JP3091299U - 海難防止支援装置 - Google Patents

海難防止支援装置

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JP3091299U JP2002004196U JP2002004196U JP3091299U JP 3091299 U JP3091299 U JP 3091299U JP 2002004196 U JP2002004196 U JP 2002004196U JP 2002004196 U JP2002004196 U JP 2002004196U JP 3091299 U JP3091299 U JP 3091299U
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進司 伊藤
幸雄 藤原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転落事故の事故現場の付近一帯に事故の発生
を知らせることによって転落者の救助を迅速に行うこと
ができる海難防止支援装置を提供すること。 【解決手段】 船上から海中へ転落した転落者の操作に
より転落事故の発生を音響的手段10および光学的手段
11の少なくとも一方を介して周囲に知らせる警報部8
を有すること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は海難防止支援装置に係り、特に、浸水事故および火災事故防止、漁業 等における航行中または作業中に、船上から海中へ転落した転落者の人命救助に 好適な海難防止支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、漁業等における停船作業中に、船上から海中へ乗組員が転落した場 合、この船のすぐ近くに他の船が停船しているのにもかかわらず、ほとんどの船 がエンジンを駆動しているため、転落者が声を出して助けを求めたとしてもエン ジン音にかき消されてしまっていた。また、乗組員は下を向いて作業を行ってい る場合があるため、転落に気付くまでかなりの時間を要する場合があった。さら に、漁業においては、乗組員はカッパや長靴等の装備を身につけているため、自 力のみで船に這い上がるのは困難とされていた。
【0003】 そして、このような転落による海難事故によって毎年多くの尊い命が失われて おり、早急に解決すべき問題とされていた。
【0004】 かかる問題を解決するための一手段として、例えば、乗組員が個々に送信機を 身につけ、海中に転落した際に送信機によって転落を船側に知らせることにより 、船のエンジンを停止して船を現場近くに留まらせるといった手段も提案されて いる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このような手段は、転落者と船との距離が離れないようにして転落者 が自力で船上に這い上がるのを助けるのにはある程度役立つが、転落者の存在を 外部に迅速に認知させ、他の乗組員や近くに停泊する他の船の協力を得るために は好適な手段とは言えなかった。
【0006】 従って、従来から要請されていた海難事故における転落者の人命を救助すると いった課題については、未だに有効な解決がなされていないのが実情であった。
【0007】 本考案は、このような問題点に鑑みなされたもので、転落事故の事故現場の付 近一帯に事故の発生を知らせることによって転落者の救助を迅速に行うことがで きる海難防止支援装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本考案の請求項1に係る海難防止支援装置の特徴は、 船上から海中へ転落した転落者の操作により転落事故の発生を音響的手段および 光学的手段の少なくとも一方を介して周囲に知らせる警報部を有する点にある。
【0009】 そして、このような構成を採用したことにより、警報部によって転落事故の発 生を事故現場の付近一帯に迅速に知らせることができる。
【0010】 請求項2に係る海難防止支援装置の特徴は、請求項1において、前記警報部は 、前記音響的手段および前記光学的手段を通電制御によって駆動可能とされたス イッチと、このスイッチにその一端部側が連結されるとともに、他端部側が海中 に投入され、海中における前記転落者による牽引によって、前記スイッチを前記 音響的手段および前記光学的手段の駆動側へ切り替え可能とされたロープとを有 する点にある。
【0011】 そして、このような構成を採用したことにより、ロープを転落者が牽引するこ とによってスイッチを前記音響的手段および前記光学的手段の駆動側に切り替え ることができるため、簡易な構成によって転落事故の発生を事故現場の付近一帯 に迅速に知らせることができる。
【0012】 請求項3に係る海難防止支援装置の特徴は、請求項1において、前記転落者の 操作により船のエンジンを停止するエンジン停止部を有する点にある。
【0013】 そして、このような構成を採用したことにより、前記エンジン停止部によって 船のエンジンを停止させて転落事故の現場に船体を留めることができ、さらに、 警報部によって転落事故の発生を事故現場の付近一帯に迅速に知らせることがで きる。
【0014】 請求項4に係る海難防止支援装置の特徴は、請求項3において、転落者が転落 事故の発生を船体側に知らせるための送信機と、この送信機からの知らせを受信 する受信機と、この受信機による受信にともなって前記エンジンを通電によって 停止可能とされるとともに、前記音響的手段および前記光学的手段を通電によっ て駆動可能とされた通電ユニットとを有する点にある。
【0015】 そして、このような構成を採用したことにより、送信機によって転落者が転落 事故の発生を船体側に知らせることができ、船体側に設けられた受信機によって 送信機からの転落事故の発生を受信し、この受信にともなって前記通電ユニット を介してエンジンおよび音響的手段ならびに光学的手段に通電を行うことができ 、この通電によって前記エンジンの停止と前記音響的手段および前記光学的手段 の駆動とを迅速に行うことができる。
【0016】 請求項5に係る海難防止支援装置の特徴は、請求項4において、前記通電ユニ ットは、リレーユニットとされている点にある。
【0017】 そして、このような構成を採用したことにより、さらに効率的かつ確実にエン ジンおよび音響的手段ならびに光学的手段に通電を行うことができ、迅速かつ適 正な海難防止支援を図ることができる。
【0018】 請求項6に係る海難防止支援装置の特徴は、請求項1乃至請求項5のいずれか 1項において、船体のビルジ水位の異常を検出して前記音響的手段および前記光 学的手段の少なくとも一方を駆動するビルジ警報器と、船体における火災の発生 を検出して前記音響的手段および前記光学的手段の少なくとも一方を駆動する火 災警報器とを有する点にある。
【0019】 そして、このような構成を採用したことにより、転落者の転落事故のみならず ビルジ水位の異常や船上火災の発生についても周囲に迅速に知らせることができ 、船体および作業の安全性を向上することができる。
【0020】 請求項7に係る海難防止支援装置の特徴は、請求項1乃至請求項6のいずれか 1項において、前記音響的手段が、ホーンとされている点にある。
【0021】 そして、このような構成を採用したことにより、より簡易な構成によって転落 事故の発生を事故現場の付近一帯に確実に知らせることができる。
【0022】 請求項8に係る海難防止支援装置の特徴は、請求項1乃至請求項6のいずれか 1項において、前記光学的手段が、回転灯とされている点にある、 そして、このような構成を採用したことにより、より簡易な構成によって転落 事故の発生を事故現場の付近一帯に確実に知らせることができる。
【0023】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係る海難防止支援装置の第1実施形態について、図1を参照し て説明する。
【0024】 図1に示すように、本第1実施形態における海難防止支援装置1は、船上から 海中へ転落した転落者の操作により転落者の存在すなわち転落事故の発生を周囲 に知らせるための警報部8を有している。
【0025】 前記警報部8は、バッテリ等の電源3に接続されたスイッチ4を有しており、 このスイッチ4は、外部から物理的な力(例えば牽引力)を受ける度毎に、オフ 状態とオン状態とに交互に切り替わるようになっている。
【0026】 前記スイッチ4には、長尺なロープ6が、その一端部側を介して連結されてお り、このロープ6の他端部は、船体の停泊、操業あるいは航行の際に海中へ投入 されるようになっている。
【0027】 そして、海中に転落した転落者は、前記ロープ6の前記他端部側を牽引するこ とによって、前記スイッチ4を切り替えることができるようになっている。より 具体的には、ロープ6をスイッチ4のオフ状態から奇数回牽引することによって スイッチ4をオン状態に切り替え、偶数回牽引することによってオフ状態に切り 替えることができるようになっている。
【0028】 なお、前記スイッチ4は、360度どの角度からロープ6の牽引を行うことに よっても切り替えができるように形成されていることが望ましい。
【0029】 さらに、前記警報部8は、転落事故の発生を周囲へ知らせる音響的手段として のホーン10を有しており、このホーン10は、前記スイッチ4のオン状態にお いて前記電源3から電流の供給を受けて起動することによって、転落事故の発生 を音を媒介して事故現場の付近一帯に知らせるようになっている。
【0030】 また、前記警報部8は、転落事故の発生を周囲に知らせる光学的手段としての 回転灯11を有しており、この回転灯11も、前記ホーン10と同様に、前記ス イッチ4のオン状態において前記電源3から電流の供給を受けて起動し、転落事 故の発生を光を媒介して事故現場の付近一帯に知らせるようになっている。
【0031】 従って、海中の転落者が前記ロープ6を介して前記スイッチ4をオン状態にす ることによって、前記警報部8の前記ホーン10および前記回転灯11を駆動す ることができ、この結果、転落事故の発生を事故現場の付近一帯に迅速に知らせ ることができるようになっている。
【0032】 また、本実施形態における海難防止支援装置1は、ビルジ水位の異常を周囲に 知らせるためのビルジ警報器12を有しており、このビルジ警報器12は、セン サ等によってビルジ水位を検出し、その値が一定値を超えた場合、前記ホーン1 0および前記回転灯11を通電によって駆動するようになっている。
【0033】 従って、ビルジを原因とした船の故障や転覆を回避して停泊中、操業中および 航行中において作業の安全性を維持することができるようになっている。
【0034】 さらに、前記海難防止支援装置1は、船体における火災の発生を周囲に知らせ るための火災警報器13を有しており、この火災警報器13は、熱感知センサ等 によって船体の温度を検出し、その値が一定値を超えた場合、前記ホーン10お よび前記回転灯11を通電によって駆動するようになっている。
【0035】 従って、船上火災を回避して船体および作業の安全性をさらに向上することが できるようになっている。
【0036】 次に、本第1実施形態の作用について説明する。
【0037】 まず、初期状態において、海中には、前記スイッチ4に連結されたロープ6が 予め投入されているものとする。また、前記スイッチ4はオフ状態になっており 、前記警報部8は駆動を停止しているものとする。
【0038】 そして、初期状態から、海中に転落した転落者の救助支援を行う場合、前記転 落者が海中に投入された前記ロープ6を把持してこれを牽引すると、前記スイッ チ4がオン状態へ切り替わる。
【0039】 このスイッチ4の切り替えにより、前記電源3の電流が前記ホーン10および 前記回転灯11に供給され、これによってホーン10および回転灯11が起動す る。
【0040】 この結果、転落事故の発生を同乗の乗組員や他の船の乗組員達に迅速かつ確実 に知らせることができ、有効な救助支援を行うことができる。
【0041】 次に、本考案に係る海難防止支援装置の第2実施形態について、図2を参照し て説明する。
【0042】 本第2実施形態における海難防止支援装置15は、海中へ転落した転落者の操 作により船のエンジンを停止するエンジン停止部16と、前記転落者の操作によ り転落事故の発生を音響的手段および光学的手段を介して周囲に知らせる警報部 17とを有している。
【0043】 図2に示すように、前記エンジン停止部16は、転落事故の発生を転落者自ら が船体側に電磁波等を媒介して知らせる送信機18を有している。この送信機1 8は、作業時において各乗組員の作業着等に装着されるようになっており、図示 しないスイッチボタンを押すこと等によって駆動されるようになっている。
【0044】 船体側には、前記送信機18から送信された転落事故発生の知らせを受信機ア ンテナ20を介して受信する受信機21を有しており、この受信機21には、バ ッテリ等の電源3と、通電ユニットの一例として、負荷リレーユニット等のリレ ーユニット22とが接続されている。
【0045】 前記受信機21内には、図示しないスイッチイング素子が内蔵されており、こ のスイッチング素子は、アンテナ20からの受信を通電等によって感知すること によってオン状態に切り替わるようになっている。そして、オン状態において、 前記スイッチング素子は、前記電源3と前記リレーユニット22とを電気的に接 続して前記電源3から前記リレーユニット22側への電流の供給を許容するよう になっている。
【0046】 一方、前記受信機21が受信状態にない場合は、前記スイッチング素子はオフ 状態を維持し、前記電源3と前記リレーユニット22との接続を遮断した状態に なる。
【0047】 前記リレーユニット22には、エンジンソレノイド7が接続されており、この エンジンソレノイド7には、図示しないエンジンストップモータが接続されてい る。前記エンジンソレノイド7は、所定時間の通電を受けることによって前記エ ンジンストップモータを介してエンジンを停止可能とされている。
【0048】 前記リレーユニット22は、前記受信機21による受信状態において、前記電 源3からの電流の供給を受けると、この電流をそのままエンジンソレノイド7に 出力するようになっている。これにより、前記リレーユニット22から前記エン ジンソレノイド7への通電が行われ、この通電を受けてエンジンが緊急停止する ようになっている。
【0049】 従って、海中の転落者が前記送信機18を介してエンジン停止部16を作動さ せることができ、この結果、エンジンを緊急停止させて船体を転落事故の現場に 留めることができるようになっている。
【0050】 また、図2に示すように、前記電源3と前記受信機21の間、および前記リレ ーユニット22内には、手動式のブレーカ23が配設されており、このブレーカ 23によって、非作業時において電源3と受信機21、あるいは電源3とリレー ユニット22とが接続されて誤作動を起こすことを防止することが可能となって いる。このブレーカ23は、必要に応じて設けるようにすればよい。
【0051】 次に、本第2実施形態における警報部17は、前記送信機18、前記受信機2 1および前記リレーユニット22を有している。すなわち、各構成部18,21 ,22は、前記エンジン停止部16と前記警報部17との双方を構成するように なっている。
【0052】 そして、前記リレーユニット22には、事故の発生を周囲に知らせるための前 記ホーン10および前記回転灯11が接続されている。これらホーン10および 回転灯11は、前記受信機21の受信状態、すなわち、前記スイッチング素子の オン状態において、前記リレーユニット22から電源電流の通電を受けることに よって起動するようになっている。
【0053】 従って、海中の転落者が前記送信機18を介して前記ホーン10および前記回 転灯11を駆動することができ、この結果、転落事故の発生を事故現場の付近一 帯に迅速に知らせることができるようになっている。
【0054】 また、前記リレーユニット22には、ビルジ水位の異常を周囲に知らせるため のビルジ警報器12が接続されており、このビルジ警報器12は、センサ等によ ってビルジ水位を検出するようになっている。
【0055】 そして、前記ビルジ警報器12は、ビルジ水位が一定値を超えた場合、例えば 、センサに接続された図示しないスイッチング素子をオン状態にして前記電源3 からリレーユニット22への電流の供給を許容するようになっている。これによ って、前記リレーユニット22を介して前記ホーン10および前記回転灯11に 通電が行われ、前記ホーン10および回転灯11が駆動するようになっている。
【0056】 従って、ビルジを原因とした船の故障や転覆を回避して停泊中、操業中および 航行中において船体および作業の安全性を維持することができるようになってい る。
【0057】 さらに、前記リレーユニット22には、船体における火災の発生を周囲に知ら せるための火災警報器13が接続されている。この火災警報器13は、熱感知セ ンサ等によって船体の温度を検出し、その値が一定値を超えた場合、例えば、熱 感知センサに接続された図示しないスイッチング素子をオン状態にして前記電源 3からリレーユニット22への電流の供給を許容するようになっている。これに よって、前記ビルジ警報器12と同様に、前記リレーユニット22を介して前記 ホーン10および前記回転灯11に通電が行われ、前記ホーン10および回転灯 11が駆動するようになっている。
【0058】 従って、船上火災を回避して船体および作業の安全性をさらに向上することが できるようになっている。
【0059】 なお、前記ビルジ検出センサ12および前記熱感知センサ13は、前記エンジ ン停止部16の停止状態においても独立に駆動され得るようになっている。
【0060】 次に、本第2実施形態の作用について説明する。
【0061】 そして、初期状態から、海中に転落した転落者の救助支援を行う場合、転落者 が送信機18によって転落事故の発生を自動的に船体側へ知らせると、この知ら せが船体側に備えられた受信機21によって受信される。
【0062】 そして、前記受信機21は、内蔵のスイッチング素子をオン状態にすることに よって前記電源3と前記リレーユニット22とを接続状態にする。これにより、 電源3からリレーユニット22側へ電流の供給が行われる。
【0063】 このとき、リレーユニット22には前記エンジンソレノイド7が接続されてい るため、前記リレーユニット22に供給された電流がエンジンソレノイド7に出 力される。
【0064】 これにより、前記リレーユニット22を介して前記エンジンソレノイド7に対 する通電が行われ、エンジンが緊急停止する。
【0065】 この結果、転落者の転落後に船が事故現場に留まることができ、転落者の救助 を有効に支援することができる。
【0066】 また、前記受信機21の受信状態において、前記電源3からの電流が前記リレ ーユニット22を介して前記ホーン10および前記回転灯11に供給され、これ によってホーン10および回転灯11が起動する。
【0067】 この結果、転落事故の発生を同乗の乗組員や他の船の乗組員達に迅速に知らせ ることができ、より有効な救助支援を行うことができる。
【0068】 さらに、前記ビルジ警報器12や前記火災警報器13によってビルジ異常や船 上火災の発生を周囲に知らせることができるため、船体および作業の安全性をさ らに向上することができる。
【0069】 したがって、前記各実施形態においては、エンジン停止部16によって船のエ ンジンを停止させて転落事故の現場に船を留めることができ、さらに、警報部8 ,17によって事故の発生を事故現場の付近一帯に迅速に知らせることができる ため、転落者の救出を有効に支援することができ、停泊中、操業中あるいは航行 中における船体および作業の安全性を向上することができる。
【0070】 なお、本考案は前記実施形態のものに限定されるものではなく、必要に応じて 種々変更することが可能である。
【0071】 例えば、図2に示すように、前記ホーン10に例えば押しボタン式の駆動スイ ッチ24を接続することによって、転落事故や火災が生じていない場合において も手動でホーン10や回転灯11を駆動し得るように構成してもよい。この場合 、転落事故や火災以外の緊急事態にも機動的に対処することができ、安全性をさ らに向上することが可能となる。
【0072】 また、前記実施形態においては、転落事故や火災、ビルジ異常の発生をホーン 10および回転灯11によって知らせているが、これに限る必要はなく、例えば 、前記スイッチ4のオン状態あるいは前記受信機21の受信状態において船体に 備え付けられた電話や携帯電話あるいは無線機を起動させるシステムを設けるこ とによって、自宅や漁業無線局等の特定の相手に対して転落事故を自動的に通報 するようにしてもよい。この場合、乗組員の人命救助をさらに有効に支援するこ とができ、安全性をより向上することができる。
【0073】 また、図1に示すように、前記第1実施形態における海難防止支援装置1に、 ビルジ警報器12や火災警報器13を設け、ビルジ異常時や火災発生時において もホーン10や回転灯11を駆動し得るように構成すれば、船体および作業の安 全性をさらに向上することができる。
【0074】 さらにまた、前記第2実施形態における海難防止支援装置15においては、前 記リレーユニット22によって、前記エンジン停止部16および前記警報部17 に対する通電を行っているが、これに限る必要はなく、受信機21の受信にとも なって電源3の電流を前記エンジン停止部16および前記警報部17に供給し得 る回路であれば、他のいかなる構成を適用することも可能である。
【0075】 また、前記実施形態においては、通電ユニットとしてリレーユニット22を挙 げているが、これに限る必要はなく、例えばマグネットユニットを用いるように してもよい。この場合においても、リレーユニット22と同様に前記エンジン停 止部16、前記ホーン10および前記回転灯11に対して効率的な通電を確実に 行うことができる。
【0076】
【考案の効果】
以上述べたように本考案の請求項1に係る海難防止支援装置によれば、乗組員 の救命を有効に支援することができるとともに、船体および作業の安全性を向上 することができる。
【0077】 請求項2に係る海難防止支援装置によれば、請求項1に係る海難防止支援装置 の効果に加えて、簡易な構成によって転落事故の発生を周囲に知らせることがで き、より有効な救助支援を実現することができる。
【0078】 請求項3に係る海難防止支援装置によれば、請求項1に係る海難防止支援装置 の効果に加えて、さらに有効な救助支援を実現することができる。
【0079】 請求項4に係る海難防止支援装置によれば、請求項3に係る海難防止支援装置 の効果に加えて簡易な構成によってエンジンの停止と転落事故の発生の通知とを さらに効率的に行うことができ、より有効な救助支援を実現することができる。
【0080】 請求項5に係る海難防止支援装置によれば、請求項4に係る海難防止支援装置 の効果に加えて、更に有効な海難防止支援を実現することができる。
【0081】 請求項6に係る海難防止支援装置によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか 1項に係る海難防止支援装置の効果に加えて、さらに船体および作業の安全性を 向上することができる。
【0082】 請求項7に係る海難防止支援装置によれば、請求項1乃至請求項6のいずれか 1項に係る海難防止支援装置の効果に加えて、さらに簡易な構成によって有効な 海難防止を実現することができる。
【0083】 請求項8に係る海難防止支援装置によれば、請求項1乃至請求項6のいずれか 1項に係る海難防止支援装置の効果に加えて、さらに簡易な構成によって有効な 海難防止を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る海難防止支援装置の第1実施形
態を示す概略構成図
【図2】 本考案に係る海難防止支援装置の第2実施形
態を示す概略構成図
【符号の説明】
1,15 海難防止支援装置 16 エンジン停止部 6 ロープ 8,17 警報部 10 ホーン 11 回転灯 12 ビルジ警報器 13 火災警報器 18 送信機 20 受信機アンテナ 21 受信機 22 リレーユニット

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船上から海中へ転落した転落者の操作に
    より転落事故の発生を音響的手段および光学的手段の少
    なくとも一方を介して周囲に知らせる警報部を有するこ
    とを特徴とする海難防止支援装置。
  2. 【請求項2】 前記警報部は、 前記音響的手段および前記光学的手段を通電制御によっ
    て駆動可能とされたスイッチと、 このスイッチにその一端部側が連結されるとともに、他
    端部側が海中に投入され、海中における前記転落者によ
    る牽引によって、前記スイッチを前記音響的手段および
    前記光学的手段の駆動側へ切り替え可能とされたロープ
    とを有することを特徴とする請求項1に記載の海難防止
    支援装置。
  3. 【請求項3】 前記転落者の操作により船のエンジンを
    停止するエンジン停止部を有することを特徴とする請求
    項1に記載の海難防止支援装置。
  4. 【請求項4】 転落者が転落事故の発生を船体側に知ら
    せるための送信機と、 この送信機からの知らせを受信する受信機と、 この受信機による受信にともなって前記エンジンを通電
    によって停止可能とされるとともに、前記音響的手段お
    よび前記光学的手段を通電によって駆動可能とされた通
    電ユニットとを有することを特徴とする請求項3に記載
    の海難防止支援装置。
  5. 【請求項5】 前記通電ユニットは、リレーユニットと
    されていることを特徴とする請求項4に記載の海難防止
    支援装置。
  6. 【請求項6】 船体のビルジ水位の異常を検出して前記
    音響的手段および前記光学的手段の少なくとも一方を駆
    動するビルジ警報器と、 船体における火災の発生を検出して前記音響的手段およ
    び前記光学的手段の少なくとも一方を駆動する火災警報
    器とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    いずれか1項に記載の海難防止支援装置。
  7. 【請求項7】 前記音響的手段は、ホーンとされている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項
    に記載の海難防止支援装置。
  8. 【請求項8】 前記光学的手段は、回転灯とされている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項
    に記載の海難防止支援装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010089649A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Ryokushu:Kk 発光救命ブイ
KR101255668B1 (ko) * 2011-10-19 2013-04-18 대우조선해양 주식회사 방송설비를 이용한 외부 경보 발생장치

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