JP3091271U - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JP3091271U
JP3091271U JP2002004167U JP2002004167U JP3091271U JP 3091271 U JP3091271 U JP 3091271U JP 2002004167 U JP2002004167 U JP 2002004167U JP 2002004167 U JP2002004167 U JP 2002004167U JP 3091271 U JP3091271 U JP 3091271U
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謙吾 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最初のキャッピング動作時に印字ヘッドがキ
ャッピング位置に到達していない場合にのみ、制御方法
を変更して再度キャッピング動作を行う。 【解決手段】 印字ヘッドのキャッピング動作時、最初
は、キャッピング位置を印字ヘッドの目標停止位置に指
定して(ステップS21)、キャッピング動作を開始す
る(ステップS22)。そして、この最初のキャッピン
グ動作時に、エンコーダによる位置検出に基づいて印字
ヘッドがキャッピング位置まで移動したか否かを判断し
(ステップS23)、印字ヘッドがキャッピング位置に
到達する手前で停止しまたは若干戻されて停止したと判
断した場合(ステップS23でNoと判断した場合)に
は、今度は、印字ヘッドがキャッピング位置まで所定の
キャッピング速度で等速移動し、その後減速するよう
に、DCモータを駆動制御して、再度キャッピング動作
を行う(ステップS24)。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、DCモータによってキャリッジを印字領域からメンテナンス領域の キャッピング位置まで移動させることにより、印字領域を通過後メンテナンス領 域のキャッピング位置の手前でキャリッジに連係させてメンテナンス機構部を駆 動することにより、このメンテナンス機構部によって印字ヘッドのキャッピング 動作を行うインクジェット方式の印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インクジェット方式の印字装置では、キャリッジに装着されたイン クカートリッジの印字ヘッドのノズルが乾いて目詰まりを起こさないように、印 字ヘッドをキャッピングするとともに、印字装置の電源投入時や印字開始時、お よび印字動作中定期的に、印字ヘッドのノズルをメンテナンス領域でクリーニン グするメンテナンス動作を実行するようになっている。
【0003】 このメンテナンス動作は、ワイパーによって印字ヘッドをワイピングした後、 印字ヘッドのノズルからインクを予備噴射するスピットを行うようになっており 、このようなワイピングとスピットとを、実行条件に合わせて必要であれば複数 回繰り返し行うようになっている。
【0004】 図7および図8は、従来のメンテナンス動作の一例を示している。 図7(a)は、インクカートリッジ11を装着したキャリッジ12が、印字領 域外のホームポジション位置Hに位置している最初の状態を示している。この状 態では、インクカートリッジ11に一体に設けられた印字ヘッド13のノズル1 3aが、メンテナンス機構部21の可動枠体22に設けられたキャップ部23に よってキャッピングされている。
【0005】 図9は、メンテナンス機構部21の可動枠体22部分を示す斜視図である。可 動枠体22には、このキャップ部23とワイパー24とが所定の間隔を存して設 けられており、このキャップ部23とワイパー24との間に、スピットを行うた めの開口部25が開設されている。そして、この開口部25の下部に、インク受 け部26が配置された構成となっている。また、可動枠体22には、ロックリリ ースレバー27がバネ29の付勢力を伴って連係されているとともに、可動枠体 22の後端部(図7(a)では右端部)には、垂直に立設されたキャッピングレ バー28が設けられている。
【0006】 このような構成において、キャリッジ12がホームポジション位置Hに位置し ている図7(a)に示す状態から、キャリッジ12が図中矢符X1方向(以下左 方向という)に移動を開始すると、キャリッジ12に連係されている可動枠体2 2の全体が左斜め下方(図中矢符a1方向)に若干降下しながら移動することに より、キャップ部23も若干降下して印字ヘッド13のノズル13aから外れ、 図7(b)に示すように、印字ヘッド13のノズル13aが、隣接するワイパー 24によってワイピングされる。このワイピング位置では、キャリッジ12と可 動枠体22との連係は一体解除されている。
【0007】 ワイピング後、キャリッジ12がさらに一定距離だけ左方向X1に移動すると 、図7(c)に示すように、可動枠体22と連係するロックリリースレバー27 がキャリッジ12に設けられた突起片12aに係合し、次に図8(a)に示すよ うに、ロックリリースレバー27が解除される(図中矢符Y1方向に回動する) 。このロックリリースレバー27が解除されることで、可動枠体22の全体がさ らに左斜め下方(図中矢符a2方向)に若干降下しながら移動し、その結果、ワ イパー24やキャップ部23も下方に若干降下する。キャリッジ12は、この位 置で一旦停止する。図8(a)中の黒丸は、その位置でキャリッジ12が一旦停 止することを示している。これは、その後の図8(b),(c)も同様である。 また、この停止位置が、メンテナンス機構部21とキャリッジ12との連係が最 終的に解除されるリリース位置Rとなる。
【0008】 この後、キャリッジ12を図中矢符X2方向(以下、右方向という)に移動さ せ、インクカートリッジ11の印字ヘッド13のノズル13aが、降下している ワイパー24とキャップ部23との間であるスピット位置まで来るとキャリッジ 12を停止し、図8(b)に示すように、その停止位置にて所定回数(例えば、 200回等)のスピットを行う。
【0009】 このようにしてスピットを終了すると、再びキャリッジ12を右方向X2に移 動させる。そして、キャリッジ12の一端部(右端部)がキャッピングレバー2 8に当接し、さらにキャッピングレバー28を右方向X2に押し込むことにより 、降下していた可動枠体22の全体が右斜め上方(図中矢符b1方向)に若干上 昇しながら移動し、その結果、図8(c)に示すように、ワイパー24やキャッ プ部23も上方に若干上昇して、キャップ部23が印字ヘッド13のノズル13 aをキャッピングする。因みに、図8(c)に示す状態は、図7(a)に示す最 初の状態と同じである。
【0010】 なお、このようなメンテナンス動作とは別に、印字を終了した印字ヘッド13 が、印字領域からメンテナンス領域のキャッピング位置(ホームポジション位置 H)まで移動してキャッピングするときのキャッピング動作は、上記した図8( a)に示す状態から図8(b)に示す状態を経て図8(c)に示す状態に移行す る動作と同じである。ただし、この場合には、図8(b)の位置で一旦停止する ことなく、従ってスピットも行うことなく、キャッピング位置まで連続して移動 することになる。すなわち、キャッピング動作時もメンテナンス動作時も、キャ リッジ12とメンテナンス機構部21との連係動作は同じ動作となる。また、キ ャッピング動作時の印字ベンド13の移動速度は、例えば印字動作時の印字ヘッ ド13の移動速度が30〜40ipsであった場合、10ips程度である。
【0011】 従来の印字装置は、このようにしてメンテナンス動作を行うとともに、印字終 了時には、印字領域からメンテナンス領域のキャッピング位置まで移動するキャ ッピング動作を行う。なお、図7ないし図9では、可動枠体22とロックリリー スレバー27との連係構造については詳細に示していないが、この連係構造につ いては、本出願人がすでに出願している例えば実願平10−009554号(実 用新案登録第3059581号公報)等に開示されている。ただし、実用新案登 録第3059581号公報では、本発明のメンテナンス機構部21がロック機構 として説明されている。
【0012】 このように、キャリッジ12とメンテナンス機構部21との連係動作によって 印字ヘッド13のキャッピングを行うものとして、特開平11−58755号公 報に記載のインクジェットプリンタがある。
【0013】 ところで、このようなキャリッジ12とメンテナンス機構部21との連係動作 によって印字ヘッド13のキャッピングを行う構造のものでは、キャッピング動 作時、印字領域を通過後、メンテナンス領域のキャッピング位置の手前で、キャ リッジ12がメンテナンス機構部21と連係し、これ以後はキャリッジ12がメ ンテナンス機構部21を押し込むようにして、印字ヘッド13とキャップ部23 とを対向状態で移動させ、最終的にキャッピング位置でキャッピングするように なっている。
【0014】 図10(a)〜(d)は、キャリッジ12とメンテナンス機構部21とが連係 する前後の状態を部分的に拡大してより詳細に示した概略図であり、これは、図 8の(b)から(c)に移動するときの状態をより詳細に示したものである。
【0015】 すなわち、印字ヘッド13がスピット位置を通過後(図10(a)示す状態) 、キャッピング位置の手前(図10(b)の位置Z1)でキャリッジ12がメン テナンス機構部21のキャッピングレバー28と連係する。そして、この連係状 態のまま、キャリッジ12とともにメンテナンス機構部21が矢符X2方向に移 動し(図10(c)に示す状態)、最終的にキャッピングレバー28がサイドフ レーム31に当接するキャッピング位置(ホームポジション位置H)まで移動し て停止する(図10(d)に示す状態)。
【0016】 このように、従来のキャッピング動作では、キャリッジ12がメンテナンス機 構部21のキャッピングレバー28と連係して以降(図10(b)に示す状態以 降)、メンテナンス機構部21を若干持ち上げて印字ヘッド13のノズル13a を完全にキャッピングするまで(図10(d)に示す状態になるまで)の期間、 キャリッジ12のX2方向への移動を妨げるような負荷がキャリッジ12に加わ わり、駆動手段であるDCモータにより大きな負荷がかかることになる。
【0017】 図11は、キャリッジ12により大きな負荷がかかる領域(以下、負荷領域と いう)Aとキャリッジ負荷の変化の様子を示したものである。
【0018】 この場合、駆動手段がDCモータではなく、ステッピングモータである場合に は、大きな負荷がかかった場合でも、印字ヘッド13がキャッピング位置まで確 実に移動するように、ステップ制御を行えばよく、確実にキャッピングすること が可能である。しかしながら、駆動手段がDCモータである場合には、DCモー タ特有の問題が発生する。
【0019】 すなわち、DCモータは、一般にPIDによるフィードバック制御を行ってお り、キャリッジ速度が図12に示すような加速域、等速域、減速域といった台形 状の速度パターンに沿うように、入力電圧のレベルを調整しながらキャリッジ1 2を駆動制御している。
【0020】 そして、このDCモータにより上記のキャリッジ12とメンテナンス機構部2 1とを駆動制御する場合、通常は、キャッピング位置Hを印字ヘッド13の目標 停止位置として、台形状の速度パターンに沿ってキャリッジ12を駆動制御する ようになっている。すなわち、図13の下部に実線で示すように、目標停止位置 の手前Z2までは所定のキャッピング速度で等速移動し、目標停止位置の手前Z 2から印字ヘッドを減速し、目標停止位置で停止するようにDCモータを駆動制 御している。すなわち、キャリッジ12を減速させているときに、負荷領域Aに 突入することになる。
【0021】 DCモータで高いトルクを得ようとする場合、モータに入力する電圧のレベル を上げて、モータの回転数を上げる必要があるが、キャリッジ12を減速させて いる期間中(すなわち、モータが減速域に入っている期間中)は、モータの回転 数を常に下げるように制御するため、モータの回転数を上げることができない。
【0022】 そのため、メンテナンス機構部21の負荷が高い場合には、メンテナンス機構 部21の負荷によってキャリッジ12の駆動が妨げられ、図14に示すように、 キャリッジ12がキャッピング位置Hの手前で停止し(同図(a)参照)、また は連係の構造上メンテナンス機構部21が戻ろうとする力によってキャリッジ1 2が若干戻されて停止(同図(b)参照)してしまうといった問題が発生する。
【0023】 そこで、このような問題を解決するため、上記特開平11−58755号公報 に記載のインクジェットプリンタでは、移動目標位置がキャッピング動作領域内 であるときには、キャリッジモータの駆動トルクを上げるモータトルクハイシー ケンスとし、移動目標位置がキャッピング動作領域外であるときは、キャリッジ の現在位置がキャッピング動作領域内ならばモータトルクハイシーケンスとし、 キャッピング動作領域外ならばキャリッジモータを通常の駆動トルクで制御する モータトルク通常シーケンスとするといった制御を行っている(これを従来技術 1という)。
【0024】 すなわち、この従来技術1によれば、キャリッジに負荷がかかるキャッピング 動作領域内では常にモータトルクハイシーケンスとしているため、キャリッジに 多少の負荷がかかっても、印字ヘッドをキャッピング位置まで移動させることが 可能である。
【0025】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術1では、印字ヘッドがキャッピング位置まで確実 に移動して完全にキャッピングされたかどうかを確認しているわけではないので 、本当にキャッピングされたかどうかわからないといった問題があった。
【0026】 また、キャリッジにかかる負荷は、キャリッジに搭載されているインクカート リッジのインク残量等によっても異なり、常に一定の負荷がかかるわけではない 。例えば、インクカートリッジのインク残量が多い場合には、より大きな負荷が かかり、インク残量が少ない場合には、より小さな負荷で済むことになる。
【0027】 しかしながら、上記従来技術1では、このような負荷の変化を全く考慮せず、 目標移動位置がキャッピング動作領域内であるときには常にモータトルクハイシ ーケンスとしているため、インク残量が少なく負荷も少ない場合には、キャリッ ジに勢いがつき過ぎて、サイドフレームに衝突して止まる可能性もあり、メンテ ナンス機構部21やキャリッジ12のメカ的故障の原因になる可能性があるとい った問題もあった。
【0028】 本考案はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、キャッピ ング動作時にエンコーダによって印字ヘッドの位置を確認し、印字ヘッドがキャ ッピング位置に到達していない場合にのみ、制御方法を変更して再度キャッピン グ動作を行うことにより、キャリッジにかかる負荷に応じた確実なキャッピング 動作を可能とする印字装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
本考案の印字装置は、印字ヘッドを搭載したキャリッジを駆動する手段として DCモータを備えており、このDCモータによって前記キャリッジを印字領域か らメンテナンス領域のキャッピング位置まで移動させることにより、印字領域を 通過後メンテナンス領域のキャッピング位置の手前で前記キャリッジに連係させ てメンテナンス機構部を移動するように設けられ、前記メンテナンス機構部は、 前記キャリッジが印字領域からメンテナンス領域に向かって移動するときには、 キャリッジの移動に連係してキャッピング位置に移動し、印字ヘッドがキャッピ ング位置から印字領域に向かって移動するときには、キャリッジの移動に連係し てキャッピング位置からワイピング位置に移動し、ワイピング後にワイピング位 置から印字領域に入る手前の連係を解除するリリース位置に移動するように設け られた印字装置において、前記印字ヘッドの位置を検出するエンコーダと、前記 DCモータを駆動制御して前記印字ヘッドのメンテナンス動作を制御する制御手 段とを備え、印字ヘッドのキャッピング動作時、前記制御手段は、最初はキャッ ピング位置を印字ヘッドの目標停止位置として、目標停止位置の手前までは所定 のキャッピング速度で等速移動し、目標停止位置の手前から印字ヘッドを減速し 目標停止位置で停止するように前記DCモータを駆動制御するとともに、前記エ ンコーダによる位置検出に基づいて印字ヘッドがキャッピング位置まで移動した か否かを判断し、連係しているメンテナンス機構部の負荷により印字ヘッドがキ ャッピング位置に到達する手前で停止または若干戻されて停止したと判断した場 合には、前記リリース位置までキャリッジを一旦戻した後、今度は印字ヘッドが キャッピング位置まで所定のキャッピング速度で等速移動し、その後減速するよ うに前記DCモータを駆動制御して、再度キャッピング動作を行うことを特徴と している。
【0030】 このような特徴を有する本考案によれば、印字ヘッドのキャッピング動作時、 最初は、キャッピング位置を印字ヘッドの目標停止位置として、目標停止位置の 手前までは所定のキャッピング速度で等速移動し、目標停止位置の手前から印字 ヘッドを減速し目標停止位置で停止するようにDCモータを駆動制御する。すな わち、このときの制御は、図13の下図に実線で示すキャリッジ制御となる。そ して、この最初のキャッピング動作時に、エンコーダによる位置検出に基づいて 印字ヘッドがキャッピング位置まで移動したか否かを判断する。その結果、連係 しているメンテナンス機構部の負荷により印字ヘッドがキャッピング位置に到達 する手前で停止または若干戻されて停止したと判断した場合には、リリース位置 までキャリッジを一旦戻す。
【0031】 ここで、キャリッジをリリース位置まで戻して、キャリッジとメンテナンス機 構部との連係を一旦解除する理由について説明する。 例えば、キャリッジの停止位置が、図7(b)に示すように、ワイピングの手 前(ホームポジションH寄り)の位置であった場合には、この状態から再度キャ ッピング動作を行っても、ワイパー24が邪魔になることはない。しかしながら 、キャリッジの停止位置が、例えば図7(c)に示すように、ワイピング後の位 置であった場合には、この状態からキャッピング動作を行うと、ワイパー24が 印字ヘッド13のノズル13aに当接し、これが新たな負荷となる可能性がある 。そのため、このような新たな負荷が加わらないように、キャリッジをリリース 位置まで戻している(すなわち、ワイパー24やキャップ部23がさらに若干降 下して、印字ヘッド13のノズル13aとワイパー24とが接触しない高さ位置 となるようにしている)。
【0032】 この後、再度同じキャッピング動作(図13の下図に実線で示すキャリッジ制 御)を行ったのでは、メンテナンス機構部の負荷により印字ヘッドがキャッピン グ位置に到達する手前で再び停止する可能性が高いので、今度は、印字ヘッドが キャッピング位置まで所定のキャッピング速度で等速移動し、その後減速するよ うにDCモータを駆動制御して、再度キャッピング動作を行う。
【0033】 このように、印字ヘッドがキャッピング位置まで所定のキャッピング速度で等 速移動するように制御するということは、DCモータを等速域の速度パターンで 制御することを意味している。つまり、この場合には、負荷が大きくても、モー タの回転数を上げることによって高いトルクを得ることが可能であり、印字ヘッ ドを確実にキャッピング位置まで移動させることができる。なお、印字ヘッドが 確実にキャッピングされたかどうかは、エンコーダによる位置検出によって確認 することが可能である。このように、本考案によれば、最初のキャッピング動作 時にエンコーダによって印字ヘッドの位置を確認し、印字ヘッドがキャッピング 位置まで達していない場合にのみ、印字ヘッドが確実にキャッピング位置に達す るように制御内容を変更して、再度キャッピング動作を行うので、キャリッジの 負荷状況に応じて、最適かつ確実なキャッピング動作を行うことができる。
【0034】 また、本考案の印字装置は、印字ヘッドを搭載したキャリッジを駆動する手段 としてDCモータを備えており、このDCモータによって前記キャリッジを印字 領域からメンテナンス領域のキャッピング位置まで移動させることにより、印字 領域を通過後メンテナンス領域に入る手前の位置にて前記キャリッジに連係させ てメンテナンス機構部を駆動することにより、このメンテナンス機構部によって 印字ヘッドのキャッピング動作を行う印字装置において、前記印字ヘッドの位置 を検出するエンコーダと、前記DCモータを駆動制御して前記印字ヘッドのキャ ッピング動作を制御する制御手段とを備え、印字ヘッドのキャッピング動作時、 前記制御手段は、最初はキャッピング位置を印字ヘッドの目標停止位置として、 目標停止位置の手前までは所定のキャッピング速度で等速移動し、目標停止位置 の手前から印字ヘッドを減速し目標停止位置で停止するように前記DCモータを 駆動制御するとともに、前記エンコーダによる位置検出に基づいて印字ヘッドが キャッピング位置まで移動したか否かを判断し、連係しているメンテナンス機構 部の負荷により印字ヘッドがキャッピング位置に到達する手前で停止または若干 戻されて停止したと判断した場合には、今度は印字ヘッドがキャッピング位置ま で所定の速度で等速移動し、その後停止するように前記DCモータを駆動制御し て、再度キャッピング動作を行うことを特徴としている。
【0035】 このような特徴を有する本考案によれば、印字ヘッドのキャッピング動作時、 最初は、キャッピング位置を印字ヘッドの目標停止位置として、目標停止位置の 手前までは所定のキャッピング速度で等速移動し、目標停止位置の手前から印字 ヘッドを減速し目標停止位置で停止するようにDCモータを駆動制御する。すな わち、このときの制御は、図13の下図に実線で示すキャリッジ制御となる。そ して、この最初のキャッピング動作時に、エンコーダによる位置検出に基づいて 印字ヘッドがキャッピング位置まで移動したか否かを判断する。その結果、連係 しているメンテナンス機構部の負荷により印字ヘッドがキャッピング位置に到達 する手前で停止または若干戻されて停止したと判断した場合には、この位置から 再度同じキャッピング動作(図13の下図に実線で示すキャリッジ制御)を行っ ても、メンテナンス機構部の負荷により印字ヘッドがキャッピング位置に到達す る手前で再び停止する可能性が高いので、今度は、印字ヘッドがキャッピング位 置まで所定のキャッピング速度で等速移動し、その後減速するようにDCモータ を駆動制御して、再度キャッピング動作を行う。
【0036】 このように、印字ヘッドがキャッピング位置まで所定のキャッピング速度で等 速移動するように制御するということは、DCモータを等速域の速度パターンで 制御することを意味している。つまり、この場合には、負荷が大きくても、モー タの回転数を上げることによって高いトルクを得ることが可能であり、印字ヘッ ドを確実にキャッピング位置まで移動させることができる。なお、印字ヘッドが 確実にキャッピングされたかどうかは、エンコーダによる位置検出によって確認 することが可能である。このように、本考案によれば、最初のキャッピング動作 時にエンコーダによって印字ヘッドの位置を確認し、印字ヘッドがキャッピング 位置まで達していない場合にのみ、印字ヘッドが確実にキャッピング位置に達す るように制御内容を変更して、再度キャッピング動作を行うので、キャリッジの 負荷状況に応じて、最適かつ確実なキャッピング動作を行うことができる。
【0037】 また、本考案の印字装置は、印字ヘッドを搭載したキャリッジを駆動する手段 としてDCモータを備えており、このDCモータによって前記キャリッジを印字 領域からメンテナンス領域のキャッピング位置まで移動させることにより、印字 領域を通過後メンテナンス領域に入る手前の位置にて前記キャリッジに連係させ てメンテナンス機構部を駆動することにより、このメンテナンス機構部によって 印字ヘッドのキャッピング動作を行う印字装置において、前記印字ヘッドの位置 を検出するエンコーダと、前記DCモータを駆動制御して前記印字ヘッドのキャ ッピング動作を制御する制御手段とを備え、印字ヘッドのキャッピング動作時、 前記制御手段は、最初はキャッピング位置を印字ヘッドの目標停止位置として前 記DCモータを駆動制御するとともに、前記エンコーダによる位置検出に基づい て印字ヘッドがキャッピング位置まで移動したか否かを判断し、連係しているメ ンテナンス機構部の負荷により印字ヘッドがキャッピング位置に到達する手前で 停止または若干戻されて停止したと判断した場合には、前記エンコーダにより印 字ヘッドが現在停止している位置からキャッピング位置までの距離をギャップ距 離として検出し、今度はキャッピング位置からギャップ距離分だけ行き過ぎた位 置を印字ヘッドの目標停止位置として前記DCモータを駆動制御することにより 、再度キャッピング動作を行うことを特徴としている。
【0038】 このような特徴を有する本考案によれば、印字ヘッドのキャッピング動作時、 最初は、キャッピング位置を印字ヘッドの目標停止位置として、目標停止位置の 手前までは所定のキャッピング速度で等速移動し、目標停止位置の手前から印字 ヘッドを減速し目標停止位置で停止するようにDCモータを駆動制御する。すな わち、このときの制御は、図13の下図に実線で示すキャリッジ制御となる。そ して、この最初のキャッピング動作時に、エンコーダによる位置検出に基づいて 印字ヘッドがキャッピング位置まで移動したか否かを判断する。その結果、連係 しているメンテナンス機構部の負荷により印字ヘッドがキャッピング位置に到達 する手前で停止または若干戻されて停止したと判断した場合には、この位置から 再度同じキャッピング動作(図13の下図に実線で示すキャリッジ制御)を行っ ても、メンテナンス機構部の負荷により印字ヘッドがキャッピング位置に到達す る手前で再び停止する可能性が高い。
【0039】 そこで、今回は、まずエンコーダにより印字ヘッドが現在停止している位置か らキャッピング位置までの距離をギャップ距離として検出し、キャッピング位置 からギャップ距離分だけ行き過ぎた位置を印字ヘッドの目標停止位置とする。す なわち、前回の目標停止位置よりギャップ距離分だけオーバーシュートした位置 を目標停止位置として、再度キャッピング動作を行う。これにより、印字ヘッド がキャッピング位置の近傍まで所定のキャッピング速度で等速移動し、その後減 速するように、DCモータを駆動制御することになる。
【0040】 このように、印字ヘッドがキャッピング位置の近傍まで所定のキャッピング速 度で等速移動するように制御するということは、DCモータを等速域の速度パタ ーンで制御することを意味している。つまり、この場合には、負荷が大きくても 、モータの回転数を上げることによって高いトルクを得ることが可能であり、印 字ヘッドを確実にキャッピング位置の近傍まで移動させることができる。また、 その後減速制御に移行しても、目標停止位置がキャッピング位置よりギャップ距 離分だけオーバーシュートした位置となっているため、負荷が大きい場合でも、 印字ヘッドをキャッピング位置まで十分に移動させることが可能である。なお、 印字ヘッドが確実にキャッピングされたかどうかは、エンコーダによる位置検出 によって確認することが可能である。このように、本考案によれば、最初のキャ ッピング動作時にエンコーダによって印字ヘッドの位置を確認し、印字ヘッドが キャッピング位置まで達していない場合にのみ、印字ヘッドが確実にキャッピン グ位置に達するように制御内容を変更して、再度キャッピング動作を行うので、 キャリッジの負荷状況に応じて、最適かつ確実なキャッピング動作を行うことが できる。
【0041】 また、本考案の印字装置は、印字ヘッドを搭載したキャリッジを駆動する手段 としてDCモータを備えており、このDCモータによって前記キャリッジを印字 領域からメンテナンス領域のキャッピング位置まで移動させることにより、印字 領域を通過後メンテナンス領域のキャッピング位置の手前で前記キャリッジに連 係させてメンテナンス機構部を移動するように設けられ、前記メンテナンス機構 部は、前記キャリッジが印字領域からメンテナンス領域に向かって移動するとき には、キャリッジの移動に連係してキャッピング位置に移動し、印字ヘッドがキ ャッピング位置から印字領域に向かって移動するときには、キャリッジの移動に 連係してキャッピング位置からワイピング位置に移動し、ワイピング後にワイピ ング位置から印字領域に入る手前の連係を解除するリリース位置に移動するよう に設けられた印字装置において、前記印字ヘッドの位置を検出するエンコーダと 、前記DCモータを駆動制御して前記印字ヘッドのメンテナンス動作を制御する 制御手段とを備え、印字ヘッドのキャッピング動作時、前記制御手段は、最初は キャッピング位置を印字ヘッドの目標停止位置として、目標停止位置の手前まで は所定のキャッピング速度で等速移動し、目標停止位置の手前から印字ヘッドを 減速し目標停止位置で停止するように前記DCモータを駆動制御するとともに、 前記エンコーダによる位置検出に基づいて印字ヘッドがキャッピング位置まで移 動したか否かを判断し、連係しているメンテナンス機構部の負荷により印字ヘッ ドがキャッピング位置に到達する手前で停止または若干戻されて停止したと判断 した場合には、前記エンコーダにより印字ヘッドが現在停止している位置からキ ャッピング位置までの距離をギャップ距離として検出し、前記リリース位置まで キャリッジを一旦戻した後、今度はキャッピング位置からギャップ距離分だけ行 き過ぎた位置を目標停止位置として前記DCモータを駆動制御することにより、 再度キャッピング動作を行うことを特徴としている。
【0042】 このような特徴を有する本考案によれば、印字ヘッドのキャッピング動作時、 最初は、キャッピング位置を印字ヘッドの目標停止位置として、目標停止位置の 手前までは所定のキャッピング速度で等速移動し、目標停止位置の手前から印字 ヘッドを減速し目標停止位置で停止するようにDCモータを駆動制御する。すな わち、このときの制御は、図13の下図に実線で示すキャリッジ制御となる。そ して、この最初のキャッピング動作時に、エンコーダによる位置検出に基づいて 印字ヘッドがキャッピング位置まで移動したか否かを判断する。その結果、連係 しているメンテナンス機構部の負荷により印字ヘッドがキャッピング位置に到達 する手前で停止または若干戻されて停止したと判断した場合には、リリース位置 までキャリッジを一旦戻す。キャリッジをリリース位置まで戻す理由は、すでに 説明した通りである。
【0043】 このとき、エンコーダにより印字ヘッドが現在停止している位置からキャッピ ング位置までの距離をギャップ距離として検出し、次のキャッピング動作では、 キャッピング位置からギャップ距離分だけ行き過ぎた位置を印字ヘッドの目標停 止位置とする。すなわち、前回の目標停止位置よりギャップ距離分だけオーバー シュートした位置を目標停止位置として、再度キャッピング動作を行う。これに より、印字ヘッドがキャッピング位置の近傍まで所定のキャッピング速度で等速 移動し、その後減速するように、DCモータを駆動制御することになる。 このように、印字ヘッドがキャッピング位置の近傍まで所定のキャッピング速 度で等速移動するように制御するということは、DCモータを等速域の速度パタ ーンで制御することを意味している。つまり、この場合には、負荷が大きくても 、モータの回転数を上げることによって高いトルクを得ることが可能であり、印 字ヘッドを確実にキャッピング位置の近傍まで移動させることができる。また、 その後減速制御に移行しても、目標停止位置がキャッピング位置よりギャップ距 離分だけオーバーシュートした位置となっているため、負荷が大きい場合でも、 印字ヘッドをキャッピング位置まで十分に移動させることが可能である。なお、 印字ヘッドが確実にキャッピングされたかどうかは、エンコーダによる位置検出 によって確認することが可能である。このように、本考案によれば、最初のキャ ッピング動作時にエンコーダによって印字ヘッドの位置を確認し、印字ヘッドが キャッピング位置まで達していない場合にのみ、印字ヘッドが確実にキャッピン グ位置に達するように制御内容を変更して、再度キャッピング動作を行うので、 キャリッジの負荷状況に応じて、最適かつ確実なキャッピング動作を行うことが できる。
【0044】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して説明する。 図1は、本考案の実施の形態を示す印字装置のシステム構成図である。なお、 本実施の形態の印字装置のメンテナンス機構部21の構造、およびメンテナンス 機構部21とキャリッジ12との連係動作等は、図7ないし図9に示す構造およ び連係動作と同じであるので、ここではメンテナンス機構部21の各構成部材や キャリッジ及び印字ヘッド等については、同図に付与された符号を用いることと する。
【0045】 この印字装置は、例えばパソコン2から供給される印字データに基づいて、プ リンタ1が印字動作を行うシステムとなっている。そのため、パソコン2とプリ ンタ1とは、双方向通信が可能な通信ケーブル3を介して接続されている。
【0046】 プリンタ1は、プリンタ専用に構成された論理回路ICであるASIC101 と、これを制御するCPU102とを備えている。CPU102には、印字動作 やメンテナンス動作を実行するプログラム等が格納されたROM103、および 各種データを記憶するとともに印字動作時にはワークエリアとして働くRAM1 04がそれぞれ接続されている。
【0047】 ASIC101には、電源キーやメンテナンスキー等のキー操作を検出するキ ーセンサ105の出力が導かれているとともに、キャリッジ12に搭載された印 字ヘッドの速度や位置を検出するためのエンコーダ106の出力が導かれている 。また、ASIC101には、用紙を印字位置まで給紙するフィードモータ10 7、印字ヘッド13を搭載したキャリッジ12を用紙の送り方向に対して直交す る方向(X1,X2方向)に往復移動させるためのキャリッジモータ108、給 紙された用紙にインクを噴射等してデータの印字を行う印字ヘッド13が接続さ れている。ASIC101は、CPU102からの制御により、これらフィード モータ107、キャリッジモータ108および印字ヘッド13を制御するように なっている。ここで、本実施形態では、少なくともキャリッジモータ108とし て、DCモータが用いられている。以下では、キャリッジモータをDCモータと して説明する。
【0048】 図2は、本実施形態の印字装置の印字機構部分の構造を概略的に示す斜視図で ある。 シャーシ31に対して平行かつ水平方向にガイドシャフト32が設けられてお り、このガイドシャフト32に案内されるようにして、インクカートリッジ11 を装着したキャリッジ12が水平方向に往復移動可能に設けられている。キャリ ッジ12は、キャリッジモータ(DCモータ)108が正回転または逆回転する ことにより、図示しないギヤベルトを介して往復移動されるようになっている。 このキャリッジ12の往復移動経路は、図示していないプラテン上の用紙に印字 を行うための印字領域33と、印字終了後のキャリッジ12を退避させておく退 避領域でもあるメンテナンス領域34とに分かれており、このメンテナンス領域 34にメンテナンス機構部21が設けられている。
【0049】 また、シャーシ31には、エンコーダスリット35が設けられており、キャリ ッジ12の背面側には、このエンコーダスリット35に対向してエンコーダ10 6(図示省略)が設けられている。
【0050】 次に、上記構成の印字装置において、印字動作終了時に印字ヘッド13を印字 領域33からメンテナンス領域34のキャッピング位置まで移動させるキャッピ ング動作の各種実施例について説明する。
【0051】 [実施例1] 本実施例1のキャッピング動作を図3に示すフローチャートを参照して説明す る。また、キャリッジ12とメンテナンス機構部21との位置関係については、 必要に応じて図7ないし図14を参照する。
【0052】 印字ヘッド13のキャッピング動作時、最初は、キャッピング位置Hを印字ヘ ッド13の目標停止位置に指定して(ステップS1)、キャッピング動作を開始 する(ステップS2)。これにより、キャリッジ12は、目標停止位置の手前ま では所定のキャッピング速度で等速移動し、目標停止位置の手前から印字ヘッド 13を減速し、目標停止位置で停止するように、DCモータ108を駆動制御す る。すなわち、このときの制御は、図13の下図に実線で示すキャリッジ制御と なる。
【0053】 そして、この最初のキャッピング動作時に、エンコーダ106による位置検出 に基づいて印字ヘッド13がキャッピング位置Hまで移動したか否かを判断する (ステップS3)。
【0054】 その結果、連係しているメンテナンス機構部21の負荷により印字ヘッド13 がキャッピング位置Hに到達する手前で停止し、または若干戻されて停止したと 判断した場合(ステップS3でNoと判断した場合)には、キャリッジ12をリ リース位置R(図8(a)参照)まで一旦戻し(ステップS4)、キャリッジ1 2とメンテナンス機構部21との連係を一旦解除する。解除する理由については すでに説明した通りである。
【0055】 この後、再度同じキャッピング動作(図13の下図に実線で示すキャリッジ制 御)を行ったのでは、メンテナンス機構部の負荷により印字ヘッド13がキャッ ピング位置Hに到達する手前で再び停止する可能性が高いので、今度は、印字ヘ ッド13がキャッピング位置Hまで所定のキャッピング速度(10ips)で等 速移動し、その後減速するように、DCモータ108を駆動制御して、再度キャ ッピング動作を行う(ステップS5)。図15は、リトライ時のキャリッジ12 の位置とキャリッジ速度との関係を示している。図中、実線がリトライ時のキャ リッジ速度の変化、破線が最初のキャッピング動作時のキャリッジ速度の変化を 示している。
【0056】 このように、印字ヘッド13がキャッピング位置Hまで所定のキャッピング速 度(10ips)で等速移動するように制御するということは、DCモータ10 8を等速域の速度パターンで制御することを意味し、この場合には、負荷が大き くても、モータの回転数を上げることによって高いトルクを得ることが可能であ る。これにより、印字ヘッド13を確実にキャッピング位置Hまで移動させるこ とができる。
【0057】 この後、エンコーダ106による位置検出に基づいて印字ヘッド13がキャッ ピング位置Hまで移動したか否かを再度判断する(ステップS3)。 その結果、今回は印字ヘッド13が確実にキャッピング位置Hに到達するので 、ステップS3での判断がYesとなり、印字ヘッド13のノズル13aのキャ ッピングを完了する。
【0058】 なお、ステップS5によるキャッピング動作を例えば2回行っても、ステップ S3でNoと判断される場合には、その時点でキャッピング動作を終了し、ユー ザに対してキャッピングエラーを表示または音等で警告するようにしてもよい。
【0059】 本実施例1によれば、最初のキャッピング動作時にエンコーダ106によって 印字ヘッド13の位置を確認し、印字ヘッド13がキャッピング位置Hまで達し ていない場合にのみ、印字ヘッド13が確実にキャッピング位置Hに達するよう に制御内容を変更して、再度キャッピング動作を行うので、キャリッジ12の負 荷状況に応じて、最適かつ確実なキャッピング動作を行うことができる。
【0060】 [実施例2] 本実施例2のキャッピング動作を図4に示すフローチャートを参照して説明す る。また、キャリッジ12とメンテナンス機構部21との位置関係については、 必要に応じて図7ないし図14を参照する。
【0061】 印字ヘッド13のキャッピング動作時、最初は、キャッピング位置Hを印字ヘ ッド13の目標停止位置に指定して(ステップS11)、キャッピング動作を開 始する(ステップS12)。これにより、キャリッジ12は、目標停止位置の手 前までは所定のキャッピング速度で等速移動し、目標停止位置の手前から印字ヘ ッド13を減速し、目標停止位置で停止するように、DCモータ108を駆動制 御する。すなわち、このときの制御は、図13の下図に実線で示すキャリッジ制 御となる。
【0062】 そして、この最初のキャッピング動作時に、エンコーダ106による位置検出 に基づいて印字ヘッド13がキャッピング位置Hまで移動したか否かを判断する (ステップS13)。
【0063】 その結果、連係しているメンテナンス機構部21の負荷により印字ヘッド13 がキャッピング位置Hに到達する手前で停止し、または若干戻されて停止したと 判断した場合(ステップS13でNoと判断した場合)には、キャリッジ12を リリース位置R(図8(a)参照)まで一旦戻し(ステップS14)、キャリッ ジ12とメンテナンス機構部21との連係を一旦解除する。解除する理由につい てはすでに説明した通りである。
【0064】 またこのとき、エンコーダ106により印字ヘッドが現在停止している位置か らキャッピング位置Hまでの距離をギャップ距離L1(図16参照)として測定 する(ステップS15)。
【0065】 そして、次のキャッピング動作では、キャッピング位置Hからギャップ距離L 1分だけ行き過ぎた位置を印字ヘッドの目標停止位置に指定する(ステップS1 6)。すなわち、前回の目標停止位置よりギャップ距離L1分だけオーバーシュ ートした位置を目標停止位置として、再度キャッピング動作を行う(ステップS 17)。これにより、図17に示すように、印字ヘッド13がキャッピング位置 Hの近傍まで所定のキャッピング速度で等速移動し、その後減速するように、D Cモータを駆動制御することになる。
【0066】 このように、印字ヘッドがキャッピング位置の近傍まで所定のキャッピング速 度で等速移動するように制御するということは、DCモータを等速域の速度パタ ーンで制御することを意味している。つまり、この場合には、負荷が大きくても 、モータの回転数を上げることによって高いトルクを得ることが可能であり、印 字ヘッドを確実にキャッピング位置の近傍まで移動させることができる。また、 その後減速制御に移行しても、目標停止位置がキャッピング位置Hよりギャップ 距離L1分だけオーバーシュートした位置となっているため、負荷が大きい場合 でも、印字ヘッド13をキャッピング位置Hまで十分に移動させることが可能で ある。
【0067】 この後、エンコーダ106による位置検出に基づいて印字ヘッド13がキャッ ピング位置Hまで移動したか否かを再度判断する(ステップS13)。 その結果、今回は印字ヘッド13が確実にキャッピング位置Hに到達するので 、ステップS13での判断がYesとなり、印字ヘッド13のノズル13aのキ ャッピングを完了する。
【0068】 なお、ステップS16によるキャッピング動作を例えば2回行っても、ステッ プS13でNoと判断される場合には、その時点でキャッピング動作を終了し、 ユーザに対してキャッピングエラーを表示または音等で警告するようにしてもよ い。
【0069】 本実施例2によれば、最初のキャッピング動作時にエンコーダ106によって 印字ヘッド13の位置を確認し、印字ヘッド13がキャッピング位置Hまで達し ていない場合にのみ、印字ヘッド13が確実にキャッピング位置Hに達するよう に制御内容を変更して、再度キャッピング動作を行うので、キャリッジ12の負 荷状況に応じて、最適かつ確実なキャッピング動作を行うことができる。
【0070】 上記実施例1および実施例2では、最初のキャッピング動作時に印字ヘッド1 3がキャッピング位置Hまで達していない場合には、キャリッジ12をリリース 位置Rまで一旦戻す処理を行っているが、キャリッジ12とメンテナンス機構部 21との連係構造によっては、必ずしもリリース位置Rまでキャリッジ12を戻 さなくても、その停止位置から新たな制御内容のキャリッジ動作を行ってもよい 場合もある。以下の実施例3および実施例4は、この場合の実施例である。
【0071】 [実施例3] 本実施例3のキャッピング動作を図5に示すフローチャートを参照して説明す る。また、キャリッジ12とメンテナンス機構部21との位置関係については、 必要に応じて図7ないし図14を参照する。
【0072】 印字ヘッド13のキャッピング動作時、最初は、キャッピング位置Hを印字ヘ ッド13の目標停止位置に指定して(ステップS21)、キャッピング動作を開 始する(ステップS22)。これにより、キャリッジ12は、目標停止位置の手 前までは所定のキャッピング速度で等速移動し、目標停止位置の手前から印字ヘ ッド13を減速し、目標停止位置で停止するように、DCモータ108を駆動制 御する。すなわち、このときの制御は、図15の下図に実線で示すキャリッジ制 御となる。
【0073】 そして、この最初のキャッピング動作時に、エンコーダ106による位置検出 に基づいて印字ヘッド13がキャッピング位置Hまで移動したか否かを判断する (ステップS23)。
【0074】 その結果、連係しているメンテナンス機構部21の負荷により印字ヘッド13 がキャッピング位置Hに到達する手前で停止し、または若干戻されて停止したと 判断した場合(ステップS23でNoと判断した場合)には、今度は、印字ヘッ ド13がキャッピング位置Hまで所定のキャッピング速度(10ips)で等速 移動し、その後減速するように、DCモータ108を駆動制御して、再度キャッ ピング動作を行う(ステップS24)。すなわち、このときの制御は、図15の 下図に実線で示すキャリッジ制御と同様の制御となる。
【0075】 このように、印字ヘッド13がキャッピング位置Hまで所定のキャッピング速 度(10ips)で等速移動するように制御するということは、DCモータ10 8を等速域の速度パターンで制御することを意味し、この場合には、負荷が大き くても、モータの回転数を上げることによって高いトルクを得ることが可能であ る。これにより、印字ヘッド13を確実にキャッピング位置Hまで移動させるこ とができる。
【0076】 この後、エンコーダ106による位置検出に基づいて印字ヘッド13がキャッ ピング位置Hまで移動したか否かを再度判断する(ステップS23)。 その結果、今回は印字ヘッド13が確実にキャッピング位置Hに到達するので 、ステップS23での判断がYesとなり、印字ヘッド13のノズル13aのキ ャッピングを完了する。
【0077】 なお、ステップS24によるキャッピング動作を例えば2回行っても、ステッ プS3でNoと判断される場合には、その時点でキャッピング動作を終了し、ユ ーザに対してキャッピングエラーを表示または音等で警告するようにしてもよい 。
【0078】 本実施例3によれば、最初のキャッピング動作時にエンコーダ106によって 印字ヘッド13の位置を確認し、印字ヘッド13がキャッピング位置Hまで達し ていない場合にのみ、印字ヘッド13が確実にキャッピング位置Hに達するよう に制御内容を変更して、再度キャッピング動作を行うので、キャリッジ12の負 荷状況に応じて、最適かつ確実なキャッピング動作を行うことができる。
【0079】 [実施例4] 本実施例4のキャッピング動作を図6に示すフローチャートを参照して説明す る。また、キャリッジ12とメンテナンス機構部21との位置関係については、 必要に応じて図7ないし図14を参照する。
【0080】 印字ヘッド13のキャッピング動作時、最初は、キャッピング位置Hを印字ヘ ッド13の目標停止位置に指定して(ステップS31)、キャッピング動作を開 始する(ステップS32)。これにより、キャリッジ12は、目標停止位置の手 前までは所定のキャッピング速度で等速移動し、目標停止位置の手前から印字ヘ ッド13を減速し、目標停止位置で停止するように、DCモータ108を駆動制 御する。すなわち、このときの制御は、図13の下図に実線で示すキャリッジ制 御となる。
【0081】 そして、この最初のキャッピング動作時に、エンコーダ106による位置検出 に基づいて印字ヘッド13がキャッピング位置Hまで移動したか否かを判断する (ステップS33)。
【0082】 その結果、連係しているメンテナンス機構部21の負荷により印字ヘッド13 がキャッピング位置Hに到達する手前で停止し、または若干戻されて停止したと 判断した場合(ステップS33でNoと判断した場合)には、エンコーダ106 により印字ヘッドが現在停止している位置からキャッピング位置Hまでの距離を ギャップ距離L1(図17参照)として測定する(ステップS34)。
【0083】 そして、次のキャッピング動作では、キャッピング位置Hからギャップ距離L 1分だけ行き過ぎた位置を印字ヘッドの目標停止位置に指定する(ステップS3 5)。すなわち、前回の目標停止位置よりギャップ距離分だけオーバーシュート した位置を目標停止位置として、再度キャッピング動作を行う(ステップS36 )。これにより、印字ヘッド13がキャッピング位置Hの近傍まで所定のキャッ ピング速度で等速移動し、その後減速するように、DCモータを駆動制御するこ とになる。すなわち、このときの制御は、図17の下図に実線で示すキャリッジ 制御と同様の制御となる。
【0084】 このように、印字ヘッドがキャッピング位置の近傍まで所定のキャッピング速 度で等速移動するように制御するということは、DCモータを等速域の速度パタ ーンで制御することを意味している。つまり、この場合には、負荷が大きくても 、モータの回転数を上げることによって高いトルクを得ることが可能であり、印 字ヘッドを確実にキャッピング位置の近傍まで移動させることができる。また、 その後減速制御に移行しても、目標停止位置がキャッピング位置Hよりギャップ 距離L1分だけオーバーシュートした位置となっているため、負荷が大きい場合 でも、印字ヘッド13をキャッピング位置Hまで十分に移動させることが可能で ある。
【0085】 この後、エンコーダ106による位置検出に基づいて印字ヘッド13がキャッ ピング位置Hまで移動したか否かを再度判断する(ステップS33)。 その結果、今回は印字ヘッド13が確実にキャッピング位置Hに到達するので 、ステップS33での判断がYesとなり、印字ヘッド13のノズル13aのキ ャッピングを完了する。
【0086】 なお、ステップS36によるキャッピング動作を例えば2回行っても、ステッ プS33でNoと判断される場合には、その時点でキャッピング動作を終了し、 ユーザに対してキャッピングエラーを表示または音等で警告するようにしてもよ い。
【0087】 本実施例4によれば、最初のキャッピング動作時にエンコーダ106によって 印字ヘッド13の位置を確認し、印字ヘッド13がキャッピング位置Hまで達し ていない場合にのみ、印字ヘッド13が確実にキャッピング位置Hに達するよう に制御内容を変更して、再度キャッピング動作を行うので、キャリッジ12の負 荷状況に応じて、最適かつ確実なキャッピング動作を行うことができる。
【0088】
【考案の効果】
本考案の印字装置によれば、最初のキャッピング動作時にエンコーダによって 印字ヘッドの位置を確認し、印字ヘッドがキャッピング位置Hまで達していない 場合にのみ、印字ヘッドが確実にキャッピング位置に達するように制御内容を変 更して、再度キャッピング動作を行うので、キャリッジの負荷状況に応じて、最 適かつ確実なキャッピング動作を行うことができる。また、印字ヘッドのノズル をキャッピングすることができずに、ノズルが乾燥してしまい、次回の印字動作 時に正常な印字結果が得られなくなるといった問題の発生を防止することができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の印字装置の実施の形態を示すシステム
構成図である。
【図2】印字および給紙機構部の構造を概略的に示す斜
視図である。
【図3】本考案の印字装置によるキャッピング動作の実
施例1を示すフローチャートである。
【図4】本考案の印字装置によるキャッピング動作の実
施例2を示すフローチャートである。
【図5】本考案の印字装置によるキャッピング動作の実
施例3を示すフローチャートである。
【図6】本考案の印字装置によるキャッピング動作の実
施例4を示すフローチャートである。
【図7】従来の印字装置において、メンテナンス動作時
のキャリッジとメンテナンス機構部との連係動作を示す
動作シーケンス図である。
【図8】従来の印字装置において、メンテナンス動作時
のキャリッジとメンテナンス機構部との連係動作を示す
動作シーケンス図である。
【図9】メンテナンス機構部の可動枠体部分を示す斜視
図である。
【図10】メンテナンス機構部がキャッピングを行うと
きの動作シーケンス図である。
【図11】キャリッジの移動を妨げるような負荷がかか
る領域を示す説明図である。
【図12】キャリッジの速度パターンを示す説明図であ
る。
【図13】通常のキャッピング動作時のキャリッジの速
度変化を示す説明図である。
【図14】メンテナンス機構部の負荷によってキャリッ
ジの駆動が妨げられる様子を示す説明図である。
【図15】本考案に係わるキャッピング動作時のキャリ
ッジの速度変化の一例を示す説明図である。
【図16】ギャップ距離の測定例を示す説明図である。
【図17】本考案に係わるキャッピング動作時のキャリ
ッジの速度変化の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 パソコン 3 通信ケーブル 11 インクカートリッジ 12 キャリッジ 13 印字ヘッド 13a ノズル 21 メンテナンス機構部 22 可動枠体 23 キャップ部 24 ワイパー 25 開口部 26 インク受け部 27 ロックリリースレバー 28 キャッピングレバー 29 バネ 101 ASIC 102 CPU 103 ROM 104 RAM 105 キーセンサ 106 エンコーダ 107 フィードモータ 108 キャリッジモータ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドを搭載したキャリッジを駆動
    する手段としてDCモータを備えており、このDCモー
    タによって前記キャリッジを印字領域からメンテナンス
    領域のキャッピング位置まで移動させることにより、印
    字領域を通過後メンテナンス領域のキャッピング位置の
    手前で前記キャリッジに連係させてメンテナンス機構部
    を移動するように設けられ、前記メンテナンス機構部
    は、前記キャリッジが印字領域からメンテナンス領域に
    向かって移動するときには、キャリッジの移動に連係し
    てキャッピング位置に移動し、印字ヘッドがキャッピン
    グ位置から印字領域に向かって移動するときには、キャ
    リッジの移動に連係してキャッピング位置からワイピン
    グ位置に移動し、ワイピング後にワイピング位置から印
    字領域に入る手前の連係を解除するリリース位置に移動
    するように設けられた印字装置において、 前記印字ヘッドの位置を検出するエンコーダと、 前記DCモータを駆動制御して前記印字ヘッドのメンテ
    ナンス動作を制御する制御手段とを備え、 印字ヘッドのキャッピング動作時、前記制御手段は、最
    初はキャッピング位置を印字ヘッドの目標停止位置とし
    て、目標停止位置の手前までは所定のキャッピング速度
    で等速移動し、目標停止位置の手前から印字ヘッドを減
    速し目標停止位置で停止するように前記DCモータを駆
    動制御するとともに、前記エンコーダによる位置検出に
    基づいて印字ヘッドがキャッピング位置まで移動したか
    否かを判断し、連係しているメンテナンス機構部の負荷
    により印字ヘッドがキャッピング位置に到達する手前で
    停止または若干戻されて停止したと判断した場合には、
    前記リリース位置までキャリッジを一旦戻した後、今度
    は印字ヘッドがキャッピング位置まで所定のキャッピン
    グ速度で等速移動し、その後減速するように前記DCモ
    ータを駆動制御して、再度キャッピング動作を行うこと
    を特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】 印字ヘッドを搭載したキャリッジを駆動
    する手段としてDCモータを備えており、このDCモー
    タによって前記キャリッジを印字領域からメンテナンス
    領域のキャッピング位置まで移動させることにより、印
    字領域を通過後メンテナンス領域に入る手前の位置にて
    前記キャリッジに連係させてメンテナンス機構部を駆動
    することにより、このメンテナンス機構部によって印字
    ヘッドのキャッピング動作を行う印字装置において、 前記印字ヘッドの位置を検出するエンコーダと、 前記DCモータを駆動制御して前記印字ヘッドのキャッ
    ピング動作を制御する制御手段とを備え、 印字ヘッドのキャッピング動作時、前記制御手段は、最
    初はキャッピング位置を印字ヘッドの目標停止位置とし
    て、目標停止位置の手前までは所定のキャッピング速度
    で等速移動し、目標停止位置の手前から印字ヘッドを減
    速し目標停止位置で停止するように前記DCモータを駆
    動制御するとともに、前記エンコーダによる位置検出に
    基づいて印字ヘッドがキャッピング位置まで移動したか
    否かを判断し、連係しているメンテナンス機構部の負荷
    により印字ヘッドがキャッピング位置に到達する手前で
    停止または若干戻されて停止したと判断した場合には、
    今度は印字ヘッドがキャッピング位置まで所定の速度で
    等速移動し、その後停止するように前記DCモータを駆
    動制御して、再度キャッピング動作を行うことを特徴と
    する印字装置。
  3. 【請求項3】 印字ヘッドを搭載したキャリッジを駆動
    する手段としてDCモータを備えており、このDCモー
    タによって前記キャリッジを印字領域からメンテナンス
    領域のキャッピング位置まで移動させることにより、印
    字領域を通過後メンテナンス領域に入る手前の位置にて
    前記キャリッジに連係させてメンテナンス機構部を駆動
    することにより、このメンテナンス機構部によって印字
    ヘッドのキャッピング動作を行う印字装置において、 前記印字ヘッドの位置を検出するエンコーダと、 前記DCモータを駆動制御して前記印字ヘッドのキャッ
    ピング動作を制御する制御手段とを備え、 印字ヘッドのキャッピング動作時、前記制御手段は、最
    初はキャッピング位置を印字ヘッドの目標停止位置とし
    て前記DCモータを駆動制御するとともに、前記エンコ
    ーダによる位置検出に基づいて印字ヘッドがキャッピン
    グ位置まで移動したか否かを判断し、連係しているメン
    テナンス機構部の負荷により印字ヘッドがキャッピング
    位置に到達する手前で停止または若干戻されて停止した
    と判断した場合には、前記エンコーダにより印字ヘッド
    が現在停止している位置からキャッピング位置までの距
    離をギャップ距離として検出し、今度はキャッピング位
    置からギャップ距離分だけ行き過ぎた位置を印字ヘッド
    の目標停止位置として前記DCモータを駆動制御するこ
    とにより、再度キャッピング動作を行うことを特徴とす
    る印字装置。
  4. 【請求項4】 印字ヘッドを搭載したキャリッジを駆動
    する手段としてDCモータを備えており、このDCモー
    タによって前記キャリッジを印字領域からメンテナンス
    領域のキャッピング位置まで移動させることにより、印
    字領域を通過後メンテナンス領域のキャッピング位置の
    手前で前記キャリッジに連係させてメンテナンス機構部
    を移動するように設けられ、前記メンテナンス機構部
    は、前記キャリッジが印字領域からメンテナンス領域に
    向かって移動するときには、キャリッジの移動に連係し
    てキャッピング位置に移動し、印字ヘッドがキャッピン
    グ位置から印字領域に向かって移動するときには、キャ
    リッジの移動に連係してキャッピング位置からワイピン
    グ位置に移動し、ワイピング後にワイピング位置から印
    字領域に入る手前の連係を解除するリリース位置に移動
    するように設けられた印字装置において、 前記印字ヘッドの位置を検出するエンコーダと、 前記DCモータを駆動制御して前記印字ヘッドのメンテ
    ナンス動作を制御する制御手段とを備え、 印字ヘッドのキャッピング動作時、前記制御手段は、最
    初はキャッピング位置を印字ヘッドの目標停止位置とし
    て、目標停止位置の手前までは所定のキャッピング速度
    で等速移動し、目標停止位置の手前から印字ヘッドを減
    速し目標停止位置で停止するように前記DCモータを駆
    動制御するとともに、前記エンコーダによる位置検出に
    基づいて印字ヘッドがキャッピング位置まで移動したか
    否かを判断し、連係しているメンテナンス機構部の負荷
    により印字ヘッドがキャッピング位置に到達する手前で
    停止または若干戻されて停止したと判断した場合には、
    前記エンコーダにより印字ヘッドが現在停止している位
    置からキャッピング位置までの距離をギャップ距離とし
    て検出し、前記リリース位置までキャリッジを一旦戻し
    た後、今度はキャッピング位置からギャップ距離分だけ
    行き過ぎた位置を目標停止位置として前記DCモータを
    駆動制御することにより、再度キャッピング動作を行う
    ことを特徴とする印字装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7868568B2 (en) 2007-02-28 2011-01-11 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Motor driving device
JP2017189958A (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 セイコーエプソン株式会社 印刷装置および印刷装置の制御方法
US10406836B2 (en) 2017-03-31 2019-09-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image recording apparatus

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