”100・・・”あるいは”011・・・”を充当
することで、指数部レンジに寄生するオフセットの偏り
を防止し、歪率を改善できる。
【0135】また、入力分配および出力手段の多重化セ
レクタによるパイプライン処理により高速連続処理がで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるランレングス1
/2圧縮フローティング符号の復号装置の構成を示す概
略ブロック図
【図2】同第1の実施例における概略の動作タイミング
【図3】LチャンネルとRチャンネルを伸長する復号装
置のブロック図
【図4】図1における伸長手段1003の具体回路図
【図5】図4におけるシフトレジスタ1301ないし3
14の内部回路図
【図6】図1におけるMSBメモリ1002の具体回路
【図7】図1におけるC1メモリ1004の具体回路図
【図8】図1におけるタイミング生成部1006の具体
回路図
【図9】(a)は図1における入力部1001の具体回
路図 (b)は図1における出力部1005の具体回路図
【図10】図1における伸長手段1003の入出力デー
タおよびタイミング生成部1006のタイミング処理を
説明する波形図
【図11】図1における伸長手段1003の入出力デー
タおよびタイミング生成部1006のタイミング処理を
説明する波形図
【図12】図1における伸長手段1003の入出力デー
タおよびタイミング生成部1006のタイミング処理を
説明する波形図
【図13】図1における伸長手段1003の入出力デー
タおよびタイミング生成部1006のタイミング処理を
説明する波形図
【図14】(a)は本発明の第1の実施例におけるラン
レングス1/2圧縮フローティング符号の構成を示す概
念図 (b)は同じく変換処理を説明するための説明図
【図15】(a)は本発明の第2の実施例におけるラン
レングス1/4圧縮フローティング符号の構成を示す概
念図 (b)は同じく変換処理を説明するための具体例を表す
説明図
【図16】本発明の第1の実施例におけるランレングス
1/2圧縮フローティング符号を用いた圧縮符号を復号
して伸長した復元符号の瞬時S/N比特性図
【図17】本発明の第2の実施例におけるランレングス
1/4圧縮フローティング符号を用いた圧縮符号を復号
して伸長した復元符号の瞬時S/N比特性図
【図18】本発明の第3の実施例におけるランレングス
1/4圧縮フローティング符号を用いた圧縮符号を復号
して伸長した復元符号の瞬時S/N比特性図
【図19】(a)は従来の13折れ線符号(12ビッ
ト)の構成を示す概念図 (b)は同じく変換方法を説明するための具体例を表す
説明図
【図20】従来の折れ線符号を用いた圧縮符号を復号し
て伸長した復元符号の特性図
【符号の説明】
1001 入力部 1002 MSBメモリ 1003 伸長手段 1004 C1メモリ 1005 出力部 1006 タイミング生成部 P 極性ビット Q0 連続データ Q1 圧縮連続データ Q2 レンジデータ L0 連続データQ0のランレングス L1 圧縮連続データQ1のランレングス L2 レンジデータQ2のランレングス T0,T1 反転ビット D0 残り部分のデータ D1,D2 仮数データ W0 元データの符号長 W1,W2 圧縮データの符号長
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 7/24 H03M 7/50

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上位で所定論理のビットが連続する圧縮
    連続データQ1、前記圧縮連続データQ1の連続性をブ
    レークする反転ビットT1、ランレングスを圧縮する時
    に生じる剰余F1を表す圧縮剰余データC1および仮数
    データD1によって構成する圧縮データを入力する入力
    部と、 前記圧縮剰余データC1を格納するC1メモリと、 前記Q1のランレングスをn倍に伸長し、前記C1メモ
    リの値に応じた長さの連続データを付加し、Q0の連続
    性をブレークする反転ビットT0を付加し、引き続き前
    記仮数データD1を付加する伸長手段と、 前記伸長手段から連続データQ0,反転ビットT0およ
    び仮数データD0を読み出して伸長データを出力する出
    力部とを備えることを特徴とするランレングス1/n圧
    縮フローティング符号の復号装置。ただし、前記連続デ
    ータQ0のランレングスをL0、前記圧縮連続データQ
    1のランレングスをL1、圧縮剰余データC1から求め
    る剰余をF1、nを2以上の整数とするとき、 L0=L1*n+F1 D0=D1 とする。
  2. 【請求項2】 極性ビットP、この極性ビットPを除い
    て上位で所定論理のビットが連続する圧縮連続データQ
    1、前記圧縮連続データQ1の連続性をブレークする反
    転ビットT1、ランレングスを圧縮する時に生じる剰余
    F1を表す圧縮剰余データC1および仮数データD1に
    よって構成する圧縮データを入力する入力部と、 前記極性ビットPを格納するMSBメモリと、 前記圧縮剰余データC1を格納するC1メモリと、 前記Q1のランレングスをn倍に伸長し、前記C1メモ
    リの値に応じた長さの連続データを付加し、Q0の連続
    性をブレークする反転ビットT0を付加し、引き続き前
    記仮数データD1を付加する伸長手段と、 前記MSBメモリから極性ビットPを読み出し、前記伸
    長手段から連続データQ0,反転ビットT0および仮数
    データD0を読み出して伸長データを出力する出力部と
    を備えることを特徴とするランレングス1/n圧縮フロ
    ーティング符号の復号装置。ただし、前記連続データQ
    0のランレングスをL0、前記圧縮連続データQ1のラ
    ンレングスをL1、圧縮剰余データC1から求める剰余
    をF1、nを2以上の整数とするとき、 L0=L1*n+F1 D0=D1 とする。
  3. 【請求項3】 伸長手段は、復号した直線符号を所定の
    符号長W0になるようにデータD0の下位に固定値「1
    00・・・」または「011・・・」または「000・
    ・・」または「111・・・」を追加するか、または下
    位のビットを削除する請求項1または2に記載のランレ
    ングス1/n圧縮フローティング符号の復号装置。
  4. 【請求項4】 伸長手段は、シフトイネーブル機能付き
    のシフトレジスタで構成し、圧縮剰余データC1の部分
    だけはシフト入力をマスクして仮数データを前詰めにし
    て順次内部へ格納し、ランレングスの部分については出
    力シフトのイネーブルをn回に1回とすることにより、
    出力ランレングスを実質的にn倍に伸長して出力するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のランレングス
    1/n圧縮フローティング符号の復号装置。
  5. 【請求項5】 伸長手段は、シフトイネーブル機能付き
    のシフトレジスタで構成し、圧縮剰余データC1の部分
    だけはシフト入力をマスクして仮数データを前詰めにし
    て順次内部へ格納し、ランレングスの部分については出
    力シフトのイネーブルをn回に1回とすることにより、
    出力ランレングスを実質的にn倍に伸長するとともに、
    C1メモリに格納した圧縮剰余データC1の値に応じ
    て、異なる長さのランレングスをさらに追加伸長して出
    力することを特徴とする請求項1または2に記載のラン
    レングス1/n圧縮フローティング符号の復号装置。
  6. 【請求項6】 奇数番目の入力データの入力処理と伸長
    処理を交互に行う復号装置Aと偶数番目の入力データの
    入力処理と伸長処理を交互に行う復号装置Bと、前記復
    号装置Aの出力データと前記復号装置Bの出力データと
    を多重するセレクタを設け、前記セレクタから連続した
    奇遇の出力データを出力するようにした請求項1または
    2に記載のランレングス1/n圧縮フローティング符号
    の復号装置。
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