JP3087664U - 繊維ロープ - Google Patents

繊維ロープ

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JP3087664U
JP3087664U JP2002000410U JP2002000410U JP3087664U JP 3087664 U JP3087664 U JP 3087664U JP 2002000410 U JP2002000410 U JP 2002000410U JP 2002000410 U JP2002000410 U JP 2002000410U JP 3087664 U JP3087664 U JP 3087664U
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fiber rope
strands
braided
fiber
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Inventor
昌俊 細田
Original Assignee
東京製綱繊維ロープ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】希望する任意の部位を確実にずれることなく保
護することができ、取替えも容易に行える簡単で安価な
保護ベルト付きの繊維ロープを提供する。 【解決手段】編組構造からなる繊維ロープ本体4の外部
に、組ストランド4a,4b,4c,4dとほぼ同等以
上の幅をもつ組ストランド数と同数本のベルト5a,5
b,5c,5dを、それぞれ組ストランドの長手方向外
表面に沿わせつつクロスする他の組ストランドを潜らせ
るように編組して繊維ロープ本体の外面を覆っている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は繊維ロープとりわけ保護ベルト付きの繊維ロープに関する。
【0002】
【従来の技術】
繊維ロープは船舶用、漁業用、動力伝導用、土木建築等、林業用、スポーツ用 などに汎用されている。 かかる繊維ロープは繊維を構成材料としているため、たとえば船舶等でホーサ ー、タグロープ、係留ロープなどとして使用された場合、ロールやフャ−リーダ ー(船の係留索を出す窓)などの硬質な他物との接触が繰り返されると、その接 触部分の繊維がすれによって摩耗し、強度低下を起こす問題があった。
【0003】 こうした繊維ロープの局部的な摩耗防止対策として、帆布製あるいは合成樹脂 シート製の筒状体を繊維ロープに外嵌して保護することが行われているが、繊維 ロープの所定部分にズレない様に固定することが難しく、比較的短期間の使用で 位置固定がずれてしまいやすく、保護の確実性に問題があった。 また、保護材 が摩滅しこれを取り替える際に、筒状であるため、繊維ロープの終端まで移動し て取り替えなければならず、その終端にはアイスプライスが施されているため、 アイを切り落として保護材を抜き取り、新たな保護材を嵌めた後に、アイスプラ イス再加工しなければならないという問題があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は前記のような問題点を解消するためになされたもので、その目的とす るところは、希望する任意の部位を確実にずれることなく保護することができ、 取替えも容易に行える簡単で安価な保護ベルト付きの繊維ロープを提供すること にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため本考案は、複数本のストランドを1組とした編組構造 からなる繊維ロープ本体の外部に、組ストランドとほぼ同等以上の幅をもつ組ス トランド数と同数の複数本のベルトを、それぞれ組ストランドの長手方向外表面 に沿わせつつクロスする他の組ストランドを潜らせるように編組して繊維ロープ 本体の外面を覆っていることを特徴としている。 ベルトは耐摩耗性の良好な合成繊維からなっていることが好ましい。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下本考案の実施例について添付図面を参照して説明する。 図1は本考案による繊維ロープをタグロープとして使用した例を示しており、 1はタンカーなどの大型船、2は大型船1の進行方向側方に位置したタグボート 、3は本考案による繊維ロープであり、大型船1の固定部から船長方向に適度に 引き出された後、船側方向に屈曲され、タグボート2に導かれて牽引されている 。Aは保護対象部分としての大型船1の船側方向引き出し部位であり、この部分 が船体構造と接触して摩耗しやすい部分である。
【0007】 図2ないし図6は本考案による繊維ロープ3の一実施例を示しており、4は繊 維ロープ本体で、端部にはアイスプライス4aが設けられている。5a、5b、 5c、5dは繊維ロープ本体4の保護対象部分Aの表面を覆った保護ベルトであ る。
【0008】 繊維ロープ本体4は、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの汎 用合成繊維、全芳香族ポリアミド、ポリアリレートなどの高強力高弾性繊維から なるが、それら繊維の多数本のヤーンから構成されたストランドを編組した編組 型のロープが、非自転性、非キンク性などの特性に加えて、前記ベルト5aない し5dを位置ずれしないように取り付ける意味から好適である。
【0009】 繊維ロープ本体4の例としては、Zよりストランド4本及びSよりストランド 4本を、それぞれ2本づつ引き揃えて交互に組み合わせた8つ打ち構造のもの、 あるいはZよりストランド6本及びSよりストランド6本を、それぞれ2本づつ 引き揃えて組み合わせた12打ち構造のもの、さらには、編組芯ロープの外周に 8つ打ちまたは12打ち構造の編組体を設けて2重としたものなどが挙げられる 。
【0010】 保護ベルト5a、5b、5c、5dの材質と厚さは、求められる耐久性に応じ て適宜選択されるが、一般に、耐摩耗性のよい繊維たとえばポリエステル等の汎 用合成繊維、全芳香族ポリアミドなどの高強力高弾性繊維あるいはこれらの繊維 を併用したもの、合成繊維と金属繊維を併用したものなどから選定され、柔軟で 可撓性のある繊維主体織体に構成される。 保護ベルト5a、5b、5c、5dは、繊維ロープ本体4の各引き揃えられた 組ストランドと略同じか適度に大きな幅Wを有しており、かかるものが組ストラ ンドの数と同数枚用いられる。
【0011】 この例では繊維ロープ本体4は8つ打ち構造からなっており、2本で組をなす 4組のストランド4a、4b、4c、4dで構成されているため、これに対応して ベルト5aないし5dは4本用いられ、それぞれのベルト5a、5b、5c、5d が対応する各組ストランド4a、4b、4c、4dの長手方向外表面に沿いつつ、 他の組ストランドとクロスする位置でこれの下を潜って再び対応する組ストラン ドの長手方向外表面に沿うことを繰り返し、ロープ構成と同一に編組されている 。
【0012】 ベルト5aないし5dは、クロスする他の組ストランドの下を潜らせやすくす るため図5のように先端がすぼめられ、尖頭状のガイド片50が設けられている 。かかるガイド片50は完成後に切除されてもよい。 そして、各ベルト5aないし5dは、図2のように、保護対象部分Aの端部で 、テープあるいは紐などにより繊維ロープ本体4に固縛5’、5’されている。 保護対象部分Aは、通常、繊維ロープ本体4の所要範囲(局部)であるが、場 合によっては繊維ロープ本体4のほぼ全長にわたっていてもよい。
【0013】
【実施例の作用】
本考案の繊維ロープ3においては、図3や図4のように、繊維ロープ本体4の 断面全周がそれぞれ独立した平たいベルト5aないし5dによって覆われている 。したがって、円周上のどの部位が硬質な他物と接触しても、直接繊維ロープ本 体4と接触しないため、摩耗を確実に防止することができる。 また、保護手段 が袋ではなく、それぞれ独立した複数枚のベルト5aないし5dを各組ストラン ド4a、4b、4c、4dの長手方向外表面に沿って編組しているので、繊維ロー プ本体4の曲げなどの動きや状態変化に的確に追従することができ、繊維ロープ 本体4の本来の性能を十分に発揮させることができる。また、平たく突起物とな らないため、繊維ロープ本体4のドラムやロールなどへの経由や巻収も容易に行 える。
【0014】 しかも、ベルト5a、5b、5c、5dは、取り付けに当たって、図6のよう に、編組構造の繊維ロープ本体4の各組ストランド4a、4b、4c、4d毎に配 し、それらベルト5aないし5dをクロスする他の組ストランドの下を潜らせて ストランド長手方向の表面に沿わせていく。たとえば、図6において組ストラン ド4dに対するベルト5dは、交差する組ストランド4bの下を潜って再び組ス トランド4dの表面に沿い、組ストランド4aに対するベルト5aは、交差する 組ストランド4dの下を潜って再び組ストランド4aの表面に沿う。 このように、編組構造を利用してクロスする他の組ストランドの下への潜らせ により同組ストランドでベルトは押えられ、これが編組ピッチに応じて繰り返さ れるため、各ベルトはしっかりと固定され、使用中に位置ずれが生じず、目的と する保護対象部分Aにしっかりと保持される。そして、保護用ベルトの厚さ及び 材質を変えることによって要求される耐久性に自在に対応することができる。
【0015】 また、筒ではなく、ベルト5aないし5dを保護対象部分Aの側方から編んで 行くので、保護対象部分Aが繊維ロープ本体4のどの位置であっても、現場で簡 単に施工することができ、ベルト5aないし5dが摩耗して取り替えるときにも 、ベルト端部からクロスする他の組ストランドの下を潜らせて戻してやることで 、簡単に繊維ロープ本体4から取り外すことができ、アイスプライスを切り落と すようなことは全く要しない。
【0016】
【考案の効果】
以上説明した本考案の請求項1によるときには、複数本のストランド4a、4 b、4c、4dを1組とした編組構造からなる繊維ロープ本体4の外部に、組ス トランドとほぼ同等以上の幅をもつ組ストランド数と同数の複数本のベルト5a 、5b、5c、5dを、それぞれ組ストランドの長手方向外表面に沿わせつつク ロスする他の組ストランドを潜らせるように編組して繊維ロープ本体4の外面を 覆っているので、摩耗しやすい任意の部位をロープ性能を損なわさせずに確実に 保護することができ、しかもベルト5a、5b、5c、5dが他の組ストランド を潜らせるように編組され、ロープの構成と同一の場所に挿入しているため、ロ ープ使用中にズレてしまうことがなく、確実に位置保持することができ、摩耗し たベルトの取替えも繊維ロープ本体の端部から抜き取らず、簡単に任意の場所で 可能であるなどのすぐれた効果が得られる。 請求項2によれば、ベルトが耐摩耗性の良好な合成繊維製であるため、繊維ロ ープ本体4となじみがよく、柔軟であるため繊維ロープ本体4の性能を損なわな いというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による繊維ロープの使用例を示す説明図
である。
【図2】(a)は本考案による繊維ロープの一例を示す部
分的側面図、(b)はその拡大図である。
【図3】図3の部分切欠拡大図である。
【図4】(a)は図3の断面図、(b)は斜視図である。
【図5】本考案のベルトの例を示す部分的斜視図であ
る。
【図6】ベルトの組方を例示する側面図である。
【符号の説明】
4 繊維ロープ本体 4a、4b、4c、4d 組ストランド 5a、5b、5c、5d ベルト

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本のストランドを1組とした編組構造
    からなる繊維ロープ本体の外部に、組ストランドとほぼ
    同等以上の幅をもつ組ストランド数と同数の複数本のベ
    ルトを、それぞれ組ストランドの長手方向外表面に沿わ
    せつつクロスする他の組ストランドを潜らせるように編
    組して繊維ロープ本体の外面を覆っていることを特徴と
    する繊維ロープ。
  2. 【請求項2】ベルトが耐摩耗性の良好な合成繊維製であ
    る請求項1に記載の繊維ロープ。
JP2002000410U 2002-01-31 2002-01-31 繊維ロープ Expired - Lifetime JP3087664U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007146488A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Birudorando:Kk 落橋防止構造

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