JP3088090U - ケース - Google Patents

ケース

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JP3088090U
JP3088090U JP2002000795U JP2002000795U JP3088090U JP 3088090 U JP3088090 U JP 3088090U JP 2002000795 U JP2002000795 U JP 2002000795U JP 2002000795 U JP2002000795 U JP 2002000795U JP 3088090 U JP3088090 U JP 3088090U
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紀幸 向山
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株式会社コーキ工芸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 100%のリサイクルが可能で環境性に優
れ、低コストで高い剛性を有するケースを実現する。 【解決手段】 再生紙を積層して成形した横部材1と縦
部材2とでケースを構成する。中間棚12等の両端部を
右側板21等に形成した嵌合溝21c等に挿入して、耐
水性の接着剤で接合することにより接合部の強度を向上
させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、例えば商品等を陳列するケースに関し、特に紙を素材とするケース に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えばコンビニエンス・ストアでは、様々な商品を陳列して、客が その商品を自由に取り出せる開放型のケースが多用されている。従来このケース は、プラスチック製、木材製あるいは金属製のものが使用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしこのような従来のケースでは、次の問題があった。すなわち、プラスチ ック製のケースでは、ホルムアルデヒトやキシレン等の有害化学物質の溶出の問 題や、リサイクル化が進まないので廃棄処理が困難であり、ひいては環境汚染の 原因になるという問題がある。さらに剛性が低いために変形し易く、また衝撃に よって破損しやすいという欠点があった。一方、木材製あるいは金属製のものは 、コストが嵩むと共に、廃棄処理が困難で、何よりも省資源化が困難であるとい う問題があった。特に、コンビニエンス・ストア等の陳列ケースは、短期間に交 換、処分されるため、省資源化及び耐環境性に大きな影響を与える。
【0004】 そこで本考案の目的は、ほぼ100%のリサイクルが可能で環境に優しい、安 価で剛性の高いケースを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本考案によるケースの第1の特徴は、横部材とこの横 部材を保持する縦部材とを備え、この横部材と縦部材とは、再生紙を耐水性の接 着剤で接合しつつ積層した積層部材から構成されていることにある。そして、こ の横部材又は縦部材は、いずれかの一方に形成した嵌合溝に挿入すると共に、こ の嵌合溝の内側面との間で耐水性の接着剤で接合してある。
【0006】 ここで縦部材とは、横部材をその両端部で保持するものに限らず、横部材の中 間部で保持するものの他、互いに直交するように構成して、横部材を保持するも のも含む。また嵌合溝に挿入とは、一方の部材に貫通しない所定の深さの溝を形 成して、この孔溝に他方の部材の端部を嵌合挿入する場合に限らず、一方の部材 に形成した貫通孔に、他方を貫通挿入する場合も含む。
【0007】 本考案によるケースの第2の特徴は、前記特徴1に記載した横部材は、上板と 、1以上の中間棚と、底板とからなることにある。この上板と底板との両端部は 、この縦部材の上端部と底端部とに形成した、それぞれの嵌合溝の底面に当接さ れると共に、この嵌合溝の内側面との間で耐水性の接着剤で接合されている。一 方この中間棚の両端部は、この上板と底板との間で、この縦部材に形成した嵌合 溝に挿入されると共に、この嵌合溝の内側面との間で耐水性の接着剤で接合され ている。
【0008】 本考案によるケースの第3の特徴は、前記特徴1〜2のいずれかに記載した積 層部材の厚さが、8〜10mmであることにある。
【0009】 すなわち本考案者は、ケースの試作を通じて、積層部材の厚さが8〜10mm であれば、ケースの剛性と、縦部材と横部材の接合部の強度が、実用上十分であ ることを見出した。
【0010】 本考案によるケースの第4の特徴は、前記特徴1〜3のいずれかの1に記載し た横部材と、縦部材との所定の表面部分が、耐水性の皮膜で覆われていることに ある。
【0011】 ここで所定の表面部分とは、少なくとも横部材の表面であって商品等を載せる 部分を意味するが、この面に限らず、外部から見えるケースの表面部分、あるい はケースの全表面を意味する場合も含む。ここで耐水性の皮膜とは、耐水性の薄 い皮膜を張着する場合に限らず、耐水性の塗料を塗布する場合も含む。
【0012】
【考案の実施の形態】
図1に示すケースは、上板11と、中間棚12と、底板13とからなる横部材 1と、これらをそれぞれ両端部で水平に保持する、右側板21と左側板22とか らなる縦部材2とで構成してある。なお、上板11の前端部と、中間棚12と底 板13との前後端部には、後述する手段により、それぞれリム部11a,12a ,12b,13a,13bが形成してある。また上板11の両サイドには、ケー スを積み重ねて使用する場合に、底板13の底面に設けた円柱形状の足4を挿入 する貫通孔11dが、それぞれ4個づつ設けてある。そして、このケースの全表 面に、防水処理を施した化粧紙からなる皮膜3を張着してある。
【0013】 図2に示すように、横部材1は、2mmの厚さの再生紙1aを、耐水性の接着 剤1bで交互に接合しつつ、4枚積層した厚さ8mmの積層板から構成してある 。なお縦部材2も同じ積層板から構成してある。
【0014】 図3に示すように上板11の左端部は、左側板22の上端部に形成した嵌合溝 22aの底面22cに当接されると共に、この嵌合溝の底面及び内側面22dと の間で、耐水性の接着剤で接合してある。なお、上板11の右端部と右側板21 とも、同様な構成で嵌合溝21aに接合してある。また、底板13の両端部も、 同様な構成で、それぞれ左側板22と右側板21の下端部に接合してある。
【0015】 また、中間棚12の左端部は、上板11と底板13との間の中間位置で、左側 板22に形成した嵌合溝22bの底面22fに当接するように挿入されると共に 、この嵌合溝の底面及び内側面22g,22hとの間で、耐水性の接着剤で接合 してある。なお、中間棚12の右端部と右側板21とも、同様な構成で嵌合溝2 1bに接合してある。
【0016】 このように構成することにより、横部材1と縦部材2との接合強度を大きく増 加することができる。すなわち本考案者は、当初、図4(A)に示すように上板 111と中間棚112との端面111c,112cを、それぞれ左側板122の 表面に当接させ、この当接面を接着剤で接合する構成を試みたところ、図4(B )に示すように、この接着面が剥がれ易く、実用上の接合強度が不足することが 判明した。そこで図3に示すように、縦部材2に嵌合溝22a,22b等を形成 し、これに横部材を挿入して接着することにより、接合強度を大きく増加できる ことを見出した。
【0017】 すなわち、上板11や中間棚12は、左側板22に形成した嵌合溝22a,2 2bの底面22c,22fだけでなく、内側面22d,22g,22hとも接着 剤で接合されるため、図4に示すような上板111と中間棚112との端面11 1c,112cの接着面の剥がれが防止でき、接合強度を大きく増加させること ができる。なお、内側面22d,22g,22hだけを接着剤で接合しても、実 用的な接合強度を得られることも判明した。
【0018】 図5に、中間棚12等のリム部12a,12b等の形成手段を示す。すなわち 中間棚12等に、開口角度90度のV字型の溝12cを、先端部分で分離しない 程度の厚みを残して再生紙を切り欠き(図A)、この溝に耐水性の接着剤を塗布 して、直角に折り曲げることにより形成する(図B)。
【0019】 このようにしてリム部11a,12a,12b,13a,13bを容易に形成 することができる。また90度の断面を有する回転カッターやプレス刃を用いて 、V字型の溝12cの開口角度を、容易かつ正確に90度に仕上げることができ るので、このV字型の溝を折り曲げるだけで、リム部11a等を正確に直交する ように形成することができる。したがって同様な手段を用いて、1枚の積層部材 を折り曲げることにより、互いに直交する横部材1と縦部材2とを一体的に形成 することも容易にできる。
【0020】 なお中間棚12は、1枚に限らず複数枚とすることも容易にできる。また、上 板11や底板13を省略することも容易にできる。さらに、中間棚12の強度を 増すために、左側板22と右側板21との間に、縦部材2を追加する構成とする ことも容易にできる。積層部材等は、再生紙だけに限られず、パルプから生成し た紙を使用することもできる。積層する再生紙の厚さは2mmに限らず、他の厚 さの再生紙を積層して形成することも容易にできる。
【0021】 また積層厚さは、多様な商品の陳列に対応できることを考慮すると、ケースの 剛性を確保するために、8〜10mmとすることが望ましいが、小型のケースや 軽い商品を陳列するケース等では、これより薄い積層厚さでも実用上の剛性は確 保できる。一方大型のケースや重い商品を陳列するケース等では、これより厚い 積層厚とすることが望ましい。
【0022】 皮膜3や接着剤は、安全性や耐環境性等の点から、ホルムアルデヒド、トルエ ンあるいはキシレン等の有害物質を含まない、例えば天然素材からなるものが望 ましい。なお試作について耐水性を調べた結果、多少の水を塗布しても、本ケー スは十分の耐水性を有することを確認しているが、素材となる再生紙自体に撥水 性を有するものを使用すれば、さらに耐水性を向上することができる。
【0023】
【考案の効果】
第1に、ほぼ100%のリサイクルが可能なため、多量に生産しても十分に省 資源化及び環境保護を達成することができる。第2に、プラスチック等で問題に なっている有害物質を殆ど含まないため、人体や環境に悪影響を与えない。第3 に、実用上十分な剛性と接合強度と耐水性とを有するため、使用に際して変形、 破損等の問題が生じない。第4に、従来のプラスチック性のケースに比べて、加 工コストはほぼ同じであるが、材料費が約半分になるため、大幅なコストダウン が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ケースの斜め外観図である。
【図2】 上板の構造図である。
【図3】 上板及び中間棚と、左側板との接合部分の拡
大断面図である。
【図4】 上板及び中間棚と、左側板との接合部分の他
の拡大断面図である。
【図5】 中間棚のリム部の成形の説明図である。
【符号の説明】
1 横部材 11 上板 11a リム部 12 中間棚 12a,12b リム部 13 底板 13a,13b リム部 2 縦部材 21 右側板 21a,21b,21c 嵌合溝 22 左側板 22a,22b,22c 嵌合溝 3 皮膜

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】横部材とこの横部材を保持する縦部材とを
    備え、 上記横部材と縦部材とは、再生紙を耐水性の接着剤で接
    合しつつ積層した積層部材から構成され、 上記横部材または上記縦部材は、いずれかの一方に形成
    した嵌合溝に他方を挿入すると共にこの嵌合溝の内側面
    との間で耐水性の接着剤で接合してあることを特徴とす
    るケース
  2. 【請求項2】請求項1において前記横部材は、上板と1
    以上の中間棚と底板とからなり、 上記上板と底板との両端部は、前記縦部材の上端部と底
    端部とに形成したそれぞれの嵌合溝の底面に当接される
    と共にこの嵌合溝の内側面との間を耐水性の接着剤で接
    合され、 上記中間棚の両端部は、上記上板と底板との間で上記縦
    部材に形成した嵌合溝に挿入されると共にこの嵌合溝の
    内側面との間で耐水性の接着剤で接合されていることを
    特徴とするケース。
  3. 【請求項3】請求項1〜2のいずれかにおいて、前記積
    層部材の厚さが8〜10mmであることを特徴とするケ
    ース
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかの1において、上
    記横部材と縦部材との所定の表面部分が耐水性の皮膜で
    覆われていることを特徴とするケース
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