JP3090496B2 - 熱間圧延材の接合方法及び装置並びに連続熱間圧延設備 - Google Patents

熱間圧延材の接合方法及び装置並びに連続熱間圧延設備

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JP3090496B2 JP03134934A JP13493491A JP3090496B2 JP 3090496 B2 JP3090496 B2 JP 3090496B2 JP 03134934 A JP03134934 A JP 03134934A JP 13493491 A JP13493491 A JP 13493491A JP 3090496 B2 JP3090496 B2 JP 3090496B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は連続熱間圧延設備に係わ
り、特に、熱間圧延材を接合して連続的に熱間圧延を行
う連続熱間圧延設備及びその連続熱間圧延設備における
熱間圧延材の接合方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、熱間圧延設備は連続鋳造機、加熱
炉、粗圧延設備及び仕上圧延設備を備え、連続鋳造機で
製造された熱間鋼帯は加熱炉での加熱工程、粗圧延設備
及び仕上圧延設備での熱間圧延工程を経て製品となる。
加熱工程では熱間鋼板はスラブとして処理され、従って
熱間圧延工程ではスラブ1個宛断続的に圧延される。
【0003】熱間圧延では断続圧延に代わって連続圧延
が検討されている。連続圧延は圧延前あるいは圧延途中
の圧延材を接合できれば可能となる。連続圧延が可能に
なると、生産性の向上の外に、省エネルギー、歩留り向
上、省力化等、非常に大きな利益が期待できる。それ
故、今日まで種々の圧延材の接合方法が提案されてい
る。例えば、特開昭60−170581号公報及び特開
昭62−234679号公報には接合面を高周波誘導加
熱により溶接する接合方法が、特開昭61−25317
8号公報には直流電流によりアークを発生させて接合面
を溶接する接合方法が記載され、また特開昭62−12
7185号公報には酸素ガスに必要に応じて鉄粉を混入
して接合面を加熱溶解すると共に、接合面から酸化スケ
ールを吹き飛ばし、接合面を圧着接合する方法が記載さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記い
ずれの従来技術も圧延材を確実に接合するには不十分で
あり、これまで連続圧延は実用化されるに至っていな
い。その理由は、後述するように、圧延材を確実に接合
するには、圧延材端面、即ち、接合面の全体を約14
00℃以上の十分な温度に加熱すること、接合面表面
に酸化スケールが接合のための限界量以上存在しないこ
と、接合面形状が可能な限り平坦であることの少なく
とも3つの条件が必要であるが、従来技術ではこれらの
条件を満たしていないことによる。
【0005】即ち、上述した従来技術のうち、特開昭6
2−127185号公報に記載のものは酸化スケールを
除去する上記の点を配慮しているが、の条件につい
ては接合面に酸素ガスが当たるだけであり、接合面全体
を接合に必要な十分な温度に加熱することはできない。
高周波誘導加熱による接合方法及びアークによる接合方
法も接合面中央部位まで十分に加熱するには大掛かりな
装置を必要とし、かつスケールによる障害により、実用
化が困難である。
【0006】さらに、上記従来技術のいずれも上記の
点については何ら配慮がされていない。即ち、一般に接
合すべき圧延材の端面は、ドラム型剪断機により剪断さ
れており、剪断面は厚み方向及び幅方向とも真直面とは
なっておらず凹凸状の形状になっている。このため、こ
れら端面をそのまま加熱して接合しただけでは、両圧延
材の端面は全面に亘って接合できず、しばしば局部的な
接合になりがちである。このような局部的な接合では、
圧延中、圧延材には張力が負荷されるため、切断する事
故が生じる。
【0007】また、局部的な接合を避けるには大きな押
付力必要であり、このため接合部に大きなふくらみが
発生したり、圧延材が曲がって接合されるなどの難点を
生じ、接合後の圧延に問題を生じる。
【0008】本発明の目的は、接合面の適切な温度まで
の加熱、酸化スケールの除去、接合面の平坦度の向上の
全ての条件を満足させることにより、圧延材を確実に接
合し連続圧延を可能とする熱間圧延材の接合方法及びそ
の装置並びに連続熱間圧延設備を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の概念によれば、連続熱間圧延設備の
ラインで先行圧延材の後端と後行圧延材の先端とを接合
する熱間圧延材の接合方法において、(a)切断ガスの
噴射流を形成する複数の溶削トーチを準備する第1のス
テップと;(b)前記複数の溶削トーチを前記先行圧延
材の後端と後行圧延材の先端に対して所定の位置関係に
設定する第2のステップと;(c)前記複数の溶接トー
チを前記圧延材の板幅方向に横行させながら、前記先行
圧延材の後端と後行圧延材の先端の少なくとも一方のも
のの端面から所定幅の部分を前記切断ガスの噴射流を吹
き当てることによって溶削する第3のステップと;
(d)前記溶削された先行圧延材の後端と後行圧延材の
先端を互いに押圧することによって該後端と先端とを突
き合わせ接合する第4のステップと;を備えるものが提
供される。
【0010】なお、本願明細書において、「溶削」と
は、切断ガスの噴射流で圧延材の表面母材を高温溶融状
態にし、噴射流のガス圧力により接合面のスケールを吹
き落とし、新しい高温溶融状態の母材を露出させること
である。
【0011】上記接合方法において、好ましくは、前
第2のステップは、前記切断ガスの噴射流の各々が前記
先行圧延材の後端と後行圧延材の先端の少なくとも一方
に少なくとも部分的に吹き当たって当該端部に対応する
切欠きが形成されるように前記設定を行う。
【0012】
【0013】
【0014】また、上記接合方法において、前記第2の
ステップは、前記先行圧延材の後端と後行圧延材の先端
の間に隙間を形成し、かつ前記切断ガスの噴射流の各々
が前記後端と先端の両方に吹き当たるように前記設定
うようにしてもよい。
【0015】さらに、前記複数の溶削トーチより切断ガ
スだけでなく微細鉄粉も噴出させてもよい。
【0016】また、上記目的を達成するため、本発明の
第2の概念によれば、連続熱間圧延設備のラインで先行
圧延材の後端と後行圧延材の先端とを接合する熱間圧延
材の接合装置において、前記圧延材の板幅方向に少なく
とも1列に配置され、それぞれ切断ガスの噴出流を形成
する複数個の溶削トーチを含む溶削手段と;前記先行圧
延材と後行圧延材とを前記ラインの方向に独立して相対
移動させ、前記先行圧延材の後端と後行圧延材の先端を
前記溶削トーチ列に対して所定の位置関係に設定する位
置設定手段と;前記複数個の溶接トーチの少なくとも一
部を前記圧延材の板幅方向に横行させる移動手段と;
記先行圧延材の後端と後行圧延材の先端を互いに押圧す
る押圧手段と;を備えるものが提供される。
【0017】更に、上記目的を達成するため、本発明の
第3の概念によれば、連続鋳造機、粗圧延機群及び仕上
圧延機群を有する連続熱間圧延設備において、上記接合
装置を前記連続鋳造機と前記粗圧延機群との間に配置し
たものが提供される。接合装置は粗圧延機群と仕上圧延
機群との間に配置してもよい。
【0018】
【作用】本発明において、上記(a)〜(d)のステッ
プからなる接合方法は本願発明者等の以下の検討結果に
よるものである。
【0019】即ち、本願発明者等の検討によれば、圧延
材を確実に接合するには少なくとも以下の3つの条件が
必要である:圧延材端面、即ち、接合面の全体が約1
400℃以上の十分な溶融状態となる温度まで加熱され
ていること;接合面表面に酸化スケールが存在しない
こと;接合面形状が可能な限り平坦であること。
【0020】先行圧延材の後端と後行圧延材の先端の少
なくとも一方の端面を溶削することにより、約1400
℃以上の溶融状態の接合面が得られる。この溶削によ
り、圧延材端面がドラム型剪断機による剪断のため凹凸
状の形状があったとしてもその凹凸形状は整形され、平
坦度の高い端面形状が得られる。また、この整形により
圧延材端面の酸化スケールも除去され、清浄な接合面が
得られる。従って、圧延材端面を小さな押圧力で均質か
つ高精度に接合することが可能となり、高強度の接合が
得られる。
【0021】また、圧延材の板幅方向に複数個の溶削ト
ーチを配置し、この複数個の溶削トーチにより溶削を行
うことにより、溶削開始から終了までの時間が短縮さ
れ、溶削面に酸化スケールが再発生する前に接合面を圧
着することができ、接合が一層確実となる。
【0022】
【0023】複数個の溶削トーチの少なくとも一部を圧
延材の板幅方向に横行させて溶削を行うことにより、溶
削時間が更に短縮する。また、この場合、圧延材端部の
設定時に、圧延材端部に溶削による切欠が形成されてお
り、切断ガスの噴射流がこの切欠を通して圧延材の板厚
を通過している。したがって、この切欠を起点として溶
削するので、板幅方向の溶削が容易かつ迅速に行える
【0024】溶削は板幅方向に連続的に行うことが好ま
しい。溶削を断続的に行う場合は、接合も断続的となる
が、板端部が接合されていれば、それ以外の部分に断続
的に非接合部があっても、後の圧延に際して十分な強度
が確保できる。溶削トーチより切断ガスだけでなく微細
鉄粉も噴出させることにより、切断能力が増すと共に、
ステンレス材の接合をも可能となる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を図面を参照して
説明する。
【0026】まず、本発明の接合方法を実施する連続熱
間圧延設備の全体概要を図1及び図2により説明する。
【0027】図1及び図2において、本発明が適用され
る連続熱間圧延設備には連続鋳造機51、加熱炉52、
粗圧延機群53、剪断機60、仕上圧延機群54、冷却
炉55、剪断機56、巻取機57がこの順序で配置され
ている。連続鋳造機51では板厚120〜300mm、
板幅700〜2000mmのスラブ材が製造され、この
スラブ材が粗圧延機群53で板厚20〜80mmのバー
材に圧延され、仕上圧延機群54で板厚1〜12mmの
薄板製品に圧延される。剪断機60は一般には仕上圧延
機群54に供給されるバー材の先後端のクロップをカッ
トして、噛込性を良好にするためのものである。また剪
断機56は巻取り機57に巻き取られる薄板製品をカッ
トし、製品コイルにするためのものである。
【0028】なお、本明細書においては、連続鋳造機5
1で製造されるスラブ材と粗圧延機群53で圧延した後
のバー材を総称して「圧延材」と言う。
【0029】本発明による圧延材の接合は、図1に示す
ように加熱炉52と粗圧延機53との間に接合装置58
を配置し、加熱工程後、粗圧延工程前にスラブ材を接合
する場合と、図2に示すように粗圧延機53と仕上圧延
機54との間に接合装置58を配置し、粗圧延工程後、
仕上圧延工程前にバー材を接合する場合との2通りがあ
る。前者のスラブ接合は、スラブの移動に合わせて接合
装置58を移動させながら接合する。後者のバー材接合
は、スラブ接合の場合と同様に接合装置58を移動させ
ながら接合してもよいが、圧延材の移動速度が速いた
め、先行圧延材と後行圧延材との移動速度のアンマッチ
を吸収するためルーパ装置59を設けることが有利とな
る。ルーパ装置59を設けた場合は、移動速度を遅くし
て接合することができることは勿論、圧延材を停止状態
にして接合することも可能である。また、後者の場合、
接合装置58は剪断機60と仕上圧延機群54の間に配
置し、バー材の先後端を剪断機60でクロップカットし
た後、接合装置58で先後端を接合する。
【0030】次に、本発明の接合装置の実施例を図3〜
図6により説明する。
【0031】図3において、1は先行圧延材、2は後行
圧延材で、先行圧延材1及び後行圧延材2はテーブルロ
ーラ3上に支持されて搬送され、かつ所望の位置に停止
される。先行圧延材1の後端と後行圧延材2の先端に隣
接して2組のピンチローラ4,5が設置されている。こ
のピンチローラ4,5は先行圧延材1及び後行圧延材2
をそれぞれ狭持し、両者の相対位置を固定する位置設定
機能と、両圧延材1,2を互いに向けて相対移動させ、
両端面間に押圧力を加える押圧機能とを有している。
【0032】圧延材1,2の上方の所定高さ位置に多数
の溶削トーチ6が圧延材板幅方向に所定間隔を隔てて配
置され、これら溶削トーチ6はフレーム7にサポート8
により固定されている。フレーム7は連結バー9を介し
てクランクシャフト10に連結され、クランクシャフト
10は軸受11に回転自在に支持されかつモータ12に
連結されている。モータ12が回転するとクランクシャ
フト10によりフレーム7が圧延材板幅方向に往復移動
し、これに対応して多数の溶削トーチ6も往復移動す
る。
【0033】また、溶削トーチ6は、各々、ホース1
3,14を介して酸素ボンベ15及びアセチレンボンベ
16に接続され、これらボンベよリ酸素17(図4参
照)及びアセチレン18(図4参照)がガス化されて供
給される。また、溶削トーチ6は、各々、微細鉄粉の給
粉管19を有し、この給粉管19はホース20を介して
微細鉄粉21(図4参照)を入れた給粉器22及び空気
又は窒素のボンベ23に接続され、ボンベ23から空気
又は窒素をガス化して給粉器22を通すことにより微細
鉄粉21が溶削トーチ6に供給される。
【0034】図4に溶削トーチ6の詳細及び噴射流の状
況を示す。溶削トーチ6の中央孔6aより酸素17が切
断ガスとして噴射され主噴射流24aを形成する。ま
た、中央孔6aの周囲に複数の孔6bが円周状に配置さ
れ、これら孔6bに酸素17及びアセチレン18が供給
され、この孔6bの中でそれらが混合され補助噴射流2
4bとして主噴射流24の周囲に噴射され、全体として
1つの噴射流24が形成される。補助噴射流24bは主
噴射流24aが圧延材端部に到達するまで周囲雰囲気か
ら隔離し、主噴射流24aの切断ガスとしての機能を維
持するためのものである。また、必要に応じ、給粉管1
9に接続されたノズル19aより噴射流24に微細鉄粉
21が噴射されて、その切断能力を高める。このような
噴射流24により圧延材1,2の突き合わせ端部の母材
は短時間で高温溶融状態になり、主噴射流24aのガス
圧力によりその径にほぼ対応した部分の溶融母材が吹き
落とされ、新しい高温溶融状態の母材が露出する。即
ち、主噴射流24aに対応した部分が溶削される。この
溶削と同時に圧延材端部表面の酸化スケールも除去され
る。
【0035】図5に上記接合装置の駆動及び制御系の概
要を示す。ピンチローラ4,5はそれぞれ別個のモータ
26,27に連結され、独立して駆動される。また、ピ
ンチローラ4,5は接合時のみ圧延材1,2を支持し、
その他のときは開状態とするため、ピンチローラ4,5
の上ローラはシリンダ28,29により昇降可能に支持
され、下ローラはシリンダ30,31により昇降可能に
支持されている。シリンダ28〜31はバルブスタンド
32の対応するバルブを制御することにより駆動され
る。また、ピンチローラ4と5の間には、必要に応じ圧
延材1,2の端面間の隙間gを検出するためのギャップ
センサ33が配置されている。ギャップセンサ33から
の信号はコントローラ34に送られる。また、コントロ
ーラ34には、ピンチローラ4,5の動作タイミングを
決定するための情報として、上流側で圧延材1,2の端
部の通過を検出するセンサからの信号等も入力される。
コントローラ34からはモータ12,26,27及びバ
ルブスタンド32に指令信号が送られる。
【0036】以上は圧延材を停止しながら接合する場合
の接合装置の構成であるが、圧延材を移動させながら接
合する場合は、上述の接合装置全体を走行台車上に設置
し、圧延材と共に走行させるようにすればよい。なお、
この場合は、ピンチローラ4,5とテーブルローラ3と
の干渉を避けるため、接合装置の走行範囲に位置するテ
ーブルローラ3を昇降可能とし、接合時はテーブルロー
ラを干渉しない位置に降下させておくことが好ましい。
【0037】次に、上述の接合装置を用いた接合方法の
実施例を説明する。
【0038】まず、本実施例の接合方法の原理を図6に
より説明する。溶削トーチ6より切断ガスの噴射流24
を形成した状態で先行圧延材1の後端と後行圧延材2の
先端をその噴射流24に近付け、噴射流24の直径のほ
ぼ中心で両端部の端面が当接するように先行圧延材1と
後行圧延材2の相対位置を固定し、保持する。これによ
り、各端面から噴射流24の直径のほぼ1/2の幅の部
分に溶削トーチの噴射流24が吹き当たる状態となり、
前述したように噴射流24のうち主噴射流24aに対応
する部分が溶融、除去される。即ち、主噴射流24aの
直径をDとすると、各端部には端面からほぼD/2の幅
の切欠35が形成される。次いで、溶削トーチの噴射流
24を矢印の圧延材板幅方向に移動することにより、切
欠35を起点として端面から約D/2の幅の部分が溶削
され、その後に約1400℃以上の溶融状態の接合面が
形成される。これにより、圧延材1,2の端面にその前
工程でのドラム型剪断機による剪断のため凹凸状の形状
があったとしても、この凹凸形状は整形され、平坦度の
高い端面形状が得られる。また、この整形により圧延材
端面の酸化スケールも除去され、清浄な接合面が得られ
る。したがって、圧延材1,2を互いに押圧することに
より、圧延材は小さな押圧力で均質かつ高精度に接合さ
れ、高強度の接合が得られる。
【0039】上記では、両端面を突き合わせ、それ等の
端面が噴射流24の径の中心付近を横切るように位置決
めしたが、噴射流24に対してそれ以外の関係で位置設
定してもよい。例えば、両端面が噴射流24の直径の円
周に近い位置を横切るように位置設定してもよいし、両
端面が当接せず、それ等の間に隙間gを設けて位置設定
してもよい。また、圧延材端部の押圧は端面の溶削後に
行ってもよいし、溶削しながら行ってもよい。後者の場
合、溶削しながら押圧、接合するので、溶削面でのスケ
ールの再発生が最小となり、更に清浄な接合面が確保で
きると共に、接合時間が一層短縮する効果がある。
【0040】また、溶削トーチ6を図3に示すように多
数設置することにより、圧延材の端面全長を溶削する溶
削トーチの移動量が短くなり、端面全体の溶削時間が短
くなる。このため、溶削後の溶削面の温度低下が少なく
なって、溶削後の酸化スケールの再発生が防止され、高
精度な接合面の溶削が可能であり、接合が一層確実とな
る。
【0041】次に、上記原理に基づく接合方法の実施例
の具体的手順を図7により説明する。
【0042】まず、先行圧延材1の後端が多数配置した
溶削トーチ6の下方を通過した後、先行圧延材1の移動
を停止させ、溶削トーチ6より切断ガスを放出して噴射
流24を形成する。次いで、この状態でシリンダ29,
31(図5参照)を駆動して先行圧延材1をピンチロー
ラ5で保持し、次いでモータ27を駆動してピンチロー
ラ5を回転させ、先行圧延材1を逆方向に移動させ、そ
の後端を溶削トーチの噴射流24に近付ける。そして、
図7(a)に示すように先行圧延材1の端面が噴射流2
4のほぼ中心を通る位置でモータ27の駆動を停止し、
先行圧延材1をピンチローラ5で固定保持する。次い
で、後行圧延材2の先端がピンチローラ4を通過した
後、モータ26及びシリンダ28,30(図5参照)を
駆動してピンチローラ4により後行圧延材2を先行圧延
材1の後端に向けて移動させ、後行圧延材の先端を先行
圧延材の後端に突き合わせ接触させる。これにより、図
7(b)に示すように、両圧延材1,2の端面には溶削
トーチの噴射流24による溶削部位、即ち、切欠35が
形成される。この切欠35は前述のように主噴射流24
aの直径Dにほぼ対応し、この切欠35を通して噴射流
24aが圧延材1の厚みを通過している。この切欠35
の形成により、これを起点としてその後の噴射流24に
よる迅速かつ確実な溶削が可能となる。
【0043】上記のように両圧延材1,2の端面が突き
合わせ接触した状態になると、モータ12(図3参照)
を駆動することにより多数配置した溶削トーチ6を支持
するフレーム7を移動させ、図7(c)に示すように溶
削トーチの噴射流24を板幅方向に移動させる。この噴
射流24の移動により圧延材1,2の端面の図7(c)
に斜線で示す部分が板幅方向全長に亘って溶削され、溶
融状態の接合面が形成される。次いでモータ26を更に
駆動しかつモータ27を再び駆動してピンチローラ4,
5により両端面間に押圧力を加える。この押圧力により
溶融状態の接合面は圧着され、図7(d)に示すように
圧延材1,2の端部は直ちに接合される。所定時間保持
後、モータ26,27の回転を停止し、かつシリンダ2
8〜30を駆動してピンチローラ4,5を開放する。
【0044】なお、以上の接合を圧延材1,2を移動し
ながら行う場合は、これら圧延材1,2の移動に同期し
て接合装置を走行させればよい。
【0045】本実施例によれば、先行圧延材1の後端と
後行圧延材2の先端の両端面を多数の溶削トーチ6の噴
射流24により溶削するので、端面全体を短時間で接合
に適した状態に溶削し、清浄な接合面を得ることがで
き、小さな押圧力で均質かつ高精度な接合を達成し、高
強度の接合を得ることができる。また、このとき、溶削
トーチ6からの噴射流に微細鉄粉21を混入すれば、切
断能力が増すと共に、ステンレス材の接合をも可能とな
る。
【0046】図2に示すように粗圧延機53で圧延され
たバー材を接合する場合、接合装置58と仕上圧延機群
54との距離を小さくしようとすれば、接合作業は時間
的に大きな制約を受ける。このため、先行圧延材1を位
置決めしてからピンチローラ4,5による押圧後そのク
ランプを解放するまでの接合作業を、一例として好まし
くは20秒以下、より好ましくは15秒以下の短時間で
実施することが望まれる。本願発明者等の実験によれ
ば、上記実施例による接合方法は接合作業を20秒以下
にできることが確認された。
【0047】なお、上記実施例では、先行圧延材1を最
初に噴射流24に対して位置決めし、その後、後行圧延
材2を先行圧延材1に近付けて位置決めしたが、後行圧
延材2を最初に位置決めしてもよい。また、先行圧延材
1を戻して噴射流24に対する位置決めを行ったが、溶
削トーチ6を圧延材の搬送方向にも移動できる構成とす
れば、先行圧延材1を固定し、溶削トーチ6を先行圧延
材の後端に向けて移動して位置決めを行ってもよい。更
に、圧延材1,2の両端面が噴射流の中心を横切るよう
に位置決めしたが、両端面が噴射流の中心からずれた位
置を通るように位置決めを行ってもよい。
【0048】また、両圧延材1,2の端面が当接後、溶
削トーチの横行を開始し噴射流を移動させたが、端面間
の距離が所定距離になったら溶削トーチの横行を開始
し、溶削しながら隙間を狭めてもよい。更に、溶削完了
後に押圧力を加えたが、溶削しながら押圧するようにし
てもよく、これによりスケールの再発生を最小とし、か
つ接合完了までの時間を更に短縮できる。
【0049】本発明の接合方法の他の実施例を図8によ
り説明する。本実施例は端面間に間隙を設けて溶削を行
うものである。
【0050】まず、シリンダ29,31(図5参照)を
駆動して先行圧延材1をピンチローラ5で保持し、次い
でモータ27を駆動してピンチローラ5を回転させ、先
行圧延材1の後端を溶削トーチの噴射流24に向けて移
動する。そして、図8(a)に示すように先行圧延材1
の端面が噴射流24の一部を横切る位置でモータ27の
駆動を停止し、先行圧延材1をピンチローラ5で固定保
持する。次いで、後行圧延材2の先端がピンチローラ4
を通過した後モータ26及びシリンダ28,30(図5
参照)を駆動してピンチローラ4により後行圧延材2を
先行圧延材1の後端に向けて移動させ、後行圧延材2の
先端を先行圧延材1の後端に近づける。先行圧延材1の
後端と後行圧延材2の先端の両端面間の隙間gはギャッ
プセンサ33(図5参照)により継続的に監視され、そ
の隙間gが図8(b)に示すような隙間になるとモータ
26の回転を停止し、後行圧延材2の移動を停止して、
両圧延材をピンチローラ4,5で固定保持する。ここ
で、隙間gは主噴射流24aの直径Dに対してg<Dの
関係になるようにし、これにより、各端面から(D−
g)/2の所定幅の部分に溶削トーチの主噴射流24a
が吹き当たる状態となる。なお、好ましくは隙間gは
0.2D〜0.8Dの範囲とする。
【0051】次に、モータ12(図3参照)を回転させ
ることにより多数配置した溶削トーチ6を支持するフレ
ーム7を移動させ、図8(c)に示すように溶削トーチ
の噴射流24を隙間gに沿って板幅方向に移動させる。
この噴射流24の移動により圧延材1,2の端面の図8
(c)に斜線で示す部分が板幅方向全長に亘って溶削さ
れ、溶融状態の接合面が形成される。なお、このとき、
一方向への最初の溶削が完了後、先行圧延材1の端面と
後行圧延材2の端面を近ずく方向に相対移動して両端面
間の隙間gを再設定し、溶削トーチの移動方向を反対に
して溶削を行い、以後これを必要回数繰り返すことによ
り、複数回の溶削を行ってもよく、これにより溶削面の
精度をさらに向上できる。
【0052】溶削の完了と同時に、モータ26,27を
回転させて圧延材1,2をそれぞれ保持したピンチロー
ラ4,5を回転させる。これにより、圧延材1,2は相
互に近接する方向に移動し、図8(d)に示すように溶
融状態の接合面が押圧され、両圧延材1,2の端部が接
合される。所定時間保持後、モータ26,27の回転を
停止し、かつシリンダ28〜30を駆動してピンチロー
ラ4,5を開放する。
【0053】本実施例によっても、先行圧延材1の後端
と後行圧延材2の先端の両端面を溶削するので、短時間
で清浄な接合面を得ることができ、小さな押圧力で均質
かつ高精度な接合を達成し、高強度の接合を得ることが
できる。
【0054】本発明の接合装置の他の実施例を図9によ
り説明する。本実施例は圧延材を移動させながら接合す
る構成を示すものである。
【0055】図9において、本実施例の接合装置はその
中央部に、圧延材の移動と直角方向に所定間隔で配置さ
れた多数の溶削トーチ71を有し、溶削トーチ71の支
持台72はシリンダ73にて横方向に移動される。溶削
トーチ71はまた酸素ボンベ及びアセチレンボンベから
なるガス発生装置74と接続されている。溶削トーチ7
1の下部には圧延材の溶削切物を受けるシュート75が
配置され、溶削切物はシュート75よりバケット76に
放出される。また、溶削トーチ71を挾んで、入側ピン
チローラ77,78及び出側ピンチローラ(図示せず)
が設置され、入側及び出側ピンチローラはそれぞれ個別
のモータ79により駆動機80及び自在継手80Aを備
えた駆動スピンドル80Bを介して回転駆動される。ま
た上ピンチローラ77はシリンダ81により昇降及び加
圧の機能を有し、下ピンチローラ78は油圧ジャッキ8
2により昇降及び位置保持の機能を有する。
【0056】テーブルローラ83はモータ84により回
転駆動され、その組立構造物はシリンダ85により二点
鎖線で示す圧延材搬送レベルから接合装置が走行時に干
渉しない実線の位置まで昇降可能となっている。また、
接合装置のフレーム構造86は、モータ87により回転
されるピニオン88がラック89に噛み合うことによ
り、レール90上をテーブルローラ83跨いだ状態で
走行する。
【0057】なお、以上の実施例では、溶削トーチの噴
射流の形状は断面円形としたが、これに限定されるもの
でなく、移動方向に細長い長円形又はスリット状でもよ
く、また、1個のトーチより2個又はそれ以上の噴射流
を噴射するものとする等、種々変更を加え得ることがで
きる。
【0058】また、切断ガスの種類は、酸素にアセチレ
ンの加勢ガスを併用したが、他のガスを併用してもよ
く、また多少溶削効果が少ないが酸素のみでもよい。
【0059】更に、酸素の代わりにプラズマ噴流を用い
ると鉄材のみならず、各種金属材料の溶削及び接合が可
能になる。
【0060】本発明の溶削トーチの制御方法に関する実
施例を図10〜図15により説明する
【0061】図10は、中央部の3本の溶削トーチ6a
を取扱う最小板幅に合せて板幅方向に固定的に設定し、
両端部の2本の溶削トーチ6b,6cを板幅の大小に応
じて幅方向に移動可能とした実施例である。
【0062】板幅がW1 と比較的広幅の場合は、図10
に示すように、予め板幅W1 が分かるので両端部の溶削
トーチ6bを板幅部に予め移動しておき、最外側の溶削
トーチ6cはコントローラ63からの信号でストップ弁
62を閉じしておく。これにより、板幅に応じた溶削が
行える
【0063】また、図11に示すように板幅がW2 と狭
くなった場合、溶削トーチ6bが板幅W2 の端部にくる
ように移動させる。これにより、上記と同様の板幅に応
じた溶削ができる。
【0064】更に、溶融時溶削トーチ6を若干移動して
板幅方向断続接合する場合につき、同一板幅及び異種板
幅につき図12〜図15を用いて説明する。
【0065】図12及び図13に示すように、先行圧延
材1と後行圧延材2の板幅が同一の寸法W1 である場
合、中央の溶削トーチ6aは一体で板幅方向に移動し、
両端部の溶削トーチ6bは、板端部より板中央部に入っ
たところから切断ガスの噴出を開始し、それぞれアクチ
ュエータ64により幅方向外側に向って移動させ、母材
の溶融を行うものである。これは、母材の溶融開始が板
端部と板中央部では、板端部の方が早くなるため、中央
部の溶削トーチ6aと同一移動制御を行うため、上述の
ような制御を行うものである。
【0066】また、板幅がW1 とW2 の異幅の母材を接
合するためには、図14及び図15に示す如く、狭幅W
2 を基準にして、前述した同幅母材の場合と同様に設
定、溶削を行うことで断続接合を行うことが可能とな
る。
【0067】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、以
下に説明する効果が得られる。
【0068】(1)圧延材端部を酸化スケールもろとも
溶削するので、面精度の良い高温な接合面が得られ、高
精度、高強度の接合が得られる。
【0069】(2)多数の溶削トーチを用いて溶削する
ので溶削時間が短縮され、溶削後の酸化スケールの再発
生も最小にでき、さらに強度の高い接合が得られる。
【0070】
【0071】()複数個の溶削トーチの少なくとも一
部を横行させて溶削を行うので、溶削時間が更に短縮さ
れる。また、このとき、圧延材端部に溶削による切欠を
形成して横行させるので、板幅方向の溶削が容易かつ迅
速に行える。
【0072】()微細鉄粉を切断ガスと併用すること
により溶削能力が更に向上し、またステンレス圧延材へ
の適用も可能になる。
【0073】()圧延材を短時間で接合できるので、
熱間圧延設備全体の圧延速度を高速に維持でき、生産性
の高い連続熱間圧延設備が得られる。
【0074】()圧延材の厚いものから薄いものまで
接合が可能であり、熱間鋼板圧延設備の所望の部位で接
合ができる。即ち、スラブ接合、バー材接合のいずれも
可能であり、既接設備の連続圧延も含め、幅の広い連続
化圧延ができる。
【0075】()連続鋳造より製造したスラブ材を接
合し、熱間圧延する連続熱間圧延設備において、短時間
でスラブ材を接合することができる接合方法及びその装
置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例による連続熱間圧延設
備の工程区分と接合装置の設置箇所を示す図である。
【図2】図2は接合装置の他の設置箇所を示す図1と同
様な図である。
【図3】図3は本発明の一実施例による接合装置の要部
の斜視図である。
【図4】図4は溶削トーチの断面図である。
【図5】図5は接合装置の駆動及び制御系の概略図であ
る。
【図6】図6は本発明の接合方法の原理を説明する図で
ある。
【図7】図7(a)〜(d)は本発明の一実施例による
接合方法の各工程を示す図である。
【図8】図8(a)〜(d)は本発明の他の実施例によ
る接合方法の各工程を示す図である。
【図9】図9は本発明の他の実施例による接合装置の正
面図である。
【図10】図10は溶削トーチの制御方法に関する実施
例を示す図である。
【図11】図11は図10に示す溶削トーチの他の使用
状態を示す図である。
【図12】図12は溶削トーチの制御方法に関する他の
実施例を示す図である。
【図13】図13は図12に示す制御方法を実施する溶
削トーチを示す図である。
【図14】図14は溶削トーチの制御方法に関する更に
他の実施例を示す図である。
【図15】図15は図14に示す制御方法を実施する溶
削トーチを実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 先行圧延材 2 後行圧延材 4,5 ピンチローラ(位置設定手段;押圧手段) 6 溶削トーチ 19a 給粉器(微細鉄粉供給手段) 35 切欠 52 加熱炉 53 粗圧延機 54 仕上圧延機 58 接合装置
フロントページの続き (72)発明者 西野 忠 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (56)参考文献 特開 昭61−126983(JP,A) 特開 昭62−127185(JP,A) 特開 昭52−41127(JP,A) 特開 平1−258802(JP,A) 特開 昭62−127186(JP,A) 特開 昭61−126984(JP,A) 特開 昭63−26204(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 15/00 B23K 7/00 507 B23K 7/00 508 B23K 20/00 340

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続熱間圧延設備のラインで先行圧延材の
    後端と後行圧延材の先端とを接合する熱間圧延材の接合
    方法において、 (a)切断ガスの噴射流を形成する複数の溶削トーチを
    準備する第1のステップと; (b)前記複数の溶削トーチを前記先行圧延材の後端と
    後行圧延材の先端に対して所定の位置関係に設定する第
    2のステップと; (c)前記複数の溶接トーチを前記圧延材の板幅方向に
    横行させながら、前記先行圧延材の後端と後行圧延材の
    先端の少なくとも一方のものの端面から所定幅の部分を
    前記切断ガスの噴射流を吹き当てることによって溶削す
    る第3のステップと; (d)前記溶削された先行圧延材の後端と後行圧延材の
    先端を互いに押圧することによって該後端と先端とを突
    き合わせ接合する第4のステップと; を備えることを特徴とする熱間圧延材の接合方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の熱間圧延材の接合方法にお
    いて、 前記第3のステップは、前記先行圧延材の後端と後行圧
    延材の先端の両方に前記溶削を行うことを特徴とする熱
    間圧延材の接合方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の熱間圧延材の接合方法にお
    いて 記第2のステップは、前記切断ガスの噴射流の各々が
    前記先行圧延材の後端と後行圧延材の先端の少なくとも
    一方に少なくとも部分的に吹き当たって当該端部に対応
    する切欠きが形成されるように前記設定を行うことを特
    徴とする熱間圧延材の接合方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の熱間圧延材の接合方法にお
    いて 記第2のステップは、前記先行圧延材の後端と後行圧
    延材の先端の間に隙間を形成し、かつ前記切断ガスの噴
    射流の各々が前記後端と先端の両方に吹き当たるように
    前記設定を行うことを特徴とする熱間圧延材の接合方
    法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の熱間圧延材の接合方法にお
    いて、前記第3のステップは、前記複数の溶削トーチよ
    り前記切断ガスに加え微細鉄粉を噴出させることにより
    前記溶削を行うことを特徴とする熱間圧延材の接合方
    法。
  6. 【請求項6】連続熱間圧延設備のラインで先行圧延材の
    後端と後行圧延材の先端とを接合する熱間圧延材の接合
    装置において、 (a)前記圧延材の板幅方向に少なくとも1列に配置さ
    れ、それぞれ切断ガスの噴射流を形成する複数個の溶削
    トーチを含む溶削手段と; (b)前記先行圧延材と後行圧延材とを前記ラインの方
    向に独立して相対移動させ、前記先行圧延材の後端と後
    行圧延材の先端を前記溶削トーチ列に対して所定の位置
    関係に設定する位置設定手段と; (c)前記複数個の溶接トーチの少なくとも一部を前記
    圧延材の板幅方向に横行させる移動手段と; (d) 前記先行圧延材の後端と後行圧延材の先端を互い
    に押圧する押圧手段と;を備えることを特徴とする熱間
    圧延材の接合装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の熱間圧延材の接合装置にお
    いて、前記位置設定手段は2組のピンチローラであり、
    この2組のピンチローラは前記押圧手段を兼ねているこ
    とを特徴とする熱間圧延材の接合装置。
  8. 【請求項8】請求項6記載の熱間圧延材の接合装置にお
    いて、前記溶削手段は、前記複数個の溶削トーチに切断
    ガスと微細鉄粉を供給する手段を有することを特徴とす
    る熱間圧延材の接合装置。
  9. 【請求項9】連続鋳造機、粗圧延機群及び仕上圧延機群
    を有する連続熱間圧延設備において、請求項6〜8 のいずれか1項記載の熱間圧延材の接合装
    置を前記連続鋳造機と前記粗圧延機群との間に配置した
    ことを特徴とする連続熱間圧延設備。
  10. 【請求項10】連続鋳造機、粗圧延機群及び仕上圧延機
    群を有する連続熱間圧延設備において、請求項6〜8 のいずれか1項記載の熱間圧延材の接合装
    置を前記粗圧延機群と前記仕上圧延機群との間に配置し
    たことを特徴とする連続熱間圧延設備。
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