JP3089094U - 発泡断熱材及びダクト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 上記金属シートで構成されている場合はサポ
ート構造を強固にしなければならず、このため高価にな
らざるをえない。その上吸音効果がなくダクトを通した
騒音が激しく、他方、岩綿シートを使用した場合には、
施工時にファイバーが飛んで施工者に刺さり、その皮膚
を傷めるということがあった。 【解決手段】 塩化ビニルまたは炭酸カルシウム発泡ボ
ードからなる基材２の表面にアルミ箔シート３を張り付
けてなる発泡断熱材１及びダクト。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、アルミ箔シート表面に張りつけた発泡断熱材及びダクトに関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、例えば断熱を必要とするダクトは、金属シートで構成されている場合と 岩綿シートとを金属で補強した構造に構成されている場合がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記金属シートで構成されている場合には、サポート構造を強固にしなければ ならず、このため高価にならざるをえない。その上、吸音効果がなくダクトを通 した騒音が激しいという欠点があった。他方、岩綿シートを使用した場合には、 施工時にファイバーが飛んで作業場を汚したり、ファイバーの鋭利な破片が施工 者に刺さり、その皮膚を傷めるという欠点があった。

【０００４】 この考案は、上記のような従来の課題を解決するためになされたもので、塩化 ビニル発泡ボード、特に、炭酸カルシウム発泡体をダクトの材料としてに使用す る場合において、炭酸カルシウム発泡体は過熱すると曲げ加工が出来、断面係数 が上がり便利であり、さらにダクトそれ自体はほとんど金属構造物を使わずに作 ることができるので、軽量かつ安価に施工できる有用な発泡断熱材及びそのダク トを提供することを目的とする。

【０００５】 なお、丸ダクトの場合には、炭酸カルシウム発泡体を加熱して丸く曲げ、端部 を重ねて接着し、外面にアルミニウム接着シートを張り付ける。また、角ダクト の場合は、炭酸カルシウム発泡体を加熱し９０度円弧状に曲げ、断面をＬ型、Ｕ 型、角型に曲げ、これらを組み合わせて端部を重ねて接着し、その上にアルミ接 着シートを張り付けた耐久性のある発泡断熱材及びそのダクトを提供することを 目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この発明によれば、塩化ビニル発泡ボードからなる基材の表面にアルミ箔シー トを張り付けてなる発泡断熱材が得られる。

【０００７】 また、この発明の他の形態によれば、炭酸カルシウム発泡ボードからなる基材 の表面にアルミ箔シートを張り付けてなる発泡断熱材が得られる。

【０００８】 さらに、この発明の他の形態によれば、上記発泡断熱材からなるダクト部品の 表面側の継ぎ目をアルミ箔粘着テープでシールしてなるダクトが得られる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。 図１はこの考案の実施の形態１による発泡断熱材を示す斜視図である。図にお いて、符号１は発泡断熱材を示し、この発泡断熱材１は無機質塩化ビニルまたは 炭酸カルシウム発泡ボードを基材２としている。この基材２の表面にアルミ箔シ ート３を蒸着等によってを張り付けられてなる。

【００１０】 次に、上記実施の形態による発泡断熱材１を用いてダクトを製作する例を、図 ２〜図４を用いて説明する。

【００１１】 まず、角型のダクト５を製作する場合について述べると、図１に示すように発 泡断熱材１の角部１ａとなる部分を加熱して折り曲げ、図２に示すような角ダク ト現地組立部品を複数作る。その後、これらの角ダクト現地組立部品を対にして 、図３に示すように組み合わせ、継ぎ目をアルミ箔粘着テープ４で接着し、組み 立てることによって角ダクト５を完成することが出来る。

【００１２】 更に、円筒形のダクト、いわゆる丸ダクト６を製作する場合を、図４を用いて 説明する。まず、図１の発泡断熱材１の継ぎ目となる部分を交互に長手方向に切 り欠いて段部からなる接合部１ｂを形成し、これらを加熱して半円筒状に形成し 、組み合わせてその接合部１ｂを上述の角ダクト５の場合と同様にアルミ粘着テ ープ４で接着して、組み立てることにより丸ダクト６を完成することが出来る。

【００１３】

【考案の効果】

この考案は、上記した通りの構成であるから、施工中発泡断熱材からファイバ ーが飛んで施工者の皮膚を傷めることがないという効果がある。また、ダクトを 薄く作ることができるので、コストを大幅に削減することが出来る効果もある。 その上、騒音に関しても基材に岩綿を用いた場合と同様にほぼ完全に吸収するこ とができるという顕著な効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施の形態による発泡断熱材の斜視
図である。

【図２】図１の発泡断熱材を使用した角ダクトの現地組
立部品の斜視図である。

【図３】図２の部品を組み立てた角ダクトの斜視図であ
る。

【図４】図１の発泡断熱材を使用したる丸ダクトの斜視
図である。

【符号の説明】

１ 発泡断熱材 １ａ 角部 １ｂ 接合部 ２ 基材 ３ アルミ箔シート ４ アルミ箔粘着テープ ５ 角ダクト ６ 丸ダクト

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 塩化ビニル発泡ボードからなる基材の表
   面にアルミ箔シートを張り付けてなることを特徴とする
   発泡断熱材。
2. 【請求項２】 炭酸カルシウム発泡ボードからなる基材
   の表面にアルミ箔シートを張り付けてなることを特徴と
   する発泡断熱材。
3. 【請求項３】 請求項１または２記載の発泡断熱材から
   なるダクト部品の表面側の継ぎ目をアルミ箔粘着テープ
   でシールしてなることを特徴とするダクト。