JP3086881U - オス型電気コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号端子と電源端子とを有し、且つ接続の信
頼性を向上するオス型電気コネクタを提供する。 【解決手段】オス型電気コネクタにおいて、接続ポート
１４の中央が信号端子２０の設置ゾーンで、このゾーン
では、信号端子２０がアレイ状に配列され、同時にこれ
らの信号端子を突起式のオス型としている。信号端子設
置ゾーンの両側に、それぞれ一つの突起部１５が設けら
れている。この突起部の内部は、凹み部１５１を呈して
おり、凹み部に電源端子３０が設置され、電源端子３０
は凹み式のメス型に形成される。信号端子２０と電源端
子３０は、同一の接続ポートの同一のコネクタ接続面に
設置される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する分野】

本考案はオス型電気コネクタに関し、特に信号端子 と電源端子が同一のコネ クタ接続面に設定された改良型のオスコネクタ構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

現存するコンピュータ・ディスプレーでは、伝統的なCRT型のディスプレーに せよ、あるいはLCDディスプレーにせよ、その接続方式はすべて一本の電力ケー ブルともう一本の信号ケーブルの２線接続方式であり、このような方式では、デ ィスプレーの構造上接続端子を一組多く設計しなければならず、かつケーブルを 一本多く使うことになり、コストの増加をきたすことになる。このことに鑑み、 最近では積極的に単線接続方式のディスプレーの開発に乗り出す業者も出てきて おり、信号ケーブルと電源ケーブルを一つにまとめ、一つのコネクタで信号端子 と電源端子をコネクタの接続面に設置する方式が採用され、一本のケーブルに削 減する事ができるようになった。本考案は、特にこの種の新式コネクタに対して 開発された新式の構造である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、電気コネクタのオスコネクタの改良型の一種を提供する事に あり、それは、コネクタ接続面を一つにした構造で、信号端子と電源端子を同一 の接続ポートに設け、かつ信号端子と電源端子にそれぞれ異なった接触状態を保 たせ、オスコネクタとメスコネクタをはめ込んで接続する際の接続不良を避ける ことができる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的に鑑み、本考案の特徴は、接続ポートの中央が信号端子の設置ゾー ンで、このゾーンでは、信号端子がアレイ状に配列され、同時にこれらの信号端 子を突起式のオス型としている。信号端子設置ゾーンの両側に、それぞれ一つの 突起ブロックが設けられており、この突起ブロックの内部は、凹み部を呈してお り、凹み部の中には電源端子が設置されており、電源端子は凹み式のメス型とな っている。すなわち、本考案では、信号端子と電源端子を同一の接続ポートに設 置しており、同一のコネクタ接続面を利用している。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１を参照すると、本考案のオス型電気コネクタの良構造においては、コネク タ本体１０は、一つの隔離板１１で、前後の二つの接続端面１２，１３を隔離し ており、隔離板１１の両端には、それぞれ一つの穴４０が開けられており、コネ クタをメス型コネクタと接続する際、ネジ（図には表示されていない）でロック できるようになっている。前の接続端面１２は、コネクタの接続ゾーンで、その 中に接続ポート１４が設けられ、この接続ポート１４は、一つの密閉したゾーン であり、その中に信号端子２０と電源端子３０の設置ゾーンが設けられている。 その内、信号端子２０の設置ゾーンは、接続ポート１４の中間に位置しており、 信号端子２０は、隔離板１１を通して、接続ポート１４内の中央突起部１４１に 固定されており、その接続方式はオス型となっており、また信号端子２０の後ろ の接続端面１３側に出ている側端は、線と接続しやすいよう二股になっている。 これらの信号端子２０は、アレイ状に配置されており、本考案の実施形態では、 ２８個の信号端子コネクタからなる。

【０００６】 接続ポー１４内の信号端子２０の中央突起部１４１の左右両端には、それぞれ 一つの突起部１５が設けられており、この突起部１５は、電源接続端子３０の設 置ポートであり、突起部１５の内側は、一つの凹み部１５１を成しており、その 接続方式は、メス型となっている。

【０００７】 後ろの接続端面１３の両側には、それぞれ一つのＵ型底板押さえバー１６が設 置されており、これらのＵ型底板押さえバー１６は導入位置決めに使用される。 図２から分かるように、本考案の構造は、接続する信号端子２０と電源端子30 が同時に一つの接続ポート１４内に設けられて共通構造を成しており、そのため 一つのコネクタで、ケーブルの簡略化の目的を達成することが可能となる。

【０００８】 図３で示すのは、本考案のオス型構造コネクタともう一つのメス型構造コネク タが接続される見取り図であり、本考案のオス型構造（コネクタ本体）１０は、 信号端子２０が突起したオス型接続方式で、電源端子３０は、凹み式のメス型接 続方式である。しかも、もう一つのメス型構造（図では表示されていない）は、 信号端子が凹み式のメス型接続方式で、電源端子は、突起したオス型接続方式で 、両者のスムーズで確実な接続を可能にしている。

【０００９】 以上の説明から分かるように、本考案は共通構造方式を運用し、信号端子２０ と電源端子３０を一つの接続ポートに設置し、ケーブル数の簡略化の効果を達成 している。本考案に示す構造の実施形態は、単に本考案の説明の便を図るためで あり、これを持って本考案の範囲を制限するものではなく、本考案の説明書から この技術について知りえた者が行う改修が本考案の趣旨を逸脱していなければ、 すべて本考案の類似構造と見なし、したがって本考案の請求の範囲に含まれるも のとする。

【００１０】

【考案の効果】

本考案では、信号端子と電源端子を同一の接続ポートに設け、かつ信号端子が 、オス型コネクタに、電源端子がメス型コネクタに形成される。そのため、信号 及び電源用のケーブルが１本に削減され、且つコネクタの接続信頼性が向上する 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施形態の立体図である。

【図２】本考案の実施形態の上面図である。

【図３】本考案の実施形態の立体見取り図である。

【符号の説明】

１０ コネクタ本体 １１ 隔離板 １２、１３ 前後の接続端面 １４ 接続ポート １５ 突起部 １６ Ｕ型底板押さえバー ２０ 信号端子 ３０ 電源端子 ４０ 穴 １４１ 中央突起部 １５１ 凹み部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つの隔離板で前後二つの接続端面を隔
   離されたコネクタ本体を有し、前記隔離板の両側にそれ
   ぞれ一つの穴が開けられ、コネクタ全体をネジでロック
   されるオス型の電気コネクタであって、 前記前の接続端面は、その中に接続ポートが設けられた
   コネクタ接続ゾーンを成し、 前記接続ポートは、その中に信号端子と電源端子の設置
   ゾーンが設けられた一つの密閉されたゾーンであり、前
   記信号端子の設置ゾーンは、接続ポートの中間に位置し
   ており、 前記信号端子は、前記隔離板を通して、接続ポート内の
   中央突起部に固定されており、その接続方式は突起状の
   オス型で、信号端子は後ろの接続端面の側端部が配線と
   接続しやすいように二股に形成され、これらの信号端子
   はアレイ方式で設置され、 前記接続ポート内の信号端子の中央突起部の左右両端に
   は、それぞれ電源接続端子の設置ポートである一つの突
   起部が設けられており、突起部内は、接続方式がメス型
   である一つの凹み部を成しており、 前記後ろの接続端面の両側には、それぞれ導入位置決め
   に使用されるＵ型底板押さえバーが設けられていること
   を特徴とするオス型の電気コネクタ。