JP3087075U - ツーポイントフレーム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】おしゃれな現代人のＴＰＯの変化に対応するこ
とができず、一人で多く（数種類）の眼鏡を用意しなけ
ればならない。 【解決手段】眼鏡レンズ１の表面に眉板７を装着せしめ
る。眉板７は、板材を型通りに打ち抜くだけでナイロー
ルやフルリム用の眉形ができるものであり、両遊端に形
成した取付孔７ａ，７ａを連結部材５を介して智２及び
ブリッジ６の連結孔２ａ、６ａと一緒に止着する。これ
により、簡単にナイロールやフルリム仕様に変更でき、
好みやファッションに合わせて眼鏡形式を変えることが
できるなど、一つのツーポイントフレーム眼鏡だけで、
お洒落な現代人のＴＰＯに応じた変化を楽しめ、眼鏡と
しての趣向性及び商品価値を高めることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ツーポイントフレーム（所謂、縁無し眼鏡）の改良に関し、更に詳 しくは、ツーポイントフレームの眼鏡をナイロール、フルリム類の仕様に眼鏡形 式を変更することができる有用なツーポイントフレームに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ツーポイントフレームと称される眼鏡としては、例えば、智の先端側に ロウ付けされて眼鏡レンズの外周端面に当接支持されるレンズ止めと、該レンズ 止めから智の遊端延長上に延設すべくロウ付けされた連結部と、該連結部に穿設 されて眼鏡レンズの連結孔と整合されるネジ挿通孔とを備えてなり、該ネジ挿通 孔と前記眼鏡レンズの連結孔とに固定ネジを挿通し、かつ、眼鏡レンズ側或いは 連結部側に突出する連結ネジにナットを螺合することにより眼鏡レンズを緊締し ている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した従来のツーポイントフレームにあっては、ナイロール やフルリム類の眼鏡形式に変更することができないため、おしゃれな現代人のＴ ＰＯの変化に対応することができず、一人で多く（数種類）の眼鏡を用意しなけ ればならないといった問題を有する。

【０００４】 また、通常のナイロールやフルリム式の眼鏡にあっては、リム線が必要となる ため、取付・加工に手間がかかるなどの問題がある。

【０００５】 本考案は斯かる問題点に鑑みてなされたもので、眉板の装着だけでツーポイン トフレームをナイロールにもフルリムにも変更することができ、また、簡単に取 り外しができることも相俟って、好みに合わせて眼鏡形式を簡単に変えることが できるなど、ＴＰＯに応じた変化を楽しむことができる有用なツーポイントフレ ームを提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本考案の要旨と する構成は、眼鏡レンズに穿設された連結孔と、該連結孔に挿通されてブリッジ 、智、テンプル等の眼鏡部品を支持せしめる連結部材とを備えてなるツーポイン トフレームにおいて、前記眼鏡レンズの表面に、ナイロール若しくはフルリム類 の眼鏡形式に変更するための眉板を着脱自在に備えてなるツーポイントフレーム に存し、延いては、前記眉板が、眼鏡レンズと智若しくはブリッジを連結する連 結部材を介して眼鏡レンズに装着されるツーポイントフレームに存する。

【０００７】 このように構成される本考案のツーポイントフレームは、眼鏡レンズの表面に 、ナイロール若しくはフルリム類の眼鏡形式に変更するための眉板を着脱自在に 備えてなることによって、好みに合わせて眼鏡形式を変えることが可能となり、 また、眉板が簡単に取り替えられることから、ファッション等に合わせて眉板の カラー変更も可能となる。

【０００８】 また、前記眉板が、眼鏡レンズと智リッジを連結する連結部材を介して眼鏡レ ンズに装着されることによって、智とブリッジの取り付けの際に、眉板も一度に まとめて眼鏡レンズに装着し得ることとなる。

【０００９】

【考案の実施の形態】

次に、本考案に係るツーポイントフレームの実施の一例を図面を参照しながら 説明する。図中Ａは、本考案のツーポイントフレームの眼鏡であり、このツーポ イントフレームＡは、図１に示すように、左右の眼鏡レンズ１，１と、該眼鏡レ ンズ１，１に連結せしめる智２，２と、該智２，２に蝶番３，３を介して連結さ れるテンプル４，４とを備えている。

【００１０】 眼鏡レンズ１は、プラスチック若しくはガラス等の適宜素材からなり、所定位 置に連結孔１ａ（図２参照）が形成されている。この連結孔１ａは、後述する連 結部材５を介して智２やブリッジ６が連結される。

【００１１】 智２は、図２に示すように、一端側に連結孔２ａを介して眼鏡レンズ１の連結 孔１ａに連結され、他端側に蝶番３を介してテンプル４を折曲自在に支持してい る。また、眼鏡レンズ１と接する智２の裏面には、ピン２ｂが突設されている。

【００１２】 このピン２ｂは、眼鏡レンズ１の回り止め用のピンであり（所謂、ツーピン形 式）、眼鏡レンズ１のピン孔１ｂに嵌入されるだけで、ステー（図示せず）の必 要もなくスッキリと回り止めできるため、従来の如き安易な眼鏡レンズ１のガタ 付きを防止することができる。

【００１３】 テンプル４は、ニッケルやチタン等の適宜素材からなり、一端側（連結側）に 常套の蝶番３を介して智２が折り曲げ自在に連結されている。

【００１４】 連結部材５は、図３に示すように、眼鏡レンズ１の連結孔１ａ内に挿着される 雄ネジ５ａと、眼鏡レンズ１の反対面にて同雄ネジに締結される樹脂ブッシュ５ ｂとナット５ｃから構成されている。

【００１５】 一方、眼鏡レンズ１の表面には、眉板７が装着されている。この眉板７は、ツ ーポイントフレームをナイロール若しくはフルリム類の眼鏡形式に変更するため のものであり、金属若しくは合成樹脂材等の適宜素材から形成されている。

【００１６】 換言すれば、この眉板７は、板材を型通りに打ち抜くだけでナイロールやフル リム用の眉形ができるものであり、図２に示すように、両遊端に形成した取付孔 ７ａ，７ａを前記連結部材５を介して智２及びブリッジ６の連結孔２ａ、６ａと 一緒に止着するだけで簡単に眼鏡レンズ１に取り付けできる。尚、図中７ｂは、 ピン孔である。

【００１７】 このように構成される本実施例のツーポイントフレームは、眼鏡レンズ１の表 面に眉板７を装着するだけで、簡単にナイロールやフルリム仕様に変更できるた め、好みやファッションに合わせて眼鏡形式を変えることができ、一つのツーポ イントフレームの眼鏡だけで、お洒落な現代人のＴＰＯに応じた変化を楽しめる など、眼鏡としての趣向性及び商品価値を高めることができる。

【００１８】 また、眉板７も簡単に取り替えできるため、ファッション等に合わせて同眉板 ７のカラー変更も可能である他、前述したようにツーピン形式なので、ステーの 必要もなく、全体的にスッキリしていてレンズのガタツキもない。

【００１９】 尚、本考案はこれら実施例に限定されることなく、本考案の目的の範囲内で自 由に設計変更し得るものであり、本考案はそれらの全てを包摂するものである。 例えば、本実施例では、眼鏡レンズ１の連結孔１ａを円形にしているが、これに 限定されることなく、三角形、四角形、五角形等の角形状の他、楕円形に形成し ても良いものであり、これら連結孔１ａと連結部材５とが互いに回転不能な関係 になるように如何なる孔形を採用しても良い。

【００２０】 また、本実施例では、所謂、ツーポイントフレーム（縁無し眼鏡）をナイロー ル、フルリム仕様にする場合についてしか説明していないが、これに限定される ことなく、セルフレーム、メタルフレーム、その他の類の眼鏡形式にも応用でき るものであり、本考案はこれらの全てを包摂するものである。

【００２１】

【考案の効果】

本考案に係るツーポイントフレームでは、眼鏡レンズの表面に、ナイロール若 しくはフルリム類の眼鏡形式に変更するための眉板を着脱自在に備えてなること によって、好みに合わせてナイロールにもフルリムにも眼鏡形式を変えることが でき、お洒落な現代人のＴＰＯに応じた変化を楽しめるといった優れた効果を奏 するものである。

【００２２】 また、通常のナイロールやフルリムに必要なリム線が不要であり、また、眉板 用の板材を型通りに抜くだけでナイロールやフルリム用の眉板ができ上がるため 、低コストで需用者に供給できるといった効果を奏するものである。

【００２３】 更に、前記眉板が、眼鏡レンズと智リッジを連結する連結部材を介して眼鏡レ ンズに装着されることによって、一対の智とブリッジとを一度にまとめて眼鏡レ ンズに装着できるため、眉板の取り付け、取り替えが頗る簡単にできると共に、 ファッション等に合わせて眉板のカラー変更も可能となる。

【００２４】 このように本考案のツーポイントフレームは、仮令、一つのツーポイントフレ ームの眼鏡であっても、ファッションやＴＰＯに応じて簡単にナイロールやフル リム仕様に変えることができるなど、眼鏡としての趣向性及び商品価値を高める ことができ、更には、構成が単純であるため、大量生産に適し、価格も低廉なも のとして需要者に供給できるなど、本考案を実施することはその実益的価値が甚 だ大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るツーポイントフレームを示す斜視
図である。

【図２】同ツーポイントフレームの要部を示す組立分解
斜視図である。

【図３】同ツーポイントフレームに眉板を装着した状態
を示す斜視図である。

【図４】同ツーポイントフレームに眉板を装着した状態
を示す平面図である。

【図５】図５(ａ)は本実施例で使用する眉板の斜視図、
図５(ｂ)は同平面図、図５(ｃ)は同正面図、図５(ｄ)は
同側面図である。

【符号の説明】

１ 眼鏡レンズ １ａ 連結孔 １ｂ ピン孔 ２ 智 ２ａ 連結孔 ２ｂ ピン ３ 蝶番 ４ テンプル ５ 連結部材 ５ａ 雄ネジ ５ｂ 樹脂ブッシュ ５ｃ ナット ６ ブリッジ ７ 眉板 ７ａ 取付孔 ７ｂ ピン孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】眼鏡レンズに穿設された連結孔と、該連結
   孔に挿通されてブリッジ、智、テンプル等の眼鏡部品を
   支持せしめる連結部材とを備えてなるツーポイントフレ
   ームにおいて、前記眼鏡レンズの表面に、ナイロール若
   しくはフルリム類の眼鏡形式に変更するための眉板を着
   脱自在に備えてなることを特徴とするツーポイントフレ
   ーム。
2. 【請求項２】前記眉板は、眼鏡レンズと智若しくはブリ
   ッジを連結する連結部材を介して眼鏡レンズに装着され
   ることを特徴とする請求項１に記載のツーポイントフレ
   ーム。