JP3071524U

JP3071524U - 鼻当てパッド

Info

Publication number: JP3071524U
Application number: JP2000001264U
Authority: JP
Inventors: 千恵子小林
Original assignee: 株式会社小林
Priority date: 2000-03-06
Filing date: 2000-03-06
Publication date: 2000-09-14
Anticipated expiration: 2006-03-06
Also published as: US20010019394A1; US6422699B2

Abstract

(57)【要約】【課題】左右それぞれに箱足を介して左右対象（一対）
に取り付けなければならないため、部品点数及び組立工
数が多くなってしまう。【解決手段】ブリッジ３，３の裏面側に、両眼鏡レンズ
１，１間に跨るべく形成された左右一連のバッド本体か
らなる鼻当てパッド６を装着せしめる。この鼻当てパッ
ド６は、全体をして平面Ｍ型に折曲されており、その少
なくとも両遊端６ａ，６ａ側に、取付手段７と整合する
連結孔を有し、ユーザーの鼻高に応じた位置調整（高さ
調整）ができる。すなわち、斯かる鼻当てパッド６の両
遊端には、奥行き方向に連通する三段階の連結孔（目盲
孔）が内設されており、ブリッジ３の裏面側に突設され
た取付手段７との嵌合位置を変えることで、同ブリッジ
３を任意の高さに確保することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、鼻当てパッドの改良に関し、更に詳しくは、ロウ付けすることなくブリッジに簡単かつ確実に取り付けできると共に、メガネを掛けた際、ブリッジの背後に隠れて外観からは見えることのない、目元スッキリの有用な鼻当てパッドに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、斯かる鼻当てパッドとしては、例えば、実開平１−１５２３２０号公報に開示されたものが従来例として周知である。この従来例における鼻当てパッドは、眼鏡レンズを止着するリムの内側に二本の箱足を直接的にロウ付けすることにより固着されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した実開平１−１５２３０号公報に開示されている鼻当てパッドにあっては、左右それぞれに箱足を介して左右対象（一対）に取り付けなければならないため、部品点数及び組立工数が多く、しかも、ユーザー各人の顔にフィットさせるために、予め、小売店において微調整できるような形状に最初から折曲成形してあることも相俟って、高さ調整が難しく、無理なひねり方をして箱足の曲げ部が折れてしまったり、ロウ付け部分が外れてしまうなどの問題を有する。

【０００４】更には、箱足のひねり形状が複雑で、かつ、鼻当てパッドがボックス内で遊動すべくねじ込まれているため、斯かる付け根部分に油脂等の汚れが黒く溜まり易く、また、一般のユーザーにあっては簡単に斯かる部分の汚れを落とすことができないことも相俟って、使用するに連れて次第に眼鏡の美観を損ねてしまうといった問題をも有する。

【０００５】本考案は斯かる問題点に鑑みてなされたもので、ロウ付けすることなくリム若しくはブリッジに簡単かつ確実に取り付けできると共に、小売店やユーザーにあっても簡単に交換や高さ調整ができる低廉な鼻当てパッドを提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本考案の要旨とする構成は、眼鏡レンズを連結するブリッジの裏面側に、少なくとも一部が鼻にフィットすべく成形された左右一連のパッド本体を装着してなる鼻当てパッドに存する。

【０００７】また、前記パッド本体は、眼鏡のリム若しくはブリッジに取付手段を介して高さ調整自在に保持されるのが良い。

【０００８】更に、前記パッド本体は、ブリッジの裏面側に隠匿すべく形成された平面Ｕ字型若しくはＭ字型を呈している合成樹脂製パッドであるのが良い。

【０００９】また、前記パッド本体は、解放端側を切断することにより高さ調整ができるように構成しても良い。

【００１０】更に、前記パッド本体は、解放端側に設けた連結孔に取付手段を圧入若しくは嵌合してブリッジに摺動自在に支持するのが良い。

【００１１】このように構成される本考案の鼻当てパッドは、眼鏡レンズを連結するブリッジの裏面側に、少なくとも一部が鼻にフィットすべく成形された左右一連のパッド本体を装着してなることによって、従来の如く左右別々（一対）に設ける必要がなくなることとなる。

【００１２】また、前記パッド本体が、眼鏡のリム若しくはブリッジに取付手段を介して高さ調整自在に保持されることによって、従来の如きロウ付けする手間が省けると共に、パッド本体が劣化した時や汚れた時など、簡単に取り替えられることとなる。

【００１３】更に、前記パッド本体が、ブリッジの裏面側に隠匿すべく形成された平面Ｕ字型若しくはＭ字型を呈している合成樹脂製パッドであることによって、メガネを掛けた際に、同パッド本体が外観からは見えることがないため、目元をスッキリとなし得ることとなる。

【００１４】また、前記パッド本体が、解放端側を切断することにより高さ調整ができるように構成すれば、個人差のある鼻の大きさや高さにも簡単に対応し得ることとなる。

【００１５】更に、前記パッド本体が、解放端側に設けた連結孔に取付手段を圧入若しくは嵌合してブリッジに摺動自在に支持すれば、ユーザーの鼻形に応じた鼻当てパッドの位置決め保持がなし易くなる。

【００１６】

【考案の実施の形態】

次に、本考案に係る鼻当てパッドの第１実施例を図１〜図５を参照しながら説明する。図中Ａは、本考案の鼻当てパッドを有する眼鏡であり、この眼鏡Ａは、図１に示すように、左右の眼鏡レンズ１，１を保持するためのリム２，２と、該リム２，２の間に架設されたブリッジ３と、前記リム２，２に智４，４を介して折り畳み自在に連結されたテンプル５，５とを備えている。

【００１７】前記眼鏡レンズ１，１は、ガラス若しくはプラスチック等の適宜素材から成形されており、外周縁に凸状（図示せず）を介してリム２，２が周設されている。

【００１８】リム２，２は、チタンやニッケル等の金属若しくはこれらの合金の他、形状記憶金属等の適宜素材からなり、内周面にリム溝（図示せず）が周設されている。

【００１９】また、ブリッジ３，３の裏面側には、図２に示すように、鼻当てパッド６が装着されている。この鼻当てパッド６は、両眼鏡レンズ１，１間に跨るべく形成された左右一連（一文字）のバッド本体からなり、全体をして平面Ｍ型に折曲されている。

【００２０】因に、この鼻当てパッド６は、ゴム若しくは合成樹脂材等の適宜素材から成形されており、その少なくとも両遊端６ａ，６ａに、後述する取付手段と整合する連結孔６ｃ₁ ，６ｃ₂ ，６ｃ₃ を有し、鼻にフィットすべく幅方向中心部６ｂが内側に湾曲されている。

【００２１】更に、この鼻当てパッド６は、ブリッジ３に突設された取付手段７を介して着脱自在に圧入されるものであり、ユーザーの鼻高に応じた位置調整（高さ調整）ができるように工夫されている。

【００２２】すなわち、斯かる鼻当てパッド６の両遊端には図４及び図５に示すように、奥行き方向に連通する三段階の連結孔（目盲孔）６ｃ₁ ，６ｃ₂ ，６ｃ₃ が内設されており、前記取付手段７との嵌合位置を変えることで、任意の高さに確保できるものである。

【００２３】換言すれば、前記取付手段７に形成された大径部７ａが、前記連結孔６ｃ₁ ，６ｃ₂ ，６ｃ₃ の何れかに整合することにより、三段階の高さ調整ができるものであり、具体的には、図５に示すように、カッター等で遊端部６ａ側を切込溝に沿って切断することにより、高さ調整をなすものである。

【００２４】一方、智４，４は、前記リム２と同様、チタンやニッケル等の金属材からなり、ロウ付けにより同リム２，２に固着されている。

【００２５】また、テンプル５，５は、前記智４，４の解放端側に設けられた蝶番４ａを介して眼鏡レンズ１，１に向けて折り畳み自在になるように組み付けられている。

【００２６】このように構成される本実施例の眼鏡は、眼鏡のブリッジ３に取付手段７を介して鼻当てパッド６を着脱自在に保持しているため、従来の如きロウ付けする手間が省ける他、鼻当てパッド６が汚れた場合であっても簡単に新しいものと取り替えできる。

【００２７】しかも、この鼻当てパッドは、遊端６ａ，６ａ側を切断することにより、三段階に高さ調整ができるため、どんな鼻高にも対応でき、また、メガネを掛けた際に、同パッドがブリッジ３の背後に隠れて外観からは見えることがないため、違和感がなく、目元をスッキリとなし得るものである。

【００２８】次に、本考案に係る鼻当てパッドの第２実施例を図６〜図９を参照しながら説明する。尚、理解を容易にするため、前述した第１実施例と同一部分は同一符号で示し、構成の異なる処のみを新たな番号を付して以下に説明する。

【００２９】図６は、鼻当てパッド６の第２実施例を示す斜視図であり、ブリッジ３に長寸の雄状突起７ｂからなる取付手段７を介して高さ調整自在に装着されている。

【００３０】すなわち、斯かる鼻当てパッド６には、両遊端の奥行き方向に連通する三段階の連結孔６ｃ₁ ，６ｃ₂ ，６ｃ₃ が内設されており、前記長寸の雄状突起７ｂとの整合位置を変えることで、任意の高さに確保できるものである。

【００３１】換言すれば、前記雄状突起７ｂに形成された大径部７ａが、図８に示すように、最奥の連結孔６ｃ₃ と整合することでパッド高を最低位に設定でき、また、図９に示すように、最前の連結孔６₁ と整合することで最高位に設定することができるものであり、第１実施例の如くカッター等で遊端部６ａ側を切断する手間が省けるものである。

【００３２】尚、本考案はこれら実施例に限定されることなく、本考案の目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本考案はそれらの全てを包摂するものである。例えば、本考案の鼻当てパッドは、プリッジ３に支持させているが、これに限定されることなくリム２に支持させても良いものであり、また、本実施例で示す形状に限定されるものではない。

【００３３】また、本実施例ではリム付き眼鏡についてのみ説明しているが、最低限ブリッジ３を備えているものであれば、リム無しの所謂ツーポイント眼鏡等のフレームレス眼鏡にも採用できることは云うまでもない。

【００３４】

【考案の効果】

本考案に係る鼻当てパッドでは、眼鏡レンズを連結するブリッジの裏面側に、少なくとも一部が鼻にフィットすべく成形された左右一連のパッド本体を装着してなることによって、従来の如く箱足が不要となり、また、左右別々（一対）に設ける必要がないため、その分、部品点数及び組立工数が低減でき、低コスト化を実現できるものである。

【００３５】また、前記パッド本体が、眼鏡のリム若しくはブリッジに取付手段を介して高さ調整自在に保持されることによって、個人差のある鼻の高さに合わせて眼鏡をフィットさせることができ、また、従来の如きロウ付けする手間が省けると共に、パッドが劣化した時や汚れた時など、簡単に取り替えできるといった効果を奏するものである。

【００３６】更に、前記パッドが、ブリッジの裏面側に隠匿すべく形成された平面Ｕ字型若しくはＭ字型を呈している合成樹脂製パッドであることによって、メガネを掛けた際に、同パッドがブリッジの背後に隠れて外観からは見えることがないため、違和感がなく、目元をスッキリすることができるといった効果を奏する。

【００３７】しかも鼻当てパッドの解放端を切断することにより高さ調整ができるように構成すれば、個人差のある鼻の大きさや高さにも簡単に対応できるといった効果を奏するものである。

【００３８】更に、鼻当てパッドが、解放端側に設けた連結孔に取付手段を圧入若しくは嵌合してブリッジに摺動自在に支持すれば、ユーザーの鼻形に応じた鼻当てパッドの位置決め保持が簡単にできるといった効果を奏するものである。

【００３９】このように本考案の鼻当てパッドは、従来の如きロウ付けをする手間が省ける他、箱足が不要となるため、組立作業の効率アップを図ることができると共に、パッドが汚れた時など、小売店やユーザーにあっても簡単に交換することができるものであり、また、構成が単純であるため大量生産に適し、価格も低廉なものとして需要者に供給できるなど、本考案を実施することはその実益的価値が甚だ大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１(ａ)は本考案に係る鼻当てパッドを有する
眼鏡を示す側面図、図１(ｂ)は同平面図、図１(ｃ)同正
面図である。

【図２】本考案に係る鼻当てパッドの第１実施例を示す
斜視図である。

【図３】同鼻当てパッドの取り付けを示す説明図である
である。

【図４】同鼻当てパッドの取付状態を示す一部切欠断面
図である。

【図５】同鼻当てパッドの高さ調整を示す説明図であ
る。

【図６】本考案に係る鼻当てパッドの第２実施例を示す
斜視図である。

【図７】同鼻当てパッドの取り付けを示す説明図（分解
斜視図）である。

【図８】同鼻当てパッドの最低位を示す一部切欠断面図
である。

【図９】同鼻当てパッドの最高位示す一部切欠断面図で
ある。

【符号の説明】

１眼鏡レンズ２リム３ブリッジ４智５テンプル６鼻当てパッド６ａ遊端６ｂ幅方向中心部６ｃ₁ 連結孔６ｃ₂ 連結孔６ｃ₃ 連結孔７取付手段７ａ大径部７ｂ雄状突起

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】眼鏡レンズを連結するブリッジの裏面側
に、少なくとも一部が鼻にフィットすべく成形された左
右一連のパッド本体を装着してなることを特徴とする鼻
当てパッド。
【請求項２】前記パッド本体は、眼鏡のリム若しくはブ
リッジに取付手段を介して高さ調整自在に保持されてい
ることを特徴とする請求項１に記載の鼻当てパッド。
【請求項３】前記パッド本体は、ブリッジの裏面側に隠
匿される大きさに形成された平面Ｕ字型若しくはＭ字型
の合成樹脂製パッドであることを特徴とする請求項１又
は２に記載の鼻当てパッド。
【請求項４】前記パッド本体は、解放端側を切断するこ
とにより高さ調整ができることを特徴とする請求項１、
２又は３に記載の鼻当てパッド。
【請求項５】前記パッド本体は、解放端側に設けた連結
孔に取付手段を圧入若しくは嵌合してブリッジに摺動自
在に支持してなることを特徴とする請求項１、２、３若
しくは４に記載の鼻当てパッド。