JP3086771B2 - 連写カメラ - Google Patents

連写カメラ

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JP3086771B2
JP3086771B2 JP05254519A JP25451993A JP3086771B2 JP 3086771 B2 JP3086771 B2 JP 3086771B2 JP 05254519 A JP05254519 A JP 05254519A JP 25451993 A JP25451993 A JP 25451993A JP 3086771 B2 JP3086771 B2 JP 3086771B2
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rotation
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和雄 鎌田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1回のレリーズ操作に
より短い時間間隔で順次に露光を行う連写カメラに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、安価なレンズ付きフイルムユニッ
トが広く販売されており、これには写真フイルムが工場
で予め装填されている。このレンズ付きフイルムユニッ
トは、写真撮影後に、そのままの状態で現像所へ提出す
ればよく、面倒な写真フイルムの装填や、取り出しが不
要である。このようなレンズ付きフイルムユニットは、
意図する撮影に応じてストロボ付きは勿論、望遠や接写
機能等を持たせたものも提供されている。そこで、例え
ばスポーツ等のフォームを各瞬間毎に静止画像として観
察することができる連写機構を持たせたものが望まれて
いる。
【0003】ところで、前述したレンズ付きフイルムユ
ニットのフイルム巻き止め機構は、巻き上げ操作を行う
とフイルムの移送に連動してスプロケットが回転し、1
コマ分のフイルムが移送されたときに巻き上げ操作とス
プロケットの回転とをロックする。そして、シャッタレ
リーズした瞬間にフイルム巻き上げ操作が許容され、且
つスプロケットの回転ロックが解除される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、連写機
能を内蔵したレンズ付きフイルムユニットでは、1回の
シャッタレリーズで複数の露光が行われるため、初期か
ら終期までの露光間隔が長くなる。このため、前述した
ようなフイルム巻き止め機構では、シャッタレリーズし
た瞬間にフイルム巻き上げ操作とスプロケットの回転と
のロックを解除するから、露光間隔内で巻き上げノブの
巻き上げ操作が許容されてしまう。この操作を行った場
合には、露光中にフイルムが移送されるため、フイルム
に被写体像が流れた状態で露光され、満足なプリント写
真が得られない欠点が生じる。
【0005】本発明は上述した従来技術のもつ欠点を解
決するためになされたもので、1回のシャッタレリーズ
で行われる複数露光のうち初期から終期までの露光間隔
内でフイルムの巻き上げ操作を阻止するようにした連写
カメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、チャージバネの付勢により走行する走
行板の移動に連係してシャッタ円板を回転させる連写カ
メラに、シャッタレリーズから複数回の露光が完了する
までの走行板の移動中にフイルム1コマ巻き上げを禁止
するフイルム巻き止め手段を備えたものである。
【0007】フイルム巻き止め手段としては、フイルム
1コマ巻き上げの際に操作される巻き上げ操作部材と、
巻き上げ操作部材の操作によって移送されるフイルムの
パーフォレーションに係合し、フイルム1コマ分の移送
によって所定回転するスプロケットと、前記走行板の移
動を検知する検知手段と、シャッタレリーズから複数回
の露光が完了するまでの前記走行板の移動を前記検知手
段が検知しているときに前記巻き上げ操作部材の操作又
はスプロケットの回転を阻止する巻き止め手段とで構成
してもよい。
【0008】また、巻き止め手段としては、前記巻き上
げ操作部材の操作及びスプロケットの回転との両方を阻
止するものであって、前記巻き上げ操作部材の操作及び
スプロケットの回転とを阻止するロック位置とこれから
退避して巻き上げ操作の操作及びスプロケットの回転と
の阻止を解除する解除位置との間で移動する係止部材
と、シャッタレリーズから複数回の露光が完了するまで
の前記走行板の移動を前記検知手段が検知しているとき
に前記係止部材をロック位置に保持し、前記走行板の走
行完了位置への移動を前記検知手段が検知したことに応
答して前記係止レバーを解除位置に移動させる連動手段
とから構成してもよい。
【0009】
【実施例】図2に示すように、レンズ付きフイルムユニ
ット10(以下、「フイルムユニット」と称す。)は、
前カバー11、連写用のシャッタユニット12、本体基
部13、及び裏カバー14とから構成されており、シャ
ッタユニット12が前カバー11と本体基部13との間
に組み込まれている。
【0010】本体基部13には、前面に上下2段、左右
4列、計8つの開口15a〜15hが形成された暗箱1
6が一体に形成されている。この暗箱16の上には、フ
イルム巻き止め機構17、及びフイルムカウンタ機構1
8とが設けられている。
【0011】暗箱16を挟む両側には、未露光フイルム
ロール室(以下、単にフイルムロール室という)19、
及びパトローネ室20が一体に設けられている。パトロ
ーネ室20には、組立時に予め35ミリ幅のフイルム2
1を遮光して収納するためのパトローネ22が、またフ
イルムロール室19にはパトローネ22から引き出して
ロール形態としたフイルムロール21aがそれぞれ装填
される。そして、本体基部13に後カバー14を被せる
ことによって、フイルムロール21aとパトローネ22
との間のフイルム支持面21bが本体基部13の背面に
形成されたアパーチャーに位置決めされる。このとき、
後述するスプロケット74がパーフォレーション21c
に噛み合うようになる。アパーチャーは、20×36m
mのハイビジョンサイズとなっている。
【0012】ここで用いられるパトローネ22及びフイ
ルム21は、国際標準規格(ISO:1007ー197
9年版)で規定されたパトローネ付きの35mmフイルム
(135フイルム)であり、フイルム21の後端はパト
ローネ22に設けられた巻芯22aに固着されている。
【0013】パトローネ室20の上部には、巻き上げノ
ブ23が配設されている。巻き上げノブ23には、パト
ローネ22の巻芯22aに係合するフォーク23aが設
けられている。巻き上げノブ23を図中の矢印方向に巻
き上げ操作することによって巻芯22aを回転させ、撮
影済みのフイルム21をパトローネ22内に巻き上げ
る。なお、巻き上げ方向とは逆方向に巻き上げノブ23
の回転操作を阻止するために、巻き上げノブ23の外周
には歯列23bが形成され、この歯列23bには板バネ
からなる逆止爪24が係合している。
【0014】後カバー14には、パトローネ室22の底
面を覆うプルトップ式の蓋14aが一体に設けられてい
る。この蓋14aを開放状態にしてパトローネ室20か
ら撮影済みフイルムを収納したパトローネ22を取り出
すことができる。また、後カバー14には、ファインダ
ー接眼窓14bと巻き上げノブ23の一部を外部露呈さ
せる開口14cとが一体に形成されている。
【0015】前カバー11には、シャッタボタン26、
ファインダー対物窓27、及び各レンズ28を外部に露
呈させる開口11a〜11hとが一体に設けられてい
る。シャッタボタン26は、前カバー11の上面で一部
が切り欠かれた状態で一体形成されており、シャッタレ
リーズ時に押圧される。なお、押圧操作を解除すると、
シャッタボタン26はそれ自身の弾性により元の位置に
復帰する。
【0016】本体基部13の前面には、シャッタユニッ
ト12が爪結合等で着脱自在に取り付けられる。このシ
ャッタユニット12の前面には、8個の撮影レンズ28
a〜28hが4個ずつ上下2段に配列して取り付けられ
ている。各々の撮影レンズ28a〜28hの光軸は平行
となっており、暗箱16の各開口15a〜15hの略中
心を通る。なお、撮影レンズ28a,28b,28e,
28fは、アクリル等の透明な樹脂で成形された1個の
レンズプレート29に一体に形成され、撮影レンズ28
c,28d,28g,28hは他方のレンズプレート3
0に一体成形されている。なお、このシャッタユニット
12には、接眼レンズと対物レンズとからなるファイン
ダー31が組み込まれている。
【0017】シャッタユニットを図1、図3及び図4に
示す。シャッタユニット12は、シャッタ円板35〜3
8、走行板39、チャージロックレバー40、ガバナー
機構41、減速駆動伝達機構42、切換え遮蔽板43、
及び全遮蔽板44等から構成されており、これらの各部
品は、前板45と中板46、及び中板46と後板47と
の間に内蔵されている。このシャッタユニット12は、
本体基部13に取り付けられることによりフイルム巻き
止め機構17、及びフイルムカウンタ機構18に連結さ
れる。なお、図3及び図4では、フイルムユニット10
の外側に外ケース48を被せている。
【0018】中板46には、撮影レンズ28a〜28h
の光軸上に8個の絞り開口50a〜50hが形成されて
いる。これらの絞り開口50a〜50hの内径はいずれ
も等しくなっている。絞り開口50a〜50hの前面に
は、4つのシャッタ円板35〜38が配置されている。
これらのシャッタ円板35〜38は、それぞれに植設さ
れた軸35a,36a,37a,38aが前板45と中
板46とで回動自在に支持されている。これらのシャッ
タ円板35〜38の回転中心は、上方に配列された4つ
の絞り開口50e〜50hの中心を通る水平線よりも上
方の位置で、且つ隣接する絞り開口50eと50f,5
0gと50hから等距離の位置に2つのシャッタ円板3
7,38の軸37a,38aが、また下方に配列された
4つの絞り開口50a〜50dの中心を通る水平線より
も下方の位置で、且つ隣接する絞り開口50aと50
b,50cと50dから等距離の位置に2つのシャッタ
円板35,36の軸35a,36aがそれぞれ決められ
ている。
【0019】したがって、正面から見ると軸35aから
は絞り開口50a,50bとが等距離に、また軸36a
からは絞り開口50c,50dとが等距離になり、軸3
7aからは絞り開口50e,50fとが等距離に、さら
に軸38aからは絞り開口50g,50とが等距離にな
る。なお、図1では、図面の煩雑化を防ぐために、前板
45、中板46、及び後板47とを省略している。
【0020】詳しくは図5に示すように、前記シャッタ
円板35〜38の外周には、全周にわたって同じ歯数の
ギヤ35b,36b,37b,38bが形成され、上下
方向で回転中心を同じにしたギヤ35bとギヤ37b、
及びギヤ36bとギヤ38bとがそれぞれ互いに噛合し
ている。そして、ギヤ37bとギヤ38bとには、これ
らと同じ歯数のギヤ52が噛合している。このギヤ52
には同軸にギヤ53が固定されており、このギヤ53に
はギヤ54が噛合している。ギヤ54には同軸にギヤ5
5が固定されており、このギヤ55には走行板39に一
体に形成した第1ラック39aが噛合している。
【0021】走行板39は、フイルム給送方向に移動自
在に設けられており、バネ57により左方向に付勢され
ている。図5に示す状態は、走行が完了した走行完了位
置の状態であり、巻き上げノブ23の巻き上げ操作によ
ってここから左方向に移動してチャージ位置に移動され
る。
【0022】走行板39の左方には、シャッタユニット
12に設けられたチャージロックレバー40が配置され
ている。このチャージロックレバー40は、一端側にロ
ック爪40aが、他端側に押圧板40bが一体に設けら
れており、これらの間に設けた回動軸40cによって回
動自在に配置されている。ロック爪40aは、走行板3
9に設けた被係止部39bに係合し、走行板39をチャ
ージ位置に保持する。押圧板40bは、シャッタボタン
26と巻き上げノブ23との間に位置しており、シャッ
タボタン26の押圧操作に連動して回動軸40cを中心
に回転する。この回転により、ロック爪40aと被係止
部39bとの係合が解除され、バネ57の付勢により走
行板39が走行完了位置に向けて移動する。この走行板
39がチャージ位置から走行完了位置まで移動する間に
各シャッタ円板35〜38は、同時に2回転する。
【0023】前記シャッタ円板35〜38には、各々1
個ずつのスリット35c,36c,37c,38cが形
成されている。これらのスリット35c,36c,37
c,38cは、各軸35a,36a,37a,38aか
ら同じ半径上に形成されており、そのスリット長(シャ
ッタ円板の半径方向の長さ)が絞り開口50a〜50h
の内径以上となっている。これらのスリット35c,3
6c,37c,38cは、シャッタ円板35〜38の2
回転により各絞り開口50a〜50hを2回横切る。こ
の横切りは、シャッタ円板35,36のスリット35
c,36cが絞り開口50a,50b,50c,50d
を順に、また同時にシャッタ円板37,38のスリット
37c,38cが絞り開口50e,50f,50g,5
0hを順に横切る。
【0024】走行板39の下方には、上側の絞り開口5
0e〜50hと下側の絞り開口50a〜50dとをシャ
ッタ円板35〜38の1回転目と2回転目とで切り換え
て遮蔽するために、切換えレバー58と切換え遮蔽板4
3とが配置されている。この切換え遮蔽板43は、絞り
開口50a〜50hの背面でフイルム給送方向に沿って
移動自在に設けられており、バネ59により同図に示す
右方向に向けて付勢されている。
【0025】切換え遮蔽板43には、下側の4つの絞り
開口50a〜50dを同時に露呈させる4つの開口43
a〜43dと、上側の4つの絞り開口50e〜50hを
同時に露呈させる4つの開口43e〜43hとが、フイ
ルム給送方向に所定間隔ずらして設けられている。ま
た、切換え遮蔽板43には、切換えレバー58の一端5
8aが入り込む段差部43iと、走行板39がチャージ
位置に向けて移動した際にこれに設けられた立ち下がり
片39cが当接する立ち上がり片43jとが一体に設け
られている。
【0026】切換えレバー58は、軸58bを中心に回
動自在に設けられており、バネにより図5に示す反時計
方向に付勢されている。この切換えレバー58の一端5
8aは、走行板39がチャージ位置の際に段差部43i
に係合して切換え遮蔽板43を保持する。このとき、切
換え遮蔽板43は、下側の4つの開口43a〜43dが
下側の4つの絞り開口50a〜50dを同時に露呈し、
上側の4つの絞り開口50e〜50hを遮蔽している。
【0027】切換えレバー58の他端58cには、各シ
ャッタ円板35〜38が1回転した時点で立ち下がり片
39cの底面が当接する。この当接によって切換えレバ
ー58は、軸58bを中心として同図に示す時計方向に
僅かに回転するため、一端58aが段差部43iから外
れる。これにより切換え遮蔽板43は、バネ59の付勢
により右方向に所定量移動し、4つの開口43e〜43
hが上側の4つの絞り開口50e〜50hを同時に露呈
させるとともに、下側の4つの絞り開口50a〜50d
を遮蔽する。
【0028】この切換え遮蔽板43の作動によってシャ
ッタ円板35のスリット35cがθ1の角度に位置する
絞り開口50aを横切ったときに第1の露光が、続いて
シャッタ円板35スリット35cがθ1+θ2の角度
に位置する絞り開口50bを横切ったときに第2の露光
が、続いてシャッタ円板36のスリット36cが3×θ
1+θ2の角度に位置する絞り開口50cを横切ったと
きに第3の露光が、続いてシャッタ円板36のスリット
36cが3×θ1+2×θ2の角度に位置する絞り開口
50dを横切ったときに第4の露光が行われる。
【0029】引続きシャッタ円板35〜38がθ1の角
度だけ回転した時点で2回転目となり、ここで切換え遮
蔽板43が作動する。以下、同様にシャッタ円板37の
スリット37cがθ1の角度に位置する絞り開口50e
を横切ったときに第5の露光が、続いてシャッタ円板3
7スリット37cがθ1+θ2の角度に位置する絞り開
口50fを横切ったときに第6の露光が、続いてシャッ
タ円板38のスリット38cが3×θ1+θ2の角度に
位置する絞り開口50gを横切ったときに第7の露光
が、続いてシャッタ円板38のスリット38cが3×θ
1+2×θ2の角度に位置する絞り開口50hを横切っ
たときに第8の露光が行われる。なお、この実施例で
は、スリット35c,36c,37c,38cが絞り開
口50a〜50hを横切る露光時間を1/250秒とし
ている。
【0030】ギヤ52には、露光時間よりも露光間隔が
遅くなるように、遅延駆動伝達機構42が連結されてい
る。この遅延駆動伝達機構42は、遊星歯車機構60、
及び二段ギヤ61とで構成されており、シャッタ円板3
5〜38にガバナ機構41の駆動を間欠的に伝達する。
遊星歯車機構60は、太陽歯車62と、この太陽歯車6
2の回転方向に公転しながら太陽歯車62の回転方向と
は逆の方向に自転する遊星歯車63とから構成されてい
る。太陽歯車62は、ギヤ52に噛合するギヤ64とこ
れと同軸に固定されたギヤ65とからなり、ギヤ65に
遊星歯車63のギヤ66が噛合している。
【0031】遊星歯車63は、シャッタ円板35〜38
と同じ径のギヤ66とこれと同じ径の間欠ギヤ67とが
軸方向にずれた位置で固定されており、これらはシャッ
タ円板35〜38が1回転する間に2回転する。間欠ギ
ヤ67は、2つの歯67a,67bを所定角度(θ3)
だけ離した位置に設けた間欠歯車となっており、これら
の歯67a,67bが所定角度毎に二段ギヤ61のギヤ
61aに噛合する。この二段ギヤ61のギヤ61bには
ギヤ68が噛合しており、このギヤ68の同軸にはガバ
ナ機構41を構成するガンギ車69が固定されている。
このガンギ車69に周知のアンクル70が噛合してお
り、ガンギ車69とアンクル70との噛合によりシャッ
タ円板35〜38の回転を間欠的に遅延させる。
【0032】この遅延は、間欠ギヤ67の歯67a,6
7bとギヤ61aとが噛合してガバナ機構41の駆動が
シャッタ円板35〜38に伝達されたときに行われる。
本実施例では、シャッタ円板35〜38の各軸35a,
36a,37a,38aに対して各絞り開口50a〜5
0hの角度2×θ1,θ2は、絞り開口50a〜50h
の配列により、例えば74°と106°とに予め定めら
れているため、シャッタ円板35〜38の回転が74°
と106°毎に行われた際に、間欠ギヤ67歯67a,
67bがギヤ61aに噛合するように、2つの歯67
a,67bの所定角度(θ3)を割り出せばよい。
【0033】すなわち、シャッタ円板35〜38の1回
転に対して間欠ギヤ67は2回転するため、2つの歯6
7a,67bの所定角度(θ3)を、2×74°=14
8°にすればよい。これにより、ガバナ機構41の駆動
が露光間隔内で確実に行われるとともに、ガバナ機構4
1の駆動が解除された時点でのスリット35c,36
c,37c,38cと絞り開口50a〜50hとの間の
角度が全て同じとなるため、露光時間を常に一定とする
ことができる。
【0034】なお、間欠歯車67は、歯67aとギヤ6
1aとの噛合が終了した状態、すなわち、歯67aがギ
ヤ61aとの噛合位置から時計方向にθ4の角度の分だ
け回転した状態となっている。また、遊星歯車機構63
は、走行板39がチャージ位置に向けて移動した際に太
陽歯車62が時計方向(図5に示す矢印と逆方向)に回
転するから、歯67aがギヤ61aから離れてガバナー
機構41の駆動を伝達しないようにしている。
【0035】走行板39には、詳しくは図7に示すよう
に、背面側に向けて突出した第2ラック71が一体に形
成されている。この第2ラック71、三段ギヤ72、ギ
ヤ73、及びスプロケット74とで走行板39をチャー
ジ位置に移動させるチャージ機構を構成している。3段
ギヤ72には、ギヤ72aを挟んだ上下に切り欠きギヤ
76と切り欠き円板77とが一体に固定されている。ギ
ヤ75には、スプロケット74と同軸に固定されたギヤ
73が噛合しているため、スプロケット74の駆動が伝
達される。
【0036】切り欠きギヤ76は、切り欠き部76aと
第2ラック71に噛合するギヤ部76bとから構成され
ており、走行板39をチャージ位置に移動させる。切り
欠き円板77は、一部の切り欠き部77aが形成されて
おり、絞り開口50a〜50hを完全に遮蔽する遮蔽位
置に全遮蔽板44を移動させる。切り欠き部76aは、
全遮蔽板44が遮蔽位置に移動するまでの間で走行板3
9をチャージ位置に向けて移動させないためのものであ
る。そして、全遮蔽板44が遮蔽位置に移動した後にギ
ヤ部76bに第2ラック71が噛合する。
【0037】周知のように、スプロケット74には8個
の歯が設けられており、スプロケット74の1回転でフ
イルム21が1コマ分の長さだけ送られるとともに、3
段ギヤ72も1回転する。なお、ギヤ部76bの噛合が
最初に開始される第2ラック71の歯の部分には、約1
歯分だけ切り欠いた歯抜け部71aが設けられている。
この歯抜け部71aによってギヤ部76bと第2ラック
71との歯飛びが防止される。
【0038】スプロケット74の1回転で走行板39
は、チャージ位置よりも僅かにオーバーした位置まで移
動する。3段ギヤ72が1回転した際には、第2ラック
71に対峙する位置に切り欠き部76aが位置するか
ら、ギヤ部76bとの噛合が解除され、走行板39が僅
かに右方向(走行完了位置の方向)に向けて移動してか
らチャージロックレバー40でチャージ状態にロックさ
れる。
【0039】走行板39がチャージ位置に移動するまで
の間でシャッタ円板35〜38は回転しているため、こ
の間全遮蔽板44によって絞り開口50a〜50hを遮
蔽する。全遮蔽板44は、フイルム給送方向に移動自在
に設けられており、バネ78の付勢により同図に示す右
方向に付勢されている。全遮蔽板44には、各絞り開口
50a〜50hを露呈させるための開口44a〜44h
が、また上方にL曲片79がそれぞれ一体に設けられて
いる。
【0040】L曲片79は、図9に示すように、切り欠
き円板77の切り欠き部77aに君臨しており、切り欠
き円板77の回転によって切り欠き部77aの片壁77
bに引っ掛けられて同図に示す左方向に移動する。これ
により、図10に示すように、全遮蔽板44が全遮蔽位
置に移動されるとともに、この状態はL曲片79が切り
欠き円板77の円周面に乗っかったままになるため切り
欠き円板77が1回転するまで維持される。
【0041】フイルム巻き止め機構17は、円板80、
係止レバー81、検知レバー82、及びカム83とから
構成されている。円板80は、スプロケット74と同軸
に形成されており、これの上面には穴80aが形成され
ている。係止レバー81は、光軸と平行に配置された軸
84に対して回動自在に設けられており、バネ85によ
り時計方向に付勢されている。この係止レバー81の一
端には、後方に突出した係止爪81aが設けられてい
る。
【0042】係止レバー81は、係止爪81a穴80
aに入り込むロック位置とこれから退避する退避位置と
の間で回動する。係止レバー81の他端には、突状部8
1bが一体に設けられている。この突条部81bは、係
レバー81がロック位置の際に巻き上げノブ23の底
面に係合して巻き上げ操作をロックする。また、係止爪
81aの反対側には、前方に突出して検知レバー82の
他端82aに係合する連結棒81cが一体に設けられて
いる。
【0043】検知レバー82は、光軸と平行に配置され
た軸86を中心に回動自在に設けられており、バネ87
により時計方向に付勢されている。この検知レバー82
の一端には、回動自在なコロ82bが設けられている。
このコロ82bは、カム83に摺動している。カム83
は走行板39の背面側に一体に設けられており、その構
成は斜面83aと平面83bとからなる。斜面83a
は、走行板39が走行完了位置の際にコロが摺動し、係
止レバー81を退避位置に向けて回転させる。また、平
面83bは、走行板39が走行完了位置から僅かに移動
した位置とチャージ位置との間で移動中のときにコロ8
2bが摺動し、係止レバー81をロック位置に向けて回
転させる。
【0044】なお、フイルムカウンタ機構17は、スプ
ロケット24と同軸に固定された一歯ギヤ90と、この
一歯ギヤ90に噛合する周知の撮影枚数表示板91とか
ら構成されている。
【0045】また、図3に示すように、アパーチャー9
4の横(フイルム給送方向)の長さL1は、それぞれ3
5ミリフルサイズ画面1コマ分の横の長さと同じ36m
mとなっている。さらに、図4に示すようにアパーチャ
ー94の縦の長さL2は、35ミリフルサイズ画面のう
ち約20mm程度となっている。したがってこのような
アパーチャー94を通して撮影を行うと、図7に示した
ように、35ミリ幅のフイルム21のハイビジョンサイ
ズ1コマ分の画面95の範囲に上下2段、フイルム給送
方向に4列、計8コマの連写画面95a〜95hが露光
されるようになる。なお、上下の両端側の4個の連写画
面95a,95d,95e,95hの横サイズは、プリ
ント時に用いられるネガマクスで隠される分だけ他の連
写画面95b,95c,95f,95gよりも長くなる
ようにアパーチャー94の形状が決められている。
【0046】上記構成の作用について説明する。シャッ
タユニット12の初期状態は、図1に示す状態となって
いる。この状態は、図6に示すように、シャッタ円板3
5,37のスリット35c,37cが軸35a,37
a,を通る水平線上に位置しており、シャッタ円板3
6,38のスリット36c,38cがシャッタ円板3
5,37に対して180°分ずれた位置の状態となって
いる。このため、絞り開口50a〜50hは、シャッタ
円板35〜38で遮蔽された状態となっている。そし
て、走行板39走行完了位置の状態となっている。
【0047】切換え遮蔽板43は、図5に示すように開
口43a〜43dが絞り開口50a〜50dを遮光し、
開口43e〜43hが絞り開口50e〜50hを露呈し
ている。さらに、全遮蔽板44は、図7に示すように開
口44a〜44hが絞り開口50a〜50hを露呈して
いる。さらにまた、フイルム巻き止め機構17は、コロ
82bがカム83の斜面83aに位置しているため、係
止爪81a退避位置の状態となっている。これにより、
巻き上げノブ23の巻き上げ操作が許容されている。
【0048】巻き上げノブ23の巻き上げ操作を行う
と、フイルム21がパトローネ22の内部に向けて巻き
上げられる。このフイルム21の移送によりパーフォレ
ーション21cに噛合しているスプロケット74が図7
に示す反時計方向に回転する。スプロケット74はこれ
の駆動をギヤ73を介して3段ギヤのギヤ75に伝達さ
せ、3段ギヤ72を同図に示す時計方向に回転させる。
【0049】3段ギヤ72の回転により切り欠き円板7
7は、切り欠き部77aの片壁77bがL曲片79を引
っ掛けて全遮蔽板44を遮蔽位置に向けて移動させる。
これにより、開口44a〜44hが撮影レンズ28a〜
28hの光軸上からずれて絞り開口50a〜50hを全
部遮蔽した状態となる。このとき、まだ第2ラック71
に切り欠きギヤ76のギヤ部76bが噛合していないた
め、走行板39のチャージ移動は行われていない。
【0050】全遮蔽板44が遮蔽位置に移動した後に
は、図10に示すように、片壁77bからL曲片79が
脱落するが、切り欠き円板77の円周面に引っ掛かり、
切り欠き円板77が時計方向に回転している間では全遮
蔽板44が遮蔽位置で維持された状態となる。
【0051】引き続き巻き上げ操作が行われると、三段
ギヤ72がさらに回転しギヤ部76bが第2ラック71
に噛合する。これにより、走行板39がチャージ位置に
向けて移動する。走行板39のチャージ移動が開始され
ると、第1ラック39a、ギヤ55,ギヤ54,ギヤ5
3,ギヤ52とを介してシャッタ円板35〜36が図1
1に示す矢印方向に向けてそれぞれ回転する。このと
き、ギヤ53に噛合している太陽歯車62が時計方向に
回転するため、遊星歯車63が太陽歯車62を中心とし
て時計方向に公転する。このため、図12に示すように
間欠歯車67ととギヤ61aとの噛合が解除され、ガバ
ナー機構41の減速駆動が伝達されることなくスムーズ
に巻き上げ操作が行える。なお、遊星歯車63の公転
は、中板46に形成された長穴99に遊星歯車63の軸
63aが入り込んでいるため、長穴99の範囲内で行わ
れる。
【0052】図13に示すように、走行板39のチャー
ジ移動に連動してカム83も移動し、コロ82bが斜面
83aから平面83bに摺動してくる。このとき、検知
レバー82が軸86を中心に反時計方向に回転し、この
回転に連動して係止レバー81がバネ85の付勢により
軸84を中心として時計方向に回転する。これにより、
係止レバー81がロック位置に向けて回転する。このと
き、円板80の穴80aがスプロケット74に同期回転
しているため係止爪81aが、図14に示すように、穴
80aに入り込むことなく、円板80の上面に摺動した
状態となる。このため、引続き巻き上げ操作が許容され
る。
【0053】引き続き巻き上げ操作が行われると、走行
板39の立ち下がり片39cが切換え遮蔽板43の立ち
上げ片43jに当接し、走行板39がこれの移動方向に
切換え遮蔽板43を移動させる。その後、走行板39の
被係止部39bがチャージロックレバー40のロック爪
40aに当接するが、被係止部39bとロック爪40a
との当接する側の面が斜面で形成されているため、チャ
ージロックレバー40が回動軸40cを中心に反時計方
向に回転して、ロック爪40aが被係止部39bから逃
げる。このため、走行板39は、引続きチャージ移動さ
れ、図15に示すように、走行板39がチャージ位置よ
りも僅かにオーバーした位置まで移動する。
【0054】フイルムが1コマ分の長さだけ巻き上げら
れると、スプロケット74が丁度1回転する。このと
き、係止レバー81の係止爪81aが円板80の穴80
aに入り込んでスプロケット74の回転を阻止する。さ
らにこのとき、係止レバー81の9突条部81bが巻き
上げノブ23の下面に係合して巻き上げ操作を阻止す
る。
【0055】スプロケット74が1回転した時には、3
段ギヤ72も1回転するため、L曲片79が切り欠き円
板77の円周面から切り欠き部77aに入り込み、全遮
蔽板44がバネ78の付勢によって右方向に移動して初
期の状態に戻る。これにより、開口44a〜44hが撮
影レンズ28a〜28hの光軸上に位置して絞り開口5
0a〜50hが全部露呈される。
【0056】また、スプロケット74が1回転した時に
は、第2ラック71に対峙する位置に切り欠き部76a
が位置するから、第2ラック71とギヤ部76bとの噛
合が解除され、走行板39が僅かに右方向に向けて移動
してからチャージロックレバー40でチャージ状態にロ
ックされる。このとき、切換えレバー58の一端58a
が切換え遮蔽板43の段差部43iに入り込んで、切換
え遮蔽板43を図16に示す状態で保持する。この状態
は、下側の4つの開口43a〜43dが下側の4つの絞
り開口50a〜50dを露呈し、上側の4つの絞り開口
50e〜50hが切換え遮蔽板43で遮蔽して状態とな
っている。
【0057】さらに、走行板39が僅かに右方向に移動
した際には、図17に示すように、太陽歯車62が反時
計方向に僅かに回転するため、遊星歯車63が太陽歯車
62を中心として反時計方向に公転する。したがって、
走行板39がチャージ位置でロックされた状態となる
と、遊星歯車63がギヤ61aに接近する位置に移動し
ている。このとき、間欠歯車67は、図6に示すよう
に、歯67aとギヤ61aとの噛合が終了した状態とな
っている。
【0058】また、シャッタ円板35〜38は、走行板
39のチャージ移動の間に2回転した状態で停止してい
る。停止した状態では、図17に示すように、軸35a
を中心としてスリット35cの端から絞り開口50aま
での角度がθ5となっている。
【0059】ファインダー接眼窓14bから覗いてフレ
ーミングを行い、被写体がゴルフのバックスイングを開
始してトップ位置にきたときにシャッタボタン26を押
圧する。これにより、チャージロックレバー40が、図
16に示すように、シャッタレリーズに連動して軸40
cを中心に反時計方向に回転し、ロック爪40aが走行
板39の被係止部39aから外れ、走行板39がバネ5
7の付勢によって右方向に移動する。なお、ロック爪4
0aと被係止部39aとの係合面は、軸40cを中心と
した円弧面で形成されている。このため、シャッタボタ
ン26の押圧をゆっくり行っても走行板39の移動開始
位置がずれることはない。
【0060】走行板39の移動により、第1ラック39
a,ギヤ55,ギヤ54,ギヤ,53、及びギヤ52を
介してシャッタ円板35〜38が図6に示す矢印方向に
向けて同時に回転する。このとき、ギヤ53、太陽歯車
62を介して遊星歯車63も回転するが、間欠ギヤ67
の歯67bはギヤ61aと噛合していないため、シャッ
タ円板35〜38にガバナー機構41の駆動が伝達され
ることはない。
【0061】図18に示すグラフに示すように、シャッ
タレリーズ後T1 時間のときに、間欠ギヤ67の歯67
aとギヤ61aとの噛合が開始される。このとき、歯6
7aとギヤ61aとの歯先同志が突き当たり、間欠ギヤ
67とギヤ61aとの回転がロックする恐れがあるが、
遊星歯車63である間欠ギヤ67が太陽歯車62を中心
に時計方向に僅かに回転して逃げるため、間欠ギヤ67
とギヤ61aとの回転がロックすることが防止される。
なお、ギヤ61aを歯形の先が鋭角的になったサイクロ
イド系の歯車とすれば、間欠ギヤ67とギヤ61aとの
回転がスムーズに行えるので効果的である。
【0062】時間T1 の時点では、シャッタ円板35〜
38が図19に二点鎖線で示すスリット35c,36
c,37c,38cの位置に回転している。この回転中
にスリット35cが絞り開口50aを横切り第1の露光
が行われる。このときシャッタ円板37のスリット37
cも絞り開口50eを横切るが、絞り開口50e〜50
hは切換え遮蔽板43によって遮光されているためこの
絞り開口50eでは露光が行われることはない。
【0063】間欠ギヤ67の歯67aとギヤ61aとの
噛合が行われると、シャッタ円板35〜36にガバナー
機構41の駆動が伝達され、シャッタ円板35〜36の
回転速度が減速される。そして、時間T2 の時点で歯6
7aとギヤ61aとの噛合が解除される。このとき、シ
ャッタ円板35〜38が図19に実線で示すスリット3
5c,36c,37c,38cの位置に回転しており、
軸35aを中心としてスリット35cの端から絞り開口
50bまでの角度がθ5となっているから、第1の露光
と同じ露光時間で第2の露光が行えるようになる。
【0064】時間T3 の時点では、歯67bとギヤ61
aとの噛合が開始される。このとき、シャッタ円板35
〜38が図20に二点鎖線で示すスリット35c,36
c,37c,38cの位置まで回転しており、この回転
中にスリット35cが絞り開口50bを横切り第2の露
光が行われる。そして、時間T4 の時点で間欠ギヤ67
の歯67bとギヤ61aとの噛合が解除される。このと
き、シャッタ円板35〜38が図20に実線で示すスリ
ット35c,36c,37c,38cの位置に回転して
おり、また、軸36aを中心としてスリット36cの端
から絞り開口50cまでの角度がθ5となっているか
ら、第2の露光と同じ露光時間で第3の露光が行えるよ
うになる。
【0065】時間T5 の時点では、歯67aとギヤ61
aとの噛合が開始される。このとき、シャッタ円板35
〜38が図21に二点鎖線で示すスリット35c,36
c,37c,38cの位置まで回転しており、この回転
中にスリット36cが絞り開口50cを横切り第3の露
光が行われる。そして、時間T6 の時点で間欠ギヤ67
の歯67aとギヤ61aとの噛合が解除される。このと
き、シャッタ円板35〜38が図21に実線で示すスリ
ット35c,36c,37c,38cの位置に回転して
おり、また、軸36aを中心としてスリット36cの端
から絞り開口50dまでの角度がθ5となっているか
ら、第3の露光と同じ露光時間で第4の露光が行えるよ
うになる。
【0066】時間T7 の時点では、歯67bとギヤ61
aとの噛合が開始される。このとき、シャッタ円板35
〜38が図22に二点鎖線で示すスリット35c,36
c,37c,38cの位置まで回転しており、この回転
中にスリット36cが絞り開口50dを横切り第4の露
光が行われる。そして、時間T8 の時点で間欠ギヤ67
の歯67bとギヤ61aとの噛合が解除される。このと
き、シャッタ円板35〜38が図22に実線で示すスリ
ット35c,36c,37c,38cの位置に回転して
おり、また、軸37aを中心としてスリット37cの端
から絞り開口50eまでの角度がθ5となっているか
ら、第4の露光と同じ露光時間で第5の露光が行えるよ
うになる。
【0067】シャッタ円板35〜38が図22に実線で
示すスリット35c,36c,37c,38cの位置、
すなわち1回転した際には、走行板39が図23に示す
位置まで移動している。このとき、走行板39の立ち下
がり片39cが切換えレバー58の他端58cに当接
し、切換えレバー58が軸58bを中心として時計方向
に回転する。この切換えレバー58の回転により、切換
えレバー58の一端58aが切換え遮蔽板43の段差部
43iから外れて、切換え遮蔽板43がバネの付勢によ
って右方向に移動する。なお、切換え遮蔽板43は、絞
り開口50a〜50hの直ぐ背面で移動するように配置
されている。このため、開口43a〜43hの大きさを
極力小さくすることができるとともに、切換え時に切換
え遮蔽板43の移動量が少なくて済む効果がある。
【0068】切換え遮蔽板43の移動により、開口43
a〜43dが撮影レンズ28a〜28dの光軸上から退
避し、また開口43e〜43hが撮影レンズ28e〜2
8hの光軸上に位置する。このため、切換え遮蔽板43
は、絞り開口50a〜50を遮蔽し、絞り開口50e〜
50hを露呈させる。
【0069】その後、時間T9 のときに、歯67aとギ
ヤ61aとの噛合が開始される。このとき、シャッタ円
板35〜38が図24に二点鎖線で示すスリット35
c,36c,37c,38cの位置まで回転しており、
この回転中にスリット37cが絞り開口50eを横切り
第5の露光が行われる。そして、時間T10の時点で歯6
7aとギヤ61aとの噛合が解除される。このとき、シ
ャッタ円板35〜38が図24に実線で示すスリット3
5c,36c,37c,38cの位置に回転しており、
また、軸37aを中心としてスリット37cの端から絞
り開口50fまでの角度がθ5となっているから、第5
の露光と同じ露光時間で第6の露光が行えるようにな
る。
【0070】時間T13の時点では、歯67bとギヤ61
aとの噛合が開始される。このとき、シャッタ円板35
〜38が図25に二点鎖線で示すスリット35c,36
c,37c,38cの位置まで回転しており、この回転
中にスリット37cが絞り開口50fを横切り第6の露
光が行われる。そして、時間T12の時点で歯67aとギ
ヤ61aとの噛合が解除される。このとき、シャッタ円
板35〜38が図25に実線で示すスリット35c,3
6c,37c,38cの位置に回転しており、また、軸
38aを中心としてスリット38cの端から絞り開口5
0gまでの角度がθ5となっているから、第6の露光と
同じ露光時間で第7の露光が行えるようになる。
【0071】時間T13の時点では、歯67aとギヤ61
aとの噛合が開始される。このとき、シャッタ円板35
〜38が図26に二点鎖線で示すスリット35c,36
c,37c,38cの位置まで回転しており、この回転
中にスリット38cが絞り開口50gを横切り第7の露
光が行われる。そして、時間T14の時点で歯67aとギ
ヤ61aとの噛合が解除される。このとき、シャッタ円
板35〜38が図26に実線で示すスリット35c,3
6c,37c,38cの位置に回転しており、また、軸
38aを中心としてスリット38cの端から絞り開口5
0hまでの角度がθ5となっているから、第7の露光と
同じ露光時間で第8の露光が行えるようになる。
【0072】時間T15の時点では、歯67bとギヤ61
aとの噛合が開始される。このとき、シャッタ円板35
〜38が図17に示すスリット35c,36c,37
c,38cの位置の僅か手前まで回転しており、この回
転中にスリット38cが絞り開口50hを横切り、最後
の露光が行われる。そして、時間T16の時点で歯67b
とギヤ61aとの噛合が解除され、このとき、走行板3
9の移動が完了する。
【0073】また、走行板39の移動が完了した時点
で、検知レバー82のコロ82bがカム83の斜面83
aに摺動してくる。このため検知レバー82が軸86を
中心に時計方向に回転し、この回転に連動して係止レバ
ー81が軸84を中心に反時計方向に回転するから、係
止レバー81の係止爪81aが円板80の穴80aから
退避してスプロケット74の回転ロックが解除されると
ともに、突条部81bが巻き上げノブ23の底面から退
避するから巻き上げ操作のロックも解除される。
【0074】なお、時間T16、すなわち、シャッタレリ
ーズ後からシャッタ円板35〜38の回転が停止するま
での時間は、約0.8秒となっている。この間、検知レ
バー82のコロ82bは、カム83の平面83bの上で
摺動した状態となっているため、円板80の穴80aに
係止レバー81の係止爪81aが入り込んだ状態となっ
ている。したがって、撮影中に巻き上げ操作を行っても
フイルムが巻き上げられることはない。
【0075】このようにして撮影を繰り返してゆくこと
によって、露光済みのフイルム21は順次パトローネ2
2に巻き込まれてゆく。そして、撮影を完了した後に
は、そのままの状態で現像所に提出される。現像所で処
理を行うときには、後カバー14の底蓋14aからパト
ローネ22を取り出すことによって、従来通りの工程で
現像処理及び焼付け処理を行い、図27に示すようなプ
リント写真100が得られる。このプリント写真100
は、89×158mmのサイズとなっている。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明では、シャッタレ
リーズから複数回の露光が完了するまでの間でフイルム
1コマ巻き上げを禁止したから、1回のシャッタレリー
ズで行われる複数露光のうち初期から終期までの露光間
隔内でフイルムの巻き上げを阻止することが可能とな
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシャッタユニットの概略を示す分解斜
視図である。
【図2】本発明を用いたレンズ付きフイルムユニットの
分解斜視図である。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの横断面図であ
る。
【図4】レンズ付きフイルムユニットの縦断面図であ
る。
【図5】シャッタユニットの要部を示す分解斜視図であ
る。
【図6】シャッタ円板の駆動系の概略を示す説明図であ
る。
【図7】シャッタユニットの他の要部を示す分解斜視図
である。
【図8】3段ギヤの斜視図である。
【図9】切り欠き円板とL曲片との配置関係を示す説明
図である。
【図10】全遮蔽板の移動過程を示す概略説明図であ
る。
【図11】シャッタ円板の初期状態を示す概略説明図で
ある。
【図12】巻き上げ中のシャッタ円板の状態を示す概略
説明図である。
【図13】チャージ中のフイルム巻き止め機構を示す概
略説明図である。
【図14】チャージ中に係止爪が円板の上を摺動してい
る状態を示す概略平面図である。
【図15】チャージ中の走行板と切換え遮蔽体との移動
を示す概略説明図である。
【図16】チャージ完了後の走行板と切換え遮蔽体とを
示す概略説明図である。
【図17】チャージ完了後のシャッタ円板の状態を示す
概略説明図である。
【図18】時間に対してシャッタ円板の回転位置を示し
たグラフである。
【図19】第1の露光完了後に減速駆動が伝達された状
態のシャッタ円板を示す概略説明図である。
【図20】第2の露光完了後に減速駆動が伝達された状
態のシャッタ円板を示す概略説明図である。
【図21】第3の露光完了後に減速駆動が伝達された状
態のシャッタ円板を示す概略説明図である。
【図22】第4の露光完了後に減速駆動が伝達された状
態のシャッタ円板を示す概略説明図である。
【図23】切換え遮蔽板が切り換わった状態を示す概略
説明図である。
【図24】第5の露光完了後に減速駆動が伝達された状
態のシャッタ円板を示す概略説明図である。
【図25】第6の露光完了後に減速駆動が伝達された状
態のシャッタ円板を示す概略説明図である。
【図26】第7の露光完了後に減速駆動が伝達された状
態のシャッタ円板を示す概略説明図である。
【図27】得られたプリント写真を示す正面図である。
【符号の説明】
28a〜28h 撮影レンズ 35〜38 シャッタ円板 35c,36,37c,38c スリット 39 走行板 41 ガバナー機構 43 切換え遮蔽板 44 全遮蔽板 50a〜50h 絞り開口 74 スプロケット 81 係止レバー 82 検知レバー 83 カム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03C 3/00 575 G03C 3/00 575C (56)参考文献 特開 平5−2208(JP,A) 特開 平5−142619(JP,A) 特開 平5−158109(JP,A) 実開 平6−10941(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/00 G03B 9/08 - 9/54 G03B 15/16 G03B 17/04 G03C 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルム1コマ巻き上げに連動して走行
    板をチャージバネの付勢に抗して走行完了位置からチャ
    ージ位置に移動させ、1回のシャッタレリーズ操作によ
    って走行板がチャージバネの付勢によりチャージ位置か
    ら走行完了位置まで移動する間に、この走行板の移動に
    連係してシャッタ円板が回転し、前記シャッタ円板に設
    けたスリットによってシャッタ開口を順次に横切って複
    数回の露光が完了する連写カメラにおいて、 前記シャッタレリーズから複数回の露光が完了するまで
    の前記走行板の移動中に前記フイルム1コマ巻き上げを
    禁止するフイルム巻き止め手段を備えた ことを特徴とす
    る連写カメラ。
  2. 【請求項2】 前記フイルム巻き止め手段は、フイルム
    1コマ巻き上げの際に操作される巻き上げ操作部材と、
    前記巻き上げ操作部材の操作によって移送されるフイル
    ムのパーフォレーションに係合し、フイルム1コマ分の
    移送によって所定回転するスプロケットと、前記走行板
    の移動を検知する検知手段と、シャッタレリーズから複
    数回の露光が完了するまでの前記走行板の移動を前記検
    知手段が検知しているときに前記巻き上げ操作部材の操
    作又はスプロケットの回転を阻止する巻き止め手段とで
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の連写カ
    メラ。
  3. 【請求項3】 前記巻き止め手段は、前記巻き上げ操作
    部材の操作及びスプロケットの回転との両方を阻止する
    ものであって、前記巻き上げ操作部材の操作及びスプロ
    ケットの回転とを阻止するロック位置とこれから退避し
    て巻き上げ操作の操作及びスプロケットの回転との阻止
    を解除する解除位置との間で移動する係止部材と、シャ
    ッタレリーズから複数回の露光が完了するまでの前記走
    行板の移動を前記検知手段が検知しているときに前記係
    止部材をロック位置に保持し、前記走行板の走行完了位
    置への移動を前記検知手段が検知したことに応答して前
    記係止レバーを解除位置に移動させる連動手段とから構
    成されていることを特徴とする請求項2記載の連写カメ
    ラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101959956B (zh) * 2008-03-27 2012-12-12 巴斯福涂料股份有限公司 用于起皱图案漆的树脂组合物

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