JP4788424B2 - 液体噴射装置及び液体噴射装置におけるフラッシング方法 - Google Patents

液体噴射装置及び液体噴射装置におけるフラッシング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4788424B2
JP4788424B2 JP2006078592A JP2006078592A JP4788424B2 JP 4788424 B2 JP4788424 B2 JP 4788424B2 JP 2006078592 A JP2006078592 A JP 2006078592A JP 2006078592 A JP2006078592 A JP 2006078592A JP 4788424 B2 JP4788424 B2 JP 4788424B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flushing
range
carriage
interval
liquid ejecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006078592A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007069596A (ja
Inventor
良一 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006078592A priority Critical patent/JP4788424B2/ja
Priority to US11/390,156 priority patent/US7510262B2/en
Publication of JP2007069596A publication Critical patent/JP2007069596A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4788424B2 publication Critical patent/JP4788424B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/1652Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head
    • B41J2/16526Cleaning of print head nozzles by driving a fluid through the nozzles to the outside thereof, e.g. by applying pressure to the inside or vacuum at the outside of the print head by applying pressure only
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0065Means for printing without leaving a margin on at least one edge of the copy material, e.g. edge-to-edge printing

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、液体噴射装置及び液体噴射装置におけるフラッシング方法に関する。
従来から、液体をターゲットに対して噴射させる液体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)が広く知られている。このプリンタは、往復移動するキャリッジに記録ヘッド(液体噴射ヘッド)を搭載し、この記録ヘッドに供給されたインクを記録ヘッドに形成されたノズルから噴射することにより、ターゲットとしての記録媒体に印刷を施すようになっている。このようなプリンタにおいては、記録ヘッドのノズルからインク溶媒が蒸発することによるインク粘度の上昇や固化によりノズルに目詰まりを生じ、印刷不良を引き起こすという問題があった。
そこで、これらの問題を解消するために、通常、プリンタは、ターゲットに対しての噴射とは無関係にノズル内のインクを強制的に吐出させるフラッシング動作を行うようになっている(例えば、特許文献1参照)。このフラッシング動作は、記録ヘッドが搭載されたキャリッジを、非印刷領域に設けられているキャッピング装置(クリーニング機構)もしくはフラッシング専用のインク受け部まで移動させて行われる。そして、このフラッシング動作を所定時間(例えば20秒)経過するごとに行うことで、ノズル内のインク粘度の上昇や固化を抑制するようになっている。
特開平9−52374号公報
しかし、上記フラッシングが行われるキャッピング装置やインク受け部は、用紙が配置される印刷領域から離れた位置である非印刷領域にあるため、印刷中にフラッシング動作を行う場合には、印刷領域にあるキャリッジ(及び記録ヘッド)を非印刷領域までわざわざ移動させなければならない。そして、この移動に時間が費やされることで、印刷処理時間が増加し印刷効率が悪化するという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、フラッシング動作を効率的に行うことができる液体噴射装置及び液体噴射装置におけるフラッシング方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、往復移動するキャリッジに搭載されて液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記キャリッジの往復移動に伴い前記液体噴射ヘッドがターゲットに液体を噴射する場合に、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲内でかつ前記ターゲット外で行われる範囲内フラッシングのフラッシング態様と、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲外で行われる範囲外フラッシングのフラッシング態様とを制御する制御手段と、前記範囲内フラッシングのフラッシング態様を規定するためのパラメータと、前記範囲外フラッシングのフラッシング態様を規定するためのパラメータとを対応付けて記憶する記憶手段と、前記範囲外フラッシングのフラッシング間隔を計測する範囲外フラッシングタイマ手段と、を備え、前記各パラメータは、フラッシング間隔、フラッシング回数、フラッシング発数、フラッシングにおける総吐出量のうち少なくとも1つで構成され、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されたパラメータに基づいて、前記範囲内フラッシングのフラッシング回数が多いほど前記範囲外フラッシングのフラッシング間隔を長く設定し、当該設定されたフラッシング間隔で前記範囲外フラッシングのフラッシング態様を制御する
この構成によれば、液体噴射ヘッドによる液体噴射の実行中において、範囲内フラッシングでは、噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲内にあるキャリッジ(液体噴射ヘッド)をターゲットに対する噴射が不可能な往復移動範囲外までわざわざ移動させる必要がない。そのため、範囲内フラッシングと範囲外フラッシングとを併用して効率的にフラッシングを行うことで噴射処理時間を削減できる。
また、この構成によれば、範囲内フラッシングのフラッシング態様と範囲外フラッシングのフラッシング態様とが対応付けされているため、範囲内フラッシングと範囲外フラッシングとをより好適な態様にて併用し制御することができる。
また、この構成によれば、各フラッシングをフラッシング間隔、フラッシング回数、フラッシング発数、フラッシングにおける総吐出量のうち少なくとも1つで構成される各パラメータにより制御することができるため、さらに精緻な併用態様で各フラッシングを制御することができる。
また、この構成によれば、前記範囲内フラッシングのパラメータに基づき、前記範囲外フラッシングのフラッシング間隔を適宜設定することができる。
そして、前記範囲内フラッシングのフラッシング回数が多ければ、少ない場合に比較してフラッシングによる液体の吐出量が十分に確保されているため、範囲外フラッシングのフラッシング間隔を長くとることができる。すなわち、噴射処理の遅延を生じる範囲外フラッシングの回数が減少するため、噴射効率が高められた好適な液体噴射装置とすることができる。
あるいは、本発明の液体噴射装置は、往復移動するキャリッジに搭載されて液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記キャリッジの往復移動に伴い前記液体噴射ヘッドがターゲットに液体を噴射する場合に、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲内でかつ前記ターゲット外で行われる範囲内フラッシングのフラッシング態様と、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲外で行われる範囲外フラッシングのフラッシング態様とを制御する制御手段と、前記範囲内フラッシングのフラッシング態様を規定するためのパラメータと、前記範囲外フラッシングのフラッシング態様を規定するためのパラメータとを対応付けて記憶する記憶手段と、前記範囲外フラッシングのフラッシング間隔を計測する範囲外フラッシングタイマ手段と、前記範囲内フラッシングのフラッシング間隔を計測する範囲内フラッシングタイマ手段と、を備え、
前記各パラメータは、フラッシング間隔、フラッシング回数、フラッシング発数、フラッシングにおける総吐出量のうち少なくとも1つで構成され、
前記記憶手段は、前記範囲内フラッシングタイマ手段が計測するフラッシング間隔が長いほど前記範囲外フラッシングタイマ手段が計測するフラッシング間隔が短くなるように各フラッシングのフラッシング間隔を対応付けて記憶しており、
前記制御手段は、前記範囲外フラッシングタイマ手段が計測するフラッシング間隔を前記記憶手段に記憶された各フラッシング間隔に基づいて設定し、当該設定されたフラッシング間隔で前記範囲外フラッシングのフラッシング態様を制御する
この構成によれば、液体噴射ヘッドによる液体噴射の実行中において、範囲内フラッシングでは、噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲内にあるキャリッジ(液体噴射ヘッド)をターゲットに対する噴射が不可能な往復移動範囲外までわざわざ移動させる必要がない。そのため、範囲内フラッシングと範囲外フラッシングとを併用して効率的にフラッシングを行うことで噴射処理時間を削減できる。
また、この構成によれば、範囲内フラッシングのフラッシング態様と範囲外フラッシングのフラッシング態様とが対応付けされているため、範囲内フラッシングと範囲外フラッシングとをより好適な態様にて併用し制御することができる。
また、この構成によれば、各フラッシングをフラッシング間隔、フラッシング回数、フラッシング発数、フラッシングにおける総吐出量のうち少なくとも1つで構成される各パラメータにより制御することができるため、さらに精緻な併用態様で各フラッシングを制御することができる。
また、この構成によれば、前記範囲内フラッシングのパラメータに基づき、前記範囲外フラッシングのフラッシング間隔を適宜設定することができる。
そして、範囲内フラッシングのフラッシング間隔が長い場合には、短い場合と比較してフラッシングによる液体の吐出量が十分に確保されにくい。しかし、この構成によれば範囲内フラッシングのフラッシング間隔が長い場合には範囲外フラッシングのフラッシング間隔が短くなるように制御されるため、範囲外フラッシングにより液体の吐出量を十分に確保できる。
本発明の液体噴射装置において、前記範囲内フラッシングは縁無し印刷が実行されている場合に行われるフラッシングであり、前記範囲外フラッシングは前記縁無し印刷時におけるキャリッジの往復移動範囲外で行われるフラッシングであることを特徴とする。
この構成によれば、縁無し印刷の実行中において、範囲内フラッシングでは、縁無し印刷時におけるキャリッジの往復移動範囲内にあるキャリッジ(液体噴射ヘッド)をターゲットに対する噴射が不可能な往復移動範囲外までわざわざ移動させる必要がない。特に縁無し印刷の実行時においては、通常ターゲットより大きい領域にインクが噴射されるため、フラッシングによる液体吐出量を好適に確保することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記記憶手段には、前記範囲内フラッシングのフラッシング態様を規定するためのパラメータと前記範囲外フラッシングのフラッシング態様を規定するためのパラメータとが前記液体噴射ヘッドの環境雰囲気温度に応じて異なる対応付けとなるように記憶されている。
この構成によれば、液体噴射ヘッドの環境雰囲気温度を考慮して各フラッシング態様が設定されるため、より精緻な制御が可能となる
あるいは、本発明の液体噴射装置は、往復移動するキャリッジに搭載されて液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記キャリッジの往復移動に伴い前記液体噴射ヘッドがターゲットに液体を噴射する場合に、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲内でかつ前記ターゲット外で行われる範囲内フラッシングのフラッシング態様と、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲外で行われる範囲外フラッシングのフラッシング態様とを制御する制御手段と、前回の範囲外フラッシングからの経過時間を計測する経過時間タイマ手段と、当該経過時間タイマ手段が計測する経過時間と、前記範囲内フラッシングのフラッシング間隔の変動要因となる範囲内フラッシング間隔パラメータとの組み合わせに対応付けて範囲内フラッシング又は範囲外フラッシングのフラッシング態様を記憶する記憶手段と、を備え、前記記憶手段には、前記範囲内フラッシングのフラッシング態様に関してフラッシング発数が規定されており、当該フラッシング発数は、前記範囲内フラッシング間隔パラメータの値が大きくなるほど、又は、前記経過時間タイマ手段が計測する経過時間が長くなるほど多くなるように設定されるとともに、前記範囲内フラッシングのフラッシング発数が所定のフラッシング発数を超える場合には、前記範囲内フラッシングに換えて前記範囲外フラッシングが選択されるように設定され、前記制御手段は、前記経過時間と前記範囲内フラッシング間隔パラメータとの組み合わせに基づき前記範囲内フラッシングが実行されるように制御する場合には、当該範囲内フラッシングの態様を前記記憶手段に記憶された前記フラッシング発数によるフラッシング態様に制御する
液体噴射時には、種々の要因によって、予め設定したフラッシング間隔どおりに範囲内フラッシングが実行されない場合があり、その結果、フラッシングによる液体の吐出量が十分に確保できなくなることがある。しかし、上記構成によれば、前記範囲内フラッシングのフラッシング間隔の変動要因となる範囲内フラッシング間隔パラメータを考慮して各フラッシング態様を設定するため、範囲内フラッシング間隔が変動する場合のフラッシング不足(液体吐出量不足)を招来することなく、確実に好適な態様でフラッシングを実行することができる。
そして、この構成によれば、範囲内フラッシングのフラッシング間隔が長くなるほど、又は、経過時間タイマ手段が計測する経過時間が長くなるほど、範囲内フラッシングのフラッシング発数が多くなるように制御されるため、前回のフラッシングから所定時間経過して不足が懸念される液体の吐出量を、1回当りの範囲内フラッシングのフラッシング発数を多く設定することで担保でき、液体の吐出量を十分に確保することができる。
また、キャリッジの往復移動範囲内で行われる範囲内フラッシングでは、フラッシング発数の増大によって得られる液体吐出量には限界があり、範囲外フラッシングと比較して液体吐出量は少ない。しかし、上記構成によれば、範囲内フラッシングのフラッシング発数が所定のフラッシング発数を超える場合には、範囲内フラッシングに換えてより多くの液体吐出量を確保できる範囲外フラッシングが選択されるように設定されるため、液体の吐出量を十分に確保することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記記憶手段には、前記範囲内フラッシングのフラッシング発数が、前記液体噴射ヘッドの環境雰囲気温度に応じて異なる規定内容となるように設定されている。
一般に、液体噴射ヘッドの環境雰囲気温度が高いと、液体が乾燥しやすいため液体噴射ヘッドにおいて目詰まりが生じやすい。この点、上記構成によれば、液体噴射ヘッドの環境雰囲気温度を考慮して範囲内フラッシングのフラッシング発数を設定することにより、フラッシングによる液体の吐出量を確保することができ、液体噴射ヘッドの目詰まりを好適に解消することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記範囲内フラッシング間隔パラメータは、前記キャリッジが往復移動を開始する直前の停止時間又は前記液体が噴射されるターゲットのサイズである。
範囲内フラッシングのフラッシング間隔は、キャリッジが往復移動を開始する直前の停止時間や液体が噴射されるターゲットのサイズに左右され得る。上記構成によれば、範囲内フラッシングのフラッシング間隔の変動要因となるパラメータに基づき、各フラッシングのフラッシング態様を適宜設定することができる。
本発明の液体噴射装置におけるフラッシング方法は、往復移動するキャリッジに搭載されて液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置におけるフラッシング方法であって、前記キャリッジの往復移動に伴い前記液体噴射ヘッドがターゲットに液体を噴射する場合に、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲内でかつ前記ターゲット外で行われる範囲内フラッシングのフラッシング態様と、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲外で行われる範囲外フラッシングのフラッシング態様とを、当該各フラッシング態様を規定するためのパラメータ同士の対応付けにより記憶し、前記記憶されたパラメータに基づいて、前記範囲内フラッシングのフラッシング回数が多いほど前記範囲外フラッシングのフラッシング間隔を長く設定し、当該設定されたフラッシング間隔で前記範囲外フラッシングのフラッシング態様を制御する
あるいは、往復移動するキャリッジに搭載されて液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置におけるフラッシング方法であって、前記キャリッジの往復移動に伴い前記液体噴射ヘッドがターゲットに液体を噴射する場合に、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲内でかつ前記ターゲット外で行われる範囲内フラッシングのフラッシング態様と、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲外で行われる範囲外フラッシングのフラッシング態様とを、前記範囲内フラッシングのフラッシング間隔が長いほど前記範囲外フラッシングのフラッシング間隔が短くなるように各フラッシングのフラッシング間隔を対応付けて記憶し、前記範囲外フラッシングのフラッシング間隔を前記記憶された各フラッシング間隔に基づいて設定し、当該設定されたフラッシング間隔で前記範囲外フラッシングのフラッシング態様を制御する。
あるいは、往復移動するキャリッジに搭載されて液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置におけるフラッシング方法であって、前記キャリッジの往復移動に伴い前記液体噴射ヘッドがターゲットに液体を噴射する場合に、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲内でかつ前記ターゲット外で行われる範囲内フラッシングのフラッシング態様と、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲外で行われる範囲外フラッシングのフラッシング態様とについて、前回の範囲外フラッシングからの経過時間と、前記範囲内フラッシングのフラッシング間隔の変動要因となる範囲内フラッシング間隔パラメータとの組み合わせに対応付けて範囲内フラッシング又は範囲外フラッシングのフラッシング態様を記憶し、前記範囲内フラッシングのフラッシング発数は、前記範囲内フラッシング間隔パラメータの値が大きくなるほど、又は、前記経過時間が長くなるほど多くなるように設定されるとともに、前記範囲内フラッシングのフラッシング発数が所定のフラッシング発数を超える場合には、前記範囲内フラッシングに換えて前記範囲外フラッシングが選択されるように設定され、前記経過時間と前記範囲内フラッシング間隔パラメータとの組み合わせに基づき前記範囲内フラッシングが実行される場合には、当該範囲内フラッシングの態様を前記フラッシング発数によるフラッシング態様に制御する。
この方法によれば、液体噴射ヘッドによる液体噴射の実行中において、キャリッジ(液体噴射ヘッド)の往復移動範囲外で行われる範囲外フラッシングと、キャリッジ(液体噴射ヘッド)を往復移動範囲外までわざわざ移動させる必要がない範囲内フラッシングとを併用しているため、処理時間が短縮され効率的なフラッシングを行うことができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を、オンキャリッジタイプのプリンタに具体化した第1実施形態を図1〜図8に従って説明する。なお、本実施形態では、ターゲットとしての紙に対して、その紙の外側までインク滴を噴射することで、余白なく全面に亘って印刷を行うことを縁無し印刷という。なお、印刷データによっては一部余白が存在する場合もあるが、一部でも紙の外側までインク滴を噴射する箇所があれば、その紙への印刷は縁無し印刷となる。
図1に示すように、本実施形態の液体噴射装置としてのプリンタ10は、略箱状をなすフレーム11を有しており、このフレーム11内の下部には、その長手方向(図1に示す主走査方向X)に沿ってプラテン12が架設されている。プラテン12は、ターゲットとしての紙Pを支持する支持台であり、紙送り機構13が有する紙送りモータ14の駆動力に基づき、紙Pを主走査方向Xと直交する搬送方向Yに沿って給送するようになっている。
また、フレーム11内においてプラテン12の上方にはガイド軸15が架設され、このガイド軸15にはキャリッジ16が移動可能に挿通支持されている。また、フレーム11の内面においてガイド軸15の両端部と対応する位置には、駆動プーリ17及び従動プーリ18が回転自在に支持されている。駆動プーリ17にはキャリッジモータ19が連結されており、これら一対のプーリ17,18間には、キャリッジ16を固定支持したタイミングベルト20が掛装されている。従って、キャリッジ16は、ガイド軸15にガイドされながら、キャリッジモータ19の駆動によりタイミングベルト20を介して主走査方向Xに移動可能となっている。
図1に示すように、キャリッジ16の下面側には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド21が設けられている。この記録ヘッド21の下面側には、図2に示すように、ブラックインクノズル群Bと、シアンインクノズル群Cと、マゼンタインクノズル群Mと、イエローインクノズル群YEとが形成されている。各ノズル群B,C,M,YEは、各色のインクを吐出するための吐出口であるノズル22を複数個(本実施形態では180個)備えている。各ノズル群B,C,M,YEの複数のノズルは、搬送方向に沿って、一定の間隔(ノズルピッチ)で整列している。
また、記録ヘッド21内には図示しない圧電素子が各ノズル22と個別対応するように配設されている。そして、各圧電素子が駆動制御されることにより、記録ヘッド21の下方に至った紙Pに向けて、各ノズル22からインク(液体)が噴射されるようになっている。また、キャリッジ16上には記録ヘッド21に対してインクを供給するためのインクカートリッジ23,24が着脱可能に搭載されている。
さらに、フレーム11内においてプラテン12の下方には、廃液タンク25がプラテン12と平行に延びるように設けられている。この廃液タンク25には、例えば多孔質のパルプ材等からなる吸収部材(図示略)が収容されている。従って、周知のクリーニング時、及びワイピング時には、インクが廃液タンク25に排出されて吸収部材に吸収されるようになっている。
一方、プリンタ10の一端部(図1においては右端部)、すなわち、紙Pが至らない非印刷領域には、クリーニング機構26が設けられている。クリーニング機構26は、ノズル22内に残存したインクを吸引して、ノズルの目詰まりを解消するための機構である。図1に示すように、クリーニング機構26は、記録ヘッド21を封止するキャップ27と、吸引手段としての吸引ポンプ28とを備えている。そして、キャップ27は、図示しない公知の昇降手段により上下動可能となっており、上昇すると、記録ヘッド21に当接して、記録ヘッド21のノズル22(ノズル形成面)を封止するようになっている。
図4、図5に示すように、プラテン12には、複数の溝部29が形成され、これらの各溝部29が形成されることにより各溝部29間には突部31が形成されている。各溝部29内にはインク吸収材32が設けられている。突部31は、プラテン12が紙Pを支持する際に、紙Pと接触する部分であって、縁無し印刷時にインクが着弾しない位置に設けられている。このため、縁無し印刷時に、紙Pの幅よりはみ出した部分(所謂、打ち漏らし領域)に噴射されたインクは、溝部29内のインク吸収材32で吸収されるようになっている。また、溝部29上で行われる縁無しフラッシング(範囲内フラッシング)においても同様である。なお、縁無しフラッシングとは、縁無し印刷時におけるキャリッジ16(記録ヘッド21)の往復移動範囲S内(印刷領域)でかつ紙Pの外側で行われるフラッシングの態様をいい、キャリッジ16が加速し始めてから縁無し印刷が始まるまでの間や、縁無し印刷が終わってからキャリッジ16が停止するまでの間に行われる印刷とは無関係のフラッシングである。この縁無しフラッシングは、キャリッジ16の加速もしくは減速中に行うため、印刷時間に影響することなくフラッシングが行える利点はあるが、縁無しフラッシングが行える距離は短く、この間にフラッシングできる吐出量は少ない。そのため、縁無しフラッシングだけでは記録ヘッド21のノズル内のインクの粘度の上昇や固化を抑制しきれない。一方、縁無し印刷時におけるキャリッジ16(記録ヘッド21)の往復移動範囲S外(非印刷領域)で行われるフラッシングの態様を定期フラッシング(範囲外フラッシング)という。縁無しフラッシング及び定期フラッシングの詳細については後述する。
プラテン12の一端(図4において左端)には、溝部29の底面位置より下方の位置に、インク受け部33が陥没形成されている。このインク受け部33には前記溝部29と同様にインク吸収材34が設けられている。インク受け部33は、縁無し印刷時におけるキャリッジ16(記録ヘッド21)の往復移動範囲外に位置している。定期フラッシング時には、キャリッジ16をインク受け部33上に移動させて停止した状態で、印刷と無関係の駆動信号を記録ヘッド21に設けたピエゾ素子に印加すると、ノズル22からインクが噴射される。そして、噴射されたインクは、インク受け部33内のインク吸収材34に吸収されるようになっている。図4においてインク受け部33は記録ヘッド21のノズル開口面とほぼ同じ大きさになっている。これにより定期フラッシング時には、記録ヘッド21のノズル内のインクの粘度上昇や固化を抑制するのに十分な量のフラッシングを行うことができる。
図3は、プリンタ10の電気構成を示すブロック図である。プリンタ10はCPU41、ROM42、RAM43、I/F44及びASIC45を備え、これらデバイスはバス46を通じて電気接続されている。タイマ47を内部に有するCPU41はプリンタ10のメイン制御を司り、ROM42に記憶された制御プログラムに基づきRAM43を作業領域として動作する。本実施形態のタイマ47は、定期フラッシング間隔T1を計測する定期フラッシングタイマ47a及び、縁無しフラッシング間隔T2を計測する縁無しフラッシングタイマ47bを有している。さらに、ASIC45には、検出器群48、給紙ユニット49、ヘッドユニット50、キャリッジユニット51がそれぞれ接続されている。
検出器群48には、リニア式エンコーダ、ロータリー式エンコーダ、紙検出センサ、光学センサ等の各センサ(いずれも図示略)が含まれる。リニア式エンコーダは、キャリッジ16の移動方向の位置を検出する。ロータリー式エンコーダは、搬送ローラ(図示略)の回転量を検出する。紙検出センサは、印刷される紙Pの先端位置を検出するためのものである。光学センサは、発光部から紙Pに照射された光の反射光を受光部が検出することにより、紙Pの有無を検出する。
給紙ユニット49は、印刷媒体としての紙Pを印刷可能な位置に送り込み、印刷時に搬送方向Yに所定の搬送量で給紙するためのものである。給紙ユニット49は、紙送り機構13とプラテン12とを有する。ヘッドユニット50は、紙Pにインクを吐出するためのものであり、記録ヘッド21を有する。そして、記録ヘッド21が主走査方向に移動中に断続的にノズル22からインクを噴射する。キャリッジユニット51は、記録ヘッド21を主走査方向Xに移動させるためのものであり、キャリッジ16と、キャリッジモータ19とを有する。
また、プリンタ10はI/F44を介してホストコンピュータ52に接続されている。ホストコンピュータ52はプリンタドライバ(図示略)を有しており、このプリンタドライバには、プリンタ10の各構成要素に対して印刷やフラッシング動作等を実行させるためのコマンドを送るソフトウェアを搭載している。このため、CPU41およびASIC45は、プリンタドライバ内のソフトウェアに従い、ヘッドユニット50の記録ヘッド21による印字やフラッシング動作を制御したり、キャリッジユニット51のキャリッジ16や給紙ユニット49の紙送りモータ14等の動作を制御したりする構成となっている。
次に、上述したプリンタ10の作用について特に定期フラッシングと縁無しフラッシングの各フラッシング動作に着目して以下説明する。なお、本実施形態では、縁無し印刷時に、定期フラッシングと縁無しフラッシングの2態様のフラッシングがそれぞれ実行される。
図4(a)〜(e)は、縁無し印刷を説明するための説明図である。縁無し印刷が開始されると、キャリッジ16は、(a)に示す印刷処理前の停止位置から(b)〜(d)に示すドット形成処理を経て、(e)に示すドット形成処理後の停止位置までの往復移動(往復移動範囲S)を、印刷が終了するまで繰り返す。以下、各図に示す処理について詳細に説明する。
印刷処理前、キャリッジ16は、図4(a)に示すように、紙Pの右端より外側の位置(記録ヘッド21と紙Pとが対向状態にない位置)で停止している。そして、縁無し印刷処理が開始されると、キャリッジ16は、図4において左方向に加速する。そして、(b)〜(d)に示すように、キャリッジ16が記録ヘッド21からインク滴Iを吐出しつつ往路を移動すると、吐出されたインク滴Iが紙P上に着弾し、紙Pに印刷されるべき画像を構成するドットDが形成される。このように、縁無し印刷では、紙Pより大きい領域にインクが噴射される。
また、図4(b)は、キャリッジ16が加速を開始した後、紙Pに至る前であって記録ヘッド21が右端の溝部29a上に位置している状態を示しており、この位置にて縁無しフラッシングが実行される。すなわち、縁無し印刷で紙Pから打ち漏れたインクが着弾する溝部29aに、フラッシング動作で吐出するインクが着弾する。つまり、縁無し印刷で打ち漏れたインクが着弾する溝部29aは、フラッシング動作で吐出されるインクが着弾するインク受け部を兼ねている。なお、図2に示す記録ヘッドにおいては、各ノズル群B、C、M、YEがキャリッジ16の移動方向に配列されているので、ブラックインクノズル群Bが溝部29aに位置したときにブラックインクのフラッシングが行われ、シアンインクノズル群Cが溝部29aに位置したときにシアンインクのフラッシングが行われる。そして、以降同様にマゼンタインクノズル群M、イエローインクノズル群YEのフラッシングが行われる。
さらに、図4(d)は、キャリッジ16がドット形成処理を終了して減速し始めた後、紙Pから外れた停止位置に至る前であって、記録ヘッド21が紙Pの左端に位置する溝部29b上に位置している状態を示している。本実施形態ではこの位置においても上記縁無しフラッシングが実行可能になっている。なお、縁無しフラッシングのフラッシング間隔T2は、予め記憶手段としてのROM42に記憶されているものである。以上のように、縁無しフラッシングは、縁無し印刷時におけるキャリッジ16の往復移動範囲S内で行われる。
図5は、定期フラッシングを説明するための説明図である。図5に示すように、定期フラッシングは、キャリッジ16がドット形成処理における往復移動範囲S外にあって、記録ヘッド21がインク受け部33上に位置した状態で行われる。この定期フラッシングは、縁無し印刷中、所定時間経過毎に定期的に行われる。以上のように、定期フラッシングは、縁無し印刷時におけるキャリッジ16の往復移動範囲S外で行われるため、印刷処理中に印刷処理を中断して、キャリッジ16をインク受け部33上までわざわざ移動させる必要があるため、上記縁無しフラッシングと比較すると、印刷処理に時間を要することとなる。
次に、本実施形態の縁無し印刷時の制御について、図6、図7に示すフローチャートを参照しつつ説明する。なお、前提として、ROM42には、図8に示すような縁無しフラッシング間隔T2及び定期フラッシング間隔T1の各データがそれぞれ対応付けされた管理テーブルTa1が予め記憶されている。すなわち、定期フラッシングのフラッシング態様を規定するパラメータの1つである定期フラッシング間隔T1が、縁無しフラッシングのフラッシング態様を規定するパラメータの1つである縁無しフラッシング間隔T2に対応付けされている。また、1枚の紙Pを印刷する際の縁無しフラッシング間隔T2は変動しないものとする。
なお、本実施形態では、図8に示すように、縁無しフラッシング間隔T2が長いほど、定期フラッシング間隔T1が短くなっている。例えば、縁無しフラッシング間隔T2が0.5秒より短いとき、定期フラッシング間隔T1は30秒に設定されているのに対し、縁無しフラッシング間隔T2が0.5秒以上1.0秒より短いとき、定期フラッシング間隔T1は30秒より短い25秒に設定されている。これは、縁無しフラッシング間隔T2が短く、縁無しフラッシングが多数回実行されれば、フラッシングによるインクの吐出量がある程度確保されるため、定期フラッシング間隔T1を長くしてその実行回数を減らしても問題ないためである。また、本実施形態では、図6に示す定期フラッシングの処理と、図7に示す縁無しフラッシングの各処理が並行して行われる。なお、縁無しフラッシングを行わない場合の定期フラッシング間隔は10秒であり、縁無しフラッシングを行うことにより定期フラッシングを最大20秒延長することができる。
図6は、縁無し印刷時の定期フラッシングの処理を示すフローチャートである。図6に示すように、縁無し印刷が開始されると、CPU41(及びASIC45)は予め設定された縁無しフラッシング間隔T2に対応する定期フラッシング間隔T1を設定する(ステップ101、以下ステップをSと略す。)。次いで、定期フラッシングタイマ47aから経過時間Tの情報を取得し、所定時間経過したか否か(T≧T1?)を判断する(S102)。所定時間経過していない場合は(S102:NO)、所定時間が経過するまで本ステップが繰り返される。そして、所定時間経過した場合は(S102:YES)、キャリッジ16(記録ヘッド21)をインク受け部33上に位置するように(図5参照)移動させて、定期フラッシングを実行する(S103)。そして、定期フラッシングタイマ47aを一旦リセット(T=0)し、再び定期フラッシング間隔T1と対比される経過時間Tのカウントをスタートする(S104)。次いで、印刷が終了したか否かが判断され(S105)、印刷が終了した場合には(S105:YES)、処理を終了する。なお、印刷が終了していない場合には(S105:NO)、再び、所定時間経過したか否かの判断(S102)に戻り、処理を繰り返す。
図7は、縁無し印刷時の縁無しフラッシングの処理を示すフローチャートである。図7に示すように、縁無し印刷が開始されると、まず、1印刷用パスの印刷を実行する(S201)。次いで、縁無しフラッシングタイマ47bから経過時間Tの情報を取得し、所定時間経過したか否か(T≧T2?)を判断する(S202)。所定時間経過していない場合は(S202:NO)、次の1印刷用パスの印刷を実行し(S201)、所定時間が経過するまで本ステップが繰り返される。そして、所定時間経過した場合は(S202:YES)、次の1印刷用パスの印刷を行うとともに縁無しフラッシングを実行する(S203)。ここでの縁無しフラッシングは、図4(d)に示すように、キャリッジ16がドット形成処理を終了した後の減速時に実行される。なお、縁無しフラッシングは、図4(b)に示すキャリッジ16の加速時で、ドット形成処理を開始する直前に行うものとして実施してもよい。
縁無しフラッシングを実行した後は、縁無しフラッシングタイマを一旦リセット(T=0)し、再びフラッシング間隔T2と対比される経過時間Tのカウントをスタートする(S204)。次いで、印刷が終了したか否かが判断され(S205)、印刷が終了した場合には(S205:YES)、処理を終了する。なお、印刷が終了していない場合には(S205:NO)、再び、所定時間経過したか否かの判断(S202)に戻り、処理を繰り返す。
以上のように、本実施形態では、縁無しフラッシング間隔T2に応じて定期フラッシング間隔T1が設定されるようになっている。すなわち、縁無しフラッシング間隔T2が定期フラッシング間隔T1を設定するパラメータとなっている。
以上説明した実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、縁無し印刷時に縁無しフラッシングと定期フラッシングとを併用している。これにより縁無しフラッシングだけでは記録ヘッド21のノズル22内のインクの粘度上昇や固化を完全には抑制できなかったが、定期フラッシングと併用することで抑制することが可能になり、印字不良を削減できる。また、縁無しフラッシングを行うことで、定期フラッシングの間隔を延長でき、縁無し印刷時における往復移動範囲S内にあるキャリッジ16(記録ヘッド21)を往復移動範囲S外のインク受け部33までわざわざ移動させる回数を減少できるため、効率的にフラッシングが行われ、印刷処理時間を削減することができる。
(2)上記実施形態では、縁無しフラッシング間隔T2が長いほど、定期フラッシング間隔T1が短くなるように対応付けされたデータがROM42に記憶されている。一般に、縁無しフラッシング間隔T2が長い場合には、短い場合と比較してフラッシングによるインクの吐出量が十分に確保されにくい。しかし、本実施形態では、縁無しフラッシング間隔T2が長い場合には定期フラッシング間隔T1が短くなるように制御されるため、定期フラッシングによるフラッシングが多数回実行されて、インクの吐出量を十分に確保することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図9を参照して説明する。なお、本実施形態におけるプリンタ10の主な構成は第1実施形態と同様であるためその説明は省略し、第1実施形態と異なる制御についてのみ説明する。なお、上記第1実施形態では、縁無しフラッシング間隔T2と定期フラッシング間隔T1とが予め対応付けられてROM42に記憶されているものであった(図8参照)。しかし、本実施形態は、図8に示すデータを記憶しておらず、定期フラッシング間隔T1は、縁無しフラッシングが実行されたか否かに応じて適宜設定される点が第1実施形態と異なっている。また、これに伴い、縁無しフラッシングタイマ47bを有していない構成となっている。
図9は、本実施形態における、縁無し印刷時の縁無しフラッシング及び定期フラッシングの処理を示すフローチャートである。図9に示すように、縁無し印刷が開始されると、CPU41(及びASIC45)は、まず、定期フラッシングタイマ47aの計測する定期フラッシング間隔T1を規定値10秒として設定する(S301)。次いで、定期フラッシング間隔T1と対比される経過時間Tのカウントをスタートする(S302)。この際、前回計測したカウント時間が残っている場合(S304を経て再び本ステップS302を実行する場合)には定期フラッシングタイマ47aを一旦リセット(T=0)してから経過時間Tの時間カウントをスタートする。次いで、定期フラッシングタイマ47aから経過時間Tの情報を取得し、所定時間経過したか否か(T≧T1?)を判断する(S303)。所定時間経過した場合は(S303:YES)、キャリッジ16(記録ヘッド21)をインク受け部33上に位置するように(図5参照)移動させて、定期フラッシングを実行する(S304)。そして、定期フラッシングタイマ47aを一旦リセット(T=0)し、再び経過時間Tのカウントをスタートする(S302)。
なお、所定時間経過していない場合は(S303:NO)、その間に縁無しフラッシングが実施されたか否かを判断する(S305)。縁無しフラッシングが実施されていた場合は(S305:YES)、定期フラッシングタイマ47aの計測する定期フラッシング間隔T1を1秒延長する(S306)。そして、縁無しフラッシングの実施カウントをクリアする(S307)。次いで、印刷が終了したか否かが判断され(S308)、印刷が終了した場合には(S308:YES)、処理を終了する。なお、印刷が終了していない場合には(S308:NO)、再び、所定時間経過したか否かの判断(S303)に戻り、処理を繰り返す。なお、縁無しフラッシングが実施されていない場合は(S305:NO)、上記印刷が終了したか否かの判断(S308)に進み、以降の処理は上記の通りとなる。
以上のように、本実施形態では、経過時間T内に縁無しフラッシングが実施されていれば、定期フラッシング間隔T1を1秒ずつ延長する処理を行うようになっている。すなわち、縁無しフラッシングの実施回数が定期フラッシング間隔T1を設定するパラメータとなっている。
以上説明した実施形態によれば、第1実施形態における効果(1)に加え、さらに以下の効果を得ることができる。
(3)本実施形態では、縁無しフラッシングの実施に応じて定期フラッシング間隔T1が設定されるようになっている。縁無しフラッシングのフラッシング回数が多ければ、少ない場合に比較してフラッシングによるインクの吐出量が十分に確保されるため、定期フラッシング間隔T1を長くとることができる。すなわち、噴射処理の遅延を生じる定期フラッシングの回数が減少するため、印刷処理効率を向上させることができる。
(4)また、本実施形態では、縁無しフラッシングタイマ47bを用いることなく、より簡易な構成にてプリンタ10の縁無し印刷制御を行うことができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、図10〜図12を参照して説明する。なお、本実施形態におけるプリンタ10の主な構成は前記各実施形態と同様であるためその説明は省略し、前記各実施形態と異なる制御についてのみ説明する。なお、上記第1実施形態では、縁無しフラッシング間隔T2と定期フラッシング間隔T1とが予め対応付けられてROM42に記憶されているものであった(図8参照)。しかし、本実施形態は、図8に示すデータを記憶しておらず、図11に示すように、直前のキャリッジ停止時間T3と前回の定期フラッシングからの経過時間T4によって各フラッシング態様を規定した管理テーブルTa2が記憶されているものである。また、これに伴い、本実施形態では、定期フラッシングタイマ47a及び縁無しフラッシングタイマ47bを有しておらず、換わりに、前回の定期フラッシングからの経過時間T4を測定する経過時間タイマ47c(図3参照)と直前のキャリッジ16の停止時間T3を計測する停止時間タイマ47d(図3参照)を有する構成となっている。
なお、図11に示すように、本実施形態では、直前のキャリッジ16の停止時間T3と前回の定期フラッシングからの経過時間T4との組み合わせに対応付けて各フラッシング態様が規定されており、原則、縁無しフラッシングが設定されている。さらに、縁無しフラッシングのフラッシング態様については、1回のフラッシングで発するフラッシング発数k(図11において、かっこ内に示す数字)がそれぞれの場合に応じて設定されている。このフラッシング発数は、キャリッジ停止時間T3が長くなるほど、また、経過時間T4が長くなるほど大きくなるように設定されており、フラッシング発数が「8」を超える場合には、縁無しフラッシングではなく定期フラッシングが設定されている。
例えば、経過時間T4がT4<5(ブロックA)で、キャリッジ16の停止時間T3がT3<0.5(ブロック1)である場合には、フラッシング発数が「0」の縁無しフラッシングが設定されている。フラッシング発数が「0」ということは、すなわち、選択されるのは縁無しフラッシングの態様であるが、結果的に縁無しフラッシングを実行しないことを意味する。また、例えば、経過時間T4が5≦T4<10(ブロックB)で、キャリッジ16の停止時間T3が2.0≦T3<5.0(ブロック4)である場合には、フラッシング発数が「8」の縁無しフラッシングが設定されている。このように、本実施形態では、停止時間T3と経過時間T4を所定時間毎に区画して、停止時間T3と経過時間T4を考慮したいずれかのフラッシング態様が適宜選択されるようになっている。
図10に示すように、縁無し印刷が開始されると、CPU41(及びASIC45)は、まず、キャリッジ16が加速中であるか否か(加速を開始したか否か)を判断する(S401)。キャリッジ16が加速中である場合には(S401:YES)、停止時間タイマ47dから加速直前のキャリッジ16の停止時間T3を取得する(S402)。次いで、経過時間タイマ47cから前回の定期フラッシングからの経過時間T4を取得する(S403)。そして、CPU41は、ROM42に記憶された管理テーブルTa2を読み出して、取得した停止時間T3と経過時間T4に基づいて所定のフラッシング態様を設定する(S404)。このフラッシング態様の設定についての詳細は、処理の一例を示すタイミングチャートと共に後述する。
次いで、設定されたフラッシング態様にてフラッシングを実行する(S405)。フラッシングを実行した後、CPU41は、定期フラッシングを実行したか否かを判断する(S406)。定期フラッシングが実行された場合には(S406:YES)、経過時間タイマ47cから取得した前回の定期フラッシングからの経過時間T4はクリアされるとともにリスタートされる。
そして、印刷が終了したか否かが判断され(S408)、印刷が終了した場合には(S408:YES)、処理を終了する。印刷が終了していない場合には(S408:NO)、再び、キャリッジ16が加速中か否かの判断(S401)に戻り、印刷終了となるまで処理を繰り返す。なお、キャリッジ16が加速中でない場合は(S401:NO)、上記印刷が終了したか否かの判断(S408)に進み、以降の処理は上記の通りとなる。
次に、上記フローチャートに基づく一印刷中の具体的な処理について、図12に示すタイミングチャートを参照して説明する。なお、図12において、最上段に示す台形形状は、キャリッジ16の動作態様を示したものである。すなわち、台形形状の左辺(右上がり部分)はキャリッジ16が加速しながら移動中であることを示し、台形形状の上辺(水平部分)はキャリッジ16が等速度で移動中であることを示し、台形形状の右辺(右下がり部分)はキャリッジ16が減速しながら移動中であることを示している。また、本実施形態の場合、図12において最下段に示す縁無しフラッシングは、キャリッジ16の加速移動中(台形形状の左辺)であって且つキャリッジ16が紙Pに至るまでの間に行われるものとする。
図12に示すように、印刷が開始されてキャリッジ16が加速する第1加速ポイントP1では、経過時間T4が3.4秒(T4<5、ブロックA)で、キャリッジ16の停止時間T3が0.4秒(T3<0.5、ブロック1)であるため、図11に示す管理テーブルTa2によりフラッシング発数が「0」の縁無しフラッシングが設定される。ここでは、フラッシング発数が「0」であるため、実際には縁無しフラッシングは行われない。
次いで、キャリッジ16が加速する第2加速ポイントP2では、経過時間T4が7.5秒(5≦T4<10、ブロックB)で、キャリッジ16の停止時間T3が1.1秒(1.0≦T3<2.0、ブロック3)であるため、図11に示す管理テーブルTa2からフラッシング発数が「2」の縁無しフラッシングが設定され実行される。
さらに、キャリッジ16が加速する第3加速ポイントP3では、経過時間T4が12秒(10≦T4<15、ブロックC)で、キャリッジ16の停止時間T3が1.5秒(1.0≦T3<2.0、ブロック3)であるため、図11に示す管理テーブルTa2からフラッシング発数が「4」の縁無しフラッシングが設定され実行される。
また、キャリッジ16が加速する第4加速ポイントP4では、経過時間T4が17秒(15≦T4<20、ブロックD)で、キャリッジ16の停止時間T3が2.0秒(2.0≦T3<5.0、ブロック4)であるため、図11に示す管理テーブルTa2から定期フラッシングが設定され実行される。
ここで(加速ポイントP4で)、定期フラッシングが行われたため、経過時間タイマ47cから取得した前回の定期フラッシングからの経過時間T4をクリアするとともにリスタートされる(図10におけるS406,S407)。
そして、キャリッジ16が加速する第5加速ポイントP5では、経過時間T4が3.5秒(T4<5、ブロックA)で、キャリッジ16の停止時間T3が0.5秒(0.5≦T3<1.0、ブロック2)であるため、図11に示す管理テーブルTa2からフラッシング発数が「1」の縁無しフラッシングが設定され実行される。
また、キャリッジ16が加速する第6加速ポイントP6では、経過時間T4が8.5秒(5≦T4<10、ブロックB)で、キャリッジ16の停止時間T3が2.0秒(2.0≦T3<5.0、ブロック4)であるため、図11に示す管理テーブルTa2からフラッシング発数が「8」の縁無しフラッシングが設定され実行される。
以上説明した実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(5)通常、第1及び第2実施形態で説明したように、縁無しフラッシングは、縁無しフラッシング間隔T2が経過した後のキャリッジ16の加速時中(場合によっては減速中)に逐次行われるものである。しかし、一印刷中のデータ量の大小等によっては、印刷中にキャリッジ16がデータ処理に要する時間分停止してしまうことがある。キャリッジ16の停止時間が長いと、予め縁無しフラッシング間隔T2を設定していたとしても、設定した間隔通りに縁無しフラッシングを実行することができずに実際の縁無しフラッシング間隔が長くなり、その結果、フラッシングによるインクの吐出量を十分に確保できなくなる。
ところが、本実施形態では、縁無しフラッシング間隔T2の変動要因たる縁無しフラッシング間隔パラメータ(範囲内フラッシング間隔パラメータ)としてのキャリッジ16の停止時間T3を考慮して各フラッシング態様を設定している。このため、印刷データ量の大小によってキャリッジ16が停止して縁無しフラッシング間隔T2が変動する場合のフラッシング不足(インク吐出量不足)を招来することなく、確実に好適な態様でフラッシングを実行することができる。
(6)本実施形態では、縁無しフラッシングに関して、そのフラッシング発数kが、キャリッジ停止時間T3が長くなるほど、また、経過時間T4が長くなるほど大きく設定されている。このため、前回のフラッシングから所定時間経過して不足が懸念されるインクの吐出量を、1回当りの縁無しフラッシングのフラッシング発数kを多く設定することで担保でき、記録ヘッド21のノズル22内のインクを好適に吐出させることができる。
(7)本実施形態では、図11に示す管理テーブルTa2において、原則は縁無しフラッシングを設定するが、経過時間T4及び停止時間T3を考慮して縁無しフラッシングのフラッシング発数が「8」を超える場合には、縁無しフラッシングではなく定期フラッシングが設定されるようになっている。すなわち、原則は、印刷処理時間を増加させることのない縁無しフラッシングを実行し、縁無しフラッシングでは対処仕切れないインクの吐出量を確保したい場合にのみ定期フラッシングが実行される。したがって、印刷効率が悪化することなく、インクの吐出量を十分かつ確実に確保することができる。
(8)また、本実施形態でも、縁無し印刷時に縁無しフラッシングと定期フラッシングとを併用しているため、縁無しフラッシングを行うことにより定期フラッシングの間隔を延長でき、印刷処理時間が増加することを抑制できる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更してもよい。
・上記第1及び第2実施形態において、縁無しフラッシング及び定期フラッシングのフラッシング態様を規定するパラメータとしては、1回のフラッシングにおけるフラッシング発数や、総発数、フラッシングによるインクの総吐出量等を用いてもよい。
具体的には、例えば、縁無しフラッシングによる総吐出量が多い場合には、少ない場合に比較して定期フラッシング間隔T1を長くする、又は、定期フラッシング間隔T1はそのままで定期フラッシングの1回当りのフラッシング発数又は総吐出量を少なくする等、適宜変更できる。
・また、上記パラメータを複数組み合わせた制御を行うようにしてもよい。例えば、図13に示す管理テーブルTa3のように、縁無しフラッシング間隔T2が長いほど、定期フラッシング間隔T1を短くし(ここまでは上記第1実施形態と同様)、かつ、縁無しフラッシングの1回当りのフラッシング発数kを多くする。この構成によれば、縁無しフラッシング間隔T2を長くすることで不足が懸念されるインクの吐出量を、1回当りの縁無しフラッシングのフラッシング発数kを多く設定することで担保でき、上記第1実施形態に比較してさらに好適にインクの吐出量を確保することができる。
・上記第1及び第2実施形態では、1印刷用パスの印刷毎にフラッシングを実行したが、2印刷用パス毎やそれ以上の間隔で縁無しフラッシングを実行してもよい。
・上記第3実施形態において、プリンタ10の設置環境温度(すなわち、記録ヘッド21の環境雰囲気温度)が通常より高く、例えば31℃以上である場合には、管理テーブルTa2を図14に示す管理テーブルTa4に換えて実施してもよい。この管理テーブルTa4では、管理テーブルTa2と比較して、インクの吐出量がより多くなるように、フラッシング発数kが大きく設定され、もしくは、定期フラッシングが設定されるようになっている。これは、一般に、設置環境温度が高くなるとインクが乾燥しやすく、ノズル22の目詰まりが起こりやすいためである。このように、管理テーブルTa2と管理テーブルTa4をROM42に記憶しておき、図示しない温度センサにより検出された設置環境温度に応じて管理テーブルTa2と管理テーブルTa4とを使い分けするようにすれば、より好適にインクの目詰まりを解消できる。
なお、この点は、第1実施形態、第2実施形態についても同様なことがいえる。すなわち、第1実施形態及び第2実施形態においては、設置環境温度(記録ヘッド21の環境雰囲気温度)が通常よりも高い場合には、1回の縁無しフラッシングにおけるフラッシング発数(又はインク吐出量)が通常温度の場合よりも多くなるように、予め制御プログラムを設定しておけばよい。
・上記第3実施形態において、縁無しフラッシング間隔パラメータ(範囲内フラッシング間隔パラメータ)として用紙サイズ(定形サイズA4,B5等、又は印刷方向幅サイズ等を含む)を用いてもよい。この場合、図11におけるキャリッジ16の停止時間T3を用紙サイズに置換し、用紙サイズが大きくなるほど縁無しフラッシングのフラッシング発数が大きくなるように適宜設定する。
縁無しフラッシングは、キャリッジ16の加速時に行われるため、用紙サイズが大きいと、その分1印刷用パスの印刷に時間を要することになる。よって、予め縁無しフラッシング間隔T2を設定していたとしても、キャリッジ16が停止してしまった場合と同様に、設定した間隔通りに縁無しフラッシングを実行することができずに実際の縁無しフラッシング間隔が長くなってしまう。その結果、フラッシングによるインクの吐出量を十分に確保できなくなる。この点、用紙サイズを縁無しフラッシング間隔パラメータ(範囲内フラッシング間隔パラメータ)とすれば、縁無しフラッシング間隔が変動する場合のフラッシング不足(インク吐出量不足)を招来することなく、確実に好適な態様でフラッシングを実行することができる。
なお、これらの用紙サイズと第3実施形態のキャリッジ16の停止時間T3を組み合わせて各フラッシング態様を設定するようにしてもよい。
・上記第3実施形態における管理テーブルTa2において、縁無しフラッシングのフラッシング発数kに代えてインクの総吐出量を設定してもよい。
・上記第3実施形態における管理テーブルTa2において、経過時間T4の間隔及び停止時間T3は、適宜所定時間毎に区画して設定することができる。
・上記第3実施形態において、図10に示したフローチャートは一例であって、各ステップの順序はこれに限定されるものではない。例えば、キャリッジ16の停止時間T3の取得(S402)と経過時間T4の取得(S403)や、フラッシングの実行(S405)と定期フラッシングか否かの判断及び経過時間T4のリセット・スタート(S406,S407)の各処理は、その処理順序が逆であっても何ら構わない。
・上記各実施形態では、ROM42を記憶手段として構成したが、RAM43を記憶手段として構成してもよい。
・上記各実施形態では、溝部29内に設けたインク吸収材32やインク受け部33に設けたインク吸収材34で噴射されたインクを吸収したが、これらのインク吸収材はなくてもよい。この場合でも、前記(1)〜(8)と同等の効果を得ることができる。
・上記各実施形態では、縁無し印刷時に行われるフラッシングに具体化したが、ターゲットとしての紙Pの縁に余白のある印刷を行う場合のフラッシングに具体化してもよい。この場合は、印刷のためにキャリッジ16が移動し始めてから、フラッシングをするノズル22が紙P上に来るまでの間にフラッシングを行う。つまり、記録ヘッド21の噴射時におけるキャリッジ16の往復移動範囲内であり、かつ紙Pの外側でフラッシングを行う。なお、この場合にも、キャリッジ16の往復移動範囲Sの端部で紙Pから外れた位置にインクが着弾する溝部もしくはインク吸収材を備えるのが好ましい。
・上記各実施形態では、インクカートリッジ23,24がキャリッジ16に搭載されたオンキャリッジタイプのインクジェット式プリンタに具体化したが、これに限らず、オフキャリッジタイプのインクジェット式プリンタに具体化してもよい。
・上記各実施形態においては、液体噴射装置として、インクを吐出するプリンタ10について説明したが、その他の液体噴射装置であってもよい。例えば、ファックス、コピア等を含む印刷装置や、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。また、液体もインクに限られず、他の液体に応用してもよい。
本実施形態における液体噴射装置としてのプリンタの斜視図。 記録ヘッドの下面図であって、ノズルの配列を説明するための説明図。 プリンタの全体構成のブロック図。 (a)〜(e)は、縁無し印刷を模式的に示す説明図であって、特に縁無しフラッシングを説明するための説明図。 定期フラッシングの説明図。 第1実施形態における定期フラッシングの制御を示すフローチャート。 第1実施形態における縁無しフラッシングの制御を示すフローチャート。 第1実施形態における、縁無しフラッシング間隔と定期フラッシング間隔との関係を示す管理テーブル。 第2実施形態における各フラッシングの制御を示すフローチャート。 第3実施形態における各フラッシングの制御を示すフローチャート。 第3実施形態における、キャリッジ停止時間と経過時間とによって各フラッシング態様を設定する管理テーブル。 第3実施形態における、印刷時のタイムチャート。 第1実施形態に対応する別の実施形態における、縁無しフラッシング間隔と定期フラッシング間隔及び縁無しフラッシングの1回当りの発数との関係を示す管理テーブル。 第3実施形態に対応する別の実施形態における、キャリッジ停止時間と経過時間とによって各フラッシング態様を設定する管理テーブル。
符号の説明
10…液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ、12…プラテン、16…キャリッジ、21…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、22…ノズル、29…溝部、33…インク受け部、41…制御手段としてのCPU、42…記憶手段としてのROM、45…制御手段としてのASIC、47…タイマ、47a…範囲外フラッシングタイマ手段としての定期フラッシングタイマ、47b…範囲内フラッシングタイマ手段としての縁無しフラッシングタイマ、47c…経過時間タイマ手段としての経過時間タイマ、47d…停止時間タイマ、T1…定期フラッシング間隔、T2…縁無しフラッシング間隔、T3…範囲内フラッシング間隔パラメータとしてのキャリッジの停止時間、T4…前回の定期フラッシングからの経過時間、k…フラッシング発数、P…ターゲットとしての紙、S…往復移動範囲。

Claims (10)

  1. 往復移動するキャリッジに搭載されて液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記キャリッジの往復移動に伴い前記液体噴射ヘッドがターゲットに液体を噴射する場合に、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲内でかつ前記ターゲット外で行われる範囲内フラッシングのフラッシング態様と、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲外で行われる範囲外フラッシングのフラッシング態様とを制御する制御手段と
    前記範囲内フラッシングのフラッシング態様を規定するためのパラメータと、前記範囲外フラッシングのフラッシング態様を規定するためのパラメータとを対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記範囲外フラッシングのフラッシング間隔を計測する範囲外フラッシングタイマ手段と、を備え
    前記各パラメータは、フラッシング間隔、フラッシング回数、フラッシング発数、フラッシングにおける総吐出量のうち少なくとも1つで構成され、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されたパラメータに基づいて、前記範囲内フラッシングのフラッシング回数が多いほど前記範囲外フラッシングのフラッシング間隔を長く設定し、当該設定されたフラッシング間隔で前記範囲外フラッシングのフラッシング態様を制御することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 往復移動するキャリッジに搭載されて液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記キャリッジの往復移動に伴い前記液体噴射ヘッドがターゲットに液体を噴射する場合に、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲内でかつ前記ターゲット外で行われる範囲内フラッシングのフラッシング態様と、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲外で行われる範囲外フラッシングのフラッシング態様とを制御する制御手段と、
    前記範囲内フラッシングのフラッシング態様を規定するためのパラメータと、前記範囲外フラッシングのフラッシング態様を規定するためのパラメータとを対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記範囲外フラッシングのフラッシング間隔を計測する範囲外フラッシングタイマ手段と、
    前記範囲内フラッシングのフラッシング間隔を計測する範囲内フラッシングタイマ手段と、を備え、
    前記各パラメータは、フラッシング間隔、フラッシング回数、フラッシング発数、フラッシングにおける総吐出量のうち少なくとも1つで構成され、
    前記記憶手段は、前記範囲内フラッシングタイマ手段が計測するフラッシング間隔が長いほど前記範囲外フラッシングタイマ手段が計測するフラッシング間隔が短くなるように各フラッシングのフラッシング間隔を対応付けて記憶しており、
    前記制御手段は、前記範囲外フラッシングタイマ手段が計測するフラッシング間隔を前記記憶手段に記憶された各フラッシング間隔に基づいて設定し、当該設定されたフラッシング間隔で前記範囲外フラッシングのフラッシング態様を制御することを特徴とする液体噴射装置。
  3. 前記範囲内フラッシングは縁無し印刷が実行されている場合に行われるフラッシングであり、
    前記範囲外フラッシングは前記縁無し印刷時におけるキャリッジの往復移動範囲外で行われるフラッシングであることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記記憶手段には、前記範囲内フラッシングのフラッシング態様を規定するためのパラメータと前記範囲外フラッシングのフラッシング態様を規定するためのパラメータとが前記液体噴射ヘッドの環境雰囲気温度に応じて異なる対応付けとなるように記憶されていることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. 往復移動するキャリッジに搭載されて液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記キャリッジの往復移動に伴い前記液体噴射ヘッドがターゲットに液体を噴射する場合に、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲内でかつ前記ターゲット外で行われる範囲内フラッシングのフラッシング態様と、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲外で行われる範囲外フラッシングのフラッシング態様とを制御する制御手段と、
    前回の範囲外フラッシングからの経過時間を計測する経過時間タイマ手段と、
    当該経過時間タイマ手段が計測する経過時間と、前記範囲内フラッシングのフラッシング間隔の変動要因となる範囲内フラッシング間隔パラメータとの組み合わせに対応付けて範囲内フラッシング又は範囲外フラッシングのフラッシング態様を記憶する記憶手段と、を備え、
    前記記憶手段には、前記範囲内フラッシングのフラッシング態様に関してフラッシング発数が規定されており、当該フラッシング発数は、前記範囲内フラッシング間隔パラメータの値が大きくなるほど、又は、前記経過時間タイマ手段が計測する経過時間が長くなるほど多くなるように設定されるとともに、前記範囲内フラッシングのフラッシング発数が所定のフラッシング発数を超える場合には、前記範囲内フラッシングに換えて前記範囲外フラッシングが選択されるように設定され、
    前記制御手段は、前記経過時間と前記範囲内フラッシング間隔パラメータとの組み合わせに基づき前記範囲内フラッシングが実行されるように制御する場合には、当該範囲内フラッシングの態様を前記記憶手段に記憶された前記フラッシング発数によるフラッシング態様に制御することを特徴とする液体噴射装置。
  6. 前記記憶手段には、前記範囲内フラッシングのフラッシング発数が、前記液体噴射ヘッドの環境雰囲気温度に応じて異なる規定内容となるように設定されていることを特徴とする請求項に記載の液体噴射装置。
  7. 前記範囲内フラッシング間隔パラメータは、前記キャリッジが往復移動を開始する直前の停止時間又は前記液体が噴射されるターゲットのサイズであることを特徴とする請求項5又は6に記載の液体噴射装置。
  8. 往復移動するキャリッジに搭載されて液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置におけるフラッシング方法であって、
    前記キャリッジの往復移動に伴い前記液体噴射ヘッドがターゲットに液体を噴射する場合に、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲内でかつ前記ターゲット外で行われる範囲内フラッシングのフラッシング態様と、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲外で行われる範囲外フラッシングのフラッシング態様とを、当該各フラッシング態様を規定するためのパラメータ同士の対応付けにより記憶し、前記記憶されたパラメータに基づいて、前記範囲内フラッシングのフラッシング回数が多いほど前記範囲外フラッシングのフラッシング間隔を長く設定し、当該設定されたフラッシング間隔で前記範囲外フラッシングのフラッシング態様を制御することを特徴とする液体噴射装置におけるフラッシング方法。
  9. 往復移動するキャリッジに搭載されて液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置におけるフラッシング方法であって、
    前記キャリッジの往復移動に伴い前記液体噴射ヘッドがターゲットに液体を噴射する場合に、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲内でかつ前記ターゲット外で行われる範囲内フラッシングのフラッシング態様と、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲外で行われる範囲外フラッシングのフラッシング態様とを、前記範囲内フラッシングのフラッシング間隔が長いほど前記範囲外フラッシングのフラッシング間隔が短くなるように各フラッシングのフラッシング間隔を対応付けて記憶し、前記範囲外フラッシングのフラッシング間隔を前記記憶された各フラッシング間隔に基づいて設定し、当該設定されたフラッシング間隔で前記範囲外フラッシングのフラッシング態様を制御することを特徴とする液体噴射装置におけるフラッシング方法。
  10. 往復移動するキャリッジに搭載されて液体を噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置におけるフラッシング方法であって、
    前記キャリッジの往復移動に伴い前記液体噴射ヘッドがターゲットに液体を噴射する場合に、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲内でかつ前記ターゲット外で行われる範囲内フラッシングのフラッシング態様と、前記液体噴射ヘッドの噴射時におけるキャリッジの往復移動範囲外で行われる範囲外フラッシングのフラッシング態様とについて、
    前回の範囲外フラッシングからの経過時間と、前記範囲内フラッシングのフラッシング間隔の変動要因となる範囲内フラッシング間隔パラメータとの組み合わせに対応付けて範囲内フラッシング又は範囲外フラッシングのフラッシング態様を記憶し、
    前記範囲内フラッシングのフラッシング発数は、前記範囲内フラッシング間隔パラメータの値が大きくなるほど、又は、前記経過時間が長くなるほど多くなるように設定されるとともに、前記範囲内フラッシングのフラッシング発数が所定のフラッシング発数を超える場合には、前記範囲内フラッシングに換えて前記範囲外フラッシングが選択されるように設定され、
    前記経過時間と前記範囲内フラッシング間隔パラメータとの組み合わせに基づき前記範囲内フラッシングが実行される場合には、当該範囲内フラッシングの態様を前記フラッシング発数によるフラッシング態様に制御することを特徴とする液体噴射装置におけるフラッシング方法。
JP2006078592A 2005-03-28 2006-03-22 液体噴射装置及び液体噴射装置におけるフラッシング方法 Expired - Fee Related JP4788424B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006078592A JP4788424B2 (ja) 2005-03-28 2006-03-22 液体噴射装置及び液体噴射装置におけるフラッシング方法
US11/390,156 US7510262B2 (en) 2005-03-28 2006-03-28 Liquid ejection apparatus and method for flushing of liquid ejection apparatus

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005092904 2005-03-28
JP2005092904 2005-03-28
JP2005231009 2005-08-09
JP2005231009 2005-08-09
JP2006078592A JP4788424B2 (ja) 2005-03-28 2006-03-22 液体噴射装置及び液体噴射装置におけるフラッシング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007069596A JP2007069596A (ja) 2007-03-22
JP4788424B2 true JP4788424B2 (ja) 2011-10-05

Family

ID=37234027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006078592A Expired - Fee Related JP4788424B2 (ja) 2005-03-28 2006-03-22 液体噴射装置及び液体噴射装置におけるフラッシング方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7510262B2 (ja)
JP (1) JP4788424B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007152562A (ja) * 2005-11-30 2007-06-21 Fujifilm Corp 画像記録装置
JP5054937B2 (ja) * 2006-06-19 2012-10-24 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置
JP5277622B2 (ja) * 2007-11-30 2013-08-28 ブラザー工業株式会社 インク供給装置およびカートリッジ収容装置
US20100134570A1 (en) * 2008-12-01 2010-06-03 Kenneth Yuen Ink refill device and method
JP6000518B2 (ja) * 2010-08-18 2016-09-28 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置および方法
JP5742455B2 (ja) * 2011-05-17 2015-07-01 セイコーエプソン株式会社 画像形成装置およびその制御方法並びにプログラム
US11667120B2 (en) * 2019-12-27 2023-06-06 Ricoh Company, Ltd. Liquid discharge apparatus

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08118674A (ja) * 1994-10-20 1996-05-14 Canon Inc インクジェット記録方法及び装置
JP3166820B2 (ja) 1995-08-11 2001-05-14 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録装置
JPH11138853A (ja) * 1997-11-13 1999-05-25 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置
JP2000127433A (ja) * 1998-10-29 2000-05-09 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置およびインクジェット式記録装置におけるフラッシング方法
JP2003291372A (ja) * 2002-04-04 2003-10-14 Seiko Epson Corp インクジェット式記録装置
JP4192656B2 (ja) * 2003-04-07 2008-12-10 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
JP2005022167A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Canon Finetech Inc インクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
US7510262B2 (en) 2009-03-31
US20060244792A1 (en) 2006-11-02
JP2007069596A (ja) 2007-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4788424B2 (ja) 液体噴射装置及び液体噴射装置におけるフラッシング方法
JP4915167B2 (ja) インクジェット式記録装置及びその制御方法
US8147027B2 (en) Ink jet printing apparatus and ink jet printing method
JP2013067085A (ja) 印刷装置及び印刷方法
KR100449085B1 (ko) 잉크젯 프린터의 센서클리닝장치
JP2007152584A (ja) 液体噴射装置及び液体噴射装置におけるフラッシング方法
JP2011189712A (ja) 画像形成装置
JP2021160122A (ja) インクジェット記録装置
JP2014076612A (ja) インクジェット記録装置
JP2014124839A (ja) インクジェット記録装置
JP2012148432A (ja) インクジェット記録装置
JP2011110840A (ja) 画像形成装置
JP5874719B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6380152B2 (ja) 液体吐出装置、および、液体吐出装置の制御方法
JP4774738B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2007090793A (ja) 記録装置および液体噴射装置
US10046561B2 (en) Printing apparatus and printing method
JP2005131873A (ja) インクジェット記録装置、および該装置の制御方法
JP2010105348A (ja) インクジェット記録装置
JP4492477B2 (ja) 記録装置および液体噴射装置
JP4305567B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2008229856A (ja) 画像記録装置、および、画像記録装置の制御方法
JP2009160805A (ja) 流体吐出装置及びその組付位置判定方法
JP2008018604A (ja) インクジェット記録装置
JP2008149614A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の回復方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110621

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110704

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees