JP3088336B2 - 周波数変換回路 - Google Patents

周波数変換回路

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JP3088336B2
JP3088336B2 JP09139990A JP13999097A JP3088336B2 JP 3088336 B2 JP3088336 B2 JP 3088336B2 JP 09139990 A JP09139990 A JP 09139990A JP 13999097 A JP13999097 A JP 13999097A JP 3088336 B2 JP3088336 B2 JP 3088336B2
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清一 岡本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は周波数変換回路に関
し、特に携帯電話などに用いる低電源電圧でかつ、広い
温度範囲で使用する半導体集積回路で構成した周波数変
換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の周波数変換回路の一例として、
「NECデータブック シリコン高周波モノリシックI
C μPC1694GRアプリケーション・ノート 1
995年10月発行 864頁」に記載の回路がある。
この回路から、周波数変換動作に直接関係する部分であ
るミキサ回路、ローカル・バッファ・アンプ及びバイア
ス回路を抜粋した回路を図5に示す。
【0003】図5において、破線で示す200が周波数
変換動作を行うミキサ回路、100がミキサ回路にロー
カル信号を供給するローカル・バッファ・アンプ、30
0はバンドギャップ・レギュレータで構成されるバイア
ス回路である。また、1は電源B1に接続する電源端
子、2は接地端子である。
【0004】ミキサ回路200は、トランジスタQ11
〜Q16と抵抗R10〜R16で構成されるダブル・バ
ランス型ミキサである。トランジスタQ11,Q13の
各コレクタは抵抗R15を介して電源端子1に接続し、
また、ミキサ出力端子202にも接続する。同様に、ト
ランジスタQ12,Q14の各コレクタは抵抗R16を
介して電源端子1に接続し、さらに、ミキサ出力端子2
03にも接続する。トランジスタQ11,Q12の各エ
ミッタはトランジスタQ15のコレクタに接続し、トラ
ンジスタQ13,Q14の各エミッタはトランジスタQ
16のコレクタに接続し、トランジスタQ15,Q16
のベースはそれぞれミキサ入力端子204,201に接
続する。トランジスタQ15,Q16のエミッタはそれ
ぞれ抵抗R13,R14を介して接地端子2に接続し、
また、トランジスタQ15,Q16のエミッタ間に抵抗
R10が接続される。
【0005】ローカル・バッファ・アンプ100は、ト
ランジスタQ1,Q2と抵抗R1〜R6で構成される。
トランジスタQ1のコレクタは、抵抗R1,R6を介し
て電源端子1に接続し、さらにトランジスタQ11,Q
14のベースにも接続する。同様に、トランジスタQ2
のコレクタは、抵抗R2を介して抵抗R1と抵抗R6の
共通接続点に接続し、さらにトランジスタQ12,Q1
3のベースにも接続する。トランジスタQ1,Q2の各
エミッタは抵抗R5を介して接地端子2に接続し、トラ
ンジスタQ1,Q2のベースはそれぞれローカル入力端
子102,101に接続する。
【0006】バイアス回路300はバンドギャップ・レ
ギュレータであり、トランジスタQ31〜Q33、抵抗
R31〜R33、電流源I1から構成される。また、3
01はバイアス回路300の出力端子であり、抵抗R1
1,R12,R3,R4を介して、それぞれトランジス
タQ15,Q16,Q1,Q2のベースに接続する。
【0007】次に、図5に示す従来の周波数変換回路の
基本動作について説明する。
【0008】ミキサ入力端子201,204に入力した
信号f1は、ローカル入力端子101,102に入力し
ローカル・バッファ・アンプ100で増幅されたローカ
ル信号f2と、ミキサ回路200で掛け算され、信号f
1と信号f2の周波数の和及び差に相当する信号がミキ
サ出力端子202,203から出力される。
【0009】また、バイアス回路300はローカル・バ
ッファ・アンプ100及びミキサ回路200にバイアス
電圧を供給する。ローカル・バッファ・アンプ100及
びミキサ回路200を構成するトランジスタのうち、ト
ランジスタQ1,Q2,Q15,Q16のベースバイア
ス電圧は出力端子301の電圧で定まり、トランジスタ
Q11〜Q14のベースバイアス電圧は、抵抗R1,R
2及び抵抗R6の電圧降下から定まる。
【0010】次に、図5に示す従来の周波数変換回路を
低電源電圧(2.6V)で使用し、常温(25℃)でロ
ーカル・バッファ・アンプ100及びミキサ回路200
の各バイアス点を最適化した後、温度を上げたときの動
作について説明する。
【0011】図5からわかるように、ローカル・バッフ
ァ・アンプ100及びミキサ回路200の各バイアス点
及びトランジスタQ15のエミッタ・コレクタ間電圧
は、次の(1)式〜(5)式により求められる。
【0012】 VE(Q15)=VB−VBE(Q15) ・・・(1) VE(Q1)=VB−VBE(Q1) ・・・(2) VC(Q1)=Vcc−(VE(Q1)/R5)×(R6+R1/2) ・・・(3) VC(Q15)=VC(Q1)−VBE(Q11) ・・・(4) VCE(Q15)=VC(Q15)−VE(Q15) ・・・(5) ここで、VBE(Q11),VBE(Q1),VBE
(Q15)は、それぞれトランジスタQ11,Q1,Q
15のベース・エミッタ間電圧、VBはバイアス回路3
00の出力端子301の電圧、VC(Q1),VC(Q
15)はそれぞれトランジスタQ1,Q15のコレクタ
電圧、VE(Q1),VE(Q15)は、それぞれトラ
ンジスタQ1,Q15のエミッタ電圧、VCE(Q1
5)はトランジスタQ15のコレクタ・エミッタ間電
圧、Vccは電源端子1に供給される電源電圧である。
また、抵抗R3,R4,R11,R12の電圧降下は、
小さいため無視している。
【0013】(1)式〜(5)式から、各トランジスタ
のベース・エミッタ間電圧を常温で0.8V、ベース・
エミッタ間電圧の温度係数を−2mV/℃とし、VB=
1.4V、R5=250Ω,R6=150Ω,R1=2
00Ωとして、すべての抵抗の抵抗 温度係数は等しい
とした場合の(1)式〜(5)式の温度変化を計算する
と図6のようになる。
【0014】図6からわかるように、トランジスタQ1
5のコレクタ・エミッタ間電圧VCE(Q15)は常温
では設計値の0.6Vであるが、125℃では0.4V
まで小さくなり、トランジスタQ15は高温側で飽和し
やすくなっている。
【0015】これは、トランジスタQ1のベースには温
度依存性のない電圧VBが印加されており、高温でトラ
ンジスタのベース・エミッタ間電圧が小さくなると、ト
ランジスタQ1のエミッタ電圧VE(Q1)が+2mV
/℃で上昇し、抵抗R5の電流が増加するとともに、抵
抗R1,R6での電圧降下が増加して、トランジスタQ
1のコレクタ電圧VC(Q1)が下がるためである。
【0016】より具体的に説明すると、(3)式の(R
6+R1/2)/R5の項は1になるよう各抵抗値を設
定しているので、トランジスタQ1のコレクタ電圧VC
(Q1)はトランジスタQ1のエミッタ電圧VE(Q
1)と逆の−2mV/℃の温度変化となる。また、トラ
ンジスタQ15のコレクタ電圧VC(Q15)は、
(4)式からわかるように、トランジスタQ1のコレク
タ電圧VC(Q1)からトランジスタQ11のベース・
エミッタ間電圧VBE(Q11)だけ下がった値となる
ので、温度変化は打ち消される。
【0017】一方、トランジスタQ15のエミッタ電圧
VE(Q15)は、トランジスタQ1と同様にベースに
電圧VBが印加されるため高温時上昇する。従って、ト
ランジスタQ15のコレクタ・エミッタ間電圧VCE
(Q15)は高温時小さくなってしまう。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の周波数
変換回路は、トランジスタQ1,Q2,Q15,Q16
のベースバイアスをバンドギャップ・レギュレータを用
いたバイアス回路300から供給しているため、低電源
電圧でかつ高温時に使用した場合、バイアス電圧の変動
によりトランジスタQ15及びトランジスタQ16のコ
レクタ・エミッタ間電圧が小さくなり、最大出力等の特
性が悪化するという問題がある。
【0019】携帯電話などの機器では、2.6V程度の
低い電源電圧での動作と、電源電圧が変動しても利得等
の特性が変化しないこと、さらに、消費電流が少ないこ
とが要求される。少ない素子数でその要求を満たせるバ
イアス回路としては、バンドギャップ・レギュレータが
優れているが、バンドギャップ・レギュレータは一般に
出力電圧の温度依存性が少ないという特徴を有し、この
特徴のため上述した問題点が生じる。
【0020】また、図5に示すミキサ回路200とロー
カル・バッファ・アンプ100の回路構成は少ない素子
数で、かつ低電源電圧動作可能な周波数変換回路として
は優れたものであるため、これに基本的な変更を加えず
上述した高温時における特性劣化の問題を回避しようと
すると、次の(A),(B),(C)のような方法も考
えられるが、いずれにしても根本的解決にはならない。
【0021】すなわち、 (A)トランジスタQ15,Q16の高温時の飽和を防
止するため、あらかじめ常温でのトランジスタQ11,
Q14のベースバイアス電圧を高く設定しておく。
【0022】この方法は、トランジスタQ11〜Q14
が飽和しやすくなるので採用できない。 (B)(3)式のトランジスタQ1のエミッタ電圧VE
(Q1)に掛け算される(R6+R1/2)/R5の項
が1より小さくなるよう各抵抗値を設定し、トランジス
タQ1のコレクタ電圧VC(Q)の温度係数を小さくす
る。
【0023】この方法は、抵抗R5を大きくすることに
なるのでトランジスタQ1,Q2に流れる電流が減少
し、このままではローカル・バッファ・アンプ100の
利得が低下する。そこで、利得が低下しないように抵抗
R1,R2,R6の抵抗値を大きくするが、今度はこれ
らの抵抗による熱雑音が大きくなり、(A)の場合同様
採用できない。 (C)抵抗R1,R2と、トランジスタQ11〜Q14
のベース間を容量結合すし、トランジスタQ11〜Q1
4のベースバイアスがローカル・バッファ・アンプ10
0の各バイアス電圧と無関係になるように設計する。
【0024】この方法は、トランジスタQ11〜Q14
のベースバイアス回路が新たに必要になり、その回路の
温度依存性が再び問題になるため、根本的解決にならな
い。
【0025】また、上述した温度変動時の特性劣化を改
善するためのバイアス回路の公知文献としては、以下の
1)〜3)の3点があるが、いずれも半導体集積回路と
してはコストが増加したり回路が複雑化するなどして、
低電源電圧を前提とした周波数変換回路での使用は困難
である。 1)特開昭58−127440 バイアス電圧の温度補償回路に、サーミスタ素子と差動
増幅器を用いるが、サーミスタ素子という特殊素子を使
うため、コストアップとなる。 2)特開平2−90707 電界効果トランジスタと抵抗を直列接続して、その分圧
電圧と外部からの電圧とを差動回路の入力として差分を
増幅してバイアス電圧を発生させる方法であるが、バイ
アス回路に差動回路を使うなどにより回路が複雑化する
という問題がある。 3)特開平1−180107 差動回路とソースフォロワ型増幅回路とを備えたバイア
ス回路を用いるが、2)と同様に差動回路を使うため回
路が複雑となる。さらに、低電源電圧用として使用困難
である。
【0026】このため、本発明の目的は、極めて簡単な
回路構成で、低電源電圧でかつ、常温から高温までの広
い温度範囲にわたり、ミキサ回路を構成するトランジス
タのコレクタ・エミッタ間電圧が小さくなることを防止
し、最大出力などの特性劣化が無い周波数変換回路を提
供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の周波数変換回路
は、第1の差動トランジスタを構成する第1及び第2の
トランジスタと、前記第1のトランジスタのコレクタに
接続する第1の負荷と、前記第2のトランジスタのコレ
クタに接続する第2の負荷とを備え、前記第1及び第2
のトランジスタの各ベースに入力するローカル信号を増
幅するローカル・バッファ・アンプと、第2の差動トラ
ンジスタを構成する第3及び第4のトランジスタと、前
記第3のトランジスタのコレクタに各エミッタを共通接
続する第5及び第6のトランジスタからなる第3の差動
トランジスタと、前記第4のトランジスタのコレクタに
各エミッタを共通接続する第7及び第8のトランジスタ
からなる第4の差動トランジスタとを有し、前記第5の
トランジスタのベースは、前記第8のトランジスタのベ
ース及び前記第1のトランジスタのコレクタに接続し、
前記第6のトランジスタのベースは、前記第7のトラン
ジスタのベース及び前記第2のトランジスタのコレクタ
に接続し、前記第5のトランジスタのコレクタを前記第
7のコレクタに接続し、前記第6のトランジスタのコレ
クタを前記第8のコレクタに接続し、前記第3及び第4
の各ベースに入力されるミキサ入力信号と、前記第5〜
第8のトランジスタの各ベースに入力される前記ローカ
ル・バッファ・アンプの出力信号とを乗算するミキサ回
路と、温度依存性の少ない電圧を出力する第1の出力端
子と、設定温度より低い温度では前記第1の出力端子か
ら出力される電圧と同じ電圧であり、前記設定温度より
高い温度では温度上昇とともに単調に減少する電圧を出
力する第2の出力端子を有する温度依存性調整回路とを
備え、前記第2の出力端子からの電圧を前記第1から第
4のトランジスタの各ベースに印加することを特徴とす
る。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態つい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0029】なお、従来の周波数変換回路と共通の構成
要素には共通の参照文字/数字を付してある。
【0030】図1は本発明の実施の形態による周波数変
換回路を示す回路図であり、図5に示す従来の周波数変
換回路を構成するローカル・バッファ・アンプ100、
ミキサ回路200に、抵抗R20,R21及びトランジ
スタQ20,Q21からなる温度依存性調整回路210
を新規に付加してある。バイアス電圧源B2は、バンド
ギャップ・レギュレータなどの出力電圧の温度依存性の
少ない回路構成を用いる。
【0031】バイアス電圧源B2の出力端子302を抵
抗R20,R21に直列接続し、抵抗R21の他端は、
ダイオード接続したトランジスタQ20のコレクタとベ
ースに接続する。トランジスタQ20のエミッタを、同
様にダイオード接続したトランジスタQ21のコレクタ
とベースに接続し、トランジスタQ21のエミッタは接
地端子2に接続する。また、抵抗R20,R21の共通
接続点は、抵抗R3,R4,R11,R12を介してト
ランジスタQ1,Q2,Q15,Q16の各ベースに接
続する。
【0032】次に、低電源電圧(2.6V)で使用し、
常温(25℃)でローカル・バッファ・アンプ100及
びミキサ回路200の各バイアス点を温度依存性調整回
路210で最適化した後、温度を上げたときの本発明の
実施の形態による周波数変換回路の動作について図1及
び図2を参照して説明する。
【0033】はじめに、トランジスタQ1,Q15のエ
ミッタ電圧VE(Q1),VE(Q15)をもとめると
次の(6)式及び(7)式となる。
【0034】 VE(Q15)=V1−VBE(Q15) ・・・(6) VE(Q1)=V1−VBE(Q1) ・・・(7) ここで、V1は抵抗R20と抵抗R21との共通接続点
の電圧、すなわち温度依存性調整回路210の出力電圧
である。また、トランジスタQ1,Q15のコレクタ電
圧VC(Q1),VC(Q15)及びトランジスタQ1
5のコレクタ・エミッタ間電圧VCE(Q15)は、そ
れぞれ(3)式、(4)式及び(5)式により計算する
ことができる。
【0035】図2は、図6と同様に各トランジスタのベ
ース・エミッタ間電圧を常温で0.8V、各トランジス
タのベース・エミッタ間電圧の温度係数を−2mV/℃
とし、R5=250Ω,R6=150Ω,R1=200
Ωで、抵抗R1〜R6及び抵抗R11〜R16の温度係
数は等しいとし、また、温度依存性調整回路210を構
成する抵抗R20,R21の抵抗値及び温度係数が等し
いとして、(3)式〜(7)式の温度変化を示したグラ
フである。
【0036】図2からわかるように、トランジスタQ1
5のコレクタ・エミッタ間電圧VCE(Q15)は、常
温で0.6Vに設定されていたものが、75℃までは図
6の従来の周波数変換回路と同様な変化をして0.5V
まで下がるものの、125℃では0.6Vと広くなり、
飽和しにくくなっている。
【0037】この理由は、75℃以上になると、トラン
ジスタQ20,Q21のベース・エミッタ間電圧が小さ
くなるため、トランジスタQ20,Q21が導通し、出
力電圧V1は次の(8)式となるからである。
【0038】すなわち、25℃ではトランジスタQ2
0,Q21のベース・エミッタ間電圧は0.8Vである
ため、トランジスタQ20のコレクタに1.6V以上の
電圧が印加されないと、トランジスタQ20,Q21は
導通しない。一方、バイアス電圧源B2の電圧は1.4
Vであるため、25℃ではトランジスタQ20,Q21
が導通しない。
【0039】温度が25℃から75℃に50℃上昇する
と、トランジスタQ20,Q21のベース・エミッタ間
電圧VBE(Q20),VBE(Q21)は、0.8V
から−2mV/℃×50℃=−0.1V減少し0.7V
となる。一方、バイアス電圧源B2の電圧は、温度依存
性がないため1.4Vのままである。従って、トランジ
スタQ20のコレクタ電圧がトランジスタQ20,Q2
1が導通するのに必要な電圧1.4V以上となり、トラ
ンジスタQ20,Q21が導通する。
【0040】
【0041】ここで、VBE(Q20),VBE(Q2
1)は、トランジスタQ20,Q21のベース・エミッ
タ間電圧、VBはバイアス電圧源B2の出力電圧であ
る。
【0042】上述したことから容易にわかるように、温
度が75℃よりも高くなるとトランジスタQ20,Q2
1のベース・エミッタ間電圧VBE(Q20),VBE
(Q21)は0.7Vからさらに減少するので、トラン
ジスタQ20,Q21は導通を保持する。
【0043】(8)式でR20=R21とすると、次の
(9)式を得る。
【0044】 V1=VB/2+VBE ・・・(9) ただし、VBE(Q20)=VBE(Q21)=VBE
とする。(9)式より、出力電圧V1はベース・エミッ
タ間電圧1個分の温度依存性となる(−2mV/℃)。
このため、75℃以上では、トランジスタQ1のエミッ
タ電圧VE(Q1)は温度依存性が打ち消され、0.7
V一定となる。これにより抵抗R5の電流は増加せず、
抵抗R1,R6での電圧降下も増加しない。従って、ト
ランジスタQ1のコレクタ電圧VC(Q1)も温度によ
らず一定となる。
【0045】また、トランジスタQ15のコレクタ電圧
VC(Q15)は、トランジスタQ1のコレクタ電圧V
C(Q1)からトランジスタQ11のベース・エミッタ
間電圧VBE(Q11)だけ下がった値となるので、ベ
ース・エミッタ間電圧1個分の温度依存性(+2mV/
℃)で上昇する。
【0046】また、トランジスタQ15のベースには出
力電圧V1が印加されるので、トランジスタQ15のエ
ミッタ電圧は0.7V一定となる。従って、75℃以上
でトランジスタQ15のコレクタ・エミッタ間電圧VC
E(Q15)は再び大きくなる。
【0047】一方、75℃以下では、トランジスタQ2
0,Q21のベース・エミッタ間電圧が0.7Vより高
いため、トランジスタQ20,Q21は導通しない。こ
のため、V1=VBとなり、図6に示す従来の周波数変
換回路の温度変化と同じとなる。
【0048】以上説明したように、本実施の形態による
周波数変換回路は2.6V程度の低電源電圧で、常温か
ら125℃までの広い温度範囲にわたり、ミキサ回路2
00を構成する各トランジスタのコレクタ・エミッタ間
電圧が小さくなることを防止し、最大出力などの特性の
劣化を防止することができる。
【0049】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0050】図3は本発明の第2の実施の形態による周
波数変換回路を示す回路図であり、図1に示す第1の実
施形態による周波数変換回路と異なるのは、温度依存性
調整回路210が温度依存性調整回路211に変更され
ている点である。従って、トランジスタQ15,Q16
の各ベースにバイアス電圧源B2から直接出力電圧VB
が印加される。これより、トランジスタQ15のエミッ
タ電圧は(6)式でなく(1)式により定まり、図2に
示す他の変数については同様である。すなわち、トラン
ジスタQ1のコレクタ電圧VC(Q1)、トランジスタ
Q15のコレクタ電圧VC(Q15)、トランジスタQ
15のコレクタ・エミッタ間電圧VCE(Q15)、ト
ランジスタQ1のエミッタ電圧VE(Q1)、温度依存
性調整回路211の出力電圧V1は、それぞれ(3)
式、(4)式、(5)式、(8)式により計算される。
【0051】図4からわかるように、トランジスタQ1
5のコレクタ・エミッタ間電圧VCE(Q15)は、常
温で0.6Vに設定されているが、75℃までは図2の
VCE(Q15)と同様な動作をして0.5Vまで下が
るが、75℃以上では0.5V一定となる。図2と同様
に、125℃におけるVCE(Q15)は、図6の従来
の周波数変換回路の場合の0.4Vより大きく、トラン
ジスタQ15は飽和しにくい。
【0052】なお、第1及び第2の実施の形態とも、抵
抗R20,R21の値は等しくしたが、これは(3)式
の(R6+R1/2)/R5の項を1としたときに、ト
ランジスタQ1のコレクタ電圧VC(Q1)の温度依存
性を打ち消すためであり、(3)式の(R6+R1/
2)/R5の項が1でない場合は、抵抗R20,R21
のを抵抗比R20/R21を調整することにより、ロー
カル・バッファ・アンプ100及びミキサ回路200の
各バイアス点を調整して最適な温度依存性の設定をする
ことが可能である。
【0053】なお、上述した第1の実施の形態及び第1
の実施の形態では、バイポーラトランジスタを用いた回
路例で説明したが、回路素子としてMOSトランジスタ
を用いて回路を構成しても同様な効果が得られる。すな
わち、第1の実施の形態及び第1の実施の形態におい
て、エミッタ→ソース、ベース→ゲート、コレクタ→ド
レインとすることにより、容易にMOSの回路に置き換
えることができる。
【0054】さらに、バイMOS回路を用いて、ミキサ
回路200及びローカル・バッファ・アンプ100はM
OS回路で構成し、温度依存性調整回路210,211
はバイポーラ素子を用いて構成することも可能である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による周波
数変換回路は、極めて簡単な回路構成を用いるために素
子数が少なく、低電源電圧の使用環境のもとにおいて常
温から高温までの広い温度範囲にわたり、ミキサ回路の
トランジスタのコレクタ・エミッタ間電圧が小さくなる
ことを防止し、最大出力などの特性の劣化を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の周波数変換回路の第1の実施の形態を
示す回路図である。
【図2】図1の回路を電源電圧2.6Vで使用し、温度
を上げたときの回路内部の直流電圧と温度との関係を示
す図である。
【図3】本発明の周波数変換回路の第2の実施の形態を
示す回路図である。
【図4】図3の回路を電源電圧2.6Vで使用し、温度
を上げたときの回路内部の直流電圧と温度との関係を示
す図である。
【図5】従来の周波数変換回路を示す回路図である。
【図6】図6の回路を電源電圧2.6Vで使用し、温度
を上げたときの回路内部の直流電圧と温度との関係を示
す図である。
【符号の説明】
1 電源端子 2 接地端子 100 ローカル・バッファ・アンプ 101,102 ローカル入力端子 200 ミキサ回路 201,204 ミキサ入力端子 202,203 ミキサ出力端子 210,211 温度依存性調整回路 300 バイアス回路 301,302 出力端子 B1 電源 B2 バイアス電圧源 R1〜R6、R10〜R16,R20,R21,R31
〜R33 抵抗 Q1,Q2,Q11〜Q16,Q20,Q21,Q31
〜Q33 トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03D 7/00 - 7/14 G03G 1/00 - 7/08 H03F 1/30

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の差動トランジスタを構成する第1
    及び第2のトランジスタと、前記第1のトランジスタの
    コレクタに接続する第1の負荷と、前記第2のトランジ
    スタのコレクタに接続する第2の負荷とを備え、前記第
    1及び第2のトランジスタの各ベースに入力するローカ
    ル信号を増幅するローカル・バッファ・アンプと、 第2の差動トランジスタを構成する第3及び第4のトラ
    ンジスタと、前記第3のトランジスタのコレクタに各エ
    ミッタを共通接続する第5及び第6のトランジスタから
    なる第3の差動トランジスタと、前記第4のトランジス
    タのコレクタに各エミッタを共通接続する第7及び第8
    のトランジスタからなる第4の差動トランジスタとを有
    し、前記第5のトランジスタのベースは、前記第8のト
    ランジスタのベース及び前記第1のトランジスタのコレ
    クタに接続し、前記第6のトランジスタのベースは、前
    記第7のトランジスタのベース及び前記第2のトランジ
    スタのコレクタに接続し、前記第5のトランジスタのコ
    レクタを前記第7のコレクタに接続し、前記第6のトラ
    ンジスタのコレクタを前記第8のコレクタに接続し、前
    記第3及び第4の各ベースに入力されるミキサ入力信号
    と、前記第5〜第8のトランジスタの各ベースに入力さ
    れる前記ローカル・バッファ・アンプの出力信号とを乗
    算するミキサ回路と、 温度依存性の少ない電圧を出力する第1の出力端子と、
    設定温度より低い温度では前記第1の出力端子から出力
    される電圧と同じ電圧であり、前記設定温度より高い温
    度では温度上昇とともに単調に減少する電圧を出力する
    第2の出力端子を有する温度依存性調整回路とを備え、 前記第2の出力端子からの電圧を前記第1から第4のト
    ランジスタの各ベースに印加することを特徴とする周波
    数変換回路。
  2. 【請求項2】 前記温度依存性調整回路は、温度依存性
    のない電圧源と接地間に第1の抵抗と第2の抵抗及び複
    数のダイオードを直列接続し、前記第1の出力端子を温
    度依存性のない電圧源に接続し、前記第1の抵抗と第2
    の抵抗との共通接点から前記第2の出力端子を取り出す
    ことを特徴とする請求項1記載の周波数変換回路。
  3. 【請求項3】 第1の差動トランジスタを構成する第1
    及び第2のトランジスタと、前記第1のトランジスタの
    コレクタに接続する第1の負荷と、前記第2のトランジ
    スタのコレクタに接続する第2の負荷とを備え、前記第
    1及び第2のトランジスタの各ベースに入力するローカ
    ル信号を増幅するローカル・バッファ・アンプと、 第2の差動トランジスタを構成する第3及び第4のトラ
    ンジスタと、前記第3のトランジスタのコレクタに各エ
    ミッタを共通接続する第5及び第6のトランジスタから
    なる第3の差動トランジスタと、前記第4のトランジス
    タのコレクタに各エミッタを共通接続する第7及び第8
    のトランジスタからなる第4の差動トランジスタとを有
    し、前記第5のトランジスタのベースは、前記第8のト
    ランジスタのベース及び前記第1のトランジスタのコレ
    クタに接続し、前記第6のトランジスタのベースは、前
    記第7のトランジスタのベース及び前記第2のトランジ
    スタのコレクタに接続し、前記第5のトランジスタのコ
    レクタを前記第7のコレクタに接続し、前記第6のトラ
    ンジスタのコレクタを前記第8のコレクタに接続し、前
    記第3及び第4の各ベースに入力されるミキサ入力信号
    と、前記第5〜第8のトランジスタの各ベースに入力さ
    れる前記ローカル・バッファ・アンプの出力信号とを乗
    算するミキサ回路と、 温度依存性の少ない電圧を出力する第1の出力端子と、
    設定温度より低い温度では前記第1の出力端子から出力
    される電圧と同じ電圧であり、前記設定温度より高い温
    度では温度上昇とともに単調に減少する電圧を出力する
    第2の出力端子を有する温度依存性調整回路とを備え、 前記第1の出力端子からの電圧を前記第3及び第4のト
    ランジスタの各ベースに印加し、前記第2の出力端子か
    らの電圧を前記第1及び第2のトランジスタの各ベース
    に印加する周波数変換回路において、 前記温度依存性調整回路は、温度依存性のない電圧源と
    接地間に第1の抵抗と第2の抵抗及び複数のダイオード
    を直列接続し、前記第1の出力端子を温度依存性のない
    電圧源に接続し、前記第1の抵抗と第2の抵抗との共通
    接点から前記第2の出力端子を取り出すことを特徴とす
    る周波数変換回路。
  4. 【請求項4】 前記複数のダイオードの数は2個とし、
    かつ前記第1の抵抗の抵抗値と前記第2の抵抗の抵抗値
    は互いに等しいことを特徴とする請求項2記載の周波数
    変換回路。
  5. 【請求項5】 前記複数のダイオードの数は2個とし、
    かつ前記第1の抵抗の抵抗値と前記第2の抵抗の抵抗値
    は互いに等しいことを特徴とする請求項3記載の周波数
    変換回路。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の抵抗の温度係数が等
    しいことを特徴とする請求項記載の周波数変換回路。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2の抵抗の温度係数が等
    しいことを特徴とする請求項3記載の周波数変換回路。
  8. 【請求項8】 前記ダイオードは、トランジスタのベー
    ス及びコレクタを接続して形成したことを特徴とする
    求項2記載の周波数変換回路。
  9. 【請求項9】 前記ダイオードは、トランジスタのベー
    ス及びコレクタを接続して形成したことを特徴とする請
    求項3記載の周波数変換回路。
  10. 【請求項10】 前記第3及び第4のトランジスタのエ
    ミッタ間に抵抗を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の周波数変換回路。
  11. 【請求項11】 第1の差動トランジスタを構成する第
    1及び第2のトランジスタと、前記第1のトランジスタ
    のコレクタに接続する第1の負荷と、前記第2のトラン
    ジスタのコレクタに接続する第2の負荷とを備え、前記
    第1及び第2のトランジスタの各ベースに入力するロー
    カル信号を増幅するローカル・バッファ・アンプと、 第2の差動トランジスタを構成する第3及び第4のトラ
    ンジスタと、前記第3のトランジスタのコレクタに各エ
    ミッタを共通接続する第5及び第6のトランジスタから
    なる第3の差動トランジスタと、前記第4のトランジス
    タのコレクタに各エミッタを共通接続する第7及び第8
    のトランジスタからなる第4の差動トランジスタとを有
    し、前記第5のトランジスタのベースは、前記第8のト
    ランジスタのベース及び前記第1のトランジスタのコレ
    クタに接続し、前記第6のトランジスタのベースは、前
    記第7のトランジスタのベース及び前記第2のトランジ
    スタのコレクタに接続し、前記第5のトランジスタのコ
    レクタを前記第7のコレクタに接続し、前記第6のトラ
    ンジスタのコレクタを前記第8のコレクタに接続し 、前
    記第3及び第4の各ベースに入力されるミキサ入力信号
    と、前記第5〜第8のトランジスタの各ベースに入力さ
    れる前記ローカル・バッファ・アンプの出力信号とを乗
    算するミキサ回路と、 温度依存性の少ない電圧を出力する第1の出力端子と、
    設定温度より低い温度では前記第1の出力端子から出力
    される電圧と同じ電圧であり、前記設定温度より高い温
    度では温度上昇とともに単調に減少する電圧を出力する
    第2の出力端子を有する温度依存性調整回路とを備え、 前記第1の出力端子からの電圧を前記第3及び第4のト
    ランジスタの各ベースに印加し、前記第2の出力端子か
    らの電圧を前記第1及び第2のトランジスタの各ベース
    に印加する周波数変換回路において、 前記第3及び第4のトランジスタのエミッタ間に抵抗を
    設けた ことを特徴とする周波数変換回路。
  12. 【請求項12】 第1の差動トランジスタを構成する第
    1及び第2のトランジスタと、前記第1のトランジスタ
    のドレインに接続する第1の負荷と、前記第2のトラン
    ジスタのドレインに接続する第2の負荷とを備え、前記
    第1及び第2のトランジスタの各ゲートに入力するロー
    カル信号を増幅するローカル・バッファ・アンプと、 第2の差動トランジスタを構成する第3及び第4のトラ
    ンジスタと、前記第3のトランジスタのドレインに各ソ
    ースを共通接続する第5及び第6のトランジスタからな
    る第3の差動トランジスタと、前記第4のトランジスタ
    のドレインに各ソースを共通接続する第7及び第8のト
    ランジスタからなる第4の差動トランジスタとを有し、
    前記第5のトランジスタのゲートは、前記第8のトラン
    ジスタのゲート及び前記第1のトランジスタのドレイン
    に接続し、前記第6のトランジスタのゲートは、前記第
    7のトランジスタのゲート及び前記第2のトランジスタ
    のドレインに接続し、前記第5のトランジスタのドレイ
    ンを前記第7のドレインに接続し、前記第6のトランジ
    スタのドレインを前記第8のドレインに接続し、前記第
    3及び第4の各ゲートに入力されるミキサ入力信号と、
    前記第5〜第8のトランジスタの各ゲートに入力される
    前記ローカル・バッファ・アンプの出力信号とを乗算す
    るミキサ回路と、 温度依存性の少ない電圧を出力する第1の出力端子と、
    設定温度より低い温度では前記第1の出力端子から出力
    される電圧と同じ電圧であり、前記設定温度より高い温
    度では温度上昇とともに単調に減少する電圧を出力する
    第2の出力端子を有する温度依存性調整回路とを備え、 前記第2の出力端子からの電圧を前記第1から第4のト
    ランジスタの各ゲートに印加することを特徴とする周波
    数変換回路。
  13. 【請求項13】 前記温度依存性調整回路は、温度依存
    性のない電圧源と接地間に第1の抵抗と第2の抵抗及び
    複数のダイオードを直列接続し、前記第1の出力端子を
    温度依存性のない電圧源に接続し、前記第1の抵抗と第
    2の抵抗との共通接点から前記第2の出力端子を取り出
    ことを特徴とする請求項12記載の周波数変換回路。
  14. 【請求項14】 第1の差動トランジスタを構成する第
    1及び第2のトランジスタと、前記第1のトランジスタ
    のドレインに接続する第1の負荷と、前記第2のトラン
    ジスタのドレインに接続する第2の負荷とを備え、前記
    第1及び第2のトランジスタの各ゲートに入力するロー
    カル信号を増幅するローカル・バッファ・アンプと、 第2の差動トランジスタを構成する第3及び第4のトラ
    ンジスタと、前記第3のトランジスタのドレインに各ソ
    ースを共通接続する第5及び第6のトランジスタからな
    る第3の差動トランジスタと、前記第4のトランジスタ
    のドレインに各ソースを共通接続する第7及び第8のト
    ランジスタからなる第4の差動トランジスタとを有し、
    前記第5のトランジスタのゲートは、前記第8のトラン
    ジスタのゲート及び前記第1のトランジスタのドレイン
    に接続し、前記第6のトランジスタのゲートは、前記第
    7のトランジスタのゲート及び前記第2のトランジスタ
    のドレインに接続し、前記第5のトランジスタのドレイ
    ンを前記第7のドレインに接続し、前記第6のトランジ
    スタのドレインを前記第8のドレインに接続し、前記第
    3及び第4の各ゲートに入力されるミキサ入力信号と、
    前記第5〜第8のトランジスタの各ゲートに入力される
    前記ローカル・バッファ・アンプの出力信号とを乗算す
    るミキサ回路と、 温度依存性の少ない電圧を出力する第1の出力端子と、
    設定温度より低い温度 では前記第1の出力端子から出力
    される電圧と同じ電圧であり、前記設定温度より高い温
    度では温度上昇とともに単調に減少する電圧を出力する
    第2の出力端子を有する温度依存性調整回路とを備え、 前記第1の出力端子からの電圧を前記第3及び第4のト
    ランジスタの各ゲートに印加し、前記第2の出力端子か
    らの電圧を前記第1及び第2のトランジスタの各ゲート
    に印加する周波数変換回路において、 前記温度依存性調整回路は、温度依存性のない電圧源と
    接地間に第1の抵抗と第2の抵抗及び複数のダイオード
    を直列接続し、前記第1の出力端子を温度依存性のない
    電圧源に接続し、前記第1の抵抗と第2の抵抗との共通
    接点から前記第2の出力端子を取り出すことを特徴とす
    周波数変換回路。
  15. 【請求項15】 請求項13記載の周波数変換回路にお
    いて、複数のダイオードの数は2個とし、かつ前記第1
    の抵抗の抵抗値と前記第2の抵抗の抵抗値は互いに等し
    いことを特徴とする周波数変換回路。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の周波数変換回路にお
    いて、複数のダイオードの数は2個とし、かつ前記第1
    の抵抗の抵抗値と前記第2の抵抗の抵抗値は互いに等し
    いことを特徴とする周波数変換回路。
  17. 【請求項17】 前記第1及び第2の抵抗の温度係数が
    等しいことを特徴とする請求項13記載の周波数変換回
    路。
  18. 【請求項18】 前記第1及び第2の抵抗の温度係数が
    等しいことを特徴とする請求項14記載の周波数変換回
    路。
  19. 【請求項19】 前記ダイオードは、トランジスタのゲ
    ート及びドレインを接続して形成したことを特徴とする
    請求項13記載の周波数変換回路。
  20. 【請求項20】 前記ダイオードは、トランジスタのゲ
    ート及びドレインを接続して形成したことを特徴とする
    請求項14記載の周波数変換回路。
  21. 【請求項21】 前記第3及び第4のトランジスタのソ
    ース間に抵抗を設けたことを特徴とする請求項12記載
    の周波数変換回路。
  22. 【請求項22】 第1の差動トランジスタを構成する第
    1及び第2のトランジスタと、前記第1のトランジスタ
    のドレインに接続する第1の負荷と、前記第2のトラン
    ジスタのドレインに接続する第2の負荷とを備え、前記
    第1及び第2 のトランジスタの各ゲートに入力するロー
    カル信号を増幅するローカル・バッファ・アンプと、 第2の差動トランジスタを構成する第3及び第4のトラ
    ンジスタと、前記第3のトランジスタのドレインに各ソ
    ースを共通接続する第5及び第6のトランジスタからな
    る第3の差動トランジスタと、前記第4のトランジスタ
    のドレインに各ソースを共通接続する第7及び第8のト
    ランジスタからなる第4の差動トランジスタとを有し、
    前記第5のトランジスタのゲートは、前記第8のトラン
    ジスタのゲート及び前記第1のトランジスタのドレイン
    に接続し、前記第6のトランジスタのゲートは、前記第
    7のトランジスタのゲート及び前記第2のトランジスタ
    のドレインに接続し、前記第5のトランジスタのドレイ
    ンを前記第7のドレインに接続し、前記第6のトランジ
    スタのドレインを前記第8のドレインに接続し、前記第
    3及び第4の各ゲートに入力されるミキサ入力信号と、
    前記第5〜第8のトランジスタの各ゲートに入力される
    前記ローカル・バッファ・アンプの出力信号とを乗算す
    るミキサ回路と、 温度依存性の少ない電圧を出力する第1の出力端子と、
    設定温度より低い温度では前記第1の出力端子から出力
    される電圧と同じ電圧であり、前記設定温度より高い温
    度では温度上昇とともに単調に減少する電圧を出力する
    第2の出力端子を有する温度依存性調整回路とを備え、 前記第1の出力端子からの電圧を前記第3及び第4のト
    ランジスタの各ゲートに印加し、前記第2の出力端子か
    らの電圧を前記第1及び第2のトランジスタの各ゲート
    に印加する周波数変換回路において、 前記第3及び第4のトランジスタのソース間に抵抗を設
    けたことを特徴とする周波数変換回路。
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