JP3088495B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3088495B2
JP3088495B2 JP03191980A JP19198091A JP3088495B2 JP 3088495 B2 JP3088495 B2 JP 3088495B2 JP 03191980 A JP03191980 A JP 03191980A JP 19198091 A JP19198091 A JP 19198091A JP 3088495 B2 JP3088495 B2 JP 3088495B2
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は画像処理装置、特に、
写真焼き付け装置において、CCDの画像出力信号を使
ってネガフィルムの画像の特徴量を抽出したり、入力画
像の幾何学的変換を行うなどの処理を、高速かつ容易に
実行できる画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像処理装置は、TVカメラな
どの撮像部側から送られた映像出力を適宜形態に処理す
る信号処理部、処理された映像信号を記憶する画像メモ
リをそれぞれ備えている。以下、写真焼付け装置におけ
る画像処理装置により従来例を説明する。
【0003】写真焼付け装置では、通常、LATD(全
面積透過濃度制御。画面内のB,G,R各色に対して、
印画紙に対する露光量が一定になるようにして、カラー
バランスと濃度レベルの適正なプリントを得る制御方
式)と呼ばれる露光制御方式を利用して、ネガ画像から
印画紙への露光時間の制御を行うが、この制御方式だけ
では撮影シーンの特性の偏り(映像に固有な色や濃度の
アンバランス)を正確に再現することはできない。
【0004】このため、現在の高性能写真焼付け装置で
は、ネガ画像を細かい画素に分解して各画素の濃度情報
を測定し、その測定結果に応じてLATD制御で決定さ
れた露光量を適宜補正する方法が取られている(ネガ画
像を画素に分解し、各画素毎の濃度を測定する装置を
「スキャナ」と呼ぶ)。しかし、こうした方法で露光補
正量を求めるには、以下に示すような、ソフトウェアに
よる前処理が必要となる。即ち、 CCDの出力は、画素数が多過ぎて処理に時間がかか
るため、画像の特徴を失わない範囲で画素数を減らす
「丸め処理」が必要。 ネガフィルムには複数の種類があり、それぞれ画面の
サイズが異なるため、CCD撮像画面内に有効領域を各
サイズ毎に設定し、この有効領域中の画素データから、
各サイズ共通な形式の補正演算用画像を作成する。 ネガの挿入方向や、撮影シーンの天地方向に応じて、
画像情報を90度、180度、または270度回転させ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の露光量補正法に
は、以下に示すような諸制約があり、判定能力の向上が
困難になっている。 (a)写真焼付け機としての「焼付け処理能力」(単位
時間当りの焼付け枚数)により、一枚のネガの焼付けに
割り当てできる時間には上限がある。このため、露光補
正に関わる演算処理時間も一定時間以内に抑えなければ
ならない。 (b)撮像デバイスの性能向上により、分割画素数の多
いものや、S/N比が高く、深さ方向(濃度)を高精度
に分解できるデバイスが利用できるようになってきたに
も関わらず、処理時間の制約によって、豊富な情報を十
分に活用することができない。 (c)高速CPUを採用すれば、処理能力は増すが、コ
ストパフォーマンスが悪くなる。
【0006】この発明は上記の点に鑑み、簡潔な構成で
これらの制約条件を打破し、高速・高精度な処理を実現
できる画像処理装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、撮像部側より入力した画像情報をデジ
タル化するA/D変換器と、該A/D変換器を撮像部の
駆動信号と等価な同期信号で駆動する同期回路と、該同
期回路の出力に応じて書き込みアドレスを発生するアド
レス発生回路と、該アドレスの発生時に、該画像メモリ
に対して書き込み制御を行う書き込み制御回路とを備え
た画像処理装置において、前記アドレス発生回路と前記
画像メモリの間に、前記画像情報の平行移動、拡大、縮
小、回転等の幾何学的性質を変更可能なアドレス変換手
段を設け、画像メモリに格納する前に、画像データの切
り取り、回転、拡大、縮小などを行って、後処理を簡素
化できるようにしたものである。
【0008】また、画像メモリ内の画像情報を出力する
出力手段と、該出力手段に対して同期信号を発生する同
期信号発生器と、該同期信号発生器の出力に応じて、該
画像メモリに対する読み出しアドレスを発生するアドレ
ス発生回路と、該アドレスの発生時に、画像メモリに対
して読み出し制御を行う読み出し制御回路とを備えた画
像処理装置において、前記アドレス発生回路と前記画像
メモリの間に、前記画像情報の平行移動、拡大、縮小、
回転等の幾何学的性質を変更可能なアドレス変換手段を
設け、画像メモリから出力した画像データの切り取り、
回転、拡大、縮小などを行って、後処理を簡素化できる
ようにしたものである。
【0009】また、前記アドレス変換手段は、その変換
内容を、外部コントローラにより設定できるように構成
し、柔軟なマン・マシン・インターフェイス・システム
を構築できるようにしたものである。また、前記アドレ
ス変換手段は、前記画像情報の属性を、外部コントロー
ラにより入力できるように構成されたものとし、色情報
による弁別処理などができるようにしたものである。
【0010】また、撮像部側より入力した画像情報をデ
ジタル化するA/D変換器と、該A/D変換器を撮像部
の駆動信号と等価な同期信号で駆動する同期回路と、該
同期回路の出力に応じて書き込みアドレスを発生するア
ドレス発生回路と、該アドレスの発生時に、該画像メモ
リに対して書き込み制御を行う書き込み制御回路とを備
え、かつ該アドレス発生回路と前記画像メモリの間に、
画像情報の幾何学的性質を変更可能なアドレス変換手段
を備えてなる画像処理装置において、前記A/D変換器
と前記画像メモリの間に、新たに書き込まれる画像デー
タに、前記アドレスに応じて指定される記憶済み画像デ
ータを加算する手段を設け、画像の特徴を失わない範囲
で画素数を減らす「丸め処理」を、簡潔に実現できるよ
うにしたものである。
【0011】また、前記アドレス変換手段は、前記加算
手段のオン・オフ制御情報を出力可能なものとし、画像
メモリのクリア処理時間を短縮できるようにしたもので
ある。
【0012】
【作用】第1の発明において、光源ランプで照射された
ネガフィルムの原画像をCCDを備えたTVカメラ等の
撮像部で撮像し、該撮像部からの信号をA/D変換器で
デジタル化して、画像メモリに記憶する。この時、CC
Dの駆動信号を適宜計数して出力する同期回路により、
A/D変換器とアドレス発生回路が駆動される。また、
アドレス発生回路の出力は、画像情報の幾何学的性質
(回転、拡大、縮小、平行移動など)に応じて、アドレ
ス変換回路によって適宜変換される。第3、4の発明に
おいて、この変換内容の変更や色別の処理は、外部コン
トローラによっても設定される。
【0013】第2の発明において、画像メモリ内の画像
情報を出力手段に出力する際、該出力手段に対して同期
信号を発生する同期信号発生器の出力に応じて、該画像
メモリの読み出しアドレスがアドレス発生回路で発生さ
れる。この時、アドレス発生回路の出力は、画像情報の
幾何学的性質に応じて、アドレス変換回路によって適宜
変換される。第3、4の発明において、この変換内容の
変更や色別の処理は、外部コントローラによっても設定
される。
【0014】第5の発明において、撮像部側より入力し
た画像情報をA/D変換器でデジタル化して画像メモリ
に書き込む際、新たに書き込まれる画像データに、前記
アドレスに応じて指定される記憶済み画像データを、加
算手段で加算することにより、画像の特徴を失わない範
囲で画素数を減らす「丸め処理」を、簡潔に行うことが
できる。
【0015】第6の発明において、アドレス変換手段に
より、加算手段のオン・オフを制御すれば、加算に先立
って行わなければならない画像メモリのクリア処理を高
速化することができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明を写真焼付け装置の画像処理
装置に適用した実施例を、添付図面に基づいて説明す
る。但し、この発明の応用分野が、写真焼付け装置に限
られず、一般的な画像処理についても有効なものである
ことはもちろんである。図1は本発明を写真焼付け用ス
キャナに応用した例のブロック図、図2はCCD撮像画
面内の有効領域から補正演算用画素データを取り出すた
めのアドレス変換手順、図3は、縦撮り、横撮りのネガ
画像に対するアドレス変換手順の例、図4は画像加算手
段を備えた画像処理装置のブロック図、図5は丸め処理
の原理を示す説明図、図6はアドレス変換回路のメモリ
構成の原理図である。
【0017】図において、1はCCDで、該CCD1は
撮像部(TVカメラ)20内のレンズ21の結像面に配
置され、光源23により照射されたネガフィルム22の
映像を受光できるように構成されている。2は該CCD
1の画像出力を保持し、増幅等の処理を行う信号処理
部、3はCCD1の駆動に必要なタイミング信号を発生
する駆動信号発生部である。
【0018】画像入力部となる撮像部20は、これらC
CD1、信号処理部2、駆動信号発生部3、レンズ21
により構成されている。該撮像部20は、画像処理装置
に内蔵されたものでもよいし、別体の装置(例えば、T
Vカメラなど)であってもよい。30は該TVカメラ
(画像入力部)20の出力を処理する画像処理部であ
る。該画像処理部30は、信号処理部2の出力をデジタ
ル変換するA/D変換器4、駆動信号発生部3から同期
信号を受け取ってタイミング信号を発生させる同期回路
5、該同期回路5のタイミング信号により画像の書き込
みアドレスを出力するアドレス発生回路6、及び同期回
路5のタイミング信号に従い、画像メモリ9にデータを
書き込む書き込み制御回路7とを備えている。
【0019】8はアドレス変換回路(変換手段)で、該
アドレス変換回路8は、前記画像メモリ9とアドレス発
生回路6の間に設けられ、外部コントローラ10の指令
に応じて、アドレス発生回路6内のアドレスデータを適
宜変更できるようになっている。 (有効領域の切り出し)アドレス変換回路に設定するデ
ータは、通常の画像読み取りモードと異なる工程(セッ
トアップモード)で撮像された画像データを用いて、そ
の中から必要な領域を特定し、その領域の位置と大きさ
から決定される。以下、このセットアップモードの手順
を説明する。
【0020】まず、最初に、アドレス発生回路の出力と
同じアドレスが1:1になるようなデータをアドレス変
換回路に書き込む。この条件で、ネガ画像の位置が特定
できるようなネガ(巣抜けネガ)を、ネガ撮像位置に置
いて撮像する。次に、撮像された画像内からネガ位置
(有効領域)を特定する。これから、特定された有効領
域の各画素に対し、サンプル画像上の絶対アドレスと、
その画素を書き込みたい画像メモリ上のアドレスの対応
関係を決定し、サンプル画像の絶対アドレスに対応する
アドレス変換回路内のメモリに、この画像データを書き
込みたい画像メモリ上のアドレスを書き込むことによ
り、有効領域のみを記憶することが可能になる。
【0021】例えば、図2のように、サンプル領域がm
×nの大きさで撮像された長方形であって、そのなかの
有効領域となる長方形の左上コーナーのアドレスが(x
1 ,y2 )で大きさがp×qであるとすれば、アドレス
変換回路に設定されるデータは、表1のようにすればよ
い。
【0022】
【表1】
【0023】とアドレス変換すれば(他の番号はメモリ
せず)、有効領域のみを記憶できることになる。 (画像回転)露光補正の演算を行う場合、前処理した後
の画像情報の向きは常に一定方向であることが望まし
い。この方向指定は、写真焼付け機のオペレータが入力
するか、取り込んだ画像から解析するかのどちらかで決
定される。ここでは、オペレータが入力する場合につい
て説明する。
【0024】一般に、ネガ画像は、図3に示すように、
縦撮り、横撮りが混在しているため、オペレータはネガ
画像を見て、画像の方向を写真焼付け機のキーボードか
ら入力する。このネガ方向の情報を受け取ると、その情
報に従い、アドレス変換回路のデータが書き換えられ
る。従って、画像を90°、180 °、270 °回転する場合
は、表1と同様な手順で
【0025】
【表2】
【0026】とアドレス変換すればよい。この場合、各
コマ毎に、画像の向きに応じてアドレス変換回路の書き
換えを行っていると時間がかかり、処理時間内に終了し
ない恐れがある。そこで、アドレス変換回路のRAM内
に、全ての方向に対するアドレスデータを予め書き込ん
でおくとともに、このアドレスデータを、外部コントロ
ーラで切り替えるためのアドレス入力を追加することに
より、この種の処理を高速化することもできる。
【0027】尚、複数フレームを連続サンプリングする
場合、上記したアドレス変換手段のRAMの入力アドレ
スに、画像の垂直同期信号をカウントするフレームカウ
ンタの出力を接続し、各フレーム毎に異なるアドレスに
画像データを書き込むようにアドレスデータを設定して
おけばよい。また、色識別の信号をアドレス変換回路8
に入力して、色毎の情報を分離して記憶することもでき
る。
【0028】11は画像出力手段(回路)で、該出力回
路11は、外部コントローラ10の画像読み出し信号に
従って、画像メモリ9から画像データを、外部コントロ
ーラ10に向けて出力するためのものである。該出力回
路11の画像読み出し時は、外部コントローラからアド
レス変換回路8に入力される画像メモリのアドレスに従
って、画像メモリがアクセスされ、画像データは、外部
出力回路を経由して、外部コントローラ10に送られ
る。
【0029】この時、アドレス変換回路8の設定を上記
セットアップ時のような1:1対応に設定しておけば、
前述の有効領域のデータは、アドレスが連続した領域と
して読み出すことが可能できる。このため、従来のよう
に、撮像領域から有効領域のアドレスを1画素づつ計算
しながら読み出す手間は省けることになる。また、読み
出し時に、アドレス変換回路を利用して適宜幾何学的な
変換を行うことも可能となる。
【0030】上記実施例において、被写体(ネガフィル
ム等)22は、光源23により照射され、その透過光が
レンズ21で結像され、撮像部20内のCCD1の撮像
面に投影される。CCD1は、駆動信号発生手段3から
の駆動信号により駆動され、CCD1に照射された光の
強度に応じた画像信号を出力する。この画像信号は、信
号処理手段2で増幅・信号処理され、画像処理部へ同期
信号と一緒に出力される。
【0031】前記画像処理部30では、撮像部20より
出力された映像信号と同期信号は、A/D変換器4と同
期回路5にそれぞれ入力される。同期回路5は、入力さ
れた同期信号から、A/D変換4、アドレス発生回路
6、及び書き込み制御回路7に、それぞれ必要なタイミ
ング信号を生成し、この信号によって映像信号はデジタ
ル信号に変換され、画像メモリ9に記憶される。
【0032】前記アドレス変換回路8はRAMで構成さ
れ、その出力が画像メモリ9のアドレスに接続されてお
り、画像メモリ9のアクセス先を変更できるようになっ
ている。但し、該画像メモリ9のアドレスに接続される
入力はモードによって異なり、画像書き込み時はアドレ
ス発生回路6の出力(CCD駆動と同期)が、画像読み
出し時は、外部コントローラ10からのアクセス指令に
同期したアドレスが、それぞれ入力されるようになって
いる。 (丸め処理)図4の加算手段を付加したブロック図は、
画像記憶と同時に画像の「丸め処理」を行えるようにし
たものである。
【0033】この場合、アドレス変換回路8の(x1
1 )には画像メモリ(a、b)を示すアドレスが書き
込まれている。同様に、近傍の4画素にも画像メモリ
(a、b)を示すアドレスが書き込まれているとする。
そこで、 (1)CCD1を駆動して画素データ(x1 、y1 )を
呼び出す。 (2)アドレス発生回路6によりアドレス変換回路8に
アドレス(x1 、y1 )が入力され、このアドレスに対
応するアドレスデータが読み出される。 (3)アドレス変換回路6のアドレスデータは画像メモ
リ9のアドレスに入力され、画像メモリ内(a、b)の
データが読み出される。 (4)A/D変換器4でデジタル化されたCCDの画像
出力は、この画像メモリ9から読み出されてきたデータ
と加算手段40にて加算される。 (5)加算されたデータは、画像メモリ9の入力とな
り、同じアドレスに書き込まれる。
【0034】同様にCCDの(x1 、y1 +1)、(x
1 +1、y1 )、(x1 +1、y1 +1)をアクセスす
るときも、(1)から(5)迄の操作を繰り返す。同様
の加算処理を他の画素群についても行い、1フレーム終
了するまで上記操作を行う。この丸め処理によって、画
像メモリのサイズを必要最低限で済ますことができお
る。例えば、原画像が256×256の画像であって
も、実際使用するデータを10×10に圧縮すれば、メ
モリは約1/600に節約できる。
【0035】但し、「有効領域の切り出し」の項で触れ
たセットアップモードでは、原画像程度の大きさのメモ
リが必要となるが、この場合は、処理に時間がかけられ
るので、アドレス変換手段を利用し、画像を複数領域に
分割して採取することが可能であり、セットアップモー
ドでも、大きなメモリ領域がなくても処理が可能であ
る。 (画像加算の初期クリア)上記のような加算処理を行う
ためには、画像をサンプルする前に画像メモリ内で使用
する領域を、すべてクリアして0にしておかなければな
らない。
【0036】しかし、サンプル画素数が増えるに従っ
て、クリア時間は無視できないほどに増大する。そこ
で、本実施例では、アドレス変換データに、クリア処理
用ビット(1ビット)を付加してある。即ち、フレーム
内で加算が行われる領域では、最初にアクセスされる画
素のクリアビットを1とし、他の画素については0に設
定しておく。そして、このクリアビット情報に応じて、
画像データに画像メモリ内データを加算するかどうかを
切り替えるようにすれば、画像メモリ内のデータを事前
にクリアする必要はなくなる。 (出力手段の動作)アドレス変換回路は、画像表示装置
としても使用可能であり、前述したようにアドレス変換
回路のデータを変えることにより、出力時にも画像の位
置の平行移動、拡大、縮小、回転等の幾何学的位置の移
動が簡単に行える。
【0037】尚、アドレス変換回路8のメモリ構成は、
図6にしめすように、次の2通りが考えられる。 〔1〕サンプル画面に対し、1:1の2次元で対応する
方法。 この場合、メモリ容量M=(x×y) と大きくなるが、撮像領域内の任意の位置を指定するこ
とが可能となり、処理の自由度は高い。 〔2〕サンプル画面に対し、縦用、横用の2つのRAM
を用意し、両者の出力で対応づけを行う方法。
【0038】この場合、メモリ容量M=(x+y) と少なくて済むが、指定領域が矩形に限定され、処理の
自由度はやや劣る。
【0039】
【発明の効果】上記のようにこの発明は、撮像部側より
入力した画像情報をデジタル化するA/D変換器と、該
A/D変換器を撮像部の駆動信号と等価な同期信号で駆
動する同期回路と、該同期回路の出力に応じて書き込み
アドレスを発生するアドレス発生回路と、該アドレスの
発生時に、該画像メモリに対して書き込み制御を行う書
き込み制御回路とを備えた画像処理装置において、前記
アドレス発生回路と前記画像メモリの間に、前記画像情
報の幾何学的性質を変更可能なアドレス変換手段を設
け、画像メモリに格納する前に、画像データの切り取
り、回転、拡大、縮小などを行って、後処理を簡素化す
ることができる。
【0040】また、画像メモリ内の画像情報を出力する
出力手段と、該出力手段に対して同期信号を発生する同
期信号発生器と、該同期信号発生器の出力に応じて、該
画像メモリに対する読み出しアドレスを発生するアドレ
ス発生回路と、該アドレスの発生時に、画像メモリに対
して読み出し制御を行う読み出し制御回路とを備えた画
像処理装置において、前記アドレス発生回路と前記画像
メモリの間に、前記画像情報の幾何学的性質を変更可能
なアドレス変換手段を設け、画像メモリから読み出した
画像データの切り取り、回転、拡大、縮小などを行っ
て、後処理を簡素化することができる。
【0041】また、前記アドレス変換手段は、その変換
内容を、外部コントローラにより設定できるように構成
し、柔軟なマン・マシン・インターフェイス・システム
を構築することができる。また、前記アドレス変換手段
は、前記画像情報の属性を、外部コントローラにより入
力できるように構成されたものとし、色情報による弁別
処理などを行うことができる。
【0042】また、撮像部側より入力した画像情報をデ
ジタル化するA/D変換器と、該A/D変換器を撮像部
の駆動信号と等価な同期信号で駆動する同期回路と、該
同期回路の出力に応じて書き込みアドレスを発生するア
ドレス発生回路と、該アドレスの発生時に、該画像メモ
リに対して書き込み制御を行う書き込み制御回路とを備
え、かつ該アドレス発生回路と前記画像メモリの間に、
画像情報の幾何学的性質を変更可能なアドレス変換手段
を備えてなる画像処理装置において、前記A/D変換器
と前記画像メモリの間に、新たに書き込まれる画像デー
タに、前記アドレスに応じて指定される記憶済み画像デ
ータを加算する手段を設け、画像の特徴を失わない範囲
で画素数を減らす「丸め処理」を、簡潔に実現すること
ができる。
【0043】また、前記アドレス変換手段は、前記加算
手段のオン・オフ制御情報を出力可能なものとし、画像
メモリのクリア処理時間を短縮することができる。。こ
の結果、本願画像処理装置は、必要最低限の画像メモリ
と、簡潔なアドレス変換手段によって、高速・高精度な
処理を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を写真焼付け用スキャナに応用した例の
ブロック図である。
【図2】CCD撮像画面と有効領域の関係、及び演算用
画素データを取り出すためのアドレス変換手順を示す説
明図である。
【図3】縦撮り、横撮りのネガ画像の例を示す説明図で
ある。
【図4】画像加算手段を備えた画像処理装置のブロック
図である。
【図5】丸め処理の原理を示す説明図である。
【図6】アドレス変換回路のメモリ構成の原理図であ
る。
【符号の説明】
1 CCD(撮像素子) 2 信号処理回路 3 駆動制御回路 4 A/D変換回路 5 同期回路 6 アドレス発生回路 7 (書き込み、読み出し)制御回路 8 アドレス変換回路 9 画像メモリ 10 外部コントローラ 11 画像出力手段 20 撮像部(TVカメラなど) 21 結像レンズ 22 ネガフィルム 23 光源ランプ 30 画像処理部 40 画像加算手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/72 - 27/80 G03B 27/32 G03B 27/46 H04N 5/76 H04N 5/91 - 5/956

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像部側より入力した画像情報をデジタ
    ル化するA/D変換器と、該A/D変換器を撮像部の駆
    動信号と等価な同期信号で駆動する同期回路と、該同期
    回路の出力に応じて書き込みアドレスを発生するアドレ
    ス発生回路と、該アドレスの発生時に、画像メモリに対
    して書き込み制御を行う書き込み制御回路とを備えた画
    像処理装置において、前記アドレス発生回路と前記画像
    メモリの間に、前記画像情報の平行移動、拡大、縮小、
    回転等の幾何学的性質を変更可能なアドレス変換手段を
    設けたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 画像メモリ内の画像情報を出力する出力
    手段と、該出力手段に対して同期信号を発生する同期信
    号発生器と、該同期信号発生器の出力に応じて、該画像
    メモリに対する読み出しアドレスを発生するアドレス発
    生回路と、該アドレスの発生時に、画像メモリに対して
    読み出し制御を行う読み出し制御回路とを備えた画像処
    理装置において、前記アドレス発生回路と前記画像メモ
    リの間に、前記画像情報の平行移動、拡大、縮小、回転
    等の幾何学的性質を変更可能なアドレス変換手段を設け
    たことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記アドレス変換手段は、その変換内容
    を、外部コントローラにより設定できるように構成され
    たものである請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記アドレス変換手段は、前記画像情報
    の属性を、外部コントローラにより入力できるように構
    成されたものである請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 撮像部側より入力した画像情報をデジタ
    ル化するA/D変換器と、該A/D変換器を撮像部の駆
    動信号と等価な同期信号で駆動する同期回路と、該同期
    回路の出力に応じて書き込みアドレスを発生するアドレ
    ス発生回路と、該アドレスの発生時に、該画像メモリに
    対して書き込み制御を行う書き込み制御回路とを備え、
    かつ該アドレス発生回路と前記画像メモリの間に、画像
    情報の幾何学的性質を変更可能なアドレス変換手段を備
    えてなる画像処理装置において、前記A/D変換器と前
    記画像メモリの間に、新たに書き込まれる画像データ
    に、前記アドレスに応じて指定される記憶済み画像デー
    タを加算する手段を設けたことを特徴とする画像処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記アドレス変換手段は、前記加算手段
    のオン・オフ制御情報を出力可能なものである請求項5
    に記載の画像処理装置。
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