JP3087932U

JP3087932U - ネジ部品

Info

Publication number: JP3087932U
Application number: JP2002000627U
Authority: JP
Inventors: 竹亮陳
Original assignee: 桔欣企業有限公司
Priority date: 2002-02-13
Filing date: 2002-02-13
Publication date: 2002-08-23
Anticipated expiration: 2008-02-13

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】壁面或いは板面にねじ込まれるネジ部品の提
供。【解決手段】軸部１０を具え、少なくとも１本の連続
する高いネジ山１１が螺旋状に軸部表面に設けられ、少
なくとも１本の連続する低いネジ山１２が螺旋状に高い
ネジ山の間の軸部表面に設けられ、六角頭１３或いは平
頭が軸部の一端に設けられ、面取り先部１４が軸部の別
端に設けられ、該高いネジ山と低いネジ山の螺旋角度
は、軸部軸径との間で４５度から９０度とされ、高いネ
ジ山外径とその螺旋ピッチの比が１：０．５から１：
０．９とされている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種のネジ部品に係り、特に一種の、少なくとも１本の高いネジ山と低いネジ山とが、螺旋状に軸部表面に設けられ、該軸部に面取り先部と六角頭或いは平頭が設けられ、楽な操作で各種の材質（１．コンクリート、２．ブロック、３．中空ブロック、４．石、５．大理石、６．木材の６種類の材質）の壁面、地面、或いは床底部にねじ込め並びに高い引張り力を発生する、ネジ部品に関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知のアンカーボルトは、その固定方式において、錐状手段をアンカーボルト軸部中空軸内に位置させる必要がある。壁面或いは板面へのねじ込み操作ステップは、まずねじ込み部分にさん孔工具で適当な孔をあけ、錐状部品の軸部を挿入し、ハンマで叩いた後、錐状部品と軸部の膨張効果を利用し位置決めを形成し並びに高い引張り力を発生させる。このようなアンカーボルトの構造は複雑であり、余分に膨張部品を必要とし、製造コストが比較的高く、操作上の不便であった。

【０００３】伝統的なもう一種類の錐状ボルトは、膨張方式で固定する必要はないが、その引張り力はアンカーボルトほど高くなく、このようなボルトはただ軽負荷の環境にあって応用され得るもので、且つ軟質の固定基礎面には適用されない。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上述の従来の技術の欠点を改善するため、本考案は一種のネジ部品を提供する。それは設計上、少なくとも１本の高いネジ山と低いネジ山が螺旋状に軸部表面に設けられ、楽な操作で、簡単に、各種の材質（１．コンクリート、２．ブロック、３．中空ブロック、４．石、５．大理石、６．木材の６種類の材質）の壁面、地面、或いは床底部にねじ込め並びに高い引張り力を発生し、創造性と改良性を有するネジ部品であるものとする。

【０００５】ゆえに、本考案の主要な目的は、一種のネジ部品を提供することにあり、それは、軸部を具え、少なくとも１本の連続する高いネジ山が螺旋状に軸部表面に設けられ、少なくとも１本の連続する低いネジ山が螺旋状に高いネジ山の間の軸部表面に設けられ、六角頭或いは平頭が軸部の一端に設けられ、面取り先部が軸部の別端に設けられ、このネジ部品が容易にあらかじめさん孔された下孔内に容易にねじ込め、余分の膨張部品を使用せずに締めつけることができ高い引張り力を発生し、前述の目的を達成する。

【０００６】以上により、本考案のネジ部品の最良の実施例は軸部表面の高いネジ山と低いネジ山の螺旋角度が、軸部軸径との間で４５度から７０度とされ、最も好ましくは６５度とされる。高いネジ山と低いネジ山はＶ形とされ、そのＶ角度は最も理想的には６０度から９０度とされ、高いネジ山外径とその螺旋ピッチの比が１：０．５から１：０．９とされる。

【０００７】本考案は特殊な振動防止効果を有し、各一つの高いネジ山がいずれも壁の孔内に食い込み、地震時或いは地震後、或いは本考案を取り付けた環境の長期の機器の振動や車両の通過する振動を受けても、本考案の引張り力は低減しない。その他の同類の製品の上述の環境にあっての引張り力はいずれも環境の変遷によりゆるみを発生し、引張り力の低減をもたらした。

【０００８】本考案のもう一つの目的は、一種のネジ部品を提供することにあり、そのうち軸部の高いネジ山と低いネジ山のＶ角端に、軸方向に延伸された凹溝が設けられ、締めつけ操作時にこの設計により良好な屑排出効果を提供する。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、ネジ部品において、該ネジ部品が、円柱体とされる軸部と、螺旋状に該軸部の表面に形成された少なくとも１本の連続する高いネジ山と、螺旋状に該高いネジ山の間の該軸部の表面に形成された少なくとも１本の連続する低いネジ山と、軸部の一端に位置する六角頭或いは平頭と、軸部のもう一端に位置する面取り先部と、を具え、このネジ部品が一体成形で形成され、コンクリート、ブロック、中空ブロック、石、大理石、木材の６種類の材質の壁面、地面、或いは床底部にねじ込まれる得るか、或いは壁、地面、床底部或いは各種の石材の固定部分に予めさん孔された下孔中に位置決めされ得ることを特徴とする、ネジ部品としている。請求項２の考案は、請求項１に記載のネジ部品において、面取り先部の最前端が平面とされたことを特徴とする、ネジ部品としている。請求項３の考案は、請求項１に記載のネジ部品において、面取り先部の最前端が円弧面とされたことを特徴とする、ネジ部品としている。請求項４の考案は、請求項１に記載のネジ部品において、低いネジ山の設計と下孔径が相当し、これによりネジ部品がセメントにねじ込まれる時に壁面と垂直を保持できることを特徴とする、ネジ部品としている。請求項５の考案は、請求項１に記載のネジ部品において、高いネジ山が下孔内の壁材にねじ込まれて高い引張り力を発生することを特徴とする、ネジ部品としている。請求項６の考案は、請求項１に記載のネジ部品において、高いネジ山と低いネジ山の螺旋角度が同じで、この角度は軸径との間が４５度から７０度とされたことを特徴とする、ネジ部品としている。請求項７の考案は、請求項６に記載のネジ部品において、高いネジ山と低いネジ山の螺旋角度が６５度とされたことを特徴とする、ネジ部品としている。請求項８の考案は、請求項１に記載のネジ部品において、高いネジ山の外径は、その螺旋ピッチとの比が１：０．５から１：０．９であることを特徴とする、ネジ部品としている。請求項９の考案は、請求項１に記載のネジ部品において、低いネジ山の外径と高いネジ山の外径の比が１：１．０５から１：１．２であることを特徴とする、ネジ部品としている。請求項１０の考案は、請求項１に記載のネジ部品において、高いネジ山と低いネジ山のネジ形が同じＶ形とされたことを特徴とする、ネジ部品としている。請求項１１の考案は、請求項１に記載のネジ部品において、高いネジ山と低いネジ山のネジ形角度が６０度から９０度であることを特徴とする、ネジ部品としている。請求項１２の考案は、請求項１に記載のネジ部品において、高いネジ山のネジ形角度が６０度であることを特徴とする、ネジ部品としている。請求項１３の考案は、請求項１に記載のネジ部品において、高いネジ山と低いネジ山のネジ形がＶ形とされ、そのＶ形の尖端が尖状とされたことを特徴とする、ネジ部品としている。請求項１４の考案は、請求項１に記載のネジ部品において、低いネジ山のネジ形は、その上端が平面とされたことを特徴とする、ネジ部品としている。請求項１５の考案は、請求項１に記載のネジ部品において、低いネジ山のネジ形が、その上端が円弧面とされたことを特徴とする、ネジ部品としている。請求項１６の考案は、請求項１に記載のネジ部品において、高いネジ山と低いネジ山のネジ形がＶ形とされ、そのＶ形の両側の斜面が同じ傾斜角度とされたことを特徴とする、ネジ部品としている。請求項１７の考案は、請求項１に記載のネジ部品において、高いネジ山と低いネジ山のネジ形がＶ形とされ、そのＶ形の両側の斜面が異なる傾斜角度とされたことを特徴とする、ネジ部品としている。請求項１８の考案は、請求項１に記載のネジ部品において、高いネジ山は、ネジ形Ｖ角端に設けられた軸方向に延伸された凹溝を具えたことを特徴とする、ネジ部品としている。請求項１９の考案は、請求項１に記載のネジ部品において、低いネジ山は、ネジ形Ｖ角端に設けられた軸方向に延伸された凹溝を具えたことを特徴とする、ネジ部品としている。請求項２０の考案は、請求項１乃至請求項１９のいずれかに記載のネジ部品において、該ネジ部品が鋼材、非鉄金属、及びプラスチック材料のいずれかで形成されたことを特徴とする、ネジ部品としている。

【００１０】

【考案の実施の形態】

図１、２に示されるように、本考案のネジ部品は壁、地面、床底部或いは各種石材内にねじ込まれ、このネジ部品は一つの軸部１０を具え、少なくとも１本の連続する高いネジ山１１が螺旋状に軸部１０表面に設けられ、少なくとも１本の連続する低いネジ山１２が螺旋状に高いネジ山１１の間の軸部１０表面に設けられ、六角頭１３が軸部１０の一端に設けられ、面取り先部１４が軸部１０の別端に設けられてなる。

【００１１】上述のネジ部品の面取り先部１４は、円錐柱状を呈してその最も前端は平面とされるか、或いは円弧面とされる。

【００１２】図２、３に示されるように、該高いネジ山１１及び低いネジ山１２の螺旋斜面角度Ｄが、軸径Ａとの間で４５度から７０度とされ、最も好ましくは６５度とされる。

【００１３】また図２に示されるように、高いネジ山１１の外径Ｂは、その螺旋ピッチ１８との比が１：０．５から１：０．９とされる。

【００１４】上述の低いネジ山１２の外径Ｃと、高いネジ山１１の外径Ｂは、その比が１：１．０５から１：１．２とされる。

【００１５】図４に示されるように、高いネジ山１１と低いネジ山１２のネジ形はＶ形とされ、そのネジ形角度Ｅの角度は６０度から９０度とされ、最も理想的には６０度とされる。

【００１６】上述の高いネジ山１１と低いネジ山１２のネジ形は、そのＶ形の尖端が尖錐、平面或いは円形とされうる。

【００１７】上述の高いネジ山１１と低いネジ山１２のネジ形は、そのＶ形両側の斜面が、同じ傾斜角度を有するか、或いは異なる傾斜角度を有するものとされ、これは図５、６、７に示されるとおりである。

【００１８】図８は本考案のネジ部品の第２実施例を示す。第２実施例中、ネジ部品は、一つの軸部１０を具え、少なくとも１本の連続する高いネジ山１１が螺旋状に軸部１０表面に設けられ、少なくとも１本の連続する低いネジ山１２が螺旋状に高いネジ山１１の間の軸部１０表面に設けられ、平頭１５が軸部１０の一端に設けられ、面取り先部１４が軸部１０の別端に設けられてなる。

【００１９】上述のネジ部品の面取り先部１４は、面取り先部１４の表面に複数の軸方向に延伸された凹溝１６が設けられている。

【００２０】上述のネジ部品は、高いネジ山１１と低いネジ山１２のＶ角端に、軸方向に延伸された凹溝１７が設けられている。

【００２１】上述のネジ部品は、締めつけ操作時に、面取り先部１４の表面の複数の凹溝１６、及び高いネジ山１１と低いネジ山１２のＶ角端の凹溝１７が、良好なねじ込み機能を提供する。

【００２２】実際の取り付け操作において、本考案のネジ部品を使用する時は、まず壁、地面、床底部或いは各種石材の取り付け部分に、さん孔工具で必要な深さの下孔をさん孔する必要があり、該下孔の孔径はネジ部品の軸径Ａより大きく、高いネジ山１１の外径Ｂより小さく、低いネジ山１２の外径Ｃに相当する必要がある。

【００２３】ネジ部品の面取り先部１４が壁、地面、床底部或いは各種石材の取り付け部分に設けられた孔中に置き入れられ、さらに六角スリーブ等を有する工具でネジ部品の六角頭１３を締めつければ、簡単にネジ部品の軸部１０を下孔内にねじ込め、並びに螺旋状の高いネジ山１１が孔内の壁材に食い込み、緊密な位置決めを獲得し並びに高い引張り力を発生する。

【００２４】

【考案の効果】

本考案のネジ部品の全体構造は複雑でなく、且つ高いネジ山と低いネジ山と軸方向の溝の設計により操作の便利性が増進され、ねじ込みが楽に行える。このほか、本考案は一体成形製造され、余分の膨張部品を必要とせずに却って高い引張り力を発生可能で、良好な締めつけ効果を獲得でき、ゆえに生産コスト、施工コスト、メンテナンスコストを減らせ、実用機能が増進されている。

【００２５】総合すると、本考案は確実に予期の機能と目的を達成し、並びに詳細な説明により本考案の技術を熟知する者が本考案を実施できる。なお、以上の説明は本考案の実施範囲を限定するものではなく、本考案に基づき容易になしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本考案の請求範囲に属するものとする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のネジ部品の第１実施例の斜視図であ
る。

【図２】図１のネジ部品の平面図である。

【図３】図２中の軸部表面の高いネジ山と低いネジ山の
拡大図である。

【図４】図２の高いネジ山と低いネジ山のネジ形第１実
施例図である。

【図５】図２の高いネジ山と低いネジ山のネジ形第２実
施例図である。

【図６】図２の高いネジ山と低いネジ山のネジ形第３実
施例図である。

【図７】図２の高いネジ山と低いネジ山のネジ形第４実
施例図である。

【図８】本考案のネジ部品の第２実施例の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１０軸部１１高いネジ山１２低いネジ山１３六角頭１４面取り先部１５平頭１６凹溝１７凹溝１８螺旋ピッチＡ軸径Ｂ高いネジ山外径Ｃ低いネジ山外径Ｄ螺旋角度Ｅネジ形角度

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ネジ部品において、該ネジ部品が、円柱体とされる軸部と、螺旋状に該軸部の表面に形成された少なくとも１本の連
続する高いネジ山と、螺旋状に該高いネジ山の間の該軸部の表面に形成された
少なくとも１本の連続する低いネジ山と、軸部の一端に位置する六角頭或いは平頭と、軸部のもう一端に位置する面取り先部と、を具え、このネジ部品が一体成形で形成され、コンクリ
ート、ブロック、中空ブロック、石、大理石、木材の６
種類の材質の壁面、地面、或いは床底部にねじ込まれる
得るか、或いは壁、地面、床底部或いは各種の石材の固
定部分に予めさん孔された下孔中に位置決めされ得るこ
とを特徴とする、ネジ部品。
【請求項２】請求項１に記載のネジ部品において、面
取り先部の最前端が平面とされたことを特徴とする、ネ
ジ部品。
【請求項３】請求項１に記載のネジ部品において、面
取り先部の最前端が円弧面とされたことを特徴とする、
ネジ部品。
【請求項４】請求項１に記載のネジ部品において、低
いネジ山の設計と下孔径が相当し、これによりネジ部品
がセメントにねじ込まれる時に壁面と垂直を保持できる
ことを特徴とする、ネジ部品。
【請求項５】請求項１に記載のネジ部品において、高
いネジ山が下孔内の壁材にねじ込まれて高い引張り力を
発生することを特徴とする、ネジ部品。
【請求項６】請求項１に記載のネジ部品において、高
いネジ山と低いネジ山の螺旋角度が同じで、この角度は
軸径との間が４５度から７０度とされたことを特徴とす
る、ネジ部品。
【請求項７】請求項６に記載のネジ部品において、高
いネジ山と低いネジ山の螺旋角度が６５度とされたこと
を特徴とする、ネジ部品。
【請求項８】請求項１に記載のネジ部品において、高
いネジ山の外径は、その螺旋ピッチとの比が１：０．５
から１：０．９であることを特徴とする、ネジ部品。
【請求項９】請求項１に記載のネジ部品において、低
いネジ山の外径と高いネジ山の外径の比が１：１．０５
から１：１．２であることを特徴とする、ネジ部品。
【請求項１０】請求項１に記載のネジ部品において、
高いネジ山と低いネジ山のネジ形が同じＶ形とされたこ
とを特徴とする、ネジ部品。
【請求項１１】請求項１に記載のネジ部品において、
高いネジ山と低いネジ山のネジ形角度が６０度から９０
度であることを特徴とする、ネジ部品。
【請求項１２】請求項１に記載のネジ部品において、
高いネジ山のネジ形角度が６０度であることを特徴とす
る、ネジ部品。
【請求項１３】請求項１に記載のネジ部品において、
高いネジ山と低いネジ山のネジ形がＶ形とされ、そのＶ
形の尖端が尖状とされたことを特徴とする、ネジ部品。
【請求項１４】請求項１に記載のネジ部品において、
低いネジ山のネジ形は、その上端が平面とされたことを
特徴とする、ネジ部品。
【請求項１５】請求項１に記載のネジ部品において、
低いネジ山のネジ形が、その上端が円弧面とされたこと
を特徴とする、ネジ部品。
【請求項１６】請求項１に記載のネジ部品において、
高いネジ山と低いネジ山のネジ形がＶ形とされ、そのＶ
形の両側の斜面が同じ傾斜角度とされたことを特徴とす
る、ネジ部品。
【請求項１７】請求項１に記載のネジ部品において、
高いネジ山と低いネジ山のネジ形がＶ形とされ、そのＶ
形の両側の斜面が異なる傾斜角度とされたことを特徴と
する、ネジ部品。
【請求項１８】請求項１に記載のネジ部品において、
高いネジ山は、ネジ形Ｖ角端に設けられた軸方向に延伸
された凹溝を具えたことを特徴とする、ネジ部品。
【請求項１９】請求項１に記載のネジ部品において、
低いネジ山は、ネジ形Ｖ角端に設けられた軸方向に延伸
された凹溝を具えたことを特徴とする、ネジ部品。
【請求項２０】請求項１乃至請求項１９のいずれかに
記載のネジ部品において、該ネジ部品が鋼材、非鉄金
属、及びプラスチック材料のいずれかで形成されたこと
を特徴とする、ネジ部品。