JP3090396U - マスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 その粒径が小さな花粉等を確実に捕集しなが
ら、呼吸に伴って生ずる湿気を速やかに外部に排出する
ことができ、かつ、健康維持に寄与することが可能なマ
スクを提供することを目的とする。 【解決手段】 マスクは、フィルター部１と、口当て部
２と、耳かけ部３とを備える。フィルター部１は、超極
細繊維を布状に形成した構成を有する。さらに、耳かけ
部３は、ゴム等からなる環状の索状体７を有する。この
環状の索状体７は、リング状の調整部材４における開口
部中に挿入されることにより、第１の環状部５と第２の
環状部６とに分離される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、マスクに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、マスクは病原菌等の体内への侵入や拡散を防止する目的で使用されてき た。また、近年の花粉症の蔓延に伴い、花粉の吸入を防止する目的から外出時に おいてマスクが多用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】

このようなマスクにおいては、きわめて細い繊維を使用して布状のフィルター 部分を形成することにより、その粒径が３０〜４０ミクロン程度の花粉等を確実 に捕集しうる構成とする必要がある。

【０００４】 一方、マスクにおける口のと接触部分は、呼吸に伴って生ずる湿気を速やかに 外部に排出しうる材質とすることが好ましいが、このように花粉を確実に捕集し うる布状部材は、必ずしも適切な湿気の排出機能を有するとは限らない。

【０００５】 また、近年の健康志向の広がりに伴い、健康の維持および向上に寄与しうるマ スクの登場が期待されている。

【０００６】 この考案は上記課題を解決するためになされたものであり、その粒径が小さな 花粉等を確実に捕集しながら、呼吸に伴って生ずる湿気を速やかに外部に排出す ることができ、かつ、健康維持に寄与することが可能なマスクを提供することを 目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

請求項１に記載の考案は、超極細繊維を布状にしてなるフィルター部と、ポリ 塩化ビニル繊維を布状にしてなる口当て部と、耳かけ部と、を備えたことを特徴 とする。

【０００８】 請求項２に記載の考案は、請求項１に記載の考案において、前記超極細繊維が ０．５デニール以下の太さを有している。

【０００９】 請求項３に記載の発明は、請求項２に記載の発明において、前記超極細繊維は ナイロンとポリエステルとを原料としたコンジュゲート繊維から構成される。

【００１０】 請求項４に記載の発明は、請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の考案にお いて、前記耳かけ部は、環状の索状体をリング状の調整部材における開口部中に 挿入することにより、その大きさを調整可能な第１、第２の環状部を形成した構 成を有する。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。図１はこの考案に係 るマスクをそのフィルター部１側から見た斜視図であり、図２はこの考案に係る マスクをその口当て部２側から見た斜視図である。

【００１２】 このマスクは、フィルター部１と、口当て部２と、耳かけ部３とを備える。

【００１３】 前記フィルター部１は、超極細繊維を布状に形成した構成を有する。このよう な超極細繊維を使用することにより、その粒径がきわめて小さい花粉等を確実に 捕集することが可能となる。このときの超極細繊維の太さは、０．５デニール以 下とすることが好ましい。このような太さの繊維を使用した場合には、各繊維間 の隙間は５ミクロン以下となる。このため、３０〜４０ミクロン程度の直径を有 する花粉を確実に捕獲することが可能となる。

【００１４】 このような超極細繊維として、ナイロンとポリエステルとを原料としたコンジ ュゲート繊維が使用可能である。このようなコンジュゲート繊維は、商品名ミク ロガード（登録商標）として、帝人株式会社より提供されている。このミクロガ ードは、７５デニール２０フィラメント（本）であり、さらにその１本が１６分 割されて１本の糸となっている。

【００１５】 前記口当て部２は、ポリ塩化ビニル繊維を布状に形成した構成を有する。この ポリ塩化ビニル繊維は、吸水率がゼロであり、水分を吸収せずに繊維の隙間から 素早く外部へ逃がす性質を有する。このため、このようなポリ塩化ビニル繊維を 口当て部２に使用することにより、呼吸に伴って生ずる湿気を速やかに外部に排 出することが可能となる。従って、口との接触部は常にサラサラしており、べと つき感が生ずることはない。

【００１６】 また、ポリ塩化ビニル繊維は、人体との接触によりマイナスの電気を帯びた帯 電粒子（マイナスイオン）を生じさせることが知られている。このマイナスイオ ンは、体内の細胞や血液の酸化を押さえる作用を有する。このため、このような ポリ塩化ビニル繊維を口当て部２に使用することにより、マスクによる健康の維 持および向上が可能となる。

【００１７】 前記耳かけ部３は、ゴム等からなる環状の索状体７を有する。この環状の索状 体７は、リング状の調整部材４における開口部中に挿入されることにより、第１ の環状部５と第２の環状部６とに分離される。そして、リング状の調整部材４の 位置を変更することにより、第１の環状部５の大きさを変更することが可能とな る。このため、このマスクを使用する人の顔部の大きさや耳の位置に合わせて第 １の環状部５の大きさを調整することが可能となる。

【００１８】

【考案の効果】

請求項１乃至請求項３に記載の考案によれば、超極細繊維を布状にしてなるフ ィルター部により、花粉等を確実に捕集することが可能となる。また、ポリ塩化 ビニル繊維を布状にしてなる口当て部により、呼吸に伴って生ずる湿気を速やか に外部に排出することが可能となるとともに、発生するマイナスイオンにより体 内の細胞や血液の酸化を押さえることにより健康の維持および向上が可能となる 。

【００１９】 請求項４に記載の考案によれば、マスクを使用する人の顔部の大きさや耳の位 置にかかわらず、マスクを快適に使用することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るマスクをそのフィルター部１側
から見た斜視図である。

【図２】この考案に係るマスクをその口当て部２側から
見た斜視図である。

【符号の説明】

１ フィルター部 ２ 口当て部 ３ 耳かけ部 ４ 調整部材 ５ 第１の環状部 ６ 第２の環状部 ７ 索状体

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 超極細繊維を布状にしてなるフィルター
   部と、 ポリ塩化ビニル繊維を布状にしてなる口当て部と、 耳かけ部と、 を備えたことを特徴とするマスク。
2. 【請求項２】 前記超極細繊維が０．５デニール以下の
   太さを有する請求項１に記載のマスク。
3. 【請求項３】 前記超極細繊維はナイロンとポリエステ
   ルとを原料としたコンジュゲート繊維である請求項２に
   記載のマスク。
4. 【請求項４】 前記耳かけ部は、環状の索状体をリング
   状の調整部材における開口部中に挿入することにより、
   その大きさを調整可能な第１、第２の環状部を形成して
   なる請求項１乃至請求項３のいずれかに記載のマスク。